ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0717 ゆっくりさまさま
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ankoss
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初投稿です
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「というわけで、ゆっくり対策を考えてくれないか?」
「何がというわけでなのか分かりませんが
ゆっくりの被害に遭ってないというか農家じゃないし、ゆっくりにも興味ないんですけど」
村長が家にやってきて何事かと思えば、この状況は一体なんなんだ。
商いをしているため加工場製のゆっくり製品を取り扱うことはあるが
私が捕まえてきているわけでも加工しているわけでもない。
また、ゆっくりに興味がないので生態にも詳しくもない。
ゆっくり対策に頭を使うくらいなら、金になることに頭を使いたいものだ。
「選ばれた理由が思いつかないんですけど」
「いやー、元気が有り余ってそうだからさ」
「そんな理由で選ばないでください」
この人は何を言ってるんだという思い込めてイヤそうな顔をして村長を見るが
引き受けてくれることを信じてるかのような笑顔を返してくるだけで、どこ吹く風。
神経図太いなぁ。だからこそ村長が務まるのかも知れないが。
「まぁまぁ、ちゃんと報酬は支払うから頼むよ」
「やりましょう。
で、どのくらいの報酬が出るんですか? もちろん対策にかかったお金も村の資金から出るんですよね?
予算はどれくらいまであるんですか? 対策さえ出来れば手段に制限はないんですよね?
あ、なんですから予算をそのままくれませんか? その中で遣り繰りしますんで」
1時間ほど交渉を続けてゆっくり対策を引き受けることとなった。
やる気出てきたぜ! と思ったのも束の間、どうしたものか。
一番確実なのが村と畑を壁で取り囲み、ゆっくりが入れない状況を作り上げることだが
さすがにすべて囲むのは予算が圧倒的に足りない。水堀もやはり予算の関係で出来ない。
というか、予算から経費を引いて余った分が報酬になるので、お金は極力使いたくない。
家にあるモノで何とかならないかと蔵を掘り起こしていると
「いってぇ」
指を少し切ってしまった。
バンドエイドを指に貼り、一体何があったのかとで慎重に掘り起こしてみると
以前、釣りのために購入した言う釣り糸があった。
これは使えるかもしれない。テーブルの両足に釣り糸を2本ほど張り、
参考用に貰ったゆっくりれいむを箱から取り出して床に置く。
「ゆゆっ、やっとでれたよ!」
今まで真っ暗闇の中にいたせいか目を瞬かせていたが、次第に目が慣れてきたのか辺りを見回している。
後ろにいる私に気付かず野生動物にあるまじき警戒心のなさに呆れるが、
今そんなことはどうでもいいのでこちらから声をかける。
「やぁ、こんにちは」
「ゆっくりしていってね!」
ようやくこちらに気付き、元気良く挨拶を返してくる。
釣り糸の効果が気になるので、会話を切り上げて早速試してみるか。
「れいむはお腹空いてないかい?」
「ゆぅ~ ぽんぽんすいたよ」
「そこにご飯を用意しておいたから、食べていいよ」
「ゆっくり~!」
テーブルの下に置かれた野菜目指してポヨンポヨン跳ねて行く。
どうやられいむは釣り糸の存在には気付けていないようだ。
まぁ、人間でも言われなければ気付きにくいのだけど。
そして、れいむは気付かぬまま釣り糸に突撃し
「ゆぐっ・・・」
柔らかな饅頭なこともあり見事3枚におろされた。
これはいける。
早速、村長とかけあい、注意書きを目立つように配置することを条件に
村を糸で囲むことの許可を出してもらった。
森と村との境界付近にある木々に子ゆっくり用と成体ゆっくり用にと
また跳ねて越えられないようにと数段階に分けて何本もの釣り糸を張り巡らせていく。
そして、人間が釣り糸に気付かず怪我をしないよう
足元にゆっくり対策の釣り糸がありますの注意書きを巻き付けた木に貼っていく。
あとは実際にゆっくりを防げるかを試すだけだ。
って、来ない…
物陰に隠れてゆっくりが来るの待っているのだが、一向に来ない。
普段はよく盗み来るらしいが、こういうときに限ってなんでだよ。
4時間ほど待っても来なかったので今日は諦めようかと思ったとき、成体のれいむが姿を現した。
って、なんで堂々と村の入り口から入ってきてるんだよ。森に住んでるんだったら素直に森から来いっての。
そして堂々と入ってきたせいですぐに農家の人に見付かる。あほがっ。
「ゆっくりこないでね!」
「うるせぇ、人様のものを盗みに来るんじゃねぇ」
予想通り農家の人はれいむに駆け寄り、有無を言わさず鍬を振り下ろす。
避けることも出来ず、れいむは脳天に一撃を喰らいその中身をぶちまけた。
「もっどゆっ・・・ぐりじだがっだ・・・」
「ふん。饅頭風情が」
と農家の人は吐き捨て、れいむの亡骸を森のほうへ蹴飛ばすと畑のほうへ戻っていった。
う~ん、村の出入り口から入ってくるゆっくりの対策も考えないとなと思索に耽っていると
森のほうからまりさとありすの2匹のゆっくりが来るのが見えた。
まりさは先ほど蹴飛ばされたれいむの亡骸に気付いたようで近寄っていく。
「ゆっ! あまあまがあるよ!」
「ゆゆっ!」
れいむの亡骸は頭部を激しく損傷していたので、同じゆっくりであることには気付いてないようだ。
そして釣り糸に気付かず突き進んで行き、まりさは釣り糸で3枚におろされた。
「ゆがあぁぁぁ! どうじでええぇぇぇぇえぇぇ!」
「まっまっまりざああぁぁぁぁ!」
他の成体ゆっくりにも問題なく機能するな。
ゆっくり対策が成功したことに喜んでいると
ありすが、まりさの死骸に向かって跳ねていく。
よくわからないが、ゆっくりならではの蘇生法でもあるのかと眺めていると
「ゆげええぇぇぇぇ! ありずのぷりてぃながらだがぁぁぁ!」
ありすも、まりさ同様に細切れになってしまった。
・・・どうやら何も考えていなかったらしい。
ゆっくりは、あたまが悪いと聞いていたがここまでとは。
仲間が死んだんだから少しは警戒しろと言いたい。
まぁ、警戒しないほうがありがたいんだけどね。
翌日、仕掛けを見に行ってみると
「なにこれ」
糸を仕掛けた木々の周辺に、水溜りならぬ餡子溜りがたくさん出来ていた。
どうやら全部ゆっくりの死骸らしい。
1日も経ってないのに、いくらなんでも入れ食いすぎるだろ。
そうこう思ってる間にまたゆっくりがきた。
「ゆっ! ゆっ! あまあまさんをとりにきたよ!」
「まりさ、はやくあまあまをたべようね!」
ふむ、どうしてこうなったのか直接聞いてみるか。
「おい、ゆっくり」
「ゆああぁぁぁ! なんでにんげんさんがいるのおおぉぉぉ!」
「ゆっ! れいむたちははたけにきたんじゃないよ!
だから、ころさないでくださいいいぃぃ!」
こちらに向かってきているゆっくりに声をかけると
ゆん生に絶望したような、それでいてどことなく笑いを取ろうとしてるような
そんな何とも表現しづらい顔でいきなり絶叫された。
ちょっと笑いそうになったが、今は仕事が優先だ。
「どうして人間の村に来たんだ?」
「ころさないでくださいいいぃぃ!
おうちにおちびちゃんをのこしてきてるんですうぅ!」
「たすけてくださいいぃ! おねがいしますうぅ!」
こちらは質問の返答が聞きたいのに
ゆっくり達は、ぐねぐねとからだを上下に振ったり
こまかく震えてみたり、その場でぐるぐると回ってみたりと、不思議な踊りを踊り始めた。
いや、誰が踊れって言ったよ。というか行動と台詞の関連性がねーよ。
面白いのでもう少し見ていたいが、その前にやることをやらねば。
「あー、おまえら動くな」
「「はいいぃぃ! わがりまじだ!」」
途端に動きを止めるゆっくり達。
だが、踊っている最中だったので、まりさは地面に顔をつけた状態でまだ楽そうだが
れいむのほうは体を伸ばした姿勢だったため、懸命にその姿を保とうとぷるぷると震えている。
「で、どうして人間の村に来たんだ?」
「「・・・」」
へんじがない、ただのしかばねのようだ
じゃなくて
「喋ってもいいぞ」
「「ゆふぅぅ!」」
深呼吸を始めたゆっくり達。
どうやら息を吐くのも動くことに入ると思っていたようだ。
素直なんだか馬鹿なんだか。
「れいむはあまあまをとりにきたんだよ!」
「はたけのちかくにあまあまがあるってきいたんだよ!」
「誰に聞いたんだよ」
「ありすだよ!」
「あまあまをみつけたから、みんなでとりにいくよていだったんだけど
まりさたちはちょっとおくれちゃったんだよ!」
「おやさいさんをとりにきたんじゃないよ しんじてね!」
「はたけさんにいくと、ゆっくりできなくなるんだよ!」
ああ、なるほどね
人間の畑に入るとどうなるか分かってる位の知能はあるみたいだが
逆に畑に入らなければ、殺されないって考えたのか。
そして、危険じゃないと判断してしまったために群れ総出できて、この入れ食い状態か。
ゆっくりは、あまあまのためならあらゆる不幸を忘れるって聞いてはいたが
同属が次々と死んでいったのに、目先のあまあまに全員釣られたとかないわー。
「もう行ってもいいぞ」
「「ゆっくりりかいしたよ!」」
そう言い残し、ゆっくり達はあまあまに突っ込んでいく。
糸があることも知らずに。
「まりざのからだがぁぁぁ!」
「あんござん、でないでねぇぇぇぇ!」
昨日も思ったのだが、なんで細切れの状態で声を出せるのか謎すぎる。
そして、ゆっくり達が全員釣られた原因も判明した。
前回は成功したことに気を取られ、気付かなかったが
釣り糸によって切断される際、飾りの有る最上部は
まるで首なしライダーのように後ろにとんでいったのだ。
これにより飾りと体は離れ離れになって、ゆっくりは死んだゆっくりを同属と判別できなくなり
さらにあまあまと判別されることで、入れ食い状態になるのね。
これなら、ゆっくりの死骸を村の出入り口付近にも置いておけば
入り口から入っても、仕掛けに引っ掛かるだろう。
面倒と思っていたゆっくり対策も、たったの2日間で終わった。
しかも釣り糸しか使っておらず、資金はそのまま懐へ。
すぐ終わり資金も使ってないのに、こんなに貰っちゃって良いのと思うほどだ。
まさにメシウマ!状態。
ゆっくりさまさまだな。
fin
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「というわけで、ゆっくり対策を考えてくれないか?」
「何がというわけでなのか分かりませんが
ゆっくりの被害に遭ってないというか農家じゃないし、ゆっくりにも興味ないんですけど」
村長が家にやってきて何事かと思えば、この状況は一体なんなんだ。
商いをしているため加工場製のゆっくり製品を取り扱うことはあるが
私が捕まえてきているわけでも加工しているわけでもない。
また、ゆっくりに興味がないので生態にも詳しくもない。
ゆっくり対策に頭を使うくらいなら、金になることに頭を使いたいものだ。
「選ばれた理由が思いつかないんですけど」
「いやー、元気が有り余ってそうだからさ」
「そんな理由で選ばないでください」
この人は何を言ってるんだという思い込めてイヤそうな顔をして村長を見るが
引き受けてくれることを信じてるかのような笑顔を返してくるだけで、どこ吹く風。
神経図太いなぁ。だからこそ村長が務まるのかも知れないが。
「まぁまぁ、ちゃんと報酬は支払うから頼むよ」
「やりましょう。
で、どのくらいの報酬が出るんですか? もちろん対策にかかったお金も村の資金から出るんですよね?
予算はどれくらいまであるんですか? 対策さえ出来れば手段に制限はないんですよね?
あ、なんですから予算をそのままくれませんか? その中で遣り繰りしますんで」
1時間ほど交渉を続けてゆっくり対策を引き受けることとなった。
やる気出てきたぜ! と思ったのも束の間、どうしたものか。
一番確実なのが村と畑を壁で取り囲み、ゆっくりが入れない状況を作り上げることだが
さすがにすべて囲むのは予算が圧倒的に足りない。水堀もやはり予算の関係で出来ない。
というか、予算から経費を引いて余った分が報酬になるので、お金は極力使いたくない。
家にあるモノで何とかならないかと蔵を掘り起こしていると
「いってぇ」
指を少し切ってしまった。
バンドエイドを指に貼り、一体何があったのかとで慎重に掘り起こしてみると
以前、釣りのために購入した言う釣り糸があった。
これは使えるかもしれない。テーブルの両足に釣り糸を2本ほど張り、
参考用に貰ったゆっくりれいむを箱から取り出して床に置く。
「ゆゆっ、やっとでれたよ!」
今まで真っ暗闇の中にいたせいか目を瞬かせていたが、次第に目が慣れてきたのか辺りを見回している。
後ろにいる私に気付かず野生動物にあるまじき警戒心のなさに呆れるが、
今そんなことはどうでもいいのでこちらから声をかける。
「やぁ、こんにちは」
「ゆっくりしていってね!」
ようやくこちらに気付き、元気良く挨拶を返してくる。
釣り糸の効果が気になるので、会話を切り上げて早速試してみるか。
「れいむはお腹空いてないかい?」
「ゆぅ~ ぽんぽんすいたよ」
「そこにご飯を用意しておいたから、食べていいよ」
「ゆっくり~!」
テーブルの下に置かれた野菜目指してポヨンポヨン跳ねて行く。
どうやられいむは釣り糸の存在には気付けていないようだ。
まぁ、人間でも言われなければ気付きにくいのだけど。
そして、れいむは気付かぬまま釣り糸に突撃し
「ゆぐっ・・・」
柔らかな饅頭なこともあり見事3枚におろされた。
これはいける。
早速、村長とかけあい、注意書きを目立つように配置することを条件に
村を糸で囲むことの許可を出してもらった。
森と村との境界付近にある木々に子ゆっくり用と成体ゆっくり用にと
また跳ねて越えられないようにと数段階に分けて何本もの釣り糸を張り巡らせていく。
そして、人間が釣り糸に気付かず怪我をしないよう
足元にゆっくり対策の釣り糸がありますの注意書きを巻き付けた木に貼っていく。
あとは実際にゆっくりを防げるかを試すだけだ。
って、来ない…
物陰に隠れてゆっくりが来るの待っているのだが、一向に来ない。
普段はよく盗み来るらしいが、こういうときに限ってなんでだよ。
4時間ほど待っても来なかったので今日は諦めようかと思ったとき、成体のれいむが姿を現した。
って、なんで堂々と村の入り口から入ってきてるんだよ。森に住んでるんだったら素直に森から来いっての。
そして堂々と入ってきたせいですぐに農家の人に見付かる。あほがっ。
「ゆっくりこないでね!」
「うるせぇ、人様のものを盗みに来るんじゃねぇ」
予想通り農家の人はれいむに駆け寄り、有無を言わさず鍬を振り下ろす。
避けることも出来ず、れいむは脳天に一撃を喰らいその中身をぶちまけた。
「もっどゆっ・・・ぐりじだがっだ・・・」
「ふん。饅頭風情が」
と農家の人は吐き捨て、れいむの亡骸を森のほうへ蹴飛ばすと畑のほうへ戻っていった。
う~ん、村の出入り口から入ってくるゆっくりの対策も考えないとなと思索に耽っていると
森のほうからまりさとありすの2匹のゆっくりが来るのが見えた。
まりさは先ほど蹴飛ばされたれいむの亡骸に気付いたようで近寄っていく。
「ゆっ! あまあまがあるよ!」
「ゆゆっ!」
れいむの亡骸は頭部を激しく損傷していたので、同じゆっくりであることには気付いてないようだ。
そして釣り糸に気付かず突き進んで行き、まりさは釣り糸で3枚におろされた。
「ゆがあぁぁぁ! どうじでええぇぇぇぇえぇぇ!」
「まっまっまりざああぁぁぁぁ!」
他の成体ゆっくりにも問題なく機能するな。
ゆっくり対策が成功したことに喜んでいると
ありすが、まりさの死骸に向かって跳ねていく。
よくわからないが、ゆっくりならではの蘇生法でもあるのかと眺めていると
「ゆげええぇぇぇぇ! ありずのぷりてぃながらだがぁぁぁ!」
ありすも、まりさ同様に細切れになってしまった。
・・・どうやら何も考えていなかったらしい。
ゆっくりは、あたまが悪いと聞いていたがここまでとは。
仲間が死んだんだから少しは警戒しろと言いたい。
まぁ、警戒しないほうがありがたいんだけどね。
翌日、仕掛けを見に行ってみると
「なにこれ」
糸を仕掛けた木々の周辺に、水溜りならぬ餡子溜りがたくさん出来ていた。
どうやら全部ゆっくりの死骸らしい。
1日も経ってないのに、いくらなんでも入れ食いすぎるだろ。
そうこう思ってる間にまたゆっくりがきた。
「ゆっ! ゆっ! あまあまさんをとりにきたよ!」
「まりさ、はやくあまあまをたべようね!」
ふむ、どうしてこうなったのか直接聞いてみるか。
「おい、ゆっくり」
「ゆああぁぁぁ! なんでにんげんさんがいるのおおぉぉぉ!」
「ゆっ! れいむたちははたけにきたんじゃないよ!
だから、ころさないでくださいいいぃぃ!」
こちらに向かってきているゆっくりに声をかけると
ゆん生に絶望したような、それでいてどことなく笑いを取ろうとしてるような
そんな何とも表現しづらい顔でいきなり絶叫された。
ちょっと笑いそうになったが、今は仕事が優先だ。
「どうして人間の村に来たんだ?」
「ころさないでくださいいいぃぃ!
おうちにおちびちゃんをのこしてきてるんですうぅ!」
「たすけてくださいいぃ! おねがいしますうぅ!」
こちらは質問の返答が聞きたいのに
ゆっくり達は、ぐねぐねとからだを上下に振ったり
こまかく震えてみたり、その場でぐるぐると回ってみたりと、不思議な踊りを踊り始めた。
いや、誰が踊れって言ったよ。というか行動と台詞の関連性がねーよ。
面白いのでもう少し見ていたいが、その前にやることをやらねば。
「あー、おまえら動くな」
「「はいいぃぃ! わがりまじだ!」」
途端に動きを止めるゆっくり達。
だが、踊っている最中だったので、まりさは地面に顔をつけた状態でまだ楽そうだが
れいむのほうは体を伸ばした姿勢だったため、懸命にその姿を保とうとぷるぷると震えている。
「で、どうして人間の村に来たんだ?」
「「・・・」」
へんじがない、ただのしかばねのようだ
じゃなくて
「喋ってもいいぞ」
「「ゆふぅぅ!」」
深呼吸を始めたゆっくり達。
どうやら息を吐くのも動くことに入ると思っていたようだ。
素直なんだか馬鹿なんだか。
「れいむはあまあまをとりにきたんだよ!」
「はたけのちかくにあまあまがあるってきいたんだよ!」
「誰に聞いたんだよ」
「ありすだよ!」
「あまあまをみつけたから、みんなでとりにいくよていだったんだけど
まりさたちはちょっとおくれちゃったんだよ!」
「おやさいさんをとりにきたんじゃないよ しんじてね!」
「はたけさんにいくと、ゆっくりできなくなるんだよ!」
ああ、なるほどね
人間の畑に入るとどうなるか分かってる位の知能はあるみたいだが
逆に畑に入らなければ、殺されないって考えたのか。
そして、危険じゃないと判断してしまったために群れ総出できて、この入れ食い状態か。
ゆっくりは、あまあまのためならあらゆる不幸を忘れるって聞いてはいたが
同属が次々と死んでいったのに、目先のあまあまに全員釣られたとかないわー。
「もう行ってもいいぞ」
「「ゆっくりりかいしたよ!」」
そう言い残し、ゆっくり達はあまあまに突っ込んでいく。
糸があることも知らずに。
「まりざのからだがぁぁぁ!」
「あんござん、でないでねぇぇぇぇ!」
昨日も思ったのだが、なんで細切れの状態で声を出せるのか謎すぎる。
そして、ゆっくり達が全員釣られた原因も判明した。
前回は成功したことに気を取られ、気付かなかったが
釣り糸によって切断される際、飾りの有る最上部は
まるで首なしライダーのように後ろにとんでいったのだ。
これにより飾りと体は離れ離れになって、ゆっくりは死んだゆっくりを同属と判別できなくなり
さらにあまあまと判別されることで、入れ食い状態になるのね。
これなら、ゆっくりの死骸を村の出入り口付近にも置いておけば
入り口から入っても、仕掛けに引っ掛かるだろう。
面倒と思っていたゆっくり対策も、たったの2日間で終わった。
しかも釣り糸しか使っておらず、資金はそのまま懐へ。
すぐ終わり資金も使ってないのに、こんなに貰っちゃって良いのと思うほどだ。
まさにメシウマ!状態。
ゆっくりさまさまだな。
fin