ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0562 投稿しよう 転・結
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ankoss
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『投稿しよう 転・結』
「さぁて…後半もちゃっちゃと書いちゃおう」
再びキーボードを叩き始めた。
………………
………
『…っゆ……っぐ……ぅぅ……』
『つかれたよぉ……ひぃ……ゆっぐぢさせ…』
『うー!!!!なまけるんじゃないんだどぅ!!!』
『ゆんぎゃああ!!!ごべんなざいい!!!!ごべんなざいい!!!』
あれからずっと親ゆっくり達は穴を掘っていた。徐々に徐々に穴らしくなっていった。休憩は一切無い。
ゆっくりは皆涙を流しながら土を齧ったり穿ったりしていた。少しでも怠ければれみりゃとふらんのお仕置きが待っている。
いや、真面目に働いていてもれみりゃとふらんはゆっくり達を虐めて楽しんでいた。視界に入ったゆっくりは全部遊び道具なのだ。
『こんどはあっちであそぶんだどぅ~』
『ふらんおおきいのであそぶ!!』
親ゆっくりで遊ぶのに飽きると今度は子ゆっくり、赤ゆっくりで遊ぶ。それに飽きたら親ゆっくりの所へ戻って遊ぶ。刹那の安らぎも無い。
『きょわいよおおお!!!ぼうやびぇぢぇえええ!!!!!』
『おぼうじざんがえじでよおおお!!!!おがあさんにほめでもらっだのにいい!!!』
『りぇいみゅのおりびょんがあああ!!!!ゆっぐぢでぎにゃくなりゅううう!!!がえじでええええ!!!!』
最初は投げたり蹴ったりして遊んでいたが今度は飾りを奪ってからかっていた。
『みゃみゃああ!!!!ありぢゅをだじゅぎぇでよおお!!どびょじでだじゅぎぇでぐれないのおお!!!!?』
『おがああざあぁん!!!!おどおざあぁん!!!!!ぼうやだあああ!!!!ごごがらだじでえええ!!!』
親ゆっくりに助けを求めるが親は一言も返してくれない。
『…っぐ…ぇ…ぐ…ゅぇぇぇ……ごべんねぇ…』
親ゆっくりは我が子の悲鳴に涙を流すしかなかった。
『うー!!!なまけたらかーつ!!!なんだどぅ!!』
『ゆぎゃああああ!!!!かーつはやだああああ!!!!』
『うるさいんだどぅ!!おしおきだどぅ!!かーつ!!!!』
『ゆぎゃああああ!!!!!いだいいい!!!!ぬいでえええ!!!!ぜなががいだいいい!!!!!』
元々はゆっくりが穴を掘るためにばら撒いた割り箸なのだが次第にれみりゃやふらんがお仕置きに使うようになった。
『れみりゃ、ちょっと深いぞ。ゆっくりを殺したらお前が働けよ』
『うー………。おまえのせいでおこられたんたどぅ!!!!これはおぜうさまがいただくんだどぅ!!!!』
まりさの帽子を奪い取って頭に乗せるれみりゃ。
『ばりざのおぼうじいいぃ!!!!!がえじでぐだざいい!!!!あやばりばずう!!!!あやばりまずがらあああ!!!』
『なまけてるわね!!!ふらんをあまくみないでちょうだい!!!』
『ゆぎゃあああ!!!!い…いだいよおお!!!!!おぼうじぃ…おぼうじぃぃ……』
割り箸で叩く位だったらまだいい。割り箸をゆっくりに刺しているのだ。
『ゆぎゃあああああ!!!!いだいい!!いだいいい!!!!じぬうう!!!!じんじゃううう!!!ごろざないでえええ!!!』
最初は戯れにぐったりしていたゆっくりに割り箸を刺したのだ。ぐったりしていたゆっくりは飛び上がりあまりの痛さにのた打ち回った。
れみりゃやふらんは面白がり割り箸をゆっくりに刺すようになった。因みに目や排泄器官には刺さなかった。
れみりゃとふらんに言いつけられている事は"ゆっくりをゆっくりさせないこと"と"ゆっくりを殺してはならないこと"の2つだ。
そのため被害は頭や背中、底部に集中した。中には割り箸が刺さったまま痛みに耐えて穴を掘るゆっくりもいる。
唯一心配といえば割り箸がゆっくりの心臓と脳である中枢餡を貫くことだがそう簡単に中枢餡にまでは刺さらないだろう。
『さて……そろそろかな…』
ゆっくり達を監視していた男が時計を見た。午後6時だった。
『おなが……ずいだよぉ……』
『ごはんしゃん……たべちゃいよぉ…』
『あまぁま……ゆっぐぢじだぃ……』
ちらほらと腹を空かせたゆっくりが出始めた。大抵のゆっくりならこの時間は夕食だ。
『おーい!!!!そろそろご飯にするぞ!!!!支度しとけ!!!』
彼はそう叫ぶと夕食を取りに一旦部屋を出た。
『うっうー!!!!ごはんなんだどぅ!!!』
『おねえさま!!!いきましょ!!!!』
『おぜうさまもおなかがすいたんだどぅ!!』
ゆっくりを虐めていたふらんやれみりゃはゆっくりを放り投げ一斉にゆっくりのいない区画に移動した。
『よかったよおぉ!!!ごはんだよぉぉ!!!!!』
『やっど…ゆっぐりできるよおおお!!!!』
『ごはん?ごはんしゃん!!!!りぇいみゅはおいちいのがほしいよ!!!』
親ゆっくりは作業を止め穴から這い上がった。赤ゆっくりや子ゆっくりも喜んだ。
『まりさはぐるめなんだよ!!!おいしいものもってきてね!!!』
『れいむはやさいさんがたべたいよ!!!』
『まりちゃはあみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ!!!』
今まで泣いていたゆっくりが急に元気になってあれが食いたいこれが食いたいと騒ぎ始めた。
『持って来たぞ!!!今日のご飯は…お前らの大好きなパスタだ!!!!』
皿の上に盛られた美味しそうなパスタをワゴンに載せて男はれみりゃとふらんがいる区画にやって来た。
『『ゆおおおお!!!!!!おいしそうだよ!!!!』』
『『ぱ…ぱしたさん!!!!!』』
『『ゆ…ゆううう!!!!』』
『『ゆっくりしないでもってきてね!!!』』
ゆっくり達は沸き上がった。
『よーし、お前ら。ちゃんと手を拭いてから持っていけよ』
『うー!!!!!』
『わかったぁ!!!!』
『おぜうさまはきれいずきなんだどぅ』
れみりゃやふらんはウェットティッシュで手を拭きワゴンからパスタを運び出した。
『『『『いっただきまーすだどぅ!!!!』』』』
『『『『いただきまーす!!!』』』』
美味しそうにパスタを食べる。彼の夕食も同じくパスタだ。
『うー!!!おいしいんだどぅ!!!!』
『おねえさま!ふらんのぱすたとらないで!!』
『おかわりはあるから。まだワゴンにあるだろ』
れみりゃとふらんは夕食を楽しんでいた。
『じゅるるるる……』
『ぱ…ぱしたさん…』
『ゆっぐりじずぎだよおお!!!!ゆっくりしないでもってきてね!!』
『りぇいみゅのぶんは!!??りぇいみゅにもってきちぇね!!!』
ゆっくり達はというと涎を垂らしアクリル板に顔をぴったりとくっ付けてれみりゃやふらんがパスタを食べているのを眺めていた。
『ゆっぐりじずぎだよおおお!!!!ぱしたさん!!!ぱしたさん!!!!』
『ゆあああああ!!!!そ…それはまりさのだよぉぉ!!!!』
一向にゆっくりにパスタが配られる気配は無い。それどころかワゴンのパスタはどんどん無くなっていった。
『ゆあああああ!!!!ぱじだざん!!!!ぱじだざん!!!!!ちょうだいよおお!!!!』
『りぇいみゅのぶんは?りぇいむのぶんがなぐにゃっぢゃうよおおお!!!!!』
『どぼじでぼっでぎでぐれないのおおおおお!!!!!!?』
『おにゃかしゅいちゃよおおおおお!!!!!!ゆっくちさせちぇよおおおおお!!!!!』
『ごはん!!!!ごはん!!!!まりさたちにもたべさせでよおおおお!!!!!!』
パスタはどんどん空の皿となりワゴンには皿の山が出来上がっていく。
『うー!!!おぜうさまもおかわりなんだどぅ!!』
れみりゃが最後の皿を取った。ワゴンにはもうパスタは無い。
『ゆわあぁあぁあぁん!!!!なぐなっぢゃっだあああ!!!!!なぐなっぢゃっだよぉぉぉ!!!!』
『でいぶのぱしだざんがああああ!!!!』
『にゃんでまりちゃにはくりぇにゃいの?どぼじぢぇ……どびょじぢぇえええ!!!!!!』
ゆっくり達が泣き喚き出した。
『うっうー!!うまうま!!!』
れみりゃがちゅるるんとパスタを食べる。パスタがれみりゃの口に入る度にゆっくり達が煩くなった。
『ぢょうだいよおおお!!!!たべざぜでええええ!!!』
『ありずはいっじょうげんべいはだらいだのにいいい!!!!ひどぐぢでいいがらぁぁ!!!!』
『ゆえぇえぇえぇん!!!!!たべちゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいたぁぁ!!!!』
『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!!ずるいよおおお!!!!』
ついにパスタが無くなった。ワゴンには空の皿の山だけが残った。
『じゃあみんな、ちゃんと言おうね』
『『『『ごちそうさまでした!!!なんだどぅ!!!』』』』
『『『『ごちそうさまでした!!!』』』』
男はワゴンを押して部屋を出て行った。
『しょくごのうんどうなんだどぅ!』
『おねえさま!きゃっちぼーるしましょ!!』
一部のれみりゃやふらんがゆっくりのいる区画に飛んできた。
『ゆっぐりでぎないよおおお!!!!!!』
『どぼじでごはんぐれないのおお!!!!?でびりゃはいやああああ!!!!』
アクリル板に顔をぴったりとくっ付けていたゆっくり達が逃げ惑った。
『お、早速やってるな』
男が部屋に戻ってきた。今度は親ゆっくりがいる区画にやってきた。
『どぼじででいぶにはなにぼぐれないのおおお!!!!!!?』
『まりざだぢにもごはんぐだざいい!!!!いっじょうげんべいはだらいだのにぃぃい!!!!』
『ありちゅゆっぐぢじぢゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいちゃぁぁぁ!!!!!』
れみりゃやふらんがいるにもかかわらず男のもとへゆっくり達が群がってきた。子ゆっくりや赤ゆっくりも隣の区画から声を上げていた。
『へ?いつお前らに餌やるなんて言った??』
『いっだよおおお!!!!!!ごはんだって!!!ごはんだっでいっだもん!!!!!!』
『じだぐじろっでいっだでじょおおおお!!!!でいぶはぢゃんどじだぐじだよおおお!!!!!』
『何言ってるの?それはれみりゃとふらんに言ったんだよ』
『そ…そんなぁぁぁ……』
『どぼじでええ!!!?ねえどぼじでええええ!!!?』
『それに、お前らがご飯だって?笑わせるなよ。お前らが食べるのは餌だろ、餌』
『な…なにいっでるのよぉぉ!!!!ありずだぢだっでごはんだべでるよおおお!!!!』
『ぞうだよおお!!!!でいぶもばりざもおちびぢゃんもごはんざんだべでるよおおお!!!!』
『おいおい、冗談はよしてくれよ。ご飯を食べるのは人間とこいつらだけ。お前らのようなクズは餌。ご飯を食べるだって?ふざけるなよ』
『む…ぎゅっ……げぼっ……ゆぎぇっ…ぶぎゅっ……げぼっ…』
ぱちゅりーがショックで中身を吐き出してしまった。
『ひどいごどいわないでね!!!!!でいぶだぢだっでいぎでるんだよおお!!!』
『ばぢゅりいいいい!!!!じっがりじでえ!!!!ゆっぐりじでいっでねええ!!!ゆっぐぢぢでいっでねえええ!!!』
『生きてる?簡単に言うなよ。お前らは存在しているだけ。与えられることを当たり前に思っているクズの台詞じゃねぇよ』
『ゆがああああ!!!!!ぞんなごどはどうでぼいいがらごはんもっでごいいい!!!!!!』
ついに男に反抗するゆっくりが出てきた。まりさが男の足に体当たりを喰らわせた。
『じねえええ!!!ゆっぐぢさぜでぐでないじじいはじねえええ!!!!』
長時間働き餌も食べていないゆっくりの攻撃など痛くも痒くも無い。だがまりさに乗じてゆっくり達が煩くなってきた。
『まりざやっぢゃええええ!!!!じじいをごろぜええ!!!!』
『ごはんもっでぎだらゆるじであげるよ!!!』
『ゆっぎゅりでぎにゃいじじいはじにぇええええ!!!!』
男は軽くまりさを蹴飛ばした。
『ゆがあぁ!!!ゆびゅっ!!!!ゆ…ゆわあぁあぁあん!!!!じねええ!!!!じねえええ!!!』
大泣きしながらもまた突進してきた。彼はまりさを受け止めるとれみりゃにまりさを渡した。
『食後のデザートはどうだ?ちょっとだけだぞ。ちょっとだけな』
『うー!!!ありがとうなんだどぅ!!』
れみりゃがまりさに歯を立てた。
『ゅぎゃああああ!!!!!おろじでえええ!!!!おろぜええええ!!!!…ゆぎゃっ!!!ゆんぎゃあああ!!!』
『ちゅーちゅー』
れみりゃがまりさの中身を吸い出した。騒いでいたゆっくり達が黙り込んだ。
『ずわないでえええ!!!!じぬうう!!!!じぬううう!!!!ゆがああ!!!!ゆるじでええ!!!ゆるじでぐだざいい!!!』
『うー…もういらないんだどぅ』
夕食を食べたばかりでお腹は一杯。れみりゃは少しだけ餡子を吸ってまりさを放り投げた。
『ゆ…ゆ……ゆぎゅうううう!!!』
地面に放り投げられ息も絶え絶えなまりさの頭上から大きな力が圧し掛かった。
『おらおら!俺を殺すんじゃなかったの?ほらやってみろよ!!』
男がまりさを踏み付けていた。
『ゆる…じぢぇ…ゆぎゅぎゅぅぅぅ…ゆるじ…ぢぇぇぇ……』
『出来もしねぇことほざくんじゃねぇよ!!!ほら!殺してみろよ』
足をどけた。
『ごべ…んなざ…い。ゆ…ゆるじ…ゆるじぢぇ…ゆる…じぢぇぐだぢゃぃ……』
涙を流しながらまりさが呻いた。
『あぁ…そういえば…』
彼の視線が1匹のれいむに向けられた。れいむは慄き怯えていた。
『ご…ごっぢごないでぇぇ…で…れいぶはなにもじでないよぉ…』
彼はれいむに近づき足を上げた。
『ひぃ…ゆぎょおぉぉ…ゆぎゅぎゅぅぅぅぅ…ぐ…ぐりゅじ…ぎゅりゅ……ぃぃ…』
『ご飯あげないと許してくれないんだってな。どうだ、まだ許してはくれないかね?れいむさま』
ぐりぐりとれいむを踏み付けた。
『ごべ…ごめんだざ……ゆるじぃ……ゆぎょぎょぎょぎょ…』
『ゆるじでぐだざい!!!あやばりばず!!!!まりざがあやばりばずがらああ!!!!でいぶをはなじでぐだざいいい!!!』
番らしきまりさが飛んできて必死に頭を下げた。
『ふん。……お前らさっきから何ボケッとしてんだよ!!?さっさと働け!!!』
『は……はぃぃぃ……』
『わがぢまじだぁ……』
『ゆっぐり……ぢだぃ…』
『わがだなぃ……わがらないよぉ……』
1匹1匹とゆっくり達は穴掘りを再開した。穴を掘る為に今まで掘っていた穴に降りたのだが降りるというより落ちたといった方がいい。
それぐらい元気が無いのだ。
『……っぎゅ……っぎゅ…………っむ…ぎゅ…』
先程中身を吐き出したぱちゅりー。元々体が弱いのに長時間働かせられ食事も無い。辛うじて生きているが息絶えるのも時間の問題だ。
『デザート食べたい子、これ食っていいよ』
何匹かのれみりゃとふらんが飛んできた。死体を貪るハイエナのように死に掛けのぱちゅりーを食べ始めた。
『ぱ…ぱぢゅりぃ………っぐ…ゅぇぇ……』
『ひどぃょ……ごんなの…どがいはじゃない……ゆっくりできなぃ……』
抵抗らしい抵抗も無くぱちゅりーはペラペラの皮と帽子だけになった。
『おにゃか……しゅいちゃょ…』
『どびょじで……まりちゃは…ゆっくちしちゃいけないの……』
『おがあざぁん……ゆっぐぢじだいよぉ……』
親ゆっくりは餌無しでも当分は生きていける。子ゆっくりも動かなければ何日かは生きていけるだろう。問題は赤ゆっくりだ。
こちらは何も食べないと2、3日で餓死してしまう。そう簡単に死んでもらっては困るのだ。
だからといって赤ゆっくりにだけ餌をやる訳には行かない。
『れみりゃ、ふらん。ちっこい奴持っててくれないか』
『うー!!!』
『わかったわ!!』
男は部屋を出た。れみりゃとふらんは子ゆっくりと赤ゆっくりがいる区画に集まった。
『こっちごないでええええ!!!!』
『はなちちぇえええ!!!!!まだちにちゃくにゃいよおおお!!!!』
『みゃみゃああ!!!だじゅぎぇぢぇええ!!!!ありちゅをたじゅぎぇぢぇえええ!!!!』
『まりざのいぼうどがああ!!!!おろじでえええ!!!!たべぢゃだべえええ!!!』
1匹につき赤ゆっくりを1匹持っている。
『ん、それで全部か』
男がやってきた。手には注射器と2つの容器。透明な液体と赤い液体が入っている。
『じゃ、1匹ずつ持ってきて』
透明な液体は砂糖水だ。これを飲ませるのではなく直接注射するのだ。それだけで赤ゆっくりに必要な栄養が賄える。
しかも空腹感は変わらず。餓死だけを防いでくれるのだ。
『いやあああ!!!ちにちゃくにゃい!!!ゆっくちちちゃいい!!!!』
れみりゃの手の中で暴れる赤れいむ。れみりゃから赤れいむを受け取ると注射器をプスリと刺した。
『いぢゃああああ!!!!!…っぐ…ゆえぇえぇぇん!!いじゃいよおぉ!!!!いじゃいいい!!!!』
注射器の砂糖水を注入した。少し赤れいむが重くなった気がする。赤れいむを床に置いた。
『いぢゃいよおぉ!!!!おぎゃあじゃぁぁ!!!!ずりずりじでええ!!!!』
人間だって注射は嫌なものだ。何故なら針が刺さって痛いからだ。それでも近年針の穴が細くなったことで以前より痛くはないらしい。
今回使用した注射針は少々太めだ。だが赤ゆっくりからすれば相当な太さだろう。そんなものが刺さったのだ。
あまりの痛さに転げ回っている。
『次』
彼は注射器に砂糖水を吸い込んでから赤い液体に針を数秒浸けた。
『ぎょわいよおおお!!!!いやじゃあぁ!!!!ゆっぐぢぃさぜぢぇえええ!!!』
赤まりさを受け取ると注射した。
『ゆぎぃいいいい!!!!いぢゃいいい!!!!いぢゃいいいい!!!ゆんぎゃあああ!!!』
少し頬がこけていたが砂糖水を吸い込み丸くなった。そして床に置いた。
『いぢゃいよおお!!!じびるうう!!!!じびぃりゅううう!!!!!じにゅううう!!!!だじゅぎぇぢぇええ!!』
赤い液体の正体はラー油だ。直接注入してみたいが赤ゆっくりでは刺激で死んでしまう虞がある。それで死んでしまっては勿体無い。
そこで針に浸すことで注射で出来た穴に染み込ませるのだ。傷口に塩を塗るようなものだ。痛くないはずがない。
だがタダで寿命を延ばしてやっているのだ。これくらい我慢してもらおう。
『ばりざのおちびぢゃんがあああ!!!!ひどいごどじないでえええ!!!』
『おろじでええ!!!ありずのあがぢゃん!!!あがぢゃあぁあん!!!ゆっぐぢじでええええええ!!!!』
我が子の悲鳴を聞き親ゆっくりが作業をサボってこちらを見ていた。
『れみりゃ、ふらん。やれ』
赤ゆっくりを渡し終えたれみりゃとふらんが隣の区画に移り親ゆっくりをお仕置きした。これで黙ってくれるだろう。
『ゆぎゃあああ!!!!!いぢゃあああああああ!!!!!ゆぎぃいいい!!!!』
『ひぢょいぎょどじにゃいぢぇえええ!!!!ゆんぎゃああああ!!!!』
次々と注射され痛みに泣き叫ぶ赤ゆっくり。子ゆっくりの姉がいる個体は姉に泣きつき姉がいない個体はひたすら親を呼んでいた。
『おぎゃあぢゃああああん!!!!!じゅりじゅりじぢぇえええ!!!いじゃいよおお!!!!いじゃいいい!!!!』
『おにぇえぢゃああん!!!いぢゃいよぉ…ゆっぐぢでぎにゃいい!!!!』
『ゆわあぁあぁあん!!!!!どびょじぢぇでいびゅをいじみぇりゅにょぉ!!?』
『みゃみゃあああ!!!ありぢゅをなぢぇなぢぇじでよぉぉ!!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!!』
『ぺ~りょぺ~りょじでええ!!!!じびりゅううう!!!じびりゅうう!!!!おぎゃあじゃあああぁん!!!!』
姉がいる赤ゆっくりはまだいい。少しは慰めてもらえるから。姉妹がいない赤ゆっくりは辛い。ただ泣き叫ぶことしかできないから。
『ゆ…ゆっぐりじでね!!まりざのいぼうど…ゆっぐりじでね!!』
『ゅ…ひぃ……ゆ…っひゅ……』
『おにぇえぢゃあぁぁあん!!!!ずりずりじでえぇ!!!ずりずりじでよぉぉ!!』
『いじゃぃょぉ……ひりひりぃしゅりゅよぉ…』
『おぎゃあじゃぁん…おぢょうじゃん……りぇいみゅをゆっぐぢさぜでよぉ……』
全赤ゆっくりの注射が終わった。皆漸く痛みが引いてきたのか転げたり泣き叫んだりするのを止めていたが息が絶え絶えだ。
『ぼ…ぼうげんがいだよぉ……』
『やずまぜでよぉ……』
『ちびぢゃんにあわぜでぇ…』
その後もずっと働き詰めだ。休みは無い、食事も無い。
『ね…ねだいよぉ……』
『ゆぅ…ゆぅ…』
時計の針は夜10時。ゆっくりであればもうとっくに寝ている時間だろう。
『れみりゃ、ふらん。今日の仕事は終わりだ』
男はれみりゃとふらんと共に部屋を出た。部屋はゆっくり達だけが残された。
『ゆ…ゆっぐりじでいいの?』
『だれも…いないよ…』
『ゆっぎゅりじぢゃぃ…』
『ゆぅ…ゆぅ…ゆぅ…』
次々とゆっくり達が眠りに着いた。
『ごるぁぁぁ!!!!!起きろぉぉぉぉ!!!!!!!!』
『『『うっうー!!!!』』』
『『『おきないやつはゆっくりしね!!』』』
ゆっくり達が眠って10分と経たないうちに別の男性が部屋にやってきた。れみりゃやふらんも部屋中を飛び回っていた。
『ゆあああ!!!!!』
『ぼ…ぼうやだあああ!!!ゆっぐぢさぜでええ!!!』
『にぇかしぇてええ!!!!!まりちゃねみゅいよぉぉ!!!』
ゆっくり達が飛び起きた。
『寝かせるかよ!寝た奴はゆっくりさせないからな!!』
『ぞ…ぞんなぁ…』
『ぼう…げんがいだよぉ…』
『ぼういいでじょぉ…あな…ほっだょ…』
『はだらいだよぉ…おながだっで…ずいでるのにぃ…』
ゆっくり達は弱々しく呻いた。皆俯いて泣いていた。
『そうかそうか。だったらいいものくれてやるよ』
男は緑色のチューブと黄色いチューブを取り出した。たまたま近くにいたまりさを呼んだ。
『そこのまりさこっち来い。食べる物やるよ』
食べる物と聞きゆっくり達が顔を上げた。少し顔に生気が蘇っている。
『ちょ…ちょうだい…。まりさに…たべぼの…ちょうだい…ね』
まりさが口を開けた。男は緑色のチューブのキャップを取りチューブを捻って中身をまりさの口の中へ入れた。
『これでスッキリだぜ』
チューブの中身は山葵だ。そう簡単にゆっくりに餌などはやらない。
『むーぢゃむー………』
何も知らないまりさは山葵を味わって食べようと山葵をじっくりとかみ締めた。
『むーぢゃむーぢゃぁぁぁ!!!!!!!ゆんぎゃあああああ!!!!っゆ…ぎぇえええ!!!!』
緑色の汚物を吐き出しながらまりさが暴れ回った。その悲鳴でうとうとしていた他のゆっくり達の目が完全に覚めたくらいだ。
『お…おにぃぢゃあぁぁ……ごれ…どぐはいっ…でる…ゆぎょおおおお!!!!』
苦しがるまりさを無視し男は次のゆっくりを選んでいた。
『眠い子は誰?お腹すいてるのは誰?』
『ね…ねぶぐなんがないよおぉ!!!!』
『おながいっばい!!おながいっばいい!!!ぼうたべられないいい!!!』
『いぢゃいのはぼうやじゃああぁ!!!!!』
れいむがターゲットとなった。
『いやあああ!!!ねぶぐなんがないいい!!!おながをいっばいだよおお!!!!ごっぢごないでええ!!!!』
男は黄色いチューブを取り出した。多くの人が予想している通り中身は辛子だ。
『お口あーん』
『ゆぅ……ぅぅぅぅ…む…ぅぅ…ぅぅ……』
れいむは口をぴったりと閉めていた。
『じゃあ塗ろう』
山葵入りチューブを取り出しれいむの目の下に山葵を塗った。
『ぅぅぅ……!!!!ゆひぃいいいいい!!!!!』
れいむの目がカッ!!と開き悲鳴とともに涙がとめどなく流れた。
『ゆぎゃあああ!!!おべべえええ!!!でいぶのおべべがああああ!!!!』
叫んで口が開いたところを男は見逃さなかった。開いた口の中に辛子をたっぷりと入れた。
『ゆぐうううううう……ゆんぎゃあああ!!!がだいいいいい!!!!!』
黄色い汚物を撒き散らしながられいむが暴れた。
『ゆげえええ!!…っぎぃ!!!!…っあ…ゆぎょぎょおおおお!!!!』
まりさは中身を吐き出していた。れいむの方も黄色い汚物に黒いものが混ざるようになった。
『眠くないんだ?お腹すいてないんだ?だったらやること…分かってるよな?』
『は…はいいい!!!!やりばずうう!!!』
『わがりまじだああああ!!!ほりまずうう!!!』
『やりばずうう!!!!だがらどぐじまっでええええ!!!』
ゆっくり達はまたしてもゆっくりする機会を失われた。割り箸を咥え再び土をほじり始めた。
『眠気覚ましにどうぞ』
男は残った山葵と辛子を穴の中に入れた。
『ゆぎぇえ!!!!ぐざいいい!!!!ゆっぐりでぎないいい!!!!』
『やべでええ!!!!!ぐざいよおお!!!!』
山葵と辛子の嫌な匂いに呻きながら穴を掘る親ゆっくり。これなら眠る心配は無い。
『ぇっぐ……ゅ……っぐ…』
『ゅぇぇぇぇ………』
『ゅ…っぐぢぃ……』
『ねだぃょぉ……』
『ぼぅ…ぃゃだょぉ……』
仕事の能率は悪いが確実にゆっくり達はうとうとする隙が無かった。
『みょうねきゃしぇちぇええええ!!!!』
『ゆっぐぢいい!!!!ゆっぐぢいいい!!!』
『いぢゃいのはやああああ!!!!』
隣では子ゆっくりや赤ゆっくりがれみりゃとふらんに遊ばれていた。
『退屈なもんだな…』
"ゆっくりを寝かせないこと"がこの時間の目的だ。この状況で寝られるゆっくりはいない。男にとっては退屈で仕方が無い。
『まぁ…ゲームでもして潰すか』
それから8時間程経過した。時計の針は朝6時。男はれみりゃとふらんを集め部屋から出た。
『ぼう…ねがぜでぇ…』
『じんじゃうよぉ…』
『ゆっぐ……ぢぃ…』
『ゆぅ……ゆぅ…』
天敵がいなくなった所でゆっくりの緊張の糸が切れた。次々と倒れこんでいった。
『ゅ……ゅ…』
『ゆぅ…………』
『ひゅぅ……ひゅぅ…』
部屋には誰も入ってくる気配が無い。ゆっくり達は漸く休むことが許されたのだ。
そして3時間後
『起きろ!!!!起きろ!!!おーきーろ!!!』
『ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!』
『うっうー!!!!』
早くも天敵が再登場した。
『もっどねがぜでええええ!!!!!』
『ぼういいでじょおお!!!!あなほっだああ!!!』
『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!』
満足な睡眠を取れないままゆっくり達は起こされ再び仕事をさせられた。朝食は無い。
『ぼういいでじょおおお!!!!!ごれじゃじんぢゃうううう!!!』
朝の仕事の途中でまりさが叫んだ。
『ぁぁ…もうちょっとだな。もう少し働けば終わるぜ』
『ゅぅぅ…』
『いづになっだら…ゆっぐり…じだいよぉ…』
丁度そのときだった。
『ゆあ!!!かだいよぉぉ!!!!』
穴を掘っていたれいむの歯が折れた。
『あ、そこまで行ったか。じゃあ後もう少しだ。ほら頑張れ!!』
親ゆっくりがいる区画は50cmの土が盛られている。れいむが硬いと言ったのは底に到達したからだ。
『ほ…ほんとう?』
『もうすこし…もうすこしなの?』
『ああ。穴を広げろ。そしたら終わりだ』
男の言葉に少し期待を持ったのかゆっくり達が穴を広げ始めた。
そして…
『ぼ…ぼういいよね…はだらがなぐでいいよね…』
『が…がんばっだよ…まりざ…がんばっでほっだよ…』
『あなだよ…あなだよぉ……』
穴の中からゆっくり達が男の目をじっと見つめていた。
『ああ。穴だな。確かに穴だ。よくやった。お仕事は終わりだ』
一瞬の間の後にゆっくり達が歓声を上げた。どこにそんな力が残っていたのだろう。
『やっだあああ!!!!!おわっだよお!!!!』
『ごれでゆっぐりでぎるよおお!!!ゆえぇえぇえん!!!!』
『ゆっぐりじようね!!ありずぅ!!!!』
喜んでいる親ゆっくり達の頭上から何かが降ってきた。
『いだ!!!!』
『いぢゃあ!!!』
『おどざな……ゅ?…お…おが…おがあざああん!!!』
降ってきたのは隣の区画に閉じ込められていた我が子だった。
『おちびぢゃあああん!!!!!!』
『ありぢゅのちびぢゃああん!!!!ぶじだっだんだねぇ!!!』
『おどうざんどおがあざんどいっじょにゆっぐぢじようね!!!』
久々に家族が揃った。犠牲になったのはぱちゅりー1匹だけ。できるだけゆっくりは殺さないようにしてきたのだ。
『ゆ?なんだかいいにおいがするよ!!』
『ほんちょだ!!!』
『ゆ?これあまあまだよ!!』
穴の上から男とれみりゃとふらんが霧吹きを吹いていた。
『『『ぺーろぺーろ!』』』
『『『ぺーりょぺーりょ!』』』
ゆっくり達は舌を伸ばし霧を舐めた。霧吹きの中身はオレンジジュース。ゆっくりの大好物な飲み物だ。
『ゆぅ…いっぱいのみたいよ…』
『あみゃいけど…ゆっくちできにゃい…』
流石のゆっくりも霧を食べて幸せにはなれないようだ。霧食べて生きていけるのは仙人くらいか。
『おなかすいたよ…』
『おきゃあしゃん!!れいみゅおにゃかすいちゃよ!!』
『たべものもってきてね!!!!』
『おいしいものがたべたいよ!!』
長時間労働に睡眠不足、数々の虐めにより先程までげっそりしていたゆっくり達はオレンジジュースの霧を浴び次第にふっくらとしてきた。
体力が回復したことで空腹なのを思い出したのだろう。
『じゃあおやつといこうか?』
穴の上から声が聞こえた。
『お…おやづぅ!!!』
『おなかすいたよ!!!!おいしいのたべたいよ!!』
『おきゃあしゃんといっちょにたべりゅんだ!!!』
『おやちゅ!!!おやちゅ!!』
おやつと聞いてゆっくり達が我先にと穴から出ようとした。
『ゆぎぃっ!!…のぼれないよおお!!』
『どぼじででられないのおお!!!!?』
『たべちゃいよおお!!!!おやちゅうう!!!!』
穴の深さは50cm。ゆっくりの大きさは大人でも大きくて30cm位だと言われている。普通にジャンプするだけでは届かない。
助走をつければ飛び越えられるかもしれないが体力がそこまで回復してないしゆっくりの家族で一杯の穴の中では助走は出来ない。
『はやくするんだどぅ!!』
『ゆっくりしすぎ!!!のぼってこい!!』
れみりゃやふらんは早く登って来いと文句を言う。
『のぼれないよおぉ!!!!』
『おやづう!!!おやづう!!!だべだいいい!!!』
『ゆえぇえぇえん!!!!おにゃかしゅいちゃあぁぁ!!!』
ついさっきまで嬉しそうな顔をしていたのに早くも泣き出してしまった。
『仕方ないな。ほれ、ちょっと待ってろ』
男が穴を離れた。
『ゆ!!はこんでくれるの!!?』
『ゆっくりしないでね!!!れいむからもちあげてね!!』
『まりちゃがさきだよ!!』
『おちびちゃん、いっしょにおやつたべようね』
『ありちゅはぽんでしゃんがたべちゃいよ!』
男が戻ってきた。
『じゃあ入れるぞ』
男は手に持っていた茶色い袋の中身を穴の中にぶちまけた。
『ゆ…ゆあああ!!!なにごれえええ!!!??』
『はこんでくれんじゃないのおおぉぉ!!!!??』
『ゆあああ!!れいむのおちびぢゃんがあああ!!!』
バケツをひっくり返したかのように穴の中に白い粉が降り注いだ。
『あ、無くなった。次ぎ行くぞ』
新しい袋を開けた。
『ゆあっ!!…っぺっぺ!!なにごれぇ…おいじぐない…ゆあああああ!!!!』
『おがあざんがあああ!!!!!やべでえええ!!!』
『うべないでええ!!!!うべだらゆっぐりでぎないぃ!!!!』
3袋目にして穴の中が白い粉で埋まった。ゆっくり達は白い粉の中だ。
『はやくたべたいんだどぅ~』
『おにいさん!まだ?』
『少し待てよ。そんなに時間はかからないって』
白い粉の正体は片栗粉だ。大福の周りに付いている粉などに使われている。
『まちどおしいんだどぅ~』
『うっうー』
『おねえさま!ふらんからたべてもいい?』
『だめだどぅ~。おぜうさまからだどぅ』
そのうちれみりゃとふらんが穴の上空でヘンテコな踊りを始めた。
『れ・み・り・あ・うー!!』
『うっうー!うっうー!』
『おぜうさまはだんすのてんさいなんだどぅ!』
数分して白い粉が盛り上がってきた。
『………ゅ………ぇ…』
『…ょ……ゅ……』
『………ぃ……ぉ…』
微かにゆっくりの声が聞こえる。ゆっくり達が外に出ようと中を掻き分けているのだろう。土よりも片栗粉の方が柔らかい。
このためゆっくりにとってはこの状況の方が掘り進めやすい。
『ゆ!』
穴が開いた。最初に出てきたのは金髪のゆっくりだ。それからボコボコと小さいゆっくりが出て来た。
『やっとでられたよ!!』
『まりさ!ありがとう!!』
『おやつだね!!』
『りぇいみゅのあみゃあみゃしゃんはどきょ……ゅ!おしょらをういちぇりゅよ!!』
赤れいむの目とれみりゃの目が合った。
『ゆぎゃああ!!!!おろちちぇええ!!!!…ゆんぎゃあああ!!!りぇいびゅはたべぼにょじゃないよおお!!!』
れみりゃは赤れいむを齧った。
『まりざのあがぢゃんがああ!!!ゆあああ!!!どぼじでおぞら……ふ…ふらんだああ!!!』
『やべぢぇえええ!!!!もちあげないでえ!!!!でいぶをおろじでえええ!!!』
『おやづは??おやづうう!!!!でびりゃはいやあああ!!!!』
次々とゆっくり達が持ち上げられれみりゃやふらんに食べられることとなった。
『まりちゃがいちばんだにぇ!!…にゃ…にゃんにゃにょおお!!!!??』
次の家族が這い出てきた。一番乗りは赤まりさだ。片栗粉塗れでまるで大福みたいだ。
『おちびちゃん!まってね……な…なにごれえええ!!!!!??』
次に出てきたのは親れいむ。穴から出て最初に見たのはペラペラになった赤れいむの皮だ。
『ゆぎゃあああ!!!!おろちぇえええ!!!まりぢゃをおろぢぇええ!!!たじゅぎぇぢぇええ!!!』
『でいぶのあがぢゃん!!!!でびりゃはいやああ!!!!あがぢゃんおろぢでえええ!!!ゆあああ!!!もちあげないでええ!!!』
親子はれみりゃに持ち上げられていた。
『たべにゃいぢぇええ!!!!いやあああ!!!!』
『どぼじでええ!!!おやづっでいっだのにいい!!!!!』
れみりゃに中身を吸われながら叫ぶ親れいむに男が言った。
『おやつってれみりゃとふらんのおやつ?今食ってるじゃん』
『ぞんなあああ!!!!でいぶのは!!!??でいぶのおやづはあああ!!!!?』
『無いよ。おやつってお前らのことだからな。ありゃ、お前の餓鬼食われたな』
『ひぢょいいい!!!!!ゆっぐりじだがっだああああ!!!じぬはいやああああ!!!!』
次から次へとゆっくりが片栗粉塗れになって這い上がってきた。
『ごろじゃないぢぇえええ!!!!ゆっぎゅぢさしぇぢぇえええ!!!』
『がんばっだのにいい!!!ばりざがんばっでほっだのいいい!!!!』
『ごんなのどがいはじゃないわあああ!!!ひどずぎるうう!!!』
『おがあざあぁぁん!!!だずげでえええ!!!』
『ひどいよおお!!!!おじごどぢゃんどじだでじょおおおお!!!!』
………………
………
「よし…これでいいだろ」
シナリオを書き終えた。応募は郵送なのでコピーをしなくてはならない。
「……………」
コピーされた原稿を読み返した。加筆修正をして漸く完成した。朝っぱらから書き始めてもう夕方近い。
「採用されますように」
月曜日になり仕事に行く途中でポストに原稿を投函した。
「………」
彼はシナリオ最後のれみりゃとふらんのダンスシーンを思い浮かべていた。彼のイメージではれみりゃ達が踊っているのはマイムマイムだ。
"確かマイムマイムって井戸を掘り当てて万歳万歳っていう踊りだよな。ゆっくりが湧き出てきて…万歳万歳…か…"
イメージが更に膨らむ。
"じゃあ何だ、ゆっくりがれいむ種オンリーならレイムレイムってか。…あんま上手くないな……"
そんな題材でまた投稿してみようかと思ったがそこから先は何も思い浮かばなかった。頭の片隅に、いつか使えるときがきたら使おう。
今度は違うことを考えた。
"霧吹きの所もう少し掘り下げればそれ単体で結構良さ気な虐待になりそうだな…"
そんなことを考えながら電車に揺られていた。
『採用通知?』に続く
by エルダーあき
「さぁて…後半もちゃっちゃと書いちゃおう」
再びキーボードを叩き始めた。
………………
………
『…っゆ……っぐ……ぅぅ……』
『つかれたよぉ……ひぃ……ゆっぐぢさせ…』
『うー!!!!なまけるんじゃないんだどぅ!!!』
『ゆんぎゃああ!!!ごべんなざいい!!!!ごべんなざいい!!!』
あれからずっと親ゆっくり達は穴を掘っていた。徐々に徐々に穴らしくなっていった。休憩は一切無い。
ゆっくりは皆涙を流しながら土を齧ったり穿ったりしていた。少しでも怠ければれみりゃとふらんのお仕置きが待っている。
いや、真面目に働いていてもれみりゃとふらんはゆっくり達を虐めて楽しんでいた。視界に入ったゆっくりは全部遊び道具なのだ。
『こんどはあっちであそぶんだどぅ~』
『ふらんおおきいのであそぶ!!』
親ゆっくりで遊ぶのに飽きると今度は子ゆっくり、赤ゆっくりで遊ぶ。それに飽きたら親ゆっくりの所へ戻って遊ぶ。刹那の安らぎも無い。
『きょわいよおおお!!!ぼうやびぇぢぇえええ!!!!!』
『おぼうじざんがえじでよおおお!!!!おがあさんにほめでもらっだのにいい!!!』
『りぇいみゅのおりびょんがあああ!!!!ゆっぐぢでぎにゃくなりゅううう!!!がえじでええええ!!!!』
最初は投げたり蹴ったりして遊んでいたが今度は飾りを奪ってからかっていた。
『みゃみゃああ!!!!ありぢゅをだじゅぎぇでよおお!!どびょじでだじゅぎぇでぐれないのおお!!!!?』
『おがああざあぁん!!!!おどおざあぁん!!!!!ぼうやだあああ!!!!ごごがらだじでえええ!!!』
親ゆっくりに助けを求めるが親は一言も返してくれない。
『…っぐ…ぇ…ぐ…ゅぇぇぇ……ごべんねぇ…』
親ゆっくりは我が子の悲鳴に涙を流すしかなかった。
『うー!!!なまけたらかーつ!!!なんだどぅ!!』
『ゆぎゃああああ!!!!かーつはやだああああ!!!!』
『うるさいんだどぅ!!おしおきだどぅ!!かーつ!!!!』
『ゆぎゃああああ!!!!!いだいいい!!!!ぬいでえええ!!!!ぜなががいだいいい!!!!!』
元々はゆっくりが穴を掘るためにばら撒いた割り箸なのだが次第にれみりゃやふらんがお仕置きに使うようになった。
『れみりゃ、ちょっと深いぞ。ゆっくりを殺したらお前が働けよ』
『うー………。おまえのせいでおこられたんたどぅ!!!!これはおぜうさまがいただくんだどぅ!!!!』
まりさの帽子を奪い取って頭に乗せるれみりゃ。
『ばりざのおぼうじいいぃ!!!!!がえじでぐだざいい!!!!あやばりばずう!!!!あやばりまずがらあああ!!!』
『なまけてるわね!!!ふらんをあまくみないでちょうだい!!!』
『ゆぎゃあああ!!!!い…いだいよおお!!!!!おぼうじぃ…おぼうじぃぃ……』
割り箸で叩く位だったらまだいい。割り箸をゆっくりに刺しているのだ。
『ゆぎゃあああああ!!!!いだいい!!いだいいい!!!!じぬうう!!!!じんじゃううう!!!ごろざないでえええ!!!』
最初は戯れにぐったりしていたゆっくりに割り箸を刺したのだ。ぐったりしていたゆっくりは飛び上がりあまりの痛さにのた打ち回った。
れみりゃやふらんは面白がり割り箸をゆっくりに刺すようになった。因みに目や排泄器官には刺さなかった。
れみりゃとふらんに言いつけられている事は"ゆっくりをゆっくりさせないこと"と"ゆっくりを殺してはならないこと"の2つだ。
そのため被害は頭や背中、底部に集中した。中には割り箸が刺さったまま痛みに耐えて穴を掘るゆっくりもいる。
唯一心配といえば割り箸がゆっくりの心臓と脳である中枢餡を貫くことだがそう簡単に中枢餡にまでは刺さらないだろう。
『さて……そろそろかな…』
ゆっくり達を監視していた男が時計を見た。午後6時だった。
『おなが……ずいだよぉ……』
『ごはんしゃん……たべちゃいよぉ…』
『あまぁま……ゆっぐぢじだぃ……』
ちらほらと腹を空かせたゆっくりが出始めた。大抵のゆっくりならこの時間は夕食だ。
『おーい!!!!そろそろご飯にするぞ!!!!支度しとけ!!!』
彼はそう叫ぶと夕食を取りに一旦部屋を出た。
『うっうー!!!!ごはんなんだどぅ!!!』
『おねえさま!!!いきましょ!!!!』
『おぜうさまもおなかがすいたんだどぅ!!』
ゆっくりを虐めていたふらんやれみりゃはゆっくりを放り投げ一斉にゆっくりのいない区画に移動した。
『よかったよおぉ!!!ごはんだよぉぉ!!!!!』
『やっど…ゆっぐりできるよおおお!!!!』
『ごはん?ごはんしゃん!!!!りぇいみゅはおいちいのがほしいよ!!!』
親ゆっくりは作業を止め穴から這い上がった。赤ゆっくりや子ゆっくりも喜んだ。
『まりさはぐるめなんだよ!!!おいしいものもってきてね!!!』
『れいむはやさいさんがたべたいよ!!!』
『まりちゃはあみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ!!!』
今まで泣いていたゆっくりが急に元気になってあれが食いたいこれが食いたいと騒ぎ始めた。
『持って来たぞ!!!今日のご飯は…お前らの大好きなパスタだ!!!!』
皿の上に盛られた美味しそうなパスタをワゴンに載せて男はれみりゃとふらんがいる区画にやって来た。
『『ゆおおおお!!!!!!おいしそうだよ!!!!』』
『『ぱ…ぱしたさん!!!!!』』
『『ゆ…ゆううう!!!!』』
『『ゆっくりしないでもってきてね!!!』』
ゆっくり達は沸き上がった。
『よーし、お前ら。ちゃんと手を拭いてから持っていけよ』
『うー!!!!!』
『わかったぁ!!!!』
『おぜうさまはきれいずきなんだどぅ』
れみりゃやふらんはウェットティッシュで手を拭きワゴンからパスタを運び出した。
『『『『いっただきまーすだどぅ!!!!』』』』
『『『『いただきまーす!!!』』』』
美味しそうにパスタを食べる。彼の夕食も同じくパスタだ。
『うー!!!おいしいんだどぅ!!!!』
『おねえさま!ふらんのぱすたとらないで!!』
『おかわりはあるから。まだワゴンにあるだろ』
れみりゃとふらんは夕食を楽しんでいた。
『じゅるるるる……』
『ぱ…ぱしたさん…』
『ゆっぐりじずぎだよおお!!!!ゆっくりしないでもってきてね!!』
『りぇいみゅのぶんは!!??りぇいみゅにもってきちぇね!!!』
ゆっくり達はというと涎を垂らしアクリル板に顔をぴったりとくっ付けてれみりゃやふらんがパスタを食べているのを眺めていた。
『ゆっぐりじずぎだよおおお!!!!ぱしたさん!!!ぱしたさん!!!!』
『ゆあああああ!!!!そ…それはまりさのだよぉぉ!!!!』
一向にゆっくりにパスタが配られる気配は無い。それどころかワゴンのパスタはどんどん無くなっていった。
『ゆあああああ!!!!ぱじだざん!!!!ぱじだざん!!!!!ちょうだいよおお!!!!』
『りぇいみゅのぶんは?りぇいむのぶんがなぐにゃっぢゃうよおおお!!!!!』
『どぼじでぼっでぎでぐれないのおおおおお!!!!!!?』
『おにゃかしゅいちゃよおおおおお!!!!!!ゆっくちさせちぇよおおおおお!!!!!』
『ごはん!!!!ごはん!!!!まりさたちにもたべさせでよおおおお!!!!!!』
パスタはどんどん空の皿となりワゴンには皿の山が出来上がっていく。
『うー!!!おぜうさまもおかわりなんだどぅ!!』
れみりゃが最後の皿を取った。ワゴンにはもうパスタは無い。
『ゆわあぁあぁあぁん!!!!なぐなっぢゃっだあああ!!!!!なぐなっぢゃっだよぉぉぉ!!!!』
『でいぶのぱしだざんがああああ!!!!』
『にゃんでまりちゃにはくりぇにゃいの?どぼじぢぇ……どびょじぢぇえええ!!!!!!』
ゆっくり達が泣き喚き出した。
『うっうー!!うまうま!!!』
れみりゃがちゅるるんとパスタを食べる。パスタがれみりゃの口に入る度にゆっくり達が煩くなった。
『ぢょうだいよおおお!!!!たべざぜでええええ!!!』
『ありずはいっじょうげんべいはだらいだのにいいい!!!!ひどぐぢでいいがらぁぁ!!!!』
『ゆえぇえぇえぇん!!!!!たべちゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいたぁぁ!!!!』
『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!!ずるいよおおお!!!!』
ついにパスタが無くなった。ワゴンには空の皿の山だけが残った。
『じゃあみんな、ちゃんと言おうね』
『『『『ごちそうさまでした!!!なんだどぅ!!!』』』』
『『『『ごちそうさまでした!!!』』』』
男はワゴンを押して部屋を出て行った。
『しょくごのうんどうなんだどぅ!』
『おねえさま!きゃっちぼーるしましょ!!』
一部のれみりゃやふらんがゆっくりのいる区画に飛んできた。
『ゆっぐりでぎないよおおお!!!!!!』
『どぼじでごはんぐれないのおお!!!!?でびりゃはいやああああ!!!!』
アクリル板に顔をぴったりとくっ付けていたゆっくり達が逃げ惑った。
『お、早速やってるな』
男が部屋に戻ってきた。今度は親ゆっくりがいる区画にやってきた。
『どぼじででいぶにはなにぼぐれないのおおお!!!!!!?』
『まりざだぢにもごはんぐだざいい!!!!いっじょうげんべいはだらいだのにぃぃい!!!!』
『ありちゅゆっぐぢじぢゃいよぉぉ!!!!おにゃかしゅいちゃぁぁぁ!!!!!』
れみりゃやふらんがいるにもかかわらず男のもとへゆっくり達が群がってきた。子ゆっくりや赤ゆっくりも隣の区画から声を上げていた。
『へ?いつお前らに餌やるなんて言った??』
『いっだよおおお!!!!!!ごはんだって!!!ごはんだっでいっだもん!!!!!!』
『じだぐじろっでいっだでじょおおおお!!!!でいぶはぢゃんどじだぐじだよおおお!!!!!』
『何言ってるの?それはれみりゃとふらんに言ったんだよ』
『そ…そんなぁぁぁ……』
『どぼじでええ!!!?ねえどぼじでええええ!!!?』
『それに、お前らがご飯だって?笑わせるなよ。お前らが食べるのは餌だろ、餌』
『な…なにいっでるのよぉぉ!!!!ありずだぢだっでごはんだべでるよおおお!!!!』
『ぞうだよおお!!!!でいぶもばりざもおちびぢゃんもごはんざんだべでるよおおお!!!!』
『おいおい、冗談はよしてくれよ。ご飯を食べるのは人間とこいつらだけ。お前らのようなクズは餌。ご飯を食べるだって?ふざけるなよ』
『む…ぎゅっ……げぼっ……ゆぎぇっ…ぶぎゅっ……げぼっ…』
ぱちゅりーがショックで中身を吐き出してしまった。
『ひどいごどいわないでね!!!!!でいぶだぢだっでいぎでるんだよおお!!!』
『ばぢゅりいいいい!!!!じっがりじでえ!!!!ゆっぐりじでいっでねええ!!!ゆっぐぢぢでいっでねえええ!!!』
『生きてる?簡単に言うなよ。お前らは存在しているだけ。与えられることを当たり前に思っているクズの台詞じゃねぇよ』
『ゆがああああ!!!!!ぞんなごどはどうでぼいいがらごはんもっでごいいい!!!!!!』
ついに男に反抗するゆっくりが出てきた。まりさが男の足に体当たりを喰らわせた。
『じねえええ!!!ゆっぐぢさぜでぐでないじじいはじねえええ!!!!』
長時間働き餌も食べていないゆっくりの攻撃など痛くも痒くも無い。だがまりさに乗じてゆっくり達が煩くなってきた。
『まりざやっぢゃええええ!!!!じじいをごろぜええ!!!!』
『ごはんもっでぎだらゆるじであげるよ!!!』
『ゆっぎゅりでぎにゃいじじいはじにぇええええ!!!!』
男は軽くまりさを蹴飛ばした。
『ゆがあぁ!!!ゆびゅっ!!!!ゆ…ゆわあぁあぁあん!!!!じねええ!!!!じねえええ!!!』
大泣きしながらもまた突進してきた。彼はまりさを受け止めるとれみりゃにまりさを渡した。
『食後のデザートはどうだ?ちょっとだけだぞ。ちょっとだけな』
『うー!!!ありがとうなんだどぅ!!』
れみりゃがまりさに歯を立てた。
『ゅぎゃああああ!!!!!おろじでえええ!!!!おろぜええええ!!!!…ゆぎゃっ!!!ゆんぎゃあああ!!!』
『ちゅーちゅー』
れみりゃがまりさの中身を吸い出した。騒いでいたゆっくり達が黙り込んだ。
『ずわないでえええ!!!!じぬうう!!!!じぬううう!!!!ゆがああ!!!!ゆるじでええ!!!ゆるじでぐだざいい!!!』
『うー…もういらないんだどぅ』
夕食を食べたばかりでお腹は一杯。れみりゃは少しだけ餡子を吸ってまりさを放り投げた。
『ゆ…ゆ……ゆぎゅうううう!!!』
地面に放り投げられ息も絶え絶えなまりさの頭上から大きな力が圧し掛かった。
『おらおら!俺を殺すんじゃなかったの?ほらやってみろよ!!』
男がまりさを踏み付けていた。
『ゆる…じぢぇ…ゆぎゅぎゅぅぅぅ…ゆるじ…ぢぇぇぇ……』
『出来もしねぇことほざくんじゃねぇよ!!!ほら!殺してみろよ』
足をどけた。
『ごべ…んなざ…い。ゆ…ゆるじ…ゆるじぢぇ…ゆる…じぢぇぐだぢゃぃ……』
涙を流しながらまりさが呻いた。
『あぁ…そういえば…』
彼の視線が1匹のれいむに向けられた。れいむは慄き怯えていた。
『ご…ごっぢごないでぇぇ…で…れいぶはなにもじでないよぉ…』
彼はれいむに近づき足を上げた。
『ひぃ…ゆぎょおぉぉ…ゆぎゅぎゅぅぅぅぅ…ぐ…ぐりゅじ…ぎゅりゅ……ぃぃ…』
『ご飯あげないと許してくれないんだってな。どうだ、まだ許してはくれないかね?れいむさま』
ぐりぐりとれいむを踏み付けた。
『ごべ…ごめんだざ……ゆるじぃ……ゆぎょぎょぎょぎょ…』
『ゆるじでぐだざい!!!あやばりばず!!!!まりざがあやばりばずがらああ!!!!でいぶをはなじでぐだざいいい!!!』
番らしきまりさが飛んできて必死に頭を下げた。
『ふん。……お前らさっきから何ボケッとしてんだよ!!?さっさと働け!!!』
『は……はぃぃぃ……』
『わがぢまじだぁ……』
『ゆっぐり……ぢだぃ…』
『わがだなぃ……わがらないよぉ……』
1匹1匹とゆっくり達は穴掘りを再開した。穴を掘る為に今まで掘っていた穴に降りたのだが降りるというより落ちたといった方がいい。
それぐらい元気が無いのだ。
『……っぎゅ……っぎゅ…………っむ…ぎゅ…』
先程中身を吐き出したぱちゅりー。元々体が弱いのに長時間働かせられ食事も無い。辛うじて生きているが息絶えるのも時間の問題だ。
『デザート食べたい子、これ食っていいよ』
何匹かのれみりゃとふらんが飛んできた。死体を貪るハイエナのように死に掛けのぱちゅりーを食べ始めた。
『ぱ…ぱぢゅりぃ………っぐ…ゅぇぇ……』
『ひどぃょ……ごんなの…どがいはじゃない……ゆっくりできなぃ……』
抵抗らしい抵抗も無くぱちゅりーはペラペラの皮と帽子だけになった。
『おにゃか……しゅいちゃょ…』
『どびょじで……まりちゃは…ゆっくちしちゃいけないの……』
『おがあざぁん……ゆっぐぢじだいよぉ……』
親ゆっくりは餌無しでも当分は生きていける。子ゆっくりも動かなければ何日かは生きていけるだろう。問題は赤ゆっくりだ。
こちらは何も食べないと2、3日で餓死してしまう。そう簡単に死んでもらっては困るのだ。
だからといって赤ゆっくりにだけ餌をやる訳には行かない。
『れみりゃ、ふらん。ちっこい奴持っててくれないか』
『うー!!!』
『わかったわ!!』
男は部屋を出た。れみりゃとふらんは子ゆっくりと赤ゆっくりがいる区画に集まった。
『こっちごないでええええ!!!!』
『はなちちぇえええ!!!!!まだちにちゃくにゃいよおおお!!!!』
『みゃみゃああ!!!だじゅぎぇぢぇええ!!!!ありちゅをたじゅぎぇぢぇえええ!!!!』
『まりざのいぼうどがああ!!!!おろじでえええ!!!!たべぢゃだべえええ!!!』
1匹につき赤ゆっくりを1匹持っている。
『ん、それで全部か』
男がやってきた。手には注射器と2つの容器。透明な液体と赤い液体が入っている。
『じゃ、1匹ずつ持ってきて』
透明な液体は砂糖水だ。これを飲ませるのではなく直接注射するのだ。それだけで赤ゆっくりに必要な栄養が賄える。
しかも空腹感は変わらず。餓死だけを防いでくれるのだ。
『いやあああ!!!ちにちゃくにゃい!!!ゆっくちちちゃいい!!!!』
れみりゃの手の中で暴れる赤れいむ。れみりゃから赤れいむを受け取ると注射器をプスリと刺した。
『いぢゃああああ!!!!!…っぐ…ゆえぇえぇぇん!!いじゃいよおぉ!!!!いじゃいいい!!!!』
注射器の砂糖水を注入した。少し赤れいむが重くなった気がする。赤れいむを床に置いた。
『いぢゃいよおぉ!!!!おぎゃあじゃぁぁ!!!!ずりずりじでええ!!!!』
人間だって注射は嫌なものだ。何故なら針が刺さって痛いからだ。それでも近年針の穴が細くなったことで以前より痛くはないらしい。
今回使用した注射針は少々太めだ。だが赤ゆっくりからすれば相当な太さだろう。そんなものが刺さったのだ。
あまりの痛さに転げ回っている。
『次』
彼は注射器に砂糖水を吸い込んでから赤い液体に針を数秒浸けた。
『ぎょわいよおおお!!!!いやじゃあぁ!!!!ゆっぐぢぃさぜぢぇえええ!!!』
赤まりさを受け取ると注射した。
『ゆぎぃいいいい!!!!いぢゃいいい!!!!いぢゃいいいい!!!ゆんぎゃあああ!!!』
少し頬がこけていたが砂糖水を吸い込み丸くなった。そして床に置いた。
『いぢゃいよおお!!!じびるうう!!!!じびぃりゅううう!!!!!じにゅううう!!!!だじゅぎぇぢぇええ!!』
赤い液体の正体はラー油だ。直接注入してみたいが赤ゆっくりでは刺激で死んでしまう虞がある。それで死んでしまっては勿体無い。
そこで針に浸すことで注射で出来た穴に染み込ませるのだ。傷口に塩を塗るようなものだ。痛くないはずがない。
だがタダで寿命を延ばしてやっているのだ。これくらい我慢してもらおう。
『ばりざのおちびぢゃんがあああ!!!!ひどいごどじないでえええ!!!』
『おろじでええ!!!ありずのあがぢゃん!!!あがぢゃあぁあん!!!ゆっぐぢじでええええええ!!!!』
我が子の悲鳴を聞き親ゆっくりが作業をサボってこちらを見ていた。
『れみりゃ、ふらん。やれ』
赤ゆっくりを渡し終えたれみりゃとふらんが隣の区画に移り親ゆっくりをお仕置きした。これで黙ってくれるだろう。
『ゆぎゃあああ!!!!!いぢゃあああああああ!!!!!ゆぎぃいいい!!!!』
『ひぢょいぎょどじにゃいぢぇえええ!!!!ゆんぎゃああああ!!!!』
次々と注射され痛みに泣き叫ぶ赤ゆっくり。子ゆっくりの姉がいる個体は姉に泣きつき姉がいない個体はひたすら親を呼んでいた。
『おぎゃあぢゃああああん!!!!!じゅりじゅりじぢぇえええ!!!いじゃいよおお!!!!いじゃいいい!!!!』
『おにぇえぢゃああん!!!いぢゃいよぉ…ゆっぐぢでぎにゃいい!!!!』
『ゆわあぁあぁあん!!!!!どびょじぢぇでいびゅをいじみぇりゅにょぉ!!?』
『みゃみゃあああ!!!ありぢゅをなぢぇなぢぇじでよぉぉ!!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!!』
『ぺ~りょぺ~りょじでええ!!!!じびりゅううう!!!じびりゅうう!!!!おぎゃあじゃあああぁん!!!!』
姉がいる赤ゆっくりはまだいい。少しは慰めてもらえるから。姉妹がいない赤ゆっくりは辛い。ただ泣き叫ぶことしかできないから。
『ゆ…ゆっぐりじでね!!まりざのいぼうど…ゆっぐりじでね!!』
『ゅ…ひぃ……ゆ…っひゅ……』
『おにぇえぢゃあぁぁあん!!!!ずりずりじでえぇ!!!ずりずりじでよぉぉ!!』
『いじゃぃょぉ……ひりひりぃしゅりゅよぉ…』
『おぎゃあじゃぁん…おぢょうじゃん……りぇいみゅをゆっぐぢさぜでよぉ……』
全赤ゆっくりの注射が終わった。皆漸く痛みが引いてきたのか転げたり泣き叫んだりするのを止めていたが息が絶え絶えだ。
『ぼ…ぼうげんがいだよぉ……』
『やずまぜでよぉ……』
『ちびぢゃんにあわぜでぇ…』
その後もずっと働き詰めだ。休みは無い、食事も無い。
『ね…ねだいよぉ……』
『ゆぅ…ゆぅ…』
時計の針は夜10時。ゆっくりであればもうとっくに寝ている時間だろう。
『れみりゃ、ふらん。今日の仕事は終わりだ』
男はれみりゃとふらんと共に部屋を出た。部屋はゆっくり達だけが残された。
『ゆ…ゆっぐりじでいいの?』
『だれも…いないよ…』
『ゆっぎゅりじぢゃぃ…』
『ゆぅ…ゆぅ…ゆぅ…』
次々とゆっくり達が眠りに着いた。
『ごるぁぁぁ!!!!!起きろぉぉぉぉ!!!!!!!!』
『『『うっうー!!!!』』』
『『『おきないやつはゆっくりしね!!』』』
ゆっくり達が眠って10分と経たないうちに別の男性が部屋にやってきた。れみりゃやふらんも部屋中を飛び回っていた。
『ゆあああ!!!!!』
『ぼ…ぼうやだあああ!!!ゆっぐぢさぜでええ!!!』
『にぇかしぇてええ!!!!!まりちゃねみゅいよぉぉ!!!』
ゆっくり達が飛び起きた。
『寝かせるかよ!寝た奴はゆっくりさせないからな!!』
『ぞ…ぞんなぁ…』
『ぼう…げんがいだよぉ…』
『ぼういいでじょぉ…あな…ほっだょ…』
『はだらいだよぉ…おながだっで…ずいでるのにぃ…』
ゆっくり達は弱々しく呻いた。皆俯いて泣いていた。
『そうかそうか。だったらいいものくれてやるよ』
男は緑色のチューブと黄色いチューブを取り出した。たまたま近くにいたまりさを呼んだ。
『そこのまりさこっち来い。食べる物やるよ』
食べる物と聞きゆっくり達が顔を上げた。少し顔に生気が蘇っている。
『ちょ…ちょうだい…。まりさに…たべぼの…ちょうだい…ね』
まりさが口を開けた。男は緑色のチューブのキャップを取りチューブを捻って中身をまりさの口の中へ入れた。
『これでスッキリだぜ』
チューブの中身は山葵だ。そう簡単にゆっくりに餌などはやらない。
『むーぢゃむー………』
何も知らないまりさは山葵を味わって食べようと山葵をじっくりとかみ締めた。
『むーぢゃむーぢゃぁぁぁ!!!!!!!ゆんぎゃあああああ!!!!っゆ…ぎぇえええ!!!!』
緑色の汚物を吐き出しながらまりさが暴れ回った。その悲鳴でうとうとしていた他のゆっくり達の目が完全に覚めたくらいだ。
『お…おにぃぢゃあぁぁ……ごれ…どぐはいっ…でる…ゆぎょおおおお!!!!』
苦しがるまりさを無視し男は次のゆっくりを選んでいた。
『眠い子は誰?お腹すいてるのは誰?』
『ね…ねぶぐなんがないよおぉ!!!!』
『おながいっばい!!おながいっばいい!!!ぼうたべられないいい!!!』
『いぢゃいのはぼうやじゃああぁ!!!!!』
れいむがターゲットとなった。
『いやあああ!!!ねぶぐなんがないいい!!!おながをいっばいだよおお!!!!ごっぢごないでええ!!!!』
男は黄色いチューブを取り出した。多くの人が予想している通り中身は辛子だ。
『お口あーん』
『ゆぅ……ぅぅぅぅ…む…ぅぅ…ぅぅ……』
れいむは口をぴったりと閉めていた。
『じゃあ塗ろう』
山葵入りチューブを取り出しれいむの目の下に山葵を塗った。
『ぅぅぅ……!!!!ゆひぃいいいいい!!!!!』
れいむの目がカッ!!と開き悲鳴とともに涙がとめどなく流れた。
『ゆぎゃあああ!!!おべべえええ!!!でいぶのおべべがああああ!!!!』
叫んで口が開いたところを男は見逃さなかった。開いた口の中に辛子をたっぷりと入れた。
『ゆぐうううううう……ゆんぎゃあああ!!!がだいいいいい!!!!!』
黄色い汚物を撒き散らしながられいむが暴れた。
『ゆげえええ!!…っぎぃ!!!!…っあ…ゆぎょぎょおおおお!!!!』
まりさは中身を吐き出していた。れいむの方も黄色い汚物に黒いものが混ざるようになった。
『眠くないんだ?お腹すいてないんだ?だったらやること…分かってるよな?』
『は…はいいい!!!!やりばずうう!!!』
『わがりまじだああああ!!!ほりまずうう!!!』
『やりばずうう!!!!だがらどぐじまっでええええ!!!』
ゆっくり達はまたしてもゆっくりする機会を失われた。割り箸を咥え再び土をほじり始めた。
『眠気覚ましにどうぞ』
男は残った山葵と辛子を穴の中に入れた。
『ゆぎぇえ!!!!ぐざいいい!!!!ゆっぐりでぎないいい!!!!』
『やべでええ!!!!!ぐざいよおお!!!!』
山葵と辛子の嫌な匂いに呻きながら穴を掘る親ゆっくり。これなら眠る心配は無い。
『ぇっぐ……ゅ……っぐ…』
『ゅぇぇぇぇ………』
『ゅ…っぐぢぃ……』
『ねだぃょぉ……』
『ぼぅ…ぃゃだょぉ……』
仕事の能率は悪いが確実にゆっくり達はうとうとする隙が無かった。
『みょうねきゃしぇちぇええええ!!!!』
『ゆっぐぢいい!!!!ゆっぐぢいいい!!!』
『いぢゃいのはやああああ!!!!』
隣では子ゆっくりや赤ゆっくりがれみりゃとふらんに遊ばれていた。
『退屈なもんだな…』
"ゆっくりを寝かせないこと"がこの時間の目的だ。この状況で寝られるゆっくりはいない。男にとっては退屈で仕方が無い。
『まぁ…ゲームでもして潰すか』
それから8時間程経過した。時計の針は朝6時。男はれみりゃとふらんを集め部屋から出た。
『ぼう…ねがぜでぇ…』
『じんじゃうよぉ…』
『ゆっぐ……ぢぃ…』
『ゆぅ……ゆぅ…』
天敵がいなくなった所でゆっくりの緊張の糸が切れた。次々と倒れこんでいった。
『ゅ……ゅ…』
『ゆぅ…………』
『ひゅぅ……ひゅぅ…』
部屋には誰も入ってくる気配が無い。ゆっくり達は漸く休むことが許されたのだ。
そして3時間後
『起きろ!!!!起きろ!!!おーきーろ!!!』
『ゆっくりしね!!!ゆっくりしね!!』
『うっうー!!!!』
早くも天敵が再登場した。
『もっどねがぜでええええ!!!!!』
『ぼういいでじょおお!!!!あなほっだああ!!!』
『ゆっぐぢさぜでええええ!!!!』
満足な睡眠を取れないままゆっくり達は起こされ再び仕事をさせられた。朝食は無い。
『ぼういいでじょおおお!!!!!ごれじゃじんぢゃうううう!!!』
朝の仕事の途中でまりさが叫んだ。
『ぁぁ…もうちょっとだな。もう少し働けば終わるぜ』
『ゅぅぅ…』
『いづになっだら…ゆっぐり…じだいよぉ…』
丁度そのときだった。
『ゆあ!!!かだいよぉぉ!!!!』
穴を掘っていたれいむの歯が折れた。
『あ、そこまで行ったか。じゃあ後もう少しだ。ほら頑張れ!!』
親ゆっくりがいる区画は50cmの土が盛られている。れいむが硬いと言ったのは底に到達したからだ。
『ほ…ほんとう?』
『もうすこし…もうすこしなの?』
『ああ。穴を広げろ。そしたら終わりだ』
男の言葉に少し期待を持ったのかゆっくり達が穴を広げ始めた。
そして…
『ぼ…ぼういいよね…はだらがなぐでいいよね…』
『が…がんばっだよ…まりざ…がんばっでほっだよ…』
『あなだよ…あなだよぉ……』
穴の中からゆっくり達が男の目をじっと見つめていた。
『ああ。穴だな。確かに穴だ。よくやった。お仕事は終わりだ』
一瞬の間の後にゆっくり達が歓声を上げた。どこにそんな力が残っていたのだろう。
『やっだあああ!!!!!おわっだよお!!!!』
『ごれでゆっぐりでぎるよおお!!!ゆえぇえぇえん!!!!』
『ゆっぐりじようね!!ありずぅ!!!!』
喜んでいる親ゆっくり達の頭上から何かが降ってきた。
『いだ!!!!』
『いぢゃあ!!!』
『おどざな……ゅ?…お…おが…おがあざああん!!!』
降ってきたのは隣の区画に閉じ込められていた我が子だった。
『おちびぢゃあああん!!!!!!』
『ありぢゅのちびぢゃああん!!!!ぶじだっだんだねぇ!!!』
『おどうざんどおがあざんどいっじょにゆっぐぢじようね!!!』
久々に家族が揃った。犠牲になったのはぱちゅりー1匹だけ。できるだけゆっくりは殺さないようにしてきたのだ。
『ゆ?なんだかいいにおいがするよ!!』
『ほんちょだ!!!』
『ゆ?これあまあまだよ!!』
穴の上から男とれみりゃとふらんが霧吹きを吹いていた。
『『『ぺーろぺーろ!』』』
『『『ぺーりょぺーりょ!』』』
ゆっくり達は舌を伸ばし霧を舐めた。霧吹きの中身はオレンジジュース。ゆっくりの大好物な飲み物だ。
『ゆぅ…いっぱいのみたいよ…』
『あみゃいけど…ゆっくちできにゃい…』
流石のゆっくりも霧を食べて幸せにはなれないようだ。霧食べて生きていけるのは仙人くらいか。
『おなかすいたよ…』
『おきゃあしゃん!!れいみゅおにゃかすいちゃよ!!』
『たべものもってきてね!!!!』
『おいしいものがたべたいよ!!』
長時間労働に睡眠不足、数々の虐めにより先程までげっそりしていたゆっくり達はオレンジジュースの霧を浴び次第にふっくらとしてきた。
体力が回復したことで空腹なのを思い出したのだろう。
『じゃあおやつといこうか?』
穴の上から声が聞こえた。
『お…おやづぅ!!!』
『おなかすいたよ!!!!おいしいのたべたいよ!!』
『おきゃあしゃんといっちょにたべりゅんだ!!!』
『おやちゅ!!!おやちゅ!!』
おやつと聞いてゆっくり達が我先にと穴から出ようとした。
『ゆぎぃっ!!…のぼれないよおお!!』
『どぼじででられないのおお!!!!?』
『たべちゃいよおお!!!!おやちゅうう!!!!』
穴の深さは50cm。ゆっくりの大きさは大人でも大きくて30cm位だと言われている。普通にジャンプするだけでは届かない。
助走をつければ飛び越えられるかもしれないが体力がそこまで回復してないしゆっくりの家族で一杯の穴の中では助走は出来ない。
『はやくするんだどぅ!!』
『ゆっくりしすぎ!!!のぼってこい!!』
れみりゃやふらんは早く登って来いと文句を言う。
『のぼれないよおぉ!!!!』
『おやづう!!!おやづう!!!だべだいいい!!!』
『ゆえぇえぇえん!!!!おにゃかしゅいちゃあぁぁ!!!』
ついさっきまで嬉しそうな顔をしていたのに早くも泣き出してしまった。
『仕方ないな。ほれ、ちょっと待ってろ』
男が穴を離れた。
『ゆ!!はこんでくれるの!!?』
『ゆっくりしないでね!!!れいむからもちあげてね!!』
『まりちゃがさきだよ!!』
『おちびちゃん、いっしょにおやつたべようね』
『ありちゅはぽんでしゃんがたべちゃいよ!』
男が戻ってきた。
『じゃあ入れるぞ』
男は手に持っていた茶色い袋の中身を穴の中にぶちまけた。
『ゆ…ゆあああ!!!なにごれえええ!!!??』
『はこんでくれんじゃないのおおぉぉ!!!!??』
『ゆあああ!!れいむのおちびぢゃんがあああ!!!』
バケツをひっくり返したかのように穴の中に白い粉が降り注いだ。
『あ、無くなった。次ぎ行くぞ』
新しい袋を開けた。
『ゆあっ!!…っぺっぺ!!なにごれぇ…おいじぐない…ゆあああああ!!!!』
『おがあざんがあああ!!!!!やべでえええ!!!』
『うべないでええ!!!!うべだらゆっぐりでぎないぃ!!!!』
3袋目にして穴の中が白い粉で埋まった。ゆっくり達は白い粉の中だ。
『はやくたべたいんだどぅ~』
『おにいさん!まだ?』
『少し待てよ。そんなに時間はかからないって』
白い粉の正体は片栗粉だ。大福の周りに付いている粉などに使われている。
『まちどおしいんだどぅ~』
『うっうー』
『おねえさま!ふらんからたべてもいい?』
『だめだどぅ~。おぜうさまからだどぅ』
そのうちれみりゃとふらんが穴の上空でヘンテコな踊りを始めた。
『れ・み・り・あ・うー!!』
『うっうー!うっうー!』
『おぜうさまはだんすのてんさいなんだどぅ!』
数分して白い粉が盛り上がってきた。
『………ゅ………ぇ…』
『…ょ……ゅ……』
『………ぃ……ぉ…』
微かにゆっくりの声が聞こえる。ゆっくり達が外に出ようと中を掻き分けているのだろう。土よりも片栗粉の方が柔らかい。
このためゆっくりにとってはこの状況の方が掘り進めやすい。
『ゆ!』
穴が開いた。最初に出てきたのは金髪のゆっくりだ。それからボコボコと小さいゆっくりが出て来た。
『やっとでられたよ!!』
『まりさ!ありがとう!!』
『おやつだね!!』
『りぇいみゅのあみゃあみゃしゃんはどきょ……ゅ!おしょらをういちぇりゅよ!!』
赤れいむの目とれみりゃの目が合った。
『ゆぎゃああ!!!!おろちちぇええ!!!!…ゆんぎゃあああ!!!りぇいびゅはたべぼにょじゃないよおお!!!』
れみりゃは赤れいむを齧った。
『まりざのあがぢゃんがああ!!!ゆあああ!!!どぼじでおぞら……ふ…ふらんだああ!!!』
『やべぢぇえええ!!!!もちあげないでえ!!!!でいぶをおろじでえええ!!!』
『おやづは??おやづうう!!!!でびりゃはいやあああ!!!!』
次々とゆっくり達が持ち上げられれみりゃやふらんに食べられることとなった。
『まりちゃがいちばんだにぇ!!…にゃ…にゃんにゃにょおお!!!!??』
次の家族が這い出てきた。一番乗りは赤まりさだ。片栗粉塗れでまるで大福みたいだ。
『おちびちゃん!まってね……な…なにごれえええ!!!!!??』
次に出てきたのは親れいむ。穴から出て最初に見たのはペラペラになった赤れいむの皮だ。
『ゆぎゃあああ!!!!おろちぇえええ!!!まりぢゃをおろぢぇええ!!!たじゅぎぇぢぇええ!!!』
『でいぶのあがぢゃん!!!!でびりゃはいやああ!!!!あがぢゃんおろぢでえええ!!!ゆあああ!!!もちあげないでええ!!!』
親子はれみりゃに持ち上げられていた。
『たべにゃいぢぇええ!!!!いやあああ!!!!』
『どぼじでええ!!!おやづっでいっだのにいい!!!!!』
れみりゃに中身を吸われながら叫ぶ親れいむに男が言った。
『おやつってれみりゃとふらんのおやつ?今食ってるじゃん』
『ぞんなあああ!!!!でいぶのは!!!??でいぶのおやづはあああ!!!!?』
『無いよ。おやつってお前らのことだからな。ありゃ、お前の餓鬼食われたな』
『ひぢょいいい!!!!!ゆっぐりじだがっだああああ!!!じぬはいやああああ!!!!』
次から次へとゆっくりが片栗粉塗れになって這い上がってきた。
『ごろじゃないぢぇえええ!!!!ゆっぎゅぢさしぇぢぇえええ!!!』
『がんばっだのにいい!!!ばりざがんばっでほっだのいいい!!!!』
『ごんなのどがいはじゃないわあああ!!!ひどずぎるうう!!!』
『おがあざあぁぁん!!!だずげでえええ!!!』
『ひどいよおお!!!!おじごどぢゃんどじだでじょおおおお!!!!』
………………
………
「よし…これでいいだろ」
シナリオを書き終えた。応募は郵送なのでコピーをしなくてはならない。
「……………」
コピーされた原稿を読み返した。加筆修正をして漸く完成した。朝っぱらから書き始めてもう夕方近い。
「採用されますように」
月曜日になり仕事に行く途中でポストに原稿を投函した。
「………」
彼はシナリオ最後のれみりゃとふらんのダンスシーンを思い浮かべていた。彼のイメージではれみりゃ達が踊っているのはマイムマイムだ。
"確かマイムマイムって井戸を掘り当てて万歳万歳っていう踊りだよな。ゆっくりが湧き出てきて…万歳万歳…か…"
イメージが更に膨らむ。
"じゃあ何だ、ゆっくりがれいむ種オンリーならレイムレイムってか。…あんま上手くないな……"
そんな題材でまた投稿してみようかと思ったがそこから先は何も思い浮かばなかった。頭の片隅に、いつか使えるときがきたら使おう。
今度は違うことを考えた。
"霧吹きの所もう少し掘り下げればそれ単体で結構良さ気な虐待になりそうだな…"
そんなことを考えながら電車に揺られていた。
『採用通知?』に続く
by エルダーあき