ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2101 折れた「ぐんぐにる」
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ankoss
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・餡子コンペ10夏作品
麦茶あき
折れた「ぐんぐにる」
「ううー!!やめるだどー!!」
「しね!!」
胴付きれみりゃと胴付きふらんが遊んでた。
遊んでいるんじゃなくてふれんが一方的に攻撃してるように見えるが、
実際は互いに武器持っているから一方的ではありません。
れみりゃが持っているのは「ぐんぐにる」である。
ゆっくり専門の玩具会社が作った新製品だ。
コウモリの模様がトレードマークで、
れみりゃ専用の玩具であり今飼いれみりゃの間で人気の商品だ。
ふらんが持っているのは「ればてぃん」である。
悪魔の尻尾のようなイメージで、
こちらも同じくふらんたちの間で人気商品であり大量に売れている。
どちらも武器だから危ないのではと思うかもしれないが、
この玩具は特殊素材を使っており
窓や壁、家具など傷つかないようにしている。
まあ今の世の中ライ○セー○ーや玩具用の刀なんて売っているからこんなものが売れるんだが。
この玩具を使う時には飼い主が傍にいると警告文に書かれている。
今れみりゃたちの傍にも飼い主がいた。
「おーい、れみりゃー押されてるぞー」
「ううーっ!!!やばいんだどー!!」
「しね!しね!!」
れみりゃが徐々に押され始めている。
ふらんとの身体能力を考えれば当たり前なのだが。
「しね!!とっととしね!!!」
「いたいどおおおおおお!!!!」
ふらんがれみりゃをボコボコにしようとする。
れみりゃはふらんの攻撃から逃げようと「ぐんぐにる」を振り回したがふらんには効かなかった。
だがその時である。
ガッ!!
「うわっ!!」
「ぐんぐにる」が「ればてぃん」に弾き飛ばされてしまった。
弾き飛ばされた「ぐんぐにる」はそのまま家具と家具の隙間に挟まってしまった。
「なんというジャストフィット・・・」
「ううー!!れみぃのー!!」
れみりゃは「ぐんぐにる」を引っ張り出そうとしたが引っかかって取れなかった。
なんとか引っ張り出そうと強く引っ張る。
「ううー!!」
「あっ・・・バカよせれみりゃ・・・!」
お兄さんがやめさせようとしたが一歩遅かった。
ボキッ・・・!!
「うわっ!!?」
れみりゃがこけてしまった。
その手には折れた「ぐんぐにる」の棒が握られていた。
「う?」
「あちゃあ・・・」
れみりゃは自分が持っているものが何なのか理解したとき青ざめ・・・
「れみぃのぐんぐにるがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「あーあ、見事に折れちまってら・・・」
「ぐんぐにる」が折れてしまった。
「うう・・・れみぃのぐんぐにる・・・・・・」
れみりゃは自分が愛用していた玩具を壊して泣いていた。
なにせ買ってから大事にしていた物だからだ。
「また買ってやるから」
「・・・・・・」
お兄さんがれみりゃを慰めようとする。
ふらんはれみりゃを見たままだ。
しかし、れみりゃは・・・・・
「やだやだやだ!!!!このぐんぐにるじゃないといやだどおおおおおおおおお!!!」
駄々こねました。
「・・・・・・・・うーん、困ったな」
お兄さんは困った。
一度壊した物を元に戻せるというのは難しい、というよりできない。
なにせお兄さんにはその力も無いからだ。
お兄さんには・・・
れみりゃの「ぐんぐにる」をなんとか直そうと接着剤、ガムテープを付けたりしたが、
振り回したらすぐに折れてしまった。
「残念だけどれみりゃ・・・このぐんぐにるはもう使いようがないよ」
「そんなあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
れみりゃはその日泣き続けた。
あれかられみりゃはどうしようかと考えた結果お兄さんに「ぐんぐにる」をまた買ってもらうことにした。
前の「ぐんぐにる」が名残惜しかったが仕方が無かった。
お兄さんも了承し、玩具屋へ買いに行く。
・・・・が、
「申し訳ありません・・・ぐんぐにるは完売しているんです」
「マジ?」
「なんでうりきれているんだどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお???!!」
玩具屋に行ったが「ぐんぐにる」は売り切れてた。
人気商品はすぐに売り切れるから当然なのだが・・・
「えーと、次に来るのが一週間後ですかね」
「一週間か・・・・まあそれ位は待ってやらないとな」
発注まで一週間かかると言われたお兄さんは「ぐんぐにる」を注文しようとしたが、
店内にあった「ぐんぐにる」の値札を見てお兄さんは目を見開いた。
「零が1、2、3・・・・・・ぶっ!!2万?!!」
最初の「ぐんぐにる」を買った値段よりもあきらかに高い。
確かれみりゃが持っていた「ぐんぐにる」は五千円位だったはずだ。
これは何だ?!と店員に聞いたら、
「じ、実は「ぐんぐにる」が売れると同時に値段も上がってきたんですよ、
なにしろ人気商品ですので・・・・・」
「俺たちが買ったのはそれが高くなる前か・・・・・・・・れみりゃ」
「う?」
「悪いがこれは買えない」
「なんでだどー??!」
「俺の給料じゃ高すぎるんだよ・・・・」
さすがにこの値段ではお兄さんの懐さびしい財布では買えないだろう。
れみりゃはその事でまた駄々をこね始めたが、
そのまま家へと帰っていった。
れみりゃは「ぐんぐにる」が買えなかったことにショックだったが数日後すぐに立ち直った。
単純な奴である。
とりあえずれみりゃは「ぐんぐにる」の代わりになりそうなものを探して外に出ていた。
手ごろな木の枝でも見つけよとしたのか、公園に足を運んだ。
「うー、なかなかいいのがみつからないどー・・・」
さすがにそんなものは見つからない。
捜索していると野良のゆっくりが目の前を横切った。
赤ゆっくりのれいむのようである。
「ゆっくちー♪」
「う?」
「おちびちゃーん、あんまりとおくにいかないでねー」
続いて親であろうれいむが現れた。
「ゆゆ~ん♪おちびちゃ・・・・・・・・・?!」
親れいむは目の前にいたれみりゃを見ると、
幸せそうだった顔が一気に青白くなった。
「れ、れみりゃだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「な、なんだどー??」
親ゆっくりは赤れいむをすぐさま口の中に入れるとれみりゃに対して威嚇した。
「ぷくー!!れみりゃはこっちこないでね!!」
どうやらこちらを怖がっているようである。
しかしれみりゃはそれどころじゃなかったため無視しようとした。
「うーっ!あっちいけ!」
「ゆ!ゆわわ!!いまのうちににげるよ!!」
れいむは必死で逃げた。
れみりゃは「ぐんぐにる」の代わりになるようなもの探そうと捜索を再開しようとしたが、
ここであることを思いついた。
「あいつらにやらせればいいだどー」
れみりゃは先ほど逃げたれいむを追って捕まえた。
逃げたはずだが対して距離は変わらなかった。
「ゆわあああああああああああああああああああ!!!!はなしてえええええええええええええ!!!」
「うー、きけ」
「ゆひいいいいいいいいいいい!!!!」
「・・・・・きくんだど!!」
怖がっているれいむに正拳突きを一発食らわせた。
れいむは顔を殴られて痛がっていたがれみりゃが睨み付けると一瞬で黙った。
「こ・・・ころさないで~・・・おちびちゃんだけでも・・・・」
「きょわいよ~・・・・・」
れいむ親子はれみりゃにビビッていた。
「おまえたちのなかまをよんでくるだど」
「ゆ??!そんなこと・・・・「はやくするだどー!!」わかりましたああああああああああああああああああああ!!!!」
れいむはれみりゃの言う通りに公園内に住んでいる野良ゆっくり全員を呼んだ。
野良ゆっくりたちは何故れみりゃがいるのだとうろたえていたが、
れみりゃがそれを沈静化しようとした。
「うー!!みんなはれみぃのいうこときくだどー!!」
「なんでれみりゃのいうことをいかなくちゃいけないんだぜ?!」
「とかいはじゃないわ!」
「むきゅう、あのれみりゃ飼いゆっくりねぇ・・・バッチさんをうばってやろうかしら、むきゃっきゃっきゃっきゃ」
もちろん中にはゲスもいてれみりゃに恐れないゆっくりもいた。
れみりゃはこのままではまずいと思いアレを使うことにした。
「う~・・アレをつかうしかないどー・・」
アレとは・・・・・・これである。
「跪け!!!!」
「「「「ゆっ???!!!」」」」
突如れみりゃが口調と顔を変え、背中からは何か白い煙ようなものが出てきた。
その姿はまるである屋敷にいる吸血鬼のようである。
「貴様らはこのれみりゃ・すかーれっとに従っておればいいのだ!!」
「なんなんだぜ??!きゅうにたいどがかわったんだぜ!」
「な、なんかこわいわ・・・」
「むきゅう・・・そんざいかんをかんじるわ・・・」
「聞け!!!」
「「「「は、はいいいいいいいいいいいいいい!!!」」」」
豹変したれみりゃに野良ゆっくりたちはわけもわからず従った。
れみりゃはゆっくりたちに命令し、棒のようなものを探せと命じた。
野良ゆっくりたちはすぐさま公園内で棒のようなものを探し回った。
ゆっくりたちが探してる間、
当のれみりゃはというと微妙に疲れていた。
「ふぅー、かりすまはつかれるだどー」
さっきの豹変したれみりゃはふらんに対抗するためにれみりゃが独自で考えたかりすまオーラである。
いつもより気高く、上品になるという思いからこの様な姿になれるのだ。
口調や顔が変わったのもそれのおかげである。
欠点なのは使った後少し疲れることと、ふらんには逆効果でむしろ襲い掛かってきたという点である。
とりあえずれみりゃは野良ゆっくりたちが戻ってくるのを待った。
「「「「「れみりゃさまあああああああ!!!もってきましたあああああ!!!」」」」」
野良たちが棒のようなものをれみりゃに献上した。
いつの間にやられみりゃさまと呼んでいる。
しかし、れみりゃの望むような物は無かった。
「ないんだどー!!ガラクタしかないんだどー!」
「「「「そんなー!!ひっしでひろってきたのに!!!!」」」」
れみりゃが欲しかったのは「ぐんぐにる」のようなカッコいい棒だった。
だがそんなものはこの辺に落ちているわけない。
「もういいど!!おまえらは加工所にれんらくしてやるだど!!!」
「「「「なんでそうなるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお????!!!!」」」」
数分後加工所の職員たちが公園内にいた野良ゆっくり全て捕獲、駆除した。
れみりゃはあきらめて家へと帰っていった。
「ただいまだどー・・・・」
「おう、やっと帰ったか」
れみりゃが家に帰るとお兄さんが出迎えてくれた。
おいいしそうな匂いがしたため今夕飯を作っているのだろう。
れみりゃは手を洗おうと台所に向かおうとしたがお兄さんに止められた。
「あー、待てれみりゃ・・・ちょっとこっちこい」
「う??」
なんだろうと思いお兄さんに近づいていく。
「ホラ、ふらん」
ふらんもお兄さんに言われて近寄ってくる。
れみりゃとふらんはここ数日全然相手をしてなかった。
そんなふらんはれみりゃに手に持っていた紙袋をれみりゃに渡した。
れみりゃは何が入っているか開けていいかとふらんに聞き、
紙袋の中に入っているものを出した。
その中にはれみりゃの「ぐんぐにる」が入っていた。
「こ、これ・・・・」
「・・・・・ふらんがこわしちゃったから・・・・ごめん・・」
ふらんはれみりゃに謝った。
お兄さんが玩具屋から帰ってきた後、あの時「ぐんぐにる」が折れたのは自分のせいだと悩んでおり、
お兄さんに頼んでどうにか「ぐんぐにる」を直せないかと聞いてきたのだ。
ふらんの頼みを聞き数日後、お兄さんは「ぐんぐにる」を持ってきたのだ。
そしてその当日にれみりゃにお詫びとして「ぐんぐにる」を渡したのだ。
「これどうしたんだどー・・・??」
「おにいさんがなおしてくれた」
「ううっ??!」
れみりゃは驚いた。
折れた「ぐんぐにる」を直すなんてできるわけないと思っていたからだ。
でもこれは確かにれみりゃの物だった。
手持ちの部分に「れみぃ」と名前が書かれていたからだ。
「ごめんね・・・おねえさま・・・・・」
「うー・・・もうすぎたことだどー!れみぃはきにしてないどー!」
「・・・・ッ!」
「よかったなれみりゃ、ふらん」
れみりゃとふらんは仲直りし、
二人仲良く夕食を食べた。
れみりゃとふらんは互いに遊んでいた。
お兄さんはいつも通りに遠くからその様子を見ていた。
ここであることを話そう。
れみりゃの「ぐんぐにる」を直したのはお兄さんであるが、
正確には違う。
実はお兄さんは「ぐんぐにる」を作っている玩具会社の社員だったのだ。
お兄さんはそのコネを使い壊れた「ぐんぐにる」を直してくれと開発部に頼んだのだ。
直すのに数日はかかったが「ぐんぐにる」は直った。
余談だが、「ぐんぐにる」の値段は別に値上げなんてしていなかった。
どうやらあの店が人気商品だと言って金をぼったくる気だったそうだ。
お兄さんが忠告したら店はすぐに元の値段に戻した。
「全く、悪いことするなよな~・・・」
お兄さんはその事を思い出しため息を吐いていた。
ここ数日色々あったが、あの二匹が仲直りできてよかったと思っていた。
れみりゃとふらんはというと・・・・
「うー!!」
「うわー!!ふらんやめるだどー!!」
「・・・・・・あの様子だとまた壊しそうだな・・・」
れみりゃ、ふらんは「ぐんぐにる」と「ればてぃん」で遊んでいた。
数日前あんなことがあったのに呑気な奴らだ。
「おーい、あんまり暴れんなよー!また壊すぞー」
「うっ・・・!」
「ううー!!いまのうちににげるだどー!!」
ふらんはお兄さんの忠告を聞いて動きが止まってしまった。
その隙にれみりゃはなんとか逃げれたのであった。
まあ、お兄さんがいる限りまた壊れることはないだろう。
お兄さんはれみりゃとふらんを見ながらそんなこと考えてた。
あの二人は幸せそうに見えた。
「うー!こんどはまけないどー!」
「おねえさまがまけろ!しね!」
「だから、また壊すって・・・」
おまけ
「「「「かこうじょはいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」
「はいはいゆっくりゆっくり」
「なんでれいむたちだけこんなめにあうの??!なにもしてないのに??!!!」
「あー、きっとお前たちが幸せになるのが嫌だなと思う奴がいるんだよ」
「「「「なにそれ??!そんなのってないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」」」」
おしまい
麦茶あき
折れた「ぐんぐにる」
「ううー!!やめるだどー!!」
「しね!!」
胴付きれみりゃと胴付きふらんが遊んでた。
遊んでいるんじゃなくてふれんが一方的に攻撃してるように見えるが、
実際は互いに武器持っているから一方的ではありません。
れみりゃが持っているのは「ぐんぐにる」である。
ゆっくり専門の玩具会社が作った新製品だ。
コウモリの模様がトレードマークで、
れみりゃ専用の玩具であり今飼いれみりゃの間で人気の商品だ。
ふらんが持っているのは「ればてぃん」である。
悪魔の尻尾のようなイメージで、
こちらも同じくふらんたちの間で人気商品であり大量に売れている。
どちらも武器だから危ないのではと思うかもしれないが、
この玩具は特殊素材を使っており
窓や壁、家具など傷つかないようにしている。
まあ今の世の中ライ○セー○ーや玩具用の刀なんて売っているからこんなものが売れるんだが。
この玩具を使う時には飼い主が傍にいると警告文に書かれている。
今れみりゃたちの傍にも飼い主がいた。
「おーい、れみりゃー押されてるぞー」
「ううーっ!!!やばいんだどー!!」
「しね!しね!!」
れみりゃが徐々に押され始めている。
ふらんとの身体能力を考えれば当たり前なのだが。
「しね!!とっととしね!!!」
「いたいどおおおおおお!!!!」
ふらんがれみりゃをボコボコにしようとする。
れみりゃはふらんの攻撃から逃げようと「ぐんぐにる」を振り回したがふらんには効かなかった。
だがその時である。
ガッ!!
「うわっ!!」
「ぐんぐにる」が「ればてぃん」に弾き飛ばされてしまった。
弾き飛ばされた「ぐんぐにる」はそのまま家具と家具の隙間に挟まってしまった。
「なんというジャストフィット・・・」
「ううー!!れみぃのー!!」
れみりゃは「ぐんぐにる」を引っ張り出そうとしたが引っかかって取れなかった。
なんとか引っ張り出そうと強く引っ張る。
「ううー!!」
「あっ・・・バカよせれみりゃ・・・!」
お兄さんがやめさせようとしたが一歩遅かった。
ボキッ・・・!!
「うわっ!!?」
れみりゃがこけてしまった。
その手には折れた「ぐんぐにる」の棒が握られていた。
「う?」
「あちゃあ・・・」
れみりゃは自分が持っているものが何なのか理解したとき青ざめ・・・
「れみぃのぐんぐにるがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「あーあ、見事に折れちまってら・・・」
「ぐんぐにる」が折れてしまった。
「うう・・・れみぃのぐんぐにる・・・・・・」
れみりゃは自分が愛用していた玩具を壊して泣いていた。
なにせ買ってから大事にしていた物だからだ。
「また買ってやるから」
「・・・・・・」
お兄さんがれみりゃを慰めようとする。
ふらんはれみりゃを見たままだ。
しかし、れみりゃは・・・・・
「やだやだやだ!!!!このぐんぐにるじゃないといやだどおおおおおおおおお!!!」
駄々こねました。
「・・・・・・・・うーん、困ったな」
お兄さんは困った。
一度壊した物を元に戻せるというのは難しい、というよりできない。
なにせお兄さんにはその力も無いからだ。
お兄さんには・・・
れみりゃの「ぐんぐにる」をなんとか直そうと接着剤、ガムテープを付けたりしたが、
振り回したらすぐに折れてしまった。
「残念だけどれみりゃ・・・このぐんぐにるはもう使いようがないよ」
「そんなあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
れみりゃはその日泣き続けた。
あれかられみりゃはどうしようかと考えた結果お兄さんに「ぐんぐにる」をまた買ってもらうことにした。
前の「ぐんぐにる」が名残惜しかったが仕方が無かった。
お兄さんも了承し、玩具屋へ買いに行く。
・・・・が、
「申し訳ありません・・・ぐんぐにるは完売しているんです」
「マジ?」
「なんでうりきれているんだどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお???!!」
玩具屋に行ったが「ぐんぐにる」は売り切れてた。
人気商品はすぐに売り切れるから当然なのだが・・・
「えーと、次に来るのが一週間後ですかね」
「一週間か・・・・まあそれ位は待ってやらないとな」
発注まで一週間かかると言われたお兄さんは「ぐんぐにる」を注文しようとしたが、
店内にあった「ぐんぐにる」の値札を見てお兄さんは目を見開いた。
「零が1、2、3・・・・・・ぶっ!!2万?!!」
最初の「ぐんぐにる」を買った値段よりもあきらかに高い。
確かれみりゃが持っていた「ぐんぐにる」は五千円位だったはずだ。
これは何だ?!と店員に聞いたら、
「じ、実は「ぐんぐにる」が売れると同時に値段も上がってきたんですよ、
なにしろ人気商品ですので・・・・・」
「俺たちが買ったのはそれが高くなる前か・・・・・・・・れみりゃ」
「う?」
「悪いがこれは買えない」
「なんでだどー??!」
「俺の給料じゃ高すぎるんだよ・・・・」
さすがにこの値段ではお兄さんの懐さびしい財布では買えないだろう。
れみりゃはその事でまた駄々をこね始めたが、
そのまま家へと帰っていった。
れみりゃは「ぐんぐにる」が買えなかったことにショックだったが数日後すぐに立ち直った。
単純な奴である。
とりあえずれみりゃは「ぐんぐにる」の代わりになりそうなものを探して外に出ていた。
手ごろな木の枝でも見つけよとしたのか、公園に足を運んだ。
「うー、なかなかいいのがみつからないどー・・・」
さすがにそんなものは見つからない。
捜索していると野良のゆっくりが目の前を横切った。
赤ゆっくりのれいむのようである。
「ゆっくちー♪」
「う?」
「おちびちゃーん、あんまりとおくにいかないでねー」
続いて親であろうれいむが現れた。
「ゆゆ~ん♪おちびちゃ・・・・・・・・・?!」
親れいむは目の前にいたれみりゃを見ると、
幸せそうだった顔が一気に青白くなった。
「れ、れみりゃだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「な、なんだどー??」
親ゆっくりは赤れいむをすぐさま口の中に入れるとれみりゃに対して威嚇した。
「ぷくー!!れみりゃはこっちこないでね!!」
どうやらこちらを怖がっているようである。
しかしれみりゃはそれどころじゃなかったため無視しようとした。
「うーっ!あっちいけ!」
「ゆ!ゆわわ!!いまのうちににげるよ!!」
れいむは必死で逃げた。
れみりゃは「ぐんぐにる」の代わりになるようなもの探そうと捜索を再開しようとしたが、
ここであることを思いついた。
「あいつらにやらせればいいだどー」
れみりゃは先ほど逃げたれいむを追って捕まえた。
逃げたはずだが対して距離は変わらなかった。
「ゆわあああああああああああああああああああ!!!!はなしてえええええええええええええ!!!」
「うー、きけ」
「ゆひいいいいいいいいいいい!!!!」
「・・・・・きくんだど!!」
怖がっているれいむに正拳突きを一発食らわせた。
れいむは顔を殴られて痛がっていたがれみりゃが睨み付けると一瞬で黙った。
「こ・・・ころさないで~・・・おちびちゃんだけでも・・・・」
「きょわいよ~・・・・・」
れいむ親子はれみりゃにビビッていた。
「おまえたちのなかまをよんでくるだど」
「ゆ??!そんなこと・・・・「はやくするだどー!!」わかりましたああああああああああああああああああああ!!!!」
れいむはれみりゃの言う通りに公園内に住んでいる野良ゆっくり全員を呼んだ。
野良ゆっくりたちは何故れみりゃがいるのだとうろたえていたが、
れみりゃがそれを沈静化しようとした。
「うー!!みんなはれみぃのいうこときくだどー!!」
「なんでれみりゃのいうことをいかなくちゃいけないんだぜ?!」
「とかいはじゃないわ!」
「むきゅう、あのれみりゃ飼いゆっくりねぇ・・・バッチさんをうばってやろうかしら、むきゃっきゃっきゃっきゃ」
もちろん中にはゲスもいてれみりゃに恐れないゆっくりもいた。
れみりゃはこのままではまずいと思いアレを使うことにした。
「う~・・アレをつかうしかないどー・・」
アレとは・・・・・・これである。
「跪け!!!!」
「「「「ゆっ???!!!」」」」
突如れみりゃが口調と顔を変え、背中からは何か白い煙ようなものが出てきた。
その姿はまるである屋敷にいる吸血鬼のようである。
「貴様らはこのれみりゃ・すかーれっとに従っておればいいのだ!!」
「なんなんだぜ??!きゅうにたいどがかわったんだぜ!」
「な、なんかこわいわ・・・」
「むきゅう・・・そんざいかんをかんじるわ・・・」
「聞け!!!」
「「「「は、はいいいいいいいいいいいいいい!!!」」」」
豹変したれみりゃに野良ゆっくりたちはわけもわからず従った。
れみりゃはゆっくりたちに命令し、棒のようなものを探せと命じた。
野良ゆっくりたちはすぐさま公園内で棒のようなものを探し回った。
ゆっくりたちが探してる間、
当のれみりゃはというと微妙に疲れていた。
「ふぅー、かりすまはつかれるだどー」
さっきの豹変したれみりゃはふらんに対抗するためにれみりゃが独自で考えたかりすまオーラである。
いつもより気高く、上品になるという思いからこの様な姿になれるのだ。
口調や顔が変わったのもそれのおかげである。
欠点なのは使った後少し疲れることと、ふらんには逆効果でむしろ襲い掛かってきたという点である。
とりあえずれみりゃは野良ゆっくりたちが戻ってくるのを待った。
「「「「「れみりゃさまあああああああ!!!もってきましたあああああ!!!」」」」」
野良たちが棒のようなものをれみりゃに献上した。
いつの間にやられみりゃさまと呼んでいる。
しかし、れみりゃの望むような物は無かった。
「ないんだどー!!ガラクタしかないんだどー!」
「「「「そんなー!!ひっしでひろってきたのに!!!!」」」」
れみりゃが欲しかったのは「ぐんぐにる」のようなカッコいい棒だった。
だがそんなものはこの辺に落ちているわけない。
「もういいど!!おまえらは加工所にれんらくしてやるだど!!!」
「「「「なんでそうなるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお????!!!!」」」」
数分後加工所の職員たちが公園内にいた野良ゆっくり全て捕獲、駆除した。
れみりゃはあきらめて家へと帰っていった。
「ただいまだどー・・・・」
「おう、やっと帰ったか」
れみりゃが家に帰るとお兄さんが出迎えてくれた。
おいいしそうな匂いがしたため今夕飯を作っているのだろう。
れみりゃは手を洗おうと台所に向かおうとしたがお兄さんに止められた。
「あー、待てれみりゃ・・・ちょっとこっちこい」
「う??」
なんだろうと思いお兄さんに近づいていく。
「ホラ、ふらん」
ふらんもお兄さんに言われて近寄ってくる。
れみりゃとふらんはここ数日全然相手をしてなかった。
そんなふらんはれみりゃに手に持っていた紙袋をれみりゃに渡した。
れみりゃは何が入っているか開けていいかとふらんに聞き、
紙袋の中に入っているものを出した。
その中にはれみりゃの「ぐんぐにる」が入っていた。
「こ、これ・・・・」
「・・・・・ふらんがこわしちゃったから・・・・ごめん・・」
ふらんはれみりゃに謝った。
お兄さんが玩具屋から帰ってきた後、あの時「ぐんぐにる」が折れたのは自分のせいだと悩んでおり、
お兄さんに頼んでどうにか「ぐんぐにる」を直せないかと聞いてきたのだ。
ふらんの頼みを聞き数日後、お兄さんは「ぐんぐにる」を持ってきたのだ。
そしてその当日にれみりゃにお詫びとして「ぐんぐにる」を渡したのだ。
「これどうしたんだどー・・・??」
「おにいさんがなおしてくれた」
「ううっ??!」
れみりゃは驚いた。
折れた「ぐんぐにる」を直すなんてできるわけないと思っていたからだ。
でもこれは確かにれみりゃの物だった。
手持ちの部分に「れみぃ」と名前が書かれていたからだ。
「ごめんね・・・おねえさま・・・・・」
「うー・・・もうすぎたことだどー!れみぃはきにしてないどー!」
「・・・・ッ!」
「よかったなれみりゃ、ふらん」
れみりゃとふらんは仲直りし、
二人仲良く夕食を食べた。
れみりゃとふらんは互いに遊んでいた。
お兄さんはいつも通りに遠くからその様子を見ていた。
ここであることを話そう。
れみりゃの「ぐんぐにる」を直したのはお兄さんであるが、
正確には違う。
実はお兄さんは「ぐんぐにる」を作っている玩具会社の社員だったのだ。
お兄さんはそのコネを使い壊れた「ぐんぐにる」を直してくれと開発部に頼んだのだ。
直すのに数日はかかったが「ぐんぐにる」は直った。
余談だが、「ぐんぐにる」の値段は別に値上げなんてしていなかった。
どうやらあの店が人気商品だと言って金をぼったくる気だったそうだ。
お兄さんが忠告したら店はすぐに元の値段に戻した。
「全く、悪いことするなよな~・・・」
お兄さんはその事を思い出しため息を吐いていた。
ここ数日色々あったが、あの二匹が仲直りできてよかったと思っていた。
れみりゃとふらんはというと・・・・
「うー!!」
「うわー!!ふらんやめるだどー!!」
「・・・・・・あの様子だとまた壊しそうだな・・・」
れみりゃ、ふらんは「ぐんぐにる」と「ればてぃん」で遊んでいた。
数日前あんなことがあったのに呑気な奴らだ。
「おーい、あんまり暴れんなよー!また壊すぞー」
「うっ・・・!」
「ううー!!いまのうちににげるだどー!!」
ふらんはお兄さんの忠告を聞いて動きが止まってしまった。
その隙にれみりゃはなんとか逃げれたのであった。
まあ、お兄さんがいる限りまた壊れることはないだろう。
お兄さんはれみりゃとふらんを見ながらそんなこと考えてた。
あの二人は幸せそうに見えた。
「うー!こんどはまけないどー!」
「おねえさまがまけろ!しね!」
「だから、また壊すって・・・」
おまけ
「「「「かこうじょはいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」」
「はいはいゆっくりゆっくり」
「なんでれいむたちだけこんなめにあうの??!なにもしてないのに??!!!」
「あー、きっとお前たちが幸せになるのが嫌だなと思う奴がいるんだよ」
「「「「なにそれ??!そんなのってないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」」」」
おしまい