ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0339 来訪者
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ankoss
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※注意
* 三作目です
* 俺設定あります
* ネタ被りあったらごめんなさい
ガラガラ……
「ゆっへっへ。 ここはまりささまのゆっくりぷれいすだよ。 じじいはおとなしくでていくんだぜ」
横開きの玄関ドアを器用に開けて突如現れた来訪者。
成体のまりさであった、口元にワイルドな傷跡のある精悍な顔立ちをしている。
過酷な野良の環境に耐えるだけでなく、きっと数多くの武勇伝を持ったゆっくりなんだろう。
だが、それで我が家をくれてやる道理はない。
「……ここはオジサンのゆっくりプレイスだよ、ゆっくりでていってね」
ここは高齢化の進む地方の過疎市だ。
ここいらの地域はもともとゆっくり被害の多発地域だったが、
最近では住む者のいなくなった古い民家を根城に、ゆっくりが数を増やしているのだ。
そして、そこからあぶれた者が、こうしてやって来るのも珍しいことではなかった。
「はぁ? なにいってるんだぜ!? ここはまりささまのゆっくりぷれいすだっていったのぜ!?
あたまのわるいじじいだね!! それに、せっかくまりささまがきてやったのに、
あまあまのひとつもださないなんてばかなの? しぬの?」
突然押し掛けて来るだけでなく、住人が居てもお構いなしにお家宣言するのもよくあること。
昔はここまで酷くはなかったが、最近ではむしろ地域の野良全般がほとんどこの有様だ。
まったく、しょうがないな。
「ああ、わかったわかった。
とりあえず、あまあま用意してやるからちょっと待ってろ」
「ゆふん!! おとなしくそうしてればいいんだよ。
あまあまだしたらゆっくりしないででていってね!!」
俺は庭の倉庫に行ってある物を物色していた。
ええと……
「そうだな……あいつのサイズだと……これが調度良さそうだな」
まりさに見合ったソレの準備を済ませると俺は玄関に戻った。
「待たせたな。 これから素敵なゆっくりプレイスに招待するよ。 そこであまあまをご馳走しよう」
「ゆゆ!! おそいんだぜ!! まりささまはおなかをすかせているんだぜ!!
そんなこともわからないなんてほんとうにぐずなんだぜぇ!!」
「ああ、すまんな。 それじゃ……」
むんず
「ゆゆ!! きたないてできやすくさわるんじゃないんだぜ!!
…………ゆゆう!! おそらをとんでるみたいなんだぜえ!!」
「さぁ行こうか、まりさ。 ゆっくりしていってね」
俺は抱き上げたまりさを連れて倉庫に向かった。
それから一ヶ月。
俺はあのまりさのことなど忘れかけていた。
あの後も、連日似たようなゆっくりの来訪は後を絶たなかったからだ。
そして今日もまた……
ガラガラ……
「まりさーーー。 おちびちゃんがおおきくなったからゆっくりひっこししてきたよ。
ゆっくりしないでおへんじしてね!!」
「しちぇねぇ!!」
横開きの玄関ドアをスライドさせ、成体のれいむが子まりさを連れて入って来た。
「ゆう? にんげんさん? ここはれいむとまりさとおちびちゃんのゆっくりぷれいすだよ」
「……いや、ここはオジサンのゆっくりプレイスなんだけど」
「ゆ!! そんなことないよ!! ここはまりさがあたらしいおうちにするってでかけていったおうちだよ!!」
「ん? よく話が見えないんだが?」
「あたまのわるいにんげんさんだね!! れいむのまりさがここをおうちにするっていって、
はいっていったんだよ。 まりさは、あぶないかもしれないから、れいむには
おちびちゃんがおおきくなるまで、もとのおうちでゆっくりまっててねといってたんだよ」
「お前のつがいのまりさがウチに来たと? で、お前はそこのチビが成長するのを待って
まりさのお家になったこの家にやってきた……でいいのか?」
「そうだよ! だからにんげんさんはゆっくりしないででていってね!」
「でちぇいっちぇねぇ!」
れいむは子まりさと一緒にプクーと膨れていた。
ゆっくりの典型的な威嚇行為だ、どうやらご立腹らしい。
お家乗っ取りを危険な行為と認識していたわりには、乗っ取りに行ったつがいが音信不通のままなのに
子連れでノコノコ現れるなんて、これだからゆっくりの考えることは分からない。
「ゆゆ! そういえばまりさはどこなの? さっきからみあたらないよ」
「まりしゃもはやくおとーしゃんにあいちゃいよ」
「まりさねぇ……たくさん来たから心当たりが多過ぎてよく思い出せないんだが……」
「ゆゆう! れいむのまりさはおくちさんにきずのあるまりさだよ。ゆっくりおもいだしてね!」
「おみょいだちてねぇ!」
「口に傷?……野良で体が欠損してる奴なんて珍しくもないしなぁ。
……あっ、そういや先月そんな奴がいたかも」
俺は例のまりさを思い出していた。
口元の特徴的な傷跡がギリギリ記憶に引っ掛かっていたのだ。
そうか、この親子はあいつの家族か、なるほどね。
れいむは他にも色々とまりさの情報を伝えてきた。
聞いてもいないのに、やれまりさは至高のゆっくりだの、やれまりさはお歌がうまいだの、
やれ狩りが得意だの、すーりすーりが気持ちいいだの、話は普段の生活全般に及び、
うざったいことこの上ない。
だが、それで確信した。
れいむのつがいのまりさとやらは、あのまりさで間違いない。
「わかったなら、はやくまりさにあわせてね」
「……まぁいいだろう。 ここに来たということはそういうことだしな」
「はやくあわちぇろ~! ぐじゅはゆっくちちないで……」
ブギュ
子まりさが何か喋ろうとしていたみたいだが、最後まで言い終えることはできなかった。
俺の靴底の下で永遠にゆっくりしたからだ。
「……ゆ……ゆ……ゆ……ゆがああああああああああ!!!!!!
れいむのかわいいおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!!」
「悪いな。 小さいのは規格外なんだ」
「ばりざとでいぶのおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!!
ゆがあああああ!! ゆ゛っぐりごろじはじねえええ!! じねええええええ!!!!」
「まあ落ち着けよ。 とりあえずまりさに会わせてやるからさ」
俺は暴れるれいむを無理矢理掴み上げて庭の倉庫にやってきた。
庭の倉庫といっても人が一人ギリギリ住める程度の広さがある。
地方都市は伊達じゃない。
倉庫の扉を開ける、中にはポッカリとした闇が満ちていた。
「ゆぎぃ!! はなぜええええ!! ゆ?……なにここ?」
我を忘れて怒り狂っていたれいむも倉庫の異様な雰囲気に気付いたのか何やら神妙な面持ちだ。
片手でれいむを抱えて倉庫の電気を付ける。
瞬時に真っ暗だった倉庫の中が蛍光灯によって光に満たされた。
「ゆ! まぶしいよ! ゆ…………ゆゆーーーーー!!!」
れいむが絶叫する、その顔は驚きと恐怖で彩られている。
それも当然だろう。
明るくなった倉庫の壁中に堆く透明な箱が積み上げられている。
そして、その一つ一つに干乾びたゆっくりのミイラが苦悶の表情で鎮座していたからだ。
「ゆ…………」
だが、そんなれいむの表情に変化が起きた。
正面の箱を凝視している。
「ま、まりさ……れいむのまりさ……ゆがああああああああ!! どぼじでえええええ!!」
そこには一匹のまりさが居た、口元には僅かに特徴的な傷跡が判別できる。
れいむの話が確かなら、それはかつて一緒にお歌を歌い、れいむに美味しい餌を運んでくれ、
いつもゆっくりしていた至高のまりさだ。
自分達のゆっくりぷれいすを手に入れるべく別れて以来、ついぞ会えなかったまりさ。
そのまりさがれいむの目前にいた。
しかしその口が再びれいむに語りかけてくれることは二度とないだろう。
勝気だった瞳は眼球ごと灰色に変色して眼窩に見合わないほど小さく枯れ果ててしまっていた。
いつもすーりすーりしてれいむを励ましてくれた柔肌は黒ずんで皺くちゃになっている。
まりさは全身の水分を失い永遠にゆっくりしていたのだった。
「ばりざあああああ!! ばりざああああああ!!!!!」
このまりさは、あの後すぐここに押し込んだ。
この地獄のような光景に怯えながらも最初の数日はガタガタと箱を揺らして暴れたものだが
一週間後には力尽きたのかグッタリした様子だった。
そして、その数日後まりさは静かに息を引き取ったのである。
種によって異なるが、まりさ種としては割ともった方だろうか。
ここにやって来るゆっくりは、揃いも揃って傲慢を絵に描いたような連中ばかりだ。
それがこんな狭い小箱に押し込まれ、身動き一つできず、餌も水も与えられず、
ただひたすら放置され続けた結果がこの苦悶を絵に描いたようなミイラである。
「でいぶだよおおおお!! ゆっぐりおへんじじでねえええええ!!」
さすがの餡子脳とて、今のまりさが単なる干物だということくらい理解できるだろうに。
れいむは何かに取り憑かれたようにミイラに向かって語り掛けていた。
さて……
「このまりさはそろそろ頃合かな、調度サイズも一緒だし交代といくか。
塩ももう二、三回はこのままでいけるし。 なぁ、れいむ?」
「ばりざあああああ!! ばりざあああああ!!」
聞いちゃいない。
むんず
「ばり、ゆゆ?」
ずぼっ
俺は片手でれいむを掴み上げると、もう片方の手で透明な箱を開けてミイラを取り出し、
代わりにれいむを押し込んだ。
「(ゆ? ゆがあああ!! だじでね!!だじでね!! ごごはゆっぐりできないいいいい!!)」
「大丈夫大丈夫、そのうちゆっくりできるようになるから。 まりさみたいにね」
「(ゆがあああああああああああああ!!!!!!)」
箱はご近所に迷惑が掛からないよう簡易的な防音加工を施したものを使用している。
完全防音を謳った箱は一般的に高価だからだ。
だが、そのおかげで至近距離なら、中のゆっくりとギリギリ会話が可能である。
俺はミイラを小脇に抱えて倉庫を出ると最後に一度だけれいむと目を合わせた。
「心配すんな。 お友達なら周りにたくさんいるだろ?
それにどうせすぐ新しいお客さんが来るからさ。
じゃあな、最期までゆっくりしていってね♪」
「(だじでえええええええ!! おでがいでぶ、だいじでぐだざいいいいいいい!!!!!)」
カチッ、バタン
電気を消して倉庫の扉を閉じる。
さてと、れいむの仕込みはこれでいい。
俺はデジカメでまりさのミイラを写真に収めると
インターネット上のマイショップに掲載した。
産地特選! まりさの干物!
天然の新鮮なまりさを塩だけで仕上げました。
削ってふりかけにすると暖かいご飯に大層良く合います。
他にもお酒のおつまみに、ダシ取りに、そのまま飾ってお洒落なオブジェに。
様々な用途でご利用頂けます。
是非、この機会にお試しください。
まりさの干物 数量 1 価格 ¥1,980
最近は不況の影響で本業の稼ぎが振るわない。
俺は、以前は潰して捨てるだけだった害ゆを利用して副業を営んでいるのだ。
ゆっくり被害多発地域の特性上、原材料は待ってるだけで勝手に現れるので実に経済的である。
取り扱い品目はゆっくり全般の干物。
まりさ種とれいむ種が大半だが、中にはれみりゃ種、ふらん種の干物なんてものもある。
捕らえたゆっくりは、粗塩を敷き詰めた透明な箱に押し込んでおく。
粗塩の分量を種や育ち具合で調整するのがコツだ。
すると、押し込まれたゆっくりたちは皆ゆっくりできない苦痛から無駄に暴れて
勝手にどんどん体力と水分を消耗していく。
涙や汗、涎などの水分はあんよの下に敷き詰められた粗塩に吸収されていき、
代わりにゆっくりの体にはあんよを通して塩分が浸透していくのだ。
浸透した塩分は体内の餡子等の流れに乗ってゆっくりの全身に行き渡り、
二週間もすれば大抵のゆっくりは永遠にゆっくりする。
その後も、死骸の水分は揮発し続けて粗塩に吸収され、
一ヶ月もすれば絶妙な塩味を伴ったゆっくりの干物が完成するのだ。
その深いコクのある甘辛い味と奇抜な外見が人気を博している。
このまりさの干物にも明朝を待たずして買い注文が入るだろう。
そういえば、そろそろレイパーありすの干物が完成する頃合だな。
お家宣言だけに留まらず、捕獲時に鋭いぺにぺにを俺の足に突き立てようとした凶暴な奴だ。
厚手のジーンズを穿いていなければ危ないところだった。
ありすは特別に金属製の箱に入れて施錠したので外からは見えないのだが仕上がりが楽しみである。
ガラガラ……
「すてきなおうちだね、ここをちぇんの……」
…………。
そして新たな来訪者が訪れる。
* 三作目です
* 俺設定あります
* ネタ被りあったらごめんなさい
ガラガラ……
「ゆっへっへ。 ここはまりささまのゆっくりぷれいすだよ。 じじいはおとなしくでていくんだぜ」
横開きの玄関ドアを器用に開けて突如現れた来訪者。
成体のまりさであった、口元にワイルドな傷跡のある精悍な顔立ちをしている。
過酷な野良の環境に耐えるだけでなく、きっと数多くの武勇伝を持ったゆっくりなんだろう。
だが、それで我が家をくれてやる道理はない。
「……ここはオジサンのゆっくりプレイスだよ、ゆっくりでていってね」
ここは高齢化の進む地方の過疎市だ。
ここいらの地域はもともとゆっくり被害の多発地域だったが、
最近では住む者のいなくなった古い民家を根城に、ゆっくりが数を増やしているのだ。
そして、そこからあぶれた者が、こうしてやって来るのも珍しいことではなかった。
「はぁ? なにいってるんだぜ!? ここはまりささまのゆっくりぷれいすだっていったのぜ!?
あたまのわるいじじいだね!! それに、せっかくまりささまがきてやったのに、
あまあまのひとつもださないなんてばかなの? しぬの?」
突然押し掛けて来るだけでなく、住人が居てもお構いなしにお家宣言するのもよくあること。
昔はここまで酷くはなかったが、最近ではむしろ地域の野良全般がほとんどこの有様だ。
まったく、しょうがないな。
「ああ、わかったわかった。
とりあえず、あまあま用意してやるからちょっと待ってろ」
「ゆふん!! おとなしくそうしてればいいんだよ。
あまあまだしたらゆっくりしないででていってね!!」
俺は庭の倉庫に行ってある物を物色していた。
ええと……
「そうだな……あいつのサイズだと……これが調度良さそうだな」
まりさに見合ったソレの準備を済ませると俺は玄関に戻った。
「待たせたな。 これから素敵なゆっくりプレイスに招待するよ。 そこであまあまをご馳走しよう」
「ゆゆ!! おそいんだぜ!! まりささまはおなかをすかせているんだぜ!!
そんなこともわからないなんてほんとうにぐずなんだぜぇ!!」
「ああ、すまんな。 それじゃ……」
むんず
「ゆゆ!! きたないてできやすくさわるんじゃないんだぜ!!
…………ゆゆう!! おそらをとんでるみたいなんだぜえ!!」
「さぁ行こうか、まりさ。 ゆっくりしていってね」
俺は抱き上げたまりさを連れて倉庫に向かった。
それから一ヶ月。
俺はあのまりさのことなど忘れかけていた。
あの後も、連日似たようなゆっくりの来訪は後を絶たなかったからだ。
そして今日もまた……
ガラガラ……
「まりさーーー。 おちびちゃんがおおきくなったからゆっくりひっこししてきたよ。
ゆっくりしないでおへんじしてね!!」
「しちぇねぇ!!」
横開きの玄関ドアをスライドさせ、成体のれいむが子まりさを連れて入って来た。
「ゆう? にんげんさん? ここはれいむとまりさとおちびちゃんのゆっくりぷれいすだよ」
「……いや、ここはオジサンのゆっくりプレイスなんだけど」
「ゆ!! そんなことないよ!! ここはまりさがあたらしいおうちにするってでかけていったおうちだよ!!」
「ん? よく話が見えないんだが?」
「あたまのわるいにんげんさんだね!! れいむのまりさがここをおうちにするっていって、
はいっていったんだよ。 まりさは、あぶないかもしれないから、れいむには
おちびちゃんがおおきくなるまで、もとのおうちでゆっくりまっててねといってたんだよ」
「お前のつがいのまりさがウチに来たと? で、お前はそこのチビが成長するのを待って
まりさのお家になったこの家にやってきた……でいいのか?」
「そうだよ! だからにんげんさんはゆっくりしないででていってね!」
「でちぇいっちぇねぇ!」
れいむは子まりさと一緒にプクーと膨れていた。
ゆっくりの典型的な威嚇行為だ、どうやらご立腹らしい。
お家乗っ取りを危険な行為と認識していたわりには、乗っ取りに行ったつがいが音信不通のままなのに
子連れでノコノコ現れるなんて、これだからゆっくりの考えることは分からない。
「ゆゆ! そういえばまりさはどこなの? さっきからみあたらないよ」
「まりしゃもはやくおとーしゃんにあいちゃいよ」
「まりさねぇ……たくさん来たから心当たりが多過ぎてよく思い出せないんだが……」
「ゆゆう! れいむのまりさはおくちさんにきずのあるまりさだよ。ゆっくりおもいだしてね!」
「おみょいだちてねぇ!」
「口に傷?……野良で体が欠損してる奴なんて珍しくもないしなぁ。
……あっ、そういや先月そんな奴がいたかも」
俺は例のまりさを思い出していた。
口元の特徴的な傷跡がギリギリ記憶に引っ掛かっていたのだ。
そうか、この親子はあいつの家族か、なるほどね。
れいむは他にも色々とまりさの情報を伝えてきた。
聞いてもいないのに、やれまりさは至高のゆっくりだの、やれまりさはお歌がうまいだの、
やれ狩りが得意だの、すーりすーりが気持ちいいだの、話は普段の生活全般に及び、
うざったいことこの上ない。
だが、それで確信した。
れいむのつがいのまりさとやらは、あのまりさで間違いない。
「わかったなら、はやくまりさにあわせてね」
「……まぁいいだろう。 ここに来たということはそういうことだしな」
「はやくあわちぇろ~! ぐじゅはゆっくちちないで……」
ブギュ
子まりさが何か喋ろうとしていたみたいだが、最後まで言い終えることはできなかった。
俺の靴底の下で永遠にゆっくりしたからだ。
「……ゆ……ゆ……ゆ……ゆがああああああああああ!!!!!!
れいむのかわいいおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!!」
「悪いな。 小さいのは規格外なんだ」
「ばりざとでいぶのおぢびぢゃんがああああああああ!!!!!!
ゆがあああああ!! ゆ゛っぐりごろじはじねえええ!! じねええええええ!!!!」
「まあ落ち着けよ。 とりあえずまりさに会わせてやるからさ」
俺は暴れるれいむを無理矢理掴み上げて庭の倉庫にやってきた。
庭の倉庫といっても人が一人ギリギリ住める程度の広さがある。
地方都市は伊達じゃない。
倉庫の扉を開ける、中にはポッカリとした闇が満ちていた。
「ゆぎぃ!! はなぜええええ!! ゆ?……なにここ?」
我を忘れて怒り狂っていたれいむも倉庫の異様な雰囲気に気付いたのか何やら神妙な面持ちだ。
片手でれいむを抱えて倉庫の電気を付ける。
瞬時に真っ暗だった倉庫の中が蛍光灯によって光に満たされた。
「ゆ! まぶしいよ! ゆ…………ゆゆーーーーー!!!」
れいむが絶叫する、その顔は驚きと恐怖で彩られている。
それも当然だろう。
明るくなった倉庫の壁中に堆く透明な箱が積み上げられている。
そして、その一つ一つに干乾びたゆっくりのミイラが苦悶の表情で鎮座していたからだ。
「ゆ…………」
だが、そんなれいむの表情に変化が起きた。
正面の箱を凝視している。
「ま、まりさ……れいむのまりさ……ゆがああああああああ!! どぼじでえええええ!!」
そこには一匹のまりさが居た、口元には僅かに特徴的な傷跡が判別できる。
れいむの話が確かなら、それはかつて一緒にお歌を歌い、れいむに美味しい餌を運んでくれ、
いつもゆっくりしていた至高のまりさだ。
自分達のゆっくりぷれいすを手に入れるべく別れて以来、ついぞ会えなかったまりさ。
そのまりさがれいむの目前にいた。
しかしその口が再びれいむに語りかけてくれることは二度とないだろう。
勝気だった瞳は眼球ごと灰色に変色して眼窩に見合わないほど小さく枯れ果ててしまっていた。
いつもすーりすーりしてれいむを励ましてくれた柔肌は黒ずんで皺くちゃになっている。
まりさは全身の水分を失い永遠にゆっくりしていたのだった。
「ばりざあああああ!! ばりざああああああ!!!!!」
このまりさは、あの後すぐここに押し込んだ。
この地獄のような光景に怯えながらも最初の数日はガタガタと箱を揺らして暴れたものだが
一週間後には力尽きたのかグッタリした様子だった。
そして、その数日後まりさは静かに息を引き取ったのである。
種によって異なるが、まりさ種としては割ともった方だろうか。
ここにやって来るゆっくりは、揃いも揃って傲慢を絵に描いたような連中ばかりだ。
それがこんな狭い小箱に押し込まれ、身動き一つできず、餌も水も与えられず、
ただひたすら放置され続けた結果がこの苦悶を絵に描いたようなミイラである。
「でいぶだよおおおお!! ゆっぐりおへんじじでねえええええ!!」
さすがの餡子脳とて、今のまりさが単なる干物だということくらい理解できるだろうに。
れいむは何かに取り憑かれたようにミイラに向かって語り掛けていた。
さて……
「このまりさはそろそろ頃合かな、調度サイズも一緒だし交代といくか。
塩ももう二、三回はこのままでいけるし。 なぁ、れいむ?」
「ばりざあああああ!! ばりざあああああ!!」
聞いちゃいない。
むんず
「ばり、ゆゆ?」
ずぼっ
俺は片手でれいむを掴み上げると、もう片方の手で透明な箱を開けてミイラを取り出し、
代わりにれいむを押し込んだ。
「(ゆ? ゆがあああ!! だじでね!!だじでね!! ごごはゆっぐりできないいいいい!!)」
「大丈夫大丈夫、そのうちゆっくりできるようになるから。 まりさみたいにね」
「(ゆがあああああああああああああ!!!!!!)」
箱はご近所に迷惑が掛からないよう簡易的な防音加工を施したものを使用している。
完全防音を謳った箱は一般的に高価だからだ。
だが、そのおかげで至近距離なら、中のゆっくりとギリギリ会話が可能である。
俺はミイラを小脇に抱えて倉庫を出ると最後に一度だけれいむと目を合わせた。
「心配すんな。 お友達なら周りにたくさんいるだろ?
それにどうせすぐ新しいお客さんが来るからさ。
じゃあな、最期までゆっくりしていってね♪」
「(だじでえええええええ!! おでがいでぶ、だいじでぐだざいいいいいいい!!!!!)」
カチッ、バタン
電気を消して倉庫の扉を閉じる。
さてと、れいむの仕込みはこれでいい。
俺はデジカメでまりさのミイラを写真に収めると
インターネット上のマイショップに掲載した。
産地特選! まりさの干物!
天然の新鮮なまりさを塩だけで仕上げました。
削ってふりかけにすると暖かいご飯に大層良く合います。
他にもお酒のおつまみに、ダシ取りに、そのまま飾ってお洒落なオブジェに。
様々な用途でご利用頂けます。
是非、この機会にお試しください。
まりさの干物 数量 1 価格 ¥1,980
最近は不況の影響で本業の稼ぎが振るわない。
俺は、以前は潰して捨てるだけだった害ゆを利用して副業を営んでいるのだ。
ゆっくり被害多発地域の特性上、原材料は待ってるだけで勝手に現れるので実に経済的である。
取り扱い品目はゆっくり全般の干物。
まりさ種とれいむ種が大半だが、中にはれみりゃ種、ふらん種の干物なんてものもある。
捕らえたゆっくりは、粗塩を敷き詰めた透明な箱に押し込んでおく。
粗塩の分量を種や育ち具合で調整するのがコツだ。
すると、押し込まれたゆっくりたちは皆ゆっくりできない苦痛から無駄に暴れて
勝手にどんどん体力と水分を消耗していく。
涙や汗、涎などの水分はあんよの下に敷き詰められた粗塩に吸収されていき、
代わりにゆっくりの体にはあんよを通して塩分が浸透していくのだ。
浸透した塩分は体内の餡子等の流れに乗ってゆっくりの全身に行き渡り、
二週間もすれば大抵のゆっくりは永遠にゆっくりする。
その後も、死骸の水分は揮発し続けて粗塩に吸収され、
一ヶ月もすれば絶妙な塩味を伴ったゆっくりの干物が完成するのだ。
その深いコクのある甘辛い味と奇抜な外見が人気を博している。
このまりさの干物にも明朝を待たずして買い注文が入るだろう。
そういえば、そろそろレイパーありすの干物が完成する頃合だな。
お家宣言だけに留まらず、捕獲時に鋭いぺにぺにを俺の足に突き立てようとした凶暴な奴だ。
厚手のジーンズを穿いていなければ危ないところだった。
ありすは特別に金属製の箱に入れて施錠したので外からは見えないのだが仕上がりが楽しみである。
ガラガラ……
「すてきなおうちだね、ここをちぇんの……」
…………。
そして新たな来訪者が訪れる。