ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0073 ゆっくりみさせてね!
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ankoss
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※問題があるようでしたら餡庫作品感想スレまで意見お願いします善処します
※スレの「目が見えない状態でのツンツンは怖かろう」というレスに触発された書きました
※微修正しました
れいむはとてもゆっくりできていなかった。
「さて……れいむ、もう覚悟はできてるよな……?」
おにさんの冷たい声に震える。
れいむは飼いゆっくりだ。人の感情の機微には敏感に反応するようにできている。
ゆっくりは首から上のナマモノだから、当然、表情を見ることが相手の意図を量る最大の
判断条件になる。
今はそれが断たれていた。おにいさんの怒りのほどが、どれほど深いのかわからない。だ
から恐くてたまらなかった。
今、れいむは目隠しをされているのだ。
ゆっくりみさせてね!
「さて、れいむ。これがなんだかわかるかな~?」
ぴたぴたと頬に何かが触れる。
「ゆぴぃぃぃぃぃぃ!?」
冷たく、固く、スベスベした感触。よく知っているようで、でも何であるか判然としない
それ。軽く触れただけなのに、れいむはまるで電流でも流されたみたいに震え上がった。
ぴたぴた、ぴたぴた。
繰り返し軽く叩かれるが、れいむにはそれが何なのか見当がつかなかい。
突然、痛みが走った。
「ゆぎゃぁぁぁあああぁぁぁ!」
「うるさいな。軽くひっかいただけだろ……お前の割った、おちゃわんの欠片でな」
その言葉にれいむは思いだした。
ごはんのあと。れいむはおにいさんのお手伝いをしようと、テーブルの上の食器を一箇所
に集めていたのだ。それは大して役に立つことではなかったが、れいむは一生懸命だった
し、おにいさんも喜んでくれた。
だが、れいむは失敗をしてしまった。
おにいさんのお気に入りのお茶碗にうっかりぶつかり、テーブルの下へ落としてしまった
のだ。お茶碗はあっけなく割れてしまった。
怒られる。そう思ったが、おにいさんは笑顔だった。れいむも笑顔を返した。
おにいさんはニッコリしたまま、れいむを掴んで運び、そして何かを注射した。れいむは
痛みの叫びをあげるヒマもなく意識を失った。注射されたのはゆっくり用の即効性催眠薬
だったのだ。
そして今。目が覚めたら、こうして目隠しをされていたというわけだ。
「おにいさん! れいむおめめがみえないよ!」
「目隠しをしているからな。これもおしおきの一つだ」
「ゆうう、おしおきはゆっくりできないよ……」
「おまえが頑張っておにいさんを手伝ってくれようとしたことはわかる。とても偉いこと
だ。だが、お前はお茶碗を割ってしまった。それは失敗だ。失敗は悪いことだ」
「お、おにいざんごべんなざ……ゆびぃ!?」
いきなり頬をつねられれいむは大きな悲鳴を上げた。つねられた、と言っても軽く皮をつ
ままれた程度。普段のおにいさんとのスキンシップでよくやってもらう、心地よい痛みだ。
だが視覚を奪われ鋭敏になった今のれいむにとって、ペンチでねじ切られるほどの痛みに
感じられた。
「悪いことをしたら、おしおきしなくちゃあなあ?」
「ゆうう……」
「でもお前、すぐに謝ろうとしたな? 悪いことをして、謝るのはとてもいいことだ。お
前の態度次第ではおしおきの内容もちょっとは考えてやるよ」
「ゆううっ!? れいむはちゃんとはんせいしているよ!」
「よし。じゃあちゃんと『ごめんなさい』してみろ」
「ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんなさ……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」
れいむは謝ろうとしたが、突然笑い出してしまう。
何かふわふわと柔らかいものがれいむを撫でたのだ。くすぐったくってたまらなくなって
しまったのだ。
「なんだ~? 謝ってる途中で笑い出すなんて反省の色がまったく見られないなあ?」
「な、なにかがれいむをくすぐったんだよ!」
「くすぐった? おにいさんはなにも見ていないなあ」
「ゆうう……」
れいむは今、目隠しをされている。触れられた感触は確かにあったが、それが何なのかよ
くわからなかった。その上、おにいさんがなにも見ていないと言うのだ。おしおきを受け
るという立場の弱さもあり、れいむはどう言い返していいのかわからなくなってしまった。
「さて。もう一度チャンスをやろう。ちゃんと謝ることができたら許してやるぞ?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんな……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」
またくすぐったいのが来た。
れいむはどうにか耐えようとする。だが、ただでさえ視覚を失い皮は鋭敏な状態。おまけ
にそのくすぐったいのはとても巧みだった。右頬と思えば左頬、瞼をくすぐったかと思え
ば口元をかすめ、まむまむをじっくり攻めたかと思えばおあにゃるをふわり。
れいむは笑いをこらえきれなかった。
「なんだ、お前。ごめんなさいも言えないのか?」
「ゆひゃひゃ、ちが、ぢがう……ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「ちっとも反省の色が見られないなあ」
「ちが、ゆひゃ、ちがう、ゆひゃひゃゆひゃゆひゃひゃ! や、やべでぇぇぇぇぇぇ!」
「やめて、だと?」
突然ぴたり、とくすぐりが止んだ。
ゆふゆふとれいむは荒い息を吐く。
「やれやれ。反省もせず、おしおきをやめろと言い出すなんて、とんだゲスゆっくりだ。
これはキッツイおしおきが必要だな」
「お、おにいざん! ぢがう、ぢがうのぉぉぉ! れいむは……」
「よし、レイパーの刑だ」
「ちがう、ちがうよ、ちが……れいぱー?」
「んほぉぉぉぉぉぉ!」
突然、嬌声がわき上がる。
それはれいむのすぐ近くからした。
見えないが、知っている。この常軌を逸した性欲溢れるゆっくりの叫びは、餡子の奥に恐
怖として刻み込まれている。
それは、
「れいぱーありすだああああああ!」
れいむは慌てて逃げようとするが、頭の上からおにいさんの手に押さえつけられてしまう。
そして、ヌラリとした感触が後頭部から襲ってきた。
「んふううううう! なかなかかわいいれいむねぇぇぇぇ! ありすがすっきりしてあげ
てもいいわよぉぉぉぉぉ!」
「やべでぇぇぇぇぇ!」
べとべとぬるぬるの気持ち悪い感触が何度も何度もこすりつけられる。おぞましく、そし
て情熱的なすーりすりだ。
れいむは怖気立つが、逃げ出せない。おにいさんの手はもう離れたが、今はれいむより圧
倒的に重く強いれいぱーがのしかかっているのだ。
「んふ、んふ、んほぉぉぉ! いいわ! いいわぁぁぁ! かわいいわよれいむぅぅぅ!」
「いやぁぁぁ! れいぱーはゆっくりできないよぉぉぉぉ!」
口では拒否しても、そこは単純餡子生物の悲しさ。欲望に正直なゆっくりの身体は、与え
られる愛撫に反応してみずからも生殖用の粘液を分泌してしまう。
「なんだれいむ、レイプされてるのにずいぶん気持ちよさそうだな。これじゃあおしおき
にならないかなあ?」
「ぢがうぅぅぅぅ! れいぶぎぼぢよぐなっでないぃぃぃ!」
「なに? レイプで気持ちよくなってない? じゃあこれは和姦なんだな。なんだ、れい
む。お前レイパー相手だってのにあっさり受け入れて、とんだ淫乱ゆっくりだな」
「ぢがうよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
だが、何度も何度も休み無く押し寄せてくる愛撫はれいむを絶頂へと着実に導いていった。
嫌でもなんでも、結局はすっきりしてしまう。気持ちの問題ではない。ゆっくりとはそう
いう生き物なのだ。
そして、
「すっきりーっ!」
れいむすっきりしてしまった。これでれいぱーの子供を持つことになってしまった。
その時、目隠しが外れた。すっきりーで一際多くの粘液を出したため、滑り落ちたようだ。
しかし、れいむには何も見えない。
絶望で目の前が真っ暗だった
そして、れいむは気を失った。
*
*
*
「はっはっはっ、ちょっとやりすぎちゃったかなあ?」
「ゆんゆん! れいむこわかったよ!」
「ははは、でもお前が悪いんだぞ、れいむ」
「ゆうう……ごめんなさい、おにいさん」
「なに、わかってくれればいいんだ」
れいむはゆっくりしていた。
あのあと、れいむは目隠しを外してもらい、おにいさんに全ての種明かしをしてもらった。
まず、謝ろうとしたとき、くすぐったくて笑ってしまったこと。
これは、やはりおにいさんがやったことだった。鳥の羽で出来た小さなほうきをつかって
れいむをくすぐったのだ。
試しとばかりに、目隠しのない状態でくすぐってもらったら、確かに同じ感触だった。
もっとも、あのときほど強烈には感じなかった。
次に、れいぱーありす。
あれもおにいさんの仕掛けだった。れいぱーありすの声はあらかじめ録音してあったもの
を再生しただけ。そしてあの情熱的なすーりすりは、驚いたことにありすどころかゆっく
りですらなかった。
ゴム手袋だった。
特製カスタード粘液を塗りたくったゴム手袋を、おにいさん自ら手にはめてれいむをなぶ
ったのだった。
「いやあ、それにしてもれいむったら簡単にだまされるんだもんなあ」
「ゆうう……」
「そんなむくれるなって。まあ、おしおきとは言え悪かったな」
「ゆんゆん! わるいことをしたのはれいむだよ! おこってないよ!」
「ああ、よかった。実はお前をもう一つ騙しちゃってることがあってさ。お前が怒ってな
いなら話しやすい」
「ゆゆ? だましてることってなぁに?」
れいむはのんきに問い返す。騙している、という言葉はゆっくりできないものだが、おし
おきは終わったのだ。もうひどいことはないはず……そんな脳天気さに溢れていた。
そんな単純で可愛らしいゆっくりを眺め、おにいさんの笑みは深くなる。
「実はお前、今も目、見えてないんだわ」
「ゆゆ? おにいさんなにをいって……」
「目隠しは外したけどさ。お前、最初に睡眠薬で眠ってた間に目をえぐられてたんだよ。
だから見えるはずないの。わかる?」
「ゆゆ、だって……」
あまり知られていないことだが、ゆっくりの持つ感覚は非常に優れている。
ゆっくりの餡子を覆う皮。これは聴覚、嗅覚、触覚すべてを兼ねる複合感覚器だ。それが
全身に張り巡らされているのだから、それによってもたらされる情報量は並の野生生物を
大きく凌駕する。
もっとも、脳天気なゆっくりのこと。鋭敏なこの感覚器を、鋭敏という言葉から一番遠い
ゆっくりが使いこなせるはずもなく、普段はまったくの無駄になっている。
だが、日常においてそれを無意識に役立てている場面がある。
それは巣穴の中にいるときだ。
ゆっくりは、明かりのほとんど届かない巣穴の中で何不自由なく暮らす。冬ごもりともな
れば完全な闇の中。それなのに、ゆっくりは真昼の太陽の下と変わらず活動できる。
これは前述の体表の感覚によるものだ。それらで得た情報を統合し、ゆっくり特有の思い
こみ――自分の巣穴で、見えないはずがないという思いこみ――によって餡子脳内で映像
化する事で、ゆっくりは巣穴の中限定で暗くても「見える」のだ
それなのに、一度何らかの理由で視覚を失うと、この餡子脳内の映像化が不可能になる。
まったくもってゆっくりは、いい加減で不条理、そして思いこみのナマモノなのである。
極端な話、ゆっくりは目をえぐられてもそのことに気づきさえしなければ、見えるときと
変わらず活動できる。
そして、今。
れいむは自分の目玉のあるべき場所が空っぽになっていることに、ようやく気づいた。
「ゆああああああっ!? まっくらだよぉぉぉぉ! みえないよぉぉぉぉ!」
「あはは! 本当に今まで気づかなかったのかよ!? さすがゆっくり、すげぇ!」
「どぼぢでぇぇぇ!? どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉぉ!?」
「ああ、おしおきだよ」
「ぞんなぁぁぁぁぁ!」
「というのも、嘘」
「ゆっ!?」
パニックになっていたれいむは、さらなる予想外なおにいさんの言葉に固まる。もはや餡
子脳で把握できる事態ではなかった。
「ホント言うと、お前をペットとして飼うの飽きたんだわ。だから、手始めに目をえぐっ
て、今まで試そうと思ってたことをやってみたってわけ。だからこれ、おしおきじゃなく
て虐待。もうお前を躾る気なんてねーの」
「ゆっ、ゆっ……!」
「いや、いい顔してるなあ。やっぱり虐待の基本は目ん球えぐり。専門誌では『アマギる』
とか言ってたか。いやあ、基本でこれだけ楽しいんだから、応用はどんだけ楽しいんだか。
これから楽しみだなあ」
「ゆっ……」
「あん?」
「ゆっぐりざぜでぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ああ、ゆっくりさせてやるさ。これからじっくりたっぷりいくらでも、俺が飽きるまで
ずっと、な。だから……」
おにいさんは、目を輝かせ、爽やかな笑みを浮かべ。
「ゆっくりしていってね!」
心を込めて、れいむをゆっくりさせる宣言をするのだった。
了
by触発あき
※スレの「目が見えない状態でのツンツンは怖かろう」というレスに触発された書きました
※微修正しました
れいむはとてもゆっくりできていなかった。
「さて……れいむ、もう覚悟はできてるよな……?」
おにさんの冷たい声に震える。
れいむは飼いゆっくりだ。人の感情の機微には敏感に反応するようにできている。
ゆっくりは首から上のナマモノだから、当然、表情を見ることが相手の意図を量る最大の
判断条件になる。
今はそれが断たれていた。おにいさんの怒りのほどが、どれほど深いのかわからない。だ
から恐くてたまらなかった。
今、れいむは目隠しをされているのだ。
ゆっくりみさせてね!
「さて、れいむ。これがなんだかわかるかな~?」
ぴたぴたと頬に何かが触れる。
「ゆぴぃぃぃぃぃぃ!?」
冷たく、固く、スベスベした感触。よく知っているようで、でも何であるか判然としない
それ。軽く触れただけなのに、れいむはまるで電流でも流されたみたいに震え上がった。
ぴたぴた、ぴたぴた。
繰り返し軽く叩かれるが、れいむにはそれが何なのか見当がつかなかい。
突然、痛みが走った。
「ゆぎゃぁぁぁあああぁぁぁ!」
「うるさいな。軽くひっかいただけだろ……お前の割った、おちゃわんの欠片でな」
その言葉にれいむは思いだした。
ごはんのあと。れいむはおにいさんのお手伝いをしようと、テーブルの上の食器を一箇所
に集めていたのだ。それは大して役に立つことではなかったが、れいむは一生懸命だった
し、おにいさんも喜んでくれた。
だが、れいむは失敗をしてしまった。
おにいさんのお気に入りのお茶碗にうっかりぶつかり、テーブルの下へ落としてしまった
のだ。お茶碗はあっけなく割れてしまった。
怒られる。そう思ったが、おにいさんは笑顔だった。れいむも笑顔を返した。
おにいさんはニッコリしたまま、れいむを掴んで運び、そして何かを注射した。れいむは
痛みの叫びをあげるヒマもなく意識を失った。注射されたのはゆっくり用の即効性催眠薬
だったのだ。
そして今。目が覚めたら、こうして目隠しをされていたというわけだ。
「おにいさん! れいむおめめがみえないよ!」
「目隠しをしているからな。これもおしおきの一つだ」
「ゆうう、おしおきはゆっくりできないよ……」
「おまえが頑張っておにいさんを手伝ってくれようとしたことはわかる。とても偉いこと
だ。だが、お前はお茶碗を割ってしまった。それは失敗だ。失敗は悪いことだ」
「お、おにいざんごべんなざ……ゆびぃ!?」
いきなり頬をつねられれいむは大きな悲鳴を上げた。つねられた、と言っても軽く皮をつ
ままれた程度。普段のおにいさんとのスキンシップでよくやってもらう、心地よい痛みだ。
だが視覚を奪われ鋭敏になった今のれいむにとって、ペンチでねじ切られるほどの痛みに
感じられた。
「悪いことをしたら、おしおきしなくちゃあなあ?」
「ゆうう……」
「でもお前、すぐに謝ろうとしたな? 悪いことをして、謝るのはとてもいいことだ。お
前の態度次第ではおしおきの内容もちょっとは考えてやるよ」
「ゆううっ!? れいむはちゃんとはんせいしているよ!」
「よし。じゃあちゃんと『ごめんなさい』してみろ」
「ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんなさ……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」
れいむは謝ろうとしたが、突然笑い出してしまう。
何かふわふわと柔らかいものがれいむを撫でたのだ。くすぐったくってたまらなくなって
しまったのだ。
「なんだ~? 謝ってる途中で笑い出すなんて反省の色がまったく見られないなあ?」
「な、なにかがれいむをくすぐったんだよ!」
「くすぐった? おにいさんはなにも見ていないなあ」
「ゆうう……」
れいむは今、目隠しをされている。触れられた感触は確かにあったが、それが何なのかよ
くわからなかった。その上、おにいさんがなにも見ていないと言うのだ。おしおきを受け
るという立場の弱さもあり、れいむはどう言い返していいのかわからなくなってしまった。
「さて。もう一度チャンスをやろう。ちゃんと謝ることができたら許してやるぞ?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんな……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」
またくすぐったいのが来た。
れいむはどうにか耐えようとする。だが、ただでさえ視覚を失い皮は鋭敏な状態。おまけ
にそのくすぐったいのはとても巧みだった。右頬と思えば左頬、瞼をくすぐったかと思え
ば口元をかすめ、まむまむをじっくり攻めたかと思えばおあにゃるをふわり。
れいむは笑いをこらえきれなかった。
「なんだ、お前。ごめんなさいも言えないのか?」
「ゆひゃひゃ、ちが、ぢがう……ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!」
「ちっとも反省の色が見られないなあ」
「ちが、ゆひゃ、ちがう、ゆひゃひゃゆひゃゆひゃひゃ! や、やべでぇぇぇぇぇぇ!」
「やめて、だと?」
突然ぴたり、とくすぐりが止んだ。
ゆふゆふとれいむは荒い息を吐く。
「やれやれ。反省もせず、おしおきをやめろと言い出すなんて、とんだゲスゆっくりだ。
これはキッツイおしおきが必要だな」
「お、おにいざん! ぢがう、ぢがうのぉぉぉ! れいむは……」
「よし、レイパーの刑だ」
「ちがう、ちがうよ、ちが……れいぱー?」
「んほぉぉぉぉぉぉ!」
突然、嬌声がわき上がる。
それはれいむのすぐ近くからした。
見えないが、知っている。この常軌を逸した性欲溢れるゆっくりの叫びは、餡子の奥に恐
怖として刻み込まれている。
それは、
「れいぱーありすだああああああ!」
れいむは慌てて逃げようとするが、頭の上からおにいさんの手に押さえつけられてしまう。
そして、ヌラリとした感触が後頭部から襲ってきた。
「んふううううう! なかなかかわいいれいむねぇぇぇぇ! ありすがすっきりしてあげ
てもいいわよぉぉぉぉぉ!」
「やべでぇぇぇぇぇ!」
べとべとぬるぬるの気持ち悪い感触が何度も何度もこすりつけられる。おぞましく、そし
て情熱的なすーりすりだ。
れいむは怖気立つが、逃げ出せない。おにいさんの手はもう離れたが、今はれいむより圧
倒的に重く強いれいぱーがのしかかっているのだ。
「んふ、んふ、んほぉぉぉ! いいわ! いいわぁぁぁ! かわいいわよれいむぅぅぅ!」
「いやぁぁぁ! れいぱーはゆっくりできないよぉぉぉぉ!」
口では拒否しても、そこは単純餡子生物の悲しさ。欲望に正直なゆっくりの身体は、与え
られる愛撫に反応してみずからも生殖用の粘液を分泌してしまう。
「なんだれいむ、レイプされてるのにずいぶん気持ちよさそうだな。これじゃあおしおき
にならないかなあ?」
「ぢがうぅぅぅぅ! れいぶぎぼぢよぐなっでないぃぃぃ!」
「なに? レイプで気持ちよくなってない? じゃあこれは和姦なんだな。なんだ、れい
む。お前レイパー相手だってのにあっさり受け入れて、とんだ淫乱ゆっくりだな」
「ぢがうよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
だが、何度も何度も休み無く押し寄せてくる愛撫はれいむを絶頂へと着実に導いていった。
嫌でもなんでも、結局はすっきりしてしまう。気持ちの問題ではない。ゆっくりとはそう
いう生き物なのだ。
そして、
「すっきりーっ!」
れいむすっきりしてしまった。これでれいぱーの子供を持つことになってしまった。
その時、目隠しが外れた。すっきりーで一際多くの粘液を出したため、滑り落ちたようだ。
しかし、れいむには何も見えない。
絶望で目の前が真っ暗だった
そして、れいむは気を失った。
*
*
*
「はっはっはっ、ちょっとやりすぎちゃったかなあ?」
「ゆんゆん! れいむこわかったよ!」
「ははは、でもお前が悪いんだぞ、れいむ」
「ゆうう……ごめんなさい、おにいさん」
「なに、わかってくれればいいんだ」
れいむはゆっくりしていた。
あのあと、れいむは目隠しを外してもらい、おにいさんに全ての種明かしをしてもらった。
まず、謝ろうとしたとき、くすぐったくて笑ってしまったこと。
これは、やはりおにいさんがやったことだった。鳥の羽で出来た小さなほうきをつかって
れいむをくすぐったのだ。
試しとばかりに、目隠しのない状態でくすぐってもらったら、確かに同じ感触だった。
もっとも、あのときほど強烈には感じなかった。
次に、れいぱーありす。
あれもおにいさんの仕掛けだった。れいぱーありすの声はあらかじめ録音してあったもの
を再生しただけ。そしてあの情熱的なすーりすりは、驚いたことにありすどころかゆっく
りですらなかった。
ゴム手袋だった。
特製カスタード粘液を塗りたくったゴム手袋を、おにいさん自ら手にはめてれいむをなぶ
ったのだった。
「いやあ、それにしてもれいむったら簡単にだまされるんだもんなあ」
「ゆうう……」
「そんなむくれるなって。まあ、おしおきとは言え悪かったな」
「ゆんゆん! わるいことをしたのはれいむだよ! おこってないよ!」
「ああ、よかった。実はお前をもう一つ騙しちゃってることがあってさ。お前が怒ってな
いなら話しやすい」
「ゆゆ? だましてることってなぁに?」
れいむはのんきに問い返す。騙している、という言葉はゆっくりできないものだが、おし
おきは終わったのだ。もうひどいことはないはず……そんな脳天気さに溢れていた。
そんな単純で可愛らしいゆっくりを眺め、おにいさんの笑みは深くなる。
「実はお前、今も目、見えてないんだわ」
「ゆゆ? おにいさんなにをいって……」
「目隠しは外したけどさ。お前、最初に睡眠薬で眠ってた間に目をえぐられてたんだよ。
だから見えるはずないの。わかる?」
「ゆゆ、だって……」
あまり知られていないことだが、ゆっくりの持つ感覚は非常に優れている。
ゆっくりの餡子を覆う皮。これは聴覚、嗅覚、触覚すべてを兼ねる複合感覚器だ。それが
全身に張り巡らされているのだから、それによってもたらされる情報量は並の野生生物を
大きく凌駕する。
もっとも、脳天気なゆっくりのこと。鋭敏なこの感覚器を、鋭敏という言葉から一番遠い
ゆっくりが使いこなせるはずもなく、普段はまったくの無駄になっている。
だが、日常においてそれを無意識に役立てている場面がある。
それは巣穴の中にいるときだ。
ゆっくりは、明かりのほとんど届かない巣穴の中で何不自由なく暮らす。冬ごもりともな
れば完全な闇の中。それなのに、ゆっくりは真昼の太陽の下と変わらず活動できる。
これは前述の体表の感覚によるものだ。それらで得た情報を統合し、ゆっくり特有の思い
こみ――自分の巣穴で、見えないはずがないという思いこみ――によって餡子脳内で映像
化する事で、ゆっくりは巣穴の中限定で暗くても「見える」のだ
それなのに、一度何らかの理由で視覚を失うと、この餡子脳内の映像化が不可能になる。
まったくもってゆっくりは、いい加減で不条理、そして思いこみのナマモノなのである。
極端な話、ゆっくりは目をえぐられてもそのことに気づきさえしなければ、見えるときと
変わらず活動できる。
そして、今。
れいむは自分の目玉のあるべき場所が空っぽになっていることに、ようやく気づいた。
「ゆああああああっ!? まっくらだよぉぉぉぉ! みえないよぉぉぉぉ!」
「あはは! 本当に今まで気づかなかったのかよ!? さすがゆっくり、すげぇ!」
「どぼぢでぇぇぇ!? どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉぉ!?」
「ああ、おしおきだよ」
「ぞんなぁぁぁぁぁ!」
「というのも、嘘」
「ゆっ!?」
パニックになっていたれいむは、さらなる予想外なおにいさんの言葉に固まる。もはや餡
子脳で把握できる事態ではなかった。
「ホント言うと、お前をペットとして飼うの飽きたんだわ。だから、手始めに目をえぐっ
て、今まで試そうと思ってたことをやってみたってわけ。だからこれ、おしおきじゃなく
て虐待。もうお前を躾る気なんてねーの」
「ゆっ、ゆっ……!」
「いや、いい顔してるなあ。やっぱり虐待の基本は目ん球えぐり。専門誌では『アマギる』
とか言ってたか。いやあ、基本でこれだけ楽しいんだから、応用はどんだけ楽しいんだか。
これから楽しみだなあ」
「ゆっ……」
「あん?」
「ゆっぐりざぜでぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ああ、ゆっくりさせてやるさ。これからじっくりたっぷりいくらでも、俺が飽きるまで
ずっと、な。だから……」
おにいさんは、目を輝かせ、爽やかな笑みを浮かべ。
「ゆっくりしていってね!」
心を込めて、れいむをゆっくりさせる宣言をするのだった。
了
by触発あき