ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2334 限りなく透明に近いはこ
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ankoss
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『限りなく透明に近いはこ』 5KB
虐待 観察 赤ゆ 透明な箱 思いつきと勢いだけで…
んあー。こういうのは絵でやったほうが向いてるのかもだなあ
・小ネタです
・赤まりさです
・虐待です
・直接手は出しません
『限りなく透明に近いはこ』
よちよちと歩いていく赤まりさ。
不意に、その歩みが止まる。
あんよに力はこもっているが、体がそれ以上前に進まないようだ。
赤まりさは顔面に圧迫感を感じていた。
あんよに力を込めれば込めるほど、それは強まる。
まるで『かべ』さんに顔を押しつけているみたいだった。
「じゅーり……? じゅーり……っ?」
なぜ、どれだけ進んでも風景に変化がないのか。
そう不思議に思いながらも、赤まりさはあんよを動かし続ける。
前方からかかる不思議な力に抗おうと、あんよにさらに力を込める。
赤まりさは自分がまったく前に進んでいないことに、まったく気付いていない。
とうとう疲れて、あんよを止めてしまう。
「ゆぅぅぅぅ! い、いじわるしないでね!」
赤まりさは怒りを感じていた。罵倒しようとした。
だが自分が何に怒りを感じているのか、わからない。
自分の言った「いじわる」とはなんのことなのかも、わからない。
誰がそれをしているのかも。
「まりしゃ、ぷきゅーするよ?!」
返事など、ない。
「ぷっきゅぅぅぅぅぅぅー!!」
赤まりさのぷくーに怯えるものも、あざ笑うものも、いない。
ぷくーを無視するものも、ぷくーに気付かないものすら、いない。
今そこにあるのは、小さな饅頭が口に空気をためて頬を膨らませている、という現象だけ。
赤まりさはぷくーをやめた。
「…………」
呆けた顔をしている。
赤まりさは、自分がなぜぷくーをしたのかわからなかった。
これが、もし『石』や『水』といった形として認識できるものであれば、違ったであろう。
ゆっくりは生命の無い物質に対しても、生命あるものに対するのとと同じように
慈しみ、語りかけ、そして時に怒りをぶつける。
だが、今は何もないのだ。
ただ 『なんだか前に進めない』 という理解不能な現象があるだけ。
誰もいないのに、その“いじわる”を誰がしているのか。
そもそもそれは“いじわる”なのか。
“いじわる”でないのならば、なぜ前に進めないのか。
赤まりさの頭脳が持つ論理構造では、それ以上、思考することすらできない。
「……ゆっ」
たっぷり10分かけて、ようやく赤まりさの瞳に意思の光が戻ってくる。
『誰が』も『何が』も『なぜ』もなく、理屈も理由もなく、
ただ進めないという事実のみが赤まりさの餡子に刻まれる。
だから次からは早かった。
向きを変えた赤まりさは別の方向へとあんよを進め、そこでも“進めない”ことを知り、
またさらに別の方向へと進んで“進めない”ことを知った。
そして、赤まりさはどこへも進めないことを知った。
「……………」
赤まりさはまた、呆ける。
赤まりさのあんよで端から端までおよそ1分ほどの広さ空間。
それだけが今の自分の全てで、世界の全てであること。
それが意味することを考えられなかった。
それはきっとあまりにも恐ろしいことだった。
誰もいない。何もない。どこへも行けない。
疑問をぶつける相手も、怒りをぶつける相手も、
疑問を抱く理由も怒りを抱く理由も何も一切見当たらない。
赤まりさにあるのは、ただ自分という存在だけ。
「………………ゆっ」
呆けた顔のまま、赤まりさは歩きはじめる。
唐突に世界から切り離された、まりさだけの世界の中を
ただぐるぐるとくねくねと無意味に歩き続けた。
+
最終的に赤まりさは、滑らかであんよを傷付けるものもない地面であるにもかかわらず、
あんよが破けるほどに歩き続け、それでも歩こうともがき続け、
そして一言も……「もっとゆっくりしたかった」とも言わずに無言で事切れた。
「地味なのに……見てるこっちまで不安になってくるものがあるな……」
モニタで赤まりさが動かなくなるのを確認したあと、
俺は部屋の隅に設置した底の一辺が1メートル、高さ50cmほどの箱を開けた。
中では、モニタに映されていた赤まりさが
体の下半分から餡子のラインを長々と引いて突っ伏していた。
これは『おひとりさま』という名のゆ虐グッズだ。
その筋の人には評判の良いとある小さな会社が作ったもので、
一応は正式な商品ではなく実験作という扱いになる。
「思いつきで作ってみたけど場所取っちゃうし成功率低いんで没になりました!
せっかくだから欲しいって方に抽選で3名様に『おひとり様』1号~3号をプレゼント!」
なんてざっくばらんな企画を公式サイトでやっていて、
つい好奇心で応募してみたら当たってしまって今こうして俺の手元にあるわけだ。
ちなみにこれは3号。多分、出来は一番良いのだろう。
構造はとてもシンプルで、
ゆっくりの目には大自然の風景に見える絵が内側にプリントされた外箱、
その内部を見るための小型カメラ、音声を拾うためのマイクは箱底面に仕込み済みで、
そしてこのグッズのキモである『限りなく透明に近いはこ』。
この『はこ』、なんでも屈折率とか加工法ががどうとかで、
人間でもうっかりすれば気付かず蹴っ飛ばしてしまうくらいの透明さなのだ。
こうして外箱のふたを開ける今も、言われなければそこにあるのがわからないくらいだ。
動画サイトでは「技術の無駄遣い」だとか言われまくり、
海外のサイトでも取り上げられて「また日本か」とか言われまくったほどの逸品である。
そんなものをわざわざ作った目的はただひとつ。
「ゆっくりが完全に認識不可能な“壁”を作ったらどうなるか」
それを確かめるためだった。
そのついでに、自分が狭いところにいると思わせないための箱を作ってみたところ、
おや意外にも……という結果になったのだという。
実行手順もとても簡単。
まず人間である自分の存在を悟られずにラムネなどで赤ゆを眠らせて拉致り、
外箱の中に安置して『限りなく透明に近いはこ』を被せる。
あとは赤ゆの思考がうまい具合に推移してくれるのを見てるだけ。
商品化しなかった原因である成功率は、だいたい6割くらいとのことだ。
地味だし、モニタ越しにしか見れないし、
その上これだけのためにスペースだいぶとるわで、
なるほど商品化できなかったのもうなずける。
だが、なんともいえない後味のする虐待だった。
「これ作ったひと、どういう性格してるのやら」
俺は赤まりさの死体を片付け、死臭消しスプレーを床面に吹き付けた。
これでまた使用するための準備は整った。
「さーて、お前もこんなふうに死んでくれるのかね」
今日はこのために10匹ほど野生の赤ゆを拉致ってきてある。
その中の一匹、健やかな寝顔を見せる赤れいむをつまみあげ、
俺は新たな期待とともに『限りなく透明に近いはこ』をセットするのだった。
虐待 観察 赤ゆ 透明な箱 思いつきと勢いだけで…
んあー。こういうのは絵でやったほうが向いてるのかもだなあ
・小ネタです
・赤まりさです
・虐待です
・直接手は出しません
『限りなく透明に近いはこ』
よちよちと歩いていく赤まりさ。
不意に、その歩みが止まる。
あんよに力はこもっているが、体がそれ以上前に進まないようだ。
赤まりさは顔面に圧迫感を感じていた。
あんよに力を込めれば込めるほど、それは強まる。
まるで『かべ』さんに顔を押しつけているみたいだった。
「じゅーり……? じゅーり……っ?」
なぜ、どれだけ進んでも風景に変化がないのか。
そう不思議に思いながらも、赤まりさはあんよを動かし続ける。
前方からかかる不思議な力に抗おうと、あんよにさらに力を込める。
赤まりさは自分がまったく前に進んでいないことに、まったく気付いていない。
とうとう疲れて、あんよを止めてしまう。
「ゆぅぅぅぅ! い、いじわるしないでね!」
赤まりさは怒りを感じていた。罵倒しようとした。
だが自分が何に怒りを感じているのか、わからない。
自分の言った「いじわる」とはなんのことなのかも、わからない。
誰がそれをしているのかも。
「まりしゃ、ぷきゅーするよ?!」
返事など、ない。
「ぷっきゅぅぅぅぅぅぅー!!」
赤まりさのぷくーに怯えるものも、あざ笑うものも、いない。
ぷくーを無視するものも、ぷくーに気付かないものすら、いない。
今そこにあるのは、小さな饅頭が口に空気をためて頬を膨らませている、という現象だけ。
赤まりさはぷくーをやめた。
「…………」
呆けた顔をしている。
赤まりさは、自分がなぜぷくーをしたのかわからなかった。
これが、もし『石』や『水』といった形として認識できるものであれば、違ったであろう。
ゆっくりは生命の無い物質に対しても、生命あるものに対するのとと同じように
慈しみ、語りかけ、そして時に怒りをぶつける。
だが、今は何もないのだ。
ただ 『なんだか前に進めない』 という理解不能な現象があるだけ。
誰もいないのに、その“いじわる”を誰がしているのか。
そもそもそれは“いじわる”なのか。
“いじわる”でないのならば、なぜ前に進めないのか。
赤まりさの頭脳が持つ論理構造では、それ以上、思考することすらできない。
「……ゆっ」
たっぷり10分かけて、ようやく赤まりさの瞳に意思の光が戻ってくる。
『誰が』も『何が』も『なぜ』もなく、理屈も理由もなく、
ただ進めないという事実のみが赤まりさの餡子に刻まれる。
だから次からは早かった。
向きを変えた赤まりさは別の方向へとあんよを進め、そこでも“進めない”ことを知り、
またさらに別の方向へと進んで“進めない”ことを知った。
そして、赤まりさはどこへも進めないことを知った。
「……………」
赤まりさはまた、呆ける。
赤まりさのあんよで端から端までおよそ1分ほどの広さ空間。
それだけが今の自分の全てで、世界の全てであること。
それが意味することを考えられなかった。
それはきっとあまりにも恐ろしいことだった。
誰もいない。何もない。どこへも行けない。
疑問をぶつける相手も、怒りをぶつける相手も、
疑問を抱く理由も怒りを抱く理由も何も一切見当たらない。
赤まりさにあるのは、ただ自分という存在だけ。
「………………ゆっ」
呆けた顔のまま、赤まりさは歩きはじめる。
唐突に世界から切り離された、まりさだけの世界の中を
ただぐるぐるとくねくねと無意味に歩き続けた。
+
最終的に赤まりさは、滑らかであんよを傷付けるものもない地面であるにもかかわらず、
あんよが破けるほどに歩き続け、それでも歩こうともがき続け、
そして一言も……「もっとゆっくりしたかった」とも言わずに無言で事切れた。
「地味なのに……見てるこっちまで不安になってくるものがあるな……」
モニタで赤まりさが動かなくなるのを確認したあと、
俺は部屋の隅に設置した底の一辺が1メートル、高さ50cmほどの箱を開けた。
中では、モニタに映されていた赤まりさが
体の下半分から餡子のラインを長々と引いて突っ伏していた。
これは『おひとりさま』という名のゆ虐グッズだ。
その筋の人には評判の良いとある小さな会社が作ったもので、
一応は正式な商品ではなく実験作という扱いになる。
「思いつきで作ってみたけど場所取っちゃうし成功率低いんで没になりました!
せっかくだから欲しいって方に抽選で3名様に『おひとり様』1号~3号をプレゼント!」
なんてざっくばらんな企画を公式サイトでやっていて、
つい好奇心で応募してみたら当たってしまって今こうして俺の手元にあるわけだ。
ちなみにこれは3号。多分、出来は一番良いのだろう。
構造はとてもシンプルで、
ゆっくりの目には大自然の風景に見える絵が内側にプリントされた外箱、
その内部を見るための小型カメラ、音声を拾うためのマイクは箱底面に仕込み済みで、
そしてこのグッズのキモである『限りなく透明に近いはこ』。
この『はこ』、なんでも屈折率とか加工法ががどうとかで、
人間でもうっかりすれば気付かず蹴っ飛ばしてしまうくらいの透明さなのだ。
こうして外箱のふたを開ける今も、言われなければそこにあるのがわからないくらいだ。
動画サイトでは「技術の無駄遣い」だとか言われまくり、
海外のサイトでも取り上げられて「また日本か」とか言われまくったほどの逸品である。
そんなものをわざわざ作った目的はただひとつ。
「ゆっくりが完全に認識不可能な“壁”を作ったらどうなるか」
それを確かめるためだった。
そのついでに、自分が狭いところにいると思わせないための箱を作ってみたところ、
おや意外にも……という結果になったのだという。
実行手順もとても簡単。
まず人間である自分の存在を悟られずにラムネなどで赤ゆを眠らせて拉致り、
外箱の中に安置して『限りなく透明に近いはこ』を被せる。
あとは赤ゆの思考がうまい具合に推移してくれるのを見てるだけ。
商品化しなかった原因である成功率は、だいたい6割くらいとのことだ。
地味だし、モニタ越しにしか見れないし、
その上これだけのためにスペースだいぶとるわで、
なるほど商品化できなかったのもうなずける。
だが、なんともいえない後味のする虐待だった。
「これ作ったひと、どういう性格してるのやら」
俺は赤まりさの死体を片付け、死臭消しスプレーを床面に吹き付けた。
これでまた使用するための準備は整った。
「さーて、お前もこんなふうに死んでくれるのかね」
今日はこのために10匹ほど野生の赤ゆを拉致ってきてある。
その中の一匹、健やかな寝顔を見せる赤れいむをつまみあげ、
俺は新たな期待とともに『限りなく透明に近いはこ』をセットするのだった。