ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2361 ははのあい
最終更新:
ankoss
-
view
『ははのあい』 9KB
愛で 愛情 妊娠 飼いゆ スレ投下SS加筆版です
※れいむ愛でます
※虐成分無添加です
※スレ投下SSに加筆修正したものです
ははのあい
「れいむ、大丈夫?」
会社から帰宅した私は、開口一番れいむにそう尋ねた。
もう何度同じことを聞いただろう?
リビングの隅、床に据えたクッション――彼女の『ゆっくりぷれいす』から、
れいむはするすると私の足元にやって来た。
「おねえさんおかえり! おちびちゃんたちは元気そうだよ!」
以前は留守番の寂しさの余り、むくれたりべそをかいたりしていたこともあったっけ。
「もう……私が心配なのはれいむのことよ?」
「ゆん! おちびちゃんが2匹になったから、もうだいじょうぶだよっ」
そう言って胸(?)を張るれいむの額には、茎がにょっきりと生えている。
その先には、すやすや眠る実ゆが2匹と、間引いた実ゆのへたが3つ。
「ごめんね……」
「れいむも元気だよ。ゆぅぅ? なんでおねえさんあやまるの?」
数週間前の出来事だ。
その時の私は仕事が立て込んでいて、毎日終電帰りが続いていた。
家でやれることといっても、着替えと僅かな睡眠、それとれいむの世話だけ。
れいむはきちんとトイレにうんうんをし、自動給餌機からフードを食べていたから、
実際には世話といってもトイレの替えとフードや水の補充程度。
知人から譲って貰った躾済みれいむは、独り身の私にとって良い同居人だ。
「れいむーごめん眠い……」
「おねえさんちゃんとおふとんで寝ないとゆっくりできないよー」
そんな感じの日が続き、れいむを満足に構ってやることができなかった。
……むしろ私が世話されていた気がしないでもないけど。
仕事の修羅場が終わり、やっと休みが貰えた私は、昼過ぎに帰宅した。
「れいむ、お散歩行こうか?」
「ゆぅーん♪ おさんぽうれしいよ!」
せめて散歩くらいしてあげないと……そう思って外に出た。
近くの『ゆっくり保護公園』には、街ゆっくりが幾つもの巣を構えている。
普段は公園や街の清掃に励む街ゆっくり達も、最近は暑さを避けて早朝や夕方に活動しているようだ。
公園の日陰にころころと転がって冷を取るものもいれば、元気よく跳ねまわる子ゆっくり達もいる。
「おひさしぶりね、おねえさん。れいむも元気そうでよかったわ」
不意に足元から声を掛けられた。
顔なじみの若いゆっくりありすだ。
街ゆっくりの中でも新米であることを示す、ルーキーバッジがカチューシャに付いていた。
「ありす、街ゆっくりデビューしたの?」
「そうよ! わたしもとかいはになったの」
「ありすすごいねぇ~ すごくゆっくりしてるよー」
ゆっくりした会話を楽しみつつ、日陰のベンチを確保する。
「私はここで待ってるから、遊んでおいで」
「ゆわーい」
「れいむ、たからものをみせてあげるわ! うちにいらっしゃい」
陽の光は鋭いけれど、日陰を通り抜ける風は涼を運んで、秋の近づきを知らせてくれた。
「忙しいとこういうことにも気付かないもんなのかな……」
何か……社会人としてはいいけど、人間としてどうなのよ……。
そんな自嘲気味なことをぼんやり考えていた。
眠い……。
……
……
…………
…………
…………
「んほぉぉぉ!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁ!」
れいむの悲鳴とありすの嬌声で、私は我に返った。
目を離した私が馬鹿だった。
若いありすが迎えた初めてのれいぱー化。
不幸にも近くにいたのはれいむだけだった。
「んほぉぉー!! いいわぁぁぁ! れいむのまむまむしまるわぁぁぁ!!」
「いぢゃいぃぃぃーー! れいむのまむまむになにしてるのぉぉ!? ありさどうじぢゃっだのぉぉぉ!?」
後ろから馬乗りになり、激しく下半身を打ち付けるありす。
その目は血走り、別ゆっくりとしか思えないほどの変わり様に私は慄いた。
「これがぺにぺによぉぉぉ! きもちよくなるわよぉぉ! いたいのははじめだけよぉぉんんんん」
いつも一緒に遊んでいたのに。
れいむといると楽しいわ、そう言ってたのに。
ついさっき、たからもののビー玉をくれたのに。
なんでいたいことするの?!
ぱちゅんぱちゅん
じゅっぷじゅっぷ
ぬふぉぉぉぉ……
ぱちゅんぱちゅん
ちゅぶっちゅぶっ
ゆんぎゃぁぁぁ……
連日の寝不足でぼんやりしていて、私の頭はゆっくりの『餡子脳』以下だったのだろう。
「んほぉぉんイクわよぉぉ!! ありすのはつものでとかいはなあいをそそいであげるわぁぁぁ」
「やべでぇぇぇありずやべでぇぇぇ!!」
「すっきりぃぃぃぃぃ」
ありすの絶頂の雄叫びで、私の中の何かがぶつりと切れた。
賢者モードありすの頭を背後からがっちり握り、れいむから引き剥がす。
ずるり……
れいむの『中』から抜け出したありすのソレは、どぶどぶと精子餡を吹き出し続けている。
「こぉんんんんのぉぉぉ! ばっっかやろぉぉぉぉぉ!!」
自分でも信じられない程の勢いで、私はそのままありすを投げ飛ばした。
「んほぉぉぉ!」
ありすは嬌声を上げたまま、精子餡のアーチを描きつつ藪の中へ消えていった。
本当は街ゆっくりに危害を加える事は禁止されているが、そんなことは頭に無かった。
「れいむっ!れいむ大丈夫っ?!」
「ゆぁ……おね、え、さ」
持っていたタオルで土と精子餡と砂糖水にまみれたれいむを包み、抱き上げる。
「あり、す……」
レイプによるショックで、うつろな目をしたれいむの額には既に茎が生え始め、
全速で自宅に帰りついた頃には、もう5つの実ゆが揺れていた。
身体を洗ってやる。
「い……いだぃ! おね、さ、やべで……」
「痛いけど我慢して。こうしておかないと後でもっと痛くなるよ」
「ゆあぁぁ!」
痛がるれいむに詫びながらまむまむの中も洗い流し、オレンジ軟膏を塗り込んだ。
「れいむ、飲める?」
「ゆぅ……じゅーすさん……」
ショックから立ち直りつつあるれいむの口元にストローをあてがってやると、ちぅ、ちぅと少しずつジュースを吸い始めた。
糖分が体内をめぐるのだろう。
次第に肌にも弾力が戻り、赤みが差してきた。
それに同調するように、額の茎は太さを増し、実ゆも種別が分かる程度まで大きくなっていた。
れいむ種が4匹と、ありす種が1匹。
黒いつやつやした髪の実ゆれいむに挟まれて、実ゆありすの金髪がさらりと光る。
れいむが落ち着いたのを見計らい、私はハサミを取りだした。
「れいむ、これ、切ろう」
茎を摘み、手短にそう言った私に、れいむは予想外の答えを返した。
「どうして? おねえさん、れいむのおちびちゃんはゆっくりできないの?」
茎にぶら下がる5匹の実ゆと私の顔を交互に見やり、れいむはそう言った。
「ありすのすっきりーはびっくりしたけど、ありすのことはだいすきだよ!
ありすにひどいことしないでくれてありがとう、おねいさん」
確かに。
投げ飛ばしはしたものの、潰すまでは私にはできなかっただけなのに。
「ゆふーん! ありすにそっくりなおちびちゃんがいるねっ! かわいいねっ」
「れいむ……」
「おねえさん、れいむがんばってしんぐるまざーになるよ。
……でも、おねえさんがこまるんだったら、れいむがねてるときにきってね」
れいむ種の『母性の萌芽』ってこういうものなのかな、と妙に納得する私を余所に、れいむは話続ける。
「おちびちゃんたちの『さとおや』さんがみつからないと、えいえんににゆっくりさせられちゃうんだよね?」
……。
「そしたられいむはおちびちゃんたちといっしょに『まちゆっくり』になるよ!」
……。
「おねえさん?」
そこまでの決心を無下に却下できる程、私はドライでいられなかった。
「れいむ、頑張ろうね。私、みんなをゆっくりさせてあげられるように、仕事頑張るから」
「おねえさんはもっとゆっくりしたほうがいいよー。ゆっくりしていってね!」
その瞬間から、れいむは実ゆ達に文字通り「全力を注いだ」。
日に日に…どころか、毎時間経つごとにやつれていくれいむ。
フードと水は、高栄養フードと100%オレンジジュースに切り替えた。
休みの日は食事以外にも糖分を与えたが、それでもれいむはしぼんでいく。
「おねえさんありがとー」
力無く笑うしわしわのれいむに反して、実ゆ達はぷりぷりと育ち、プチトマトの大きさを超える程になっていた。
「鬼居さん、ちょっといいですか?」
「ん、どうした? れいむ元気か?」
初めてのゆっくりの繁殖に行き詰った私は、会社の先輩の鬼居さんに声を掛けた。
社内でも有名な位のゆっくり愛好家で、うちに居るれいむは彼から譲って貰ったのだ。
(どうやら愛好家と言っても、虐待に近い躾をしてるらしいと噂もあったけれど。)
「れいむに、茎が生えたんです」
「お、良餡のゆっくりとお見合いしたのか? あのれいむ、バッジは無いけどそこそこ頭いいだろ」
「それが……」
「鬼居さんがね、今のれいむには多すぎるから、実ゆを間引かなきゃいけないって」
私は率直にれいむにそれを伝えた。
嘘をついて、寝ている間に切り落とす意気地が、私に無かっただけなのだけど。
「でもみんなかわいいよ? どうしてそんなことしなくちゃいけないのー」
「れいむが死んじゃうからよ」
「ゆぅ? れいむまだ生きてるよ? おちびちゃんたちも元気だよ」
――母体にしわが寄る程の状態なら、最低限の個数に減らさないとだめだな。
初めての植物型妊娠なら、実ゆ2つ位にしないと母性が暴走して消耗が加速するんだ。
「れいむ、あなたが死んじゃったら意味が無いでしょ……。ちゃんとママになりたいんでしょう?」
「ゆぅ……」
ぎょろりと目立つようになってしまった目を泳がせて、れいむは悩んでいるようだった。
そして、数分後。
「ゆっくりりかいしたよ……。でもおねいさん、ありすにのおちびちゃんはきっちゃいやだよ」
「れいぱーになったらどうするの? それにれいむそっくりの子だけ切るの?」
「れいぱーになるかどうかわかんないよ! れいぱーになったられいむがつぶすよ!
だから、だからおねいします! ありすを、ありずをぎらだいでぐだだいぃぃぃ……」
――れいぱーな父親に似た子か……あまりお勧めできないなぁ。
れいむは特に子供に甘いから、いざとなったら潰せないことの方が多いからね。
ま、もし手に余るようなら僕が引き受けるよ。
サンプルは多い方が助かるからね。
今のれいむの茎には、れいむ種とありす種が1匹ずつ。
れいむも順調に回復して、間引く前とは比べ物にならない位肌つやも良くなった。
初めて子供を育てる自分には2匹が限度だと知って、なによりれいむ本ゆの気持ちが楽になったようだ。
鬼居さんの予想では、今週末あたりが生まれ落ちるだろう、と。
「ゆっゆー♪」
嬉しそうに私の手にすーりすーりしながら、れいむは歌う。
「ゆぅ~んゆっゆ~♪」
間引いたあの日も、隣の部屋から聴こえていたれいむの歌。
それを聴きながら食べたれいむ種の実ゆ3匹は、あまり美味しくなかった。
================================================
スレに絵付き投下したSSの補完版です。
投下時にレス下さった皆さんありがとうございました。
ゆっくり勉強中のかき氷あきでした。
grazie e ciao!
愛で 愛情 妊娠 飼いゆ スレ投下SS加筆版です
※れいむ愛でます
※虐成分無添加です
※スレ投下SSに加筆修正したものです
ははのあい
「れいむ、大丈夫?」
会社から帰宅した私は、開口一番れいむにそう尋ねた。
もう何度同じことを聞いただろう?
リビングの隅、床に据えたクッション――彼女の『ゆっくりぷれいす』から、
れいむはするすると私の足元にやって来た。
「おねえさんおかえり! おちびちゃんたちは元気そうだよ!」
以前は留守番の寂しさの余り、むくれたりべそをかいたりしていたこともあったっけ。
「もう……私が心配なのはれいむのことよ?」
「ゆん! おちびちゃんが2匹になったから、もうだいじょうぶだよっ」
そう言って胸(?)を張るれいむの額には、茎がにょっきりと生えている。
その先には、すやすや眠る実ゆが2匹と、間引いた実ゆのへたが3つ。
「ごめんね……」
「れいむも元気だよ。ゆぅぅ? なんでおねえさんあやまるの?」
数週間前の出来事だ。
その時の私は仕事が立て込んでいて、毎日終電帰りが続いていた。
家でやれることといっても、着替えと僅かな睡眠、それとれいむの世話だけ。
れいむはきちんとトイレにうんうんをし、自動給餌機からフードを食べていたから、
実際には世話といってもトイレの替えとフードや水の補充程度。
知人から譲って貰った躾済みれいむは、独り身の私にとって良い同居人だ。
「れいむーごめん眠い……」
「おねえさんちゃんとおふとんで寝ないとゆっくりできないよー」
そんな感じの日が続き、れいむを満足に構ってやることができなかった。
……むしろ私が世話されていた気がしないでもないけど。
仕事の修羅場が終わり、やっと休みが貰えた私は、昼過ぎに帰宅した。
「れいむ、お散歩行こうか?」
「ゆぅーん♪ おさんぽうれしいよ!」
せめて散歩くらいしてあげないと……そう思って外に出た。
近くの『ゆっくり保護公園』には、街ゆっくりが幾つもの巣を構えている。
普段は公園や街の清掃に励む街ゆっくり達も、最近は暑さを避けて早朝や夕方に活動しているようだ。
公園の日陰にころころと転がって冷を取るものもいれば、元気よく跳ねまわる子ゆっくり達もいる。
「おひさしぶりね、おねえさん。れいむも元気そうでよかったわ」
不意に足元から声を掛けられた。
顔なじみの若いゆっくりありすだ。
街ゆっくりの中でも新米であることを示す、ルーキーバッジがカチューシャに付いていた。
「ありす、街ゆっくりデビューしたの?」
「そうよ! わたしもとかいはになったの」
「ありすすごいねぇ~ すごくゆっくりしてるよー」
ゆっくりした会話を楽しみつつ、日陰のベンチを確保する。
「私はここで待ってるから、遊んでおいで」
「ゆわーい」
「れいむ、たからものをみせてあげるわ! うちにいらっしゃい」
陽の光は鋭いけれど、日陰を通り抜ける風は涼を運んで、秋の近づきを知らせてくれた。
「忙しいとこういうことにも気付かないもんなのかな……」
何か……社会人としてはいいけど、人間としてどうなのよ……。
そんな自嘲気味なことをぼんやり考えていた。
眠い……。
……
……
…………
…………
…………
「んほぉぉぉ!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁ!」
れいむの悲鳴とありすの嬌声で、私は我に返った。
目を離した私が馬鹿だった。
若いありすが迎えた初めてのれいぱー化。
不幸にも近くにいたのはれいむだけだった。
「んほぉぉー!! いいわぁぁぁ! れいむのまむまむしまるわぁぁぁ!!」
「いぢゃいぃぃぃーー! れいむのまむまむになにしてるのぉぉ!? ありさどうじぢゃっだのぉぉぉ!?」
後ろから馬乗りになり、激しく下半身を打ち付けるありす。
その目は血走り、別ゆっくりとしか思えないほどの変わり様に私は慄いた。
「これがぺにぺによぉぉぉ! きもちよくなるわよぉぉ! いたいのははじめだけよぉぉんんんん」
いつも一緒に遊んでいたのに。
れいむといると楽しいわ、そう言ってたのに。
ついさっき、たからもののビー玉をくれたのに。
なんでいたいことするの?!
ぱちゅんぱちゅん
じゅっぷじゅっぷ
ぬふぉぉぉぉ……
ぱちゅんぱちゅん
ちゅぶっちゅぶっ
ゆんぎゃぁぁぁ……
連日の寝不足でぼんやりしていて、私の頭はゆっくりの『餡子脳』以下だったのだろう。
「んほぉぉんイクわよぉぉ!! ありすのはつものでとかいはなあいをそそいであげるわぁぁぁ」
「やべでぇぇぇありずやべでぇぇぇ!!」
「すっきりぃぃぃぃぃ」
ありすの絶頂の雄叫びで、私の中の何かがぶつりと切れた。
賢者モードありすの頭を背後からがっちり握り、れいむから引き剥がす。
ずるり……
れいむの『中』から抜け出したありすのソレは、どぶどぶと精子餡を吹き出し続けている。
「こぉんんんんのぉぉぉ! ばっっかやろぉぉぉぉぉ!!」
自分でも信じられない程の勢いで、私はそのままありすを投げ飛ばした。
「んほぉぉぉ!」
ありすは嬌声を上げたまま、精子餡のアーチを描きつつ藪の中へ消えていった。
本当は街ゆっくりに危害を加える事は禁止されているが、そんなことは頭に無かった。
「れいむっ!れいむ大丈夫っ?!」
「ゆぁ……おね、え、さ」
持っていたタオルで土と精子餡と砂糖水にまみれたれいむを包み、抱き上げる。
「あり、す……」
レイプによるショックで、うつろな目をしたれいむの額には既に茎が生え始め、
全速で自宅に帰りついた頃には、もう5つの実ゆが揺れていた。
身体を洗ってやる。
「い……いだぃ! おね、さ、やべで……」
「痛いけど我慢して。こうしておかないと後でもっと痛くなるよ」
「ゆあぁぁ!」
痛がるれいむに詫びながらまむまむの中も洗い流し、オレンジ軟膏を塗り込んだ。
「れいむ、飲める?」
「ゆぅ……じゅーすさん……」
ショックから立ち直りつつあるれいむの口元にストローをあてがってやると、ちぅ、ちぅと少しずつジュースを吸い始めた。
糖分が体内をめぐるのだろう。
次第に肌にも弾力が戻り、赤みが差してきた。
それに同調するように、額の茎は太さを増し、実ゆも種別が分かる程度まで大きくなっていた。
れいむ種が4匹と、ありす種が1匹。
黒いつやつやした髪の実ゆれいむに挟まれて、実ゆありすの金髪がさらりと光る。
れいむが落ち着いたのを見計らい、私はハサミを取りだした。
「れいむ、これ、切ろう」
茎を摘み、手短にそう言った私に、れいむは予想外の答えを返した。
「どうして? おねえさん、れいむのおちびちゃんはゆっくりできないの?」
茎にぶら下がる5匹の実ゆと私の顔を交互に見やり、れいむはそう言った。
「ありすのすっきりーはびっくりしたけど、ありすのことはだいすきだよ!
ありすにひどいことしないでくれてありがとう、おねいさん」
確かに。
投げ飛ばしはしたものの、潰すまでは私にはできなかっただけなのに。
「ゆふーん! ありすにそっくりなおちびちゃんがいるねっ! かわいいねっ」
「れいむ……」
「おねえさん、れいむがんばってしんぐるまざーになるよ。
……でも、おねえさんがこまるんだったら、れいむがねてるときにきってね」
れいむ種の『母性の萌芽』ってこういうものなのかな、と妙に納得する私を余所に、れいむは話続ける。
「おちびちゃんたちの『さとおや』さんがみつからないと、えいえんににゆっくりさせられちゃうんだよね?」
……。
「そしたられいむはおちびちゃんたちといっしょに『まちゆっくり』になるよ!」
……。
「おねえさん?」
そこまでの決心を無下に却下できる程、私はドライでいられなかった。
「れいむ、頑張ろうね。私、みんなをゆっくりさせてあげられるように、仕事頑張るから」
「おねえさんはもっとゆっくりしたほうがいいよー。ゆっくりしていってね!」
その瞬間から、れいむは実ゆ達に文字通り「全力を注いだ」。
日に日に…どころか、毎時間経つごとにやつれていくれいむ。
フードと水は、高栄養フードと100%オレンジジュースに切り替えた。
休みの日は食事以外にも糖分を与えたが、それでもれいむはしぼんでいく。
「おねえさんありがとー」
力無く笑うしわしわのれいむに反して、実ゆ達はぷりぷりと育ち、プチトマトの大きさを超える程になっていた。
「鬼居さん、ちょっといいですか?」
「ん、どうした? れいむ元気か?」
初めてのゆっくりの繁殖に行き詰った私は、会社の先輩の鬼居さんに声を掛けた。
社内でも有名な位のゆっくり愛好家で、うちに居るれいむは彼から譲って貰ったのだ。
(どうやら愛好家と言っても、虐待に近い躾をしてるらしいと噂もあったけれど。)
「れいむに、茎が生えたんです」
「お、良餡のゆっくりとお見合いしたのか? あのれいむ、バッジは無いけどそこそこ頭いいだろ」
「それが……」
「鬼居さんがね、今のれいむには多すぎるから、実ゆを間引かなきゃいけないって」
私は率直にれいむにそれを伝えた。
嘘をついて、寝ている間に切り落とす意気地が、私に無かっただけなのだけど。
「でもみんなかわいいよ? どうしてそんなことしなくちゃいけないのー」
「れいむが死んじゃうからよ」
「ゆぅ? れいむまだ生きてるよ? おちびちゃんたちも元気だよ」
――母体にしわが寄る程の状態なら、最低限の個数に減らさないとだめだな。
初めての植物型妊娠なら、実ゆ2つ位にしないと母性が暴走して消耗が加速するんだ。
「れいむ、あなたが死んじゃったら意味が無いでしょ……。ちゃんとママになりたいんでしょう?」
「ゆぅ……」
ぎょろりと目立つようになってしまった目を泳がせて、れいむは悩んでいるようだった。
そして、数分後。
「ゆっくりりかいしたよ……。でもおねいさん、ありすにのおちびちゃんはきっちゃいやだよ」
「れいぱーになったらどうするの? それにれいむそっくりの子だけ切るの?」
「れいぱーになるかどうかわかんないよ! れいぱーになったられいむがつぶすよ!
だから、だからおねいします! ありすを、ありずをぎらだいでぐだだいぃぃぃ……」
――れいぱーな父親に似た子か……あまりお勧めできないなぁ。
れいむは特に子供に甘いから、いざとなったら潰せないことの方が多いからね。
ま、もし手に余るようなら僕が引き受けるよ。
サンプルは多い方が助かるからね。
今のれいむの茎には、れいむ種とありす種が1匹ずつ。
れいむも順調に回復して、間引く前とは比べ物にならない位肌つやも良くなった。
初めて子供を育てる自分には2匹が限度だと知って、なによりれいむ本ゆの気持ちが楽になったようだ。
鬼居さんの予想では、今週末あたりが生まれ落ちるだろう、と。
「ゆっゆー♪」
嬉しそうに私の手にすーりすーりしながら、れいむは歌う。
「ゆぅ~んゆっゆ~♪」
間引いたあの日も、隣の部屋から聴こえていたれいむの歌。
それを聴きながら食べたれいむ種の実ゆ3匹は、あまり美味しくなかった。
================================================
スレに絵付き投下したSSの補完版です。
投下時にレス下さった皆さんありがとうございました。
ゆっくり勉強中のかき氷あきでした。
grazie e ciao!