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anko2406 『こーまの王 「賢者」』
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『こーまの王 「賢者」』 29KB
愛で 制裁 観察 同族殺し 群れ 飼いゆ 野良ゆ 捕食種 自然界 現代 愛護人間 創作亜種 独自設定 ○○あき 作 紅魔館を揃えるべく考えました。
『こーまの王 「賢者」』 ○○あき 作
優秀過ぎるゆっくりと独自設定が強いゆっくりが出てきます。
希少種が嫌いな方も回避して下さい。
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人里に近い森の中、山肌が剥き出しになった場所に小さな洞窟があった。
その入口で緑のお帽子を被ったゆっくりが、気持ち良さそうに眠っている。
そのゆっくりに向かって投げられた小石が1つ、すると目を瞑ったままで小石を紙一重でかわすゆっくり。
『こらぁぁ!めーりんおきなさい!』
銀髪にレースのついたカチューシャをつけたゆっくりが、眠っているめーりんを起こす。
大きな欠伸をして寝惚けているめーりん。
『じゃぁ~~~~お~~~~ん・・・・・』
めーりんはこの洞窟の入り口を守る門番。
平常はこんな感じで居眠りばかりしてはいるが、どんなに外敵が静かに近寄っても察知する事が出来る。
その身体能力はゆっくりの中でも上位に入るほど高く、得意は相手の動きを見てから反応する後の先。
攻める戦いは苦手だが守る戦いに向いている。
この銀髪のゆっくり「さくや」もそれは承知はしている、だがこうも寝てまかりいられると示しがつかない。
『まったくあなたは・・・・わたしはいまからかりにでかけてきます。おぜうさまのことはたのみましたよ。』
『じゃお~~~ん』
めーりんの返事を聞くと同時にさくやは、めーりんの視界から消えてしまう。
これはさくやの特殊能力「ぷらいべーとすくうぇあ」で、ゆっくりの時間を止める事が出来る。
実際には、本当に時間を止める能力も持っているのでは無い。
さくやの放つオーラの有効範囲内にいる、ゆっくりの中枢餡を一定時間麻痺させているだけ。
だが麻痺されたゆっくりにはその自覚は無く、気がつた時にはさくやによって事が成された後。
まさに時間を止められたかの様に錯覚する。
さくやとめーりんはこの洞窟で2匹の赤ゆを守っていた、自分達の子供でも無いゆっくりを保護する2匹。
かつてこの森には捕食者の群れが存在した。
長のれみりゃとふらんの2匹によって、率いられた群れは通常種達に恐れられる。
森に住む通常種の群れを時期を分けて襲い、森から自分達の餌となる通常種が無くならないように配慮する。
これが結果として森の資源をゆっくりが喰い尽くすのを防ぎ、森の生態系のバランスがとられていた。
だが盛者必衰の理を示したのか、いつの頃からか自然豊かだった森は人によって奪われ。
通常種達の住処は森から街へと変わっていった。
れみりゃの群れは、住処を追われ仲間とも散り散りとなる。
番のふらんはその血気溢れる性格故に、人に戦いをしかけその命を失った。
長たるれみりゃもその戦いで、空を飛ぶ羽を片方失い戦う力を奪われる。
落ち延びる長の下に残ったのは、このさくやとふらんの2匹だけ・・・・
これでは群れと呼ぶ事さえ難しい、だがふらんの忘れ形見となった2匹の我が子だけは守らなければならない。
『うーうーおねしゃまー、みゃみゃはとっちぇもかりしゅまだにぇ』
『おぜうしゃまもみゃみゃみたいにかりしゅまをだしゅじょー』
『そうだどぉーおちびちゃんもれみぃみたいにりっぱになるんだどぉ!』
『ゆっきゅっりりきゃいしちゃんだどぉ』
洞窟の奥深くで遊ぶ我が子を、微笑ましく見守るれみりゃ。
時代が変わってきているのをひしひしと感じる、このままではいつここを追われる事になるかも知れない。
れみりゃは決断しなければならなかった。
『さくやーさくやー』
狩から戻ったさくやを呼びつけるれみりゃ。
緊張感の無いその温和な容姿からは、想像もつかない程の決意が秘められている。
『はいおぜうさま・・・・さくやはここに・・・・』
音も無く現れるさくや、長からいつもと雰囲気が違うのを感じる。
『れみぃはまだまけてないんだどぉ!でもこのままじゃゆっくりできなくなってしまうんだどぉ!』
『はい・・・・』
来るべくして時がやって来てしまったとさくやは思う、さくや自身も群れの先行きを案じてはいたのだ。
だが何をすれば良いか思いつく事叶わず、現在まで何も出来ずにいる。
『まちにいってひとさんをよくしるゆっくりをつれてくるんだどぉ!
おぜうのおちびたちに、ひとさんのちからやくらしをおしえれるゆっくりをさがしてつれてくるんだどぉ!』
『!』
さくやはれみりゃの言葉に驚く、そして主の考えに感嘆する。
まずは敵を知る事から始めると言う基本的な事に、これまでさくやは思い及ばなかった。
たとえれみりゃの代に復興が叶わなくとも、これならば子供達の代へ望みを繋いでいける。
れみりゃとふらんは捕食種の中では1番の繁殖力を誇った。
それが人への知識を持てば、人の目を掻い潜りながら繁栄していく事も出来る。
普通は群れる事の無いはずの、捕食種達を率いた実力は伊達では無かった。
『しょうちいたしました。』
『たのんだどぉさくや・・・・』
主の命に従いさくやは言葉と共に闇と消える。
こうしてさくやは、街に人の事を良く知るゆっくりを探しに行く事となった。
街にやってきたさくやがまず目にしたのは、草木の無いコンクリートに囲まれた世界。
大きなすぃーが道を行き交い、道を横切る事さえ苦労する。
『なんてゆっくりできないせかいなの・・・・』
ようやく見つけた公園で一息つくさくや、とてもゆっくりが生きていく世界だとは思えない。
よく通常種達はこんな乾いた世界に、自ら望んで入っていったものだと呆れる。
さくやが芝生を毟って空腹を満たしていると、この公園に住む野良ゆっくりが近寄ってきた。
『ゆゅ?みたことのないゆっくりだね?なんだかゆっくりしてないよ・・・・』
『ここでゆっくりしたければあまあまをだすんだぜぇ!』
まりさは根拠の無いいいがかりをさくやにつけて、あまあまを不当請求してくる。
本来はさくやも捕食種なのだが、そのあまりの希少故に通常種にはよく知られていない。
『あまあまがほしければすこしおしえていただけるかしら?』
無駄とは思いつつもまりさに聞いてみる事にした。
どんな無駄な情報も聞いてマイナスになる事は無い、全てが蓄積されて結論への道標となる。
『ゆゅ?なんなんだぜぇ?』
『あなたはひとさんにくわしいかしら?』
『ゆきゃっきゃっきゃ~あんなゆっくりしてないやつのききたいのぜぇ?
まりさはひとさんなんかよりず~とゆっくりしたぐれいとなゆっくりなんだぜぇ!そのうちどれいにしてやるんだぜぇ!』
さくやの問いにまりさは、声高らかに妄想を語り出す。
知っているかと聞いただけで、まりさが勝てるとかゆっくりしているとかは聞いてはいない。
『そう・・・・・じゃあ死になさい』
『ゆ?・・・・・ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
まりさがさくやの声を聞き終えた時、気がつけば右目付近を食いちぎられていた。
いつ喰われたのかさえ気づく事無く半身を奪われる。
『ゆわわわわわわ・・・・・』
『れいむあなたはなにかしっているかしら?』
『そんなごとよりはやくばりざをだすげろぉぉぉぉぉぉ!』
番が唐突に悲鳴を上げて苦しむ事に戸惑うれいむ、ただ喚くだけでさくやの問いかけに答えようとしない。
『そう・・・・・じゃああなたにもようはないわね』
『ゆ”』
次の瞬間には枝で身体を貫かれて、れいむは永遠にゆっくりしてしまった。
まりさに比べて即死であった事は、逆に幸運だったと言えるかもしれない。
『で・・・・・で・・・・いぶ・・・・・・』
右目付近を失い横たわったまりさは、地面に中身を垂れ流して動けずにいる。
痛みに苦しみながら、ありとあらゆる体液を垂れ流す。
『それにしても・・・・・』
『ぎゃぁぁぁぁぁぁいだいぃぃぃぃぃぃやべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『いろんないみでまずいわね・・・・ほんとにおいしくないゆっくりだわ』
残ったまりさで食事を再開するさくや、野良からの情報はあまり役にたたない事を実感する。
人に詳しい野良もいるかも知れなかったが、それほど賢い個体ならば警戒心も強い。
さくやが近づいても、情報を聞き出せない可能性がある。
『いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぢらないんだよぉぉぉぉぉぉしんぢでほしいんだよぉぉぉぉぉぉ!』
ちぇんは両目を抉られた。
『ご・・・・ご・・・・・ん・・・いぃぃぃぃぃなあああああああああああああ!』
ありすはまむまむから枝を貫かれた。
『ぢいいいいいいいいいいいんんんんんんんんぼおおおおおおおおおおおおおおお!』
みょんは全身の皮を剥がれた。
出会うゆっくり全てに拷問をかけるさくや、だがどのゆっくりも人の存在を軽視している。
その口から出るのは妄想と罵声ばかりで、まともな情報を持っていなかった。
時間の浪費もほどほどにしなければならない、だがどうしても確実な情報を有するゆっくり出会う事だ出来ない。
『やっぱりつうじょうしゅはつかえないわね・・・・・これほどのじつりょくのさもりかいできないのだから・・・・・』
人に詳しいゆっくりは、通常種には存在しないのかとさえ思える。
結局さくやは情報を求めて尋問してまわり、公園中に住むゆっくり全てを抹殺してしまった。
もうここでは情報を集める事は出来ない、だが陽も落ち通常種はおうちに篭ってしまう時間である。
やもえずその晩は、その公園で1夜を過ごす事にした。
眠る場所なら死んだ通常種達のおうちがいくらでもある。
食べる物も殺したゆっくりの数だけ転がっている。
『でもここにおぜうさまをすませるわけにはいかないわね・・・・』
真に人を恐れる者ならば街に住もうとは考えない、ここが1番危険な場所なのだから。
空が明るくなるとすぐにさくやは、また人を知るゆっくり探しを再開する。
公園を出て街を徘徊して回った。
慣れない土地では何処に行けば、ゆっくりに出会えるのかさえ分からないのでとにかく歩きまわる。
『まったくどこにいけばよいのかしら・・・・あら?』
途方にくれていたさくやが、辿り着いた場所は街のゴミ捨て場であった。
当然ゴミには用事はないが、そこで狩に勤しむゆっくりには用事がある。
『ゆぐい!やっとやぶれたのぜぇ!ゆゅ~ゆっくりしたからあげさんがあったのぜぇ!
やっぱりまりさはかりのてんさっいなのぜぇ!』
ゴミ袋を破き中から生ゴミを漁るまりさ、捨ててある物を漁るだけで自画自賛している時点で期待は持てそうも無い。
だが万が一と言う事もあると、念のため一応問いただす。
『そこのまりさ!あなたはひとさんにくわしくしっているかしら?』
『ゆゅ?だれなんだぜぇ?まりさはいまかりのまっさいちゅうなんだぜぇ!』
『こたえればあまあまをあげてもいいわよ』
取り合おうとしないまりさに、公園から持ってきたゆっくりの餡子をまりさの前に置いて見せる。
それを見てまりさの言動は豹変した。
『ゆゅ!あまあま!ゆふふん!まりさにきいたのはせいかいだったんだぜぇ!
まりさはむかしかいゆっくりで、と~てもゆっくりしたゆっくりにしかもらえないぎんばっちゆっくりだったんだぜぇ!』
まりさの言葉でさくやは気がついた。
人を知るには飼いゆっくり、その中でも金バッチゆっくりが相応しい事を。
だがこのまりさでは駄目だ、捨てられた時点で人を理解出来てはいない。
おそらくこのまりさはどうして、自分が捨てられる事になったのかを理解してはいないであろう。
仮に聞いても意味不明な理屈が帰ってくるだけ・・・・・・
『ありがとう、もうあなたにはようじはないわ。』
『ゆ?まりさはまだ・・・・・・・』
立ち去るさくやを追いかけようとして、まりさは身体が動かない事に気づく。
そしていつもよりもその視線が低い事も・・・・・
『ゆゆゆ?まりさのあんよさんはどこにいっちゃたんだぜぇ?ゆゆ?
まりさのあんこさんおそとにでちゃだめなんだぜぇ?は・・・・はやくもどら・・・・ない・・と・・・・・・・・』
消えゆく意識の中でまりさは見た、まりさの目の前で下半身だけとなったゆっくりがモゾモゾと前進して行くのを。
そしてそれが自分の下半身である事を知る。
『ま・・・・・つん・・・・・だ・・・・・・ぜ・・・・・・ぇ』
まりさの意識と途絶えると同時に、前進していた下半身も崩れ落ちる。
こうしてさくやが去ったゴミ捨て場に、新たにゆっくりの死体が追加された。
有力となる手掛りを得たさくやは、次に金バッチのゆっくりを探す。
だが森しか知らないさくやには、何処にいけば金ばっちゆっくりに会えるか知らない。
『さてどうしたものかしら・・・・・・』
結局はあても無く街を彷徨い歩く、だが飼いゆである以上は側に人がいるはずである。
人に帯同するゆっくりだけに注目して探した。
『あれはぎんいろね・・・ちがうわ。あっちはちゃいろいからどうばっちさんね・・・・・』
歩けども歩けども出会うのは、銀バッチ以下のゆっくりばかり。
金バッチゆっくりの性質と価格から考慮すれば、そこらに溢れるほどいるはずも無く時間ばかりが過ぎていく。
さくやが洞窟を出て既に1週間を経過しようとしていたが、まだ思う様な成果を上げれてはいない。
『さすがにそろそろもどらないとだめね。』
撤退も考慮に入れ始めるさくや、だが主の命に応えれない事は癪に障る。
意地とプライドが、普段は冷静なさくやの考えを鈍らした。
『まだ・・・もうすこしだけ・・・・』
今一時の残留を決意して、金バッチゆっくりを探す事にした。
さくやが根城にしていた公園の近くに、金バッチを飼っている家が存在する。
その家の人は絵に描いたかの様な成り上がり者で、希少な物を手に入れては他人に見せて喜ぶ。
その日も・・・・
「お~ほっほっほ、うちのぱちゅりーちゃんはとってもお利口でね、数字どころか文字も読めたりするのよ」
「それはすばらしいですね~(それがどうした・・・・・たかだかゆっくりだろうが・・・・)」
自慢の金バッチゆっくりを営業マンに自慢していた。
それもショップで購入したのでは無く、特殊裏ルートで手に入れた金バッチだと言う。
「ほらぱちゅり-ちゃんご挨拶は?」
飼い主に呼ばれ部屋に入ってきたぱちゅりーは、営業マンにペコリと頭を下げる。
『こんにちわおにいさん、ゆっくりしていってね。』
「これはどうも・・・・・(えらく行儀がいいな・・・・うちの子供よりも上品だぞ・・・・)」
「ほらぱちゅりーちゃん・・・これ詠んでみてくれる?」
飼い主がぱちゅりー差し出したのは新聞だった。
ぱちゅりーは迷う事無くそれを受け取ると、器用に広げて先にフムフムと読み出す。
『じゃあよみますわね・・・・はんしんは19あんだ11とくてんとだせんがばくはつしたいしょう。
2ねんぶりにくらいまっくしりーず(しーえす)しんしゅつをきめた・・・・・・』
「すげぇ・・・・あ!申し訳ありません大変失礼いたしました・・・・・・」
「ほっほっほ、いいのよ。それだけぱちゅりーちゃんが凄かったから仕方が無いわ。」
スラスラと新聞を朗読するぱちゅりーに驚く営業マン、その驚く様子に満足気な飼い主。
気をよくした飼い主は、最後にもう1つ芸を営業マンに見せる事にした。
「ぱちゅりーちゃんはこれだけじゃないのよ。お使いも出来ちゃうの・・・・はいぱちゅりーちゃん
またお使いに行って来てくれるかしら?」
『むっきゅ!ぱちゅにまかせて!なにをかってくればいいかしら?』
「そうね・・・・・今日はぱちゅりーちゃんがいつも食べている、おやつを買ってきてくれるかしら?」
『わかったわ。ぺっとしょっぷさんにいってくればいいのね?』
飼い主からお金を受け取ると、ぱちゅりーは部屋から出ていった。
それを唖然と見守る営業マン。
「ゆっくりを・・・いやぱちゅりーちゃんだけで外に出して大丈夫なんですか?」
「いいのよ、何かあったら新しい金バッチのゆっくりを買うから。」
「はぁ・・・・・・」
こうしてぱちゅりーは、金バッチゆっくりを求めるさくやが徘徊する街へと出掛けていった。
これがぱちゅりーの運命を大きく変える事になるのを知らずに・・・・・
その頃さくやは、街での滞在時間が延びた分だけ、野良ゆっくりを殺されていく。
最初は空腹を満たせる程度の、ゆっくりが狩れば良かった。
『なんだかゆっくりできないのがいるよ!きっとおちびちゃんがえいえんにゆっくりしちゃたのもこいつのせいだよ!』
『そうなんだぜぇ!せいさっいしてやるんだぜぇ!』
『またか・・・・・』
だが人を見下すゆっくりが、見慣れないさくやを見逃すはず無く。
自ら進んでさくやに絡み、いいがかりや侮蔑の言葉を並べててくる。
たとえ興味は無くても、降りかかる火の粉を見逃す程さくやは甘くは無い。
『ひぃぃぃぃやべでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ』
『あら?さくやをせいさっいするんでしょ?だったらさくやもたたかわないとねぇ』
『ずびばぜんでぢたぁぁぁぁぁぁでいぶがちょうじごいでまぢたぁぁぁぁぁぁぁぁ』
れいむ達がさくやに襲いかかろうとした瞬間に、全身の皮を剥かれ目玉を抉られ震える饅頭と化すまりさ。
あっけに取られているれいむのあんよを切り刻み、少しづづ噛み千切っていくさくや。
任務を達成出来ない苛立ちを、これで忘れるかの様に野良を狩っていく。
やがては野良を見つけると、問答無用で襲う様になっていた。
『うふふふふ・・・さあさくやにそのみにくいなきごえをきかせてね、いますぐでいいわよ』
『ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
さくやはれいむの右目に枝を突き立てる。
突き刺さった目玉ごと押し込み中の餡子を掻き回す。
『あぁいいわ・・・・もっときかせてね・・・・うふふふふふふふ。』
『やべ・・・ぎぃ・・・・・ひぃ・・・ぎぃ・・・・・げ・・・・・・・・・・っゆ”・・・・ゆ”・・・・ゆ”」
『あら・・・もうこわちゃったの・・・・ざんねんね・・・・・』
壊れた玩具に興味が失せたさくやは、新たな獲物を求めてそこ立ち去る。
そんな日々が2週間も続いた。
そしてついに目的のゆっくりに出会った。
人によって造られたすぃーに乗るぱちゅりー、そのお帽子に金色に輝くバッチ。
あれこそさくやが探していた金バッチゆっくりである。
『ついに・・・ついにみつかたわ・・・・・にがさないわ』
逃げられてはいけないと急ぎ追いかける、ぱちゅりーの周りに飼い主らしき姿も無い。
ぱちゅりーの前に先回りするさくや、いつも通りの問いをぱちゅりーに投げかける。
『そこのぱちゅりー』
『むきゅ?みかけないゆっくりね?』
普通なら野良の言葉に、耳を貸すような金バッチはいない。
だが見た事の無い希少種だったさくやに、思わず興味を持ってしまうぱちゅりー。
『ぱちゅになにかごようかしら?』
『あなたはひとさんのことにくわしいかしら?』
『むっきゅ!もちろんよ!ぱちゅはひとさんをゆっくりさせるために、がんばってきんばっちさんをとったゆっくり。
ほかのだれよりもひとさんをゆっくりさせれるじしんがあるわ。』
『そう・・・・・・くわしいのね・・・・・』
『むきゅ!なに・・・・・・』
『ようやくみつかった・・・・・せっかくだからすぃーもかりておこうかしら・・・うふふふふ』
さくやの口元に浮かぶ笑みに、ぱちゅりーは我が身の危険を察知する。
だが気づくのが遅かった、さくやはぱちゅりーの時間を止め乗っていたすぃーを奪う。
2匹乗るに小さかったが、無理やり動けぬぱちゅりーを担ぐ形で乗りすぃーを走らせる。
『めーりんおきなさい!まったくあなたは・・・・さくやがいなかったあいだちゃんとやっていたのでしょうね?』
『じゃむにゃむにゃ・・・じゃお?じゃおぉぉぉぉぉんじゃおじゃおじゃおおおおん!』
『まったく・・・・ちょうしだけはいいんだから・・・・』
久方ぶりに戻ってきたさくやを出迎えたのは、いつも通り洞窟の入り口で居眠りをするめーりん。
居眠りばかりしている様に思えるが、決してそんな事は無く。
さくやが不在の間の狩や、まだ幼いふらんの遊び相手等多彩に仕事をこなす。
『じゃお?』
『あぁ・・・このゆっくりは、おぜうさまのちえぶくろになってもらうためにつれてきたのよ。
まぁやくにたたなかったら、ちいさなおぜうさまたちのかりのれんしゅうだいね。』
洞窟ではれみりゃが、さくやの帰りを待ちわびている。
責任感の強いさくやが、これ程長期に渡ってれみりゃも元を離れた事は無い。
それだけに、何かあったのかもしれないと気を揉んでいた。
『おぜうさま・・・・ただいまもどりました』
『ごくろうだったんだどぉ!そいつがそうなのかだどぉ?』
『むっきゅ?ゆ?ゆ?』
従者の帰還に安心するれみりゃ、そしてその側に横たわるぱちゅりーについて問う。
硬直を解かれたぱちゅりーは、何が起こったのか理解出来ずただ混乱するばかり。
『よくきたんだどぉ、れみぃがこのこーまかんのあるじなんだどぉ』
『むきゅうううううううう!れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
れみりゃの姿を見て混乱に拍車をかけるぱちゅりー、ぱちゅりーが騒ぎ疲れて落ち着くまで暫くかかる。
落ち着いたと言ってもぱちゅりーは、れみりゃ食べられると怯え萎縮してしまう。
『おちついたかだどぉ?』
『むきゅ・・・・ぱちゅはたべられちゃうの?』
『それはおまえしだいなんだどぉ、おまえはひとさんのことにくわしいのかだどぉ?』
『むきゅ!そういうことなのね・・・・』
さくやと同じ質問をするれみりゃ、だがこの質問で自分が何故ここに連れて来れれたのかを察するぱちゅりー。
ぱちゅりーの持つ情報を必要とされている限りは、まだ殺される事はないだろう。
先に事は保障されてはいないが、今はまだ死ぬ事の無い事で少し安心する。
『それはなにをしりたいのかによるとおもうわ、
ぱちゅがこれまでまなんだことが、あなたにひつようなことかどうかはわからないわ。』
『おまえのしっていることをすべて、れみぃとおちびちゃんたちにおしえてやってほしいんだどぉ。』
れみりゃの子供の家庭教師を頼まれるぱちゅりー、浚われて来ただけに選択肢は無いに等しい。
断れば食べられるだけ、まさに生きるか死ぬかの選択
『むきゅ・・・わかったわ・・・・でもそのあいだのあんぜんはほしょうしていただけるかしら?』
『もちろんだどぉ、ひんきゃくとしてあつかってやるんだどぉ。』
こうしてぱちゅりーは、れみりゃの元で家庭教師として残る事となった。
だが飼いゆだったぱちゅりーは、草や虫を食べる事が出来ない。
『むきゅうううう・・・ううううう・・・やっぱりぱちゅもこれをたべないとだめかしら?』
目の前に置かれた夕食は、植物型で生まれた茎付きの赤ゆ。
その茎にはまだその姿を形成しきれず、顔の付いたプチトマトの様。
これでもぱちゅりーが成体を食べる事は、出来ないであろうとの一応の配慮はあった。
『いやならむしさんでもたべる?』
『むきゅ!ゆゆゆゆゆ!・・・・わかったわ・・・・ぱちゅはこっちをいただくわ。』
食べるのに躊躇しているぱちゅりーを見かねて、さくやが自分の食べていた昆虫を分けてくれた。
まだ生きているのかワシャワシャと身体をくねらせる昆虫、こんな虫を食べるくらいならとパチュリーは覚悟を決めた。
『むきゅううう・・・がぶ!むしゃ・・むしゃ・・・ゆ?いがいにいけるわね!これはおいしいわ!』
流石に金バッチゆっくりはしあわせぇー等とは叫ばない。
初めて食べる枝付きの赤ゆは、その抑え気味の甘味で上品な食べ物を食べ慣れているぱちゅりーに心地よかった。
同属を喰らう嫌悪感はあったが、金バッチはもともと本能を抑える訓練をされてきている。
他に食べれる物が無いのだから、感情を殺してでも食べるしか無い。
食事を終えて、れみりゃに改めて問うぱちゅりー。
『むっきゅ、じゃあなにからおしえればよいかしらね・・・・』
『まずはれみぃはおまえのことがしりたいんだどぉ、どこでうまれどんなくらしをしてきたのかおしえてほしいんだどぉ。』
まずはぱちゅりーが、これまでどんな暮らしをしてきたのかを知りたがるれみりゃ。
これでどんなゆっくりかを見極める思惑があった。
『そう・・・わかったわ。でもぱちゅはおまえなんてなまえじゃないわ。ぱちゅとよんでいただけるかしら?』
『わかったんだどぉ、でもすこしよびにくいからぱちぇとよぶんだどぉ。ぱちぇもれみぃとよぶといいんだどぉ。』
短いやり取りではあったが、知恵に長ける者同士何か通じる物を感じる2匹。
ぱちゅりーの話に興味深く聴き入るれみりゃ。
『そうね・・・まずはぱちゅがうまれたばしょからはなすわ・・・・ぱちゅはかこうじょでうまれたの。』
『かこうじょってなんなんだどぉ?』
加工場を恐れるゆっくりは多い、だがそれが何を意味する場所か知る者は少ない。
そこは何かしら恐ろしい場所で、連れて行かれるとゆっくり出来なくなると言う印象しか無かった。
『かこうじょはね、かぞえきれないくらいのゆっくりがあつめられるばしょなの。
そこでかいゆにするためのおちびちゃんたちを、たっくさんうませたりころされたりするの。』
『ころされるぐらいなら、どおしてたたかったりにげだしたりしないんだどぉ?』
当然の疑問である。
殺されるのが分かっているなら、なんらかの抵抗をするべきであろう。
『むきゅ・・・・そうね・・・・・れみぃはここのまえにはえているあのきさんをたおせる?』
『さすがにむりなんだどぉ・・・・』
『ひとさんはこれをたおせるのよ・・・・・ちからでたおすのじゃなくておどうぐをつかって・・・・
おおきなきさんやいわさんもかんたんにこわせるのよ・・・・』
その実力差にゾッとするれみりゃ、前にふらんと共に人と戦い敗れた時によくも生きて帰って来れられたものである。
だが勝てないのであれば逃げればいい、だがそれも叶わぬとぱちゅりーは言う。
『ぱちゅたちゆっくりはみえないかべのへやにいれられるのよ。そのかべはかたくてこわせたゆっくりはいないわ。
よほどのきせきでもおこらないとにげだすのはむりね・・・・・・・・』
『わかったんだどぉ・・・・・あつめられたゆっくりはころされないのもいるんだどぉ?』
『そうね・・・・・たしかにいることはいるわ・・・・・でもかいゆにしてもらえるゆっくりはここからはでないの・・・』
『なんでだどぉ?ひとさんはそのためにゆっくりをあつめているんじゃないんだどぉ?』
生き残るゆっくりは存在するのに、飼われるゆっくりがいない事に矛盾を感じるれみりゃ。
人が何の為に、ゆっくりを集めているのか分からなくなる。
『かいゆになれるのはかこうじょでうまれたおちびちゃん・・・・それもばっちしけんにごうかくしたゆっくりだけなのよ。』
『ごかくできなかったらどうなるんだどぉ?』
『むきゅ・・・・・しょぶんされることになるわね・・・・・』
『!』
生殺与奪の全てを人に握られ、全ての自由を奪われる加工所のゆっくり達。
人にとっては希少種も通常種も関係無い、資質に足らないゆっくりに生きる価値は無かった。
人とゆっくりとの関係は自分が思っていたよりも低く、人によってゆっくりの根源を捻じ曲げられ虐げられているかに思える。
だが飼いゆのその暮らしぶりは、安全かつ快適な生活を送れていた。
生きていくだけを考えるならば人に屈するのもいいだろう、しかし自尊心を失ってまで生きたいとも思えない。
『ひとさんはやっぱりこわいんだどぉ・・・・』
『むっきゅ・・・そうね・・・・おこらしたらぱちゅたちではぜったいにかてないわ・・・・でもね・・・・
ゆっくりをあいしてくれるやさしいひとさんもいるのよ。ぱちゅたちにはつくれないおうちやごはんさんをくれるのよ。』
『でもゆっくりをころすんだどぉ』
人とゆっくりの関係は決して肯定出来る物ではなかった。
しかしゆっくりでは得る事が出来無かった物を、生み出し活用出来るのも人にしか出来ない。
結局ゆっくりは人に何一つとして勝てる物は無い、あるとすれば蛮勇な勇気と繁殖力ぐらいである。
『そうね・・・でもぱちゅはころされたゆっくりにもわるいところはあるとおもうの・・・・・ひとさんのおうちでおうちせんげんしたり、
たべものをうばおうとするゆっくりもいるわ・・・・・じぶんよりつよいひとさんにそんなことをしたらどうなるとおもう?』
『まちがいなくころされるんだどぉ・・・・』
『そう・・・・・これはゆっくりがおばかだったからおこることなの、もっとちからのさをりかいできるぐらいかしこかったら・・・・
それかぎゃくにもっとおばかでひとのまねなんかできなかったらよかったとおもうの・・・』
ぱちゅりーが語っているのは、これまで金バッチ教育で教えられてきた事ばかり。
実際にこれが正しいのかはぱちゅりーには判断しようが無い、だが現実にも当たらずとも遠からずと言った所。
ゆっくりがもっと利口であれば人との実力の差を理解して、もっと上手く共存か距離を取る事も出来たではず。
逆にもっと馬鹿であれば人の真似をする事無く、野山の草や虫などを食べて生きていただろう。
稚拙に人に近いばかりに驕り、我侭に行動する。
『れみぃたちはひとさんにはかてないんだどぉ?』
『むきゅ?そのためにれみぃは、ぱちゅをここへつれてきたのでしょ?
もぅかくごをきめたわ・・・・ここでぱちゅのもつちしきをできるだけかつようするから!
でもかりにはあてにはしないでね?おそとをはしりまわったりしたらしんじゃうから。』
ぱちゅりーの飼い主は、沢山の金バッチゆっくりを飼っている。
たとえぱちゅりーが行方不明となっても、探す事無く新しいゆっくりを購入してくる事だろう。
もう家に帰る事は出来ないであろう、仮に出来ても飼い主は野良となったぱちゅりーの帰還を喜ばない。
ぱちゅりーは覚悟を決めるしか無かった、こうしてこーまかんに新しい仲間が加わる。
『みゃみゃこいちゅはたべにゃいの?』
『おぜうしゃまがかりのうでをみしゃてやりゅんだどぉ~』
『むきゅううううううううううう!』
『おちびちゃんたちやめるんだどぉ!』
れみりゃと話をしているぱちゅりーの背後から、突如襲いかかる子れみりゃ。
ぱちゅりーの髪に噛み付いた子れみりゃを、素早く引き離すれみりゃ。
『むきゅぅぅぅぅぅ・・・・ありがとう・・・たすかったわ・・・・』
改めて捕食種の群れにいる事を思い知らされるぱちゅりー、覚悟は決めたつもりでもやはり恐ろしい。
髪を噛まれただけなので怪我は無かったが、次はどうなるか分かったものではない。
『おちびちゃん!ぱちゅはれみぃのおきゃくさまなんだどぉ!つぎにおなじことをしたらおしおきするんだどぉ!』
『きゅぴぃぃぃぃぃぃごめんなしゃいぃぃぃぃぃぃぃ』
『ゆっくちりきゃいしちゃよ・・・・・』
れみりゃは子供2匹に、賓客である事を宣言して叱る。
決して軽い扱いをするために、ぱちゅりーをわざわざここまで連れて来させたのでない。
子供2匹を寝かしつけると、れみりゃはぱちゅりーに謝罪した。
『すまなかったんだどぉ・・・・れみぃがさきにちゅういしておかなかったからなんだどぉ・・・・・』
『むきゅ・・・・・』
流石のぱちゅりーも、まさか捕食種に謝られるとは考えてもいなかった。
人に関する知識を学びたいとする、れみりゃの本気がヒシヒシと伝わってくる。
共に月を眺めながらぱちゅりーは、今後自分はどうすればいいのかを想う。
捕食種には違いないのだが、れみりゃのその王たる資質に惹かれる物を感じる。
『ぱちゅはきにしていないわ・・・・』
『たのむんだどぉ・・・・れみぃはふたたびむれをおおきくしないといけないんだどぉ・・・・
そのためには、ぱちゅのちえがひつようなんだどぉ。』
『むきゅ・・・・わかっているわ・・・・・ぱちゅもできるかぎりをつくすから・・・・・』
『たのむどぉ、きたいしているんだどぉ。』
『むっきゅ・・・・・。』
させられると言う気持ちから、してあげたいに変化しているのを感じるぱちゅりー。
月の蒼い明かりが2匹を包み込む。
この気持ちが友情なのかただの同情なのかは、まだぱちゅりーにも判断出来ない。
『じゃおおおおおおおおおおおおおおおお!』
突如響き渡るめーりんの雄たけび、そして空からぱちゅりー達に迫る大きな影。
現れたのは梟、その爪と嘴がぱちゅりーに襲い掛かってきた。
『むっきゅ?』
『ぱちぇ!あぶないんだどぉ!』
『じゃおおおお!じゃおじゃお!じゃおおおおおおお!』
夜半に飛ぶ鳥がいると言う事を知らなかったぱちゅりーは、月に浮かぶ影を見て呆然としていた。
めーりんが梟に体当たりする、そして怯んだ隙にれみりゃがでぱちゅりーを助ける。
梟とれみりゃの間合いが離れた瞬間に、さくやの放った小枝が梟を突く。
驚いた梟は、そのまま森の奥へと消えていった。
『ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・・・・』
『もぅだいじょうぶなんだどぉ、れみぃがいるかぎりぱちゅはまもってやるんだどぉ!』
事終えてからその恐怖に震えだすぱちゅりー、寄り添い話しかけて介抱するれみりゃ。
恐怖しながらも冷静にれみりゃ達の連携を思い出す。
ゆっくりがゆっくりする事を捨てていなければ、これだけの戦闘力を得る事は叶わないであろう。
それほどの者が未だ群れの復興を出来ていない。
『む・・・むきゅ・・・・ありがと・・・・たすかったわ。』
『ぱちぇはれみぃのだいじなおきゃくさまなんだどぉ!これくらいとうぜんなんだどぉ!』
『れみぃ!ぱちゅはかくごをきめたわ!ぜひれみぃのむれのふっこうさせましょう!』
『ほんとだどぉ!よろしくたのむんだどぉ!』
れみりゃに浚われて来たとは言え、危ない所を救われたのに違いは無かった。
恩義が出来た以上は義理を果たさなければならない。
れみりゃの群れの復興に、本腰を入れて手助けをする事にしたぱちゅりー。
はたして群れを再興出来るのか!そしてぱちゅりーが家に帰る事は・・・・・
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紅魔館を揃えたくて必死に考えた結果がこれです。
しばらくこのメンバーでいろいろ書いてみようかと思ってるのですが、なんとも微妙なカリスマ・・・・・
れみりゃにはまだ進化する余地があるのではないかと、前から思っていたのですがなんとも話に絡ませ難い!
まだまだ修行が足りません・・・・・
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/
○○あきのSS感想はこちらへ
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誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
これまで書いた物
anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編
anko1243 ゆヤンワーク anko1495 ゆ虐にも補助金を
anko1785 ゆうかにゃんはアイドル anko2265 『てんこふみふみ』
anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出
anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん
anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン
anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1711 デスラッチ08 まりさの子ぱちゅりー
anko1931 デスラッチ09 まりさの写真 (終)
anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい
anko2208 デスラッチ外伝03 まりさに出会うまで・・・・・
anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2
anko1291 ゆっくり種3 anko1310 ゆっくり種4
anko1331 ゆっくり種5 anko1350 ゆっくり種6
anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終)
anko1362 ケーキ
anko1527 極上
anko1612 砂の世界
anko1768 永遠の命
anko1779 塗りゆ
anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん
anko1872 疾風ゆっくリーガー
anko1942 ゆっくりキング
anko1969 ゆクライド
anko2032 夏だ!プールだ!まりさと遊ぼう!
anko2192 いっかのすえ
anko2237 ゆ出
anko2314 『とある秋の恵みの攻防戦』
anko2355 『思えばそこは幻想郷』
_・)ジ- ↓
愛で 制裁 観察 同族殺し 群れ 飼いゆ 野良ゆ 捕食種 自然界 現代 愛護人間 創作亜種 独自設定 ○○あき 作 紅魔館を揃えるべく考えました。
『こーまの王 「賢者」』 ○○あき 作
優秀過ぎるゆっくりと独自設定が強いゆっくりが出てきます。
希少種が嫌いな方も回避して下さい。
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人里に近い森の中、山肌が剥き出しになった場所に小さな洞窟があった。
その入口で緑のお帽子を被ったゆっくりが、気持ち良さそうに眠っている。
そのゆっくりに向かって投げられた小石が1つ、すると目を瞑ったままで小石を紙一重でかわすゆっくり。
『こらぁぁ!めーりんおきなさい!』
銀髪にレースのついたカチューシャをつけたゆっくりが、眠っているめーりんを起こす。
大きな欠伸をして寝惚けているめーりん。
『じゃぁ~~~~お~~~~ん・・・・・』
めーりんはこの洞窟の入り口を守る門番。
平常はこんな感じで居眠りばかりしてはいるが、どんなに外敵が静かに近寄っても察知する事が出来る。
その身体能力はゆっくりの中でも上位に入るほど高く、得意は相手の動きを見てから反応する後の先。
攻める戦いは苦手だが守る戦いに向いている。
この銀髪のゆっくり「さくや」もそれは承知はしている、だがこうも寝てまかりいられると示しがつかない。
『まったくあなたは・・・・わたしはいまからかりにでかけてきます。おぜうさまのことはたのみましたよ。』
『じゃお~~~ん』
めーりんの返事を聞くと同時にさくやは、めーりんの視界から消えてしまう。
これはさくやの特殊能力「ぷらいべーとすくうぇあ」で、ゆっくりの時間を止める事が出来る。
実際には、本当に時間を止める能力も持っているのでは無い。
さくやの放つオーラの有効範囲内にいる、ゆっくりの中枢餡を一定時間麻痺させているだけ。
だが麻痺されたゆっくりにはその自覚は無く、気がつた時にはさくやによって事が成された後。
まさに時間を止められたかの様に錯覚する。
さくやとめーりんはこの洞窟で2匹の赤ゆを守っていた、自分達の子供でも無いゆっくりを保護する2匹。
かつてこの森には捕食者の群れが存在した。
長のれみりゃとふらんの2匹によって、率いられた群れは通常種達に恐れられる。
森に住む通常種の群れを時期を分けて襲い、森から自分達の餌となる通常種が無くならないように配慮する。
これが結果として森の資源をゆっくりが喰い尽くすのを防ぎ、森の生態系のバランスがとられていた。
だが盛者必衰の理を示したのか、いつの頃からか自然豊かだった森は人によって奪われ。
通常種達の住処は森から街へと変わっていった。
れみりゃの群れは、住処を追われ仲間とも散り散りとなる。
番のふらんはその血気溢れる性格故に、人に戦いをしかけその命を失った。
長たるれみりゃもその戦いで、空を飛ぶ羽を片方失い戦う力を奪われる。
落ち延びる長の下に残ったのは、このさくやとふらんの2匹だけ・・・・
これでは群れと呼ぶ事さえ難しい、だがふらんの忘れ形見となった2匹の我が子だけは守らなければならない。
『うーうーおねしゃまー、みゃみゃはとっちぇもかりしゅまだにぇ』
『おぜうしゃまもみゃみゃみたいにかりしゅまをだしゅじょー』
『そうだどぉーおちびちゃんもれみぃみたいにりっぱになるんだどぉ!』
『ゆっきゅっりりきゃいしちゃんだどぉ』
洞窟の奥深くで遊ぶ我が子を、微笑ましく見守るれみりゃ。
時代が変わってきているのをひしひしと感じる、このままではいつここを追われる事になるかも知れない。
れみりゃは決断しなければならなかった。
『さくやーさくやー』
狩から戻ったさくやを呼びつけるれみりゃ。
緊張感の無いその温和な容姿からは、想像もつかない程の決意が秘められている。
『はいおぜうさま・・・・さくやはここに・・・・』
音も無く現れるさくや、長からいつもと雰囲気が違うのを感じる。
『れみぃはまだまけてないんだどぉ!でもこのままじゃゆっくりできなくなってしまうんだどぉ!』
『はい・・・・』
来るべくして時がやって来てしまったとさくやは思う、さくや自身も群れの先行きを案じてはいたのだ。
だが何をすれば良いか思いつく事叶わず、現在まで何も出来ずにいる。
『まちにいってひとさんをよくしるゆっくりをつれてくるんだどぉ!
おぜうのおちびたちに、ひとさんのちからやくらしをおしえれるゆっくりをさがしてつれてくるんだどぉ!』
『!』
さくやはれみりゃの言葉に驚く、そして主の考えに感嘆する。
まずは敵を知る事から始めると言う基本的な事に、これまでさくやは思い及ばなかった。
たとえれみりゃの代に復興が叶わなくとも、これならば子供達の代へ望みを繋いでいける。
れみりゃとふらんは捕食種の中では1番の繁殖力を誇った。
それが人への知識を持てば、人の目を掻い潜りながら繁栄していく事も出来る。
普通は群れる事の無いはずの、捕食種達を率いた実力は伊達では無かった。
『しょうちいたしました。』
『たのんだどぉさくや・・・・』
主の命に従いさくやは言葉と共に闇と消える。
こうしてさくやは、街に人の事を良く知るゆっくりを探しに行く事となった。
街にやってきたさくやがまず目にしたのは、草木の無いコンクリートに囲まれた世界。
大きなすぃーが道を行き交い、道を横切る事さえ苦労する。
『なんてゆっくりできないせかいなの・・・・』
ようやく見つけた公園で一息つくさくや、とてもゆっくりが生きていく世界だとは思えない。
よく通常種達はこんな乾いた世界に、自ら望んで入っていったものだと呆れる。
さくやが芝生を毟って空腹を満たしていると、この公園に住む野良ゆっくりが近寄ってきた。
『ゆゅ?みたことのないゆっくりだね?なんだかゆっくりしてないよ・・・・』
『ここでゆっくりしたければあまあまをだすんだぜぇ!』
まりさは根拠の無いいいがかりをさくやにつけて、あまあまを不当請求してくる。
本来はさくやも捕食種なのだが、そのあまりの希少故に通常種にはよく知られていない。
『あまあまがほしければすこしおしえていただけるかしら?』
無駄とは思いつつもまりさに聞いてみる事にした。
どんな無駄な情報も聞いてマイナスになる事は無い、全てが蓄積されて結論への道標となる。
『ゆゅ?なんなんだぜぇ?』
『あなたはひとさんにくわしいかしら?』
『ゆきゃっきゃっきゃ~あんなゆっくりしてないやつのききたいのぜぇ?
まりさはひとさんなんかよりず~とゆっくりしたぐれいとなゆっくりなんだぜぇ!そのうちどれいにしてやるんだぜぇ!』
さくやの問いにまりさは、声高らかに妄想を語り出す。
知っているかと聞いただけで、まりさが勝てるとかゆっくりしているとかは聞いてはいない。
『そう・・・・・じゃあ死になさい』
『ゆ?・・・・・ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
まりさがさくやの声を聞き終えた時、気がつけば右目付近を食いちぎられていた。
いつ喰われたのかさえ気づく事無く半身を奪われる。
『ゆわわわわわわ・・・・・』
『れいむあなたはなにかしっているかしら?』
『そんなごとよりはやくばりざをだすげろぉぉぉぉぉぉ!』
番が唐突に悲鳴を上げて苦しむ事に戸惑うれいむ、ただ喚くだけでさくやの問いかけに答えようとしない。
『そう・・・・・じゃああなたにもようはないわね』
『ゆ”』
次の瞬間には枝で身体を貫かれて、れいむは永遠にゆっくりしてしまった。
まりさに比べて即死であった事は、逆に幸運だったと言えるかもしれない。
『で・・・・・で・・・・いぶ・・・・・・』
右目付近を失い横たわったまりさは、地面に中身を垂れ流して動けずにいる。
痛みに苦しみながら、ありとあらゆる体液を垂れ流す。
『それにしても・・・・・』
『ぎゃぁぁぁぁぁぁいだいぃぃぃぃぃぃやべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
『いろんないみでまずいわね・・・・ほんとにおいしくないゆっくりだわ』
残ったまりさで食事を再開するさくや、野良からの情報はあまり役にたたない事を実感する。
人に詳しい野良もいるかも知れなかったが、それほど賢い個体ならば警戒心も強い。
さくやが近づいても、情報を聞き出せない可能性がある。
『いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぢらないんだよぉぉぉぉぉぉしんぢでほしいんだよぉぉぉぉぉぉ!』
ちぇんは両目を抉られた。
『ご・・・・ご・・・・・ん・・・いぃぃぃぃぃなあああああああああああああ!』
ありすはまむまむから枝を貫かれた。
『ぢいいいいいいいいいいいんんんんんんんんぼおおおおおおおおおおおおおおお!』
みょんは全身の皮を剥がれた。
出会うゆっくり全てに拷問をかけるさくや、だがどのゆっくりも人の存在を軽視している。
その口から出るのは妄想と罵声ばかりで、まともな情報を持っていなかった。
時間の浪費もほどほどにしなければならない、だがどうしても確実な情報を有するゆっくり出会う事だ出来ない。
『やっぱりつうじょうしゅはつかえないわね・・・・・これほどのじつりょくのさもりかいできないのだから・・・・・』
人に詳しいゆっくりは、通常種には存在しないのかとさえ思える。
結局さくやは情報を求めて尋問してまわり、公園中に住むゆっくり全てを抹殺してしまった。
もうここでは情報を集める事は出来ない、だが陽も落ち通常種はおうちに篭ってしまう時間である。
やもえずその晩は、その公園で1夜を過ごす事にした。
眠る場所なら死んだ通常種達のおうちがいくらでもある。
食べる物も殺したゆっくりの数だけ転がっている。
『でもここにおぜうさまをすませるわけにはいかないわね・・・・』
真に人を恐れる者ならば街に住もうとは考えない、ここが1番危険な場所なのだから。
空が明るくなるとすぐにさくやは、また人を知るゆっくり探しを再開する。
公園を出て街を徘徊して回った。
慣れない土地では何処に行けば、ゆっくりに出会えるのかさえ分からないのでとにかく歩きまわる。
『まったくどこにいけばよいのかしら・・・・あら?』
途方にくれていたさくやが、辿り着いた場所は街のゴミ捨て場であった。
当然ゴミには用事はないが、そこで狩に勤しむゆっくりには用事がある。
『ゆぐい!やっとやぶれたのぜぇ!ゆゅ~ゆっくりしたからあげさんがあったのぜぇ!
やっぱりまりさはかりのてんさっいなのぜぇ!』
ゴミ袋を破き中から生ゴミを漁るまりさ、捨ててある物を漁るだけで自画自賛している時点で期待は持てそうも無い。
だが万が一と言う事もあると、念のため一応問いただす。
『そこのまりさ!あなたはひとさんにくわしくしっているかしら?』
『ゆゅ?だれなんだぜぇ?まりさはいまかりのまっさいちゅうなんだぜぇ!』
『こたえればあまあまをあげてもいいわよ』
取り合おうとしないまりさに、公園から持ってきたゆっくりの餡子をまりさの前に置いて見せる。
それを見てまりさの言動は豹変した。
『ゆゅ!あまあま!ゆふふん!まりさにきいたのはせいかいだったんだぜぇ!
まりさはむかしかいゆっくりで、と~てもゆっくりしたゆっくりにしかもらえないぎんばっちゆっくりだったんだぜぇ!』
まりさの言葉でさくやは気がついた。
人を知るには飼いゆっくり、その中でも金バッチゆっくりが相応しい事を。
だがこのまりさでは駄目だ、捨てられた時点で人を理解出来てはいない。
おそらくこのまりさはどうして、自分が捨てられる事になったのかを理解してはいないであろう。
仮に聞いても意味不明な理屈が帰ってくるだけ・・・・・・
『ありがとう、もうあなたにはようじはないわ。』
『ゆ?まりさはまだ・・・・・・・』
立ち去るさくやを追いかけようとして、まりさは身体が動かない事に気づく。
そしていつもよりもその視線が低い事も・・・・・
『ゆゆゆ?まりさのあんよさんはどこにいっちゃたんだぜぇ?ゆゆ?
まりさのあんこさんおそとにでちゃだめなんだぜぇ?は・・・・はやくもどら・・・・ない・・と・・・・・・・・』
消えゆく意識の中でまりさは見た、まりさの目の前で下半身だけとなったゆっくりがモゾモゾと前進して行くのを。
そしてそれが自分の下半身である事を知る。
『ま・・・・・つん・・・・・だ・・・・・・ぜ・・・・・・ぇ』
まりさの意識と途絶えると同時に、前進していた下半身も崩れ落ちる。
こうしてさくやが去ったゴミ捨て場に、新たにゆっくりの死体が追加された。
有力となる手掛りを得たさくやは、次に金バッチのゆっくりを探す。
だが森しか知らないさくやには、何処にいけば金ばっちゆっくりに会えるか知らない。
『さてどうしたものかしら・・・・・・』
結局はあても無く街を彷徨い歩く、だが飼いゆである以上は側に人がいるはずである。
人に帯同するゆっくりだけに注目して探した。
『あれはぎんいろね・・・ちがうわ。あっちはちゃいろいからどうばっちさんね・・・・・』
歩けども歩けども出会うのは、銀バッチ以下のゆっくりばかり。
金バッチゆっくりの性質と価格から考慮すれば、そこらに溢れるほどいるはずも無く時間ばかりが過ぎていく。
さくやが洞窟を出て既に1週間を経過しようとしていたが、まだ思う様な成果を上げれてはいない。
『さすがにそろそろもどらないとだめね。』
撤退も考慮に入れ始めるさくや、だが主の命に応えれない事は癪に障る。
意地とプライドが、普段は冷静なさくやの考えを鈍らした。
『まだ・・・もうすこしだけ・・・・』
今一時の残留を決意して、金バッチゆっくりを探す事にした。
さくやが根城にしていた公園の近くに、金バッチを飼っている家が存在する。
その家の人は絵に描いたかの様な成り上がり者で、希少な物を手に入れては他人に見せて喜ぶ。
その日も・・・・
「お~ほっほっほ、うちのぱちゅりーちゃんはとってもお利口でね、数字どころか文字も読めたりするのよ」
「それはすばらしいですね~(それがどうした・・・・・たかだかゆっくりだろうが・・・・)」
自慢の金バッチゆっくりを営業マンに自慢していた。
それもショップで購入したのでは無く、特殊裏ルートで手に入れた金バッチだと言う。
「ほらぱちゅり-ちゃんご挨拶は?」
飼い主に呼ばれ部屋に入ってきたぱちゅりーは、営業マンにペコリと頭を下げる。
『こんにちわおにいさん、ゆっくりしていってね。』
「これはどうも・・・・・(えらく行儀がいいな・・・・うちの子供よりも上品だぞ・・・・)」
「ほらぱちゅりーちゃん・・・これ詠んでみてくれる?」
飼い主がぱちゅりー差し出したのは新聞だった。
ぱちゅりーは迷う事無くそれを受け取ると、器用に広げて先にフムフムと読み出す。
『じゃあよみますわね・・・・はんしんは19あんだ11とくてんとだせんがばくはつしたいしょう。
2ねんぶりにくらいまっくしりーず(しーえす)しんしゅつをきめた・・・・・・』
「すげぇ・・・・あ!申し訳ありません大変失礼いたしました・・・・・・」
「ほっほっほ、いいのよ。それだけぱちゅりーちゃんが凄かったから仕方が無いわ。」
スラスラと新聞を朗読するぱちゅりーに驚く営業マン、その驚く様子に満足気な飼い主。
気をよくした飼い主は、最後にもう1つ芸を営業マンに見せる事にした。
「ぱちゅりーちゃんはこれだけじゃないのよ。お使いも出来ちゃうの・・・・はいぱちゅりーちゃん
またお使いに行って来てくれるかしら?」
『むっきゅ!ぱちゅにまかせて!なにをかってくればいいかしら?』
「そうね・・・・・今日はぱちゅりーちゃんがいつも食べている、おやつを買ってきてくれるかしら?」
『わかったわ。ぺっとしょっぷさんにいってくればいいのね?』
飼い主からお金を受け取ると、ぱちゅりーは部屋から出ていった。
それを唖然と見守る営業マン。
「ゆっくりを・・・いやぱちゅりーちゃんだけで外に出して大丈夫なんですか?」
「いいのよ、何かあったら新しい金バッチのゆっくりを買うから。」
「はぁ・・・・・・」
こうしてぱちゅりーは、金バッチゆっくりを求めるさくやが徘徊する街へと出掛けていった。
これがぱちゅりーの運命を大きく変える事になるのを知らずに・・・・・
その頃さくやは、街での滞在時間が延びた分だけ、野良ゆっくりを殺されていく。
最初は空腹を満たせる程度の、ゆっくりが狩れば良かった。
『なんだかゆっくりできないのがいるよ!きっとおちびちゃんがえいえんにゆっくりしちゃたのもこいつのせいだよ!』
『そうなんだぜぇ!せいさっいしてやるんだぜぇ!』
『またか・・・・・』
だが人を見下すゆっくりが、見慣れないさくやを見逃すはず無く。
自ら進んでさくやに絡み、いいがかりや侮蔑の言葉を並べててくる。
たとえ興味は無くても、降りかかる火の粉を見逃す程さくやは甘くは無い。
『ひぃぃぃぃやべでぐだざいぃぃぃぃぃぃぃぃ』
『あら?さくやをせいさっいするんでしょ?だったらさくやもたたかわないとねぇ』
『ずびばぜんでぢたぁぁぁぁぁぁでいぶがちょうじごいでまぢたぁぁぁぁぁぁぁぁ』
れいむ達がさくやに襲いかかろうとした瞬間に、全身の皮を剥かれ目玉を抉られ震える饅頭と化すまりさ。
あっけに取られているれいむのあんよを切り刻み、少しづづ噛み千切っていくさくや。
任務を達成出来ない苛立ちを、これで忘れるかの様に野良を狩っていく。
やがては野良を見つけると、問答無用で襲う様になっていた。
『うふふふふ・・・さあさくやにそのみにくいなきごえをきかせてね、いますぐでいいわよ』
『ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁやべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』
さくやはれいむの右目に枝を突き立てる。
突き刺さった目玉ごと押し込み中の餡子を掻き回す。
『あぁいいわ・・・・もっときかせてね・・・・うふふふふふふふ。』
『やべ・・・ぎぃ・・・・・ひぃ・・・ぎぃ・・・・・げ・・・・・・・・・・っゆ”・・・・ゆ”・・・・ゆ”」
『あら・・・もうこわちゃったの・・・・ざんねんね・・・・・』
壊れた玩具に興味が失せたさくやは、新たな獲物を求めてそこ立ち去る。
そんな日々が2週間も続いた。
そしてついに目的のゆっくりに出会った。
人によって造られたすぃーに乗るぱちゅりー、そのお帽子に金色に輝くバッチ。
あれこそさくやが探していた金バッチゆっくりである。
『ついに・・・ついにみつかたわ・・・・・にがさないわ』
逃げられてはいけないと急ぎ追いかける、ぱちゅりーの周りに飼い主らしき姿も無い。
ぱちゅりーの前に先回りするさくや、いつも通りの問いをぱちゅりーに投げかける。
『そこのぱちゅりー』
『むきゅ?みかけないゆっくりね?』
普通なら野良の言葉に、耳を貸すような金バッチはいない。
だが見た事の無い希少種だったさくやに、思わず興味を持ってしまうぱちゅりー。
『ぱちゅになにかごようかしら?』
『あなたはひとさんのことにくわしいかしら?』
『むっきゅ!もちろんよ!ぱちゅはひとさんをゆっくりさせるために、がんばってきんばっちさんをとったゆっくり。
ほかのだれよりもひとさんをゆっくりさせれるじしんがあるわ。』
『そう・・・・・・くわしいのね・・・・・』
『むきゅ!なに・・・・・・』
『ようやくみつかった・・・・・せっかくだからすぃーもかりておこうかしら・・・うふふふふ』
さくやの口元に浮かぶ笑みに、ぱちゅりーは我が身の危険を察知する。
だが気づくのが遅かった、さくやはぱちゅりーの時間を止め乗っていたすぃーを奪う。
2匹乗るに小さかったが、無理やり動けぬぱちゅりーを担ぐ形で乗りすぃーを走らせる。
『めーりんおきなさい!まったくあなたは・・・・さくやがいなかったあいだちゃんとやっていたのでしょうね?』
『じゃむにゃむにゃ・・・じゃお?じゃおぉぉぉぉぉんじゃおじゃおじゃおおおおん!』
『まったく・・・・ちょうしだけはいいんだから・・・・』
久方ぶりに戻ってきたさくやを出迎えたのは、いつも通り洞窟の入り口で居眠りをするめーりん。
居眠りばかりしている様に思えるが、決してそんな事は無く。
さくやが不在の間の狩や、まだ幼いふらんの遊び相手等多彩に仕事をこなす。
『じゃお?』
『あぁ・・・このゆっくりは、おぜうさまのちえぶくろになってもらうためにつれてきたのよ。
まぁやくにたたなかったら、ちいさなおぜうさまたちのかりのれんしゅうだいね。』
洞窟ではれみりゃが、さくやの帰りを待ちわびている。
責任感の強いさくやが、これ程長期に渡ってれみりゃも元を離れた事は無い。
それだけに、何かあったのかもしれないと気を揉んでいた。
『おぜうさま・・・・ただいまもどりました』
『ごくろうだったんだどぉ!そいつがそうなのかだどぉ?』
『むっきゅ?ゆ?ゆ?』
従者の帰還に安心するれみりゃ、そしてその側に横たわるぱちゅりーについて問う。
硬直を解かれたぱちゅりーは、何が起こったのか理解出来ずただ混乱するばかり。
『よくきたんだどぉ、れみぃがこのこーまかんのあるじなんだどぉ』
『むきゅうううううううう!れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
れみりゃの姿を見て混乱に拍車をかけるぱちゅりー、ぱちゅりーが騒ぎ疲れて落ち着くまで暫くかかる。
落ち着いたと言ってもぱちゅりーは、れみりゃ食べられると怯え萎縮してしまう。
『おちついたかだどぉ?』
『むきゅ・・・・ぱちゅはたべられちゃうの?』
『それはおまえしだいなんだどぉ、おまえはひとさんのことにくわしいのかだどぉ?』
『むきゅ!そういうことなのね・・・・』
さくやと同じ質問をするれみりゃ、だがこの質問で自分が何故ここに連れて来れれたのかを察するぱちゅりー。
ぱちゅりーの持つ情報を必要とされている限りは、まだ殺される事はないだろう。
先に事は保障されてはいないが、今はまだ死ぬ事の無い事で少し安心する。
『それはなにをしりたいのかによるとおもうわ、
ぱちゅがこれまでまなんだことが、あなたにひつようなことかどうかはわからないわ。』
『おまえのしっていることをすべて、れみぃとおちびちゃんたちにおしえてやってほしいんだどぉ。』
れみりゃの子供の家庭教師を頼まれるぱちゅりー、浚われて来ただけに選択肢は無いに等しい。
断れば食べられるだけ、まさに生きるか死ぬかの選択
『むきゅ・・・わかったわ・・・・でもそのあいだのあんぜんはほしょうしていただけるかしら?』
『もちろんだどぉ、ひんきゃくとしてあつかってやるんだどぉ。』
こうしてぱちゅりーは、れみりゃの元で家庭教師として残る事となった。
だが飼いゆだったぱちゅりーは、草や虫を食べる事が出来ない。
『むきゅうううう・・・ううううう・・・やっぱりぱちゅもこれをたべないとだめかしら?』
目の前に置かれた夕食は、植物型で生まれた茎付きの赤ゆ。
その茎にはまだその姿を形成しきれず、顔の付いたプチトマトの様。
これでもぱちゅりーが成体を食べる事は、出来ないであろうとの一応の配慮はあった。
『いやならむしさんでもたべる?』
『むきゅ!ゆゆゆゆゆ!・・・・わかったわ・・・・ぱちゅはこっちをいただくわ。』
食べるのに躊躇しているぱちゅりーを見かねて、さくやが自分の食べていた昆虫を分けてくれた。
まだ生きているのかワシャワシャと身体をくねらせる昆虫、こんな虫を食べるくらいならとパチュリーは覚悟を決めた。
『むきゅううう・・・がぶ!むしゃ・・むしゃ・・・ゆ?いがいにいけるわね!これはおいしいわ!』
流石に金バッチゆっくりはしあわせぇー等とは叫ばない。
初めて食べる枝付きの赤ゆは、その抑え気味の甘味で上品な食べ物を食べ慣れているぱちゅりーに心地よかった。
同属を喰らう嫌悪感はあったが、金バッチはもともと本能を抑える訓練をされてきている。
他に食べれる物が無いのだから、感情を殺してでも食べるしか無い。
食事を終えて、れみりゃに改めて問うぱちゅりー。
『むっきゅ、じゃあなにからおしえればよいかしらね・・・・』
『まずはれみぃはおまえのことがしりたいんだどぉ、どこでうまれどんなくらしをしてきたのかおしえてほしいんだどぉ。』
まずはぱちゅりーが、これまでどんな暮らしをしてきたのかを知りたがるれみりゃ。
これでどんなゆっくりかを見極める思惑があった。
『そう・・・わかったわ。でもぱちゅはおまえなんてなまえじゃないわ。ぱちゅとよんでいただけるかしら?』
『わかったんだどぉ、でもすこしよびにくいからぱちぇとよぶんだどぉ。ぱちぇもれみぃとよぶといいんだどぉ。』
短いやり取りではあったが、知恵に長ける者同士何か通じる物を感じる2匹。
ぱちゅりーの話に興味深く聴き入るれみりゃ。
『そうね・・・まずはぱちゅがうまれたばしょからはなすわ・・・・ぱちゅはかこうじょでうまれたの。』
『かこうじょってなんなんだどぉ?』
加工場を恐れるゆっくりは多い、だがそれが何を意味する場所か知る者は少ない。
そこは何かしら恐ろしい場所で、連れて行かれるとゆっくり出来なくなると言う印象しか無かった。
『かこうじょはね、かぞえきれないくらいのゆっくりがあつめられるばしょなの。
そこでかいゆにするためのおちびちゃんたちを、たっくさんうませたりころされたりするの。』
『ころされるぐらいなら、どおしてたたかったりにげだしたりしないんだどぉ?』
当然の疑問である。
殺されるのが分かっているなら、なんらかの抵抗をするべきであろう。
『むきゅ・・・・そうね・・・・・れみぃはここのまえにはえているあのきさんをたおせる?』
『さすがにむりなんだどぉ・・・・』
『ひとさんはこれをたおせるのよ・・・・・ちからでたおすのじゃなくておどうぐをつかって・・・・
おおきなきさんやいわさんもかんたんにこわせるのよ・・・・』
その実力差にゾッとするれみりゃ、前にふらんと共に人と戦い敗れた時によくも生きて帰って来れられたものである。
だが勝てないのであれば逃げればいい、だがそれも叶わぬとぱちゅりーは言う。
『ぱちゅたちゆっくりはみえないかべのへやにいれられるのよ。そのかべはかたくてこわせたゆっくりはいないわ。
よほどのきせきでもおこらないとにげだすのはむりね・・・・・・・・』
『わかったんだどぉ・・・・・あつめられたゆっくりはころされないのもいるんだどぉ?』
『そうね・・・・・たしかにいることはいるわ・・・・・でもかいゆにしてもらえるゆっくりはここからはでないの・・・』
『なんでだどぉ?ひとさんはそのためにゆっくりをあつめているんじゃないんだどぉ?』
生き残るゆっくりは存在するのに、飼われるゆっくりがいない事に矛盾を感じるれみりゃ。
人が何の為に、ゆっくりを集めているのか分からなくなる。
『かいゆになれるのはかこうじょでうまれたおちびちゃん・・・・それもばっちしけんにごうかくしたゆっくりだけなのよ。』
『ごかくできなかったらどうなるんだどぉ?』
『むきゅ・・・・・しょぶんされることになるわね・・・・・』
『!』
生殺与奪の全てを人に握られ、全ての自由を奪われる加工所のゆっくり達。
人にとっては希少種も通常種も関係無い、資質に足らないゆっくりに生きる価値は無かった。
人とゆっくりとの関係は自分が思っていたよりも低く、人によってゆっくりの根源を捻じ曲げられ虐げられているかに思える。
だが飼いゆのその暮らしぶりは、安全かつ快適な生活を送れていた。
生きていくだけを考えるならば人に屈するのもいいだろう、しかし自尊心を失ってまで生きたいとも思えない。
『ひとさんはやっぱりこわいんだどぉ・・・・』
『むっきゅ・・・そうね・・・・おこらしたらぱちゅたちではぜったいにかてないわ・・・・でもね・・・・
ゆっくりをあいしてくれるやさしいひとさんもいるのよ。ぱちゅたちにはつくれないおうちやごはんさんをくれるのよ。』
『でもゆっくりをころすんだどぉ』
人とゆっくりの関係は決して肯定出来る物ではなかった。
しかしゆっくりでは得る事が出来無かった物を、生み出し活用出来るのも人にしか出来ない。
結局ゆっくりは人に何一つとして勝てる物は無い、あるとすれば蛮勇な勇気と繁殖力ぐらいである。
『そうね・・・でもぱちゅはころされたゆっくりにもわるいところはあるとおもうの・・・・・ひとさんのおうちでおうちせんげんしたり、
たべものをうばおうとするゆっくりもいるわ・・・・・じぶんよりつよいひとさんにそんなことをしたらどうなるとおもう?』
『まちがいなくころされるんだどぉ・・・・』
『そう・・・・・これはゆっくりがおばかだったからおこることなの、もっとちからのさをりかいできるぐらいかしこかったら・・・・
それかぎゃくにもっとおばかでひとのまねなんかできなかったらよかったとおもうの・・・』
ぱちゅりーが語っているのは、これまで金バッチ教育で教えられてきた事ばかり。
実際にこれが正しいのかはぱちゅりーには判断しようが無い、だが現実にも当たらずとも遠からずと言った所。
ゆっくりがもっと利口であれば人との実力の差を理解して、もっと上手く共存か距離を取る事も出来たではず。
逆にもっと馬鹿であれば人の真似をする事無く、野山の草や虫などを食べて生きていただろう。
稚拙に人に近いばかりに驕り、我侭に行動する。
『れみぃたちはひとさんにはかてないんだどぉ?』
『むきゅ?そのためにれみぃは、ぱちゅをここへつれてきたのでしょ?
もぅかくごをきめたわ・・・・ここでぱちゅのもつちしきをできるだけかつようするから!
でもかりにはあてにはしないでね?おそとをはしりまわったりしたらしんじゃうから。』
ぱちゅりーの飼い主は、沢山の金バッチゆっくりを飼っている。
たとえぱちゅりーが行方不明となっても、探す事無く新しいゆっくりを購入してくる事だろう。
もう家に帰る事は出来ないであろう、仮に出来ても飼い主は野良となったぱちゅりーの帰還を喜ばない。
ぱちゅりーは覚悟を決めるしか無かった、こうしてこーまかんに新しい仲間が加わる。
『みゃみゃこいちゅはたべにゃいの?』
『おぜうしゃまがかりのうでをみしゃてやりゅんだどぉ~』
『むきゅううううううううううう!』
『おちびちゃんたちやめるんだどぉ!』
れみりゃと話をしているぱちゅりーの背後から、突如襲いかかる子れみりゃ。
ぱちゅりーの髪に噛み付いた子れみりゃを、素早く引き離すれみりゃ。
『むきゅぅぅぅぅぅ・・・・ありがとう・・・たすかったわ・・・・』
改めて捕食種の群れにいる事を思い知らされるぱちゅりー、覚悟は決めたつもりでもやはり恐ろしい。
髪を噛まれただけなので怪我は無かったが、次はどうなるか分かったものではない。
『おちびちゃん!ぱちゅはれみぃのおきゃくさまなんだどぉ!つぎにおなじことをしたらおしおきするんだどぉ!』
『きゅぴぃぃぃぃぃぃごめんなしゃいぃぃぃぃぃぃぃ』
『ゆっくちりきゃいしちゃよ・・・・・』
れみりゃは子供2匹に、賓客である事を宣言して叱る。
決して軽い扱いをするために、ぱちゅりーをわざわざここまで連れて来させたのでない。
子供2匹を寝かしつけると、れみりゃはぱちゅりーに謝罪した。
『すまなかったんだどぉ・・・・れみぃがさきにちゅういしておかなかったからなんだどぉ・・・・・』
『むきゅ・・・・・』
流石のぱちゅりーも、まさか捕食種に謝られるとは考えてもいなかった。
人に関する知識を学びたいとする、れみりゃの本気がヒシヒシと伝わってくる。
共に月を眺めながらぱちゅりーは、今後自分はどうすればいいのかを想う。
捕食種には違いないのだが、れみりゃのその王たる資質に惹かれる物を感じる。
『ぱちゅはきにしていないわ・・・・』
『たのむんだどぉ・・・・れみぃはふたたびむれをおおきくしないといけないんだどぉ・・・・
そのためには、ぱちゅのちえがひつようなんだどぉ。』
『むきゅ・・・・わかっているわ・・・・・ぱちゅもできるかぎりをつくすから・・・・・』
『たのむどぉ、きたいしているんだどぉ。』
『むっきゅ・・・・・。』
させられると言う気持ちから、してあげたいに変化しているのを感じるぱちゅりー。
月の蒼い明かりが2匹を包み込む。
この気持ちが友情なのかただの同情なのかは、まだぱちゅりーにも判断出来ない。
『じゃおおおおおおおおおおおおおおおお!』
突如響き渡るめーりんの雄たけび、そして空からぱちゅりー達に迫る大きな影。
現れたのは梟、その爪と嘴がぱちゅりーに襲い掛かってきた。
『むっきゅ?』
『ぱちぇ!あぶないんだどぉ!』
『じゃおおおお!じゃおじゃお!じゃおおおおおおお!』
夜半に飛ぶ鳥がいると言う事を知らなかったぱちゅりーは、月に浮かぶ影を見て呆然としていた。
めーりんが梟に体当たりする、そして怯んだ隙にれみりゃがでぱちゅりーを助ける。
梟とれみりゃの間合いが離れた瞬間に、さくやの放った小枝が梟を突く。
驚いた梟は、そのまま森の奥へと消えていった。
『ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・・・・』
『もぅだいじょうぶなんだどぉ、れみぃがいるかぎりぱちゅはまもってやるんだどぉ!』
事終えてからその恐怖に震えだすぱちゅりー、寄り添い話しかけて介抱するれみりゃ。
恐怖しながらも冷静にれみりゃ達の連携を思い出す。
ゆっくりがゆっくりする事を捨てていなければ、これだけの戦闘力を得る事は叶わないであろう。
それほどの者が未だ群れの復興を出来ていない。
『む・・・むきゅ・・・・ありがと・・・・たすかったわ。』
『ぱちぇはれみぃのだいじなおきゃくさまなんだどぉ!これくらいとうぜんなんだどぉ!』
『れみぃ!ぱちゅはかくごをきめたわ!ぜひれみぃのむれのふっこうさせましょう!』
『ほんとだどぉ!よろしくたのむんだどぉ!』
れみりゃに浚われて来たとは言え、危ない所を救われたのに違いは無かった。
恩義が出来た以上は義理を果たさなければならない。
れみりゃの群れの復興に、本腰を入れて手助けをする事にしたぱちゅりー。
はたして群れを再興出来るのか!そしてぱちゅりーが家に帰る事は・・・・・
つづく
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紅魔館を揃えたくて必死に考えた結果がこれです。
しばらくこのメンバーでいろいろ書いてみようかと思ってるのですが、なんとも微妙なカリスマ・・・・・
れみりゃにはまだ進化する余地があるのではないかと、前から思っていたのですがなんとも話に絡ませ難い!
まだまだ修行が足りません・・・・・
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
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○○あきのSS感想はこちらへ
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誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
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