ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1412 しゃんはいとほーらいとその子供
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ankoss
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・俺設定が大いにありますので御了承下さい。
・原作東方を知らなければ分からない点がありますのでご注意下さい。
・相変わらず展開がおかしいです。
・人間は出て来ません。
・ちょっとゆっくりの域をはみ出したゆっくりが出ます。
天然あき
「しゃんはーい」
「ほーらい」
珍しいゆっくり二匹がぴょんぴょんと跳ねていく。
彼女達はゆっくりしゃんはいとゆっくりほーらい。
通常種のゆっくりありすとセットで見られる希少種の中でも上位に位置している。
他にも亜種がいるそうなのだがそれはしゃんはいとほーらい以上に希少なので割愛させてもらう。
大体ゆっくりありすと共に行動しているのが多く、このようにありす抜きで行動しているのはとても珍しい。
「ゆううぅ…」
するとしゃんはいとほーらいの行く先に呻き声を上げ、黒ずんでいく饅頭が一つとゆっくりがいた。ゆっくりありすだ。
「まだまだとかいはすっきりをするわよおおおおおおお!!!」
……どうやられいぱーのようだ…。
本来なら会ってはならない部類のゆっくり。
しかし、
「しゃんはーい」
「ほーらい」
しゃんはいとほーらいは何でもないようにれいぱーありすに近付いて行く。
「ゆゆ!?」
れいぱーありすもそれに気付く。すると、
「とってもとかいはなおにんぎょうさんね!ありすがうまくあやつってあげるわ!!」
「しゃんはーい」
「ほらーい」
れいぱーありすはしゃんはいとほーらいを襲う事なく共に跳ねて行った。
ゆっくりありすとしゃんはいとほーらいは共生関係にあるとされている。
何故かありすと共にいるしゃんはいとほーらいは戦闘能力が高くなるという事がある。
そしてありすの命令通りに動く。
それにより、ありす単体では捕らえられない高所にある餌や、外敵に襲われても対処できるようになるのだ。
その代わり、しゃんはいとほーらいは喋れないという事でゆっくりできない奴として他のゆっくりに殺されるのをありすに防いでもらえるのだ。
ゆっくりの数は無駄に多く、下手な獣よりも遭遇の危険がある為これは大きいメリットなのだ。
こうして、ゆっくりしゃんはいとほーらいを連れたれいぱーありすが誕生したのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んぼお゛お゛お゛お゛お゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
触手のように生えたぺにぺにを数本持つありすにすっきりさせられ苦悶の表情で黒ずんでいく何匹ものゆっくり。
「やべでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」
それをまじまじと見せ付けられるのは本来ゆっくりの中では強者の部類に入る筈のドスまりさだ。
「ゆっふ~なかなかとかいはだったわ~」
「しゃんはーい」
「ほらーい」
ありすは一息つく。
「さすがクイーンね!とってもとかいはよ!!」
「クイーンがすっきりするのをみたらありすもとかいはなすっぎりがじだぐなっでぎだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!んほおおおおおおおお!!!」
周りの同じれいぱーありすがありすを褒めたたえる。
そう、あの時しゃんはいとほーらいに出会ったれいぱーありすは二匹を巧みに操り、何時しかありす版のドスまりさ、クイーンありすへと成長していたのだった。
しかもサイズだけならドスまりさの二倍近い超巨大サイズだった。
「ゆっふっふっふ♪さあめいんでぃっしゅよおおおおおお!!!」
何度もすっきりしたというのにクイーンありすは興奮冷めやらず、ドスですっき
りしようと巨大なぺにぺにをいきり立たせる。
ドスまりさのドススパークのようにクイーンありすには何本ものぺにぺにを生やし、触手のように操る事が出来るのだ。
その為ドスサイズでありながら通常サイズのゆっくり相手でもすっきり出来るのだ。
だが、クイーンありすは全てのゆっくりですっきり出来るようになっている。
その為ドス用の極太ぺにぺにも存在するのだ。
「やべろお゛お゛お゛お゛!!?ぐるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ドスまりさの悲痛な叫びも虚しく極太ぺにぺにがドスまりさのまむまむに侵入する。
「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」
一度もすっきりーを経験した事のないドスまりさは苦痛に喘ぐ。
「んほおおおおおおおおおおお!!!はつものはやっばりざいごうだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
気持ちの悪い顔をしながらピストンするクイーンありす。
この世で上位に入るであろう醜悪な光景だ。
「とってもとかいはだわ…」
「んほおおおおおおおおお!!!」
「みてたらこうふんしてきたわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
周囲のれいぱー共も騒いでいる。
「ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりいいいいいいいいい!!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛!!?」
ドスまりさがみるみる内に黒ずんでいく。
「ゆふぅ…なかなかにとかいはだったわ…」
ドスまりさを完全に黒い塊にした後満足げにクイーンありすは告げる。
「んほおおおおおおおおおお!!!やっぱりクイーンはせかいでいちばんとかいはだわあああああああああああああ!!!」
「「「クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!」」」
「「「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」
クイーンのあまりのとかいはっぷりに周囲が騒ぎ出す。
「ゆっふっふ…ゆ~ふっふっふっふ!!!」
クイーンありすは高笑いする。
これが今森に住むゆっくり達にとって脅威となっているれいぱーの群れであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「やっぱりすっきりするのはまりさがいちばんね!!」
「いえけんじゃなぱちゅりーこそとかいはなあいのすばらしさをりかいしてくれるわ!!」
「いいえ!でいぶこそとかいはなあいでじょうかしてあげるべきだわ!!!」
とかいはなあいを与えるのにどのゆっくりが一番相応しいか話すれいぱーありす達。
「ゆふふ…とってもとかいはね…」
クイーンありすは笑う。
あの時しゃんはいとほーらいに出会ってから順風満帆。薔薇色のゆん生を送っていた。
「しゃんはーい」
「ほーらい」
そんなクイーンに甘い林檎を持って来るしゃんはいとほーらい。
巨大なサイズのクイーンはそれを一口で食べてしまう。
「ゆふふ…む~しゃむ~しゃ…まあまあとかいはね…もっといいのをもってきなさい」
持って来てもらっておきながら満足しないで文句を言うクイーン。
今はすっきりしてけんじゃもーどになったありす達は更なるとかいはなあいという名のすっきりに向けてドスまりさの溜め込んでいた食糧を食べる宴を行っていた。
今回襲ったドスはどうやら食糧管理には優秀だったようで、れいぱーの群れが満足のいく食糧はたくさんあったのでれいぱーは満足のいくまで食料を食い荒らす。
「しゃんはーい」
「ほーらい」
だがそんな中でしゃんはいとほーらいは食べる時間すら与えられず食糧調達に向かわせられる。
操り手であるクイーンからすればしゃんはいとほーらいは都合のいい道具でしかないのだから当然と言えば当然だ。
道具なのだから与えられる恩恵は全て自分のものであるのはクイーンにとっては当たり前なのだ。
「ゆぶ!?」
そう思っていたクイーンにチクリと何か痛みが走る。
「ゆ?なにかしらいまのは?とかいはじゃないわ…」
突然の痛みに気分を害されたクイーンは不満げな顔をする。
それが崩壊の予兆であるとは、クイーンは知る由もなかった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
皆が寝静まった頃…。
「しゃんはーい…」
「ほーらい」
ゆっくりしゃんはいとほーらいがひそかにクイーンの側に回る。
「ゆぴぴ…」
クイーンは完全に寝入っており、しゃんはい達の行動に気付く様子すらない。
「しゃんはーい…」
するとしゃんはいから針のように細く鋭利な突起が出現する。
それはしゃんはいのぺにぺにであり、それをクイーンの皮に突き刺した。
「……!?」
クイーンは小さく震えて反応するがそれだけで再び寝息を立て始める。
ほーらいもしゃんはいと同じようにぺにぺにを突き刺していった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆわああああああああああああれいぱーだあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
「「「んほおおおおおおおおお!!!」」」
れいぱーの群れに襲われるゆっくりの群れ。
「むっきゅうううううおしかえすのよおおおおおおお!!!」
「「「ゆおおおおおおおおおおお!!!」」」
群れのけんじゃであるぱちゅりーのもとれいぱーの群れに対抗するゆっくりの群れ。
「んほおおおおおおおおお!!!」
するとクイーンが触手から消防車のホースから水を放出するように精子カスタードを噴射する。
それは放物線を描き、ゆっくりの群れに降り懸かる。
それを浴びたゆっくりは、
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
頭から数本の茎を生やして黒ずんでいく。
「む゛ぎゅ…」
けんじゃのぱちゅりーもそれを浴びて息絶える。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぱちゅりーがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
司令塔の死亡は戦局を左右するには十二分だった。
「「「んほおおおおおおおおおお!!!」」」
「ぐるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
どうやらあれで勝敗は決してしまった。
「たずげでドズう゛う゛う゛う゛う゛!!?」
「ドススパークをうっでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「ゆ、ゆうう…」
大将であるドスに助けを求める群れのゆっくり達。
もはやれいぱー達を止められる余力のなくなったゆっくり達ではドススパークだけが頼りだった。
というか頼まれるまでドススパークを放とうとしない時点でここのドスはあまり優秀ではないようだ。
「ゆ、ゆうううどうずればいいのぱちゅでぃいいい!!?」
どうすればいいかわからず、今はもういないぱちゅりーに助けを求めるドス。
この時点で群れのゆっくりに勝ち目はなくなっていた。
だが異変はその直後に起きた。
「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
突如辺りを覆い尽くさんばかりの悲鳴が響き渡る。
それはドスでも群れのゆっくりでもれいぱーでもなく、クイーンありすのものだった。
「ゆっぎぎぎぎ…ぎぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」
クイーンが口から泡を吐き、白目を向いて痙攣しだす。
「しゃんはーい…」
「ほーらい…」
それをしゃんはいとほーらいは感慨深げに見つめていた。
「ひぎげ…!!?た、たずげ…とが…!!?」
クイーンはしゃんはいとほーらいに自分を助けるように命令したつもりなのだろう。
だがしゃんはいとほーらいは感慨深げにクイーンを見るだけだ。
「!!!?」
今までクイーンの命令に背いた事のないしゃんはい達が自分の命令を聞かないなんて初めてだった。
クイーンは今この激痛がしゃんはいとほーらいが原因によるものだと気付いた。
今まで散々世話して来てやったのに…!!?
都会派な自分の側にいる事を許してやっていたのに…。
クイーンの中に裏切られた怒りと恩を仇で返された怒りが沸き上がる。
実際は世話してきたのはしゃんはい達の方なのだがクイーンはそんな事気程にも思わない。
だが、いくら怒ろうとも既にクイーンは行動出来る程の余裕はなくなっていた。
「んぎぎ…ひゅげげげげ!!?」
「クイーン!!どうしたの!?そのかおはとかいはじゃないわ!!?」
前線で興奮状態となってれいぱーモードとなっているありす以外のありす達が心配げに叫ぶ。
「ゆ?なにがおきたの?」
ドスまりさもクイーンに何かあったのに気付いたようだ。
本来ならそこでチャンスと判断してドススパークかゆっくりオーラを行うべきなのだが相変わらずその選択肢は浮かばないようだ。
「ゆぎィ!!?」
クイーンが一際大きく揺れる。
そしてそれと同時に変化は起きた。
クイーンの額から角が生えてきたのだ。
「ゆ?」
「んほ?」
クイーンありすの額から生えてきた角に茫然とする周囲のれいぱー。
「ゆごぼえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
そしてクイーンの悲鳴と共に角はどんどん伸びていき、最終的に腕も生えてきた。
「ぎひ…けびぇやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンほ絶叫と共に腕の生えてきた部位からメリメリとクイーンの身体が裂けていく。
「ゆ…ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンのあまりにも惨たらしい惨状に悲鳴を上げるれいぱー。
それは興奮状態のれいぱーとそれに襲われているゆっくり以外の行動を止めてしまう程のものだった。
「ぷるぱあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンの絶叫と共にクイーンの顔が縦に裂ける。
勢いよく飛び散るカスタード。
元々ドスタイプの中でも巨大であった身体はカスタードの量も半端ではなかった。
だが重要なのはそこではなかった。
「な、なにごれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
「………………」
重要なのは…クイーンありすから出て来た何かだった。
それは黄色い長髪に赤い大きなリボン。
両手には剣を持ち、黒い洋服にエプロンをつけた服装のクイーンありすに匹敵する胴付きゆっくりが姿を現した。
「………………」
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
そのゆっくりのただならぬ雰囲気にしーしーを漏らすれいぱー。
「しゃんはい…」
「ほーらい…」
その巨大ゆっくりを満足げに見るしゃんはいとほーらい。
その巨大ゆっくりはまるでしゃんはいを胴付きにしたような外見である事からもわかるようにしゃんはいとほーらいの子供であるのだ。
この巨大ゆっくりは希少種の中でもしゃんはいやほーらい、いやありとあらゆる希少種の中でもトップレベルに希少な存在すら疑われている超希少種「ゆっくりごりあて」である。
両手に剣を持ち、その巨大さで熊すら倒せてしまい、ドスでは勝てないというはっきり言って「僕が考えたさいきょうのゆっくり」みたいな厨二ゆっくりである。
「…………………」
ゆっくりごりあては辺りを見回す。
「ゆ゛…ゆ゛あ゛あ゛…」
辺りにいるゆっくりが恐怖に震える。
一瞬にして狩る側と狩られる側が決定していた。
「………………」
ごりあてが剣を振り上げる。
そして勢いよく振り下ろす。
それだけでクイーンありすの周りにいたれいぱー達が跡形もなく吹き飛んだ。
叫び声を上げる暇すらなかった。
「ゆ゛、ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
その絶叫が虐殺の始まりだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
殺されていく。
クイーンありすのもとに集ったれいぱー達がゆっくりごりあてに虐殺されていく。
『ゆ゛…ぁ…どうじべ…』
身体を引き裂かれ、ごりあての一撃に吹き飛ばされながらまだクイーンありすは死ぬ事は出来なかった。
だが何も出来ず、ただ仲間が虐殺されていく様を見ているしか出来ない。
『あり…ずの…とがい…はな…むれ…が…』
どうしてこうなったのだろう?
昨日までは順風満帆でこれ以上なくゆっくりしていた筈なのに…。
『どう…じで…』
クイーンはそうして訳がわからないまま絶望の中息絶えた。
最初から自分がこの為だけに生かされていた事さえも気付く事はなかった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「しゃん…はい…」
「ほ…らい…」
ごりあての行う虐殺を見ながらしゃんはいとほーらいは場違いな程穏やかだった。
安らかな笑みを浮かべて我が子の誕生を祝福する。
しゃんはいとほーらいには妊娠する機能が無いのだ。
だから子を為す際は他のゆっくり(殆どがありす種になる)が必要なのだ。
他のゆっくりの胎内を利用し、針のようなぺにぺにを使って子供を作成する。
しゃんはい達の注射は三度行われ、一度目はありすをごりあて誕生に可能なものに成長させる。
ドスまりさのドスまりさへの突然変異はドス因子等諸説があるがクイーンありすはこれが誕生要因である。
その為ドスに比べて数が少ないのだ。
一度目の注射でありすをクイーンありすにし、二度目で種を植え付ける。
クイーンありすのぺにぺにの多様化は受け手側に回らせぬようにして清潔な母体を保つ為と母体となりやすいありす種を増やす為である。
そして三度目の注射で胎内に潜んでいた種を急成長させ誕生させるのだ。
その結果生まれるのがゆっくりごりあてである。
一度目や二度目の注射は成功しても三度目が成功する個体は少ない為クイーンありすのまま一生を終えるありす種もいる。
だから、クイーンありすになったありすは死にたくないのならしゃんはい達を使い潰すか殺すべきなのだ。
その意味ではゆっくりごりあての母体となったありすはしゃんはいとほーらいを上手く利用してしまったが故にこうなったのだ。
しゃんはい達がありすに対して忠実なのも母体を損なわない為と三度の注射を終わらせるまで側にいられるようにする為であった。
そうした経緯の後に誕生したゆっくりごりあては生まれながらにしてドス以上の強固な身体を持つ為親の庇護等はいらない。
子を為し、後の世に続くものを生み出したしゃんはい達は卵を産み終えた鮭のように死んでいく。
「しゃん…は…」
「ほ…ら…」
二匹は眠るように息を引き取る。
その顔は幸福で、これ以上なくゆっくりとしたものだった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆ?なにこれ…」
ドスまりさは呆然と殺戮を行うゆっくりごりあてを見ていた。
次々とれいぱーありすが悲鳴を上げて吹き飛んでいく。
そこに一切の慈悲もなく容赦もない。
「……………………」
ごりあては両腕に持った剣を振り回す。
それだけで恐怖でしかなかったれいぱー達が死んでいく。
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
「おねがいじまず!!!いながものでいいがらゆるじでぐだざい!!!」
命乞いをするれいぱーが命乞う事すら阿呆らしくなるような暴力で消し飛ぶ。
「ゆわああああああ!!!かっこいいんだぜええええええええええ!!!」
そしてその光景を見ながら歓声に湧くゆっくり達。
群れのゆっくりからしたら突然現れてれいぱーを殺していくヒーローに見えたのだろう。
「ドスなんかよりもかっこいいよおおお!!!」
れいむが叫ぶ。
「ゆゆ!!?」
ドスまりさはれいむのその言葉に衝撃を受ける。
れいむの側からすれば仲間がれいぱーに襲われている間何もしなかったドスとれいぱー共を皆殺しにしているごりあてではどちらを好意的に見るか想像は簡単だ。
「ゆっくりできないドスなんていらないんだぜ!!」
「むきゅ、けんじゃなぱちゅりーはあっちのほうがゆっくりできるとおもうわ!!!」
「わかるよー!ドスはつかえないだねー!!」
周囲から次々と湧くドスへの非難。
ドスの自業自得ではあるがゆっくり達もあまりにも早い見限りである。
「どうしてそんなごといぶのおおおおおおおお!!?」
今までドスという事でチヤホヤされてきたまりさのはそれは大きなショックだった。
だがこれといって何かする訳でもなくただ泣き叫ぶだけであったが。
「ゆひいいいいいい!!?ありずはとかいはなあいをぜんせかいにひろめるすうこうなしめいがびゃ…!!?」
そうこうしている内にれいぱーの殆どが殺された。
れいぱーにすっきりさせられたゆっくりも死んでいるのが群れのゆっくりは気付きもしない。
頭の中で自分の味方と一度インプットされたのならそう思い込んでしまうのがゆっくりというものなのだ。
すると、何匹かのゆっくりごりあてに近付いていく。
「……………」
ごりあてがゆっくり達を見下ろす。
そしてそれに呼応するように、
「ゆっくりしていってね!!」
れいむはごりあてに対して満面の笑みで親愛の挨拶する。
無能なドスを見限り、群れの新たなリーダーと勝手に決められたそんなれいむに向けて、
「むんべ!!?」
剣を振り下ろして粉微塵にしたのだった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆ…?」
群れのゆっくり達は何が起きたわからなかった。
れいぱー共を殺したゆっくり出来るゆっくりの筈がどうしてれいむ(とその周辺のゆっくり)を殺したのかわからなかった。
「………………」
ごりあては何も言わない。
そのまま、れいむを殺した剣を横薙に振る。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛でいぶべ!!?」
れいむが死んだ現実をようやく理解して叫び声を上げようとしたまりさが一撃のもと殺される。
ごりあての持つ剣に比べてゆっくりは小さかった為斬られるというより潰されると表記した方が正しいだろう。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?どうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
ようやくごりあてが味方でもゆっくり出来るものでもない事を群れのゆっくりは理解した。
だが遅すぎた。
「むっきょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?ぱぢぇはけんじなのびょべ!!!」
「わからないよお゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛ア゛ア゛!!!?」
次々と群れのゆっくりがれいぱーと同じように虐殺されていく。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?じにだぶない゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「どずう゛う゛う゛う゛う゛!!!だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」
「ゆっぐりじでないであいづをやっづげでね!!!」
自分達で見限っておきながらドスに助けを求める群れのゆっくり達。
「ゆゆう!!わかったよ、ドスがみんなをまもるからね!!!」
ドスもドスで何のお咎めもなく群れのゆっくり達の味方をする。
このどすは素直なバカと言ったところなのだろう。
「………………」
ゆっくりごりあては無言で群れのゆっくりを蹂躙していく。
そんなごりあてに対して、
「ゆゆう!!これ以上はドスがゆるさないよ!!!」
ごりあてにドスが対峙する。
サイズはごりあての方が大きいので見上げる形になってしまう。
「…………………」
「むれのみんなをきずつけるゲスはドスがせいっさいするよ!!!」
そう宣言してドスまりさはドススパークを放つ。
「ドススパーク!!!」
ドスの口から放たれる高熱量の光。
動物にとって脅威となる攻撃。
それを真っ向から浴びるごりあて。
「ゆゆう!!!やったんだぜ!!!」
「さすがドスだね!れいむのふぁーすとちゅっちゅをあげてもいいよ!!!」
「わかるよー!!これでゲスはしんだんだねー!!!」
好き放題騒ぐ群れのゆっくり達。
彼等にとっては自分達をゆっくりさせるものには全力で依存するようだ。
ドスですら都合のいい盾程度にしか思ってないのかもしれない。
れいぱー共も大概だがこいつ等も大概だった…。
「ゆっふ~。これでむれのみんなをやっつけたゲスはせいっさいし…」
ドスまりさは群れのゆっくりの方へ振り向いてごりあてを倒して一件落着した事を群れのゆっくりに告げようとするが、言葉を言い切る事は出来なかった…。
何故なら、二本の剣がドスまりさを貫いたからだ。
「ゆが…へ…?」
口から新たに剣を生やす斬新な返信を遂げたドスまりさはその自分の新たな一面に困惑する。
だがこれ以上ドスまりさが困惑する事はなかった。
そのまま二本の剣はドスまりさを切り裂き、幽●白書の「美食家」の人みたいに口から上と下を綺麗に分離した。
「ゆが…」
口から上が地面に落下しながらごりあての方向を見る。
「………………」
ごりあては相変わらずの姿で何も変わらずドスまりさを見下ろす。
つまりはドススパークはごりあてに傷一つ焼け跡一つ残せなかったという事だった。
ごりあては真っ二つになったドスの上を剣で縦に両断する。
悲鳴すら上げられず絶命するドスまりさ。
「ゆ…?」
「むきゅ…?」
ドスまりさですら傷一つ付けられない相手…。
そのショックは群れのゆっくりにとっては絶望よりも理解不能というものになった。
だがそんな事をしても意味はないし何も解決しない。
ごりあてはそんなゆっくり達に剣を容赦なく振り下ろす。
巨大な剣はゆっくりには斬られるというよりも潰すと表現した方がいい代物だった。
「あ…ゆ、ゆ、ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
ごりあての気付けの一撃でようやく我に返ったゆっくり達は我先にと逃げ出し始
める。
「………………」
ゆっくりごりあてはそれを追い始める。
あまり移動能力の高くないゆっくりが巨大なごりあてから逃げ切るのはほぼ不可能だった…。
「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおお!!?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…………………」
ゆっくりごりあては横たわる。
穏やかな日の光を浴びて眠るように横たわる。
その近くにはごりあてが殺したゆっくり達の残骸がある。
ごりあての寿命は短い。
急成長し、強固な身体を持ちながらも寿命は一ヶ月もない。
その寿命の短さと誕生までの困難さがゆっくりごりあてを超希少種としている要因なのだ。
「……………」
喋る機能を持たないごりあては最期まで無言のまま木漏れ日の中で目を閉じる。
自分の役目を終えて安らかな笑みを浮かべて息を引き取る。
するとその直後一つの異変が起きた。
ゆっくりごりあての身体から次々と茎が生えていく。
何十本と生えてきた茎にはすぐに実が出来ていく。
そうしてそれはゆっくりにしては破格の早さで成長していく。
そして翌日にはその茎からゆっくり達が誕生した。
そのゆっくりは生まれた直後、
「しゃんはーい!」
と元気よく挨拶した。
すると、次々と生まれたゆっくり達は様々な挨拶をする。
「しゃんはーい!」や「ほーらい!」は多い方。
その他にも様々なゆっくりが生まれてくる。
希少種の中でも珍しい「ゆっくりおおえど」や「ゆっくりろしあ」等も生まれてくる。
ごりあてから生まれたゆっくり達の特徴は皆ポケ●ンみたいに自分の種族の言葉しか話せないのだ。
「しゃんはーい!!」
一匹のゆっくりしゃんはいがゆっくりの残骸を見つけて跳ねていく。
ごりあてから生まれたゆっくり達はそれが母が残してくれたものだと理解していた。
「しゃんは~い♪」
「ほ~らい♪」
「おおえど~♪」
ゆっくりの残骸をごりあての子供達は食べていく。
結構な量があり、これを全部食べ切る頃にはしゃんはい達は成体間近までにはな
れるだろう。
これがゆっくりごりあての役割。
敵の多いしゃんはい達の安全を事前に確保しておき、食糧を用意しておく。
その為ごりあては見かけの割に食事を殆どしないのだ。
ドスのいる群れに等見付かれば生まれたばかりのゆっくりしゃんはい達は一網打尽にされてしまうだろう。
だからごりあてが事前に害となるゆっくりや動物を排除しておくのだ。
子が成長しきるまでの安全を出来る限りで確保しておく。
敵が多く、味方の少ない、生まれる数もさして大きくないしゃんはい達が滅びずにいたのはごりあてがそうやって来たからだった。
だがそれでも元々が弱いゆっくり…様々な障害がある。
だがそれは残酷かもしれないが当のゆっくり達が乗り越えるべきことである。
自然は決して優しくも厳しくも無いのだから……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「しゃんはーい!」
「ほーらい!」
成体間近にまで成長した二匹が仲良く森の中を跳ねていく。
他にも様々な方向へ跳ねていくゆっくりしゃんはいと類似したゆっくり達。
同時期に生まれたのだから旅立つ時も一緒だった。
この中のどれだけがこのように子供を為せるのかわからない。
現実は一桁でも生き残っていれば数が多い方になる。
だがけっして数が多くなくとも彼等は彼等のやり方で乗り越えていくだろう。
「しゃんはーい♪」
「ほーらい♪」
二匹のゆっくりは住み慣れた地域から別れを告げて跳ねていっている。
すると、
「ゆふん、きょうもとかいはにゆっくりするわよ!!」
目の前に一匹のゆっくりありすを発見した。
彼等がこの先どうなるかはわからない…。
だが、どんな状態でも彼等は力強く生きていくだろう…生きようという意志が有る限り…。
「ゆゆ!とかいはなおにんぎょうね!!ありすがじょうずにつかいこなしてあげるわ!!!」
END
あとがき
あれ、そう言えば俺ってゆっくりしか出ないタイプの作品って作ってないな。との考えで作成し始めたこの作品、いかがだったでしょうか?
自然物に新種ゆっくりという美味いものに美味いものを入れるともっと美味くなるかを試したくなったので一日で作成しました。
気に入ってもらえたら幸いです。
ゆっくりごりあてが強すぎるかもしれませんが元々が攻撃不可能な存在なのでそこら辺は大目に見て下さい。
それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。
過去に作ったSS
ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ!
ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!!
ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!!
ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ
ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね!
ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上
ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中
ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上
ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下
ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!!
ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下
ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!!
ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう
ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1
ふたば系ゆっくりいじめ 920 元銀バッジまりさの末路 終の2
ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?)
ふたば系ゆっくりいじめ 977 ゆっくり祭『どんど焼き』
ふたば系ゆっくりいじめ 1012 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その1
ふたば系ゆっくりいじめ 1033 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2
ふたば系ゆっくりいじめ 1056 犬小屋と殺虫剤
ふたば系ゆっくりいじめ 1084 あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!!
ふたば系ゆっくりいじめ 1164 ゆっくりをハサミで切るだけの話
ふたば系ゆっくりいじめ 1196 必然の死
ふたば系ゆっくりいじめ 1263 からだのしんからあったまろうね!!
・原作東方を知らなければ分からない点がありますのでご注意下さい。
・相変わらず展開がおかしいです。
・人間は出て来ません。
・ちょっとゆっくりの域をはみ出したゆっくりが出ます。
天然あき
「しゃんはーい」
「ほーらい」
珍しいゆっくり二匹がぴょんぴょんと跳ねていく。
彼女達はゆっくりしゃんはいとゆっくりほーらい。
通常種のゆっくりありすとセットで見られる希少種の中でも上位に位置している。
他にも亜種がいるそうなのだがそれはしゃんはいとほーらい以上に希少なので割愛させてもらう。
大体ゆっくりありすと共に行動しているのが多く、このようにありす抜きで行動しているのはとても珍しい。
「ゆううぅ…」
するとしゃんはいとほーらいの行く先に呻き声を上げ、黒ずんでいく饅頭が一つとゆっくりがいた。ゆっくりありすだ。
「まだまだとかいはすっきりをするわよおおおおおおお!!!」
……どうやられいぱーのようだ…。
本来なら会ってはならない部類のゆっくり。
しかし、
「しゃんはーい」
「ほーらい」
しゃんはいとほーらいは何でもないようにれいぱーありすに近付いて行く。
「ゆゆ!?」
れいぱーありすもそれに気付く。すると、
「とってもとかいはなおにんぎょうさんね!ありすがうまくあやつってあげるわ!!」
「しゃんはーい」
「ほらーい」
れいぱーありすはしゃんはいとほーらいを襲う事なく共に跳ねて行った。
ゆっくりありすとしゃんはいとほーらいは共生関係にあるとされている。
何故かありすと共にいるしゃんはいとほーらいは戦闘能力が高くなるという事がある。
そしてありすの命令通りに動く。
それにより、ありす単体では捕らえられない高所にある餌や、外敵に襲われても対処できるようになるのだ。
その代わり、しゃんはいとほーらいは喋れないという事でゆっくりできない奴として他のゆっくりに殺されるのをありすに防いでもらえるのだ。
ゆっくりの数は無駄に多く、下手な獣よりも遭遇の危険がある為これは大きいメリットなのだ。
こうして、ゆっくりしゃんはいとほーらいを連れたれいぱーありすが誕生したのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「んぼお゛お゛お゛お゛お゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
触手のように生えたぺにぺにを数本持つありすにすっきりさせられ苦悶の表情で黒ずんでいく何匹ものゆっくり。
「やべでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」
それをまじまじと見せ付けられるのは本来ゆっくりの中では強者の部類に入る筈のドスまりさだ。
「ゆっふ~なかなかとかいはだったわ~」
「しゃんはーい」
「ほらーい」
ありすは一息つく。
「さすがクイーンね!とってもとかいはよ!!」
「クイーンがすっきりするのをみたらありすもとかいはなすっぎりがじだぐなっでぎだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!んほおおおおおおおお!!!」
周りの同じれいぱーありすがありすを褒めたたえる。
そう、あの時しゃんはいとほーらいに出会ったれいぱーありすは二匹を巧みに操り、何時しかありす版のドスまりさ、クイーンありすへと成長していたのだった。
しかもサイズだけならドスまりさの二倍近い超巨大サイズだった。
「ゆっふっふっふ♪さあめいんでぃっしゅよおおおおおお!!!」
何度もすっきりしたというのにクイーンありすは興奮冷めやらず、ドスですっき
りしようと巨大なぺにぺにをいきり立たせる。
ドスまりさのドススパークのようにクイーンありすには何本ものぺにぺにを生やし、触手のように操る事が出来るのだ。
その為ドスサイズでありながら通常サイズのゆっくり相手でもすっきり出来るのだ。
だが、クイーンありすは全てのゆっくりですっきり出来るようになっている。
その為ドス用の極太ぺにぺにも存在するのだ。
「やべろお゛お゛お゛お゛!!?ぐるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ドスまりさの悲痛な叫びも虚しく極太ぺにぺにがドスまりさのまむまむに侵入する。
「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」
一度もすっきりーを経験した事のないドスまりさは苦痛に喘ぐ。
「んほおおおおおおおおおおお!!!はつものはやっばりざいごうだわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
気持ちの悪い顔をしながらピストンするクイーンありす。
この世で上位に入るであろう醜悪な光景だ。
「とってもとかいはだわ…」
「んほおおおおおおおおお!!!」
「みてたらこうふんしてきたわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
周囲のれいぱー共も騒いでいる。
「ずっぎりずっぎりずっぎりずっぎりいいいいいいいいい!!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛!!?」
ドスまりさがみるみる内に黒ずんでいく。
「ゆふぅ…なかなかにとかいはだったわ…」
ドスまりさを完全に黒い塊にした後満足げにクイーンありすは告げる。
「んほおおおおおおおおおお!!!やっぱりクイーンはせかいでいちばんとかいはだわあああああああああああああ!!!」
「「「クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!クイーン!!!」」」
「「「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」
クイーンのあまりのとかいはっぷりに周囲が騒ぎ出す。
「ゆっふっふ…ゆ~ふっふっふっふ!!!」
クイーンありすは高笑いする。
これが今森に住むゆっくり達にとって脅威となっているれいぱーの群れであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「やっぱりすっきりするのはまりさがいちばんね!!」
「いえけんじゃなぱちゅりーこそとかいはなあいのすばらしさをりかいしてくれるわ!!」
「いいえ!でいぶこそとかいはなあいでじょうかしてあげるべきだわ!!!」
とかいはなあいを与えるのにどのゆっくりが一番相応しいか話すれいぱーありす達。
「ゆふふ…とってもとかいはね…」
クイーンありすは笑う。
あの時しゃんはいとほーらいに出会ってから順風満帆。薔薇色のゆん生を送っていた。
「しゃんはーい」
「ほーらい」
そんなクイーンに甘い林檎を持って来るしゃんはいとほーらい。
巨大なサイズのクイーンはそれを一口で食べてしまう。
「ゆふふ…む~しゃむ~しゃ…まあまあとかいはね…もっといいのをもってきなさい」
持って来てもらっておきながら満足しないで文句を言うクイーン。
今はすっきりしてけんじゃもーどになったありす達は更なるとかいはなあいという名のすっきりに向けてドスまりさの溜め込んでいた食糧を食べる宴を行っていた。
今回襲ったドスはどうやら食糧管理には優秀だったようで、れいぱーの群れが満足のいく食糧はたくさんあったのでれいぱーは満足のいくまで食料を食い荒らす。
「しゃんはーい」
「ほーらい」
だがそんな中でしゃんはいとほーらいは食べる時間すら与えられず食糧調達に向かわせられる。
操り手であるクイーンからすればしゃんはいとほーらいは都合のいい道具でしかないのだから当然と言えば当然だ。
道具なのだから与えられる恩恵は全て自分のものであるのはクイーンにとっては当たり前なのだ。
「ゆぶ!?」
そう思っていたクイーンにチクリと何か痛みが走る。
「ゆ?なにかしらいまのは?とかいはじゃないわ…」
突然の痛みに気分を害されたクイーンは不満げな顔をする。
それが崩壊の予兆であるとは、クイーンは知る由もなかった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
皆が寝静まった頃…。
「しゃんはーい…」
「ほーらい」
ゆっくりしゃんはいとほーらいがひそかにクイーンの側に回る。
「ゆぴぴ…」
クイーンは完全に寝入っており、しゃんはい達の行動に気付く様子すらない。
「しゃんはーい…」
するとしゃんはいから針のように細く鋭利な突起が出現する。
それはしゃんはいのぺにぺにであり、それをクイーンの皮に突き刺した。
「……!?」
クイーンは小さく震えて反応するがそれだけで再び寝息を立て始める。
ほーらいもしゃんはいと同じようにぺにぺにを突き刺していった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆわああああああああああああれいぱーだあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
「「「んほおおおおおおおおお!!!」」」
れいぱーの群れに襲われるゆっくりの群れ。
「むっきゅうううううおしかえすのよおおおおおおお!!!」
「「「ゆおおおおおおおおおおお!!!」」」
群れのけんじゃであるぱちゅりーのもとれいぱーの群れに対抗するゆっくりの群れ。
「んほおおおおおおおおお!!!」
するとクイーンが触手から消防車のホースから水を放出するように精子カスタードを噴射する。
それは放物線を描き、ゆっくりの群れに降り懸かる。
それを浴びたゆっくりは、
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
頭から数本の茎を生やして黒ずんでいく。
「む゛ぎゅ…」
けんじゃのぱちゅりーもそれを浴びて息絶える。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぱちゅりーがあ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
司令塔の死亡は戦局を左右するには十二分だった。
「「「んほおおおおおおおおおお!!!」」」
「ぐるなあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
どうやらあれで勝敗は決してしまった。
「たずげでドズう゛う゛う゛う゛う゛!!?」
「ドススパークをうっでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「ずっぎりい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「ゆ、ゆうう…」
大将であるドスに助けを求める群れのゆっくり達。
もはやれいぱー達を止められる余力のなくなったゆっくり達ではドススパークだけが頼りだった。
というか頼まれるまでドススパークを放とうとしない時点でここのドスはあまり優秀ではないようだ。
「ゆ、ゆうううどうずればいいのぱちゅでぃいいい!!?」
どうすればいいかわからず、今はもういないぱちゅりーに助けを求めるドス。
この時点で群れのゆっくりに勝ち目はなくなっていた。
だが異変はその直後に起きた。
「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」
突如辺りを覆い尽くさんばかりの悲鳴が響き渡る。
それはドスでも群れのゆっくりでもれいぱーでもなく、クイーンありすのものだった。
「ゆっぎぎぎぎ…ぎぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」
クイーンが口から泡を吐き、白目を向いて痙攣しだす。
「しゃんはーい…」
「ほーらい…」
それをしゃんはいとほーらいは感慨深げに見つめていた。
「ひぎげ…!!?た、たずげ…とが…!!?」
クイーンはしゃんはいとほーらいに自分を助けるように命令したつもりなのだろう。
だがしゃんはいとほーらいは感慨深げにクイーンを見るだけだ。
「!!!?」
今までクイーンの命令に背いた事のないしゃんはい達が自分の命令を聞かないなんて初めてだった。
クイーンは今この激痛がしゃんはいとほーらいが原因によるものだと気付いた。
今まで散々世話して来てやったのに…!!?
都会派な自分の側にいる事を許してやっていたのに…。
クイーンの中に裏切られた怒りと恩を仇で返された怒りが沸き上がる。
実際は世話してきたのはしゃんはい達の方なのだがクイーンはそんな事気程にも思わない。
だが、いくら怒ろうとも既にクイーンは行動出来る程の余裕はなくなっていた。
「んぎぎ…ひゅげげげげ!!?」
「クイーン!!どうしたの!?そのかおはとかいはじゃないわ!!?」
前線で興奮状態となってれいぱーモードとなっているありす以外のありす達が心配げに叫ぶ。
「ゆ?なにがおきたの?」
ドスまりさもクイーンに何かあったのに気付いたようだ。
本来ならそこでチャンスと判断してドススパークかゆっくりオーラを行うべきなのだが相変わらずその選択肢は浮かばないようだ。
「ゆぎィ!!?」
クイーンが一際大きく揺れる。
そしてそれと同時に変化は起きた。
クイーンの額から角が生えてきたのだ。
「ゆ?」
「んほ?」
クイーンありすの額から生えてきた角に茫然とする周囲のれいぱー。
「ゆごぼえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
そしてクイーンの悲鳴と共に角はどんどん伸びていき、最終的に腕も生えてきた。
「ぎひ…けびぇやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンほ絶叫と共に腕の生えてきた部位からメリメリとクイーンの身体が裂けていく。
「ゆ…ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンのあまりにも惨たらしい惨状に悲鳴を上げるれいぱー。
それは興奮状態のれいぱーとそれに襲われているゆっくり以外の行動を止めてしまう程のものだった。
「ぷるぱあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
クイーンの絶叫と共にクイーンの顔が縦に裂ける。
勢いよく飛び散るカスタード。
元々ドスタイプの中でも巨大であった身体はカスタードの量も半端ではなかった。
だが重要なのはそこではなかった。
「な、なにごれえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
「………………」
重要なのは…クイーンありすから出て来た何かだった。
それは黄色い長髪に赤い大きなリボン。
両手には剣を持ち、黒い洋服にエプロンをつけた服装のクイーンありすに匹敵する胴付きゆっくりが姿を現した。
「………………」
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
そのゆっくりのただならぬ雰囲気にしーしーを漏らすれいぱー。
「しゃんはい…」
「ほーらい…」
その巨大ゆっくりを満足げに見るしゃんはいとほーらい。
その巨大ゆっくりはまるでしゃんはいを胴付きにしたような外見である事からもわかるようにしゃんはいとほーらいの子供であるのだ。
この巨大ゆっくりは希少種の中でもしゃんはいやほーらい、いやありとあらゆる希少種の中でもトップレベルに希少な存在すら疑われている超希少種「ゆっくりごりあて」である。
両手に剣を持ち、その巨大さで熊すら倒せてしまい、ドスでは勝てないというはっきり言って「僕が考えたさいきょうのゆっくり」みたいな厨二ゆっくりである。
「…………………」
ゆっくりごりあては辺りを見回す。
「ゆ゛…ゆ゛あ゛あ゛…」
辺りにいるゆっくりが恐怖に震える。
一瞬にして狩る側と狩られる側が決定していた。
「………………」
ごりあてが剣を振り上げる。
そして勢いよく振り下ろす。
それだけでクイーンありすの周りにいたれいぱー達が跡形もなく吹き飛んだ。
叫び声を上げる暇すらなかった。
「ゆ゛、ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
その絶叫が虐殺の始まりだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
殺されていく。
クイーンありすのもとに集ったれいぱー達がゆっくりごりあてに虐殺されていく。
『ゆ゛…ぁ…どうじべ…』
身体を引き裂かれ、ごりあての一撃に吹き飛ばされながらまだクイーンありすは死ぬ事は出来なかった。
だが何も出来ず、ただ仲間が虐殺されていく様を見ているしか出来ない。
『あり…ずの…とがい…はな…むれ…が…』
どうしてこうなったのだろう?
昨日までは順風満帆でこれ以上なくゆっくりしていた筈なのに…。
『どう…じで…』
クイーンはそうして訳がわからないまま絶望の中息絶えた。
最初から自分がこの為だけに生かされていた事さえも気付く事はなかった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「しゃん…はい…」
「ほ…らい…」
ごりあての行う虐殺を見ながらしゃんはいとほーらいは場違いな程穏やかだった。
安らかな笑みを浮かべて我が子の誕生を祝福する。
しゃんはいとほーらいには妊娠する機能が無いのだ。
だから子を為す際は他のゆっくり(殆どがありす種になる)が必要なのだ。
他のゆっくりの胎内を利用し、針のようなぺにぺにを使って子供を作成する。
しゃんはい達の注射は三度行われ、一度目はありすをごりあて誕生に可能なものに成長させる。
ドスまりさのドスまりさへの突然変異はドス因子等諸説があるがクイーンありすはこれが誕生要因である。
その為ドスに比べて数が少ないのだ。
一度目の注射でありすをクイーンありすにし、二度目で種を植え付ける。
クイーンありすのぺにぺにの多様化は受け手側に回らせぬようにして清潔な母体を保つ為と母体となりやすいありす種を増やす為である。
そして三度目の注射で胎内に潜んでいた種を急成長させ誕生させるのだ。
その結果生まれるのがゆっくりごりあてである。
一度目や二度目の注射は成功しても三度目が成功する個体は少ない為クイーンありすのまま一生を終えるありす種もいる。
だから、クイーンありすになったありすは死にたくないのならしゃんはい達を使い潰すか殺すべきなのだ。
その意味ではゆっくりごりあての母体となったありすはしゃんはいとほーらいを上手く利用してしまったが故にこうなったのだ。
しゃんはい達がありすに対して忠実なのも母体を損なわない為と三度の注射を終わらせるまで側にいられるようにする為であった。
そうした経緯の後に誕生したゆっくりごりあては生まれながらにしてドス以上の強固な身体を持つ為親の庇護等はいらない。
子を為し、後の世に続くものを生み出したしゃんはい達は卵を産み終えた鮭のように死んでいく。
「しゃん…は…」
「ほ…ら…」
二匹は眠るように息を引き取る。
その顔は幸福で、これ以上なくゆっくりとしたものだった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆ?なにこれ…」
ドスまりさは呆然と殺戮を行うゆっくりごりあてを見ていた。
次々とれいぱーありすが悲鳴を上げて吹き飛んでいく。
そこに一切の慈悲もなく容赦もない。
「……………………」
ごりあては両腕に持った剣を振り回す。
それだけで恐怖でしかなかったれいぱー達が死んでいく。
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
「おねがいじまず!!!いながものでいいがらゆるじでぐだざい!!!」
命乞いをするれいぱーが命乞う事すら阿呆らしくなるような暴力で消し飛ぶ。
「ゆわああああああ!!!かっこいいんだぜええええええええええ!!!」
そしてその光景を見ながら歓声に湧くゆっくり達。
群れのゆっくりからしたら突然現れてれいぱーを殺していくヒーローに見えたのだろう。
「ドスなんかよりもかっこいいよおおお!!!」
れいむが叫ぶ。
「ゆゆ!!?」
ドスまりさはれいむのその言葉に衝撃を受ける。
れいむの側からすれば仲間がれいぱーに襲われている間何もしなかったドスとれいぱー共を皆殺しにしているごりあてではどちらを好意的に見るか想像は簡単だ。
「ゆっくりできないドスなんていらないんだぜ!!」
「むきゅ、けんじゃなぱちゅりーはあっちのほうがゆっくりできるとおもうわ!!!」
「わかるよー!ドスはつかえないだねー!!」
周囲から次々と湧くドスへの非難。
ドスの自業自得ではあるがゆっくり達もあまりにも早い見限りである。
「どうしてそんなごといぶのおおおおおおおお!!?」
今までドスという事でチヤホヤされてきたまりさのはそれは大きなショックだった。
だがこれといって何かする訳でもなくただ泣き叫ぶだけであったが。
「ゆひいいいいいい!!?ありずはとかいはなあいをぜんせかいにひろめるすうこうなしめいがびゃ…!!?」
そうこうしている内にれいぱーの殆どが殺された。
れいぱーにすっきりさせられたゆっくりも死んでいるのが群れのゆっくりは気付きもしない。
頭の中で自分の味方と一度インプットされたのならそう思い込んでしまうのがゆっくりというものなのだ。
すると、何匹かのゆっくりごりあてに近付いていく。
「……………」
ごりあてがゆっくり達を見下ろす。
そしてそれに呼応するように、
「ゆっくりしていってね!!」
れいむはごりあてに対して満面の笑みで親愛の挨拶する。
無能なドスを見限り、群れの新たなリーダーと勝手に決められたそんなれいむに向けて、
「むんべ!!?」
剣を振り下ろして粉微塵にしたのだった…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆ…?」
群れのゆっくり達は何が起きたわからなかった。
れいぱー共を殺したゆっくり出来るゆっくりの筈がどうしてれいむ(とその周辺のゆっくり)を殺したのかわからなかった。
「………………」
ごりあては何も言わない。
そのまま、れいむを殺した剣を横薙に振る。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛でいぶべ!!?」
れいむが死んだ現実をようやく理解して叫び声を上げようとしたまりさが一撃のもと殺される。
ごりあての持つ剣に比べてゆっくりは小さかった為斬られるというより潰されると表記した方が正しいだろう。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?どうじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」
ようやくごりあてが味方でもゆっくり出来るものでもない事を群れのゆっくりは理解した。
だが遅すぎた。
「むっきょお゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?ぱぢぇはけんじなのびょべ!!!」
「わからないよお゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛ア゛ア゛!!!?」
次々と群れのゆっくりがれいぱーと同じように虐殺されていく。
「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?じにだぶない゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「どずう゛う゛う゛う゛う゛!!!だずげでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」
「ゆっぐりじでないであいづをやっづげでね!!!」
自分達で見限っておきながらドスに助けを求める群れのゆっくり達。
「ゆゆう!!わかったよ、ドスがみんなをまもるからね!!!」
ドスもドスで何のお咎めもなく群れのゆっくり達の味方をする。
このどすは素直なバカと言ったところなのだろう。
「………………」
ゆっくりごりあては無言で群れのゆっくりを蹂躙していく。
そんなごりあてに対して、
「ゆゆう!!これ以上はドスがゆるさないよ!!!」
ごりあてにドスが対峙する。
サイズはごりあての方が大きいので見上げる形になってしまう。
「…………………」
「むれのみんなをきずつけるゲスはドスがせいっさいするよ!!!」
そう宣言してドスまりさはドススパークを放つ。
「ドススパーク!!!」
ドスの口から放たれる高熱量の光。
動物にとって脅威となる攻撃。
それを真っ向から浴びるごりあて。
「ゆゆう!!!やったんだぜ!!!」
「さすがドスだね!れいむのふぁーすとちゅっちゅをあげてもいいよ!!!」
「わかるよー!!これでゲスはしんだんだねー!!!」
好き放題騒ぐ群れのゆっくり達。
彼等にとっては自分達をゆっくりさせるものには全力で依存するようだ。
ドスですら都合のいい盾程度にしか思ってないのかもしれない。
れいぱー共も大概だがこいつ等も大概だった…。
「ゆっふ~。これでむれのみんなをやっつけたゲスはせいっさいし…」
ドスまりさは群れのゆっくりの方へ振り向いてごりあてを倒して一件落着した事を群れのゆっくりに告げようとするが、言葉を言い切る事は出来なかった…。
何故なら、二本の剣がドスまりさを貫いたからだ。
「ゆが…へ…?」
口から新たに剣を生やす斬新な返信を遂げたドスまりさはその自分の新たな一面に困惑する。
だがこれ以上ドスまりさが困惑する事はなかった。
そのまま二本の剣はドスまりさを切り裂き、幽●白書の「美食家」の人みたいに口から上と下を綺麗に分離した。
「ゆが…」
口から上が地面に落下しながらごりあての方向を見る。
「………………」
ごりあては相変わらずの姿で何も変わらずドスまりさを見下ろす。
つまりはドススパークはごりあてに傷一つ焼け跡一つ残せなかったという事だった。
ごりあては真っ二つになったドスの上を剣で縦に両断する。
悲鳴すら上げられず絶命するドスまりさ。
「ゆ…?」
「むきゅ…?」
ドスまりさですら傷一つ付けられない相手…。
そのショックは群れのゆっくりにとっては絶望よりも理解不能というものになった。
だがそんな事をしても意味はないし何も解決しない。
ごりあてはそんなゆっくり達に剣を容赦なく振り下ろす。
巨大な剣はゆっくりには斬られるというよりも潰すと表現した方がいい代物だった。
「あ…ゆ、ゆ、ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
ごりあての気付けの一撃でようやく我に返ったゆっくり達は我先にと逃げ出し始
める。
「………………」
ゆっくりごりあてはそれを追い始める。
あまり移動能力の高くないゆっくりが巨大なごりあてから逃げ切るのはほぼ不可能だった…。
「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおお!!?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…………………」
ゆっくりごりあては横たわる。
穏やかな日の光を浴びて眠るように横たわる。
その近くにはごりあてが殺したゆっくり達の残骸がある。
ごりあての寿命は短い。
急成長し、強固な身体を持ちながらも寿命は一ヶ月もない。
その寿命の短さと誕生までの困難さがゆっくりごりあてを超希少種としている要因なのだ。
「……………」
喋る機能を持たないごりあては最期まで無言のまま木漏れ日の中で目を閉じる。
自分の役目を終えて安らかな笑みを浮かべて息を引き取る。
するとその直後一つの異変が起きた。
ゆっくりごりあての身体から次々と茎が生えていく。
何十本と生えてきた茎にはすぐに実が出来ていく。
そうしてそれはゆっくりにしては破格の早さで成長していく。
そして翌日にはその茎からゆっくり達が誕生した。
そのゆっくりは生まれた直後、
「しゃんはーい!」
と元気よく挨拶した。
すると、次々と生まれたゆっくり達は様々な挨拶をする。
「しゃんはーい!」や「ほーらい!」は多い方。
その他にも様々なゆっくりが生まれてくる。
希少種の中でも珍しい「ゆっくりおおえど」や「ゆっくりろしあ」等も生まれてくる。
ごりあてから生まれたゆっくり達の特徴は皆ポケ●ンみたいに自分の種族の言葉しか話せないのだ。
「しゃんはーい!!」
一匹のゆっくりしゃんはいがゆっくりの残骸を見つけて跳ねていく。
ごりあてから生まれたゆっくり達はそれが母が残してくれたものだと理解していた。
「しゃんは~い♪」
「ほ~らい♪」
「おおえど~♪」
ゆっくりの残骸をごりあての子供達は食べていく。
結構な量があり、これを全部食べ切る頃にはしゃんはい達は成体間近までにはな
れるだろう。
これがゆっくりごりあての役割。
敵の多いしゃんはい達の安全を事前に確保しておき、食糧を用意しておく。
その為ごりあては見かけの割に食事を殆どしないのだ。
ドスのいる群れに等見付かれば生まれたばかりのゆっくりしゃんはい達は一網打尽にされてしまうだろう。
だからごりあてが事前に害となるゆっくりや動物を排除しておくのだ。
子が成長しきるまでの安全を出来る限りで確保しておく。
敵が多く、味方の少ない、生まれる数もさして大きくないしゃんはい達が滅びずにいたのはごりあてがそうやって来たからだった。
だがそれでも元々が弱いゆっくり…様々な障害がある。
だがそれは残酷かもしれないが当のゆっくり達が乗り越えるべきことである。
自然は決して優しくも厳しくも無いのだから……。
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「しゃんはーい!」
「ほーらい!」
成体間近にまで成長した二匹が仲良く森の中を跳ねていく。
他にも様々な方向へ跳ねていくゆっくりしゃんはいと類似したゆっくり達。
同時期に生まれたのだから旅立つ時も一緒だった。
この中のどれだけがこのように子供を為せるのかわからない。
現実は一桁でも生き残っていれば数が多い方になる。
だがけっして数が多くなくとも彼等は彼等のやり方で乗り越えていくだろう。
「しゃんはーい♪」
「ほーらい♪」
二匹のゆっくりは住み慣れた地域から別れを告げて跳ねていっている。
すると、
「ゆふん、きょうもとかいはにゆっくりするわよ!!」
目の前に一匹のゆっくりありすを発見した。
彼等がこの先どうなるかはわからない…。
だが、どんな状態でも彼等は力強く生きていくだろう…生きようという意志が有る限り…。
「ゆゆ!とかいはなおにんぎょうね!!ありすがじょうずにつかいこなしてあげるわ!!!」
END
あとがき
あれ、そう言えば俺ってゆっくりしか出ないタイプの作品って作ってないな。との考えで作成し始めたこの作品、いかがだったでしょうか?
自然物に新種ゆっくりという美味いものに美味いものを入れるともっと美味くなるかを試したくなったので一日で作成しました。
気に入ってもらえたら幸いです。
ゆっくりごりあてが強すぎるかもしれませんが元々が攻撃不可能な存在なのでそこら辺は大目に見て下さい。
それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。
過去に作ったSS
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