ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2910 その台詞は言わせない6
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ankoss
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『その台詞は言わせない6』 13KB
考証 赤ゆ 透明な箱 19作目ましてこんばんは、キャンセルあきです 多少の独自設定
考証 赤ゆ 透明な箱 19作目ましてこんばんは、キャンセルあきです 多少の独自設定
作者はキャンセルあきです。過去作は以下の通り。
anko2815 はぐれまりさとながれみょん
anko2724 夕食、ゆっくり
anko2537 小ネタ三本
anko2416 れありてぃ ~希少種の希少性~
anko2398 電車を待ちながら
anko2298 どうする?
anko2016 熱中症には気をつけよう
anko1972 春、その季節は
anko1910 そして何かが動き始めた
anko1728 そして何かが軽くなった
anko1666 春のとくっばんっ!編
anko1659 越冬のススメ
anko1570 証言ゆ達
anko2724 夕食、ゆっくり
anko2537 小ネタ三本
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anko2398 電車を待ちながら
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anko1910 そして何かが動き始めた
anko1728 そして何かが軽くなった
anko1666 春のとくっばんっ!編
anko1659 越冬のススメ
anko1570 証言ゆ達
anko2832 その台詞は言わせない5 ~すっきりー! 編~
anko1835 その台詞は言わせない4 ~ここをれいむのおうちにするよ! 編~
anko1521 その台詞は言わせない3 ~きょうていをむすびにきたよ! 編~
anko1508 その台詞は言わせない2 ~うんうんするよ! 編~
anko1481 その台詞は言わせない ~おそらをとんでるみたい! 編~
anko1835 その台詞は言わせない4 ~ここをれいむのおうちにするよ! 編~
anko1521 その台詞は言わせない3 ~きょうていをむすびにきたよ! 編~
anko1508 その台詞は言わせない2 ~うんうんするよ! 編~
anko1481 その台詞は言わせない ~おそらをとんでるみたい! 編~
■「レッスン1です。人の話はちゃんと最後まで聞きましょう」
「皆さんこんにちは、お兄さんはお兄さんです。ゆっくりしていって下さいね」
「ゆっくちちていっちぇにぇ!」×200
「ゆっくちちていっちぇにぇ!」×200
お兄さんと、赤ゆっくり集団の初対面は、そんな挨拶で始まった。
「ゆっくりしちぇいっちぇにぇ!」
「ゆっくちしゅるんだじぇ!」
「むきゅ、おにいしゃんはゆっきゅりできりゅわにぇ!」
「わきゃるよー!」
「ちょかいはにぇ!」
「おちーんちん!」
「ゆっくちしゅるんだじぇ!」
「むきゅ、おにいしゃんはゆっきゅりできりゅわにぇ!」
「わきゃるよー!」
「ちょかいはにぇ!」
「おちーんちん!」
基本四種に加え、ちぇんやみょんの姿がちらほらと見える赤ゆっくり達は、
近くの住む野生や野良のゆっくりから、口減らしに譲り受けた饅頭だ。
一畳程の広さがある作業台の上でうごめく、ピンポン球より僅かに小さな、ウザキモイ赤ゆの前へと、
お兄さんは笑顔を崩さないまま、鯉のエサほどの白い塊を大量に転がした。
近くの住む野生や野良のゆっくりから、口減らしに譲り受けた饅頭だ。
一畳程の広さがある作業台の上でうごめく、ピンポン球より僅かに小さな、ウザキモイ赤ゆの前へと、
お兄さんは笑顔を崩さないまま、鯉のエサほどの白い塊を大量に転がした。
「ゆ……あみゃあみゃのにおいがするよ!」
一匹の赤れいむが近寄って塊の表面を舐める。
と、ゆっくりとした甘味がれいむの餡子を満たした。
と、ゆっくりとした甘味がれいむの餡子を満たした。
「ぺーりょぺーりょ……ししし、しあわせーーー!」
うれしーしーまで漏らしてゆっくりに包まれるれいみゅ。
それを、周りの赤ゆ達が見逃すはずもない。
それを、周りの赤ゆ達が見逃すはずもない。
「ゆ……にゃんだかれいみゅがゆっくちちてるよ?」
「ちょかいはなかんじがしゅるわ!」
「きっちょあみゃあみゃにゃんだね、わきゃるよー!」
「ちょかいはなかんじがしゅるわ!」
「きっちょあみゃあみゃにゃんだね、わきゃるよー!」
れいむのゆっくりした様子に誘われて、わらわらと赤ゆが塊に群がって来た。
「むきゅ……あみゃあみゃはゆっきゅりしてるわ。でもおにーしゃんが……」
お兄さんを無視して勝手にむーしゃむーしゃしようとしないのは、人間に対する恐怖が、
受け継いだ餡子の中に残っているためである。
受け継いだ餡子の中に残っているためである。
お兄さんの様子をうかがう赤ゆっくり達に、「別に食べても怒りませんよ」と、お兄さんは告げた。
「これらは全て、粉砂糖をまぶしただけのかんしゃく玉です。
なのでむーしゃむーしゃしても、私は別に怒りませんが――」
「むきゅ!? みんにゃまっちぇ!」
「「「「「「「「「ゆっくりいただきます! むーしゃ――」」」」」」」」」
なのでむーしゃむーしゃしても、私は別に怒りませんが――」
「むきゅ!? みんにゃまっちぇ!」
「「「「「「「「「ゆっくりいただきます! むーしゃ――」」」」」」」」」
ぱんっ! ぱぱぱっぱぱぱぱんぽぱぱぱぱっぱんっ!
「――食べたら死にますよ」
その台詞は言わせない6 ~むーしゃむーしゃ しあわせー!! 編~
キャンセルあき
キャンセルあき
"かんしゃくだま"が何かも分からないままむーしゃむーしゃした口の中で、それは爆発した。
あるまりさは断末魔も漏らさないまま爆散し、あるれいむは中枢餡を空気にさらして痙攣している。
あるまりさは断末魔も漏らさないまま爆散し、あるれいむは中枢餡を空気にさらして痙攣している。
「おねえしゃあああああんっ!」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢじでねええええっ!」
「わきゃらないよおおおおぉぉぉ!」
「えれえれえれえれえれ……」
「ゆっぐぢ! ゆっぐぢじでねええええっ!」
「わきゃらないよおおおおぉぉぉ!」
「えれえれえれえれえれ……」
生き残ったのは、出遅れた一部のゆっくりと、人間さんを警戒したゆっくりたちだ。
一瞬にして半減した赤ゆ集団。彼らに向って、お兄さんは表情一つ変える事無く話を続ける。
一瞬にして半減した赤ゆ集団。彼らに向って、お兄さんは表情一つ変える事無く話を続ける。
「かんしゃく玉とは、ころころとした小さな爆竹の事で、つまりむーしゃむーしゃしたら爆発して
しまうのです……というわけでレッスン1です。人の話はちゃんと最後まで聞きましょう。
いいですか?」
しまうのです……というわけでレッスン1です。人の話はちゃんと最後まで聞きましょう。
いいですか?」
しん……。
と静まりかえった無傷の赤ゆっくり達と、瀕死の赤ゆの断末魔だけがお兄さんに返事した。
と静まりかえった無傷の赤ゆっくり達と、瀕死の赤ゆの断末魔だけがお兄さんに返事した。
「わかってくれたようで、何よりです」
ほっとした顔で、お兄さんは赤ゆ達を眺め渡す。
と、瀕死の赤まりちゃにぺーろぺーろを続ける赤ちぇんを目に止めて、お兄さんは動いた。
「ゆ゛……ゆ゛……ゆ゛……」
「おねえしゃんにゃおっちぇにぇ! わきゃっちぇねええ! ぺーろ、ぺーろ!」
「おねえしゃんにゃおっちぇにぇ! わきゃっちぇねええ! ぺーろ、ぺーろ!」
姉まりさの飛び出た目玉をぺーろぺーろで必死に直そうとする妹ちぇんから、姉まりさを一瞬にして
奪い取ったお兄さんは、魔法の手際で赤ゆ達の残骸を片付け始める。
奪い取ったお兄さんは、魔法の手際で赤ゆ達の残骸を片付け始める。
「おにいしゃん! おねえしゃんをもっちぇいかないでよー。わきゃってねー!」
「そうは行きません」
「わきゃらないよーーー!」
「そうは行きません」
「わきゃらないよーーー!」
赤ゆたちの乗せられた作業台は"透明な箱"と同じような材質で出来ており、ふきんで軽く一拭き
すれば、餡子の後も残らない。
すれば、餡子の後も残らない。
こびりついた餡子やクリームを丁寧に拭い終わったお兄さんは、ショックで痙攣しながら
エレエレするぱちゅりーを手に取った。
エレエレするぱちゅりーを手に取った。
「……これ以上吐くと死にますね」
吐き出されたクリームを注射器に詰めて、ぱちゅりーのあにゃるから注入する。
「えれえれえれえれ――むっぎゅうううう!!??」
「かかか、かんっちょうっ! ぷりぇいっ!」
「かかか、かんっちょうっ! ぷりぇいっ!」
痙攣するぱちゅにオレンジジュースをスプレーして、とりあえず生命の危機を脱したことを確認すると、
他のゆっくり達を同様に治療していった。
ひとしきり手を施した後に、全体にオレンジジューススプレーを一吹き、気付けを行う。
他のゆっくり達を同様に治療していった。
ひとしきり手を施した後に、全体にオレンジジューススプレーを一吹き、気付けを行う。
饅頭達の傷みが直った所で、お兄さんは声をかけた。
「それでは、皆さんには銀バッジを取って貰いますので、話を最後までよく聞いて下さいね」
と、れいむまりさを中心に、飛び散った餡子を舐めていた赤ゆ達がコロコロと前に出て、
「ひどいことするにんげんさんは、れいみゅにゆっくっちあやみゃっちぇにぇ!」
「まりしゃがゆっくちちたいのにゆっくちしゃせないにゃんて、おかしいでしょおおっ!?」
「しゃじゃいとばいしょーをようっきゅうっ! するのじぇ!」
今し方まで仲間の残骸を喰らっていたのも忘れてお兄さんに詰め寄る。
「ひどいことするにんげんさんは、れいみゅにゆっくっちあやみゃっちぇにぇ!」
「まりしゃがゆっくちちたいのにゆっくちしゃせないにゃんて、おかしいでしょおおっ!?」
「しゃじゃいとばいしょーをようっきゅうっ! するのじぇ!」
今し方まで仲間の残骸を喰らっていたのも忘れてお兄さんに詰め寄る。
お兄さんは、そんなゲス因子持ちの――野生ならば逞しいと言えるような――赤ゆの
行動パターンを読み切っていたので、ポケットから新しいかんしゃく玉を取り出した。
行動パターンを読み切っていたので、ポケットから新しいかんしゃく玉を取り出した。
「――すいません、あやまります。これはお詫びの気持ちです」
「ゆ……! ようやきゅわかっちゃようじゃにぇ!」
「ゆぷぷ! まりちゃのいだいしゃにおしょれをなしちゃんだにぇ!」
「なかなかちゅかえりゅどりぇいなのじぇ!」
「ゆ……! ようやきゅわかっちゃようじゃにぇ!」
「ゆぷぷ! まりちゃのいだいしゃにおしょれをなしちゃんだにぇ!」
「なかなかちゅかえりゅどりぇいなのじぇ!」
人間が間違えて食べないよう、表面に髑髏マークがプリントされた、
加工所製あまあま風かんしゃく玉、商品名『遺憾の意』――二十粒30円。
加工所製あまあま風かんしゃく玉、商品名『遺憾の意』――二十粒30円。
「「「むーしゃ、むー『ぱぱぱぱんっ!』――ゆ゛っ……ゆ゛っ……」」」
赤ゆでもかみ砕く事が出来て、しかも喰った赤ゆを確実に爆殺するかんしゃく玉は、
身の程も知らずに無謀なゲス因子を発露させた個体を即座に排除した。
身の程も知らずに無謀なゲス因子を発露させた個体を即座に排除した。
「人間さんは謝りません……ゆっくり理解して、銀バッジを目指して下さいね」
「ゆっぐりりぎゃいしま゛じた!」×100
「ゆっぐりりぎゃいしま゛じた!」×100
■「レッスン2です。数をちゃんと数えて下さい」
人間が上、ゆっくりが下という上下関係を植え付けてから、お兄さんの銀バッジ教育が始まった。
お兄さんの場合、最初に行う内容は、"3"以上の数を数える『算数』の問題である。
理由は二つ。
ゆっくりが数を数える能力と、人間的な理屈を覚える能力がほぼ比例するのが一つ。
算数能力が高い程、人間はゆっくりよりも大きいから強いだとか、飼いゆっくりは人間をゆっくり
させればごはんをゆっくり貰える、といった、ゆっくり至上主義を覆す論理に馴染む傾向がある。
算数能力が高い程、人間はゆっくりよりも大きいから強いだとか、飼いゆっくりは人間をゆっくり
させればごはんをゆっくり貰える、といった、ゆっくり至上主義を覆す論理に馴染む傾向がある。
そして、数の概念を調教するのは比較的簡単だと言うことだ、饅頭のストックが多いときには。
「皆さん、1,2,3の次は4と言います」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」×100
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」×100
「数は、人間さんの使う数字という記号でこういう風に書きます」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」×100
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」×100
「はい、ゆっくり理解出来たら、沢山並べたお皿の中から、本物のごはんさんを探して下さいね。
本物のごはんさんが入っているお皿には"3"の数字が、かんしゃく玉が入っているお皿には、
それ以外の数字が書いてあります」
「ゆっ……!?」×100
本物のごはんさんが入っているお皿には"3"の数字が、かんしゃく玉が入っているお皿には、
それ以外の数字が書いてあります」
「ゆっ……!?」×100
「レッスン2です。数をちゃんと数えて下さいね。それではスタート」
一分後。
ぱんっ! ぱんぱかぱぱんっ!
「はい、まりさ、れいむ、れいむ、ちぇん、ありすの五ゆんがアウトです。
分からないのに分かった振りをするのは死亡フラグですから、注意して下さいね」
「ゆっぐじりぎゃいじまじだっ!」×95
分からないのに分かった振りをするのは死亡フラグですから、注意して下さいね」
「ゆっぐじりぎゃいじまじだっ!」×95
赤ゆが死骸を喰わないように、マメに掃除をするお兄さん。
結局この"問題"では、正解のごはんさんにたどり着けたのは、お兄さんの言うことをよく聞いていた
三体のぱちゅりーと、そのぱちゅりー種が比較的賢いのだといち早く見抜いてまとわりついた赤ゆ達、
合わせて十体という所だ。
三体のぱちゅりーと、そのぱちゅりー種が比較的賢いのだといち早く見抜いてまとわりついた赤ゆ達、
合わせて十体という所だ。
他は種族に関係なく、爆発を恐れて空きっ腹を抱えている。
「どうしてごはんさんがいじわるするの?」そんな疑問を抱えた赤ゆ達の前に、次々と皿が並べられてゆくが、
そこに載っているはずの"正解"のごはんさんと、危険なかんしゃく玉との区別が赤ゆ達にはつけられない。
そこに載っているはずの"正解"のごはんさんと、危険なかんしゃく玉との区別が赤ゆ達にはつけられない。
「それでは次は"2"と書かれたお皿にごはんさんが載っています。
はい、スタート」
はい、スタート」
安全なごはんさんをよこせ、という赤ゆ達の大合唱を完全に無視して、お兄さんはキッチンタイマーを動かした。
「まりしゃたちはうんがわりゅかっちゃにぇ。
でみょしょにょぶん、れいみゅがゆっくちすりゅよ!」
でみょしょにょぶん、れいみゅがゆっくちすりゅよ!」
姉妹であるまりしゃの最後を目撃したとあるれいみゅは、自身に許された最適な選択肢を選んだ。
「あにょぱちゅりーたちのあとについちぇいけば、れいみゅもおにゃかいーっぱい、
むーしゃむーしゃできりゅってこちょだにぇ。ゆふふ、かちこくっちぇごみぇんにぇー!」
むーしゃむーしゃできりゅってこちょだにぇ。ゆふふ、かちこくっちぇごみぇんにぇー!」
面倒な選別作業をぱちゅりー種に任せ、自分はそのおこぼれに預かろうという戦略である。
そう、生き残る赤ゆの中には、周りを伺ってスタートするものたちの姿もあった。
「ゆんしょ、ゆんしょ…………どぼじでれいみゅのごはんしゃんがにゃいのおおおおっ!?」
「……むっきゅん。ここにのっちぇいたごはんしゃんは、もうにゃいわよ、れいみゅ」
「れいみゅのごはんしゃんはどきょなのおおおおおっ!?」
「……むっきゅん。ここにのっちぇいたごはんしゃんは、もうにゃいわよ、れいみゅ」
「れいみゅのごはんしゃんはどきょなのおおおおおっ!?」
だが、四枚ほど用意された"正解"の皿に載るゆっくりふーどは精々十粒ずつ。
決して赤ゆ全てを満腹させないよう計算されているのだ。
決して赤ゆ全てを満腹させないよう計算されているのだ。
『ぱんっ!』何処かの皿でゆっくりが爆発するのど殆ど同時に、『ピピピピピ』と、
お兄さんの手にしたキッチンタイマーが鳴って、置かれた皿が片付けられてゆく。
お兄さんの手にしたキッチンタイマーが鳴って、置かれた皿が片付けられてゆく。
「ゆぅ……まっちぇよ、れいみゅまじゃ、むーちゃむーちゃ、ちてにゃいよ?」
れいみゅは空腹を必死に訴えるが、当然お兄さんはそれに答えず、新しいお皿を設置し終わった。
れいみゅは空腹を必死に訴えるが、当然お兄さんはそれに答えず、新しいお皿を設置し終わった。
「次は、逆に点々が四つ描かれているお皿に、正解のごはんさんが載っています。
ではスタート……様子見していると死にますよ?」
ではスタート……様子見していると死にますよ?」
「ゆ……? みんにゃまっちぇにぇ、れいみゅをおいちぇいくのはゆっきゅちしちぇにゃいよ!
れいみゅはおにゃかぺーこぺーこしゃんなんだきゃら、みんにゃゆっくちまっちぇにぇええええ!」
れいみゅはおにゃかぺーこぺーこしゃんなんだきゃら、みんにゃゆっくちまっちぇにぇええええ!」
数を理解出来るゆっくりを追いかけるにしても、最初にゆっくりふーどを取り逃したれいみゅは、
空腹に動きが鈍くなってはゆっくりふーどを食べ尽くされる悪循環に陥り、燃費の悪い赤れいむは
やがて動けなくなる。
空腹に動きが鈍くなってはゆっくりふーどを食べ尽くされる悪循環に陥り、燃費の悪い赤れいむは
やがて動けなくなる。
「れいみゅ……むーちゃ……むーちゃ……」
初手の失策が響いて、六回目の"問題"が終わって、ゆっくりふーどをとうとう一回も
むーしゃむーしゃできず、虚ろな目でよこたわるれいむは、身を切り刻むような飢餓の中、
基礎代謝でゆっくりと摩滅してゆくみらいしか無かった。
むーしゃむーしゃできず、虚ろな目でよこたわるれいむは、身を切り刻むような飢餓の中、
基礎代謝でゆっくりと摩滅してゆくみらいしか無かった。
「むっきゅうっ! やめちぇちょうらい。これはぱちゅのごはんしゃんにゃのよ!」
「うるしゃいんだよー、ちぇんがごはんしゃんをむーしゃむーしゃしちぇやるんだよー。
わきゃれ『ぱちんっ』――――」
「むきゅ――! …………ちぇん、どきょにいっちゃのきゃしら?」
「ちぇんは、お星様になりましたよ、ぱちゅりー」
「うるしゃいんだよー、ちぇんがごはんしゃんをむーしゃむーしゃしちぇやるんだよー。
わきゃれ『ぱちんっ』――――」
「むきゅ――! …………ちぇん、どきょにいっちゃのきゃしら?」
「ちぇんは、お星様になりましたよ、ぱちゅりー」
ふーどを他ゆんから奪おうとするゲス因子は、お兄さんが手ずからデコピンで排除する。
壁の染みとなったちぇんは、これからみんなの成長を見守るだけの、簡単なお仕事に就くのである。
壁の染みとなったちぇんは、これからみんなの成長を見守るだけの、簡単なお仕事に就くのである。
■「レッスン3です。食べる時には周囲を警戒しましょう」
「ぱちゅりー、どうしちぇ"しぇいかい"のおしゃらさんにいきゃないにょ!?」
「むっきゅう……ぱちゅはおにゃかいっぱいなにょ、ゆっくちりかいしちぇにぇ」
「むっきゅう……ぱちゅはおにゃかいっぱいなにょ、ゆっくちりかいしちぇにぇ」
"分かる"ゆっくり達は早々と満腹して動かなくなってしまい、"分からない"ゆっくり達は
余計に安全なごはんさんの在りかを見失ってしまうのだ。
余計に安全なごはんさんの在りかを見失ってしまうのだ。
悠長に「むーしゃむーしゃ」と言っていては横からかっさらわれてしまうので、
食べる時にはゆっくりふーと一粒を丸呑みし、口の中で「もーぐもーぐ」と食べ。
食べる時にはゆっくりふーと一粒を丸呑みし、口の中で「もーぐもーぐ」と食べ。
充分ゆっくりフードを確保できても、お腹を空かせた周りの赤ゆっくりからの視線が気になり、
「しあわせー!」と口にすることははばかられるし、要領が悪くて満腹になれない赤ゆ達は
食べかす一欠片ですら惜しいので、同じく「しあわせー!」でまき散らすことはしない。
「しあわせー!」と口にすることははばかられるし、要領が悪くて満腹になれない赤ゆ達は
食べかす一欠片ですら惜しいので、同じく「しあわせー!」でまき散らすことはしない。
「ところでレッスン3です――皆さん、食べる時には周囲を警戒しましょう。
"むーしゃむーしゃ、しあわせー"をしないほうが良いですよ」
"むーしゃむーしゃ、しあわせー"をしないほうが良いですよ」
ここまで2時間弱。
最初に「むーしゃむーしゃ しあわせー!」をするなと命令しても、赤ゆ達は基本的に反発する。
それは、"食事とはゆっくりできるもの"という思い込みと、"ゆっくりは言葉で表現する物"という
固定観念をぬぐえないためだ。
固定観念をぬぐえないためだ。
なので、食前食中食後に間断なくストレスを与え、食事の瞬間に周囲の様子を伺う、という
野生動物としては最低レベルの警戒心が、赤ゆ達に蔓延したのを見計らって躾をすれば――、
野生動物としては最低レベルの警戒心が、赤ゆ達に蔓延したのを見計らって躾をすれば――、
「ゆっくち……りきゃいしちゃよ……」×70
それに逆らう赤ゆっくり達は、居なかった。
「ゆぅ……おにゃかがへっちぇ、まりちゃ、もううごけにゃいよ……」
「むきゅ……おにゃかいっぱいでうごけにゃいわ……」
「むきゅ……おにゃかいっぱいでうごけにゃいわ……」
全ての赤ゆっくりが、空腹と満腹の両端で動かなくなった所で、その日の授業は終了した。
その後は自由時間か?
否。
お兄さんがラムネスプレーをしゅっと一吹きするだけで、残った70体程の赤ゆっくりは
たちまち深いすーやすーやを始める。
その後は自由時間か?
否。
お兄さんがラムネスプレーをしゅっと一吹きするだけで、残った70体程の赤ゆっくりは
たちまち深いすーやすーやを始める。
「うんうんをしたら折角教えた内容が流れてしまいますし、私の見ていない所で勝手に動かれても
困りますからね。皆さん、明日まで眠っていて下さい」
困りますからね。皆さん、明日まで眠っていて下さい」
赤ゆ達を一つ一つ、タマゴの空きパックに入れて保管と数の確認をしたお兄さんは、
ようやく背伸びをしたのであった。
ようやく背伸びをしたのであった。
「残りが68個、まあまあのペースですね」
最初の挨拶から二時間弱で、半分以上の赤ゆが満足にむーしゃむーしゃもできず死んでいるが、
ゆっくり調教は質より量――時間より数なのだ。
ゆっくり調教は質より量――時間より数なのだ。
理屈の分からない赤ゆ一個一個を、懇切丁寧に調教するのは、道楽でブリーディングを行う人の話。
餡統など殆ど当てにならない赤ゆから、銀バッジ金バッジの素質がある餡を探すならば、
百個の饅頭を殆ど潰して五個十個を選び取るやり方が、時間的に効率が良いのである。
百個の饅頭を殆ど潰して五個十個を選び取るやり方が、時間的に効率が良いのである。
――故に。
お兄さんは、赤ゆのパック詰めを物置に片付けた。
「今日中には、後2セットぐらい行けそうですね」
そして『眠る赤ゆが二百個程入った透明な箱』を抱えて、掃除した作業台に、ゆっくりと置いた。
「ああ、早く終わらせて夕食にしたい物です」
ゆっくり飼育は質より量――時間より数。
初日の目標は、「むーしゃむーしゃ しあわせー!!」を言わせない程度である。
終わり。