ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2983 類似体験 前編
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ankoss
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『類似体験 前編』 24KB
観察 不運 日常模様 家族崩壊 群れ 自然界 約1年ぶりの投稿です
観察 不運 日常模様 家族崩壊 群れ 自然界 約1年ぶりの投稿です
まずは諸注意をお読みください。
- 赤ゆっくりなのに、妙に頭がいい。というか、ゆっくり達が全体的に頭が良い。
- 漢字の使用
- 使い尽くされたような内容
- 話がコロコロ変わったり、テンポが速すぎるかもしれません
- 設定無視の可能性
- 駄文
以上の事柄があっても大丈夫だという方々に、時間潰しにでも使って頂ければ幸いです。
「類似体験 前編」
ゆっくり達がゆっくりしています。ご注意を。
「おちびちゃんっ!ゆっくりしていってねっ・・・!」
生まれたばかりの赤まりさは、母の声を聞いたような気がした。実際には親の声は聞こえなかったのだが、
どこからともなく聴こえてくるその声を、まりさは母のものだと確信していた。
「おかあしゃん、まりちゃはゆっくちしたまりちゃになりゅよっ」 その決意を、母に届くように強く思った。
生まれたばかりの赤まりさは、母の声を聞いたような気がした。実際には親の声は聞こえなかったのだが、
どこからともなく聴こえてくるその声を、まりさは母のものだと確信していた。
「おかあしゃん、まりちゃはゆっくちしたまりちゃになりゅよっ」 その決意を、母に届くように強く思った。
子まりさは生まれたばかりのその体で精一杯に山の中を駆け回っている。その元気さは同い年ぐらいの赤ゆっくりの
中でも群を抜いたものであり、周りの仲間達からは尊敬と羨望の眼差しを向けられている。
「ゆわーい!!きょうもまりしゃがいちばんなんだじぇっ!!!」
「しゅごいよまりしゃ、まりしゃはとてもかっこいいし、ゆっくりしてるねっ」
「とてもとかいはよっ さすがまりしゃだわっ」
「まりさは元気なんだねー、わかるよー。」
「びぐまらっ!!」
まりさは一緒に住んでいるゆっくり達と毎日かけっこをしたり、ぴょんぴょんの高さを競い合い、とても元気に遊んでいる。
今子まりさがいるのは、ある山の中に住んでいるゆっくりの群れの中である。母まりさの声を聞いてしばらくは何も見えず
真っ暗な世界であったが、ふと気がつくと、自分の目の前には緑に囲まれた世界があった。ここはどこなんだろうと赤まりさが
考えていると、目の前に大きなまりさとぱちゅりーが現れた。
「「ゆっくりしていってね!!」」
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」
「げんきなおちびちゃんなんだぜ。おちびちゃん、こんなところで何をしているんだぜ?ひとりじゃあぶないんだぜ。」
「ゆぅ、わきゃらないんだじぇ… おきたらここにいたんだじぇ……」
「お母さんがどこにいるのかもわからないのぜ?」
赤まりさは「お母さん」という言葉を聞き、声が聞こえただけの、姿もわからない自分の母のことを思い出すと、急に悲しさが
こみ上げてしまい、元気な挨拶から一転して暗い表情を2頭に見せた。
大きなまりさはその姿を見て、自分の発言でこの子を傷つけてしまったのか心配になり、しこし戸惑ってしまったがそんなまりさに
横から「大丈夫」という視線を送り、ぱちゅりーが赤まりさに話しかける。
「むきゅ、おちびちゃん、心配しなくていいのよ。お母さんのことはもう少ししてからゆっくり考えればいいわ。ひとりでいたら
ご飯さんもまだ食べていないんでしょう?これを食べてゆっくりすればいいわ。」
そう言ってぱちゅりーは赤まりさにプレゼントした。赤まりさは初めて見る野いちごに不思議そうな顔をしていたが、ぱちゅりーの
にこにこした表情を見て、ゆっくりと食べ始める。
「むーちゃむーちゃ し、しあわしぇーなんだじぇっ!!」
初めて見たその色と輝き、そして口に含んだときの香りやむーしゃむーしゃしたときの味に、赤まりさはとてもしあわせーな表情を
している。
大きなまりさはおちびのしあわせー!!な表情を見てすこし安心していると、横からぱちゅりーが話しかけてきた。
「まりさ、この子はまだまだ小さいし、一人にしておくのはとても心配ね。」
「そうなんだぜ。」
「まりさ、この子を私たちのおうちでしばらく預かっておかない?」
「ぱちゅりー!?急にどうしたんだぜ?」
「まりさ、私はこの子がこのまま一人でいられるとは思わないわ。まりさにだってわかるでしょう?。この子のお母さんが見つかるまで、
私たちでこの子を預かりましょう。私たちに子供はいないし、この子にとってもそうしたほうがいいと思うわ。それに…」
「わかったんだぜ。2人でおちびのお母さんが見つかるまで、立派なゆっくりに育てるんだぜ。」
まりさは、体が弱く子供を生むことの難しいぱちゅりーが、仲間のおちびたちを見てぼーっとしているのを時々見かけていた。
ぱちゅりーにとってこのおちびとの出会いは、叶わぬ夢かもしれない子育てができるチャンスだ。ぱちゅりーがそう思っているのだろうと
感じ、まりさはぱちゅりーの提案に賛成した。
そして、
「おちび、よかったらお母さんが見つかるまで、まりさたちのおうちで暮らさないかなのぜ?その間はまりさがおちびのお父さんで、ぱちゅりーが
おちびのお母さんなんだぜ。」
野いちごをお口いっぱいにほおばっていた赤まりさに、まりさがそう語りかけると、赤まりさは更にしあわせー!!な顔をした。
中でも群を抜いたものであり、周りの仲間達からは尊敬と羨望の眼差しを向けられている。
「ゆわーい!!きょうもまりしゃがいちばんなんだじぇっ!!!」
「しゅごいよまりしゃ、まりしゃはとてもかっこいいし、ゆっくりしてるねっ」
「とてもとかいはよっ さすがまりしゃだわっ」
「まりさは元気なんだねー、わかるよー。」
「びぐまらっ!!」
まりさは一緒に住んでいるゆっくり達と毎日かけっこをしたり、ぴょんぴょんの高さを競い合い、とても元気に遊んでいる。
今子まりさがいるのは、ある山の中に住んでいるゆっくりの群れの中である。母まりさの声を聞いてしばらくは何も見えず
真っ暗な世界であったが、ふと気がつくと、自分の目の前には緑に囲まれた世界があった。ここはどこなんだろうと赤まりさが
考えていると、目の前に大きなまりさとぱちゅりーが現れた。
「「ゆっくりしていってね!!」」
「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!」
「げんきなおちびちゃんなんだぜ。おちびちゃん、こんなところで何をしているんだぜ?ひとりじゃあぶないんだぜ。」
「ゆぅ、わきゃらないんだじぇ… おきたらここにいたんだじぇ……」
「お母さんがどこにいるのかもわからないのぜ?」
赤まりさは「お母さん」という言葉を聞き、声が聞こえただけの、姿もわからない自分の母のことを思い出すと、急に悲しさが
こみ上げてしまい、元気な挨拶から一転して暗い表情を2頭に見せた。
大きなまりさはその姿を見て、自分の発言でこの子を傷つけてしまったのか心配になり、しこし戸惑ってしまったがそんなまりさに
横から「大丈夫」という視線を送り、ぱちゅりーが赤まりさに話しかける。
「むきゅ、おちびちゃん、心配しなくていいのよ。お母さんのことはもう少ししてからゆっくり考えればいいわ。ひとりでいたら
ご飯さんもまだ食べていないんでしょう?これを食べてゆっくりすればいいわ。」
そう言ってぱちゅりーは赤まりさにプレゼントした。赤まりさは初めて見る野いちごに不思議そうな顔をしていたが、ぱちゅりーの
にこにこした表情を見て、ゆっくりと食べ始める。
「むーちゃむーちゃ し、しあわしぇーなんだじぇっ!!」
初めて見たその色と輝き、そして口に含んだときの香りやむーしゃむーしゃしたときの味に、赤まりさはとてもしあわせーな表情を
している。
大きなまりさはおちびのしあわせー!!な表情を見てすこし安心していると、横からぱちゅりーが話しかけてきた。
「まりさ、この子はまだまだ小さいし、一人にしておくのはとても心配ね。」
「そうなんだぜ。」
「まりさ、この子を私たちのおうちでしばらく預かっておかない?」
「ぱちゅりー!?急にどうしたんだぜ?」
「まりさ、私はこの子がこのまま一人でいられるとは思わないわ。まりさにだってわかるでしょう?。この子のお母さんが見つかるまで、
私たちでこの子を預かりましょう。私たちに子供はいないし、この子にとってもそうしたほうがいいと思うわ。それに…」
「わかったんだぜ。2人でおちびのお母さんが見つかるまで、立派なゆっくりに育てるんだぜ。」
まりさは、体が弱く子供を生むことの難しいぱちゅりーが、仲間のおちびたちを見てぼーっとしているのを時々見かけていた。
ぱちゅりーにとってこのおちびとの出会いは、叶わぬ夢かもしれない子育てができるチャンスだ。ぱちゅりーがそう思っているのだろうと
感じ、まりさはぱちゅりーの提案に賛成した。
そして、
「おちび、よかったらお母さんが見つかるまで、まりさたちのおうちで暮らさないかなのぜ?その間はまりさがおちびのお父さんで、ぱちゅりーが
おちびのお母さんなんだぜ。」
野いちごをお口いっぱいにほおばっていた赤まりさに、まりさがそう語りかけると、赤まりさは更にしあわせー!!な顔をした。
そんな経緯があり、子まりさはまりさとぱちゅりーのおうちで暮らしている。初めて群れのゆっくり達に会った時も、その元気なゆっくりしていってね!!は
群れの皆に歓迎され、すぐに友達ができた。そうして子まりさは仲間のゆっくり達と毎日遊び、家に帰ればまりさの勇敢なお話を聞き、ぱちゅりーの少し
難しい、でもとてもゆっくりしたお話を聞いている。まりさは群れの中でも狩りの上手なゆっくりであり、ぱちゅりーはとても頭がいい。元々群れの中でも
評判のよかったこの夫婦の子として迎えられた元気な子供は、おうちの外でも中でも恵まれた環境にいる。
「おちび、今日はどんなことをして遊んだんだぜ?」
「きょうはみんなでかけっこをしたんだぜっ!!きょうもまりしゃがいちばんだったんだぜ!!」
「よかったんだぜ。元気なまりさがだいすきだよっ!!」
「おとうさん、てれるんだじぇ~」
「まりさ、この子は今日もぱちゅりーのお手伝いをしてくれたのよ。」
「元気なだけじゃなくてとっても優しいおちびちゃんだぜ。おちびはまりさの自慢の息子だよっ!!」
子まりさは毎日こんな感じの生活を送っている。元気で優しい自慢の息子。まりさはあの時この子を迎え入れたことをとても幸せに感じていた。時々元気すぎる
ところがあり心配してしまうこともあるけれど、聞き分けも良いこの子を見ながら毎日しあわせーな日々を送っている。
ぱちゅりーも思いはまりさと同じであった。子育てをしたことの無い自分に母親代わりができるのだろうかと心配していたが、一緒に暮らし、そんな心配も
すぐに吹き飛んでしまった。この子の親はとてもゆっくりした、いいゆっくりなんだろう。私はこの子のいいところをもっと伸ばしていこう。そして、本当の
お母さん達と一緒に暮らしてからもゆっくりできるようにしなくてはいけない。
つがいと子まりさ達は、日々のゆっくりを謳歌していた。
群れの皆に歓迎され、すぐに友達ができた。そうして子まりさは仲間のゆっくり達と毎日遊び、家に帰ればまりさの勇敢なお話を聞き、ぱちゅりーの少し
難しい、でもとてもゆっくりしたお話を聞いている。まりさは群れの中でも狩りの上手なゆっくりであり、ぱちゅりーはとても頭がいい。元々群れの中でも
評判のよかったこの夫婦の子として迎えられた元気な子供は、おうちの外でも中でも恵まれた環境にいる。
「おちび、今日はどんなことをして遊んだんだぜ?」
「きょうはみんなでかけっこをしたんだぜっ!!きょうもまりしゃがいちばんだったんだぜ!!」
「よかったんだぜ。元気なまりさがだいすきだよっ!!」
「おとうさん、てれるんだじぇ~」
「まりさ、この子は今日もぱちゅりーのお手伝いをしてくれたのよ。」
「元気なだけじゃなくてとっても優しいおちびちゃんだぜ。おちびはまりさの自慢の息子だよっ!!」
子まりさは毎日こんな感じの生活を送っている。元気で優しい自慢の息子。まりさはあの時この子を迎え入れたことをとても幸せに感じていた。時々元気すぎる
ところがあり心配してしまうこともあるけれど、聞き分けも良いこの子を見ながら毎日しあわせーな日々を送っている。
ぱちゅりーも思いはまりさと同じであった。子育てをしたことの無い自分に母親代わりができるのだろうかと心配していたが、一緒に暮らし、そんな心配も
すぐに吹き飛んでしまった。この子の親はとてもゆっくりした、いいゆっくりなんだろう。私はこの子のいいところをもっと伸ばしていこう。そして、本当の
お母さん達と一緒に暮らしてからもゆっくりできるようにしなくてはいけない。
つがいと子まりさ達は、日々のゆっくりを謳歌していた。
ある日、その日は雨が降り続き、子まりさはおそとで遊ぶこともできず、まりさは狩りに出かけることもできず、家族はおうちで一日を過ごしていた。
まりさは子まりさに冒険ものの話を聞かせ、子まりさは目を輝かせていた。そのお話が終わるころ
「・・・こうして旅するゆっくりたちは本当のゆっくりプレイスをみつけたんだぜ。みんなの願いはかなったんだぜ。」
「しゅごい!みんなかっこいいんだじぇ! まりしゃもおねがいをかなえたいんだじぇっ!!」
「おちび、おちびはどんなゆっくりになりたいんだぜ?」
「まりしゃは…、まりしゃはつよいゆっくりになりたいんだじぇっ!そりぇでにんげんさんをやっつけるんだぜっ!!!」
まりさは子まりさに冒険ものの話を聞かせ、子まりさは目を輝かせていた。そのお話が終わるころ
「・・・こうして旅するゆっくりたちは本当のゆっくりプレイスをみつけたんだぜ。みんなの願いはかなったんだぜ。」
「しゅごい!みんなかっこいいんだじぇ! まりしゃもおねがいをかなえたいんだじぇっ!!」
「おちび、おちびはどんなゆっくりになりたいんだぜ?」
「まりしゃは…、まりしゃはつよいゆっくりになりたいんだじぇっ!そりぇでにんげんさんをやっつけるんだぜっ!!!」
…
「「だめ(よっ)なんだぜっ!!!!」」
普段は滅多に大きな声を出さないぱちゅりーも一緒になって、大声で子まりさを叱りつける。
「おちびは突然なにをいいだすんだぜっ!!そんなことできるわけないんだぜっ」
「ゆぅ・・・でみょ・・・」
「そうよ。おちびちゃん、人間さんをやっつけるなんてできるわけないのよ。」
「でみょっ!でみょっ!」
「おちびは知らないんだぜ。人間さんにはどすもかなわないんだぜ。どすより弱いまりさたちが、人間さんに勝てるわけないんだぜ。」
「おちびちゃん、おちびちゃんは知らないでしょうけど、ゆっくりは人間さんの子供よりも弱いのよ。人間さんの子供に永遠にゆっくりさせられた
ゆっくりの話は、ぱちゅりーは時々聞いているわ。」
子まりさはなんと言えばよいのかわからずに、小さな声で何かを呟いている。こんなに優しいおとうさん(仮)とおかあさん(仮)に、自分の夢を速攻で全否定
され、混乱しているようでもあった。
子まりさにはこの夫婦に拾われる前から、いや、ほんとうの母のおなかにいる時から、「にんげんはゆっくりできない」ということを母親の餡を通じて伝えられていた。
その記憶は子まりさの餡の奥にずっとしまわれていた。今日初めてそれを夫婦に打ち明けたのであるが、その答えがこの現状である。
そんな事は知らないが、混乱している子まりさの様子を見て、ぱちゅりーはこう言った。
「むきゅ、おちびちゃん。ぱちゅりーたちはおちびちゃんに本当のお母さん達と再会して、そこでゆっくりしてほしいの。
でもおかあさんに会う前に、もしおちびちゃんが『人間さんをやっつける』と言ってどこかに言っている間に本当のお母さん達がここにやってきたら、
お母さん達はおちびちゃんにも会えないし、おちびちゃんの目的を聞いたらきっと悲しむと思うわ。この近くのゆっくり達はみんな、
人間さんにはかなわないって知っているんですもの。それに私たちは、本当のお母さんにおちびちゃんの元気な姿を見てほしいんですもの。
それができなくなるようなことなんて、私たちは絶対に認めないわ。」
子まりさはそれを聞き、自分が何故、今ここにいるのかを改めて思い出した。そうだ、本当のお母さんに会うんだ。まりさのおかあさんに、元気な自分を見せるんだ。
それを思い出した子まりさは、人間さんをやっつけるということを、この日以降全く言わなくなった。夫婦もきつく言ったのはその日だけで、それ以降何も言わなくなった。
普段は滅多に大きな声を出さないぱちゅりーも一緒になって、大声で子まりさを叱りつける。
「おちびは突然なにをいいだすんだぜっ!!そんなことできるわけないんだぜっ」
「ゆぅ・・・でみょ・・・」
「そうよ。おちびちゃん、人間さんをやっつけるなんてできるわけないのよ。」
「でみょっ!でみょっ!」
「おちびは知らないんだぜ。人間さんにはどすもかなわないんだぜ。どすより弱いまりさたちが、人間さんに勝てるわけないんだぜ。」
「おちびちゃん、おちびちゃんは知らないでしょうけど、ゆっくりは人間さんの子供よりも弱いのよ。人間さんの子供に永遠にゆっくりさせられた
ゆっくりの話は、ぱちゅりーは時々聞いているわ。」
子まりさはなんと言えばよいのかわからずに、小さな声で何かを呟いている。こんなに優しいおとうさん(仮)とおかあさん(仮)に、自分の夢を速攻で全否定
され、混乱しているようでもあった。
子まりさにはこの夫婦に拾われる前から、いや、ほんとうの母のおなかにいる時から、「にんげんはゆっくりできない」ということを母親の餡を通じて伝えられていた。
その記憶は子まりさの餡の奥にずっとしまわれていた。今日初めてそれを夫婦に打ち明けたのであるが、その答えがこの現状である。
そんな事は知らないが、混乱している子まりさの様子を見て、ぱちゅりーはこう言った。
「むきゅ、おちびちゃん。ぱちゅりーたちはおちびちゃんに本当のお母さん達と再会して、そこでゆっくりしてほしいの。
でもおかあさんに会う前に、もしおちびちゃんが『人間さんをやっつける』と言ってどこかに言っている間に本当のお母さん達がここにやってきたら、
お母さん達はおちびちゃんにも会えないし、おちびちゃんの目的を聞いたらきっと悲しむと思うわ。この近くのゆっくり達はみんな、
人間さんにはかなわないって知っているんですもの。それに私たちは、本当のお母さんにおちびちゃんの元気な姿を見てほしいんですもの。
それができなくなるようなことなんて、私たちは絶対に認めないわ。」
子まりさはそれを聞き、自分が何故、今ここにいるのかを改めて思い出した。そうだ、本当のお母さんに会うんだ。まりさのおかあさんに、元気な自分を見せるんだ。
それを思い出した子まりさは、人間さんをやっつけるということを、この日以降全く言わなくなった。夫婦もきつく言ったのはその日だけで、それ以降何も言わなくなった。
この3頭は冬を越した。狩りの得意なまりさと賢明なぱちゅりーに守られた子まりさは、ゆっくりにとっては終わりの無いように感じるであろう長い冬ですら、ぱちゅりーの
知識に富んだ話を毎日聞くことができたので全く苦痛にならなかったであろう。ぱちゅりーは、えっとうの間にゆっくりが生きるうえで不可欠な知識を子まりさに与えた。
子まりさといっても、この子はもう成体サイズに近い。ぱちゅりーは春さんが来たときには、この子は群れの中で一人で暮らしたほうが良いと考えていたのだ。子まりさに
危険なことがあったら大変困るのだが、ぱちゅりーは内心、もうこの子のお母さんは来ないのではないだろうかと考えていた。ならば、普通の家族のようにこの子を独り立ち
させなければならない。そうでないと、一人前のゆっくりとは言えなくなってしまう。
ぱちゅりーはそれを胸に秘め、越冬の間、子まりさに全ての知識を注ぎ込もうとした。
知識に富んだ話を毎日聞くことができたので全く苦痛にならなかったであろう。ぱちゅりーは、えっとうの間にゆっくりが生きるうえで不可欠な知識を子まりさに与えた。
子まりさといっても、この子はもう成体サイズに近い。ぱちゅりーは春さんが来たときには、この子は群れの中で一人で暮らしたほうが良いと考えていたのだ。子まりさに
危険なことがあったら大変困るのだが、ぱちゅりーは内心、もうこの子のお母さんは来ないのではないだろうかと考えていた。ならば、普通の家族のようにこの子を独り立ち
させなければならない。そうでないと、一人前のゆっくりとは言えなくなってしまう。
ぱちゅりーはそれを胸に秘め、越冬の間、子まりさに全ての知識を注ぎ込もうとした。
雪が完全になくなった頃、ぱちゅりーはおちびちゃんに言った。
「おちびちゃん、今日はおちびちゃんに聞いてほしいことがあるの。」
おちびは、ぱちゅりーと何故かいつもより早く狩りを終わらせたまりさの前に座らされ、ゆっくり話を聞こうとした。
「お母さん、お父さん、どうしたんだぜ?なんだか元気がないんだぜ。」
「そっ、そんなことはないんだぜっ!おちびは心配しすぎなん…「まりさ、黙ってて…」ゆっっ!!」
ぱちゅりーはこういう時だけ落ち着きが無くなるまりさを静かに静止して、話を続ける。
「おちびちゃん、もうあなたはおちびちゃんじゃないわ。もう立派なまりさよ。私達はあなたが一人ぼっちだったあの日、ほんとうのお母さんと会う日までうちの子として預かろう。
そして、会う日までは立派なゆっくりになれるように色々なことを教えようとしてきたわ。
まりさの勇敢で、いっぱいの食べ物を採ってこれるところ。
わたしの、できるだけの知識。
今のおちびちゃんに足りないのは、私達があなたに教えてきたことを自分で確かめることよ。それは私達が一緒にいたらできないのよ。あなたは一人で生きていかなくちゃいけないの。」
「…!」
「でっ、でもっ、心配、す、することな、ないんだぜっ!! おちびが一人で暮らすことになっても、えっとうっまではまりさたちが様子を見に行くんだぜっ! だ、だから、おちびは
あんしんっして、ひとりで生きてみたらいいんだぜっ!!困った時にはまりさたちが助けてやるんだ…」
「あなた、そんなことを言ってはだめ。おちびちゃん、一人で生きるのよ。私達に頼ってはだめ。あなたは一人で生きていける。それは私達が一番良く知っているわ。だから、
私達のところに来てはいけない。」
「…っ!!」
子まりさは突然の言葉に驚きを隠せなかった。お母さんが、いつも優しかったお母さんが自分にとても厳しいことを言っている。
まりさはまた一人ぼっちになってしまうのだろうか。
もうお母さん達の顔を毎日見れないのだろうか。
お父さんのかっこいい姿を見れないのだろうか。
まりさはゆっくりできなくなってしまうのだろうか。
「おちびちゃん、今日はおちびちゃんに聞いてほしいことがあるの。」
おちびは、ぱちゅりーと何故かいつもより早く狩りを終わらせたまりさの前に座らされ、ゆっくり話を聞こうとした。
「お母さん、お父さん、どうしたんだぜ?なんだか元気がないんだぜ。」
「そっ、そんなことはないんだぜっ!おちびは心配しすぎなん…「まりさ、黙ってて…」ゆっっ!!」
ぱちゅりーはこういう時だけ落ち着きが無くなるまりさを静かに静止して、話を続ける。
「おちびちゃん、もうあなたはおちびちゃんじゃないわ。もう立派なまりさよ。私達はあなたが一人ぼっちだったあの日、ほんとうのお母さんと会う日までうちの子として預かろう。
そして、会う日までは立派なゆっくりになれるように色々なことを教えようとしてきたわ。
まりさの勇敢で、いっぱいの食べ物を採ってこれるところ。
わたしの、できるだけの知識。
今のおちびちゃんに足りないのは、私達があなたに教えてきたことを自分で確かめることよ。それは私達が一緒にいたらできないのよ。あなたは一人で生きていかなくちゃいけないの。」
「…!」
「でっ、でもっ、心配、す、することな、ないんだぜっ!! おちびが一人で暮らすことになっても、えっとうっまではまりさたちが様子を見に行くんだぜっ! だ、だから、おちびは
あんしんっして、ひとりで生きてみたらいいんだぜっ!!困った時にはまりさたちが助けてやるんだ…」
「あなた、そんなことを言ってはだめ。おちびちゃん、一人で生きるのよ。私達に頼ってはだめ。あなたは一人で生きていける。それは私達が一番良く知っているわ。だから、
私達のところに来てはいけない。」
「…っ!!」
子まりさは突然の言葉に驚きを隠せなかった。お母さんが、いつも優しかったお母さんが自分にとても厳しいことを言っている。
まりさはまた一人ぼっちになってしまうのだろうか。
もうお母さん達の顔を毎日見れないのだろうか。
お父さんのかっこいい姿を見れないのだろうか。
まりさはゆっくりできなくなってしまうのだろうか。
そんなことを考えていたまりさの顔に、ぱちゅりーのおさげがぶつけられた。
「…何をしているの、早く行きなさい。」
「ゆっ…」
「早く出て行きなさい!!あなたはもうここにいてはいけないのよ!!」
「おかあさ…「私はあなたのお母さんじゃないわ!!本当のお母さんはここには…ここにはいないの!!」 っっ!!!」
まりさはその言葉を聞き、恐る恐るぱちゅりーの顔を見る。すると、母の顔に涙が伝わっているのを見た。
お母さんがこんな顔をしているのを、今まで見たことがあっただろうか。
自分はどうしなきゃいけないんだろう。
…そうだ。でも、その前にお母さん達に言わなきゃいけないことがある。
「わかったよ。まりさはここから出て行くんだぜ。でも、まりさは、1つだけ、お母さんの言うことにはんたいなんだぜ。
お母さんはお母さんなんだぜ。まりさを産んだお母さんは見たことが無いけど、まりさは、まりさは…」
まりさは一度顔をうつむけて、そしてぱっと顔をあげ、大声で言った。
「お母さんのことを、お母さんじゃないと思ったことなんてないんだぜっ!!お母さんは、とても賢くてゆっくりしたお母さんなんだぜっ!!
お父さんは、とってもかっこよくてゆっくりしたゆっくりなんだぜっ!!お父さんも、お母さんも、いま、まりさの目の前にいるんだぜっ!!
まりさは幸せなんだぜっ!!」
もう我慢できない。まりさは目に溜めていた涙をぼろぼろ流しながら駆け出した。
「おどうさん、おがあさん、まりさはいぐんだぜっ!!」
まりさは振り返ることなく、おうちを飛び出した。振り返ってはいけない。そう心に決めて、狩場の方まで駆け抜けていった。
「おちび…」
父まりさはまりさが走っていった方を、こけて怪我をしたりしないだろうか心配でじっと見ていた。足元は涙で濡れている。
ぱちゅりーは隣にいない。おうちの奥、父まりさの後ろからは嗚咽が聞こえてくるだけだ。父まりさはおちびの姿が見えなくなると、ぱちゅりーの隣へ行き、無い胸でぱちゅりーを抱き締める。
ぱちゅりーはまりさの胸の中で次の日まで泣き続けた。涙の後は三日間残った。
「…何をしているの、早く行きなさい。」
「ゆっ…」
「早く出て行きなさい!!あなたはもうここにいてはいけないのよ!!」
「おかあさ…「私はあなたのお母さんじゃないわ!!本当のお母さんはここには…ここにはいないの!!」 っっ!!!」
まりさはその言葉を聞き、恐る恐るぱちゅりーの顔を見る。すると、母の顔に涙が伝わっているのを見た。
お母さんがこんな顔をしているのを、今まで見たことがあっただろうか。
自分はどうしなきゃいけないんだろう。
…そうだ。でも、その前にお母さん達に言わなきゃいけないことがある。
「わかったよ。まりさはここから出て行くんだぜ。でも、まりさは、1つだけ、お母さんの言うことにはんたいなんだぜ。
お母さんはお母さんなんだぜ。まりさを産んだお母さんは見たことが無いけど、まりさは、まりさは…」
まりさは一度顔をうつむけて、そしてぱっと顔をあげ、大声で言った。
「お母さんのことを、お母さんじゃないと思ったことなんてないんだぜっ!!お母さんは、とても賢くてゆっくりしたお母さんなんだぜっ!!
お父さんは、とってもかっこよくてゆっくりしたゆっくりなんだぜっ!!お父さんも、お母さんも、いま、まりさの目の前にいるんだぜっ!!
まりさは幸せなんだぜっ!!」
もう我慢できない。まりさは目に溜めていた涙をぼろぼろ流しながら駆け出した。
「おどうさん、おがあさん、まりさはいぐんだぜっ!!」
まりさは振り返ることなく、おうちを飛び出した。振り返ってはいけない。そう心に決めて、狩場の方まで駆け抜けていった。
「おちび…」
父まりさはまりさが走っていった方を、こけて怪我をしたりしないだろうか心配でじっと見ていた。足元は涙で濡れている。
ぱちゅりーは隣にいない。おうちの奥、父まりさの後ろからは嗚咽が聞こえてくるだけだ。父まりさはおちびの姿が見えなくなると、ぱちゅりーの隣へ行き、無い胸でぱちゅりーを抱き締める。
ぱちゅりーはまりさの胸の中で次の日まで泣き続けた。涙の後は三日間残った。
それから数ヶ月して、家を出たまりさは再び自分がいたおうちの前に来た。おうちの前にはまりさとぱちゅりーの夫婦、そしてまりさとれいむと4頭の赤ゆっくりが向かい合う。
「「「「おじいちゃん、おばあちゃん、ゆっくちちていっちぇねぇ!!!!」」」」
「「ゆっくりしていってね!!」」
「…ただいまなんだぜ。おとうさん、おかあさん。」
「おかえりなさい。」
「おかえりなさいなんだぜ。」
まりさは飛び出てからしばらくして、一匹のれいむと出会った。両親のことを思い出すたびに泣いていたまりさを、このれいむはずっと寄り添ってくれていた。
やがて2頭はつがいとなり、子供が生まれた。今日はおちびちゃん達を両親に披露しに来たのだ。
「むきゅ、おうちが久しぶりににぎやかになるわね。ご飯は足りるかしら。」
「お母さん、心配ないんだぜ!!まりさがいっぱいご飯を持ってきたんだぜ!!」
「おちびがいた頃よりもにぎやかなんだぜ!!みんなおちびに似た元気でゆっくりしたおちびちゃんなんだぜ!!」
「おきゃーしゃーん、りぇいみゅ、おばあちゃんとあしょびちゃいよ~」
「おちびちゃん、あんまりおばあちゃんを引っ張りまわしちゃだめよ。」
「大丈夫よ。おちびちゃんぐらいなら心配ないわ。それにこの子、まりさほど走り回ったりしないでしょうしね。」
「おばぁちゃ~ん、おはなしききゃしぇちぇ~」
「ごはんさんを食べてからね。まずはおうちでゆっくりしましょう。」
そこにはゆっくりとしたゆっくり達の和やかな輪ができていた。
「「「「おじいちゃん、おばあちゃん、ゆっくちちていっちぇねぇ!!!!」」」」
「「ゆっくりしていってね!!」」
「…ただいまなんだぜ。おとうさん、おかあさん。」
「おかえりなさい。」
「おかえりなさいなんだぜ。」
まりさは飛び出てからしばらくして、一匹のれいむと出会った。両親のことを思い出すたびに泣いていたまりさを、このれいむはずっと寄り添ってくれていた。
やがて2頭はつがいとなり、子供が生まれた。今日はおちびちゃん達を両親に披露しに来たのだ。
「むきゅ、おうちが久しぶりににぎやかになるわね。ご飯は足りるかしら。」
「お母さん、心配ないんだぜ!!まりさがいっぱいご飯を持ってきたんだぜ!!」
「おちびがいた頃よりもにぎやかなんだぜ!!みんなおちびに似た元気でゆっくりしたおちびちゃんなんだぜ!!」
「おきゃーしゃーん、りぇいみゅ、おばあちゃんとあしょびちゃいよ~」
「おちびちゃん、あんまりおばあちゃんを引っ張りまわしちゃだめよ。」
「大丈夫よ。おちびちゃんぐらいなら心配ないわ。それにこの子、まりさほど走り回ったりしないでしょうしね。」
「おばぁちゃ~ん、おはなしききゃしぇちぇ~」
「ごはんさんを食べてからね。まずはおうちでゆっくりしましょう。」
そこにはゆっくりとしたゆっくり達の和やかな輪ができていた。
秋、越冬の準備の季節が来た。まりさは母に教わったように、食べ物が多いうちからせっせとご飯を集めて回り、
食べる量を少しずつ、少しずつ減らしていき、子供達がえっとうに耐えられるようにと考えていた。
自分もご飯の少なさに文句を言っていた時期があったが、えっとうした後に他のゆっくり達の話を聞いてみると、
ご飯さんが無くなって永遠にゆっくりしてしまった家族はけっこう多いらしい。
お母さんはやっぱり頭がいい。
まりさは子供達にちゃんと教えれるだろうか。おちびちゃんたちは、あの頃のまりさみたいに文句を言うだろう。
そんな時に、まりさはお母さんみたいに優しくおちびに語りかけれるだろうか。心配だけど、まりさはお母さんの
子供なんだ。きっと大丈夫。れいむもまりさの言うことに賛成してくれているから、二人なら大丈夫。
食べる量を少しずつ、少しずつ減らしていき、子供達がえっとうに耐えられるようにと考えていた。
自分もご飯の少なさに文句を言っていた時期があったが、えっとうした後に他のゆっくり達の話を聞いてみると、
ご飯さんが無くなって永遠にゆっくりしてしまった家族はけっこう多いらしい。
お母さんはやっぱり頭がいい。
まりさは子供達にちゃんと教えれるだろうか。おちびちゃんたちは、あの頃のまりさみたいに文句を言うだろう。
そんな時に、まりさはお母さんみたいに優しくおちびに語りかけれるだろうか。心配だけど、まりさはお母さんの
子供なんだ。きっと大丈夫。れいむもまりさの言うことに賛成してくれているから、二人なら大丈夫。
まりさは夫婦から得た知識と持ち前の身体能力のおかげで、群れの中で一番狩りの上手いゆっくりになっていた。
まりさは有り余る食料を、近所のゆっくりや両親におすそ分けしている。両親には野いちごもたっぷりプレゼントしている。
みんながゆっくりできるように…まりさは皆から慕われるゆっくりに成長していた。
みんなで…れいむと、おかあさんたちと、おちびちゃんたちと、そして群れのみんなでずっとゆっくりしよう。
それがまりさの願いであった。
まりさは有り余る食料を、近所のゆっくりや両親におすそ分けしている。両親には野いちごもたっぷりプレゼントしている。
みんながゆっくりできるように…まりさは皆から慕われるゆっくりに成長していた。
みんなで…れいむと、おかあさんたちと、おちびちゃんたちと、そして群れのみんなでずっとゆっくりしよう。
それがまりさの願いであった。
ガサッ!
「にゃっ?なんの音なのかな~?」
「ちぇん君、ちょっといいかな。君の群れまで案内してほしい。」
ちぇんは声の聞こえた方向を見たが、ゆっくりはいない。目の前には細い木さんぐらいの太さをしたものが2つ立っているだけ。
顔をあげてみると、多分、あのまりさでも届かないようなところに、お顔があった。
「きみはとてもおおきなゆっくりなんだね~わかるよ~」
「違うよちぇん君。私達は…」
「にゃっ?なんの音なのかな~?」
「ちぇん君、ちょっといいかな。君の群れまで案内してほしい。」
ちぇんは声の聞こえた方向を見たが、ゆっくりはいない。目の前には細い木さんぐらいの太さをしたものが2つ立っているだけ。
顔をあげてみると、多分、あのまりさでも届かないようなところに、お顔があった。
「きみはとてもおおきなゆっくりなんだね~わかるよ~」
「違うよちぇん君。私達は…」
人間だ
「みんな~!!、たいへんだよ~!!にんげんさんがきたんだよーわかれよー!!」
「ゆっ!?にんげんさん!?」×その場の一同
ちぇんの周りにいたゆっくり達は、ちぇんの言葉に騒然となる。
「なんでにんげんさんがここにくるの?」
「わからないよ~。わからないから、ちぇんはひっしににげてきたんだよ~、わかってね~」
「どうしたんだぜ、みんな?ぜんぜんゆっくりしてないんだぜ?」
ちぇん達の近くを偶然通りかかったまりさは、皆がなぜ慌てているのかわからず、とりあえずちかくにいた仲間に話を聞こうとした。
「まりさ、たいっへんなんだよ!! 人間さんがこの山にやってきたんだよ!!」
「ゆっ!人間さん!?どうしてなんだぜ?人間さんがここに来る理由がわからないんだぜ!!」
「れいむたちにもわからないよ!!とりあえず、人間さんがここに来るまでにゆっくりいそいでかくれ…「あぁ、ここだったか」 ゆっ!?」
まりさ達の前に、深い紺色の作業着を着た人間達が現れた。
「「「「に…にんげんだぁー!!」」」」」
その場にいたゆっくり達は大声を上げ、皆が混乱し始める。あるゆっくりはその場から逃げようとし、別のゆっくりはガタガタ震える。
また別のゆっくりはおそろしーしを漏らし始める。まりさはその中で、この人間達が何をしに来たのか必死に読み取ろうとしていた。
作業着を着た人間達の中から、一人だけ白衣を着た長髪の女性が現れる。彼女は少し気だるそうな声で言った。
「やぁ、ゆっくり達。私は加工所の開発担当の者だ。今日は…ちょっとした目的でここまで来たんだ。私の話を聞いてくれるかな?」
「「「「か、かこうじょー!?」」」」
ゆっくり達にとって恐怖の代名詞である加工所の名を聞き、ゆっくり達の混乱はさらに加速する。
慌てふためくゆっくり達をよそに、女性は話を続けようとする。
「それでね…『いやだー!!』私が君達に聞きた…『ゆっくりさせてぇー!!』のはね、ここに『れいむたちはなにもわるいことしてないよぉぉぉぉぉ!!』…ここにいる
ゆっくり達の中『ごろざないでぇー!!』…で、あるゆっく『きょわいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』…はぁ、君達、私の話を聞いてくれないか?」
ゆっくり達の叫び声に自分が話すのを邪魔され、元々面倒くさそうな表情をしていた女性は、更に面倒くさそうな表情を見せている。
「まりさがお話を聞くんだぜ…」
まりさが女性の真意を読み取ろうと、一歩前に出てそう告げると、女性は少しだけ表情を和らげた。
「あぁ、そうしてくれると助かるよ。私はうるさい場所が嫌いでね、こういう状況では話すのが嫌になってくるんだ。君は…他のゆっくり達に比べて利口そうだ。
何、ちょっと質問に答えてくれればいい。なぁ、君、昔ここに赤ちゃんまりさが一人でいなかったかい?」
「ゆっ!?」
「私達は…私達は、そのまりさを探しているんだ。本当なら私ではなく、この企画をした者がここへ来るはずだったんだが…、あまりにも出来が悪かったから
生産部門へ移動になってね…、代わりに私がここまで来たんだが…、君はそんなまりさを知らないかい?」
「まりさは…まりさは…」
まりさは動悸をなんとか押さえ込もうとしながら、ここで答えるべきかどうか考えていた。女性はまりさに質問してから、まりさの返答が返ってくるまでの間、
泣き叫ぶゆっくり達を嫌そうに眺めていた。
「まりさ、知ってるんだぜ…」
「そうか、そのまりさはどこにいるんだい?」
「それは…まりさだぜ。まりさは一人ぼっちだったのをお父さんとお母さんに拾われたんだぜ。」
「そうか…君だったのか。じゃあ、次の質問だ。私達に捕まって貰えるかな?君は実験のためにこの山に運ばれたんだ。私たちは君をこのまま連れて行く。
そうすればこの群れに被害は及ぼさない。…君はとても頭が良さそうだ。私達のお願いを聞いて貰えないとき、この群れがどうなるのか分かるだろう…?
君はゆっくりできなくなるが、この群れのゆっくり達はゆっくりできる。君を育ててくれた両親にも被害は及ばない…」
まりさは自身のルーツを突然聞かされた。実験…?何のことだろうか。まりさはゆっくりできなくなる…?でも、他の皆はゆっくりできる…?
お父さんや、お母さん、れいむ、おちびちゃん達は大丈夫だろうか?お父さん達に任せれば、れいむとおちびちゃんはきっとゆっくりできるだろう。
他の皆も、ゆっくりできなくなることはなくなる。
「ゆっ!?にんげんさん!?」×その場の一同
ちぇんの周りにいたゆっくり達は、ちぇんの言葉に騒然となる。
「なんでにんげんさんがここにくるの?」
「わからないよ~。わからないから、ちぇんはひっしににげてきたんだよ~、わかってね~」
「どうしたんだぜ、みんな?ぜんぜんゆっくりしてないんだぜ?」
ちぇん達の近くを偶然通りかかったまりさは、皆がなぜ慌てているのかわからず、とりあえずちかくにいた仲間に話を聞こうとした。
「まりさ、たいっへんなんだよ!! 人間さんがこの山にやってきたんだよ!!」
「ゆっ!人間さん!?どうしてなんだぜ?人間さんがここに来る理由がわからないんだぜ!!」
「れいむたちにもわからないよ!!とりあえず、人間さんがここに来るまでにゆっくりいそいでかくれ…「あぁ、ここだったか」 ゆっ!?」
まりさ達の前に、深い紺色の作業着を着た人間達が現れた。
「「「「に…にんげんだぁー!!」」」」」
その場にいたゆっくり達は大声を上げ、皆が混乱し始める。あるゆっくりはその場から逃げようとし、別のゆっくりはガタガタ震える。
また別のゆっくりはおそろしーしを漏らし始める。まりさはその中で、この人間達が何をしに来たのか必死に読み取ろうとしていた。
作業着を着た人間達の中から、一人だけ白衣を着た長髪の女性が現れる。彼女は少し気だるそうな声で言った。
「やぁ、ゆっくり達。私は加工所の開発担当の者だ。今日は…ちょっとした目的でここまで来たんだ。私の話を聞いてくれるかな?」
「「「「か、かこうじょー!?」」」」
ゆっくり達にとって恐怖の代名詞である加工所の名を聞き、ゆっくり達の混乱はさらに加速する。
慌てふためくゆっくり達をよそに、女性は話を続けようとする。
「それでね…『いやだー!!』私が君達に聞きた…『ゆっくりさせてぇー!!』のはね、ここに『れいむたちはなにもわるいことしてないよぉぉぉぉぉ!!』…ここにいる
ゆっくり達の中『ごろざないでぇー!!』…で、あるゆっく『きょわいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!』…はぁ、君達、私の話を聞いてくれないか?」
ゆっくり達の叫び声に自分が話すのを邪魔され、元々面倒くさそうな表情をしていた女性は、更に面倒くさそうな表情を見せている。
「まりさがお話を聞くんだぜ…」
まりさが女性の真意を読み取ろうと、一歩前に出てそう告げると、女性は少しだけ表情を和らげた。
「あぁ、そうしてくれると助かるよ。私はうるさい場所が嫌いでね、こういう状況では話すのが嫌になってくるんだ。君は…他のゆっくり達に比べて利口そうだ。
何、ちょっと質問に答えてくれればいい。なぁ、君、昔ここに赤ちゃんまりさが一人でいなかったかい?」
「ゆっ!?」
「私達は…私達は、そのまりさを探しているんだ。本当なら私ではなく、この企画をした者がここへ来るはずだったんだが…、あまりにも出来が悪かったから
生産部門へ移動になってね…、代わりに私がここまで来たんだが…、君はそんなまりさを知らないかい?」
「まりさは…まりさは…」
まりさは動悸をなんとか押さえ込もうとしながら、ここで答えるべきかどうか考えていた。女性はまりさに質問してから、まりさの返答が返ってくるまでの間、
泣き叫ぶゆっくり達を嫌そうに眺めていた。
「まりさ、知ってるんだぜ…」
「そうか、そのまりさはどこにいるんだい?」
「それは…まりさだぜ。まりさは一人ぼっちだったのをお父さんとお母さんに拾われたんだぜ。」
「そうか…君だったのか。じゃあ、次の質問だ。私達に捕まって貰えるかな?君は実験のためにこの山に運ばれたんだ。私たちは君をこのまま連れて行く。
そうすればこの群れに被害は及ぼさない。…君はとても頭が良さそうだ。私達のお願いを聞いて貰えないとき、この群れがどうなるのか分かるだろう…?
君はゆっくりできなくなるが、この群れのゆっくり達はゆっくりできる。君を育ててくれた両親にも被害は及ばない…」
まりさは自身のルーツを突然聞かされた。実験…?何のことだろうか。まりさはゆっくりできなくなる…?でも、他の皆はゆっくりできる…?
お父さんや、お母さん、れいむ、おちびちゃん達は大丈夫だろうか?お父さん達に任せれば、れいむとおちびちゃんはきっとゆっくりできるだろう。
他の皆も、ゆっくりできなくなることはなくなる。
「…わかったんだぜ。まりさはお姉さんについていくんだぜ。でもその前に、お母さん達にお別れを言いたいんだぜ…」
「あぁ、別に構わないよ。ゆっくり挨拶するといい…『でていってね!!!』」
「あぁ、別に構わないよ。ゆっくり挨拶するといい…『でていってね!!!』」
その時、一匹のゆっくりが、女性の足に体当たりした。
「でていってね!!でていってね!!はやくどっかいってね!!れいむはまりさとおちびちゃんともっとゆっくりしたいんだよ!!」
「君…やめてくれないかな?ストッキングが汚れる…」
「やめるんだぜれいむ!!れいむはおとうさん達とゆっくりすればいいんだぜっ!!」
「いやだよいやだよいやだよ!!!れいむはいっしょじゃなきゃ嫌なんだよッ!!消えてね!!ゆっくりしないで早く消えてねッ!!」
「君、そろそろ止めてくれないと…私は君に攻撃を加えるよ」
「うそ言わないでねっ!!れいむのっ、こうげきっ に、反撃もできないくせに!!れいむはお姉さんなんか怖くないよっ!!」
「れいむ!!本当にやめるんだぜっ!!」
「このっ!このっ!このっ!ゆっくりっ!!できないっ!!人間はっ!!さっさとっ!!消えて『忠告はしたよ…』…ッ!!??」
れいむの頭には女性の靴が乗っていた。れいむは靴に踏みつけられるとそれまでの動きが急に止まり、ガタガタ震え、「ゆっ ゆっ ゆっ」と呟き始めた。
「れい…む…?」
「はぁ…忠告はした。本来なら君だけを連れて行き、他のゆっくり達に危害は加えないつもりだったが…攻撃をされてはねぇ…、私が反撃しても問題は無いだろう…?」
女性がそう言ってれいむの頭から足を離すと、れいむの頭から餡のついたヒールが現れた。
「れいむ…れいむぅぅぅぅぅ!!しっかりするんだぜ!!れいむぅぅぅぅぅぅぅ」
「ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ」
れいむはまりさの声に何も反応しない。ただ規則的に声を上げるモノになっていた。
「人間さん…どうして…どうしてれいむをぉぉぉぉぉぉっ!!…れいむぅ、れいむぅ…」
「だから言ったじゃないか…攻撃されて反撃することの何がいけないんだい?殺さなくてもどうせそれは私に意味も無く体当たりを繰り返しただろう…
なら、いっそ、一思いに…ねぇ?」
女性の目はその瞬間、まりさにとって、とてもゆっくりできない、人の言葉で言うなら残酷な冷たい目に変わった。まりさはその目を見て、「これ以上何もしてはいけない」と
本能で感じ取り、自らの足で女性の下に向かい、女性の腕に抱かれた。
まりさを抱いた女性はゆっくり達の方へ向かい、こう告げる。
「これは、警告だよ…。私たちに危害を加えようとすればどうなるか…、君達にもこれを見れば分かって貰えたと思…『ゆっくりしね!!』」
女性の言葉を再び遮り、周りのゆっくり達は石や木の棒を口にくわえ、人間達を睨み付けた。
「れいむはおちびちゃんをゆっくりまもるよっ!!」
「まりさは、まりさを連れて行かせないんだぜ!!」
「まりさのはにーを殺すなんて許せないんだよー、わかれよー」
「だから…何もしなければこちらは何もしないと言っているだろう…?」
「ぴすとるっ!!(このはくろーけんのいりょくをためすときがついにきたみょん!!)」
「「「びゃびゃあはゆっくちちにゃいではやきゅちんでねっ」」」
「おい…私は27だぞ…。まだそのような呼称をつけられるような年齢では…」
「鬼原さん、私達が処理しておきますのでお先にどうぞ。」
「あぁ…ありがとう。後はよろしく。」
女性がそう言ってゆっくり達の前から去っていった。まりさは必死になって群れの仲間達の様子を見ようとするが、女性の腕がそれを許さない。
悲鳴だけが聞こえてくる。ちぇんが、みょんが、一緒に遊んだ仲間達の悲鳴がまりさに聴こえるだけだ。
「でていってね!!でていってね!!はやくどっかいってね!!れいむはまりさとおちびちゃんともっとゆっくりしたいんだよ!!」
「君…やめてくれないかな?ストッキングが汚れる…」
「やめるんだぜれいむ!!れいむはおとうさん達とゆっくりすればいいんだぜっ!!」
「いやだよいやだよいやだよ!!!れいむはいっしょじゃなきゃ嫌なんだよッ!!消えてね!!ゆっくりしないで早く消えてねッ!!」
「君、そろそろ止めてくれないと…私は君に攻撃を加えるよ」
「うそ言わないでねっ!!れいむのっ、こうげきっ に、反撃もできないくせに!!れいむはお姉さんなんか怖くないよっ!!」
「れいむ!!本当にやめるんだぜっ!!」
「このっ!このっ!このっ!ゆっくりっ!!できないっ!!人間はっ!!さっさとっ!!消えて『忠告はしたよ…』…ッ!!??」
れいむの頭には女性の靴が乗っていた。れいむは靴に踏みつけられるとそれまでの動きが急に止まり、ガタガタ震え、「ゆっ ゆっ ゆっ」と呟き始めた。
「れい…む…?」
「はぁ…忠告はした。本来なら君だけを連れて行き、他のゆっくり達に危害は加えないつもりだったが…攻撃をされてはねぇ…、私が反撃しても問題は無いだろう…?」
女性がそう言ってれいむの頭から足を離すと、れいむの頭から餡のついたヒールが現れた。
「れいむ…れいむぅぅぅぅぅ!!しっかりするんだぜ!!れいむぅぅぅぅぅぅぅ」
「ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ ゆっ」
れいむはまりさの声に何も反応しない。ただ規則的に声を上げるモノになっていた。
「人間さん…どうして…どうしてれいむをぉぉぉぉぉぉっ!!…れいむぅ、れいむぅ…」
「だから言ったじゃないか…攻撃されて反撃することの何がいけないんだい?殺さなくてもどうせそれは私に意味も無く体当たりを繰り返しただろう…
なら、いっそ、一思いに…ねぇ?」
女性の目はその瞬間、まりさにとって、とてもゆっくりできない、人の言葉で言うなら残酷な冷たい目に変わった。まりさはその目を見て、「これ以上何もしてはいけない」と
本能で感じ取り、自らの足で女性の下に向かい、女性の腕に抱かれた。
まりさを抱いた女性はゆっくり達の方へ向かい、こう告げる。
「これは、警告だよ…。私たちに危害を加えようとすればどうなるか…、君達にもこれを見れば分かって貰えたと思…『ゆっくりしね!!』」
女性の言葉を再び遮り、周りのゆっくり達は石や木の棒を口にくわえ、人間達を睨み付けた。
「れいむはおちびちゃんをゆっくりまもるよっ!!」
「まりさは、まりさを連れて行かせないんだぜ!!」
「まりさのはにーを殺すなんて許せないんだよー、わかれよー」
「だから…何もしなければこちらは何もしないと言っているだろう…?」
「ぴすとるっ!!(このはくろーけんのいりょくをためすときがついにきたみょん!!)」
「「「びゃびゃあはゆっくちちにゃいではやきゅちんでねっ」」」
「おい…私は27だぞ…。まだそのような呼称をつけられるような年齢では…」
「鬼原さん、私達が処理しておきますのでお先にどうぞ。」
「あぁ…ありがとう。後はよろしく。」
女性がそう言ってゆっくり達の前から去っていった。まりさは必死になって群れの仲間達の様子を見ようとするが、女性の腕がそれを許さない。
悲鳴だけが聞こえてくる。ちぇんが、みょんが、一緒に遊んだ仲間達の悲鳴がまりさに聴こえるだけだ。
まりさが女性に抱かれて山を下りそろそろ平地に差し掛かるとき
「しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
木の上から大声が聞こえてきた。女性はその声を確認すると、難なく攻撃をかわす。
「おちびは…おちびは絶対に渡さないんだぜ!!」
「お父さん!!」
「君のお父さんはこれかい?そこの君は…私の警告を聞いていなかったのかい?」
「うるさいんだぜ!!おちびは、おちびはまりさの息子なんだぜっ!!まりさのおちびを連れて行くなんて、絶対にゆるさないんだぜ!!じねぇぇぇぇぇぇぇぇ…えっ」
父まりさが女性に飛び掛ろうとしたとき、女性の手には銃が握られていた。
「ゆっくり殺傷用のゴム弾だ…。大丈夫、うまく命中すればゆっくりは痛みを感じる前に死ねる。そうでなくとも、即効性のあるゆっくり用の殺ゆっくり剤でゴム弾は
コーティングしてあるから、いずれにせよ、早めに死ねる…」
「おどうざぁぁぁぁぁん!!ゆっぐりぃぃ!ゆっぐりぃぃぃぃぃ!!」
まりさは父のもとへ向かおうとするが、やはり女性の腕に押さえつけられ、何もできない。
「どうじでじゃまずるのっ!?じゃまじないでばやぐばなしでねっ!!」
「そういえば君は、お父さんに別れの挨拶をしていなかったね…。まぁいいだろう。ほら」
まりさは女性の腕から開放されると急いで父の許へと向かい、必死に父に呼びかける。しかし、返事は無い。
「おどうざぁん…おどうざぁん……」
ひたすら呼びかけても、勇敢でかっこよかった、まりさの憧れだった父はもう動かない。まりさが父に寄り添い、ただひたすらに涙を流していると、草むらから一匹のゆっくりが現れた。
「むきゅ、お姉さん、お願いがあるの。」
「おかあさん…」
「君の母はぱちゅりーだったのか。どうりで少しは知的なはずだ…。で、お願いとは何かな?」
「むきゅ…、まりさは死んでしまったわ。まりさが死んで、おちびちゃんがいなくなる。…ぱちゅりーがこれ以上生きる必要は無くなったの。だから、永遠にゆっくりさせてほしいの。」
「お母さん…?何を言っているの…?」
「でもねお姉さん、お願いがもう1つあるの。…おちびちゃんのおちびちゃんが、すぐそばの草むらですーやすーやしているわ。あの子たちだけはどうかゆっくりさせてあげて欲しいの。
あの子達はとても頭がいいわ。小さな頃のおちびちゃんに負けないぐらいゆっくりしているし、賢い子供達よ。人間さんたちには絶対に迷惑はかけないわ…。だから、どうか、どうか…」
「お母さん!!やめてね!!おかあさんに永遠にゆっくりなんてしてほしくないよ!!」
「私の体じゃ自分の面倒も見れないのに、おちびちゃん達の面倒なんて、見れるわけがないのよ。これが一番なの…」
「君はこのまりさを無事に育ててくれた。君は人ではない…、しかし、君達への感謝の印として、その子供達はペット部門で面倒を見て貰える様に頼んでおこう。ただし、絶対に大丈夫だなんて
保証はできない。どうなるかはその子達自身にかかっているが…?」
「むきゅ、大丈夫よ。あの子達は私達の子供の子供なんですもの。」
ぱちゅりーは笑う。まりさは母の言葉を聞いてまだ呆然としているが、ぱちゅりーの顔はとてもゆっくりしていた。
「そうか。では心の整理はついたかな?」
そう言うと、女性はぱちゅりーに銃口を向ける。そしてぱちゅりーが目を閉じた瞬間に引き金を引き、ぱちゅりーの体は飛び散った。
「しねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
木の上から大声が聞こえてきた。女性はその声を確認すると、難なく攻撃をかわす。
「おちびは…おちびは絶対に渡さないんだぜ!!」
「お父さん!!」
「君のお父さんはこれかい?そこの君は…私の警告を聞いていなかったのかい?」
「うるさいんだぜ!!おちびは、おちびはまりさの息子なんだぜっ!!まりさのおちびを連れて行くなんて、絶対にゆるさないんだぜ!!じねぇぇぇぇぇぇぇぇ…えっ」
父まりさが女性に飛び掛ろうとしたとき、女性の手には銃が握られていた。
「ゆっくり殺傷用のゴム弾だ…。大丈夫、うまく命中すればゆっくりは痛みを感じる前に死ねる。そうでなくとも、即効性のあるゆっくり用の殺ゆっくり剤でゴム弾は
コーティングしてあるから、いずれにせよ、早めに死ねる…」
「おどうざぁぁぁぁぁん!!ゆっぐりぃぃ!ゆっぐりぃぃぃぃぃ!!」
まりさは父のもとへ向かおうとするが、やはり女性の腕に押さえつけられ、何もできない。
「どうじでじゃまずるのっ!?じゃまじないでばやぐばなしでねっ!!」
「そういえば君は、お父さんに別れの挨拶をしていなかったね…。まぁいいだろう。ほら」
まりさは女性の腕から開放されると急いで父の許へと向かい、必死に父に呼びかける。しかし、返事は無い。
「おどうざぁん…おどうざぁん……」
ひたすら呼びかけても、勇敢でかっこよかった、まりさの憧れだった父はもう動かない。まりさが父に寄り添い、ただひたすらに涙を流していると、草むらから一匹のゆっくりが現れた。
「むきゅ、お姉さん、お願いがあるの。」
「おかあさん…」
「君の母はぱちゅりーだったのか。どうりで少しは知的なはずだ…。で、お願いとは何かな?」
「むきゅ…、まりさは死んでしまったわ。まりさが死んで、おちびちゃんがいなくなる。…ぱちゅりーがこれ以上生きる必要は無くなったの。だから、永遠にゆっくりさせてほしいの。」
「お母さん…?何を言っているの…?」
「でもねお姉さん、お願いがもう1つあるの。…おちびちゃんのおちびちゃんが、すぐそばの草むらですーやすーやしているわ。あの子たちだけはどうかゆっくりさせてあげて欲しいの。
あの子達はとても頭がいいわ。小さな頃のおちびちゃんに負けないぐらいゆっくりしているし、賢い子供達よ。人間さんたちには絶対に迷惑はかけないわ…。だから、どうか、どうか…」
「お母さん!!やめてね!!おかあさんに永遠にゆっくりなんてしてほしくないよ!!」
「私の体じゃ自分の面倒も見れないのに、おちびちゃん達の面倒なんて、見れるわけがないのよ。これが一番なの…」
「君はこのまりさを無事に育ててくれた。君は人ではない…、しかし、君達への感謝の印として、その子供達はペット部門で面倒を見て貰える様に頼んでおこう。ただし、絶対に大丈夫だなんて
保証はできない。どうなるかはその子達自身にかかっているが…?」
「むきゅ、大丈夫よ。あの子達は私達の子供の子供なんですもの。」
ぱちゅりーは笑う。まりさは母の言葉を聞いてまだ呆然としているが、ぱちゅりーの顔はとてもゆっくりしていた。
「そうか。では心の整理はついたかな?」
そう言うと、女性はぱちゅりーに銃口を向ける。そしてぱちゅりーが目を閉じた瞬間に引き金を引き、ぱちゅりーの体は飛び散った。
「お母さん…お母さん…お母さん……お母さん…」
「あぁ、耐え切れなくなったか。そうだな…君には眠ってもらう。心配ない。君の子供達は約束どおりペット部門に連れて行くし、君は…(プルル)はい、鬼原ですが…
そうですか、増産方法開発に成功しましたか…いえいえ、彼は一応私の部下でしたし、部下の失敗を処理するのは私の役目ですから、はい、では…(ピッ)
―――話が逸れてしまったね。君は特別に意識をなくすように処理しておこう。君を利用した計画は元々成功する確率がほとんど無いものだったし、今その計画が少しは成功
したようだ。これで君の利用価値は通常種用と何も変わらなくなってしまったからね…」
彼女は壊れたまりさをスプレーで眠らせ車に入れた後、4匹の子ゆっくりを拾い上げた。
「あぁ、耐え切れなくなったか。そうだな…君には眠ってもらう。心配ない。君の子供達は約束どおりペット部門に連れて行くし、君は…(プルル)はい、鬼原ですが…
そうですか、増産方法開発に成功しましたか…いえいえ、彼は一応私の部下でしたし、部下の失敗を処理するのは私の役目ですから、はい、では…(ピッ)
―――話が逸れてしまったね。君は特別に意識をなくすように処理しておこう。君を利用した計画は元々成功する確率がほとんど無いものだったし、今その計画が少しは成功
したようだ。これで君の利用価値は通常種用と何も変わらなくなってしまったからね…」
彼女は壊れたまりさをスプレーで眠らせ車に入れた後、4匹の子ゆっくりを拾い上げた。
中編に続く