ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3168 芸術作品
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ankoss
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『芸術作品』 14KB
虐待 飾り 番い 野良ゆ 子ゆ 現代 独自設定 いつの間にか三月
虐待 飾り 番い 野良ゆ 子ゆ 現代 独自設定 いつの間にか三月
- 三月になってしまいましたが、二月の話です。
- 独自設定有り。
- ゆっくりしていってね。
体の芯まで凍りつくような寒さで目を覚ました。
まだ開いていない両目を人差し指で乱暴に擦ってから目を開けた。
自室の北側の窓に設置されたカーテンの隙間から青白い光が薄暗い部屋に差し込んでいる。
手足を一杯に使って背筋を伸ばした俺は、ゆっくりと立ち上がり、カーテンを開ける。
眼下に広がっているはずの広大な田畑は一面白銀の雪に覆いつくされていた。
まだ開いていない両目を人差し指で乱暴に擦ってから目を開けた。
自室の北側の窓に設置されたカーテンの隙間から青白い光が薄暗い部屋に差し込んでいる。
手足を一杯に使って背筋を伸ばした俺は、ゆっくりと立ち上がり、カーテンを開ける。
眼下に広がっているはずの広大な田畑は一面白銀の雪に覆いつくされていた。
「降るとはいってたけど、本当によく降ったなぁ」
目測から雪は三十センチ程は積もっているのではないかと思った。
毎年うっすらと雪化粧がされるだけというこの地域では、信じられないほどの積雪量だ。
二十年この地でずっと生活しているが、これほど雪が降った記憶はあまりない。
さて、ここまで積もってしまったからには、面倒だが雪かきをしなくてはならない。
タイミングの悪いことに、俺の両親は箱根に三泊四日の温泉旅行の真っ最中である。
現在この家に雪かきを行える人間は俺しかいない。
自室の隅にある衣装ケースを漁り、数年前に使ったきりの薄手のジャンパーを引っ張り出す。
取り敢えずジャンパーが見つかってホッとした。
いつもの格好で外へ飛び出したら、凍え死んでしまうだろう。
うん、間違いない。
毎年うっすらと雪化粧がされるだけというこの地域では、信じられないほどの積雪量だ。
二十年この地でずっと生活しているが、これほど雪が降った記憶はあまりない。
さて、ここまで積もってしまったからには、面倒だが雪かきをしなくてはならない。
タイミングの悪いことに、俺の両親は箱根に三泊四日の温泉旅行の真っ最中である。
現在この家に雪かきを行える人間は俺しかいない。
自室の隅にある衣装ケースを漁り、数年前に使ったきりの薄手のジャンパーを引っ張り出す。
取り敢えずジャンパーが見つかってホッとした。
いつもの格好で外へ飛び出したら、凍え死んでしまうだろう。
うん、間違いない。
「さて、と」
ジャンパーを羽織ると、階段をガタガタと音を立てて降りて玄関へ向かい、そこにある棚から軍手と物置の鍵を取り出す。
積雪が多い地方にはジョンバという雪かき専用のスコップが常備されているというが、生憎うちにはそんなものはない。
うちにあるのは園芸用の鉄製のシャベルだけである。
こいつで雪をかけないことはないが、物凄く効率が悪い。
両手にしっかりと軍手をはめ、長靴を履き、玄関のドアを開けた。
外に出た途端、突き刺すような冷気が俺を襲った。
寒さに慣れていない俺には、まるでこの世の終わりなのではないかと思えてしまう。
予想ではあるが、気温は間違いなく氷点下を下回っていることだろう。
雪国に住む人間はこの気温でまだ暖かいというらしいから恐ろしい。
雪が長靴の中に入らないように気をつけながら慎重に歩く。
小さな頃に雪が長靴の中に入ってしまったことがあったが、あの時の苦しみは十年以上経った今でも鮮明に覚えている。
慎重に歩き過ぎた結果、十五メートル離れた物置に辿り着くまで一分近くかかってしまった。
うちの物置は簡易的なプレハブ小屋なもので、引き戸になっている。
物置の引き戸の鍵穴に鍵を挿し込み、回した。
ガチャリという音と共に鍵が開いた。
しかし戸を引いてもピクリとも動かない。
どうやら凍りついていてしまっているようだ。
積雪が多い地方にはジョンバという雪かき専用のスコップが常備されているというが、生憎うちにはそんなものはない。
うちにあるのは園芸用の鉄製のシャベルだけである。
こいつで雪をかけないことはないが、物凄く効率が悪い。
両手にしっかりと軍手をはめ、長靴を履き、玄関のドアを開けた。
外に出た途端、突き刺すような冷気が俺を襲った。
寒さに慣れていない俺には、まるでこの世の終わりなのではないかと思えてしまう。
予想ではあるが、気温は間違いなく氷点下を下回っていることだろう。
雪国に住む人間はこの気温でまだ暖かいというらしいから恐ろしい。
雪が長靴の中に入らないように気をつけながら慎重に歩く。
小さな頃に雪が長靴の中に入ってしまったことがあったが、あの時の苦しみは十年以上経った今でも鮮明に覚えている。
慎重に歩き過ぎた結果、十五メートル離れた物置に辿り着くまで一分近くかかってしまった。
うちの物置は簡易的なプレハブ小屋なもので、引き戸になっている。
物置の引き戸の鍵穴に鍵を挿し込み、回した。
ガチャリという音と共に鍵が開いた。
しかし戸を引いてもピクリとも動かない。
どうやら凍りついていてしまっているようだ。
「仕方ないな……」
俺は深く深呼吸してから、思いっきり力を入れて引き戸を引いた。
ドスン、という音をたてながら引き戸は開いた。
物置の中からシャベルを取り出し、玄関へ戻る。
帰り道は自分の靴の跡の上を通ればいいので、スムーズに移動することができた。
南側にある玄関は、日中は人の往来がそこそこある通りに面している。
人目につかないのならば適当に雪をかいてしまうのだが、こればかりは仕方がない。
近所の人に怠けている家庭だとは思われたくはないので、手を抜くことはできなかった。
重いシャベルを雪に突き刺し、載った雪を思い切り側方へ投げ飛ばす。
雪の重量は案外馬鹿にできない。
特にうちの地域のような比較的暖かい地方で降る雪は湿り気を帯びていて余計に重いのである。
ドスン、という音をたてながら引き戸は開いた。
物置の中からシャベルを取り出し、玄関へ戻る。
帰り道は自分の靴の跡の上を通ればいいので、スムーズに移動することができた。
南側にある玄関は、日中は人の往来がそこそこある通りに面している。
人目につかないのならば適当に雪をかいてしまうのだが、こればかりは仕方がない。
近所の人に怠けている家庭だとは思われたくはないので、手を抜くことはできなかった。
重いシャベルを雪に突き刺し、載った雪を思い切り側方へ投げ飛ばす。
雪の重量は案外馬鹿にできない。
特にうちの地域のような比較的暖かい地方で降る雪は湿り気を帯びていて余計に重いのである。
「よし、こんなもんか」
雪かきが終わったのは、それから三十分後だった。
玄関から通りまではしっかりと除雪され、まるで道のようになっている。
その道の両側には、かいた雪によって山ができていた。
無駄に広い庭というのも考えものだなと思った。
額を伝う汗を拭いながら一息ついていると、通りで蠢く小さな影を見つけた。
興味をもった俺は気付かれないように音を立てないようにしながら影へと近寄ってみた。
影が次第にはっきり見えるようになっていく。
影まで五メートルのところに差し掛かった時、その正体がわかった。
影の正体は野球ボールサイズの子ゆっくりだった。
黒帽子を被ったそいつは、ゆっくりの中でも見かける機会が多いまりさ種だった。
俺はその子まりさをしげしげと観察する。
この子まりさは恐らく野良だろう。
帽子に飼いゆっくりの証であるバッジがついていなかった。
だが、それにしてはその身体はやけに綺麗だ。
普通、野良ゆっくりというのは小汚い様相をしているものである。
それに冬だというのにこの時間から活動しているというのも腑に落ちない。
普通の野良子ゆっくりなら、今頃ダンボールでできた家の中で古タオルにくるまって震えているか、すでに永遠にゆっくりしていることだろう。
ではなぜこの子まりさは寒さを気にせずに活動することができているのだろう。
学生時代に生物の授業で習ったゆっくりの生態について思い出す。
ゆっくりは寒さに弱く、自然の中で暮らす野生のゆっくりは越冬を行うといわれている。
しかし野生ゆっくりと違って野良ゆっくりは越冬を行わない。
元々ゆっくりは越冬をせずとも生きていけるのだ。
冬は体温の低下によって余計に食料が必要になってくるので、その対策として密閉された暖かい巣穴に篭っているというだけだ。
つまりこの子まりさは寒さを気にせずにいられるほどの食料を得られているということになる。
予想ではあるが、この子まりさは人間によってある程度の施しを受けているのだろう。
玄関から通りまではしっかりと除雪され、まるで道のようになっている。
その道の両側には、かいた雪によって山ができていた。
無駄に広い庭というのも考えものだなと思った。
額を伝う汗を拭いながら一息ついていると、通りで蠢く小さな影を見つけた。
興味をもった俺は気付かれないように音を立てないようにしながら影へと近寄ってみた。
影が次第にはっきり見えるようになっていく。
影まで五メートルのところに差し掛かった時、その正体がわかった。
影の正体は野球ボールサイズの子ゆっくりだった。
黒帽子を被ったそいつは、ゆっくりの中でも見かける機会が多いまりさ種だった。
俺はその子まりさをしげしげと観察する。
この子まりさは恐らく野良だろう。
帽子に飼いゆっくりの証であるバッジがついていなかった。
だが、それにしてはその身体はやけに綺麗だ。
普通、野良ゆっくりというのは小汚い様相をしているものである。
それに冬だというのにこの時間から活動しているというのも腑に落ちない。
普通の野良子ゆっくりなら、今頃ダンボールでできた家の中で古タオルにくるまって震えているか、すでに永遠にゆっくりしていることだろう。
ではなぜこの子まりさは寒さを気にせずに活動することができているのだろう。
学生時代に生物の授業で習ったゆっくりの生態について思い出す。
ゆっくりは寒さに弱く、自然の中で暮らす野生のゆっくりは越冬を行うといわれている。
しかし野生ゆっくりと違って野良ゆっくりは越冬を行わない。
元々ゆっくりは越冬をせずとも生きていけるのだ。
冬は体温の低下によって余計に食料が必要になってくるので、その対策として密閉された暖かい巣穴に篭っているというだけだ。
つまりこの子まりさは寒さを気にせずにいられるほどの食料を得られているということになる。
予想ではあるが、この子まりさは人間によってある程度の施しを受けているのだろう。
「ゆーしょ……ゆーしょ……」
子まりさは器用におさげと口を使って雪を固めている。
どうやら雪を使って何かを作っているようだ。
最も、人間の感覚では、それはただ雪を闇雲に盛っただけにしか見えない。
どうやら雪を使って何かを作っているようだ。
最も、人間の感覚では、それはただ雪を闇雲に盛っただけにしか見えない。
「ゆ……?」
子まりさと視線が合ってしまった。
どうやら完全に気付かれてしまったようだ。
どうやら完全に気付かれてしまったようだ。
「ゆ! にんげんしゃんがいるのじぇ! ゆっくちしていってね!」
子まりさは逃げ出そうとしないばかりか、俺に向かって挨拶してきた。
やはりこいつは人間から施しを受けているため、警戒心を抱いていないのだろうか。
やはりこいつは人間から施しを受けているため、警戒心を抱いていないのだろうか。
「ああ、ゆっくりしていってね」
俺は返事を返した。
普通は無視するか潰すところなんだが、ほんの気まぐれだ。
普通は無視するか潰すところなんだが、ほんの気まぐれだ。
「お前は何をしているんだ?」
子まりさに問いかける。
一体何を考えてそれを作っているのか、ほんの少し興味があった。
一体何を考えてそれを作っているのか、ほんの少し興味があった。
「まりしゃはげいじゅつさくひんをつくってるのじぇ! げんだいあーとさんなのじぇ!」
思わず吹き出しそうになった。
俺は必死に右手で口を覆って耐えた。
この子まりさは冗談でいっているわけではないようだ。
そもそもゆっくりに冗談をいうだけの脳味噌はない。
いや、冗談をいうだけの脳味噌どころか、脳味噌自体がない。
奴等の体内にあるのはどういう原理で作られたかわからない餡子だけだ。
芸術作品、特に現代アートというものは一般人には理解出来ないものが多いが、稀に俺なんかでも美しいと思えるものもある。
だが、こいつの作品とやらは百人に訊いても百人が理解できないと答えるに違いない。
こんなもの、中学における美術の通知表の成績が一と二ばかりだった俺でも作れる。
それどころか、感性が発達していない幼児にだって作ることができる。
俺は必死に右手で口を覆って耐えた。
この子まりさは冗談でいっているわけではないようだ。
そもそもゆっくりに冗談をいうだけの脳味噌はない。
いや、冗談をいうだけの脳味噌どころか、脳味噌自体がない。
奴等の体内にあるのはどういう原理で作られたかわからない餡子だけだ。
芸術作品、特に現代アートというものは一般人には理解出来ないものが多いが、稀に俺なんかでも美しいと思えるものもある。
だが、こいつの作品とやらは百人に訊いても百人が理解できないと答えるに違いない。
こんなもの、中学における美術の通知表の成績が一と二ばかりだった俺でも作れる。
それどころか、感性が発達していない幼児にだって作ることができる。
「芸術作品だと? これのどこが芸術作品なんだ。悪いけど、こんなの二歳の赤ん坊でも作れるぞ」
「ゆっぴいいいい!? まりしゃのげいじゅつさくひんしゃんをばきゃにしにゃいでにぇ! ゆっくちあやまってにぇ! ぷっきゅううう!」
子まりさは頬をぷっくり膨らませて憤慨している。
自分がどれほど酷いものを作っているか、理解すらできないらしい。
まったく、餡子脳というのはおめでたいものだ。
そんなことを考えていると、子まりさが何かを思いついたように笑い始めた。
自分がどれほど酷いものを作っているか、理解すらできないらしい。
まったく、餡子脳というのはおめでたいものだ。
そんなことを考えていると、子まりさが何かを思いついたように笑い始めた。
「ゆっ……ゆっぷぷぷ! そうだったのじぇ! まりしゃ、ゆっくちりきゃいしてしまったのじぇ! くしょにんげんにはまりしゃのげいじゅつてきせんすがりきゃいできないの
じぇ! まりしゃ、てんしゃいでごめんにぇー!」
じぇ! まりしゃ、てんしゃいでごめんにぇー!」
この発言にはちょっとばかりカチンときた。
美術の成績が低かったことをずっと気にしていたのもあるが、こんな汚い野良饅頭に美的センスがないと思われるのは心外だった。
しかしこの子まりさは調子にのっている。
ゆっくりは一度他人、他ゆんを自分より低く評価すると態度が一変するというが、これはその典型だと思った。
美術の成績が低かったことをずっと気にしていたのもあるが、こんな汚い野良饅頭に美的センスがないと思われるのは心外だった。
しかしこの子まりさは調子にのっている。
ゆっくりは一度他人、他ゆんを自分より低く評価すると態度が一変するというが、これはその典型だと思った。
「よし、それじゃあ俺がこいつとそっくりの作品を作ってやろうじゃないか」
「ゆぁぁぁん? くしょにんげんにまりしゃのげいじゅつしゃんがつくれるはずないのじぇ! やれるもんならやってみるのじぇ!」
俺は両手で数回雪を掴んで一箇所に集め、適当にパンパンと叩いて固めた、これで完成だ。
適当すぎると思われるかもしれないが、子まりさが作った”芸術作品”なんて、本当にこれだけのものなのだ。
適当すぎると思われるかもしれないが、子まりさが作った”芸術作品”なんて、本当にこれだけのものなのだ。
「ほら、できたぞ。寸分違わず再現できただろう」
子まりさはキョロキョロと”芸術作品”を見渡している。
適当に雪を盛っただけのこいつのどこにそこまで見る要素があるのか、俺には理解できない。
しばらくして子まりさが口を開いた。
適当に雪を盛っただけのこいつのどこにそこまで見る要素があるのか、俺には理解できない。
しばらくして子まりさが口を開いた。
「ばきゃなの? しぬにょ? これのどこがまりしゃのさくひんしゃんといっしょなの? こんなのゆきしゃんをただかためただけなのじぇ!?」
ああそうかい、違うと申しますか、そうですか。
そこまでいうなら俺自身が考える最高の芸術作品を作ってやるとしよう。
そこまでいうなら俺自身が考える最高の芸術作品を作ってやるとしよう。
「わかった。じゃあ今度は俺の作品ってやつを見せてやるよ。ちょっと待ってろ」
俺は踵を返して家の中に戻った。
長靴を乱暴に脱ぐと、台所に向かい、冷蔵庫の中からオレンジジュースのパックを持ち出した。
これは今回の作品を作るために必要不可欠なアイテムである。
準備を済ませた後、急いで子まりさの元へ戻った。
長靴を乱暴に脱ぐと、台所に向かい、冷蔵庫の中からオレンジジュースのパックを持ち出した。
これは今回の作品を作るために必要不可欠なアイテムである。
準備を済ませた後、急いで子まりさの元へ戻った。
「くしょにんげん、おそしゅぎるのじぇ! どれだけのろまなのじぇ! かめしゃんよりおしょいのじぇー? ゆっぷぷー!」
すぐに子まりさがニタニタとした顔で挑発してきた。
ただ、本人には挑発しているつもりなんてまったくないのだろう。
ゆっくりというのは、思ったことをありのままにいうことが挑発と同じになるのだ。
しかし、戻ってくるまで一分もかかってないんだけどなあ、俺はその言葉をいわずに飲み込んだ。
調子に乗ったゆっくりには何をいっても無駄なことは日本国民誰もが知っていることだ。
先ほど盛った雪に、シャベルを使って次々と雪を積み上げていく。
一分もしないうちに、小さな雪の山ができた。
だが小さな雪の山といっても五十センチ程度の高さがある。
子まりさにとっては本当に目の前に聳え立つ巨大な山に見えただろう。
ただ、本人には挑発しているつもりなんてまったくないのだろう。
ゆっくりというのは、思ったことをありのままにいうことが挑発と同じになるのだ。
しかし、戻ってくるまで一分もかかってないんだけどなあ、俺はその言葉をいわずに飲み込んだ。
調子に乗ったゆっくりには何をいっても無駄なことは日本国民誰もが知っていることだ。
先ほど盛った雪に、シャベルを使って次々と雪を積み上げていく。
一分もしないうちに、小さな雪の山ができた。
だが小さな雪の山といっても五十センチ程度の高さがある。
子まりさにとっては本当に目の前に聳え立つ巨大な山に見えただろう。
「ゆわぁぁぁ……おっきなゆきやましゃんなのじぇ……。でも、げいじゅつてきせんすしゃんはないのじぇ!」
人を小馬鹿にするような、キリっとした表情を浮かべながら子まりさはいった。
「当たり前だ。これはまだ未完成だ。肝心なパーツが足りてないんだからな」
俺はそういうと、右手で子まりさをつまみ上げた。
「ゆぴいいいい! なにしゅるんだじぇええ!」
子まりさは尻を激しく振りながら抵抗している。
俺はそれを気にもとめず、つま先で雪山の先端を抉り、小さな凹みを作った。
俺はそれを気にもとめず、つま先で雪山の先端を抉り、小さな凹みを作った。
「おっと、こいつは取っておかないとな」
俺は左手で子まりさの帽子を摘むと、それをポケットにしまった。
「ゆんやああああ! まりしゃのおぼーちかえすんだじぇえええ!」
「すぐに返してやるからちょっと待ってろ」
雪山の凹んだ部分に子まりさを頭から押しこみ、尻だけ出るようにして雪で固める。
縦に伸びた子まりさの尻は、冷たさから逃れたいかのように左右にもるんもるん動いている。
ポケットから先ほど奪った帽子を取り出し、尻の上に載せた。
本来顔がある位置にあにゃるがあり、なんともシュールな光景だ。
縦に伸びた子まりさの尻は、冷たさから逃れたいかのように左右にもるんもるん動いている。
ポケットから先ほど奪った帽子を取り出し、尻の上に載せた。
本来顔がある位置にあにゃるがあり、なんともシュールな光景だ。
「よし、尻振りゆっくり像の完成だ」
俺は心地良い達成感を味わいながら像を眺めていた。
「お、おちびちゃああああん!?」
「どぼちておちびちゃんがゆきさんにうまってるんだぜええええ!?」
そこに子まりさの両親と思われるバレーボールサイズのれいむとまりさがやってきた。
こちらの二匹も野良ゆっくりとは思えないほど肌に汚れがなく、艶もある。
飼いゆっくりとまではいかないが、それに近いことは間違いない。
人間に世話をされているのだという予想は確信に至った。
俺はそんなことを考えながらふぅとため息をついた。
まったく、野良に餌付けをするばかりか、外観の世話までするなんてどういう神経をしてるのだろうか。
こちらの二匹も野良ゆっくりとは思えないほど肌に汚れがなく、艶もある。
飼いゆっくりとまではいかないが、それに近いことは間違いない。
人間に世話をされているのだという予想は確信に至った。
俺はそんなことを考えながらふぅとため息をついた。
まったく、野良に餌付けをするばかりか、外観の世話までするなんてどういう神経をしてるのだろうか。
「おちびちゃああん、へんじをしてねえええ!」
「まってるのぜ、いままりさがたすけ……くしゃいいいいいいい!」
子まりさは力みすぎたのか、助けにやってきたまりさの顔面へ向かって、あにゃるから屁を放出させた。
まりさはそれを正面からまともに受けたことになる。
自分がもしその状況だったらと想像しただけで吐き気がこみ上げてくる。
まりさはしばらく悶絶しながら雪の上を転がりまわっていた。
荒れた息を整え、起き上がったのはそれから一分後のことだった。
そんなやり取りを横目で見ながら、俺は子まりさが埋まっている山の左右に、新たに一つずつ山を作った。
その大きさは先ほどの山の三倍ほどもあり、予めバレーボールサイズのゆっくりを埋められるほどの凹みも作ってある。
まりさはそれを正面からまともに受けたことになる。
自分がもしその状況だったらと想像しただけで吐き気がこみ上げてくる。
まりさはしばらく悶絶しながら雪の上を転がりまわっていた。
荒れた息を整え、起き上がったのはそれから一分後のことだった。
そんなやり取りを横目で見ながら、俺は子まりさが埋まっている山の左右に、新たに一つずつ山を作った。
その大きさは先ほどの山の三倍ほどもあり、予めバレーボールサイズのゆっくりを埋められるほどの凹みも作ってある。
「まりさ、おちびちゃんのまわりのゆきさんを、ぺーろぺーろでとかしてね!」
「ゆふん、わかったのぜれいむ。ぺーろぺーろ……づめだいいいいいい!」
「ば、ばりざああああ! しっかりじてええええええ!」
頭の悪いコントを繰り広げている二匹の背後に忍び寄った俺は、素早く彼女らのお飾りを奪い取った。
まりさの帽子は簡単に取れたが、れいむのリボンのほうは少し手間取ってしまった。
まりさの帽子は簡単に取れたが、れいむのリボンのほうは少し手間取ってしまった。
「ゆううううう!? ばでぃざのおぼうしさんがあああ!?」
「でいぶのおがざりざん゛ん゛ん゛ん゛! ゆっぐりじないでもどっでぎでえ゛え゛え゛!」
俺の足へ向かって二匹は体当たりを仕掛けてくる。
風船がぶつかってくるような衝撃でしかないので、まったく問題ない。
構わずまりさを持ち上げ、子まりさと同じように雪の中へ埋めていく。
風船がぶつかってくるような衝撃でしかないので、まったく問題ない。
構わずまりさを持ち上げ、子まりさと同じように雪の中へ埋めていく。
「ゆっぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛! づめだい゛い゛い゛い゛い゛! だずげてえ゛え゛え゛え゛!」
「ばりざをはなぜえ゛え゛え゛え゛え゛!」
れいむが一層強い力で体当たりをしてくるが、例えるなら風船がソフトバレーボールに変わった程度である。
まりさを埋め終わり、尻に帽子をかぶせ終わったところで、れいむを埋める作業に取り掛かる。
まりさを埋め終わり、尻に帽子をかぶせ終わったところで、れいむを埋める作業に取り掛かる。
「いやじゃあ゛あ゛あ゛あ゛! じゅめだい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛! ざむい゛い゛い゛い゛い゛!」
れいむを埋め終わったまではいいが、こいつの場合は少々厄介だ。
リボンを外すのは簡単だったが、どうやって結んだらいいんだろう。
そもそも、リボンを結ぶなんていう複雑な動作を、どうして手も足もないゆっくりが行えるのだろうか、俺は疑問を覚えた。
リボンを外すのは簡単だったが、どうやって結んだらいいんだろう。
そもそも、リボンを結ぶなんていう複雑な動作を、どうして手も足もないゆっくりが行えるのだろうか、俺は疑問を覚えた。
「めんどくさい、適当に結んでしまえ」
あにゃるの真上にくるように、靴紐を結ぶ要領でリボンを結んだ。
これで三体の尻振りゆっくり像の完成だ。
並んで立つその様は、まるでイースター島のモアイ像、もしくは日本の地蔵のようだった。
おっと、忘れるところだった。
俺はパックの蓋を外し、三匹の上からオレンジジュースをぶっかけた。
オレンジジュースには治療効果のほかに、ゆっくりを延命させる効果がある。
これでこいつらは半日は尻を振る像としての役割を果たしてくれることだろう。
これで三体の尻振りゆっくり像の完成だ。
並んで立つその様は、まるでイースター島のモアイ像、もしくは日本の地蔵のようだった。
おっと、忘れるところだった。
俺はパックの蓋を外し、三匹の上からオレンジジュースをぶっかけた。
オレンジジュースには治療効果のほかに、ゆっくりを延命させる効果がある。
これでこいつらは半日は尻を振る像としての役割を果たしてくれることだろう。
「しかし……」
思わず呟いてしまう。
そのぐらいゆっくり像は不気味で気持ち悪かった。
三匹が思いおもいに動かす尻は、まるで動きに統一感がなく、アニメで見る不気味な食虫植物がうねうねと動いている様子にそっくりだ。
そして三匹だけではなく、雪の上にも降りかかったオレンジジュースが、まるで犬の小便のように圧倒的な存在感を放ちながら黄色く光り輝いている。
俺は足早に家の中に戻り、台所で日本酒の瓶とコップを持つと、自室のある二階に向かった。
先程とは反対の南側にある窓を開けて、通りを覗く。
塀に隠れてゆっくり像は見えないが、道行く人の反応や声を聞くことはできるだろう。
その状態のまま数分間待つ。
窓から侵入してくる冷気によって部屋の中は外と同じぐらい寒くなってしまったが、ここは我慢だ。
数分もすると、出勤していくと思われるサラリーマンの男性、部活の朝練に行くであろう女子高生三人組、ほかにも色々な人が通って行った。
その誰もがゆっくり像を見て怪訝な表情を浮かべていた。
俺はそれを見て満足気な表情を浮かべていたのだが、ふとあることに気付いてしまった。
うちの前にこれを作ったってことは、間違いなく作ったのは俺だと思われるよな。
ってことは、俺の世間での評判は……。
そのぐらいゆっくり像は不気味で気持ち悪かった。
三匹が思いおもいに動かす尻は、まるで動きに統一感がなく、アニメで見る不気味な食虫植物がうねうねと動いている様子にそっくりだ。
そして三匹だけではなく、雪の上にも降りかかったオレンジジュースが、まるで犬の小便のように圧倒的な存在感を放ちながら黄色く光り輝いている。
俺は足早に家の中に戻り、台所で日本酒の瓶とコップを持つと、自室のある二階に向かった。
先程とは反対の南側にある窓を開けて、通りを覗く。
塀に隠れてゆっくり像は見えないが、道行く人の反応や声を聞くことはできるだろう。
その状態のまま数分間待つ。
窓から侵入してくる冷気によって部屋の中は外と同じぐらい寒くなってしまったが、ここは我慢だ。
数分もすると、出勤していくと思われるサラリーマンの男性、部活の朝練に行くであろう女子高生三人組、ほかにも色々な人が通って行った。
その誰もがゆっくり像を見て怪訝な表情を浮かべていた。
俺はそれを見て満足気な表情を浮かべていたのだが、ふとあることに気付いてしまった。
うちの前にこれを作ったってことは、間違いなく作ったのは俺だと思われるよな。
ってことは、俺の世間での評判は……。
「やっべえええええ!」
俺は最後まで考える前に走りだしていた。
完
あとがき
連続で普通の虐待物です。
次は少年とゆっくりシリーズの第二作をと考えていますが、いつもの通り途中で違う作品を仕上げてしまうかもしれません。
それにしても、虐待を書くのは難しいです。
次は少年とゆっくりシリーズの第二作をと考えていますが、いつもの通り途中で違う作品を仕上げてしまうかもしれません。
それにしても、虐待を書くのは難しいです。
前作『欲張ってしまったゆっくりの末路』にも沢山の感想をいただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。
今回もご意見・ご感想をお待ちしています。
この場を借りてお礼申し上げます。
今回もご意見・ご感想をお待ちしています。
コンバートあき