ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3331 HENNTAI達の日常~メスブタの家出~(後)
最終更新:
ankoss
-
view
『HENNTAI達の日常~メスブタの家出~(後)』 34KB
愛で いじめ 変態 家出 飼いゆ 野良ゆ 希少種 現代 15作品目、後編。HENNTAIもの注意です。
愛で いじめ 変態 家出 飼いゆ 野良ゆ 希少種 現代 15作品目、後編。HENNTAIもの注意です。
注意書きです。
1 このSSは『anko3330 HENNTAI達の日常~メスブタの家出~』の後編です。先に前編の方を読む事をお勧めします。
2 希少種ゆっくりが出ます。
3 このSSはHENNTAIな成分を含んでいます。
4 HENNTAIなゆっくりが出ます。
5 HENNTAIな人間が出ます。
2 希少種ゆっくりが出ます。
3 このSSはHENNTAIな成分を含んでいます。
4 HENNTAIなゆっくりが出ます。
5 HENNTAIな人間が出ます。
それでもOKという方のみ、どうぞ。
……てんこが公園で家出を決心した、その頃。
「およよ……、おそいですねぇ、そうりょうむすめさま」
いくは台所の柱に掛けてある時計を見て、そう呟いた。
「もうおやつのじかんはとっくにすぎているのに……。まさか、ほんとうにいえでを……?」
もしや、あの言葉は本気だったのでは。
お腹が空けばすぐに帰ってくると思っていたいくは、その可能性が頭の中に浮かび、それを拭い取る事が出来ずにいた。
「……まぁ、だいじょうぶ、ですよね。きっと、ゆうはんまでにはかえってきますよね!そ、そろそろかいものにいかないと!」
いくは頭の中で、きっと冗談だと何度も自分に言い聞かせ、出掛ける支度をし始めた。
「えっと、かいものぶくろに、おさいふ、めも……。ぜんぶありますね。そ、それじゃあ、いきますか!」
いくは誰に聞かせる訳でもなく、そう呟くと、玄関のドアを開け、買い物へと出かけた。
いくは台所の柱に掛けてある時計を見て、そう呟いた。
「もうおやつのじかんはとっくにすぎているのに……。まさか、ほんとうにいえでを……?」
もしや、あの言葉は本気だったのでは。
お腹が空けばすぐに帰ってくると思っていたいくは、その可能性が頭の中に浮かび、それを拭い取る事が出来ずにいた。
「……まぁ、だいじょうぶ、ですよね。きっと、ゆうはんまでにはかえってきますよね!そ、そろそろかいものにいかないと!」
いくは頭の中で、きっと冗談だと何度も自分に言い聞かせ、出掛ける支度をし始めた。
「えっと、かいものぶくろに、おさいふ、めも……。ぜんぶありますね。そ、それじゃあ、いきますか!」
いくは誰に聞かせる訳でもなく、そう呟くと、玄関のドアを開け、買い物へと出かけた。
「……じょうだん、ですよね……。そうりょうむすめさま……?」
……数時間後。
「ふわぁ……。よくねたわ……」
てんこが昼寝から目を覚ますと、少し離れた場所で、野良ゆっくり達が何やらボソボソと喋っていた。
「やっとおきたよ……」
「はやくでていってくれればいいのにね……」
「まったく、みがってにもほどがあるのぜ……」
野良ゆっくり達はてんこの方を見ながらそう呟いていたが、てんこにとっては、そんな事は全く関係無かった。
(このままぼーっとしているのも、じかんのむだね……)
せっかくだから、何か良いオナネタは無いものかと、てんこは辺りをキョロキョロと見回した。
(あ、あれなんてどうかしら?)
てんこが目を付けたのは、どの公園にでもあるような回転遊具(ジャングルジムの球体タイプのようなもの)だった。
てんこは近くに置いていたリュックサックから鞭と紐を取り出し、回転遊具の方へと走って行った。
そして、てんこは回転遊具の外側の柱に、紐で鞭を固定すると、助走を付けて、その回転遊具を回し始めた。
「ゆ……?いったいなにをしているの?」
「わからないわね……」
野良ゆっくり達は、てんこが一体何をしているのか理解に苦しんでいた。
そして回転遊具が勢いよく回り出したのを確認すると、てんこは回転遊具に向けて、尻を突き出した。
「はぁはぁ……、ばっちこーい!」
てんこの視線の先には……、てんこの尻目がけて来る、固定された鞭が見えた。
そしてその鞭が、勢い良くてんこの尻に命中し、バチン!と激しい音が辺りに響いた。
「あひゃんっ!!」
てんこが喘ぐのと同時に、回転遊具が一周し終え、再び固定された鞭がてんこの尻に命中した。
「ひぃんっ!!ひ、ひとにやってもらうのと……、あひぃっ!!ちからかげんがちがって、ひょおっ!!な、なかなかしんせんでいいわぁっ!!」
てんこが思いついたのは、回転遊具の遠心力を利用して、セルフ鞭打ちプレイを楽しむ事だった。
……が、段々と回転遊具の回転が緩やかになり、やがて止まってしまった。
「はぁはぁ……。これもこれでいいけど、いちいちまわさないといけないのがめんどうね……」
てんこは涎を垂らしながら、再び回転遊具を回すべく、助走を付け始めた。
「うわぁ……、なにあれ……」
「じぶんからいたいおもいをするなんて……」
「やっぱり、おさのいうとおり、てんこってへんたいだね……」
そんなてんこの様子を遠くから見ていた野良ゆっくり達は、明らかに引いていた。
が、てんこは野良ゆっくりの視線など全く気にせず、変態プレイを楽しんでいた。
「はぁはぁ……、こんどはむちのかわりに、あいすぴっくをつけてみようかしら……!?」
てんこの発想が、段々と危ない方向へと進んでいった、その時。
てんこが昼寝から目を覚ますと、少し離れた場所で、野良ゆっくり達が何やらボソボソと喋っていた。
「やっとおきたよ……」
「はやくでていってくれればいいのにね……」
「まったく、みがってにもほどがあるのぜ……」
野良ゆっくり達はてんこの方を見ながらそう呟いていたが、てんこにとっては、そんな事は全く関係無かった。
(このままぼーっとしているのも、じかんのむだね……)
せっかくだから、何か良いオナネタは無いものかと、てんこは辺りをキョロキョロと見回した。
(あ、あれなんてどうかしら?)
てんこが目を付けたのは、どの公園にでもあるような回転遊具(ジャングルジムの球体タイプのようなもの)だった。
てんこは近くに置いていたリュックサックから鞭と紐を取り出し、回転遊具の方へと走って行った。
そして、てんこは回転遊具の外側の柱に、紐で鞭を固定すると、助走を付けて、その回転遊具を回し始めた。
「ゆ……?いったいなにをしているの?」
「わからないわね……」
野良ゆっくり達は、てんこが一体何をしているのか理解に苦しんでいた。
そして回転遊具が勢いよく回り出したのを確認すると、てんこは回転遊具に向けて、尻を突き出した。
「はぁはぁ……、ばっちこーい!」
てんこの視線の先には……、てんこの尻目がけて来る、固定された鞭が見えた。
そしてその鞭が、勢い良くてんこの尻に命中し、バチン!と激しい音が辺りに響いた。
「あひゃんっ!!」
てんこが喘ぐのと同時に、回転遊具が一周し終え、再び固定された鞭がてんこの尻に命中した。
「ひぃんっ!!ひ、ひとにやってもらうのと……、あひぃっ!!ちからかげんがちがって、ひょおっ!!な、なかなかしんせんでいいわぁっ!!」
てんこが思いついたのは、回転遊具の遠心力を利用して、セルフ鞭打ちプレイを楽しむ事だった。
……が、段々と回転遊具の回転が緩やかになり、やがて止まってしまった。
「はぁはぁ……。これもこれでいいけど、いちいちまわさないといけないのがめんどうね……」
てんこは涎を垂らしながら、再び回転遊具を回すべく、助走を付け始めた。
「うわぁ……、なにあれ……」
「じぶんからいたいおもいをするなんて……」
「やっぱり、おさのいうとおり、てんこってへんたいだね……」
そんなてんこの様子を遠くから見ていた野良ゆっくり達は、明らかに引いていた。
が、てんこは野良ゆっくりの視線など全く気にせず、変態プレイを楽しんでいた。
「はぁはぁ……、こんどはむちのかわりに、あいすぴっくをつけてみようかしら……!?」
てんこの発想が、段々と危ない方向へと進んでいった、その時。
「あら?てんこさん。ここにいたんですの?」
「へ?」
自分を呼ぶ声が聞こえたような気がしたてんこは、キョロキョロと辺りを見回してみた。
……すると、公園の入り口付近に、何故かさくやがいた。
右手にはデジカメが、左手には、数時間前に会った時には無かった、近所のスーパーマーケットの袋が握られていた。
「さ、さくや?ど、どうしたの?うーぱーくにいったんじゃ……」
「はぁ……、それが、きょうはきゅうかんびだということを、すっかりわすれていまして。ほねおりぞんの、くたびれもうけ、というわけですわ」
「あ、あら、そうなの……」
「それで、そのままかえるのもなんでしたので、だんなさまにたのまれたおつかいをすませたところですの。……それはそうと、てんこさん」
「な、なぁに?」
「すーぱーまーけっとで、ぐうぜんいくさんとあいましたの」
「へ、へぇ?そうなの」
「てんこさんのかえりがおそいって、しんぱいしていらっしゃいましたわ。はやくかえったほうがよろしいのでは……?」
「い、いいえ!てんこはぜったいにかえらないわ!!」
「てんこさん……?いったいなにがあったんですの?」
「あのね……」
自分を呼ぶ声が聞こえたような気がしたてんこは、キョロキョロと辺りを見回してみた。
……すると、公園の入り口付近に、何故かさくやがいた。
右手にはデジカメが、左手には、数時間前に会った時には無かった、近所のスーパーマーケットの袋が握られていた。
「さ、さくや?ど、どうしたの?うーぱーくにいったんじゃ……」
「はぁ……、それが、きょうはきゅうかんびだということを、すっかりわすれていまして。ほねおりぞんの、くたびれもうけ、というわけですわ」
「あ、あら、そうなの……」
「それで、そのままかえるのもなんでしたので、だんなさまにたのまれたおつかいをすませたところですの。……それはそうと、てんこさん」
「な、なぁに?」
「すーぱーまーけっとで、ぐうぜんいくさんとあいましたの」
「へ、へぇ?そうなの」
「てんこさんのかえりがおそいって、しんぱいしていらっしゃいましたわ。はやくかえったほうがよろしいのでは……?」
「い、いいえ!てんこはぜったいにかえらないわ!!」
「てんこさん……?いったいなにがあったんですの?」
「あのね……」
~雌豚説明中~
「……そうでしたの」
さくやは、てんこからこれまでの経緯を全て聞き終えた。
「おねえさんも、いくも、ひどいとおもわない!?てんこにぜんぜんかまってくれないんだから!」
「てんこさん……、できればこうはいいたくないのですが、それはてんこさんにも、せきにんがあるのでは……?」
「な……!?ど、どうして!?」
「おねえさんはかんのうしょうせつをかく、というしごとが、いくさんはかじせんたくをする、というしごとがあるわけですから、しかたがないことだとおもいますの」
「さ、さくやも、いくとおなじことをいうのね……!」
「てんこさんも、じたともにみとめるどえむならば、そういったかんきょうやじじょうも、すべてえがおでうけとめるべきではないかとおもいますの」
「う、うぅ……」
「もうすぐくらくなりますわ。いまのうちにかえれば、きっとおねえさんもいくも……」
「……いや!ぜったいにいや!おねえさんといくが、ごめんなさいっていってむかえにくるまで、ぜったいにかえらないもん!」
「てんこさん……」
「いやったらいや!」
てんこは駄々っ子のように首を振って、さくやの話に耳を傾けようとはしなかった。
「……わかりましたわ。それでは、わたくしがそのように、いくさんにつたえておきますわ」
「……」
「てんこさん。……それでは」
てんこへの説得を諦めたさくやがてんこに背を向けて、帰ろうとした、その時。
さくやは、てんこからこれまでの経緯を全て聞き終えた。
「おねえさんも、いくも、ひどいとおもわない!?てんこにぜんぜんかまってくれないんだから!」
「てんこさん……、できればこうはいいたくないのですが、それはてんこさんにも、せきにんがあるのでは……?」
「な……!?ど、どうして!?」
「おねえさんはかんのうしょうせつをかく、というしごとが、いくさんはかじせんたくをする、というしごとがあるわけですから、しかたがないことだとおもいますの」
「さ、さくやも、いくとおなじことをいうのね……!」
「てんこさんも、じたともにみとめるどえむならば、そういったかんきょうやじじょうも、すべてえがおでうけとめるべきではないかとおもいますの」
「う、うぅ……」
「もうすぐくらくなりますわ。いまのうちにかえれば、きっとおねえさんもいくも……」
「……いや!ぜったいにいや!おねえさんといくが、ごめんなさいっていってむかえにくるまで、ぜったいにかえらないもん!」
「てんこさん……」
「いやったらいや!」
てんこは駄々っ子のように首を振って、さくやの話に耳を傾けようとはしなかった。
「……わかりましたわ。それでは、わたくしがそのように、いくさんにつたえておきますわ」
「……」
「てんこさん。……それでは」
てんこへの説得を諦めたさくやがてんこに背を向けて、帰ろうとした、その時。
「ちょっとまってね!」
「はい?」
「あぁ?」
そのまま帰ろうとしたさくやを、何者かが呼び止めた。
……それは、下腹部が膨れていた、野良れいむだった。
「そこのへんなゆっくり!そのてにもっているのはなに!?」
「あ、このでじかめですか?これはおぜうさまといもうとさまのあいくるしいおすがたを……」
「そのへんなものじゃないよ!そのふくろはなにってきいているの!ばかなの!?しぬの!?」
「……あぁ、このふくろですか。これは、だんなさまのだいすきなびーふしちゅーのざいりょうですわ。……それがなにか?」
「びーふしちゅーかぁ、いいなぁ、てんこもたべたいなぁ……」
てんこはホカホカのビーフシチューを想像し、ジュルリと涎を垂らした。
それを聞いたボテ腹れいむは、何故かニヤニヤと笑っていた。
「つまり、たべものなんだね!ごくろうさま!それをさっさとれいむによこしてね!」
「「は?」」
れいむの意味不明発言に、てんこもさくやも、目が点になってしまった。
「……いちおうきいておきますが、なぜですの?」
「わからないの!?れいむはしんぐるまざーなんだよ!?とってもかわいそうなんだよ!?だから、れいむにたべものをあげないと、いけないんだよ!?」
「でたよ、しんぐるまざーはつげん」
てんこは顔をしかめながらそう呟いた。
「……そのおこさんは、どこにいらっしゃるんですの?」
「みてわからないの!?れいむのかわいいおちびちゃんは、れいむのおなかのなかにいるんだよ!?」
(それって、しんぐるまざーっていうより、にんぷなんじゃないかしら……?)
てんこは多少の違和感を感じていたが、黙っていた。
「……あぁ、おなかがふくれていたのは、おこさんがいたからですの。てっきりめたぼかとおもいましたわ」
「ゆぎぃぃぃぃっ!!れいむはめたぼなんかじゃないぃぃぃぃっ!!さっさとたべものをよこせえぇぇぇぇっ!!」
「ごじょうだんを。これはだんなさまのゆうしょくのざいりょうですの」
「ゆっがあぁぁぁぁっ!!なんでもいいから、さっさとよこせえぇぇぇぇっ!!だんなだかなんだかしらないけど、そんなやつなんかよりれいむを」
「あぁ?」
そのまま帰ろうとしたさくやを、何者かが呼び止めた。
……それは、下腹部が膨れていた、野良れいむだった。
「そこのへんなゆっくり!そのてにもっているのはなに!?」
「あ、このでじかめですか?これはおぜうさまといもうとさまのあいくるしいおすがたを……」
「そのへんなものじゃないよ!そのふくろはなにってきいているの!ばかなの!?しぬの!?」
「……あぁ、このふくろですか。これは、だんなさまのだいすきなびーふしちゅーのざいりょうですわ。……それがなにか?」
「びーふしちゅーかぁ、いいなぁ、てんこもたべたいなぁ……」
てんこはホカホカのビーフシチューを想像し、ジュルリと涎を垂らした。
それを聞いたボテ腹れいむは、何故かニヤニヤと笑っていた。
「つまり、たべものなんだね!ごくろうさま!それをさっさとれいむによこしてね!」
「「は?」」
れいむの意味不明発言に、てんこもさくやも、目が点になってしまった。
「……いちおうきいておきますが、なぜですの?」
「わからないの!?れいむはしんぐるまざーなんだよ!?とってもかわいそうなんだよ!?だから、れいむにたべものをあげないと、いけないんだよ!?」
「でたよ、しんぐるまざーはつげん」
てんこは顔をしかめながらそう呟いた。
「……そのおこさんは、どこにいらっしゃるんですの?」
「みてわからないの!?れいむのかわいいおちびちゃんは、れいむのおなかのなかにいるんだよ!?」
(それって、しんぐるまざーっていうより、にんぷなんじゃないかしら……?)
てんこは多少の違和感を感じていたが、黙っていた。
「……あぁ、おなかがふくれていたのは、おこさんがいたからですの。てっきりめたぼかとおもいましたわ」
「ゆぎぃぃぃぃっ!!れいむはめたぼなんかじゃないぃぃぃぃっ!!さっさとたべものをよこせえぇぇぇぇっ!!」
「ごじょうだんを。これはだんなさまのゆうしょくのざいりょうですの」
「ゆっがあぁぁぁぁっ!!なんでもいいから、さっさとよこせえぇぇぇぇっ!!だんなだかなんだかしらないけど、そんなやつなんかよりれいむを」
「……いま、なんとおっしゃいました?」
れいむのその言葉を聞いたさくやは、氷のような眼差しで、れいむを睨みつけた。
先程の落ち着いた態度とは一転し、れいむに対する敵意が剥き出しになっている、そんな表情だった。
「ゆ……?」
(あーあ、やっちゃった)
「そんなやつ?いったいだれが?ぜひきかせてもらいたいものですわねぇ」
「ゆっ……!だから、そのわけのわかんない、だんなってやつより」
「へぇ、そうですの。わたくしのだんなさまを、わけのわからないやつと。ほぅほぅ、なるほどなるほど。そうですの」
さくやはれいむに対して笑みを浮かべていたが、目は全く笑っていなかった。
「ゆ……、ゆ?」
さすがにれいむも、今のさくやの状態が先程とは違う事に気付き始めた。
……が、もう遅かった。
「ねぇれいむさん?あなた、しんぐるまざーですのよね?それでしたら、わたくしがてだすけしましょうか?」
さくやはニッコリと微笑むと、れいむにそう言った。
「ゆっ……!?そ、そうだね!れいむはとってもかわいそうだから、はやくなんとかしてね!」
袋の中の食材を貰えると思ったれいむは、そう返事をした。
「そうですか、わかりましたわ。それではれいむさん。ちょっとよこになってもらえますか?」
「ゆ……?こ、こう?」
れいむは何故横になるのか分からなかったが、とりあえず言われた通りに、ゴロンと横になった。
「てんこさん、ちょっとふくろとでじかめ、もっていてもらえますかしら?」
「りょーかい」
「ゆっ!?なんでそんなやつに、れいむのたべものを「そぉい!!」……え?」
さくやに対して文句を言おうとしたれいむの視線の先に、さくやはいなかった。
……そして、何故か下腹部に違和感を感じていた。
「……ゆ?」
れいむが恐る恐る下腹部を見ると……。
「はい、ごくろうさま、ですわ」
自分の下腹部の上に、さくやが立っていた。
「え……?え……?」
「これからさき、おひとりでおこさんをそだてるのも、たいへんでしょう?」
「あ……、あ……」
「ですから、これからさき、れいむさんがくろうをしないように、おこさんをふみつぶしておきましたわ」
さくやがそう言うのと同時に、れいむの産道から、餡子と一緒に、小さいリボンがドロリと流れ出た。
「い……、いだいぃぃぃぃっ!?おなががいだいよおぉぉぉぉっ!!」
「よろこんでもらえて、なによりですわ」
さくやはそう言うと、れいむの腹部から飛び下り、地面に着地した。
「ゆぐぎゃあぁぁぁぁっ!!よぐもおぉぉぉぉっ!!よぐもれいむのおぢびぢゃんをおぉぉぉぉっ!!」
「あぁ、あんまりあばれないほうがよろしいですわよ?あんこがもれでてしまいますわ」
「ゆっ!?れ、れいむのあんこさんっ!!でていかないでねっ!!なんででていっちゃうのおぉぉぉぉっ!?」
さくやにそう言われ、自分の産道から命の餡子が漏れ出ている事に気付いたれいむは、自分の命の餡子に向かって叫んだが、そんな事で餡子が戻る訳が無かった。
「も、もっど……、ゆっぐ、り……」
やがて、大量の餡子を失ったれいむは、辞世の句を言い終えずに、事切れた。
「てんこさん、どうもありがとうございました」
さくやはてんこからデジカメと袋を受け取ると、柔らかな笑顔でニコリと微笑んだ。
「……ようしゃないわねぇ」
「あたりまえですわ。だんなさまやおぜうさま、いもうとさまをばかにするものは、ゆるしませんもの。……それでは、てんこさん。わたくしはかえりますね」
「……えぇ」
「……てんこさん。ひとつだけ、いいですか?」
「……なに?」
「てんこさんがいなくなって、かなしんでいるひとが、かならずいますのよ」
てんこにそう言い残し、そして今度こそ、さくやはてんこに背を向けて、公園を後にするのだった。
先程の落ち着いた態度とは一転し、れいむに対する敵意が剥き出しになっている、そんな表情だった。
「ゆ……?」
(あーあ、やっちゃった)
「そんなやつ?いったいだれが?ぜひきかせてもらいたいものですわねぇ」
「ゆっ……!だから、そのわけのわかんない、だんなってやつより」
「へぇ、そうですの。わたくしのだんなさまを、わけのわからないやつと。ほぅほぅ、なるほどなるほど。そうですの」
さくやはれいむに対して笑みを浮かべていたが、目は全く笑っていなかった。
「ゆ……、ゆ?」
さすがにれいむも、今のさくやの状態が先程とは違う事に気付き始めた。
……が、もう遅かった。
「ねぇれいむさん?あなた、しんぐるまざーですのよね?それでしたら、わたくしがてだすけしましょうか?」
さくやはニッコリと微笑むと、れいむにそう言った。
「ゆっ……!?そ、そうだね!れいむはとってもかわいそうだから、はやくなんとかしてね!」
袋の中の食材を貰えると思ったれいむは、そう返事をした。
「そうですか、わかりましたわ。それではれいむさん。ちょっとよこになってもらえますか?」
「ゆ……?こ、こう?」
れいむは何故横になるのか分からなかったが、とりあえず言われた通りに、ゴロンと横になった。
「てんこさん、ちょっとふくろとでじかめ、もっていてもらえますかしら?」
「りょーかい」
「ゆっ!?なんでそんなやつに、れいむのたべものを「そぉい!!」……え?」
さくやに対して文句を言おうとしたれいむの視線の先に、さくやはいなかった。
……そして、何故か下腹部に違和感を感じていた。
「……ゆ?」
れいむが恐る恐る下腹部を見ると……。
「はい、ごくろうさま、ですわ」
自分の下腹部の上に、さくやが立っていた。
「え……?え……?」
「これからさき、おひとりでおこさんをそだてるのも、たいへんでしょう?」
「あ……、あ……」
「ですから、これからさき、れいむさんがくろうをしないように、おこさんをふみつぶしておきましたわ」
さくやがそう言うのと同時に、れいむの産道から、餡子と一緒に、小さいリボンがドロリと流れ出た。
「い……、いだいぃぃぃぃっ!?おなががいだいよおぉぉぉぉっ!!」
「よろこんでもらえて、なによりですわ」
さくやはそう言うと、れいむの腹部から飛び下り、地面に着地した。
「ゆぐぎゃあぁぁぁぁっ!!よぐもおぉぉぉぉっ!!よぐもれいむのおぢびぢゃんをおぉぉぉぉっ!!」
「あぁ、あんまりあばれないほうがよろしいですわよ?あんこがもれでてしまいますわ」
「ゆっ!?れ、れいむのあんこさんっ!!でていかないでねっ!!なんででていっちゃうのおぉぉぉぉっ!?」
さくやにそう言われ、自分の産道から命の餡子が漏れ出ている事に気付いたれいむは、自分の命の餡子に向かって叫んだが、そんな事で餡子が戻る訳が無かった。
「も、もっど……、ゆっぐ、り……」
やがて、大量の餡子を失ったれいむは、辞世の句を言い終えずに、事切れた。
「てんこさん、どうもありがとうございました」
さくやはてんこからデジカメと袋を受け取ると、柔らかな笑顔でニコリと微笑んだ。
「……ようしゃないわねぇ」
「あたりまえですわ。だんなさまやおぜうさま、いもうとさまをばかにするものは、ゆるしませんもの。……それでは、てんこさん。わたくしはかえりますね」
「……えぇ」
「……てんこさん。ひとつだけ、いいですか?」
「……なに?」
「てんこさんがいなくなって、かなしんでいるひとが、かならずいますのよ」
てんこにそう言い残し、そして今度こそ、さくやはてんこに背を向けて、公園を後にするのだった。
(むきゅう……)
そんなてんこ達のやり取りを、茂みの奥から隠れて見ている者達がいた。
……それは、ぱちゅりー達、野良ゆっくり数匹だった。
腹ボテれいむが、てんこ達に喧嘩まがいの吹っ掛けをしてきたので、嫌な予感がして退避していたのだ。
「おさ……。やっぱりあいつ、はやくおいだしたほうがいいよ」
「わかってるわよそんなこと。でも、あんたたちに、なにかいいほうほうがおもいうかぶ?」
「ゆぅ……」
(むきゅ……!やっぱりあいつは、やくびょうがみみたいなものだわ……!)
殆ど自業自得な結果ではあるのだが、ぱちゅりーはそう考えていた。
(ほんとう……、はやくでていかないかしら……!)
そんなてんこ達のやり取りを、茂みの奥から隠れて見ている者達がいた。
……それは、ぱちゅりー達、野良ゆっくり数匹だった。
腹ボテれいむが、てんこ達に喧嘩まがいの吹っ掛けをしてきたので、嫌な予感がして退避していたのだ。
「おさ……。やっぱりあいつ、はやくおいだしたほうがいいよ」
「わかってるわよそんなこと。でも、あんたたちに、なにかいいほうほうがおもいうかぶ?」
「ゆぅ……」
(むきゅ……!やっぱりあいつは、やくびょうがみみたいなものだわ……!)
殆ど自業自得な結果ではあるのだが、ぱちゅりーはそう考えていた。
(ほんとう……、はやくでていかないかしら……!)
……数十分後。
「……と、いうわけですわ」
マンションへ戻ったさくやは、お姉さんの部屋まで行き、玄関先で出迎えたいくに、色々と報告した。
「そうですか……。さくやさん、いろいろとすみません……」
いくは深々と、さくやに頭を下げた。
「きにしないでくださいまし。わたくしとてんこさんは、まぶだちみたいなものですもの。……いくさん、そろそろ、むかえにいかれてはどうです?」
「そうですね、そうします。ほんとうに、ありがとうございました」
いくはさくやに何度も礼を言い、さくやは二階へと戻って行った。
(やはり、ここはむかえにいかなくては……。おねえさんといっしょに……)
いくはそう思い、お姉さんの部屋のドアを叩いた。
「おねえさん!おねえさん!」
「開いてるよー」
部屋の中から、お姉さんの間の抜けた声が聞こえた。
いくがドアを開けると、お姉さんはてんこが来た時とほぼ変わらない姿勢で、クッションに座ってパソコンと向かい合っていた。
「どうしたの?いく。そんなに慌てて。あ、そうだ、今日の夕飯は」
「そんなことより、いくのはなしをきいてください!」
「な、なにもそんなに大声上げなくても……。あれ?てんこは?」
「あのですね……」
マンションへ戻ったさくやは、お姉さんの部屋まで行き、玄関先で出迎えたいくに、色々と報告した。
「そうですか……。さくやさん、いろいろとすみません……」
いくは深々と、さくやに頭を下げた。
「きにしないでくださいまし。わたくしとてんこさんは、まぶだちみたいなものですもの。……いくさん、そろそろ、むかえにいかれてはどうです?」
「そうですね、そうします。ほんとうに、ありがとうございました」
いくはさくやに何度も礼を言い、さくやは二階へと戻って行った。
(やはり、ここはむかえにいかなくては……。おねえさんといっしょに……)
いくはそう思い、お姉さんの部屋のドアを叩いた。
「おねえさん!おねえさん!」
「開いてるよー」
部屋の中から、お姉さんの間の抜けた声が聞こえた。
いくがドアを開けると、お姉さんはてんこが来た時とほぼ変わらない姿勢で、クッションに座ってパソコンと向かい合っていた。
「どうしたの?いく。そんなに慌てて。あ、そうだ、今日の夕飯は」
「そんなことより、いくのはなしをきいてください!」
「な、なにもそんなに大声上げなくても……。あれ?てんこは?」
「あのですね……」
~少女説明中~
「……成る程ねぇ。てんこ、そんな事してたのね……」
仕事に夢中で、てんこが家出した事に全く気付いていなかったお姉さんは、いくから事情を聞き、初めてその事実を知った。
「おねえさん、いきましょう!そうりょうむすめさまが、さびしがっています!」
「えー……、私、今仕事中なんだけど……」
「もうっ!!おねえさんもいっしょにいかないと、いみがないんですよ!」
「あぁもう、分かった分かった。それじゃ、面倒だけど行きますかね」
お姉さんが渋々といった感じで、立ち上がろうとした、その時。
仕事に夢中で、てんこが家出した事に全く気付いていなかったお姉さんは、いくから事情を聞き、初めてその事実を知った。
「おねえさん、いきましょう!そうりょうむすめさまが、さびしがっています!」
「えー……、私、今仕事中なんだけど……」
「もうっ!!おねえさんもいっしょにいかないと、いみがないんですよ!」
「あぁもう、分かった分かった。それじゃ、面倒だけど行きますかね」
お姉さんが渋々といった感じで、立ち上がろうとした、その時。
ポキリ
「はぐぁっ!?」
突然、お姉さんの腰から、乾いた音が聞こえ、お姉さんは悲鳴を上げて、前のめりに倒れてしまった。
「お、おねえさん!?ま、まさか……」
「うぐおぉ……。じ、持病のギックリ腰がぁ……」
説明しよう!お姉さんは職業柄、長時間座ったまま同じ姿勢である事が多いので、ろくに体を動かさないのだ!
なので、体の関節のあちこち……、特に腰の骨がヤバい事になっているのだ!
「あれほどすとれっちしてくださいっていったじゃないですか……!もうとしだっていうのに……」
「お前までそう言うかぁ……!私はまだ二十九歳四カ月じゃあ……!」
「あぁ……、とりあえずあんせいにしていてくださいね……!」
お姉さんのギックリ腰は今に始まった事では無いので、いくはある程度慣れていた。
……が、今の状況は、いつもとは違っていた。
「……あっ!そうりょうむすめさまのことはどうすれば……?でも、おねえさんをほおってはいけないし……」
「お……、おぉ……」
「もうすぐくらくなるし……、あぁ、どうすれば……」
いくはどうしたものかとあれこれ悩み、そして、一つの方法を思いついた。
突然、お姉さんの腰から、乾いた音が聞こえ、お姉さんは悲鳴を上げて、前のめりに倒れてしまった。
「お、おねえさん!?ま、まさか……」
「うぐおぉ……。じ、持病のギックリ腰がぁ……」
説明しよう!お姉さんは職業柄、長時間座ったまま同じ姿勢である事が多いので、ろくに体を動かさないのだ!
なので、体の関節のあちこち……、特に腰の骨がヤバい事になっているのだ!
「あれほどすとれっちしてくださいっていったじゃないですか……!もうとしだっていうのに……」
「お前までそう言うかぁ……!私はまだ二十九歳四カ月じゃあ……!」
「あぁ……、とりあえずあんせいにしていてくださいね……!」
お姉さんのギックリ腰は今に始まった事では無いので、いくはある程度慣れていた。
……が、今の状況は、いつもとは違っていた。
「……あっ!そうりょうむすめさまのことはどうすれば……?でも、おねえさんをほおってはいけないし……」
「お……、おぉ……」
「もうすぐくらくなるし……、あぁ、どうすれば……」
いくはどうしたものかとあれこれ悩み、そして、一つの方法を思いついた。
「こうなったら、あのかたにたのむしか……」
……数十分後。
「……どうして、だれもむかえにきてくれないの……?」
てんこは沈みゆく太陽を見つめながら、そう呟いた。
「もしかして、むこうもむこうで、てんこがあやまらないと、ゆるさないきなんじゃ……」
てんこがそう思い始めた、その時。
てんこは沈みゆく太陽を見つめながら、そう呟いた。
「もしかして、むこうもむこうで、てんこがあやまらないと、ゆるさないきなんじゃ……」
てんこがそう思い始めた、その時。
「おぉ~い!!てんこチャーン!!」
公園の入り口付近から、ピチピチのタンクトップに青いジーンズ姿の、ムキムキマッチョの黒人男性が走ってこちらに近づいてきた。
「えっ!?ゆか……、おねぃさん!?」
予想していなかった人物がこの場に現れ、てんこは少々困惑していた。
「ハァ……、ハァ……、マウンテンから帰って、シャワーを浴びていたら、いくチャンから電話がきたんディスよ」
「えっ!いくから!?」
「ハイ。なんでも、今ちょっと厄介な状態になっているので、自分の代わりに、てんこチャンを迎えに行ってほしい、と」
「やっかいなことって、いったいなに?」
「さぁ?そこまでは言われてないディスね」
「……ふん!どうせ、じぶんからいくのがめんどうだから、おねぃさんをぱしりにつかったのよ!」
「え~?いくチャンに限って、そんな事はしないと思うんディスけどね」
「じゃあ、なんでおねえさんまできてないのよ!」
「お姉さんは色々と多忙ディスからね。仕方ないんじゃないディスか?」
「っ……!!おねぃさんも、そんなことをいうなんて……!おねぃさんだけは、そんなことはいわないって、しんじていたのに……!」
「て、てんこチャン?」
「いやよ!ぜったいいや!てんこは、ふたりがむかえにくるまで、ぜったいにかえらないんだから!」
「てんこチャン、あんまり意地を張らない方が良いディスよ?」
「いや!いくらそうるぶらざぁのおねぃさんのたのみでも、それだけはいや!」
とうとうてんこはオネィサンに背を向けてしまった。
「……てんこチャン。本当に、それで良いんディスか?」
「……」
「……分かりマシた。だったら、これ以上ボクからは、何も言えないディス。いくチャンやお姉さんにも、そう伝えておきマス。」
「……」
「それじゃてんこチャン。今日は寒いので、風邪を引かないように気を……、!?」
突如、オネィサンの表情が険しいものへと変貌した。
「ど、どうしたの!?おねぃさん!」
その表情から、只事ではないと感じたてんこは、オネィサンに何が起きているのか聞こうとした。
「……!」
オネィサンはその問い掛けには答えず、無言で、少し離れた場所にある茂みを見つめていた
そして、急に走り出し、その茂みの中へとダイブした。
……そして。
「えっ!?ゆか……、おねぃさん!?」
予想していなかった人物がこの場に現れ、てんこは少々困惑していた。
「ハァ……、ハァ……、マウンテンから帰って、シャワーを浴びていたら、いくチャンから電話がきたんディスよ」
「えっ!いくから!?」
「ハイ。なんでも、今ちょっと厄介な状態になっているので、自分の代わりに、てんこチャンを迎えに行ってほしい、と」
「やっかいなことって、いったいなに?」
「さぁ?そこまでは言われてないディスね」
「……ふん!どうせ、じぶんからいくのがめんどうだから、おねぃさんをぱしりにつかったのよ!」
「え~?いくチャンに限って、そんな事はしないと思うんディスけどね」
「じゃあ、なんでおねえさんまできてないのよ!」
「お姉さんは色々と多忙ディスからね。仕方ないんじゃないディスか?」
「っ……!!おねぃさんも、そんなことをいうなんて……!おねぃさんだけは、そんなことはいわないって、しんじていたのに……!」
「て、てんこチャン?」
「いやよ!ぜったいいや!てんこは、ふたりがむかえにくるまで、ぜったいにかえらないんだから!」
「てんこチャン、あんまり意地を張らない方が良いディスよ?」
「いや!いくらそうるぶらざぁのおねぃさんのたのみでも、それだけはいや!」
とうとうてんこはオネィサンに背を向けてしまった。
「……てんこチャン。本当に、それで良いんディスか?」
「……」
「……分かりマシた。だったら、これ以上ボクからは、何も言えないディス。いくチャンやお姉さんにも、そう伝えておきマス。」
「……」
「それじゃてんこチャン。今日は寒いので、風邪を引かないように気を……、!?」
突如、オネィサンの表情が険しいものへと変貌した。
「ど、どうしたの!?おねぃさん!」
その表情から、只事ではないと感じたてんこは、オネィサンに何が起きているのか聞こうとした。
「……!」
オネィサンはその問い掛けには答えず、無言で、少し離れた場所にある茂みを見つめていた
そして、急に走り出し、その茂みの中へとダイブした。
……そして。
「取ったドォォォォッ!!」
「やめなさいっ!!このいなかものぉっ!!」
「やめなさいっ!!このいなかものぉっ!!」
オネィサンは、ドヤ顔で、ジタバタと暴れている野良ありすの髪の毛を掴み、茂みの中から出てきた。
「……えーと、おねぃさん?そのありすは……?」
「イヤー、何やられいぱー臭が漂ってきたので、とっ捕まえてきマシた。このれいぱーを持ち帰って、オナホ17号にしマース」
「なにをかってなことをいってるの!?ありすはれいぱーじゃないわ!!」
「ホワイ?ありすはれいぱーって言うのがジャスティスじゃないディスか?嘘吐きはれいぽぅの刑ディスね!」
「れ、れいぽぅ!?や、やめなさい!!ゆっくりできないわ!!」
「ヌフフ、襲われる側の世界というものを、とくと味あわせてやるディ~ス」
「た……、たすけてえぇぇぇぇっ!!」
ありすは必死にオネィサンの腕から逃れようとジタバタ暴れたが、全く効果が無かった。
「それじゃ今度こそ、ボクは帰りマース。……あ、てんこチャン、一つだけ良いディスか?」
「……なに?」
「ボクのパパとママは、今アメリカでレストランを営んでマース。ボク、たまにホームシックになる時がありマース」
「……」
「不思議ディスねぇ。子供の頃は、一緒にいる事に、何も疑問を感じていなかったのに、いざ離れてみると、急に寂しくなりマース」
「……それで?」
「自分の傍に、大切な人がいるという事の幸せのありがたみは、なかなか気付かないものなんディスよ。……それじゃ、バイミー」
「いやあぁぁぁぁっ!!はなしてえぇぇぇぇっ!!」
オネィサンはてんこに軽く笑みを浮かべながら、抵抗するありすを脇に抱え、公園から去って行った。
「……」
てんこは、オネィサンの大きな背中を、ただ黙って、その姿が見えなくなるまで見つめていた。
「……えーと、おねぃさん?そのありすは……?」
「イヤー、何やられいぱー臭が漂ってきたので、とっ捕まえてきマシた。このれいぱーを持ち帰って、オナホ17号にしマース」
「なにをかってなことをいってるの!?ありすはれいぱーじゃないわ!!」
「ホワイ?ありすはれいぱーって言うのがジャスティスじゃないディスか?嘘吐きはれいぽぅの刑ディスね!」
「れ、れいぽぅ!?や、やめなさい!!ゆっくりできないわ!!」
「ヌフフ、襲われる側の世界というものを、とくと味あわせてやるディ~ス」
「た……、たすけてえぇぇぇぇっ!!」
ありすは必死にオネィサンの腕から逃れようとジタバタ暴れたが、全く効果が無かった。
「それじゃ今度こそ、ボクは帰りマース。……あ、てんこチャン、一つだけ良いディスか?」
「……なに?」
「ボクのパパとママは、今アメリカでレストランを営んでマース。ボク、たまにホームシックになる時がありマース」
「……」
「不思議ディスねぇ。子供の頃は、一緒にいる事に、何も疑問を感じていなかったのに、いざ離れてみると、急に寂しくなりマース」
「……それで?」
「自分の傍に、大切な人がいるという事の幸せのありがたみは、なかなか気付かないものなんディスよ。……それじゃ、バイミー」
「いやあぁぁぁぁっ!!はなしてえぇぇぇぇっ!!」
オネィサンはてんこに軽く笑みを浮かべながら、抵抗するありすを脇に抱え、公園から去って行った。
「……」
てんこは、オネィサンの大きな背中を、ただ黙って、その姿が見えなくなるまで見つめていた。
(むきゅう……!!むきゅうぅぅぅぅっ!!)
そんなてんこ達のやり取りを、別の茂みの奥から隠れて見ている者達がいた。
……それはやはり、ぱちゅりー達野良ゆっくり数匹だった。
てんこの知り合いは、ロクな奴では無いと言う事をさくやの一件で思い知ったので、今度は全員あちこちに隠れたのだった。
……が、オネィサンの人間離れした嗅覚から、一匹の野良ありすが持ち帰られてしまった。
「おさ!ありすがさらわれちゃったよ!」
「たすけにいくのぜ!」
「むだよ。あのおにいさんは、へんたいおにいさんよ。ぱちぇたちがいったところで、あのありすとおなじうんめいをたどるのよ」
「「ゆぐぅ……!」」
(むきゅうぅぅぅぅっ!!いったい、いつになったら、あいつはでていくのぉっ!?」
ぱちゅりーは、自分の頭の中のクリームが、グツグツと煮えたぎっているのを感じていた。
そんなてんこ達のやり取りを、別の茂みの奥から隠れて見ている者達がいた。
……それはやはり、ぱちゅりー達野良ゆっくり数匹だった。
てんこの知り合いは、ロクな奴では無いと言う事をさくやの一件で思い知ったので、今度は全員あちこちに隠れたのだった。
……が、オネィサンの人間離れした嗅覚から、一匹の野良ありすが持ち帰られてしまった。
「おさ!ありすがさらわれちゃったよ!」
「たすけにいくのぜ!」
「むだよ。あのおにいさんは、へんたいおにいさんよ。ぱちぇたちがいったところで、あのありすとおなじうんめいをたどるのよ」
「「ゆぐぅ……!」」
(むきゅうぅぅぅぅっ!!いったい、いつになったら、あいつはでていくのぉっ!?」
ぱちゅりーは、自分の頭の中のクリームが、グツグツと煮えたぎっているのを感じていた。
……数十分後。
「……と言う訳ディスよ」
「はぁ……、そう、ですか……。す、すみません、ゆかわ……、おねぃさん。いろいろと、ごめいわくをおかけしてしまって……」
「HAHAHA、ろりーたの頼みならば、お安い御用ディスよ」
あれからありすを自分の部屋に置いて、お姉さんの部屋へと上がらせてもらったオネィサンは、お姉さんといくに色々と報告した。
「それにしても……、お姉さんの部屋はこうなっているんディスか。……う~ん、ナイススメル」
「んな事ぁどうだって良いんだよ、湯川ぁ……。何でてんこを連れ戻さなかったのよ……」
「オゥ、無理矢理連れて帰っても、てんこチャンの為にならないと思ったからディス」
「……」
「ここは、お姉さんといくチャンが行って、きちんと話し合った方が良いと思いマス」
「……」
「……けど、その腰じゃあ、今すぐは無理ディスね。とりあえず、今はゆっくり休んで、痛みが引いてから行った方が「行くよ」……へ?」
「行くよ。今すぐ、私が」
「ホ、ホワッツ!?それ、本気ディスか!?」
お姉さんのその言葉に、オネィサンは思わず大声を上げてしまった。
「今は止めておいた方が良いんじゃないディスか?お姉さんの腰のライフポイントはゼロどころか、マイナスディス!」
「休んだら大分良くなったよ。行くよ、いく。……アチチ」
「お、おねえさん?あんまり、むりを、しないほうが……」
「無理をしているのは、あんたも同じでしょ?いく」
「え……?」
「今日は『あの日』だよね?相当我慢しているんじゃない?顔が赤いよ?」
「う……」
「女の子の日ディスね。分かりマス」
「あんたは黙ってろ!」
「シュン……」
「はぁ……、そう、ですか……。す、すみません、ゆかわ……、おねぃさん。いろいろと、ごめいわくをおかけしてしまって……」
「HAHAHA、ろりーたの頼みならば、お安い御用ディスよ」
あれからありすを自分の部屋に置いて、お姉さんの部屋へと上がらせてもらったオネィサンは、お姉さんといくに色々と報告した。
「それにしても……、お姉さんの部屋はこうなっているんディスか。……う~ん、ナイススメル」
「んな事ぁどうだって良いんだよ、湯川ぁ……。何でてんこを連れ戻さなかったのよ……」
「オゥ、無理矢理連れて帰っても、てんこチャンの為にならないと思ったからディス」
「……」
「ここは、お姉さんといくチャンが行って、きちんと話し合った方が良いと思いマス」
「……」
「……けど、その腰じゃあ、今すぐは無理ディスね。とりあえず、今はゆっくり休んで、痛みが引いてから行った方が「行くよ」……へ?」
「行くよ。今すぐ、私が」
「ホ、ホワッツ!?それ、本気ディスか!?」
お姉さんのその言葉に、オネィサンは思わず大声を上げてしまった。
「今は止めておいた方が良いんじゃないディスか?お姉さんの腰のライフポイントはゼロどころか、マイナスディス!」
「休んだら大分良くなったよ。行くよ、いく。……アチチ」
「お、おねえさん?あんまり、むりを、しないほうが……」
「無理をしているのは、あんたも同じでしょ?いく」
「え……?」
「今日は『あの日』だよね?相当我慢しているんじゃない?顔が赤いよ?」
「う……」
「女の子の日ディスね。分かりマス」
「あんたは黙ってろ!」
「シュン……」
「……行きましょ、いく。我が家のメスブタを迎えに」
「……はい」
(てんこ?てんこ?)
(そうりょうむすめさま、どこにいらっしゃるのです?)
……あっ!ふたりとも!ここだよ!まちくたびれていたんだから!
(あぁ、いた、やっと見つけたよ、てんこ)
(そうりょうむすめさま、あのですね、いくたち、いいたいことがあるんです)
ふたりとも、やっと、てんこのありがたみをわかってくれたのね?
(は?何言ってるの?私達、あんたに別れを言いに来たんだよ)
……え?
(今日から、新しいてんこを家に迎える事にしたから)
……え?え?
(いやぁ、新しいてんこは良いわぁ。ワガママ言わないし、手間が掛からないし、何よりメスブタじゃないし)
……うそ、よね?ねぇ、それ、なんのじょうだん……?
(うそじゃありませんよ、そうりょうむすめさま。いく、あたらしいそうりょうむすめさまのほうが、だいすきですもの)
そ、そんな……。
(じゃあね、てんこ。もう家に帰ってこなくても良いから)
(さよならです、そうりょうむすめさま)
ま、まって!おねがい!そんなことをいわないでよ!
(そうりょうむすめさま、どこにいらっしゃるのです?)
……あっ!ふたりとも!ここだよ!まちくたびれていたんだから!
(あぁ、いた、やっと見つけたよ、てんこ)
(そうりょうむすめさま、あのですね、いくたち、いいたいことがあるんです)
ふたりとも、やっと、てんこのありがたみをわかってくれたのね?
(は?何言ってるの?私達、あんたに別れを言いに来たんだよ)
……え?
(今日から、新しいてんこを家に迎える事にしたから)
……え?え?
(いやぁ、新しいてんこは良いわぁ。ワガママ言わないし、手間が掛からないし、何よりメスブタじゃないし)
……うそ、よね?ねぇ、それ、なんのじょうだん……?
(うそじゃありませんよ、そうりょうむすめさま。いく、あたらしいそうりょうむすめさまのほうが、だいすきですもの)
そ、そんな……。
(じゃあね、てんこ。もう家に帰ってこなくても良いから)
(さよならです、そうりょうむすめさま)
ま、まって!おねがい!そんなことをいわないでよ!
(さよなら)
(さよなら)
(さよなら)
(さよなら)
(さよなら)
(さよなら)
(さよなら)
まって!おねがい!まって!まってよ!まってぇぇぇぇっ!!
「まって……、まって……、ま……、はっ!?……ゆ、ゆめ?」
てんこはいつの間にか、大きな木にもたれかかって寝ていたらしく、全身汗でびっしょりだった。
「ゆめ……、……はぁ、よかった……」
先程の出来事が、全て夢だった事に、てんこは安堵した。
てんこが辺りを見回すと、すっかり暗くなり、通行人どころか、先程まで近くにいたはずの野良ゆっくりでさえも、てんこの周りにはいなかった。
「もう、こんなにくらくなっていたんだ……」
寝ている間に大分時間が進んだ事に気付いたてんこは段々と心細くなってきた。
「おねえさん……、いく……、どうして、むかえにきてくれないの……?」
家出をしてから約半日が経過したものの、お姉さんやいくが一向に現れない事に対し、てんこは並並ならぬ不安感を抱いていた。
てんこはいつの間にか、大きな木にもたれかかって寝ていたらしく、全身汗でびっしょりだった。
「ゆめ……、……はぁ、よかった……」
先程の出来事が、全て夢だった事に、てんこは安堵した。
てんこが辺りを見回すと、すっかり暗くなり、通行人どころか、先程まで近くにいたはずの野良ゆっくりでさえも、てんこの周りにはいなかった。
「もう、こんなにくらくなっていたんだ……」
寝ている間に大分時間が進んだ事に気付いたてんこは段々と心細くなってきた。
「おねえさん……、いく……、どうして、むかえにきてくれないの……?」
家出をしてから約半日が経過したものの、お姉さんやいくが一向に現れない事に対し、てんこは並並ならぬ不安感を抱いていた。
(てんこさんがいなくなって、かなしんでいるひとが、かならずいますのよ)
(自分の傍に、大切な人がいるという事の幸せのありがたみは、なかなか気付かないものなんディスよ)
(自分の傍に、大切な人がいるという事の幸せのありがたみは、なかなか気付かないものなんディスよ)
ふと、さくやとオネィサンの言った言葉が、てんこの頭をよぎった。
言われたその時は、その言葉の意味が良く分からなかったものの、今なら、その意味が分かるような気がしていた。
「おねえさん……、いく……」
てんこが自分にとって、大切な存在である者達の名前を呼んだ、その時である。
言われたその時は、その言葉の意味が良く分からなかったものの、今なら、その意味が分かるような気がしていた。
「おねえさん……、いく……」
てんこが自分にとって、大切な存在である者達の名前を呼んだ、その時である。
「てんこーっ!?どこーっ!?」
「そうりょうむすめさまーっ!?」
「そうりょうむすめさまーっ!?」
どこからともなく、自分の名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「っ……!!」
声の先には、杖をついて歩いているお姉さんと、顔を赤らめさせて宙に浮いているいくの姿が見えた。
「!いましたよ、おねえさん!」
「てんこ!そんな所にいたのね!」
お姉さんは腰の痛みに顔をしかめながら、ヒョコヒョコと杖をついて、いくは息を荒くして、こちらへと近づいてきた。
「てんこーっ!ゴメンね!私、てんこの事、何だかんだでないがしろにしていたみたい!」
「そうりょうむすめさまーっ!もうしわけございません!いくは……、いくは、そうりょうむすめさまがいないと、だめなのですっ!」
「う……」
「あれから全然、小説のストーリーが進んでないのよ!やっぱり私は、あんたを虐めないと、小説家としてやっていけないのよ!」
「きょうは、しゅうにいちどの、『あのひ』なのです……!とても、とても、くるしいのです……!」
「あ、う……」
「お願い、てんこ!戻って来てちょうだい!」
「おねがいです!そうりょうむすめさま!いくを、らくにしてくださいっ!」
「お、おねえさん……、いく……」
てんこは、今すぐにでも、お姉さんといくに抱き付きたかった。
あんな悪夢を見た後だからこそ、その温もりを、感じたかった。
……が、体の方は、動こうとはしなかった。
つまらない意地を張っているのか、それとも怖いのか、あるいはその両方か。
てんこは、その一歩を踏み出せずにいた。
……が。
「っ……!!」
声の先には、杖をついて歩いているお姉さんと、顔を赤らめさせて宙に浮いているいくの姿が見えた。
「!いましたよ、おねえさん!」
「てんこ!そんな所にいたのね!」
お姉さんは腰の痛みに顔をしかめながら、ヒョコヒョコと杖をついて、いくは息を荒くして、こちらへと近づいてきた。
「てんこーっ!ゴメンね!私、てんこの事、何だかんだでないがしろにしていたみたい!」
「そうりょうむすめさまーっ!もうしわけございません!いくは……、いくは、そうりょうむすめさまがいないと、だめなのですっ!」
「う……」
「あれから全然、小説のストーリーが進んでないのよ!やっぱり私は、あんたを虐めないと、小説家としてやっていけないのよ!」
「きょうは、しゅうにいちどの、『あのひ』なのです……!とても、とても、くるしいのです……!」
「あ、う……」
「お願い、てんこ!戻って来てちょうだい!」
「おねがいです!そうりょうむすめさま!いくを、らくにしてくださいっ!」
「お、おねえさん……、いく……」
てんこは、今すぐにでも、お姉さんといくに抱き付きたかった。
あんな悪夢を見た後だからこそ、その温もりを、感じたかった。
……が、体の方は、動こうとはしなかった。
つまらない意地を張っているのか、それとも怖いのか、あるいはその両方か。
てんこは、その一歩を踏み出せずにいた。
……が。
「てんこーっ!!」
「そ……、そうりょうむすめさまぁっ……!」
「そ……、そうりょうむすめさまぁっ……!」
二人の、必死に自分の名を呼んでいる姿を見て、てんこは決心した。
戻ろう。
自分の帰る場所はあそこだと、てんこはそう感じていた。
「お……、おねえさぁぁぁぁんっ!!いくぅぅぅぅっ!!」
誰が悪い、誰が謝るべきだ、という問題は、今やてんこにとって、どうでも良かった。
てんこは涙をボロボロと流しながら、二人の方へと駆け出し……。
「お……、おねえさぁぁぁぁんっ!!いくぅぅぅぅっ!!」
誰が悪い、誰が謝るべきだ、という問題は、今やてんこにとって、どうでも良かった。
てんこは涙をボロボロと流しながら、二人の方へと駆け出し……。
「むきゅうっ!!いまよっ!!やりなさいっ!!」
「「「「「「ゆっゆっおー!!」」」」」」
「えっ!?」
「きゃっ!?」
「「「「「「ゆっゆっおー!!」」」」」」
「えっ!?」
「きゃっ!?」
僅か二、三歩で、その歩みを止める事になった。
一体どこから現れたのか分からないが、野良ゆっくり達がお姉さんといくを取り囲んでいたのである。
「なっ!?あ、あんたたち!?いったいなにをしているの!?」
てんこは野良ゆっくり達に向かってそう叫んだが、それに答える野良ゆっくりは誰もいなかった。
「くらうのぜぇっ!!」
そして何の前触れも無く、一匹の野良まりさが、いくに体当たりをしかけた。
「きゃあっ!?」
突然の体当たりに為す術も無く倒れたいくの上に、数匹の野良ゆっくりがのしかかった。
「ううっ……!」
「いくっ!?」
「さっさとたおれてねっ!!」
今度は別のれいむが、お姉さんの杖に体当たりをしかけた。
「あっ!?」
それによりお姉さんはバランスを崩してしまい、地面に倒れてしまった。
「くらえっ!!」
「まりさのすーぱーあたっくにひれふすのぜっ!!」
そして二匹の野良ゆっくりが、倒れたお姉さんの腰目がけ、のしかかった。
一体どこから現れたのか分からないが、野良ゆっくり達がお姉さんといくを取り囲んでいたのである。
「なっ!?あ、あんたたち!?いったいなにをしているの!?」
てんこは野良ゆっくり達に向かってそう叫んだが、それに答える野良ゆっくりは誰もいなかった。
「くらうのぜぇっ!!」
そして何の前触れも無く、一匹の野良まりさが、いくに体当たりをしかけた。
「きゃあっ!?」
突然の体当たりに為す術も無く倒れたいくの上に、数匹の野良ゆっくりがのしかかった。
「ううっ……!」
「いくっ!?」
「さっさとたおれてねっ!!」
今度は別のれいむが、お姉さんの杖に体当たりをしかけた。
「あっ!?」
それによりお姉さんはバランスを崩してしまい、地面に倒れてしまった。
「くらえっ!!」
「まりさのすーぱーあたっくにひれふすのぜっ!!」
そして二匹の野良ゆっくりが、倒れたお姉さんの腰目がけ、のしかかった。
ゴキリ
「うごわぁっ!?」
お姉さんの腰から、何やら厄い音が聞こえ、お姉さんは女性らしからぬ悲鳴を上げた。
「お、おねえさんっ!?」
お姉さんといくはあっと言う間に、野良ゆっくり達に押さえつけられてしまった。
「むーっきゃっきゃっきゃ!ずーっとがまんして、ちゃんすをまったかいがあったわ!」
野良ゆっくり達の中央で、指揮を取っていたぱちゅりーが、高らかに笑った。
「なんで!?なんでこんなことをするの!?」
「むーっきゃっきゃっきゃ!ぱちぇはあんたがでていくのをがまんしてまっていようかとおもったけど、きがかわったのよ!」
「えっ……?」
「いったいどんなやつがむかえにくるかとおもったら、つえをついたばばあと、よわそうなゆっくりじゃない!びくびくしてそんしたわ!」
「わ、私はまだ二十九歳四カ月だぁ……」
「はぁ……、はぁ……」
「てんこ!こいつらは、いまではぱちぇたちのゆんじちよ!てあらなまねをされたくなかったら、ぱちぇのむれのどれいになるとちかいなさい!」
「て、てんこ……、私は大丈夫だから、変な事は……!」
「だまりなさいっ!」
ぱちゅりーがそう言うと、お姉さんの腰の上に乗っていた野良ゆっくりが、その場で何度も跳ね始めた。
「うっ!うおぉぉぉぉっ……!!こ、このギックリ腰さえ……!」
「お、おねえさん!」
「むーっきゃっきゃっきゃ!さぁ、どうする?てんこ!なんだったら、まずこっちのよわそうなゆっくりから、つぶしてもかまわないのよ!?」
ぱちゅりーはそう言うと、いくの上にのしかかっている野良ゆっくり達に、いくを潰すよう目配りをしようとした。
お姉さんの腰から、何やら厄い音が聞こえ、お姉さんは女性らしからぬ悲鳴を上げた。
「お、おねえさんっ!?」
お姉さんといくはあっと言う間に、野良ゆっくり達に押さえつけられてしまった。
「むーっきゃっきゃっきゃ!ずーっとがまんして、ちゃんすをまったかいがあったわ!」
野良ゆっくり達の中央で、指揮を取っていたぱちゅりーが、高らかに笑った。
「なんで!?なんでこんなことをするの!?」
「むーっきゃっきゃっきゃ!ぱちぇはあんたがでていくのをがまんしてまっていようかとおもったけど、きがかわったのよ!」
「えっ……?」
「いったいどんなやつがむかえにくるかとおもったら、つえをついたばばあと、よわそうなゆっくりじゃない!びくびくしてそんしたわ!」
「わ、私はまだ二十九歳四カ月だぁ……」
「はぁ……、はぁ……」
「てんこ!こいつらは、いまではぱちぇたちのゆんじちよ!てあらなまねをされたくなかったら、ぱちぇのむれのどれいになるとちかいなさい!」
「て、てんこ……、私は大丈夫だから、変な事は……!」
「だまりなさいっ!」
ぱちゅりーがそう言うと、お姉さんの腰の上に乗っていた野良ゆっくりが、その場で何度も跳ね始めた。
「うっ!うおぉぉぉぉっ……!!こ、このギックリ腰さえ……!」
「お、おねえさん!」
「むーっきゃっきゃっきゃ!さぁ、どうする?てんこ!なんだったら、まずこっちのよわそうなゆっくりから、つぶしてもかまわないのよ!?」
ぱちゅりーはそう言うと、いくの上にのしかかっている野良ゆっくり達に、いくを潰すよう目配りをしようとした。
「や……、やめてぇっ!!おねがいっ!!どれいにでもなんでもなるから、それだけはやめてぇっ!!」
とうとうてんこはこれ以上の理不尽さに耐えられなくなり、そう叫んだ。
「むーっきゃっきゃっきゃ!いいきみねぇ!てんこ!それじゃあ、そのことばどおり、あんたはこれから、むれのどれいとしていきるのよ!!」
「う、うぅ……」
てんこが悔しさのあまり、二度目の涙を流しそうになった、その時。
「むーっきゃっきゃっきゃ!いいきみねぇ!てんこ!それじゃあ、そのことばどおり、あんたはこれから、むれのどれいとしていきるのよ!!」
「う、うぅ……」
てんこが悔しさのあまり、二度目の涙を流しそうになった、その時。
「……め」
「むきゅ?」
野良ゆっくりに押し倒されてから、一言も喋らなかったいくが、何やらブツブツと喋り出した。
「……め、……らめ」
その表情は、まるで熱病にかかったかのように虚ろで、目は焦点が合っていなかった。
「ゆぁ~ん?なんなのぜ?こいつ」
上に乗っかっていたまりさが、怪訝そうにいくを睨みつけた。
「ま、まさか!?いく!今は止めて!今は我慢して!」
何やら慌ただしい様子で焦りだしたお姉さんが、必死にいくを止めるが、いくの頭の中にその言葉は入っていないようであった。
「むきゅ?いったいなんなの?」
……そして、野良ゆっくり達は、数秒後に知る事になる。
何故、いくが顔を赤らめさせて、息も絶え絶えだったのか。
何故、お姉さんが必死になっていくを止めようとしているのか。
野良ゆっくりに押し倒されてから、一言も喋らなかったいくが、何やらブツブツと喋り出した。
「……め、……らめ」
その表情は、まるで熱病にかかったかのように虚ろで、目は焦点が合っていなかった。
「ゆぁ~ん?なんなのぜ?こいつ」
上に乗っかっていたまりさが、怪訝そうにいくを睨みつけた。
「ま、まさか!?いく!今は止めて!今は我慢して!」
何やら慌ただしい様子で焦りだしたお姉さんが、必死にいくを止めるが、いくの頭の中にその言葉は入っていないようであった。
「むきゅ?いったいなんなの?」
……そして、野良ゆっくり達は、数秒後に知る事になる。
何故、いくが顔を赤らめさせて、息も絶え絶えだったのか。
何故、お姉さんが必死になっていくを止めようとしているのか。
「……もう、らめえぇぇぇぇっ!!がまんできないぃぃぃぃっ!!」
「ゆびゅっ!」
「べぇっ!」
「わびゃっ!」
突然、いくが喘ぎ声と似たような叫び声を上げ、その体が光り出し、上に乗っていた野良ゆっくり達が爆散し、消えた。
……いくの体から発せられた、放電によって。
「む、むきゅうっ!?」
「な、なんなのっ!?」
「こ、こわいよぉっ!!」
ぱちゅりー達は、一体何が起きているのか、全く理解できなかった。
「べぇっ!」
「わびゃっ!」
突然、いくが喘ぎ声と似たような叫び声を上げ、その体が光り出し、上に乗っていた野良ゆっくり達が爆散し、消えた。
……いくの体から発せられた、放電によって。
「む、むきゅうっ!?」
「な、なんなのっ!?」
「こ、こわいよぉっ!!」
ぱちゅりー達は、一体何が起きているのか、全く理解できなかった。
「はあぁぁぁぁんっ!!さたでぇないとふいぃぃぃぃばあぁぁぁぁっ!!」
野良ゆっくり達が爆散した事により自由となったいくは、腰に手を当て、片腕を天高く上げ、そう叫んだ。
……そして、いくの周辺にいくから発せられた電気が雷となって落ち始めた。
『さたでーないとふぃーばー』。
それは、ゆっくりいく種が、何故か土曜日になるとやりたがる、放電行為である。
日々のストレス発散なのか、無意識の行動なのかは分からないが、いくはこの『さたでーないとふぃーばー』を一番のゆっくり出来る行為として認識しているのである。
……が、この行為はかなり危険で、もし自分の周りに他の生物がいて、その放電による雷に命中すれば、ゆっくりなら爆散、人間なら感電し、下手をすれば死に至る。
なので、いくは人間が飼うには、かなりのリスクを覚悟しなければいけないゆっくりなのである。
このいくの場合、てんこが避雷針代わりになり、自分もある程度力を弱めているので、場所さえ気を付ければ、それほど危険は無かった。
……が、今回、てんこが近くにいなかったので、いくは普段以上に我慢し、悶え苦しむ形となった。
……そして遂に、いくは我慢の限界を迎えてしまったのである。
……そして、いくの周辺にいくから発せられた電気が雷となって落ち始めた。
『さたでーないとふぃーばー』。
それは、ゆっくりいく種が、何故か土曜日になるとやりたがる、放電行為である。
日々のストレス発散なのか、無意識の行動なのかは分からないが、いくはこの『さたでーないとふぃーばー』を一番のゆっくり出来る行為として認識しているのである。
……が、この行為はかなり危険で、もし自分の周りに他の生物がいて、その放電による雷に命中すれば、ゆっくりなら爆散、人間なら感電し、下手をすれば死に至る。
なので、いくは人間が飼うには、かなりのリスクを覚悟しなければいけないゆっくりなのである。
このいくの場合、てんこが避雷針代わりになり、自分もある程度力を弱めているので、場所さえ気を付ければ、それほど危険は無かった。
……が、今回、てんこが近くにいなかったので、いくは普段以上に我慢し、悶え苦しむ形となった。
……そして遂に、いくは我慢の限界を迎えてしまったのである。
「ふいぃぃぃぃばあぁぁぁぁっ!!」
バリッ!バリバリバリッ!!
「ひびゃあっ!?」
「こ、こっちこな……、いびぃっ!?」
「おきゃーしゃん!こわ……、ぴぃっ!?」
「うぐわあぁぁぁぁっ!?」
「はぼわぁっ!?」
「こ、こっちこな……、いびぃっ!?」
「おきゃーしゃん!こわ……、ぴぃっ!?」
「うぐわあぁぁぁぁっ!?」
「はぼわぁっ!?」
いくから発せられる雷は、野良ゆっくり達に襲いかかった。
あるゆっくりは立ちすくみ、あるゆっくりは逃げまどい、あるゆっくりは助けを求め。
……そして、爆散した。
あるゆっくりは立ちすくみ、あるゆっくりは逃げまどい、あるゆっくりは助けを求め。
……そして、爆散した。
「あぁぁぁぁっ!!からだがあついですうぅぅぅぅっ!!」
するといくは何を考えているのか、自分が身に付けている上着やスカートを脱ぎ出し、それを次々と放り出してしまった。
……結果、いくは帽子と靴を残して、スッパになってしまった。
「すずしくてすっきりぃぃぃぃっ!!まだまだふぃーばーしますよおぉぉぉぉっ!!」
いくは、『さたでーないとふぃーばー』の最中、気分がハイになると、たまにこうして脱ぎ出し、露出狂まがいの事をするのだ。
そして祭りが終わった頃には、自分が何をしているのかをすっかり忘れ、『どうしていくがすっぱになっているんですかあぁぁぁぁっ!?』と、アヘ顔で失神しているてんこに向かって叫ぶのだった。
早い話が、無意識の変態であった。
……結果、いくは帽子と靴を残して、スッパになってしまった。
「すずしくてすっきりぃぃぃぃっ!!まだまだふぃーばーしますよおぉぉぉぉっ!!」
いくは、『さたでーないとふぃーばー』の最中、気分がハイになると、たまにこうして脱ぎ出し、露出狂まがいの事をするのだ。
そして祭りが終わった頃には、自分が何をしているのかをすっかり忘れ、『どうしていくがすっぱになっているんですかあぁぁぁぁっ!?』と、アヘ顔で失神しているてんこに向かって叫ぶのだった。
早い話が、無意識の変態であった。
「ふぃーばぁふぃーばぁふぃーばあぁぁぁぁっ!!」
「「「「ぼうやべでえぇぇぇぇっ!!」」」」
野良ゆっくり達はそう泣き叫んだが、いくのテンションが下がり、この祭りが終わるのは、まだまだ時間が掛かるだろう。
野良ゆっくり達はそう泣き叫んだが、いくのテンションが下がり、この祭りが終わるのは、まだまだ時間が掛かるだろう。
……五分後。
「あへ……、あへへぇ……、ふぃーばーって、さいこうですぅ……」
ようやくいくのテンションが下がり、『さたでーないとふぃーばー』は幕を下ろした。
……そして、いくの周りには、先程までは生きていたであろう、野良ゆっくり達の残骸があちこちに飛び散っていた。
「はぁ……、はぁ……、いくのでんげき……、つよすぎるよぉ……、てんこ、こわれちゃいそう……」
そしてまた、てんこもいくの電撃を浴びて、ノックダウンしていた。
ようやくいくのテンションが下がり、『さたでーないとふぃーばー』は幕を下ろした。
……そして、いくの周りには、先程までは生きていたであろう、野良ゆっくり達の残骸があちこちに飛び散っていた。
「はぁ……、はぁ……、いくのでんげき……、つよすぎるよぉ……、てんこ、こわれちゃいそう……」
そしてまた、てんこもいくの電撃を浴びて、ノックダウンしていた。
「む……、むきゅう……。ぱ、ぱちぇの、こまたちが……。ぱちぇの、むれが……」
そんな中、一匹だけいくの電撃を受けず、無事だったゆっくりがいた。
……それは、元、長であったぱちゅりーだった。
「むきゅうぅぅぅぅっ!!こいつらのせいでえぇぇぇぇっ!!ぜんぶめちゃくちゃよおぉぉぉぉっ!!ころしてやるっ!!ころしてやるわあぁぁぁぁっ!!」
ぱちゅりーは叫び声を上げながら、一番近くにいたいくに向かって、体当たりを仕掛けようとした。
……が。
……それは、元、長であったぱちゅりーだった。
「むきゅうぅぅぅぅっ!!こいつらのせいでえぇぇぇぇっ!!ぜんぶめちゃくちゃよおぉぉぉぉっ!!ころしてやるっ!!ころしてやるわあぁぁぁぁっ!!」
ぱちゅりーは叫び声を上げながら、一番近くにいたいくに向かって、体当たりを仕掛けようとした。
……が。
「勝手にそんな事をされちゃあ困るのよねぇ」
「むぎゅっ!?」
何者かの足によって踏みつけられ、未遂に終わるのだった。
「だ、だれ!?」
ぱちゅりーが必死になって、上を見上げると、そこには、笑顔で杖を振り回しているお姉さんがいた。
ぱちゅりーを踏みつけていたのは、お姉さんだった。
そして、お姉さんの髪型は、何故かパンチパーマになっていた。
「む、むきゅ!?なんで!?なんで!?あんなによわそうで、まったくげんきじゃなかったのに!」
「あぁ、何かさぁ、体がめっちゃ軽いのよ。それに、さっきまで痛かった腰が、全然痛くないのよねぇ。まるで十年前の体に戻ったって感じだわ!」
「む……、むきゅうぅぅぅぅっ!?」
説明しよう、お姉さんは先程、野良ゆっくり達と一緒に、いくの電撃を受けていたのだった!
そのいくの電撃が、ショック療法となり、お姉さんのギックリ腰を完璧に治してくれたのだ!
納得は出来ないかもしれないが、どうか寛大な心で受け止めてほしい!
「む……、むきゅ……、に、にんげんさん、ゆるして……」
「駄目に決まってるでしょ?あんたには、特に色々とお礼したいし」
「む……、むきゅあぁぁぁぁ……」
「ヒャッハー!売れるまでの間、SMクラブでバイトして、マゾオヤジ共をヒィヒィ言わせた、お姉さんの棒さばきを見せてやるわあぁぁぁぁっ!!」
「むきゃあぁぁぁぁっ!?」
……このお姉さんもまた、けっこう昔からの変態であった。
何者かの足によって踏みつけられ、未遂に終わるのだった。
「だ、だれ!?」
ぱちゅりーが必死になって、上を見上げると、そこには、笑顔で杖を振り回しているお姉さんがいた。
ぱちゅりーを踏みつけていたのは、お姉さんだった。
そして、お姉さんの髪型は、何故かパンチパーマになっていた。
「む、むきゅ!?なんで!?なんで!?あんなによわそうで、まったくげんきじゃなかったのに!」
「あぁ、何かさぁ、体がめっちゃ軽いのよ。それに、さっきまで痛かった腰が、全然痛くないのよねぇ。まるで十年前の体に戻ったって感じだわ!」
「む……、むきゅうぅぅぅぅっ!?」
説明しよう、お姉さんは先程、野良ゆっくり達と一緒に、いくの電撃を受けていたのだった!
そのいくの電撃が、ショック療法となり、お姉さんのギックリ腰を完璧に治してくれたのだ!
納得は出来ないかもしれないが、どうか寛大な心で受け止めてほしい!
「む……、むきゅ……、に、にんげんさん、ゆるして……」
「駄目に決まってるでしょ?あんたには、特に色々とお礼したいし」
「む……、むきゅあぁぁぁぁ……」
「ヒャッハー!売れるまでの間、SMクラブでバイトして、マゾオヤジ共をヒィヒィ言わせた、お姉さんの棒さばきを見せてやるわあぁぁぁぁっ!!」
「むきゃあぁぁぁぁっ!?」
……このお姉さんもまた、けっこう昔からの変態であった。
……こうして、てんこの家出生活は、一日も経たない内に、幕を下ろしたのだった。
……一時間後。
「いやぁ、体が軽い軽い!腰痛に悩まずに歩けるなんて、何年振りかしらね!」
「いくも、なんだかとってもすっきりしているんですよ!」
「……」
あれからある程度落ち着いたてんこ達は、マンションへと戻っていた。
お姉さんは腰痛から解放され、いくは本気でフィーバーした事により、イキイキとしていた。
……が、それとは対照的に、てんこは暗い表情だった。
「……ねぇ、ふたりとも」
「ん?」
「およ?」
「……おこっていない?」
てんこは、二人がまだ怒っているのではないか、気掛かりだった。
「あのねぇ、さっきも言ったじゃない。私達にも悪かった所があったって」
「それで、おあいこなのですよ」
「……ほんとうに、ゆるしてくれるの?」
それでもまだ信じられないのか、てんこはそう聞いた。
お姉さんといくは軽くため息をつくと、こう言った。
「いくも、なんだかとってもすっきりしているんですよ!」
「……」
あれからある程度落ち着いたてんこ達は、マンションへと戻っていた。
お姉さんは腰痛から解放され、いくは本気でフィーバーした事により、イキイキとしていた。
……が、それとは対照的に、てんこは暗い表情だった。
「……ねぇ、ふたりとも」
「ん?」
「およ?」
「……おこっていない?」
てんこは、二人がまだ怒っているのではないか、気掛かりだった。
「あのねぇ、さっきも言ったじゃない。私達にも悪かった所があったって」
「それで、おあいこなのですよ」
「……ほんとうに、ゆるしてくれるの?」
それでもまだ信じられないのか、てんこはそう聞いた。
お姉さんといくは軽くため息をつくと、こう言った。
「てんこ、これからはずっと、放置プレイは無しだからね」
「そうりょうむすめさまでないと、いく、きもちよくふぃーばーできないのですよ」
「そうりょうむすめさまでないと、いく、きもちよくふぃーばーできないのですよ」
そう言った二人の顔は、笑顔であった。
「……うん!」
その笑顔につられて、てんこもまた、笑顔になった。
やがて、マンションが見えてきた。
「……あれ?あそこにいるの、湯川じゃない?」
「およよ?さくやさんもいますよ?」
「え?」
三人が目を凝らして見てみると、確かにマンションの前に、さくやとオネィサンが立っていた。
やがて三人はマンションの前に辿り着き、その三人に、さくやとオネィサンが走って近づいてきた。
「てんこさん、おかえりなさいですわ」
「オゥ!てんこチャン!仲直り出来たんディスね!」
二人は笑顔で、てんこを出迎えてくれたのだ。
「……さくや。おねぃさん。いろいろと、ひどいこといって、ごめんなさい」
「いいんですのよ。わたくしたちは、まぶじゃないですか」
「HAHAHA、ろりーたの悩みを解決出来て、嬉しいディスよ!」
「……ありがとう」
「……良し!てんこ、ちょっと遅いけど、今から仲直りパーティーでもしようか!」
「えっ!?」
「およよ!それはいいですね!そうりょうむすめさま、ゆうはんにとおもってつくっておいたすぶたをたべましょう!」
「い、いく……」
「それはいいですわね。わたくしも、だんなさまからおゆるしをもらって、なにかもってきますわ」
「そ、そんな、わるいわよ……」
「HAHAHA!ボクはビール缶やジュースを持ってきマス!あっ、そうだ、媚薬入れとこっと」
「それはやめて!」
五人は楽しそうに笑いながら、マンションへと戻って行った。
「……うん!」
その笑顔につられて、てんこもまた、笑顔になった。
やがて、マンションが見えてきた。
「……あれ?あそこにいるの、湯川じゃない?」
「およよ?さくやさんもいますよ?」
「え?」
三人が目を凝らして見てみると、確かにマンションの前に、さくやとオネィサンが立っていた。
やがて三人はマンションの前に辿り着き、その三人に、さくやとオネィサンが走って近づいてきた。
「てんこさん、おかえりなさいですわ」
「オゥ!てんこチャン!仲直り出来たんディスね!」
二人は笑顔で、てんこを出迎えてくれたのだ。
「……さくや。おねぃさん。いろいろと、ひどいこといって、ごめんなさい」
「いいんですのよ。わたくしたちは、まぶじゃないですか」
「HAHAHA、ろりーたの悩みを解決出来て、嬉しいディスよ!」
「……ありがとう」
「……良し!てんこ、ちょっと遅いけど、今から仲直りパーティーでもしようか!」
「えっ!?」
「およよ!それはいいですね!そうりょうむすめさま、ゆうはんにとおもってつくっておいたすぶたをたべましょう!」
「い、いく……」
「それはいいですわね。わたくしも、だんなさまからおゆるしをもらって、なにかもってきますわ」
「そ、そんな、わるいわよ……」
「HAHAHA!ボクはビール缶やジュースを持ってきマス!あっ、そうだ、媚薬入れとこっと」
「それはやめて!」
五人は楽しそうに笑いながら、マンションへと戻って行った。
彼女ら、彼らは、変態である。
世間からは冷めた目で見られがちであるが、そんな事は、彼女ら、彼らにとって、全く関係無かった。
いくら冷めた目で見られようが、後ろ指を指されようが、そんな事は些細な事であった。
何故なら、毎日楽しく、仲良く、そして自分達の好きな事をやれれば、それで良かったのである。
「そうだわ!みんな!きょうはてつやで、てんこのことをいじめてね!ありとあらゆるぷれいで、ねないでひゃっはーしましょう!」
「いや、それはきついわ」
「かじせんたくがありますし……」
「旦那様の朝食の準備がありますわ」
「ボク、明日早番ディス」
「どぼぢでそんなごどいうのぉぉぉぉっ!?」
「いや、それはきついわ」
「かじせんたくがありますし……」
「旦那様の朝食の準備がありますわ」
「ボク、明日早番ディス」
「どぼぢでそんなごどいうのぉぉぉぉっ!?」
そこは、とある街中の、とある三階建てのマンション。
そのマンションには、賑やかな変態達が、毎日楽しく可笑しく、暮らしていた。
END
あとがき
今回の作品は、前・後編合わせて、60KB以上の内容になりました。疲れた……。
「てんこでHENNTAIものお願いします」というご感想があったので、書いてみました。
一応HENNTAIものっぽいのは前に書いた事があるのですが、ある意味無双っぽい内容となっていました。
果たして、今回は無事HENNTAIっぽい内容になったのか、不安です。
正直、この作品を単品にして終了させるか、それともシリーズ物で続けるか、しばらくHENNTAI路線で行くか、それとも別のジャンルの作品を書くか。
かなり、めっちゃ迷っています。
ご意見、ご要望、ご感想、お待ちしています。
「てんこでHENNTAIものお願いします」というご感想があったので、書いてみました。
一応HENNTAIものっぽいのは前に書いた事があるのですが、ある意味無双っぽい内容となっていました。
果たして、今回は無事HENNTAIっぽい内容になったのか、不安です。
正直、この作品を単品にして終了させるか、それともシリーズ物で続けるか、しばらくHENNTAI路線で行くか、それとも別のジャンルの作品を書くか。
かなり、めっちゃ迷っています。
ご意見、ご要望、ご感想、お待ちしています。
作者:ぺけぽん
感想用掲示板はこちら
ミラーはこちら
今までに書いたSS
anko1656 クズとゲス
anko1671 うにゅほのカリスマ求道記
anko1767 あなたは、食べてもいい○○○○?
anko1788 そんなの常識ですよ?
anko1926~1928 二人はW ~Yは二度と帰らない~
anko2079 しんぐるまざー
anko2750 無意識だから
anko2786 ともだち
anko3189 おちびちゃんは大切だよ!
anko3210 バクユギャ
anko3221 根本的な間違い
anko3249 お兄さんは興味が無い
anko3261 それぞれの願い
anko3319 好みは人それぞれ
anko1671 うにゅほのカリスマ求道記
anko1767 あなたは、食べてもいい○○○○?
anko1788 そんなの常識ですよ?
anko1926~1928 二人はW ~Yは二度と帰らない~
anko2079 しんぐるまざー
anko2750 無意識だから
anko2786 ともだち
anko3189 おちびちゃんは大切だよ!
anko3210 バクユギャ
anko3221 根本的な間違い
anko3249 お兄さんは興味が無い
anko3261 それぞれの願い
anko3319 好みは人それぞれ