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anko3356 親バカれいむのスパルタ教育(後編)
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『親バカれいむのスパルタ教育(後編)』 25KB
いじめ 虐待 制裁 観察 育児 家族崩壊 親子喧嘩 飼いゆ 赤ゆ ゲス うんしー 後編遅れてすみませんでした
いじめ 虐待 制裁 観察 育児 家族崩壊 親子喧嘩 飼いゆ 赤ゆ ゲス うんしー 後編遅れてすみませんでした
※
anko3014『親バカれいむのスパルタ教育(前編)』からの続きです
anko3014『親バカれいむのスパルタ教育(前編)』からの続きです
後編投稿間際にパソコンが津波にのまれて先日買い替えました
今更投稿するのもどうかと思いましたが
今後wikiで前編を読んでくださる方に申し訳なく思い、新たに一から書きました
今更投稿するのもどうかと思いましたが
今後wikiで前編を読んでくださる方に申し訳なく思い、新たに一から書きました
ご迷惑おかけしました
【親バカれいむのスパルタ教育(後編)】
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野良ゆっくり親子を飼い始めて2日が経っていた。
僕のビデオから『お仕置き』の恐ろしさを知ったれいむは
自分たちがその対象とならぬよう、体罰をも厭わぬ必死の躾けを続けている。
自分たちがその対象とならぬよう、体罰をも厭わぬ必死の躾けを続けている。
その甲斐あってか、親子にいくつかの変化が見受けられた。
(ガチャ)
「おーい、昼飯持ってきてやったぞ」
「おーい、昼飯持ってきてやったぞ」
「ゆーん!おにーさん、ありがとー!」
「ゆゆっ!
ゆっくちできないどれいしゃんはあみゃあみゃおいちぇしゃっしゃときえちぇね!
すぎゅでいいよ!すぎゅでいいよ!」
ゆっくちできないどれいしゃんはあみゃあみゃおいちぇしゃっしゃときえちぇね!
すぎゅでいいよ!すぎゅでいいよ!」
「だからおにーさんはどれいじゃないっていってるでじょおおお!?」
(バチイィン!)
(バチイィン!)
「ぴょげぇえ"え"!?いちゃいいいいいいいいいいい!!」
「はぁ…じゃあ置いとくからな」
「うるしゃいいいい!!
しゃっしゃとどっきゃいけえ!!いちゃいよおおおおお!!」
しゃっしゃとどっきゃいけえ!!いちゃいよおおおおお!!」
「おにーさん ごめんなさい!ごめんなさい!」
僕の顔を見れば条件反射のように罵詈を吐く赤まりさ。
その都度、母の揉み上げによって痛い思いをしたことが重なり、
「とにかく人間さんが傍にいるとゆっくりできない」という思考に行きついたようだ。
その都度、母の揉み上げによって痛い思いをしたことが重なり、
「とにかく人間さんが傍にいるとゆっくりできない」という思考に行きついたようだ。
嗚呼、なんと悲しき餡子脳。
そうまで辛い思いをしてゆっくりの尊厳(笑)とやらを貫く意味があるのだろうか。
そうまで辛い思いをしてゆっくりの尊厳(笑)とやらを貫く意味があるのだろうか。
「ゆゆーん!あみゃあみゃしゃん!
きゃわいいまりちゃにゆっくちたべらりぇちぇにぇ!
みゅーしゃみゅーしゃ。 ちあわしぇ~~~!!」
きゃわいいまりちゃにゆっくちたべらりぇちぇにぇ!
みゅーしゃみゅーしゃ。 ちあわしぇ~~~!!」
「おチビちゃん!またたべカスさんちらかしてるの!?
そんなげひんなこはごはんさんぬきだよ!」
そんなげひんなこはごはんさんぬきだよ!」
「どびょぢでええええ!?」
いつまでたっても態度を改めない赤まりさに業を煮やしてか、
最近では満足に食事を与えぬようにする手段も行使されていた。
最近では満足に食事を与えぬようにする手段も行使されていた。
「おチビちゃん!またおトイレでうんうんできなかったの!?
ばつとしてうんうんをおトイレまではこぶんだよ!」
ばつとしてうんうんをおトイレまではこぶんだよ!」
「じょんなふげづなごどできりゅわけにゃいでじょおおおお!?
ばぎゃにゃのお!?じぬのお!?」
ばぎゃにゃのお!?じぬのお!?」
「うんうんもおトイレでできないわるいこはピコピコさんでいたいいたいするよ!」
「ゆひぃ?!やりましゅ!!
まりちゃがうんうんをおトイレまではきょびましゅううう!!
だきゃらぶちゃないでえええええ!!」
まりちゃがうんうんをおトイレまではきょびましゅううう!!
だきゃらぶちゃないでえええええ!!」
赤まりさは母親からの体罰にすっかりと怯え切っているようだ。
れいむが揉み上げをぴこぴこ振りかざすと、渋々うんうんを運ぶのに了承していた。
ちなみに食べカスや排泄物等の粗相も、僕に迷惑が及ぶという理由から『お仕置き』の対象となっている。
れいむが揉み上げをぴこぴこ振りかざすと、渋々うんうんを運ぶのに了承していた。
ちなみに食べカスや排泄物等の粗相も、僕に迷惑が及ぶという理由から『お仕置き』の対象となっている。
「ぺーりょぺーりょ…
ゆえぇえっ くしゃいよお…
ゆっくちできにゃいよおぉ…」
ゆえぇえっ くしゃいよお…
ゆっくちできにゃいよおぉ…」
「(がんばるんだよおチビちゃん…
れいむのゆうっしゅうなおチビちゃんなら、きっとおトイレできるようになるよ…!)」
れいむのゆうっしゅうなおチビちゃんなら、きっとおトイレできるようになるよ…!)」
子育て上手と謳われるれいむ種としての矜持からだろうか。
この時、躾けに苦しむ我が子を見守るれいむの目は自信と高尚な輝きで満ちていた。
この時、躾けに苦しむ我が子を見守るれいむの目は自信と高尚な輝きで満ちていた。
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「おきゃーしゃん…
おきゃーしゃんはどうしちぇまりちゃにひどいきょとするのじぇ…?
おきゃーしゃんはまりちゃがきゃわいくないのじぇ…?」
おきゃーしゃんはどうしちぇまりちゃにひどいきょとするのじぇ…?
おきゃーしゃんはまりちゃがきゃわいくないのじぇ…?」
「とんっでもないよ!
おチビちゃんはれいむとまりさが
『だいっれんあい』のすえにうまれたかわいいかわいいおチビちゃんだよ!
おチビちゃんはれいむのじまんのおチビちゃんなんだから!」
おチビちゃんはれいむとまりさが
『だいっれんあい』のすえにうまれたかわいいかわいいおチビちゃんだよ!
おチビちゃんはれいむのじまんのおチビちゃんなんだから!」
「ゆぅ…
しょれじゃあ、おきゃーしゃんはどうしちぇまりちゃをいじめりゅのじぇ?
まりちゃはにゃんにもわりゅいことしてないのじぇ…」
しょれじゃあ、おきゃーしゃんはどうしちぇまりちゃをいじめりゅのじぇ?
まりちゃはにゃんにもわりゅいことしてないのじぇ…」
「―おちびちゃん。
れいむたちはね、あのおにーさんにかんしゃしなくちゃいけないんだよ」
れいむたちはね、あのおにーさんにかんしゃしなくちゃいけないんだよ」
「『きゃんしゃ』…?」
「そうだよ。
おにーさんはね、れいむたちにしあわせー!さんをわけてくれるひとなんだよ。
だかられいむたちもおにいさんにしあわせー!さんのおんがえしをしないといけないんだよ」
おにーさんはね、れいむたちにしあわせー!さんをわけてくれるひとなんだよ。
だかられいむたちもおにいさんにしあわせー!さんのおんがえしをしないといけないんだよ」
「ゆうぅ…??
あのにんげんしゃんはまりちゃたちにごはんしゃんやふかふかしゃんをもってくりゅのじぇ…
まりちゃがあのにんげんしゃんよりつよきゅてゆうっしゅうなしょうこなんだじぇ…
やっぱりにんげんしゃんはおろきゃなどれいしゃんなのじぇ…?
わかりゃないのじぇ…」
あのにんげんしゃんはまりちゃたちにごはんしゃんやふかふかしゃんをもってくりゅのじぇ…
まりちゃがあのにんげんしゃんよりつよきゅてゆうっしゅうなしょうこなんだじぇ…
やっぱりにんげんしゃんはおろきゃなどれいしゃんなのじぇ…?
わかりゃないのじぇ…」
「ゆふふ…
おチビちゃんにはまだむずかしかったかな?
れいむたちはね!おにーさんをゆっくりさせてあげればいいんだよ!」
おチビちゃんにはまだむずかしかったかな?
れいむたちはね!おにーさんをゆっくりさせてあげればいいんだよ!」
「 ! 『ゆっくち』!!
まりちゃはゆっくちさせちぇあげりゅのがとくいだじぇ!!」
まりちゃはゆっくちさせちぇあげりゅのがとくいだじぇ!!」
「ゆふふっ
おチビちゃんがげんきよくあいさつしてあげれば
きっとおにーさんもゆっくりしてくれるよ」
おチビちゃんがげんきよくあいさつしてあげれば
きっとおにーさんもゆっくりしてくれるよ」
「ゆっくち!! ゆっくちい!!」
「それじゃあ
まずはおにーさんにじょうずにごあいさつできるようれんしゅうしておこうね!」
まずはおにーさんにじょうずにごあいさつできるようれんしゅうしておこうね!」
「せーの」
「「ゆっくり(ち)していってね(にぇ)!!」」
(ガチャ)
「おーい、晩飯持ってきてやったぞ」
「おーい、晩飯持ってきてやったぞ」
「ゆゆっ!どれいしゃん!
あみゃあみゃおいちゃらしゃっしゃときえちぇね!
ゆっくちしんでいっちぇにぇ!」
あみゃあみゃおいちゃらしゃっしゃときえちぇね!
ゆっくちしんでいっちぇにぇ!」
「だがらおにーざんにひどいごどいうなっでいっでるでしょお"お"お"お"!!?」
(バヂイイィン!!)
(バヂイイィン!!)
「ゅ"っ―」
「フーッ…! フーッ…!」
「おい… おチビ白目剥いてんぞ」
「―ハッ
でいぶのがわいいおヂビぢゃんんんん!??
どぼぢでぎぜづじでるのおおおおおおお!??」
どぼぢでぎぜづじでるのおおおおおおお!??」
「じゃあ飯置いとくからな…」
赤まりさの罵倒癖は未だ直らない。
もはやこれは本ゆんの意志云々より、遺伝によって受け継がれた本能に依る部分が多いのかもしれない。
もはやこれは本ゆんの意志云々より、遺伝によって受け継がれた本能に依る部分が多いのかもしれない。
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親子を飼い始めて5日が経った。
二匹のいる部屋からは相変わらず怒号や叫び声が響く。
赤まりさの教育は依然進展のないようだ。
赤まりさの教育は依然進展のないようだ。
「どぼぢでよりによっでふかふかざんにうんうんじぢゃうのお お お お ??」
「ゆひぃい!!?
ぎょみぇんなしゃああああああ!!」
ぎょみぇんなしゃああああああ!!」
ゲスに生まれたゆっくりは自我が強いため、他者への同調を拒み、学習能力が特に悪いという。
いくられいむが元銀バッジとはいえ、所詮ゆっくりにゲスの矯正など不可能なのだ。
いくられいむが元銀バッジとはいえ、所詮ゆっくりにゲスの矯正など不可能なのだ。
もちろん、赤まりさにも例のビデオを見せてあげるか、
僕が直に教育(ヒャッハー)してあげれば、簡単にゲスを直してあげられるかもしれない。
でも、あえて僕は関与しない。
僕が直に教育(ヒャッハー)してあげれば、簡単にゲスを直してあげられるかもしれない。
でも、あえて僕は関与しない。
「おにーさんにばれたらきっと『おしおき』されちゃうよ!!」
おにーさんにきづかれるまえにきれいになめとってね!!」
おにーさんにきづかれるまえにきれいになめとってね!!」
「じょんなごぢょでぎりゅわげ(バチイィン!!)
ゆ"んやあああああ!!
もうやぢゃあああああ!!」
もうやぢゃあああああ!!」
「(どぼじで… どぼじでおチビちゃんはこんなにききわけがわるいの…?
れいむのおチビちゃんならもっとおりこうさんなはずだよ…)」
れいむのおチビちゃんならもっとおりこうさんなはずだよ…)」
「躾け」という大義に苦しむ赤まりさの悲鳴、子育て上手と過信していたれいむの苦悩する姿、
飼いゆっくりという身分に有頂天だった親子が堕ちてく様は実に心躍る。
僕がれいむに子供の教育を任せた理由はこれなのだ。
飼いゆっくりという身分に有頂天だった親子が堕ちてく様は実に心躍る。
僕がれいむに子供の教育を任せた理由はこれなのだ。
「ぺーろぺーろ。ほら!
おかあさんもてつだってあげるから、おちびちゃんもゆっくりりかいしてね!」
おかあさんもてつだってあげるから、おちびちゃんもゆっくりりかいしてね!」
「ゆゆっ!
そのちょうしにゃのじぇ!
まりちゃのおいしいうんうんのこしゃじゅたべちぇにぇ!」
そのちょうしにゃのじぇ!
まりちゃのおいしいうんうんのこしゃじゅたべちぇにぇ!」
「ちょうしにのらないでねえ"え"え"え"!!(バチイィン!!)」
「ゆ"べぇえ"え"!?」
(ガチャ)
「ゆ!!?」
「おーいお前ら。
3時のあまあま持ってき… どうかしたのか?」
3時のあまあま持ってき… どうかしたのか?」
「ゆ、な、なんでもないんだよ!」
れいむは突然の僕の登場に驚き、汚れたふかふかを体の陰に隠したようだ。
「そうかい。
まるで急いで何かを隠したように見えたからさ。
まぁとにかく、あまあまはいつもの場所に置いておくぞ?」
まるで急いで何かを隠したように見えたからさ。
まぁとにかく、あまあまはいつもの場所に置いておくぞ?」
「れ、れいむたちきょうはあまあまさんいらないよ!
まだおなかがへってないんだよ!
だからおにーさんはおへやにはいってこないでね!」
まだおなかがへってないんだよ!
だからおにーさんはおへやにはいってこないでね!」
「ゆううう!?
おきゃーしゃんにゃにいってるのじぇ!?
まりしゃはあみゃあみゃしゃんたべちゃいのじぇ!!」
おきゃーしゃんにゃにいってるのじぇ!?
まりしゃはあみゃあみゃしゃんたべちゃいのじぇ!!」
「おチビちゃんはだまっててね!!」
「なんだほんとに要らないのか?
今日は奮発してケーキ買ってきてやったっていうのに」
今日は奮発してケーキ買ってきてやったっていうのに」
「(ケ、ケーキさん。。。)」
「まぁ捨てるのも勿体ないし、俺が食っとくよ」
「ゆっがあああああああああ!!
あみゃあみゃしゃんはまりちゃのだよ!!
くしょじじいにあげるぶんなんきゃにゃいんだきゃらにぇ!!
だきゃらしゃっしゃと(バヂイィン!)ゆぶぇえ"え"!?」
あみゃあみゃしゃんはまりちゃのだよ!!
くしょじじいにあげるぶんなんきゃにゃいんだきゃらにぇ!!
だきゃらしゃっしゃと(バヂイィン!)ゆぶぇえ"え"!?」
「チビちゃんはだまっででねえ"え"え"え"!!」
「おうおう、相変わらず身の程を弁えないおチビだな。
もう躾けなんて無理なんじゃねえの?」
もう躾けなんて無理なんじゃねえの?」
「ご、ごめんなさい、おにーさん!
きっともうすこしでおチビちゃんもおりこうさんになるはずだよ!
だからもうちょっとだけまってね!」
きっともうすこしでおチビちゃんもおりこうさんになるはずだよ!
だからもうちょっとだけまってね!」
「ゆ ぎ ぎ …
きょのくしょおやあああああ!!
どうしちぇじじいにゃんかにへりくだりゅのじぇええ!?
そんにゃにヘコヘコしてちぇ、みっとみょないのじぇ!
こんにゃじじい、まりちゃにかかりぇばしゅんっさつなんだじぇ!」
きょのくしょおやあああああ!!
どうしちぇじじいにゃんかにへりくだりゅのじぇええ!?
そんにゃにヘコヘコしてちぇ、みっとみょないのじぇ!
こんにゃじじい、まりちゃにかかりぇばしゅんっさつなんだじぇ!」
「おおおおおおチビちゃん!?」
「ほお、面白い。
俺をどうしようっての?」
俺をどうしようっての?」
「ゆっへっへ!
きいておどりょくななんだじぇ?
いまきゃらおまえはまりちゃちゃまによって、えいえんにゆっくちさしぇらりぇるんだじぇ!
ありがちゃくおもうんだじぇ!」
きいておどりょくななんだじぇ?
いまきゃらおまえはまりちゃちゃまによって、えいえんにゆっくちさしぇらりぇるんだじぇ!
ありがちゃくおもうんだじぇ!」
「あぁなるほど。
俺に楯突こうっていうのね。
ようし、ちょっと待ってなよ…」
俺に楯突こうっていうのね。
ようし、ちょっと待ってなよ…」
そう言うと、僕は部屋の棚から愛用の拷問器具たちを取り出し始めた。
「ゆ…あ"…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!???」
それを見て絶叫するれいむ。
例のビデオにあった道具を見てトラウマがくすぐられたようだ。
例のビデオにあった道具を見てトラウマがくすぐられたようだ。
「ゆふっ!
そんにゃおもちゃでまりちゃとたたきゃうつみょりなのじぇ?
まっちゃく、じじいのあたみゃはおはにゃばたけだにぇ!
ゆっきゃっきゃっきゃっ!!」
そんにゃおもちゃでまりちゃとたたきゃうつみょりなのじぇ?
まっちゃく、じじいのあたみゃはおはにゃばたけだにぇ!
ゆっきゃっきゃっきゃっ!!」
「ゆ"う"う"う"う"う"う"う"う"!!」
(バヂイイィン!!)
(バヂイイィン!!)
「ぴょぐべぇ"え"え"!!?」
いつになく赤まりさを豪快にはたき飛ばすれいむ。
「おにいざん、ごぶれいをはだらいでごべんなざいいいいいいいいいいい!!
おチビぢゃんにはれいぶがらきびじぐしどうしでおぎまずがらっ!!
どうがゆるじでぐだざいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」
おチビぢゃんにはれいぶがらきびじぐしどうしでおぎまずがらっ!!
どうがゆるじでぐだざいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」
「やれやれ。
二度とこんなことがないよう厳しく叱っておいた方がいいよ。
次は本当にお仕置きだからね?」
二度とこんなことがないよう厳しく叱っておいた方がいいよ。
次は本当にお仕置きだからね?」
「ゆひっ! はい!!わがりまじだ!!」
…
…
…
こうして、その日は赤まりさの心地良い悲鳴が夜遅くまで楽しめたのだった。
拝啓お母様、一人暮らしだった僕の家は今とても賑やかです。
「―ゆ!
そうだよ!いいことおもいついたよ!
おトイレができないおちびちゃんにはこうしてあげればいいんだよ!」
そうだよ!いいことおもいついたよ!
おトイレができないおちびちゃんにはこうしてあげればいいんだよ!」
「ゆうう!?」
…
…
…
「ゆっくりできあがったよ!
これでおチビちゃんもおもらししなくなるはずだね!」
これでおチビちゃんもおもらししなくなるはずだね!」
「ゆあああん!!
きょんなのはずきゃしいのじぇええ!!」
きょんなのはずきゃしいのじぇええ!!」
「ゆっくりりかいしてね!」
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親子を飼い始めて7日目のこと。
(ガチャ)
「おーいお前ら、良い物持ってきてやったぞ」
「おーいお前ら、良い物持ってきてやったぞ」
「ゆゆ!おにーさん!ゆっくりしていってね!
(ほら、おチビちゃん!おにーさんがきたよ!)」
(ほら、おチビちゃん!おにーさんがきたよ!)」
「ゆ、ゆぅ…」
「? 何だ?どうした?」
「お…おにーしゃん…
ゆっくち…しちぇいっちぇにぇ…!」
ゆっくち…しちぇいっちぇにぇ…!」
「 ! 」
「ゆぅ~ん!!おちびちゃん!!
ついにおにーさんにゆっくりしたごあいさつができたね!!」
ついにおにーさんにゆっくりしたごあいさつができたね!!」
「まりさ、お前…いつもみたいに俺を見下さないのか?」
「ゆぅ。
まりしゃたちは…おにーしゃんのおきゃげでゆっくちできていりゅのじぇ…
おにーしゃんにひどいきょというのはゆっくちできにゃいのじぇ…」
まりしゃたちは…おにーしゃんのおきゃげでゆっくちできていりゅのじぇ…
おにーしゃんにひどいきょというのはゆっくちできにゃいのじぇ…」
「ほお…」
「おにーさん、それだけじゃないよ!
もうおちびちゃんはたべるときに『しあわせー!』なんてしないし、
ちゃんとおトイレでうんうんできるようにもなったんだよ!」
もうおちびちゃんはたべるときに『しあわせー!』なんてしないし、
ちゃんとおトイレでうんうんできるようにもなったんだよ!」
「へぇ… こいつは驚いた」
れいむの言う通り、確かに床には食べカスや排泄物の跡は見られない。
本当にれいむの躾けが成功したというのか?
正直これは僕の予想できない展開だった。
本当にれいむの躾けが成功したというのか?
正直これは僕の予想できない展開だった。
「さすがれいむのおチビちゃんだよ!
やっぱりおチビちゃんはやればできるこだったんだよ!」
やっぱりおチビちゃんはやればできるこだったんだよ!」
「ゆ…ゆうぅ///」
久し振りに母親に優しく扱われたのが嬉しいのだろうか、
赤まりさが気恥ずかしそうに笑っている。
赤まりさが気恥ずかしそうに笑っている。
しかし、そんな満ち足りた表情とは対照的に、彼女の体は実に悲痛な様相を呈している。
全身には腫れやアザといった生傷が痛々しく見受けられ、頬もかなり痩せこけているのだ。
全身には腫れやアザといった生傷が痛々しく見受けられ、頬もかなり痩せこけているのだ。
れいむによる折檻は、当初の僕の予想を遥かに凌ぐ過酷さであった。
だが、その計算外な働きが功を奏し、遂にゲスな性根を叩き直されるに至ったのだろう。
だが、その計算外な働きが功を奏し、遂にゲスな性根を叩き直されるに至ったのだろう。
また、幾度となく絶食を余儀なくされてきたことによる栄養失調状態でもあるようだ。
食事における無作法もこれにより改善されたのだろう。
食事における無作法もこれにより改善されたのだろう。
「おきゃーしゃん!
まりちゃはやればできりゅこにゃのがりかいできたのじぇ?
だったらはやきゅこのオムチュはとっちぇほしいのじぇ!」
まりちゃはやればできりゅこにゃのがりかいできたのじぇ?
だったらはやきゅこのオムチュはとっちぇほしいのじぇ!」
「ゆふふ、おチビちゃんがかんっぺきにおトイレできるようになれるまで
もうしばらくがまんしようね」
もうしばらくがまんしようね」
「ゆうう…ゆっくちりきゃいしちゃよ…」
ここ数日、赤まりさの下腹部にはティッシュで出来たオムツが巻き付けられている。
結び目のシワから察するに、れいむの唾液(砂糖水)によって仕立て上げられたものだ。
結び目のシワから察するに、れいむの唾液(砂糖水)によって仕立て上げられたものだ。
野生のゆっくりの間では木の葉で代用されるオムツだが、
いずれにしろこれは生後間もない赤ゆっくりに充てがわれるものだ。
既に子ゆっくりサイズに成りつつあるこの赤まりさにとっては屈辱の代物だろう。
いずれにしろこれは生後間もない赤ゆっくりに充てがわれるものだ。
既に子ゆっくりサイズに成りつつあるこの赤まりさにとっては屈辱の代物だろう。
万が一、トイレ外で粗相をしてもオムツが受け皿となる。
しかし、オムツには頼りたくないという本ゆんの羞恥心を利用し、
ちゃんとおトイレに移動するまではオムツを外させないという、二段構えの秀逸な策だ。
しかし、オムツには頼りたくないという本ゆんの羞恥心を利用し、
ちゃんとおトイレに移動するまではオムツを外させないという、二段構えの秀逸な策だ。
「ゆぅ~ん!
オムツをつけたら、なぜかちゃんとおトイレにいくようになったのはいがいだったよ!」
オムツをつけたら、なぜかちゃんとおトイレにいくようになったのはいがいだったよ!」
…どうやらオムツは受け皿だけのつもりで、羞恥心云々は考えていなかったようだ。
「おにーさん!
やくそくどおり、おチビちゃんのしつけはせいっこうだよ!
これでおチビちゃんを『おしおき』しないでくれるよね!」
やくそくどおり、おチビちゃんのしつけはせいっこうだよ!
これでおチビちゃんを『おしおき』しないでくれるよね!」
「あ、ああ。そうだな。
全く参ったよ。
れいむは本当に子育てが上手なんだな」
全く参ったよ。
れいむは本当に子育てが上手なんだな」
「ゆふふっ、それほどでもないんだよ!
ところでおにーさん!さっきの『いいもの』ってなあに?
おにーさんがてにもってるもののこと?」
おにーさんがてにもってるもののこと?」
「あぁ、これか。
これは…お前とおチビへのご褒美だよ」
これは…お前とおチビへのご褒美だよ」
「ゆゆ!ごほうびさん?」
「ああ、『それいけ!まりさマン』のDVD(レンタル)さ。
お前ら躾けに励んでばかりで苦労してたみたいだから、息抜きにな。」
お前ら躾けに励んでばかりで苦労してたみたいだから、息抜きにな。」
「 ! 『まりさマン』っ!
れいむ、まりさマンはだいすきだよ!」
れいむ、まりさマンはだいすきだよ!」
「お、まりさマン知ってんのか。
まあ元飼いゆっくりのれいむは知ってても不思議じゃないか」
まあ元飼いゆっくりのれいむは知ってても不思議じゃないか」
「ゆぅ?『まりさマン』ってにゃんなのじぇ?」
「ゆふふ、まりさマンっていうのはね!」
『それいけ!まりさマン』とは―
数年前、ゆっくりが出現し、社会ブームとなった頃に流行ったアニメ番組である。
低年齢の子供をターゲットにして作られたアニメであるが、
その単純なストーリー構成から、飼いゆっくりたちの多くも観賞していたことで有名な作品。
ゆっくりブームが廃れると同時に打ち切りとなってしまったが、
一部の愛で派の人間からは今なお根強い支持を集めている。(yukipedia出典)
数年前、ゆっくりが出現し、社会ブームとなった頃に流行ったアニメ番組である。
低年齢の子供をターゲットにして作られたアニメであるが、
その単純なストーリー構成から、飼いゆっくりたちの多くも観賞していたことで有名な作品。
ゆっくりブームが廃れると同時に打ち切りとなってしまったが、
一部の愛で派の人間からは今なお根強い支持を集めている。(yukipedia出典)
その内容は概ね、主人公のまりさマンが悪者を倒し、善良なゆっくりを救うといったものだ。
「―っていうおはなしさんだよ!」
「ゆゆ、しょれはとっちぇもゆっくちできしょうにゃのじぇ!」
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『ゆんやああああ!!のらいぬさんはゆっくりできないいいい!!』
『ウォン!ウォン!』
『まつのぜ!!』
(ジャーン)
『まりさマン、とうっじょう!
ゆっくりできないいぬさんはせいっさいなのぜ!』
『まりさマン、とうっじょう!
ゆっくりできないいぬさんはせいっさいなのぜ!』
「ゆーん!まりさマンがきてくれたよ!」
『“まりさキーック”!!(ポフンッ)』
『キャイン!キャイン!』
「ゆ…ゆわあぁあ…
か…かっちょいいのじぇええ…」
か…かっちょいいのじぇええ…」
僕と親子はソファーに座って例のDVDを観賞していた。
まりさマンに生前の夫の面影が重なるのだろうか、れいむの目には涙が浮かんでいる。
一方の赤まりさはだらしなく涎を垂らし、テレビ画面に釘漬けとなっていた。
発色鮮やかなブラウンのマントを背に、華々しい活躍を見せるまりさマンは、
赤まりさにとってヒーローそのものだろう。
一方の赤まりさはだらしなく涎を垂らし、テレビ画面に釘漬けとなっていた。
発色鮮やかなブラウンのマントを背に、華々しい活躍を見せるまりさマンは、
赤まりさにとってヒーローそのものだろう。
言わずもがな、このアニメはゆっくりブームの振興を目的に製作されたものだ。
しかし皮肉なことに、このアニメはブームをより早く終わらせてしまう
ある社会事件を引き起こしたことでも有名だった。
しかし皮肉なことに、このアニメはブームをより早く終わらせてしまう
ある社会事件を引き起こしたことでも有名だった。
その引き金となったのがこのエピソードだ。
『第5話!迫る、虐待お兄さん!』
『ヒャッハー!糞饅頭どもは一匹残らず屠殺だァ!』
『まつのぜ!!』
『ヒャア?』
(ジャーン)
『まりさマン、さんっじょうなのぜ!
ゆっくりできないにんげんさんはまりさがせいっさいしてやるのぜ!』
『まりさマン、さんっじょうなのぜ!
ゆっくりできないにんげんさんはまりさがせいっさいしてやるのぜ!』
『“まりさスティーック”!!(ぷすっ)』
『ヒャギャア"ア"ア"ア"ア"ア"!!?』
「ゆーん!まりさマンはつよくてゆっくりできるね!」
「ゆううん! ゆっくち!ゆっくちぃい!」
相変わらず現実味のないストーリー展開である。
この話は、当時はまだ少数派であったゆっくり虐待者を風刺して作られたものであり、
まりさマンが初めて「人間」を制裁対象としたエピソードでもあった。
製作者からすれば、ゆっくりへの虐待を非難・抑制する意図もあったのだろう。
この話は、当時はまだ少数派であったゆっくり虐待者を風刺して作られたものであり、
まりさマンが初めて「人間」を制裁対象としたエピソードでもあった。
製作者からすれば、ゆっくりへの虐待を非難・抑制する意図もあったのだろう。
そんなこんなで、DVD1巻の視聴は終了した。
「さあ、良い気晴らしになっただろう。
2巻以降はまた後日のお楽しみにしておこうか」
2巻以降はまた後日のお楽しみにしておこうか」
「ゆうぅ~んっ!
まりさマン!なんどみてもちっともあきないよ!
おにーさん、ありがとう!」
まりさマン!なんどみてもちっともあきないよ!
おにーさん、ありがとう!」
「いやいや、れいむに楽しんでもらえてよかったよ。
おチビも楽しめたか?」
おチビも楽しめたか?」
「ゆっふーん!
まりさマン、とっちぇもかっちょよかっちゃのじぇ!!
おにーしゃん、ありがちょーなのじぇ!!」
まりさマン、とっちぇもかっちょよかっちゃのじぇ!!
おにーしゃん、ありがちょーなのじぇ!!」
「(ゆふふ。
おチビちゃんのあんなにゆっくりしたすがた、ひさしぶりにみれたよ…)
さぁおチビちゃん、つづきはまたこんどにして、おへやにもどろうね!」
おチビちゃんのあんなにゆっくりしたすがた、ひさしぶりにみれたよ…)
さぁおチビちゃん、つづきはまたこんどにして、おへやにもどろうね!」
「ゆゆ?どうしちぇまたこんどにゃのじぇ?
まりちゃはいましゅぐつづきがみたいのじぇ!」
まりちゃはいましゅぐつづきがみたいのじぇ!」
「テレビはあんまり長時間見ると体に良くないんだよ。
また今度続き見してやるからな」
また今度続き見してやるからな」
「いやぢゃいやぢゃ!
まりちゃはいましゅぐつづきをみるのじぇええええ!」
まりちゃはいましゅぐつづきをみるのじぇええええ!」
「お、おチビちゃん。
ワガママいっちゃいけないよ。
おチビちゃんがオムツをとれるくらいいいこになれたらまたみようね!」
ワガママいっちゃいけないよ。
おチビちゃんがオムツをとれるくらいいいこになれたらまたみようね!」
「オ… オム…チュ…?」
その母の言葉に何か違和感を感じたのだろうか、赤まりさは今の自分の姿をまじまじと眺め始めた。
「(にゃんにゃのじぇ、こにょオムチュは…
どうしちぇこんなはずきゃしいものをつけちぇいらりぇるんだじぇ…?
まりちゃマンはあんにゃにゆっくちしたマントをつけちぇいるにょに…!)」
どうしちぇこんなはずきゃしいものをつけちぇいらりぇるんだじぇ…?
まりちゃマンはあんにゃにゆっくちしたマントをつけちぇいるにょに…!)」
(ビリリ!)
「お、おチビちゃん!?」
赤まりさは自らのオムツを破り捨てた。
「まりちゃにはもうオムチュなんちぇひつようにゃいんだじぇ!
しゃっしゃとまりちゃマンのつづきもみせりゅんだじぇ!」
しゃっしゃとまりちゃマンのつづきもみせりゅんだじぇ!」
「ゆうう! ダ、ダメでしょおチビちゃん!
おかあさんがいっしょうけんめいつくったオムツでゆかをよごしちゃあ…」
おかあさんがいっしょうけんめいつくったオムツでゆかをよごしちゃあ…」
「おいおい、おチビ。
あんまり駄々こねるなよ。
お母さんも困ってるぞ」
あんまり駄々こねるなよ。
お母さんも困ってるぞ」
「ゆぁああん?
にゃんにゃんだじぇ、こにょゆっくちできにゃいにんげんしゃんは?
“ゆっくちできないにんげんしゃんはまりちゃがせいっしゃいしちぇやりゅのぜ”!?」
にゃんにゃんだじぇ、こにょゆっくちできにゃいにんげんしゃんは?
“ゆっくちできないにんげんしゃんはまりちゃがせいっしゃいしちぇやりゅのぜ”!?」
「お、おチビ…ちゃん…?」
「ほう。
おまえ今まではちょっと良い子ぶってただけか?
ようし、そうとなりゃ早速…」
おまえ今まではちょっと良い子ぶってただけか?
ようし、そうとなりゃ早速…」
「ゆ"う"う"う"う"う"う"!?
おおおおにーざんまっでね"え"え"え"え"え"え"え"え"!!?」
おおおおにーざんまっでね"え"え"え"え"え"え"え"え"!!?」
…
…
…
この話が放送された直後、TV局は「視聴した飼いゆがゲス化した」、
「子供が飼いゆにケガを負わされた」といった抗議でパンク状態になったという。
この事件が発端となって、捨てゆっくりの数は急激に増え、
ゆっくりショップでの販売数も激減、世間を賑わせたゆっくりブームは短命に終えるのだ。
「子供が飼いゆにケガを負わされた」といった抗議でパンク状態になったという。
この事件が発端となって、捨てゆっくりの数は急激に増え、
ゆっくりショップでの販売数も激減、世間を賑わせたゆっくりブームは短命に終えるのだ。
事件後行われた簡単な研究によると、多くのゆっくりはまりさマンを理想像として捉え、
人間を制裁するシーンに感化されることで人間を見下し、好戦的な態度になるらしい。
善良なゆっくりにはあまり影響はないが、
ゲスの素養のあるゆっくり、特に子ゆっくりへの視聴は堅く規制されるようになった曰く付きだ。
人間を制裁するシーンに感化されることで人間を見下し、好戦的な態度になるらしい。
善良なゆっくりにはあまり影響はないが、
ゲスの素養のあるゆっくり、特に子ゆっくりへの視聴は堅く規制されるようになった曰く付きだ。
「ゆっびゃああああああああ!!
にゃんでくしょおやはいちゅもまりちゃのじゃましゅりゅんだじぇええええ!?
しゃっしゃとつづきをみせりょおおおおおおおおおおお!!」
にゃんでくしょおやはいちゅもまりちゃのじゃましゅりゅんだじぇええええ!?
しゃっしゃとつづきをみせりょおおおおおおおおおおお!!」
「(どぼじで…?
どぼじでおチビちゃんはまたふりょうさんになっちゃったのお…?)」
どぼじでおチビちゃんはまたふりょうさんになっちゃったのお…?)」
親子の部屋から漏れる悲痛な叫び声に恍惚としつつ、ひとり僕は2巻の視聴を始めた。
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親子を飼い始めて12日が過ぎた。
「まりさマン」を観て以来、赤まりさの中に潜在していたゲス資質は爆発した。
以前にも増して自我が強くなり、一時は改善しかけていた素行もすべて元通りとなってしまっていた。
以前にも増して自我が強くなり、一時は改善しかけていた素行もすべて元通りとなってしまっていた。
(ガチャ)
「おーい、朝飯だぞ」
「おーい、朝飯だぞ」
「ゆ… おにーさん…?
ありがとう…ゆっくりいただくよ…」
ありがとう…ゆっくりいただくよ…」
最近のれいむはすっかりと弱りきっている。
以前の快活だった彼女は見る影もない。
一向に進展のなく、先の見えなくなった子供の躾けに心身共に疲れているようだ。
以前の快活だった彼女は見る影もない。
一向に進展のなく、先の見えなくなった子供の躾けに心身共に疲れているようだ。
「むーしゃむーしゃ…
しあわせー…」
しあわせー…」
「れいむ、おチビちゃんにご飯は分けてあげないのか?」
「…ダメだよ…
おチビちゃんは…まだおぎょうぎよくごはんさんがたべられないんだよ…」
おチビちゃんは…まだおぎょうぎよくごはんさんがたべられないんだよ…」
「ゆ… ぎょ…ぎょひゃん…
よきょちぇえ…」
よきょちぇえ…」
赤まりさは床の上で昏倒し、力無く食べ物をせがむ。
その衰弱ぶりは母れいむと比べものにならなかった。
その衰弱ぶりは母れいむと比べものにならなかった。
頬は痩せこけ、肌はパサパサに乾き、眼は虚ろに曇っている。
折檻による腫れ物が肥大化して皮が裂けるも
その傷をまた別の腫れが覆う、ケロイドに似た症状も出ている。
アザによって部分的に赤かったり青かったりと、傍目カラフルな熟れトマトといった感じである。
折檻による腫れ物が肥大化して皮が裂けるも
その傷をまた別の腫れが覆う、ケロイドに似た症状も出ている。
アザによって部分的に赤かったり青かったりと、傍目カラフルな熟れトマトといった感じである。
「ゅ… ぁ…」
赤まりさの体力は限界―
もはやいつ死んでもおかしくない状況だ。
もはやいつ死んでもおかしくない状況だ。
「おにーさん…おねがいがあるんだよ…」
「何だ?」
「れいむたちを… すててください…」
「元の野良に戻るって言うのか?」
「そうだよ…」
「野良生活がどんなに辛く厳しいものか、
れいむはそれを嫌というほど思い知ってこの家に来たんじゃなかったのかい?」
れいむはそれを嫌というほど思い知ってこの家に来たんじゃなかったのかい?」
「…しかたがないよ
このままだとおチビちゃんが…あんまりにもふびんだよ…
こんなせいかつをおくるくらいなら、まだのらでいたほうがゆっくりできるよ…」
このままだとおチビちゃんが…あんまりにもふびんだよ…
こんなせいかつをおくるくらいなら、まだのらでいたほうがゆっくりできるよ…」
「覚悟の上か?」
「…うん」
「そうか…」
「残念だがれいむ、それはできない相談だ」
「…ゆ?」
「ゆっくりの愛護及び管理に関する法律、第四十四条三項、
『飼いゆっくりを遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する。』
『飼いゆっくりを遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する。』
今のご時世、ゆっくりは社会的に害獣という認識なんだ。
それでもモラルのない人間は隠れて捨てるだろうが、僕はそんな心無い人間じゃない。
社会のルールは尊び、遵守する、いち社会人だ。
僕はれいむたちを捨てるわけにはいかない」
それでもモラルのない人間は隠れて捨てるだろうが、僕はそんな心無い人間じゃない。
社会のルールは尊び、遵守する、いち社会人だ。
僕はれいむたちを捨てるわけにはいかない」
「そ、そんな…
れ!れいむたちは『がいじゅう』なんかじゃないよ!!
にんげんさんのそんなかってなルールなんてしらないよ!!」
れ!れいむたちは『がいじゅう』なんかじゃないよ!!
にんげんさんのそんなかってなルールなんてしらないよ!!」
「確かにれいむは良い子だ。
しかし世間のゆっくりはどうだ?
ゴミを漁り、田畑を荒らし、家屋に侵入し、人間の子供を襲う…」
しかし世間のゆっくりはどうだ?
ゴミを漁り、田畑を荒らし、家屋に侵入し、人間の子供を襲う…」
「ゆ"…」
「必死の思いで人間に飼われてみれば、捨てられるのも叶わない。
ほんとに不自由な存在だなお前らは。
まあ怨むのならせいぜい人間たちにこんなルールを作らせた、同族たちを怨むんだな」
ほんとに不自由な存在だなお前らは。
まあ怨むのならせいぜい人間たちにこんなルールを作らせた、同族たちを怨むんだな」
「ゆ ぐ …
きゅしょにんぎぇん…
しゃっしゃちょみゃりちゃのあみゃあみゃももっちぇきょい…」
きゅしょにんぎぇん…
しゃっしゃちょみゃりちゃのあみゃあみゃももっちぇきょい…」
「お。
相変わらず躾けのなってないチビだな」
相変わらず躾けのなってないチビだな」
「ゆ…ゆ…
おチビちゃん、ダメだよ…やめてよ…」
おチビちゃん、ダメだよ…やめてよ…」
「どれ、今にも消え入りそうなその灯に引導くれてやるか」
「ゆ"! ゆ"う"う"う"う"う"う"う"う"う"う"!!」
(バチイィン!!)
(バチイィン!!)
「ぴょぎぇ"え"ぇ"え"ぇ"え"!!?」
「よしよし」
「ごべんねー…おチビちゃん
ごべんねー…」
ごべんねー…」
「まあそう気を落とすな…
おチビもきっといつか改心してくれるさ」
おチビもきっといつか改心してくれるさ」
確かにどうみても赤まりさは死に体だ。
しかし赤まりさのこの状態は、実はもう3日以上も続いているのだ。
しかし赤まりさのこの状態は、実はもう3日以上も続いているのだ。
瀕死の状態がなぜこうも長続きするのか?
答えは簡単だ。
答えは簡単だ。
れいむは赤まりさの容態の良否に合わせ、絶妙な塩梅で体罰の強さを加減しているのだ。
れいむ本ゆんは無意識のようだが、
現にこうして赤まりさが生き永らえている以上、そう推測するのが妥当といえる。
れいむ本ゆんは無意識のようだが、
現にこうして赤まりさが生き永らえている以上、そう推測するのが妥当といえる。
「おチビちゃん、ごはんさんだよ…
あせらずゆっくりたべてね…」
あせらずゆっくりたべてね…」
「(むーちゃ… むーちゃ…)」
こうしてれいむは時期を見て、娘に食事を分け与える。
娘の容態を読み取り、「しあわせー!」ができない程度に弱りきるのを見計らっているのだ。
かといって、あまり多く与え過ぎるわけにはいかない。
体力を戻させすぎると、また無作法な食事に対して折檻を行う羽目になるからだ。
娘の容態を読み取り、「しあわせー!」ができない程度に弱りきるのを見計らっているのだ。
かといって、あまり多く与え過ぎるわけにはいかない。
体力を戻させすぎると、また無作法な食事に対して折檻を行う羽目になるからだ。
「(きゅしょおやぁ…
にゃんぢぇもっちょきゅれにゃいのじぇ…
まりちゃ、まぢゃじぇんじぇんぽんぽんふきゅれちぇにゃいにょじぇええ…)」
にゃんぢぇもっちょきゅれにゃいのじぇ…
まりちゃ、まぢゃじぇんじぇんぽんぽんふきゅれちぇにゃいにょじぇええ…)」
「ごべんねー… ごべんねー…」
そう。
それは皮肉にも、誰よりも娘のことを理解し、
誰よりも娘を愛しているれいむであるが故に成せる技だったのだ。
それは皮肉にも、誰よりも娘のことを理解し、
誰よりも娘を愛しているれいむであるが故に成せる技だったのだ。
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陽春の候。
親子を飼い始めて18日目、春先の穏やかな朝だった。
親子を飼い始めて18日目、春先の穏やかな朝だった。
「おにーさん、おチビちゃんが…」
赤まりさが遂に死んだ。
事切れたのは夜中だったらしく、れいむは一晩中娘の傍に佇んでいたようだ。
涙などとっくに枯れ果てた様子で、娘の死に顔をじっと見つめていた。
事切れたのは夜中だったらしく、れいむは一晩中娘の傍に佇んでいたようだ。
涙などとっくに枯れ果てた様子で、娘の死に顔をじっと見つめていた。
長い間 回復することも死ぬことも許されず、最愛だった母に執拗に責苛まれた。
赤まりさはどんな想いで晩期を過ごし、どんな想いで最後の瞬間を迎えたのか。
それは彼女の苦悶な表情を見れば、想像に難くなかった。
赤まりさはどんな想いで晩期を過ごし、どんな想いで最後の瞬間を迎えたのか。
それは彼女の苦悶な表情を見れば、想像に難くなかった。
「おチビちゃんは… しんじゃったんだね…?」
れいむは今一歩、娘の死を受け入れられずにいるようだ。
しかしそれ以前に、どうやら彼女は肝心な点を理解できずにいるようだった。
しかしそれ以前に、どうやら彼女は肝心な点を理解できずにいるようだった。
「れいむ、おチビちゃんは死んでなんかないさ」
「…?」
「お前がおチビを殺したんだよ」
「………っっ!!」
…
…
…
その瞬間、れいむの小さな宇宙が爆発した。
生まれて初めて食べた、甘酸っぱくも美味しい茎さん。
優しかったショップのお姉さん。
ゆっくりできなかったバッジ教育。
自分を買ってくれたお姉さんとの出会い。
まりさに一目惚れした公園。
まりさとの初めての夜に、おチビちゃんとの出会い。
お姉さんに捨てられた悲しみ。
人間さんの駆除で犠牲になったまりさ。
飢えと寒さに苦しむ日々。
おチビちゃんへのご飯欲しさに、ありすに慰み者にされた日。
野良犬さんに襲われて大ケガをしたこと。
雨さんに打たれて永遠にゆっくりしそうになったこと。
どんな苦しみも一瞬で吹き飛ばしてくれた、おチビちゃんの笑顔。
優しかったショップのお姉さん。
ゆっくりできなかったバッジ教育。
自分を買ってくれたお姉さんとの出会い。
まりさに一目惚れした公園。
まりさとの初めての夜に、おチビちゃんとの出会い。
お姉さんに捨てられた悲しみ。
人間さんの駆除で犠牲になったまりさ。
飢えと寒さに苦しむ日々。
おチビちゃんへのご飯欲しさに、ありすに慰み者にされた日。
野良犬さんに襲われて大ケガをしたこと。
雨さんに打たれて永遠にゆっくりしそうになったこと。
どんな苦しみも一瞬で吹き飛ばしてくれた、おチビちゃんの笑顔。
れいむの中を巡る多くの風景。
それは一瞬の出来事だったが、れいむにとっては無限にも感じられる時間だった。
それは一瞬の出来事だったが、れいむにとっては無限にも感じられる時間だった。
「おーい。
れいむ…?」
れいむ…?」
永遠にも思えた回想がようやく終えた時、れいむもまた死んでいた。
死因は定かでないが、
恐らく過度のストレスによる自己防衛が働き、中枢餡が固まったのだろう。
死因は定かでないが、
恐らく過度のストレスによる自己防衛が働き、中枢餡が固まったのだろう。
「…あーあ
やっぱ気の弱い個体は虐め甲斐がねえな、これだから虐めるのはゲスに限るんだよ。
気まぐれ起こしてこいつら拾ってやったのは失敗だったかな」
やっぱ気の弱い個体は虐め甲斐がねえな、これだから虐めるのはゲスに限るんだよ。
気まぐれ起こしてこいつら拾ってやったのは失敗だったかな」
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その日の昼、僕は家の庭に親子の墓を作っていた。
虐める間もなく死んでしまったれいむに対して些か愚痴を漏らしつつ、堀った穴に親子の亡骸を入れる。
虐める間もなく死んでしまったれいむに対して些か愚痴を漏らしつつ、堀った穴に親子の亡骸を入れる。
「次はゆっくりなんかに生まれてくるんじゃねーぞ」
いま親子は、土の下で寄り添うように眠っている。
終わり
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※後書き
なんか最後に綺麗な鬼威惨になって書いててわろた
まりさマン「まりさのおかおを『おたべなさい』!」
※今までに書いた作品
anko3014『親バカれいむのスパルタ教育(前編)』