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anko3582 親と子の契約
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ankoss
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『親と子の契約』 17KB
考証 愛情 日常模様 育児 妊娠 家族崩壊 親子喧嘩 同族殺し 野良ゆ 赤ゆ 現代 気ままあき作
考証 愛情 日常模様 育児 妊娠 家族崩壊 親子喧嘩 同族殺し 野良ゆ 赤ゆ 現代 気ままあき作
生物はなぜ子孫を残すのか?
大昔から議論の尽きない疑問ではあるがまあその理由は様々だ。
種が生き残る為ー
進化する為ー
本能ゆえにー
では人間はなぜ子供を産もうとするのか?と聞けばもう少し俗物的な答えが出てくるだろう
子供は可愛いからとかー
自分が年老いた将来に子供がいないと不安だとかー
母親になるのが憧れだったとかー
大昔から議論の尽きない疑問ではあるがまあその理由は様々だ。
種が生き残る為ー
進化する為ー
本能ゆえにー
では人間はなぜ子供を産もうとするのか?と聞けばもう少し俗物的な答えが出てくるだろう
子供は可愛いからとかー
自分が年老いた将来に子供がいないと不安だとかー
母親になるのが憧れだったとかー
それこそ十人十色、様々な理由があるはずだ。
だがこの世にたった一つの種族だけ。子供を作る理由がすべての個体ぜんぶ一緒で
親と子が「契約」を結んで親子関係を構築する種族がある。
その種族とは……そうゆっくりだ。
だがこの世にたった一つの種族だけ。子供を作る理由がすべての個体ぜんぶ一緒で
親と子が「契約」を結んで親子関係を構築する種族がある。
その種族とは……そうゆっくりだ。
「おちびちゃんはゆっくりできるんだよ!」
「ゆゆ~ん!すごくゆっくりしたおちびだよぉぉぉ~~♪ゆっくりうまれていってね!」
「ゆゆ~ん!すごくゆっくりしたおちびだよぉぉぉ~~♪ゆっくりうまれていってね!」
とある公園の片隅にあるダンボール箱の中に……頭から茎を生やした野良れいむと野良まりさの番がいた。
茎には赤れいむと赤まりさがそれぞれ一匹づつ実っている。
この2匹はつい数日前にゴミ捨て場でゴミ漁りをしようとした所を「うんっめいっのであい」とやらをして
互いに「ひとめぼれ」をしてさっそく「しんっこんっあつあつさん」な番になり、
その日の夜のうちに「しんっせいっなあいのいとなみ」とやらをしてさっそく子供を作ったのだ。
いかにも刹那的なゆん生を送るゆっくりらしい短絡的思考および行動といえる。
茎には赤れいむと赤まりさがそれぞれ一匹づつ実っている。
この2匹はつい数日前にゴミ捨て場でゴミ漁りをしようとした所を「うんっめいっのであい」とやらをして
互いに「ひとめぼれ」をしてさっそく「しんっこんっあつあつさん」な番になり、
その日の夜のうちに「しんっせいっなあいのいとなみ」とやらをしてさっそく子供を作ったのだ。
いかにも刹那的なゆん生を送るゆっくりらしい短絡的思考および行動といえる。
「ゆ~ん!れいむににたおちびちゃん、ゆっくりしているよぉ~♪」
「まりさにのおちびもゆっくりしているのぜ!しょうらいはきっとさいっきょうのかりうどさんになるんだぜ!」
「まりさにのおちびもゆっくりしているのぜ!しょうらいはきっとさいっきょうのかりうどさんになるんだぜ!」
茎に実った赤ゆっくりを見てれいみとまりさがそれぞれ目を細めて幸せに浸っている。
ゆっくりが子供を産む一番の理由とはこれだ。
自分の複製を作るということ。それもゆっくりしている(と本ゆん達だけは思っている)自分の生き写しをだ。
だからおちびちゃんは自分と同じ種で、自分と同じ容姿であればあるほど好ましい。
チェンジリングなどの違うゆっくり種に産まれたおちびちゃんや
お飾りがない、もしくはお飾りが欠損しているおちびちゃんが産まれた場合は
多くにおいて親が子供に対して冷淡になり差別や迫害をするようになるのがその証拠だろう。
ゆっくりが子供を産む一番の理由とはこれだ。
自分の複製を作るということ。それもゆっくりしている(と本ゆん達だけは思っている)自分の生き写しをだ。
だからおちびちゃんは自分と同じ種で、自分と同じ容姿であればあるほど好ましい。
チェンジリングなどの違うゆっくり種に産まれたおちびちゃんや
お飾りがない、もしくはお飾りが欠損しているおちびちゃんが産まれた場合は
多くにおいて親が子供に対して冷淡になり差別や迫害をするようになるのがその証拠だろう。
「……ゆっ?まりさ!おちびちゃんがそろそろうまれそうだよ!」
「わ、わかったのぜ!ゆっくりしないでおぼうしをくきさんのしたにしくのぜ!」
「わ、わかったのぜ!ゆっくりしないでおぼうしをくきさんのしたにしくのぜ!」
野良まりさがいそいそと自分の黒帽子を茎に実っているおちびちゃんの落下予想地点に置く。
茎の実った赤ゆたちは目を閉じて笑顔でしばらくぷるぷると震えていたが……
急に両目をカッと開くと生まれて初めてといえる言葉を口から発した。
茎の実った赤ゆたちは目を閉じて笑顔でしばらくぷるぷると震えていたが……
急に両目をカッと開くと生まれて初めてといえる言葉を口から発した。
「きゃわいいれいみゅがゆっくちうまれりゅよ!せかいじゅうのみんにゃでしゅくふきゅしちぇにぇぇっ!!」
「ゆゆ~ん!おちびちゃんがんばってうまれるのぜ!」
「ゆっくちうまれりゅよ!ゆっくちうまれりゅよ!ゆっくち……ゆぴっ!」
「ゆゆ~ん!おちびちゃんがんばってうまれるのぜ!」
「ゆっくちうまれりゅよ!ゆっくちうまれりゅよ!ゆっくち……ゆぴっ!」
せわしなくおさげをぴこぴこ振っていた赤れいみゅが茎から離れ親まりさの帽子の上へ着地した。
柔らかい帽子の上であっても着地の衝撃はかなりのものだったようだ。
しばらく何かに耐えるように震えていたが、やがてキリっとしたドヤ顔を両親に向けると高らかに挨拶をした。
柔らかい帽子の上であっても着地の衝撃はかなりのものだったようだ。
しばらく何かに耐えるように震えていたが、やがてキリっとしたドヤ顔を両親に向けると高らかに挨拶をした。
「ゆっくちちていっちぇにぇえっ!」
「ゆゆ~~ん!かわいいかわいい、れいむによくにたとってもゆっくりしているおちびちゃんだよぉぉぉぉっ!!」
「ゆっくちうまれるのじぇ!ゆぷっ!……(キリッ)ゆっくちちていっちぇね!」
「さすがゆうっかんっなまりさのおちびなのぜ!りりしくてゆっくりしたおちびなのぜぇぇ~~~♪」
「ゆゆ~~ん!かわいいかわいい、れいむによくにたとってもゆっくりしているおちびちゃんだよぉぉぉぉっ!!」
「ゆっくちうまれるのじぇ!ゆぷっ!……(キリッ)ゆっくちちていっちぇね!」
「さすがゆうっかんっなまりさのおちびなのぜ!りりしくてゆっくりしたおちびなのぜぇぇ~~~♪」
赤れいみゅに続けて産まれた赤まりちゃも産まれた。
自分が強い所を親に見せつけようという見得からか落下の衝撃をこらえてすぐに挨拶をかます。
そんな赤ゆっくりを見て親達はこれ以上ないほどに褒めちぎって思う存分ゆっくりしまくった。
自分が強い所を親に見せつけようという見得からか落下の衝撃をこらえてすぐに挨拶をかます。
そんな赤ゆっくりを見て親達はこれ以上ないほどに褒めちぎって思う存分ゆっくりしまくった。
「れいむのかわいいおちびちゃん!おかあさんとすーりすーりしようね!」
「ちゅーりちゅーりちあわちぇ~♪」
「おとうさんがたかいたかいをしてあげるのぜっ!」
「おしょらとんでるみちゃいなのじぇっ!」
「ちゅーりちゅーりちあわちぇ~♪」
「おとうさんがたかいたかいをしてあげるのぜっ!」
「おしょらとんでるみちゃいなのじぇっ!」
一通りのスキンシップが終わるあと赤ゆたちは当然のごとく空腹を訴えた。
本来ならまっ先に食事させるべきではあるが、
我が子の誕生に親どもが浮かれていたのでつい忘れていたのだ。
本来ならまっ先に食事させるべきではあるが、
我が子の誕生に親どもが浮かれていたのでつい忘れていたのだ。
「ゆぅぅぅぅっ!おきゃあしゃん!れいみゅおにゃかちゅいたよ!」
「まりしゃもなのじぇ!あみゃあみゃしゃんをむーちゃむーちゃしゃせちぇね!いましゅぐでいいよ!」
「ゆんっれいむうっかりー!してたよ!それじゃさっそくごはんさんにしようね!まりさはくきさんをとってね!」
「わかったのぜ!」
「まりしゃもなのじぇ!あみゃあみゃしゃんをむーちゃむーちゃしゃせちぇね!いましゅぐでいいよ!」
「ゆんっれいむうっかりー!してたよ!それじゃさっそくごはんさんにしようね!まりさはくきさんをとってね!」
「わかったのぜ!」
親まりさが親れいむの額に生えた茎を口でぶちっとひっこぬいた。
そのまま茎を口の中に入れてもごもごする。歯で茎を噛み砕いて柔らかくしているのだ。
充分柔らかくなったと親まりさは口の中で確認すると
親まりさは赤ゆたちの前に充分に噛み砕いた唾液まみれでゲル状になっている茎をぺっと吐き出した。
そのまま茎を口の中に入れてもごもごする。歯で茎を噛み砕いて柔らかくしているのだ。
充分柔らかくなったと親まりさは口の中で確認すると
親まりさは赤ゆたちの前に充分に噛み砕いた唾液まみれでゲル状になっている茎をぺっと吐き出した。
「くきさんをやわらかくしてたべやすくしたのぜ!おなかいっぱいたべておおきくなるんだぜ!」
「ゆわ~~っ!きゃわいいれいみゅがむーちゃむーちゃちゅるよっ!」
「むーちゃむーちゃ!ち、ちあわちぇぇぇぇぇっっ!!」
「ゆふふ!おちびちゃんたちったらすご~~くゆっくりしているよぉ~~♪」
「れいむ……まりさはがんばるのぜ。このゆっくりしたおちびたちをりっぱにそだててみせるのぜ!」
「れいむもがんばってこそだてするよ!まりさ、いっしょにがんばろうね!」
「ゆわ~~っ!きゃわいいれいみゅがむーちゃむーちゃちゅるよっ!」
「むーちゃむーちゃ!ち、ちあわちぇぇぇぇぇっっ!!」
「ゆふふ!おちびちゃんたちったらすご~~くゆっくりしているよぉ~~♪」
「れいむ……まりさはがんばるのぜ。このゆっくりしたおちびたちをりっぱにそだててみせるのぜ!」
「れいむもがんばってこそだてするよ!まりさ、いっしょにがんばろうね!」
「ゆゆ~ん♪おちょうしゃん!おかあしゃん!きゃわいいれいみゅとまりちゃをゆっくちそだててにぇえ!」
「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」
「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」
これがゆっくりにおける親と子の「契約」である。
親は子をゆっくり育てる。子はそのかわいらしさで親をゆっくりさせる。
互いに互いをゆっくりさせるというギブアンドテイクが不思議饅頭ゆっくりにおける親子の絆なのだ。
親は子をゆっくり育てる。子はそのかわいらしさで親をゆっくりさせる。
互いに互いをゆっくりさせるというギブアンドテイクが不思議饅頭ゆっくりにおける親子の絆なのだ。
無論ゆっくりにもそういう損得を別にした親子の絆というのも一応あるにはある。
だがやはり親子関係の根底にあるのは互いにゆっくりさせてもらえるかどうか?という打算である。
だから姉妹といえども自分にとってゆっくりできない不都合な存在ならば容赦なく殺したり危害を加えたりする。
親の子殺しなど珍しくもない。危機的状況に陥るとすぐに家族を見捨てて自分だけ逃げようとするのはその典型だ。
このあたりがまさに人間に家族ごっこと言われる所以といえよう。
だがやはり親子関係の根底にあるのは互いにゆっくりさせてもらえるかどうか?という打算である。
だから姉妹といえども自分にとってゆっくりできない不都合な存在ならば容赦なく殺したり危害を加えたりする。
親の子殺しなど珍しくもない。危機的状況に陥るとすぐに家族を見捨てて自分だけ逃げようとするのはその典型だ。
このあたりがまさに人間に家族ごっこと言われる所以といえよう。
「ゆっくりただいまなのぜ……」
「おそいよまりさ!おちびちゃんはさっきからおなかぺーこぺーこなんだよ!はやくごはんさんをだしてね!」
「くじゅおやはぐじゅぐじゅちてにゃいで、しゃっしゃとごはんしゃんをよこちてにぇえ!」
「ゆぅぅ……おちょうしゃん・・…」
「おそいよまりさ!おちびちゃんはさっきからおなかぺーこぺーこなんだよ!はやくごはんさんをだしてね!」
「くじゅおやはぐじゅぐじゅちてにゃいで、しゃっしゃとごはんしゃんをよこちてにぇえ!」
「ゆぅぅ……おちょうしゃん・・…」
……赤れいみゅと赤まりちゃ誕生から1週間後。
やせ細ってよろよろの親まりさが狩りを終えて巣であるダンボールハウスへと帰ってきた。
帰宅した親まりさを待ってたのは親れいむと赤れいみゅによる罵詈雑言である。
やせ細ってよろよろの親まりさが狩りを終えて巣であるダンボールハウスへと帰ってきた。
帰宅した親まりさを待ってたのは親れいむと赤れいみゅによる罵詈雑言である。
「ゆう……きょうはこれだけしかとってこれなかったよ…」
「はああああああっ!?なにこれぇぇぇぇっ!くささんとむしさんがたったこれっぽっちなのぉぉぉぉっ!?
これだけじゃむーしゃむーしゃいっかいでおわっちゃうでしょぉぉぉぉっ!!」
「だ、だってごはんさんなんかいくらさがしてもどこにもないんだぜ!ないものはとりようがないんだぜ?」
「いいわけなんかききたくないよ!まりさはもうちちおやなんだよ!?ちちおやはおいしいごはんさんを
いっぱいとってくるのがおしごとでしょぉぉぉっ!」
「ゆ、ゆう……」
「しょうがないから、すくないけどおちびちゃんたちはごはんさんをむーしゃむーしゃしてね!
まりさはゆっくりしてないでまたかりにいってね!」
「はああああああっ!?なにこれぇぇぇぇっ!くささんとむしさんがたったこれっぽっちなのぉぉぉぉっ!?
これだけじゃむーしゃむーしゃいっかいでおわっちゃうでしょぉぉぉぉっ!!」
「だ、だってごはんさんなんかいくらさがしてもどこにもないんだぜ!ないものはとりようがないんだぜ?」
「いいわけなんかききたくないよ!まりさはもうちちおやなんだよ!?ちちおやはおいしいごはんさんを
いっぱいとってくるのがおしごとでしょぉぉぉっ!」
「ゆ、ゆう……」
「しょうがないから、すくないけどおちびちゃんたちはごはんさんをむーしゃむーしゃしてね!
まりさはゆっくりしてないでまたかりにいってね!」
「むーちゃむーちゃ!ちあわちぇぇぇぇっ!これうみぇえ!ぱにぇえええええっ!」
「ゆう……むーちゃむーちゃ……」
「まりさはまたかりにいってくるのぜ……れいむ、おうちのことは」
「いわれなくてもるすはれいむがしっかりまもってるよ!いいからまりさはかりにいってきてね!」
「……」
「ゆう……むーちゃむーちゃ……」
「まりさはまたかりにいってくるのぜ……れいむ、おうちのことは」
「いわれなくてもるすはれいむがしっかりまもってるよ!いいからまりさはかりにいってきてね!」
「……」
親れいむに怒鳴られ、よろよろとダンボールハウスを出て再び狩りに向かう親まりさ。
ろくに食事も休息もとってないので過労でブっ倒れる寸前だ。
だが勘違いしないでもらいたい。この親れいむは決してゲスなでいぶというわけではないのだ。
親まりさがとってくる食料があまりにも少なすぎるだけなのである。
だがこの事態は当然といえば当然のこと。
自分が食べていくだけでも大変な野良ゆっくり生活をしている者同士がある日突然つがいになり、
ほとんどなんの蓄えもないのに衝動的に子供を作ったのだから。
ろくに食事も休息もとってないので過労でブっ倒れる寸前だ。
だが勘違いしないでもらいたい。この親れいむは決してゲスなでいぶというわけではないのだ。
親まりさがとってくる食料があまりにも少なすぎるだけなのである。
だがこの事態は当然といえば当然のこと。
自分が食べていくだけでも大変な野良ゆっくり生活をしている者同士がある日突然つがいになり、
ほとんどなんの蓄えもないのに衝動的に子供を作ったのだから。
加えて赤ゆっくりは成体以上によく食べる。
一日4~5食はたべて、しかも赤ゆの未熟な歯や顎でも食べられる柔らかい食べ物しか受け付けない。
苦くて固い草など論外なのだ。だから味などどうでもいいからとにかく食べられればそれでいいと
手当たり次第に食べられそうな物をとってくるというのはできない。
ただでさえ野良ゆっくりが安定した量と質のごはんさんを毎日とってくるなどまず無理な相談なのだ。
その上さらに赤ゆっくり用のごはんを選別して探さなくてはいけないのだから
狩りにおける親まりさの苦労は並大抵のものではないだろう。
一日4~5食はたべて、しかも赤ゆの未熟な歯や顎でも食べられる柔らかい食べ物しか受け付けない。
苦くて固い草など論外なのだ。だから味などどうでもいいからとにかく食べられればそれでいいと
手当たり次第に食べられそうな物をとってくるというのはできない。
ただでさえ野良ゆっくりが安定した量と質のごはんさんを毎日とってくるなどまず無理な相談なのだ。
その上さらに赤ゆっくり用のごはんを選別して探さなくてはいけないのだから
狩りにおける親まりさの苦労は並大抵のものではないだろう。
これが賢明な人間の夫婦だったら収入源をきちんと確保し貯金や住居その他も充分に考慮した末に
子供を作る万全の環境を整えてから子作りするはずだ。
子を産む、子供を育てて一人前にするという事は生半可なことではない。
人間の親にとっても人生の半分くらいをかけて行う一大事業である。
ゆっくりは子孫を残すという、ゆん生の重大事項に関してあまり真面目にやってはいないと断言できる。
結局は自分がゆっくりする為におちびちゃんを作るのだから。
上手く一人立ちするまで育ってくれれば儲けもの、ぐらいなどこか遊び半分でやっている感は否めないだろう。
子供を作る万全の環境を整えてから子作りするはずだ。
子を産む、子供を育てて一人前にするという事は生半可なことではない。
人間の親にとっても人生の半分くらいをかけて行う一大事業である。
ゆっくりは子孫を残すという、ゆん生の重大事項に関してあまり真面目にやってはいないと断言できる。
結局は自分がゆっくりする為におちびちゃんを作るのだから。
上手く一人立ちするまで育ってくれれば儲けもの、ぐらいなどこか遊び半分でやっている感は否めないだろう。
「これだけじゃじぇんじぇんたいにゃいよぉぉぉぉっ!もっともっとごはんしゃんちょうだいにぇ!
いっぴゃいでいいよ!」
「ゆっ……まりちゃもたりないんだじぇ……」
「ご、ごめんねおちびちゃんたち!もうすぐまりさがいっぱいごはんさんをとってくるからね!
それまでおかあさんがおうたをうたってあげるからゆっくりしようね!ゆゆ~♪ゆっくりのひ~まったりのひ~♪」
「おきゃあしゃんのおうちゃはゆっくちできるんだじぇ!」
「ゆう……しょうがにゃいにぇえ!ききわけのいいれいみゅはゆっくちちゅるよ!」
いっぴゃいでいいよ!」
「ゆっ……まりちゃもたりないんだじぇ……」
「ご、ごめんねおちびちゃんたち!もうすぐまりさがいっぱいごはんさんをとってくるからね!
それまでおかあさんがおうたをうたってあげるからゆっくりしようね!ゆゆ~♪ゆっくりのひ~まったりのひ~♪」
「おきゃあしゃんのおうちゃはゆっくちできるんだじぇ!」
「ゆう……しょうがにゃいにぇえ!ききわけのいいれいみゅはゆっくちちゅるよ!」
親れいむはぐずる赤ゆたちに対してお歌をうたってゆっくりさせる事で空腹を誤魔化した。
お歌を聞いてる内にだんだんいい気持ちになって眠ってくれればしめたものである。
そうなれば親まりさが帰ってくるまでの時間が稼げるだろう。
本当を言えば親れいむとて少ない食料を子供たちの食事に全部回しているから朝からなにも食べていない。
親れいむも空腹をこらえて我が子の面倒を見ているのだ。
お歌を聞いてる内にだんだんいい気持ちになって眠ってくれればしめたものである。
そうなれば親まりさが帰ってくるまでの時間が稼げるだろう。
本当を言えば親れいむとて少ない食料を子供たちの食事に全部回しているから朝からなにも食べていない。
親れいむも空腹をこらえて我が子の面倒を見ているのだ。
だから口では親まりさに厳しいことを言っているが心の中では祈るような思いで帰りを待っているのだ。
はやく狩りから帰ってきてくれ、ごはんさんをたくさんもって帰ってきてくれ。
空腹を訴える子供たちをなだめあやして誤魔化すのももう限界なんだ……と。
だがその親れいむの願いは報われることはなかった。
はやく狩りから帰ってきてくれ、ごはんさんをたくさんもって帰ってきてくれ。
空腹を訴える子供たちをなだめあやして誤魔化すのももう限界なんだ……と。
だがその親れいむの願いは報われることはなかった。
「どぼじでえええええええっっ!どぼじてばりざがえいえんにゆっぐりじちゃっでるのぉぉぉぉぉっ!!?」
「ゆえーん!ゆえーん!おちょうしゃんがぁ!おちょうしゃんがぁぁぁぁっ!」
「うめっ!これまじうめぇ!ぱねぇぇぇぇっ!!」
「ゆえーん!ゆえーん!おちょうしゃんがぁ!おちょうしゃんがぁぁぁぁっ!」
「うめっ!これまじうめぇ!ぱねぇぇぇぇっ!!」
数時間後……公園の中央で親まりさの死体が発見された。
あまりにもまりさの帰りが遅いので親れいむがおちびちゃん達を頭に乗せて
おうちの周囲を探してたら偶然発見したのだ。
親まりさは潰されていた。身体はひしゃげて口やあにゃるから餡子を大量に噴出している。
黒帽子には靴跡が……明らかに人間の足で踏み潰された証拠である。
実はこの親まりさ、あまりにもごはんさんが見つからないので仕方なく
公園に来ていた人間に食料をわけてくれと要求したのだ。
あまりにもまりさの帰りが遅いので親れいむがおちびちゃん達を頭に乗せて
おうちの周囲を探してたら偶然発見したのだ。
親まりさは潰されていた。身体はひしゃげて口やあにゃるから餡子を大量に噴出している。
黒帽子には靴跡が……明らかに人間の足で踏み潰された証拠である。
実はこの親まりさ、あまりにもごはんさんが見つからないので仕方なく
公園に来ていた人間に食料をわけてくれと要求したのだ。
「ゆっくりしていないくそにんげんは、ゆっくりしているまりさにそのあまあまをよこすんだぜ!
いますぐでいいんだぜ!」
「……」
「なにをぐずぐずしてるんだぜ?まりさはひまをもてあましているばかにんげんのおまえとちがっていそがしいんだぜ!
わかったらさっさと……ゆびゅっ!?」
いますぐでいいんだぜ!」
「……」
「なにをぐずぐずしてるんだぜ?まりさはひまをもてあましているばかにんげんのおまえとちがっていそがしいんだぜ!
わかったらさっさと……ゆびゅっ!?」
窮すれば鈍するという奴で食べ物ほしさのあまり、
親まりさはすっかり人間の怖さをすっかり忘れていたようだ。
独り身のときはあれほど人間を恐れ、決して人間に関わらないように細心の注意をしてきたというのに……
で、当然のことながら親まりさは人間の怒りに触れ、ただの一撃で潰されたというわけだ。
親まりさはすっかり人間の怖さをすっかり忘れていたようだ。
独り身のときはあれほど人間を恐れ、決して人間に関わらないように細心の注意をしてきたというのに……
で、当然のことながら親まりさは人間の怒りに触れ、ただの一撃で潰されたというわけだ。
「どぼじてぇぇぇっ!?どぼじでぇぇぇぇっ!?」
「おちょうしゃぁぁぁぁんっっ!?」
「げーぷ!しょれにゃりーなあみゃあみゃりゃったよ!おちょうしゃん、なかなかゆっくちできりゃよ!」
「おちょうしゃぁぁぁぁんっっ!?」
「げーぷ!しょれにゃりーなあみゃあみゃりゃったよ!おちょうしゃん、なかなかゆっくちできりゃよ!」
嘆き悲しむ親れいむと赤まりちゃ。親まりさの遺体を夢中で食べてその味と量にご満悦な赤れいみゅ。
親の死を悲しまずその死体を喰らって自分の空腹を満たす赤れいみゅはゲスなのだろうか?
傍目から見たらまさにゲスの所業に見える……が。恐らく赤れいみゅの中では違うだろう。
そう別に恩知らずとか親不孝とかそういう物ではない。これは至極当たり前のことなのだ。
親の死を悲しまずその死体を喰らって自分の空腹を満たす赤れいみゅはゲスなのだろうか?
傍目から見たらまさにゲスの所業に見える……が。恐らく赤れいみゅの中では違うだろう。
そう別に恩知らずとか親不孝とかそういう物ではない。これは至極当たり前のことなのだ。
親と子の契約……親は子をゆっくり育て、子はその可愛らしさで親をゆっくりさせる。
赤れいみゅはその契約を日々履行しているつもりだった。
親まりさと親れいむは可愛い自分を毎日見てゆっくりしているはずだ。自分は責務をきちんと果している。
責務を果していないのは親まりさの方だ。
親のくせにろくに食べ物も持ってこず赤れいみゅを全然ゆっくりさせなかった。
あまりにも不公平だ。しかも挙句の果てに無責任にも勝手に野たれ死んだとなれば、
せめてその身をもって赤れいみゅをゆっくりさせるのが当然ではないか。
赤れいみゅはその契約を日々履行しているつもりだった。
親まりさと親れいむは可愛い自分を毎日見てゆっくりしているはずだ。自分は責務をきちんと果している。
責務を果していないのは親まりさの方だ。
親のくせにろくに食べ物も持ってこず赤れいみゅを全然ゆっくりさせなかった。
あまりにも不公平だ。しかも挙句の果てに無責任にも勝手に野たれ死んだとなれば、
せめてその身をもって赤れいみゅをゆっくりさせるのが当然ではないか。
……ちなみに以上の主張は赤れいみゅが自分の中枢餡から導き出した考えではない。
ただ漠然とそういうものだと感じているだけということだ。
「契約」といっても親子で特別な約束をしたわけではない。
ただ本能から親と子の関係の有り様というのはそういうものだとごく自然に思ってるだけのことだ。
だが感じ方はゆっくりでもそれぞれ個体差があるので一概に赤れいみゅのような行動に出るとは限らない。
現に赤まりちゃは空腹を満たす事よりも悲しみの感情の方が先に来ているのだ。
ただ漠然とそういうものだと感じているだけということだ。
「契約」といっても親子で特別な約束をしたわけではない。
ただ本能から親と子の関係の有り様というのはそういうものだとごく自然に思ってるだけのことだ。
だが感じ方はゆっくりでもそれぞれ個体差があるので一概に赤れいみゅのような行動に出るとは限らない。
現に赤まりちゃは空腹を満たす事よりも悲しみの感情の方が先に来ているのだ。
「おにゃか……ちゅいちゃ……どぼちて……れいみゅがきょんなめに……」
「ゆっくち、ゆっくち……」
「おちびちゃんごべんねえぇぇ……かりがへたなおかあさんでごべんねええええ……」
「ゆっくち、ゆっくち……」
「おちびちゃんごべんねえぇぇ……かりがへたなおかあさんでごべんねええええ……」
唯一の働き手である親まりさを失った野良一家の生活は貧窮を極めた。
しばらくは仕方なく親まりさの遺体を食べて飢えを凌いだがそんなもの、地獄の餓鬼もかくやという
底無しの食欲をもつ赤ゆっくりにとってはほんのおやつ程度にしかならない。
たった2日で親まりさを食べ尽くした後に待っていたのは文字通りの飢餓地獄だった。
しばらくは仕方なく親まりさの遺体を食べて飢えを凌いだがそんなもの、地獄の餓鬼もかくやという
底無しの食欲をもつ赤ゆっくりにとってはほんのおやつ程度にしかならない。
たった2日で親まりさを食べ尽くした後に待っていたのは文字通りの飢餓地獄だった。
親れいむは仕方なく狩りに出かけたが赤ゆを残して家を留守にするなんてのは自殺行為もいいところだ。
連れて行くにも脆弱な赤ゆっくりでは危険が大きすぎる。赤ゆはおうちでじっとしてもらわなきゃ困るのだ。
なので狩り場は必然、親れいむがおうちであるダンボールハウスを常に視界に収められる範囲だけになる。
だがそんな場所でごはんがとれるのならば既に親まりさが採取しているはずだ。
当然のことながら赤ゆが食べられるごはんさんはほとんど見つからず一家は餓えに苦しむこととなる。
連れて行くにも脆弱な赤ゆっくりでは危険が大きすぎる。赤ゆはおうちでじっとしてもらわなきゃ困るのだ。
なので狩り場は必然、親れいむがおうちであるダンボールハウスを常に視界に収められる範囲だけになる。
だがそんな場所でごはんがとれるのならば既に親まりさが採取しているはずだ。
当然のことながら赤ゆが食べられるごはんさんはほとんど見つからず一家は餓えに苦しむこととなる。
そして遂に……
「…………ちねぇ」
「……ゆっ?おちびちゃんいまなんて」
「こどもをゆっくちしゃせにゃいくしょおやは……ゆっくちちないでちねぇ!」
「……!」
「……ゆっ?おちびちゃんいまなんて」
「こどもをゆっくちしゃせにゃいくしょおやは……ゆっくちちないでちねぇ!」
「……!」
そして遂にこの時が訪れた。
親と子の契約を赤れいみゅが完全に破棄した瞬間である。
れいみゅはこんなにも糞親をゆっくりさせてきたのに!その糞親どもはれいみゅをゆっくりさせてくれない!
ならもうこんな役立たずで無能な糞親なんかいらない!死ね!ゆっくりしないで今すぐ死ね!
親と子の契約を赤れいみゅが完全に破棄した瞬間である。
れいみゅはこんなにも糞親をゆっくりさせてきたのに!その糞親どもはれいみゅをゆっくりさせてくれない!
ならもうこんな役立たずで無能な糞親なんかいらない!死ね!ゆっくりしないで今すぐ死ね!
親としての責務を果さない無能なゆっくりに対する至極まっとうな批判であるといえよう。
だが赤れいみゅは気付いているのだろうか?
親れいむが苦しい生活ながらも我が子を見捨てずに育てているのは
まさに赤れいみゅがかわいい、ゆっくりしたおちびちゃんだと感じているからこそとい事に。
そしてこの「糞親は死ね」発言で親れいむにとって赤れいみゅのその可愛さも愛着も
怒りという感情に飲み込まれてきれいさっぱり消えうせてしまったということに。
すなわち親れいむもこの瞬間に契約を破棄したのだ。つまりは育児放棄である。
だが赤れいみゅは気付いているのだろうか?
親れいむが苦しい生活ながらも我が子を見捨てずに育てているのは
まさに赤れいみゅがかわいい、ゆっくりしたおちびちゃんだと感じているからこそとい事に。
そしてこの「糞親は死ね」発言で親れいむにとって赤れいみゅのその可愛さも愛着も
怒りという感情に飲み込まれてきれいさっぱり消えうせてしまったということに。
すなわち親れいむもこの瞬間に契約を破棄したのだ。つまりは育児放棄である。
「ゆっ……ゆがあああああああっ!ふざけるなくそちびぃぃぃぃっ!だれのためにまいにちまいにち
れいぶががんばっているとおぼっでいるんだあぁぁぁぁぁっ!!」
「しょんなことしらにゃいよ!いいがらしゃっしゃとあみゃあみゃをもってこぃぃぃぃっ!!」
れいぶががんばっているとおぼっでいるんだあぁぁぁぁぁっ!!」
「しょんなことしらにゃいよ!いいがらしゃっしゃとあみゃあみゃをもってこぃぃぃぃっ!!」
赤れいみゅにとって頑張ってるだの努力してるだのはなんの意味もない。
というか親れいむがどれだけ苦労してるかなんて想像できないんだから知ったことじゃない。
結果がすべてだ。あまあまを用意するという結果を今すぐよこせ。それが親の仕事だろ。
というか親れいむがどれだけ苦労してるかなんて想像できないんだから知ったことじゃない。
結果がすべてだ。あまあまを用意するという結果を今すぐよこせ。それが親の仕事だろ。
「なんだとこのくそげすちびぃぃぃぃっ!ごろずぅぅぅぅっ!ゆっくじじないでじねええええええっ!!」
「ゆっくちごろちはゆっくちできにゃいんりゃよ!ちょんなこちょもちらにゃいの?ぷぷぷっ!ばーきゃ!ばーきゃ!」
「ゆるざいいいいいいっ!じねええええええええっっ!!」
「ゆぴゃっ!?」
「ゆっくちごろちはゆっくちできにゃいんりゃよ!ちょんなこちょもちらにゃいの?ぷぷぷっ!ばーきゃ!ばーきゃ!」
「ゆるざいいいいいいっ!じねええええええええっっ!!」
「ゆぴゃっ!?」
激怒して殺意の固まりとなった親れいむが赤れいみゅの上にのしかかる。
体重をかけてゆっくり押しつぶすつもりだ。
体重をかけてゆっくり押しつぶすつもりだ。
「じねええええっ!おやをばかにずるくぞちびはゆっくじじねええええええっっ!」
「ゆぶぶぶっ!う……うそちゅき!うそちゅきっ!ゆ、ゆっくちしゃしぇてくれるっちぇいっちゃにょに!ゆぶぅ!
うみゃれてじゅーっとゆっくちできにゃいこちょだらけりゃったよ!ゆべえええっ!う、うそちゅきっ!
うそちゅきげしゅおや!ゆっくちちね!ゆっくちちね!ゆっくちちないでちねえええええええええええっっ!!」
「ゆぶぶぶっ!う……うそちゅき!うそちゅきっ!ゆ、ゆっくちしゃしぇてくれるっちぇいっちゃにょに!ゆぶぅ!
うみゃれてじゅーっとゆっくちできにゃいこちょだらけりゃったよ!ゆべえええっ!う、うそちゅきっ!
うそちゅきげしゅおや!ゆっくちちね!ゆっくちちね!ゆっくちちないでちねえええええええええええっっ!!」
「うるざいっ!うるざいっ!うるざいっ!うるざいいいいいっ!おばえがじねえええええええっっ!」
「ゆびぃ!……もっ……もっちょ……ゆっ……くじ……」
「ゆびぃ!……もっ……もっちょ……ゆっ……くじ……」
まだ生まれ落ちる前の実ゆっくりの頃から。
れいみゅは自分に輝かしい幸せーなゆん生が用意されていると信じて疑わなかった。
美味しいあまあまをいつもお腹いっぱいに食べて、快適なゆっくりプレイスで過ごし、優しい両親に育てられて
大きくなったら美ゆっくりと運命の出会いをして、ゆっくりできるおちびちゃんを沢山産んで幸せーな家庭を築く……
れいみゅは自分に輝かしい幸せーなゆん生が用意されていると信じて疑わなかった。
美味しいあまあまをいつもお腹いっぱいに食べて、快適なゆっくりプレイスで過ごし、優しい両親に育てられて
大きくなったら美ゆっくりと運命の出会いをして、ゆっくりできるおちびちゃんを沢山産んで幸せーな家庭を築く……
親れいむから茎を通して供給されてくる餡子にはそういう夢物語というか都合のいい妄想しかなかった。
だが疑うことを知らない実ゆっくりは親の妄想をそのまま信じる。
そして信じていざ生れ落ちてみれば現実は夢物語のそれとはあまりにもかけ離れすぎていた。
だがそれだけならまだいい。時間をかけて現実と夢の折り合いをつけていったはずだ。
なにせゆっくりはとことん自分の都合のいいようにしか考えない生き物だから。
だが疑うことを知らない実ゆっくりは親の妄想をそのまま信じる。
そして信じていざ生れ落ちてみれば現実は夢物語のそれとはあまりにもかけ離れすぎていた。
だがそれだけならまだいい。時間をかけて現実と夢の折り合いをつけていったはずだ。
なにせゆっくりはとことん自分の都合のいいようにしか考えない生き物だから。
だが親の無能さだけは我慢できない。自分の都合で勝手にれいみゅを産んだくせに
そのれいみゅをゆっくりさせないとはどういうことだ。
れいみゅにとっては結局すべてが嘘だったのだ。輝かしい幸せ―なゆん生も嘘、親が子をゆっくりさせるというのも嘘。
嘘を親に教えられ、嘘が現実になると信じて、結局なに一つ嘘がかなうことはなかった。
こうしてれいみゅの嘘だらけのゆん生は生後11日で幕を閉じたのだった。
そのれいみゅをゆっくりさせないとはどういうことだ。
れいみゅにとっては結局すべてが嘘だったのだ。輝かしい幸せ―なゆん生も嘘、親が子をゆっくりさせるというのも嘘。
嘘を親に教えられ、嘘が現実になると信じて、結局なに一つ嘘がかなうことはなかった。
こうしてれいみゅの嘘だらけのゆん生は生後11日で幕を閉じたのだった。
「ゆふー!ゆふー!げ、げすなちびはゆっくりせいっさいっしたよ!まりさにのおちびちゃん!もうあんしんし…」
「……」
「……ゆっ?お、おちびちゃん?どうしたの……?」
「……」
「……ゆっ?お、おちびちゃん?どうしたの……?」
親れいむがぺしゃんこになった赤れいみゅから赤まりちゃに顔を向けた。
だがおうちの隅にいる赤まりちゃからはなんの反応もない……
それどころか身体はだんだん黒く変色しつつあった。そう赤まりちゃはすでに事切れていた。
いつ死んだのだろうか……その表情には絶望の二文字が張り付いていそうなほど凄惨なものだ。
死に至るほどの空腹を抱えて親れいむと赤れいみゅの醜い争いを見たときこの世のすべてに絶望したのだろう。
これ以上ゆっくりできない、生きていたくないと思ったのかもしれない。だから自ら死を選んだのではないだろうか。
だがおうちの隅にいる赤まりちゃからはなんの反応もない……
それどころか身体はだんだん黒く変色しつつあった。そう赤まりちゃはすでに事切れていた。
いつ死んだのだろうか……その表情には絶望の二文字が張り付いていそうなほど凄惨なものだ。
死に至るほどの空腹を抱えて親れいむと赤れいみゅの醜い争いを見たときこの世のすべてに絶望したのだろう。
これ以上ゆっくりできない、生きていたくないと思ったのかもしれない。だから自ら死を選んだのではないだろうか。
「お、おちびちゃん?なんでだまっているのかな……?そ、そうだよ!おちびちゃんはおなかぺーこぺーこで
げんきがないんだったね!れいむまたまたうっかりー!してたよ!ごめんねおちびちゃん!まっててね!
いますぐあまあまをよういするからね!」
げんきがないんだったね!れいむまたまたうっかりー!してたよ!ごめんねおちびちゃん!まっててね!
いますぐあまあまをよういするからね!」
親れいむは薄々わかっていた。唯一残ったはずの赤まりちゃが永遠にゆっくりしているということに。
だが認めたくなかった。すべてを失ったという事実を、もうゆっくりできないという現実を認めたくなかった。
だから親れいむはゆっくりにとって十八番である現実逃避をして逃げた。
だが認めたくなかった。すべてを失ったという事実を、もうゆっくりできないという現実を認めたくなかった。
だから親れいむはゆっくりにとって十八番である現実逃避をして逃げた。
「さあ!おたべなさいっ!」
突如ドヤ顔をした親れいむの身体が2つに割れた。
ゆっくりにできる唯一の自殺の方法である「おたべなさい」だ。
だが割れてどうしようというのか。
おたべなさいをした親れいむを食べようとするおちびちゃんはもういないのに。
ゆっくりにできる唯一の自殺の方法である「おたべなさい」だ。
だが割れてどうしようというのか。
おたべなさいをした親れいむを食べようとするおちびちゃんはもういないのに。
公園の片隅にあるダンボールハウス……その中には黒い帽子とふたつに割れたれいむ、
そして潰れている赤れいみゅと黒ずんで死んでいる赤まりちゃがいた。
その亡骸もやがて蟻が嗅ぎ付けて時間をかけて身体のすべてを食料としてもっていった。
そして潰れている赤れいみゅと黒ずんで死んでいる赤まりちゃがいた。
その亡骸もやがて蟻が嗅ぎ付けて時間をかけて身体のすべてを食料としてもっていった。
ダンボールハウスの中には大小4つのお飾りだけがぽつんと残されていた。