ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3700 146万3,700スコビルの刑~群れ編~
最終更新:
ankoss
-
view
『146万3,700スコビルの刑~群れ編~』 18KB
制裁 考証 自業自得 実験 群れ 赤ゆ 子ゆ ゲス 自然界 現代 前回の続きです。調整していたら遅くなってしまいました。
制裁 考証 自業自得 実験 群れ 赤ゆ 子ゆ ゲス 自然界 現代 前回の続きです。調整していたら遅くなってしまいました。
「ゆっ・・・・・・。
みんな・・・きちんと、きのえださんは、いきわたったわね・・・?」
みんな・・・きちんと、きのえださんは、いきわたったわね・・・?」
茫然自失と、いった体で、力なく言葉を紡ぐゆっくりありす。
先ほど、余りにもショッキングな群の英雄の死を目の当たりにし、このありすの子供が泣きながらまりさの亡骸に駆け寄ったのだ。
それが不味かった。
まりさの残骸に触れた頬は言うに及ばず、流れ出した砂糖水に触れたあんよさえ、抉れたように崩れた。
そこから中身のカスタードを溢れさせ、あれよと言う内に死んでまりさの残骸の一部に混ざってしまったのだ。
まりさの残骸に触れた頬は言うに及ばず、流れ出した砂糖水に触れたあんよさえ、抉れたように崩れた。
そこから中身のカスタードを溢れさせ、あれよと言う内に死んでまりさの残骸の一部に混ざってしまったのだ。
今、英ゆんのまりさの亡骸の周りには、棘の付いた小枝、石ころなどにより小山が出来ていた。ゆっくり版鉄条網という所か。
群の救世主、そしてありすの子供の亡骸を弔ってやりたいという想い。
また、ゆっくりの範疇を超えた異常さで死んだ、ゆっくりしてない象徴である亡骸を始末するか、目の届かないように埋めてしまいたい、そう願う群の思惑を完全に拒絶したまりさの成れの果て。
それは、この群に居る限り、どうしても目に入ってしまう不吉と恐怖の彫像だ。
また、ゆっくりの範疇を超えた異常さで死んだ、ゆっくりしてない象徴である亡骸を始末するか、目の届かないように埋めてしまいたい、そう願う群の思惑を完全に拒絶したまりさの成れの果て。
それは、この群に居る限り、どうしても目に入ってしまう不吉と恐怖の彫像だ。
唯でさえ精神的にも脆いゆっくり。
そのゆっくりが子ゆ、赤ゆ含め、あのまりさの死にざまを見て非ゆっくり症を発症しないのは、ゆっくりの認識の許容を超える死に方だった為に理解できていない、というのもあるが、思考から完全に閉め出し、なかった事にしているという側面が強いだろう。
そのゆっくりが子ゆ、赤ゆ含め、あのまりさの死にざまを見て非ゆっくり症を発症しないのは、ゆっくりの認識の許容を超える死に方だった為に理解できていない、というのもあるが、思考から完全に閉め出し、なかった事にしているという側面が強いだろう。
思い出せば、ゆっくり出来なさ過ぎるトラウマに、餡子を吐き出して永遠にゆっくりしかねない。
その危険を常に隆起させるまりさの成れの果ては、本能的にゆっくりできないのだろう。
その危険を常に隆起させるまりさの成れの果ては、本能的にゆっくりできないのだろう。
いや、ここは、この群のゆっくり達にとってグランド・ゼロそのものなのだ。
近付いただけで死の危険が伴う死地。
近付いただけで死の危険が伴う死地。
現に、小枝や石ころで壁を作っている時、不用意に近付いた子ゆっくりが二匹、永遠にゆっくりした。
無口無言になったゆっくり達の前で、先ほどのありすが堰を切ったように喋り始めた。
「えいゆんのまりさは・・・しんだわ・・・。ありすのおちびちゃんも・・・・・・。
なんで・・・どうして?
ありすのとかいはなおちびちゃん・・・・・・あのこがえいえんにゆっくりしてしまうようないなかものなことをしたとはおもえない・・・。
もちろん、それはまりさもおなじよ、あんなにとかいはだったんですもの・・・」
なんで・・・どうして?
ありすのとかいはなおちびちゃん・・・・・・あのこがえいえんにゆっくりしてしまうようないなかものなことをしたとはおもえない・・・。
もちろん、それはまりさもおなじよ、あんなにとかいはだったんですもの・・・」
淡々と語るありす、その瞳に光は無く、僅かな狂気を感じる。
「そうだよ・・・・・・れいむのおちびちゃんもしんじゃった・・・・・・。
まりさがいきていれば、いまごろはあまあまが・・・おやさいをむしゃむしゃしているはずだったのに・・・・・・」
まりさがいきていれば、いまごろはあまあまが・・・おやさいをむしゃむしゃしているはずだったのに・・・・・・」
子供を失った親ゆ達が独白の様に静かに語る。
神妙な雰囲気に関わらず、話の内容は実にゆっくりらしいものではあるが。
神妙な雰囲気に関わらず、話の内容は実にゆっくりらしいものではあるが。
「わたしはゆるせないわ・・・・・・。
まりさを、おちびちゃんをえいえんにゆっくりさせたいなかもの!」
まりさを、おちびちゃんをえいえんにゆっくりさせたいなかもの!」
「そうだよ! まりさはにんげんにひきょうなてでおやさいをうばいかえされたっていっていたよ!
きっとそのときににんげんになにかされたにきまっているよ!!」
きっとそのときににんげんになにかされたにきまっているよ!!」
「そうよ!そうにきまっているわ!!
わたしはにんげんをゆるさないっ!!
みなでまりさのかたきを!おちびちゃんのむねんをはらすのよぉおおお!!!」
わたしはにんげんをゆるさないっ!!
みなでまりさのかたきを!おちびちゃんのむねんをはらすのよぉおおお!!!」
「ゆおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
口にくわえた枝を振り上げながら、猛るゆっくり達。
一応、死んでしまった子供や、群の救世主に対して無念を抱くほどの倫理観は持ち合わせていたらしい。
もう少し、この群のゆっくり達を評価し直す必要があるのかもしれない。
一応、死んでしまった子供や、群の救世主に対して無念を抱くほどの倫理観は持ち合わせていたらしい。
もう少し、この群のゆっくり達を評価し直す必要があるのかもしれない。
「せいっしゃいだよぉ!!」
「せいっちゃい!!せいっちゃい!!まりちゃがくちょにんげんをせいっちゃいするよぉ!!」
「ありちゅがまりちゃのかちゃきをちょるわ!!」
まあ、その中に子ゆだけでなく、赤ゆまでもが小枝をくわえ、やる気満々で一緒に騒いでなければ、だろうが。
「くそにんげんには、このひどうのせきにんをとらせるんだぜぇえええええええ!!!
ひきょうなてでえいゆんをころしたから、まりさたちがゆっくりできなくなったんだぜ!!
やさいはぜんぶとりあげてやるんだぜ!それだけじゃ、このとうといぎせいにはとてもつりあわないから、おうちもけんっじょうさせて、いっしょうどれいとしてこきつかってやるんだぜぇ!!!」
ひきょうなてでえいゆんをころしたから、まりさたちがゆっくりできなくなったんだぜ!!
やさいはぜんぶとりあげてやるんだぜ!それだけじゃ、このとうといぎせいにはとてもつりあわないから、おうちもけんっじょうさせて、いっしょうどれいとしてこきつかってやるんだぜぇ!!!」
「ゆゆっ!!
そうだよ!!それでもぜんぜんつりあいがとれないよ!!
ゆっくりぷれいすに、こんなゆっくりできないものをつくりだして!
そのかわりにくそにんげんのおうちをようきゅうするよ!!
あまあまをだしつづけさせて、とぎれたらころしてくださいってたのむほどいたいいたいせいっさいをくりかえしてやるんだよぉおおおお!!!」
そうだよ!!それでもぜんぜんつりあいがとれないよ!!
ゆっくりぷれいすに、こんなゆっくりできないものをつくりだして!
そのかわりにくそにんげんのおうちをようきゅうするよ!!
あまあまをだしつづけさせて、とぎれたらころしてくださいってたのむほどいたいいたいせいっさいをくりかえしてやるんだよぉおおおお!!!」
自分たちのゆっくりプレイスが汚された。もうあんな悲惨な彫像を見たくない。
だから人間のおうちを頂き、奴隷として使ってゆっくりしよう。これは人間に要求を通す為に丁度良い切っ掛けだった。
思っている以上に悲惨な目に合ったと言って騒ぎ立てれば、人間も良心の呵責から怯むだろう。正義は我にあり。
だから人間のおうちを頂き、奴隷として使ってゆっくりしよう。これは人間に要求を通す為に丁度良い切っ掛けだった。
思っている以上に悲惨な目に合ったと言って騒ぎ立てれば、人間も良心の呵責から怯むだろう。正義は我にあり。
このゆっくり達が言っている事を纏めればそういう事である。
「ぜんゆんとつげきぃいいいいいっ!!!」
「ゆぉおおおおおおおおっ!!!」
ありすの掛け声と共に、ゆっくり達は吼えながらゆっくりプレイスから出撃する。
勿論、子ゆも赤ゆも皆まとめて。
勿論、子ゆも赤ゆも皆まとめて。
「あまあまっ!!あまあまぁあああっ!!
まずはおやさいをむーしゃむしゃするよっ!!!」
まずはおやさいをむーしゃむしゃするよっ!!!」
「ぐへへへへっ! いままでひとりじめしていたにんげんから、おやさいをうばいとるんだぜぇ!!!」
「お、おちょうしゃん!まちゅんだじぇっ!!
おやさいは・・・!あまあまはまりちゃがさいしょにたべりゅんだぜぃえええええっ!!どうちておいちぇくにょぉおおおおおおおっ!!!」
おやさいは・・・!あまあまはまりちゃがさいしょにたべりゅんだぜぃえええええっ!!どうちておいちぇくにょぉおおおおおおおっ!!!」
「お、おまちなさい!! かってなこうどうはいなかもののすることよっ!!!」
それぞれが全力で跳ねる。
相手のペースを考慮に入れず、好き勝手に跳ねるせいで、子ゆや赤ゆは勿論、成体ゆ達にもそれぞれ差が付き始めている。
相手のペースを考慮に入れず、好き勝手に跳ねるせいで、子ゆや赤ゆは勿論、成体ゆ達にもそれぞれ差が付き始めている。
これが、本当に一山でも離れていたら、ペースを考えず全力で跳ねるなど死の行軍以外の何物でもなくなるだろうが、所詮はゆっくり、麓の人間の畑まで、せいぜい数十メートル。
山の入り口に群を構えるのが定石だ。
そんな所に群を作るから、人と関わってしまう事になるのだが。
山の入り口に群を構えるのが定石だ。
そんな所に群を作るから、人と関わってしまう事になるのだが。
ゆるく下る坂道を、文字通り転がるようにして跳ねていく先に、森の出口が見える。
そこにあるのは目的地の畑だ。
そこにあるのは目的地の畑だ。
「みえたよぉおおおおおおおおっ!!
あまあまぁあああああああああああっ!!!」
あまあまぁあああああああああああっ!!!」
「まずははらごしらえなんだぜぇぇええええええええええええええっ!!!」
坂道の力を借り、ゆっくりらしからぬスピードで畑に向かい突進するゆっくり達。
しかし、そこに最初に立ちはだかるのはゆっくり除けに立てたトタンだった。
しかし、そこに最初に立ちはだかるのはゆっくり除けに立てたトタンだった。
「「 へぼっ!!! 」」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・・・・・・・・・・・。
な、なんでこんなところに、かべがあるんだぜぇ・・・?」
な、なんでこんなところに、かべがあるんだぜぇ・・・?」
先頭で突撃していたまりさとれいむ。
その二匹がトタンに阻まれ、身体を強く打ち付け、痛みにもがいている内にも群のゆっくり達は坂道を転がってくる。
向かっている場所、道が一緒なら、到達する場所も一緒である。
その二匹がトタンに阻まれ、身体を強く打ち付け、痛みにもがいている内にも群のゆっくり達は坂道を転がってくる。
向かっている場所、道が一緒なら、到達する場所も一緒である。
「ど、どけてぇええええええっ!!!」
「へぼぉっ!!!
や、やべるんだぜ!!まりさをふみつけるのはどこのどいつなんだぜぇええ!!!」
や、やべるんだぜ!!まりさをふみつけるのはどこのどいつなんだぜぇええ!!!」
「やべっ!!
れ、れいむをふみだいにしたぁっ!!?」
れ、れいむをふみだいにしたぁっ!!?」
れいむとまりさを踏み台にし、次々と畑に入り込んでいくゆっくり。
最初の数匹は踏み台にした二匹を意識できたかもしれないが、次第にボロ雑巾の様になっていく二匹の姿に、たんなる便利な踏み台以外の見方が出来なくなっていったのも確かである。
最初の数匹は踏み台にした二匹を意識できたかもしれないが、次第にボロ雑巾の様になっていく二匹の姿に、たんなる便利な踏み台以外の見方が出来なくなっていったのも確かである。
「やっほぉおおおおおおっ!!
おいしそうなきのみなんだぜぇええっ!!」
おいしそうなきのみなんだぜぇええっ!!」
まりさとれいむを踏み台にした事を認識していたゆっくりも、目の前にぶら下がる目当てのあまあまを目にした途端、二匹の事は頭から消えていただろうが。
「まって!まってねぇええええ!!いちばんにそれをむーしゃむしゃするのはれいむなんだよぉおおおおおおおっ!!!」
「ぶもっ!も”っ!!
い・・・いいがげんに・・・ぶっ!!」
い・・・いいがげんに・・・ぶっ!!」
「ゆ”ぐっ!!ゆ”っ!ゆ”・・ゆっぐりぃいいい・・・・・。
やべどぉおおおお・・・れいむをふみだいにずるなぁああああ・・・・・・」
やべどぉおおおお・・・れいむをふみだいにずるなぁああああ・・・・・・」
最初に飛び込んだゆっくり達を、坂を駆け下りながら見ていたゆっくり達は、もはや踏み台と化したれいむとまりさの事は全然見えていない。
我先に、自分もあまあまを口にしたいとより激しく跳ね転がるだけである。
我先に、自分もあまあまを口にしたいとより激しく跳ね転がるだけである。
「あまあまさん!れいむにたくさんたべられてね!!」
「むーしゃむーしゃ!!! しししあわせーっ!!」
「まっかでとてもとかいはなあまあまだわぁ!!」
すでに入ったゆっくりは、目に付いた実をかたっぱしから口に入れ、咀嚼し始めた。
ゆっくりにも十分に届く高さに実がなっているというのもあり、苦労なく口に実を放り込める。
ゆっくりにも十分に届く高さに実がなっているというのもあり、苦労なく口に実を放り込める。
次々と美味しそうに実った実を食べる仲間を見た後続のゆっくりは、ますます慌てて畑に飛び込んでいく。
坂道で勢いをつけた跳躍は、その実を実らせている茎ごと踏み潰し、蹂躙するがお構い無しだ。
むしろ、それで実が転がり落ちて食べやすくなったと喜んでいるのが関の山だろう。
むしろ、それで実が転がり落ちて食べやすくなったと喜んでいるのが関の山だろう。
「ししし、しあわせーっ!!なんだぜぇえええっ!!!」
「むーしゃむーしゃ!!むーしゃむーしゃぁ!!」
次々と転がる実を口に入れていくゆっくり達。
ここで気が付いている方も多いだろうが、ゆっくり達は口に入れた実の味を感じている訳ではない。
人間から奪い取った綺麗な色をした実が美味しくない訳が無い、という思い込みから幸せそうに貪っているだけである。たいした味はしていないだろう。
人間から奪い取った綺麗な色をした実が美味しくない訳が無い、という思い込みから幸せそうに貪っているだけである。たいした味はしていないだろう。
唐辛子というのは、生を食べた方なら分かるかもしれないが、辛さを感じるまでにはタイムラグがある。
しばらくは、何も感じない。
しっかり咀嚼し、飲み込んで胃の中に収まりきった頃に、じわじわと熱を感じ始める。
しばらくは、何も感じない。
しっかり咀嚼し、飲み込んで胃の中に収まりきった頃に、じわじわと熱を感じ始める。
「 ゆ・・・・・・・・・・? 」
それはゆっくりも変わることは無い。
「 ゆゆっ・・・・・・?
なにか、ぽんぽんがぽーかぽかするよ!」
なにか、ぽんぽんがぽーかぽかするよ!」
最初に唐辛子の実を食べたグループがの動きが止まる。
不思議そうな顔をして、自分の腹の中から感じる熱を認識し始める間にも、まだ能天気に口に入れた唐辛子を咀嚼を咀嚼する後続ゆっくり。
その後続グループの動きが止まったと時を同じくして、最初のグループに変化が起こった。
不思議そうな顔をして、自分の腹の中から感じる熱を認識し始める間にも、まだ能天気に口に入れた唐辛子を咀嚼を咀嚼する後続ゆっくり。
その後続グループの動きが止まったと時を同じくして、最初のグループに変化が起こった。
「 ゆゆ・・・?なんかゆっくりしてな…ゆぼばっ!!!!!? 」
熱つが痛みに変わった途端、一気に風船を膨らませたかのように膨らんだ。
英ゆんまりさが最初に内側から腫れ上がったあの状態と同じだ。
それが次々と、唐辛子を口に入れた順にボンボンと音を立てて膨らんでいく。
その腫れ方は、英ゆんのまりさより一回りほど大きく、今にもはちきれそうだ。
それが次々と、唐辛子を口に入れた順にボンボンと音を立てて膨らんでいく。
その腫れ方は、英ゆんのまりさより一回りほど大きく、今にもはちきれそうだ。
その違いは、単純に口にした量の違いだろう。
英ゆんまりさの場合、あくまで一つの実を加工してカボチャの切り身に詰めたものだ。半分ほども入っていたのが関の山だろう。
しかし、このゆっくり達、平均して最低でも3つは口に入れている。
英ゆんまりさの場合、あくまで一つの実を加工してカボチャの切り身に詰めたものだ。半分ほども入っていたのが関の山だろう。
しかし、このゆっくり達、平均して最低でも3つは口に入れている。
現在進行形で口に入れているゆっくりもいるくらいだ。
まあ、仲間の異常な変化を目にし、今は完全に動きが止まってしまっているが。
まあ、仲間の異常な変化を目にし、今は完全に動きが止まってしまっているが。
「ゆ”ぼぉごぉ・・・おぐぐぐぐぐぐぐごぉおおごぉごごおおおおお」
目を飛び出さんばかりに見開き、ちぐはぐに忙しなく動かしながら涙を流す。
しかし、それも直ぐに腫れ上がった皮によって封じられる。
内側に押しつぶされるように、目が、口が、あにゃるが、まむまむが、晴れ上がる皮膚に埋まっていく。
しかし、それも直ぐに腫れ上がった皮によって封じられる。
内側に押しつぶされるように、目が、口が、あにゃるが、まむまむが、晴れ上がる皮膚に埋まっていく。
くぐもった声すら出せず、呼吸などまともに出来るはずも無い。
この世のものとは思えぬ腹痛に苛まれ、火山の火口の様に腫れ上がったあにゃるから、どうにか中身を排出しようと、お尻である部分をもるんもるんと一斉に振りはじめるが、それもパンパンに腫れ上がった中身と皮膚が、微細な動きすら許さなくなった。
「ゆ”・・・ゆ”わぁあああああああ!!へぶんっ!!!」
その様をまともに目にした後続グループのゆっくり達は、流石に余りの恐怖に涙を流して発狂するが、その瞬間、自分も同じ道をたどった。
風船の様に膨れ上がり、一斉にお尻である場所をもるんもるん動かす中で、更に酷かったのは唐辛子の茎ごと押し倒し、その実を踏み潰したゆっくりだろう。
顔よりなにより、あんよが異様に腫れあがり、中身からだけでなく、外からの焼けるような熱に苛まれ、尻を振るどころではない。
それどころか、アレルギーから腫れ上がったあんよは、いち早くひび割れ、抉れたように皮と餡子が剥がれていく。
その激痛たるや、想像も出来ないほどだ。
だが、それも死を早めるという意味では救いが僅かながら存在しているのかもしれない。
その激痛たるや、想像も出来ないほどだ。
だが、それも死を早めるという意味では救いが僅かながら存在しているのかもしれない。
(なんで!!?なんでぇええええええええっ!!?このゆっくりしたまりささまがぁああああああああっ!!!)
(でいむをだすげてね!!このゆっぐりじたでいぶをぉおおおおおおっ!!!)
痛みで頭が真っ白になっていたゆっくり達の思考が戻った途端だった。
「 ごばっ!!!!! 」 「 ゆ”ぎっ!!! 」 「 ゆ”ぼばっ!!! 」
次々と、唐辛子を口にしたゆっくり達から弾け始めた。
量が多かったために、体内の餡子の拒絶反応が許容を超えたためだろう。
量が多かったために、体内の餡子の拒絶反応が許容を超えたためだろう。
ゆっくりにとって辛味というのは、餡子変換能力にエラーを生じさせるものなのかもしれない。
弾けたゆっくりの体内が、英ゆんまりさと同じく真っ赤になっている事を見ても、変換されたのは餡子ではなく、唐辛子ペーストなのかもしれない。
それが更なるアレルギーを生み、破滅的な連鎖を体内で繰り返し、中枢餡すら犯す。
弾けたゆっくりの体内が、英ゆんまりさと同じく真っ赤になっている事を見ても、変換されたのは餡子ではなく、唐辛子ペーストなのかもしれない。
それが更なるアレルギーを生み、破滅的な連鎖を体内で繰り返し、中枢餡すら犯す。
煮えたぎった湯の様に、飛び出た中枢餡がごぼごぼ泡立ちながら崩れていくのを見るに、ゆっくりの餡子変換能力にとって、唐辛子は何物にも勝る毒物なのだと再認識せざるを得ない・・・・・・。
「ゆ・・・ゆぎぎぎぎぎぎ・・・・・・・・・・で、でいぶは・・・むーしゃむーしゃするんだよ・・・・・・」
「ま、まりざを・・・このまりざざまを・・・ふみだいにずるなんでぇええええ・・・・・・・ふざげたやづは・・・ぜいっさい・・・なんだぜぇえええええ・・・・・・」
踏み台にされたまりさとれいむが、意識を取り戻したらしい。
呻きながらトタンを這い上がろうとする様は、執念の様なものを感じる。
呻きながらトタンを這い上がろうとする様は、執念の様なものを感じる。
しかし、その二匹に、弾けたゆっくりの中身が降りかかった。
「 ゆ”・・・・・・・? 」
最初、まるでドロでも被ったような感触だと思ったかもしれない。
水が弱点のゆっくりであるが故に、それを意識してから露骨に嫌そうな顔をするが、浴びたのはそんな生易しいものではない。
水が弱点のゆっくりであるが故に、それを意識してから露骨に嫌そうな顔をするが、浴びたのはそんな生易しいものではない。
「 ゆ”っ!?!? 」 「 ゆ”ゆっ!!?? 」
「「ゆ”あ”あ”あ”あああああああああああああああああっ!!!」」
顔を下にしたまま、ブレイクダンスの様に身体を振りまくる。
ゆっくりらしからぬ速さで暴れまくる二匹。これはこれで悲惨だろう。
皮のほとんどを削り落とせば助かるかもしれないが、そんな事をしてまともに生活ができるはずが無い。
しかも、しみこんだ辛味は、痛風の様に一生付き纏うだろう。
ゆっくりらしからぬ速さで暴れまくる二匹。これはこれで悲惨だろう。
皮のほとんどを削り落とせば助かるかもしれないが、そんな事をしてまともに生活ができるはずが無い。
しかも、しみこんだ辛味は、痛風の様に一生付き纏うだろう。
「ゆっぢ・・・!ゆっぢぃぃいいいいいいいいっ!!
おがーじゃん・・・おどーじゃぁぁんんん!ひどいんだじぇぇええええ!!
まりちゃを・・・まりちゃをおいていくんじゃ・・・ないのじぇぇえええええええっ!!」
おがーじゃん・・・おどーじゃぁぁんんん!ひどいんだじぇぇええええ!!
まりちゃを・・・まりちゃをおいていくんじゃ・・・ないのじぇぇえええええええっ!!」
その頃、やっと子ゆっくりが坂をコロコロと転がって来た。
しかし、その転がる坂は、親達が弾けた餡子が飛び散っている。さながら地雷原だ。
「ゆ”!!?? ゆ”ああああああああああっ!!
まりちゃのあんよが!! きりゃきりゃしちゃしんじゅのようなうちゅくしいあんよぎゃあああああああっ!!!」
まりちゃのあんよが!! きりゃきりゃしちゃしんじゅのようなうちゅくしいあんよぎゃあああああああっ!!!」
飛び散った餡子にあんよを踏み込んだまりちゃは、まるで本物の地雷を踏んだかのように、あんよが?がれたていた。
5mlの量ですら1500リットルの砂糖水で薄めないと誤魔化せない辛味を取り込んだ餡子だ。
5mlなどとうに超えた量を貪った親ゆの餡子は、もうすでに餡子ではなく唐辛子ペーストと変わらないだろう。
5mlなどとうに超えた量を貪った親ゆの餡子は、もうすでに餡子ではなく唐辛子ペーストと変わらないだろう。
それだけの濃厚な辛味は、子ゆでは到底耐えられるシロモノではなく、触れた所が一瞬で崩れ、親ゆの餡子の一部と化したのだ。
「ゆ”・・・ゆ”ぇええええええええ!!!
ちょっ・・・ちょまっちぇぇえええええええええええっ!!!」
ちょっ・・・ちょまっちぇぇえええええええええええっ!!!」
次々と転がってくる子ゆ達の中には、目の前の異常さに気付き、必死に止まろうとする比較的賢い子もいたのだが、そんな事くらいで勢いの付いた体が止まる訳は無く、むしろ跳ねる事を止めたせいで、完全に転がる形になり、全身から餡子ペーストに飛び込むことになった。
「ゆぎゃあああああああああああああっ!!!
たちゅけちぇ!!たぢゅげぢぇぇええええええええっ!!!」
たちゅけちぇ!!たぢゅげぢぇぇええええええええっ!!!」
まさに此処はゆっくり達の地獄となっていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんじゃ、こりゃあ・・・・・・」
畑の外れで、やけに大騒ぎをしていると来て見れば、想像を超えた光景が広がっていた。
下部分の一部を残し、弾けてしまっているゆっくりの残骸。
それが回りに飛び散っている。
そして、畑の境界であるトタン板の部分で折り重なる様にして山になっている子ゆであったろう小山。
その小山になっている子ゆに中には息のあるのも含まれているのか、時折ビクリと痙攣するように麻痺している。
それが回りに飛び散っている。
そして、畑の境界であるトタン板の部分で折り重なる様にして山になっている子ゆであったろう小山。
その小山になっている子ゆに中には息のあるのも含まれているのか、時折ビクリと痙攣するように麻痺している。
しかも、まだそこに向かって、更に一回り小さい赤ゆっくりが山への坂道から転がって来ていた。
「ちょまっちぇ・・・!ちょまっちぇえええええっ!!」
恐怖に顔を歪め、涙を滝の様に流しながら転がってくる様を見るに、好きでこんな事をしている訳ではなさそうだ。
この畑に来る為に坂を駆け下りていたら、目の前に悲惨な状況が広がっていた。だが、それだからと言って、その丸い身体では止まる事も出来なかった、という事か・・・・・・。
「 ゆびっ!!! 」
考察している間にも、転がって来ていた赤ゆが、子ゆの小山に突っ込んでいた。
それだけなら残骸がクッションになり、死ぬ事は無いだろうが、その赤ゆは途端に絶叫し始め、事切れた。
それだけなら残骸がクッションになり、死ぬ事は無いだろうが、その赤ゆは途端に絶叫し始め、事切れた。
「あー・・・・・・・この唐辛子のせいか・・・・・・・。
いや、これは・・・・・・想像以上だな・・・・・・」
いや、これは・・・・・・想像以上だな・・・・・・」
世界一の唐辛子が齎した結果に、唖然となっている内にもコロコロと赤ゆが絶叫しながら死地に向かい転がってくる。
普通、赤ゆや子ゆは、巣の中に隠れていて出てこないはずだが、この惨状は何だろう?
弾けた成ゆであろう残骸の量を見るに、十体くらい居たはずだ。
弾けた成ゆであろう残骸の量を見るに、十体くらい居たはずだ。
まあ、十中八九あの自分を英雄と言っていたまりさの群だろうが、どうしてこうなった・・・?
こちらの思惑以上に、あのまりさが働いてくれたという事だろうが、それにしても根こそぎだ。子ゆ、赤ゆまで山積み、よくコレだけ産んだなと思わず呆れる数だ。
冬の間に駆除していた事と、規模を考えればこんなものでも確かに多いといえる。
冬の間に駆除していた事と、規模を考えればこんなものでも確かに多いといえる。
そうそう、ゆっくりの群があるとは思えないし、時間的にもあのまりさの話を聞かされて来たんだろうが・・・・・・。
まりさを捕獲し、唐辛子をしこんだのは午前中だぞ?日が暮れる前にはこうなるって・・・・・・・本当、何があった?
まりさを捕獲し、唐辛子をしこんだのは午前中だぞ?日が暮れる前にはこうなるって・・・・・・・本当、何があった?
「 ゆ”・・・? に、にん・・・げ・・・・・・ 」
「 あ?
おお、生き残っている奴も居るのか」
おお、生き残っている奴も居るのか」
うめき声がすると、目を向ければ、子ゆの山の傍らで潰されるように埋まっているれいむとまりさの姿があった。
丁度良い、こいつらに何があったか聞いてみるか。
まあ、まともに話せるとは思えない有様だが・・・・・・。
丁度良い、こいつらに何があったか聞いてみるか。
まあ、まともに話せるとは思えない有様だが・・・・・・。
「おい、何があった?どうして皆そろって畑に飛び込んで来たんだ?
しかもこんなまともに跳ねれるかも怪しい子ゆどもまで引き連れて」
しかもこんなまともに跳ねれるかも怪しい子ゆどもまで引き連れて」
今、まさに自動赤ゆ自殺装置となった坂道を見上げながら訪ねる。
先程より数は少なくなっているとはいえ、今でも息切れしながら転がってくる赤ゆが居る。
先程より数は少なくなっているとはいえ、今でも息切れしながら転がってくる赤ゆが居る。
「に・・げ・・・ん・・・・・・よぐも・・・よぐも・・・まりざざまをぉおおおおお・・・・・・」
それを見ようともせず、こちらを憎悪の目で睨んでくるまりさをみていると、間違いなくあの英ゆんのまりさの群の一員だと確信する。
「でいむは・・・・・・でいぶばぁあああ・・・・・・あばあばをぉおおおお・・・あばあば・・・あばあばぁぁああああ・・・・・・」
そこからだと転がってくる子ゆも良く見えただろうに、それだというのにあまあま、あまあまと自分の欲求を叶える事しか口に出さないれいむ。
もう、どう考えても馬鹿とゲスの群だったな。
もう、どう考えても馬鹿とゲスの群だったな。
「まりざざまを・・・まりざざまを・・・ごんなめにあわぜだぐぞにんげぇんんんん・・・・・・よぐも・・・よぐもぉぉぉおおお・・・」
「ああ・・・話が進まないな・・・。
おい、お前等、自分を群を救った英雄だと言っていたまりさが居たんだが、知っているんだろう?」
おい、お前等、自分を群を救った英雄だと言っていたまりさが居たんだが、知っているんだろう?」
「「ゆ”っ!!?」」
明らかに反応が違う、知っているのは確かだな。
「ぞうなんだぜぇえええええ!!!
むれのえいっゆんが、にんげんにごろざれたんだぜぇえええええ!!!ぜったいにゆるざないんだぜぇええ!!!」
むれのえいっゆんが、にんげんにごろざれたんだぜぇえええええ!!!ぜったいにゆるざないんだぜぇええ!!!」
「ぞうだよ!!でいぶをだずげでくれだ、あのまりざを、まりざをぉおおおおおっ!!!
しゃざいとばいしょうをようぎゅうずるよっ!!!あばあばだぜぇええええっ!!!」
しゃざいとばいしょうをようぎゅうずるよっ!!!あばあばだぜぇええええっ!!!」
「ああ、やはりそうか、じゃあお前等あのまりさの末路を見届けたんだな?」
「ぞうなのぜ!!とてもひどいじにがたじだんだぜ!!!」
「まりざはあんなじにがたじていいゆっぐりじゃながっだああああああああ!!!
にんげんが、にんがんがぁああああっ!!」
にんげんが、にんがんがぁああああっ!!」
「ああ、確かに俺があのまりさに唐辛子を仕掛けたんだがな。想像以上に巧くいってくれたらしいな。
あのまりさ、どんな死に方したんだ?」
あのまりさ、どんな死に方したんだ?」
「「ゆ”!?」」
そう問いかけた途端に、一瞬で二匹の顔が強張った。
「どうした?」
「「ゆっゆぶっ!!ゆぶぇええええええええええっ!!!」」
「げっ!!?
お、おい!!」
お、おい!!」
プルプルと振るえ、顔色が真っ青になったと思った途端、餡子を凄い勢いで吐き出し始めた。
あっという間に潰れたように薄くなり、そのまま地面と一体化するように伸びながら、小さく痙攣し始める。
あっという間に潰れたように薄くなり、そのまま地面と一体化するように伸びながら、小さく痙攣し始める。
よほどショックな光景だったのだろうか?
思い出すよう仕向けた途端、顔を真っ青にしたしな・・・・・・。
思い出すよう仕向けた途端、顔を真っ青にしたしな・・・・・・。
まあ、これは予想以上に使えるという事が分かった、それだけでよしとしよう。
同じ様に対策すれば、想像上の効果がある事が照明された訳だし。
同じ様に対策すれば、想像上の効果がある事が照明された訳だし。
「今はそれより、この惨状の片付けを考えないとなぁ・・・・・・」
溜め息を吐きながら肩を落とす男は想像してないだろう。人すら目をそむけるほどの惨状がここにあった事を。
しかし、それが分かったとしても、これほど有効で強烈なゆっくり対策は無い。
この世界一の唐辛子『トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー』は、その名の如く、まるで致死の猛毒を持つ蠍の群の様に、この畑でゆっくりを静かに待ち続けることになる。
今日もゆっくりの断末魔が野山に響く。