ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3964 福引きとゴミ拾い
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ankoss
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『福引きとゴミ拾い』 26KB
観察 不運 野良ゆ 独自設定 29作目です。いやー、暖冬だ温暖化だと言われても冬はやっぱり寒いですね
観察 不運 野良ゆ 独自設定 29作目です。いやー、暖冬だ温暖化だと言われても冬はやっぱり寒いですね
※当作品に虐待シーンは含まれていません
『福引きとゴミ拾い』
人通りの多い街中に位置するXX市民公園、ここは市内でも評判の癒しスポットとして知られている。
公園の真ん中には常時水の出る噴水があり、その周りには洒落た木のベンチがいくつか置かれていて、
さらにその周りの広場にはちょっとした遊具や小さな屋台が並んでいる。
ちょうどこの時期、公園に植えられた木々にイルミネーションが施されていて、
夕暮れ時から夜にかけて、多くの人がそこへ見物にやってくる。
公園の真ん中には常時水の出る噴水があり、その周りには洒落た木のベンチがいくつか置かれていて、
さらにその周りの広場にはちょっとした遊具や小さな屋台が並んでいる。
ちょうどこの時期、公園に植えられた木々にイルミネーションが施されていて、
夕暮れ時から夜にかけて、多くの人がそこへ見物にやってくる。
さて、日中はお年寄りや若い子供連れの主婦が寄り合う「憩いの場」として機能しているこの公園だが、
この日は天気の良い昼間であるにもかかわらず、公園の中には人っ子一人見当たらない。
休日も休むことなく営業している園内の屋台も、何故かすべてのお店が休業している。
公園の休日といったところだろうか。やがて公園内に人の姿が見られないのをいいことに、
園内に住みついているゆっくりたちがポツポツと姿を現し始めた。
一匹、また一匹と、ゆっくりたちは嬉しそうに公園内を飛び跳ね、
噴水の回りやベンチの上で寄り添い、あるものは歌を歌い、あるものはキリっとした顔でおうち宣言をした。
この日は天気の良い昼間であるにもかかわらず、公園の中には人っ子一人見当たらない。
休日も休むことなく営業している園内の屋台も、何故かすべてのお店が休業している。
公園の休日といったところだろうか。やがて公園内に人の姿が見られないのをいいことに、
園内に住みついているゆっくりたちがポツポツと姿を現し始めた。
一匹、また一匹と、ゆっくりたちは嬉しそうに公園内を飛び跳ね、
噴水の回りやベンチの上で寄り添い、あるものは歌を歌い、あるものはキリっとした顔でおうち宣言をした。
「ここはれいむのおうちだよ、ゆっくりしていってね!!」
「おちびちゃんたち、きょうはさむいけどみんなでこうえんをゆっくりおさんぽして、それからぽーかぽーかひなたぼっこするよ!!」
「ゆっくちーー!!」
「ゆーゆゆーゆっくちーのひーー♪」
「まりさはいっぱいかけっこしてあそぶんだぜ!!」
「きょうはいなかもののにんげんさんがいないから、みんなゆうがにはねをのばせるわ」
「むきゅきゅきゅ、とうとうここはにんげんさんのいないゆっくりぷれいすになったのね」
「にんげんさんがいないからみんなゆっくりしてるんだねーわかるよー」
「おちびちゃんたち、きょうはさむいけどみんなでこうえんをゆっくりおさんぽして、それからぽーかぽーかひなたぼっこするよ!!」
「ゆっくちーー!!」
「ゆーゆゆーゆっくちーのひーー♪」
「まりさはいっぱいかけっこしてあそぶんだぜ!!」
「きょうはいなかもののにんげんさんがいないから、みんなゆうがにはねをのばせるわ」
「むきゅきゅきゅ、とうとうここはにんげんさんのいないゆっくりぷれいすになったのね」
「にんげんさんがいないからみんなゆっくりしてるんだねーわかるよー」
この公園に潜むゆっくりたちは普段、園内をうろうろしているところを人に見つかると、
突然何の前触れも無く蹴とばされたり、無残にも命を奪われたりと散々ひどい目にあっている。
そのことをゆっくりたちは理不尽だと感じ、いつか人間さんに干渉されないゆっくりぷれいすに住みたい、と切に願っていた。
そのエネルギーたるやすさまじいもので、人のいないこの機にゆっくりたちは思いつく限りの「ゆっくりできること」を実行した。
そんな公園内のゆっくりとした雰囲気を察知してか、公園の外からもゆっくりたちが寄ってきて、
やがて園内には大小合わせて40匹ほどのゆっくりが集まった。
突然何の前触れも無く蹴とばされたり、無残にも命を奪われたりと散々ひどい目にあっている。
そのことをゆっくりたちは理不尽だと感じ、いつか人間さんに干渉されないゆっくりぷれいすに住みたい、と切に願っていた。
そのエネルギーたるやすさまじいもので、人のいないこの機にゆっくりたちは思いつく限りの「ゆっくりできること」を実行した。
そんな公園内のゆっくりとした雰囲気を察知してか、公園の外からもゆっくりたちが寄ってきて、
やがて園内には大小合わせて40匹ほどのゆっくりが集まった。
「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ、ゆっくりしていってね!!」
「ゆゆっ、ここはなんだかとてもゆっくりできそうなところだね、いっぱいゆっくりしていくよ!!」
「ゆゆっ、ここはなんだかとてもゆっくりできそうなところだね、いっぱいゆっくりしていくよ!!」
普段交流のないゆっくり同士でも、ゆっくりできるゆっくりぷれいすにいるという共感からすぐに仲良くなり、
まるで野生のゆっくりの群れのように、みんなで仲良く公園の中でゆっくりし始めた。
そこはまさにゆっくりたちにとってのゆっくりぷれいす、ゆっくりたちはこんな幸せがいつまでも続けばいいなぁと心のそこから望んだ。
そんなゆっくりとした雰囲気の公園に突如、賑やかな法被を羽織った一人の男がやってきた。
男は左手に荷物の入った袋をぶら下げ、右手に持ったミュージックベルを振りながら公園の中をてくてくと歩き回る。
まるで野生のゆっくりの群れのように、みんなで仲良く公園の中でゆっくりし始めた。
そこはまさにゆっくりたちにとってのゆっくりぷれいす、ゆっくりたちはこんな幸せがいつまでも続けばいいなぁと心のそこから望んだ。
そんなゆっくりとした雰囲気の公園に突如、賑やかな法被を羽織った一人の男がやってきた。
男は左手に荷物の入った袋をぶら下げ、右手に持ったミュージックベルを振りながら公園の中をてくてくと歩き回る。
「ゆゆ、にんげんさんがきたんだぜ!!」
「ゆっ・・・」
「むきゅっ」
「ゆっ・・・」
「むきゅっ」
男の姿を確認したゆっくりたちは体を硬直させ、反射的にその場で警戒態勢を取った。
(また人間さんに虐められる・・・また人間さんに大事な物を奪われる・・・)
ゆっくりたちは男の姿を見て、露骨に嫌そうな顔をした。
対して男の表情はどこか楽しそうで、盛んに手持ちのベルをカランカランと鳴らしながら陽気に公園内を歩いている。
(また人間さんに虐められる・・・また人間さんに大事な物を奪われる・・・)
ゆっくりたちは男の姿を見て、露骨に嫌そうな顔をした。
対して男の表情はどこか楽しそうで、盛んに手持ちのベルをカランカランと鳴らしながら陽気に公園内を歩いている。
「さあさあ、みんな寄っておいで!これからとてもゆっくりできることが始まるよー……おやおやそこのきみ、なかなかゆっくりしたゆっくりだねー」
一匹のゆっくりれいむの前で立ち止まると、男はその場に荷物を置いて腰をおろした。
「ゆっ、もしかしてれいむのこと?」
「そうだよ君のことだよ、ほかに誰がいるってんだい」
「ゆふふ、ゆっくりしたれいむにこえをかけるなんて、おにいさんはなかなかいいおめめをしてるね!!」
「そうかい、ありがとう」
「おにいさんゆっくりしていってね!!……ゆゆ?なんだかいいにおいがするよ」
「そうだよ君のことだよ、ほかに誰がいるってんだい」
「ゆふふ、ゆっくりしたれいむにこえをかけるなんて、おにいさんはなかなかいいおめめをしてるね!!」
「そうかい、ありがとう」
「おにいさんゆっくりしていってね!!……ゆゆ?なんだかいいにおいがするよ」
男は袋の中から、湯気に覆われた紙袋をそろりと取り出し、ゆっくりれいむの前にそれを近づけてやった。
「そう、これからとってもゆっくりできることが始まるのさ。さあ、みんな集まったら話を始めるから、公園内のゆっくりたちを集めておいで」
「このにおいはあまあまさん!?ゆゆ、あまあまさんがたべれるよ!!みんなゆっくりあつまってね!!」
「このにおいはあまあまさん!?ゆゆ、あまあまさんがたべれるよ!!みんなゆっくりあつまってね!!」
不安げな顔をしていたれいむだったが、男がなんだかゆっくりできそうな人間さんだということが分かると、
満面の笑みを浮かべながら公園内を走り回り、他のゆっくりたちに声をかけていった。
満面の笑みを浮かべながら公園内を走り回り、他のゆっくりたちに声をかけていった。
「あのおにいさんはとってもゆっくりしてるにんげんさんだよ!!あのおにいさんはきっとれいむたちにあまあまさんをたべさせてくれるつもりだよ!!」
「あまあまさん!?・・・でもなんだかあやしいんだぜ、まりさはいままでそんなやさしいにんげんさんにあったことがないんだぜ」
「むきゅ、そうよ!!にんげんさんにはいつもいつもひどいことをされてきたわ。こんかいだってきっとひどいことされるにきまってるわ!!」
「にんげんさんはわからないよーちぇんはいままでにんげんさんにいじめられてきたよー。・・・??」
「あまあまさん!?・・・でもなんだかあやしいんだぜ、まりさはいままでそんなやさしいにんげんさんにあったことがないんだぜ」
「むきゅ、そうよ!!にんげんさんにはいつもいつもひどいことをされてきたわ。こんかいだってきっとひどいことされるにきまってるわ!!」
「にんげんさんはわからないよーちぇんはいままでにんげんさんにいじめられてきたよー。・・・??」
ゆっくりたちの中で一番鼻のきくちぇんが、男のほうから流れてくる甘い香りを嗅ぎ取った。
すると、困惑顔をしていたちぇんの眉がぴんっとつり上がり、そのまま匂いのするほうへちょんちょんと飛び跳ねていった
すると、困惑顔をしていたちぇんの眉がぴんっとつり上がり、そのまま匂いのするほうへちょんちょんと飛び跳ねていった
「なんだかあまいにおいがするんだね、わかるよーー」
「ちぇんまつんだぜ!!そっちにはにんげんさんが・・・ゆゆ?」
「どうしたのまりさ・・・?ゆ、なんだかとかいはなにおいがするわ」
「むきゅ、ありすまでどうしたの!?そっちにはにんげんさんがいるのよ!!」
「ちぇんまつんだぜ!!そっちにはにんげんさんが・・・ゆゆ?」
「どうしたのまりさ・・・?ゆ、なんだかとかいはなにおいがするわ」
「むきゅ、ありすまでどうしたの!?そっちにはにんげんさんがいるのよ!!」
3匹は甘い香りに誘われ、ぱちゅりーは3匹を追いかけるようにして男のほうへと近寄っていった。
男は相変わらず楽しそうにベルを振り続けている。
男は相変わらず楽しそうにベルを振り続けている。
「ゆっ、たしかににんげんさんのほうからあまいにおいがするんだぜ!!」
「とってもえれがんとなにおいね、とかいはなありすにぴったりのにおいよ!!」
「ぜぇぜぇ、みんなまって・・・むきゅっ?なんだかおいしそうなにおいがするわ」
「にんげんさん、にんげんさんはもしかしてちぇんたちにあまあまさんをくれるの?」
「それはみんなが集まってからのお楽しみさ。さあ、君たちもみんなを集めておくれ」
「とってもえれがんとなにおいね、とかいはなありすにぴったりのにおいよ!!」
「ぜぇぜぇ、みんなまって・・・むきゅっ?なんだかおいしそうなにおいがするわ」
「にんげんさん、にんげんさんはもしかしてちぇんたちにあまあまさんをくれるの?」
「それはみんなが集まってからのお楽しみさ。さあ、君たちもみんなを集めておくれ」
そういうと男は袋から歯車のようなものを取り出し、それをベンチの上に置いた。
まりさは興味津々でそれを眺めていたが、やがて男がカラカラとそれを回し、
中から何か白い玉が出てきたのを見て、興奮のあまりその場でぴょんぴょんと飛び跳ねてみせた。
まりさは興味津々でそれを眺めていたが、やがて男がカラカラとそれを回し、
中から何か白い玉が出てきたのを見て、興奮のあまりその場でぴょんぴょんと飛び跳ねてみせた。
「ゆゆっ、なんだかおもしろいことがはじまりそうなんだぜ、そうときまればはやくみんなをあつめてくるんだぜ!!」
「まって、ちぇんも、ちぇんもいくよー」
「まって、ちぇんも、ちぇんもいくよー」
それから10分後、公園内にいたゆっくりたちすべてが男の周りに集まった。
ゆっくりたちはそわそわしながら雑談したり、男に質問を投げかけたりして何かが始まるのを待ち続ける。
すると男は、集まったゆっくりの数をかぞえながら噴水近くのベンチに腰を掛け、ゆっくりたちに向かって一声を放った。
ゆっくりたちはそわそわしながら雑談したり、男に質問を投げかけたりして何かが始まるのを待ち続ける。
すると男は、集まったゆっくりの数をかぞえながら噴水近くのベンチに腰を掛け、ゆっくりたちに向かって一声を放った。
「さあさあ始まるよ!!園内福引き掃除大会の開催だ!ちっちゃな子はなるべく前のほうに寄ってきてね」
「ゆわああああい」
「ゆっくちーー!!」
「ゆわああああい」
「ゆっくちーー!!」
男の声につられて、小さな子ゆっくりたちが男の足元へと寄っていった。
最初は不審な男を疑いの目で見ていたゆっくりたちだったが、今となっては子ゆっくりの行動を戒めるものはだれもいない。
最初は不審な男を疑いの目で見ていたゆっくりたちだったが、今となっては子ゆっくりの行動を戒めるものはだれもいない。
「おやおや良い子だねー。さて、今回の福引きの景品はなんと、ゆっくりならみんな大好き、一粒でおくち一杯に幸せを伝えるあまあまさんだ!」
「「「あまあまさん!!」」」
「他にも豪華景品がたくさん用意されているから、みんな張り切って挑戦してね!!」
「ゆひゃーーーーーー」
「ゆほほーーーーい」
「ゆっくちーーーーー!!ゆっくちーーーーー!!」
「「「あまあまさん!!」」」
「他にも豪華景品がたくさん用意されているから、みんな張り切って挑戦してね!!」
「ゆひゃーーーーーー」
「ゆほほーーーーい」
「ゆっくちーーーーー!!ゆっくちーーーーー!!」
甘いものを食べる機会がほとんど無いゆっくりたちは、あまあまという言葉を聞いて狂喜乱舞した。
男が公園にやってきた当初、ゆっくりたちはゆっくりぷれいすを奪われるという落胆の気持ちが強かったが、
今はそんな悲観的な考えは完全に吹き飛び、ゆっくりぷれいすでこれからずっとずっとゆっくりできるんだという根拠の無い確信を持つことになった。
ゆっくりたちは男の言った「福引き掃除大会」の意味をまるで理解していなかったが、
一同それは、あまいものがたくさん食べられるあまあまパーティーだろうなーと考えていた。
男が公園にやってきた当初、ゆっくりたちはゆっくりぷれいすを奪われるという落胆の気持ちが強かったが、
今はそんな悲観的な考えは完全に吹き飛び、ゆっくりぷれいすでこれからずっとずっとゆっくりできるんだという根拠の無い確信を持つことになった。
ゆっくりたちは男の言った「福引き掃除大会」の意味をまるで理解していなかったが、
一同それは、あまいものがたくさん食べられるあまあまパーティーだろうなーと考えていた。
「おほん、では早速本題へ。色々な豪華景品が当たる福引きだけど、それに挑戦するには1つ条件があるよ」
「ゆ?」
「じょうけん?」
「そう、その条件とは、この公園内に落ちているゴミを拾ってくることだ」
「ゆゆ?」
「むきゅ?ごみをひろってくる・・・?」
「ゆ?」
「じょうけん?」
「そう、その条件とは、この公園内に落ちているゴミを拾ってくることだ」
「ゆゆ?」
「むきゅ?ごみをひろってくる・・・?」
ゆっくりたちはみんな、頭に?マークをつけたような表情でお互いに顔を見合わせた。
(これからあまあまパーティーが始まると思ってたのに、何故か公園のゴミを拾う話になってる?)
ゆっくりたちはひどく混乱した。
(これからあまあまパーティーが始まると思ってたのに、何故か公園のゴミを拾う話になってる?)
ゆっくりたちはひどく混乱した。
「ゆゆ?にんげんさんはれいむたちにあまあまさんをたべさせてくれるんじゃないの??」
「いや、さすがに景品をただで君たちにあげることはできないねぇ、世の中そんなに甘くはないよ。そうだな、いうなれば等価交換ってやつだ」
「とうかこうかん?」
「君たちはあまあまとやらが食べたい、一方でこちらはゴミを無くして公園を綺麗にしたい、ならお互いがそれを実現し合えばいいというわけだ」
「ゆゆっ?」
「むきゅ、どういうことなの??」
「ゆへへ、にんげんさんはものわかりがいいのぜ!!」
「いや、さすがに景品をただで君たちにあげることはできないねぇ、世の中そんなに甘くはないよ。そうだな、いうなれば等価交換ってやつだ」
「とうかこうかん?」
「君たちはあまあまとやらが食べたい、一方でこちらはゴミを無くして公園を綺麗にしたい、ならお互いがそれを実現し合えばいいというわけだ」
「ゆゆっ?」
「むきゅ、どういうことなの??」
「ゆへへ、にんげんさんはものわかりがいいのぜ!!」
多くのゆっくりは男の言葉が理解できず、口をポカンと開けていたが、
中に物分かりのいいゆっくりがいたようで、そのゆっくりは早速その場を離れ、
それからすぐ、誇らしげにお菓子袋のゴミを口に咥えて戻ってきた。
中に物分かりのいいゆっくりがいたようで、そのゆっくりは早速その場を離れ、
それからすぐ、誇らしげにお菓子袋のゴミを口に咥えて戻ってきた。
「にんげんさん、こういうことなのぜ?」
「おっと、さっそく挑戦者が現れたようだな。この大きさのゴミだと……2回!2回の挑戦権が与えられるよ」
「ゆへへ、さっそくあまあまさんはこのまりさがいただきなんだぜ!!」
「ゆゆ?ごみをひろってきたらあまあまさんがたべれるの??」
「むきゅ、ぱちぇはまだなにがなんだかさっぱりわからないわ」
「わからないよーー」
「おっと、さっそく挑戦者が現れたようだな。この大きさのゴミだと……2回!2回の挑戦権が与えられるよ」
「ゆへへ、さっそくあまあまさんはこのまりさがいただきなんだぜ!!」
「ゆゆ?ごみをひろってきたらあまあまさんがたべれるの??」
「むきゅ、ぱちぇはまだなにがなんだかさっぱりわからないわ」
「わからないよーー」
ゆっくりたちがざわざわとざわめき始めたところで、男はベンチの上のものをまりさの前に置いた。
まりさは目をキラキラ輝かせ、歯車のようなそれにそろりそろりと近寄っていった。
ゆっくりまりさは、めずらしいものに特別興味を抱く習性を持っているらしい。
まりさは目をキラキラ輝かせ、歯車のようなそれにそろりそろりと近寄っていった。
ゆっくりまりさは、めずらしいものに特別興味を抱く習性を持っているらしい。
「おや君は確か、これを回す所を楽しそうに見てた子だね……ということは、これから何をするか想像できるよね?」
「ぐーるぐーるまわすんだぜ!」
「そう、その通り。ここをもってグルグル回すと、このガラガラの中から小さな玉が出てくるんだ。玉の色が白以外なら大当たり、その場で色に応じた景品をあげるよ」
「ゆっへっへ、さっそくまわすんだぜ!!」
「ゆ?」
「ぐーるぐーるまわすんだぜ!」
「そう、その通り。ここをもってグルグル回すと、このガラガラの中から小さな玉が出てくるんだ。玉の色が白以外なら大当たり、その場で色に応じた景品をあげるよ」
「ゆっへっへ、さっそくまわすんだぜ!!」
「ゆ?」
完全に置いてけぼりのゆっくりたちを尻目に、まりさは小さな取っ手を口に咥えてそれをグルグルと回した。
ぎこちないまりさの動きに反して、ガラガラはいともたやすくクルリクルリと回る。
取っ手の回転半径が小さく設定されていて、さらに不器用なゆっくりでも簡単に回せるような補助機能がついているようだ。
ぎこちないまりさの動きに反して、ガラガラはいともたやすくクルリクルリと回る。
取っ手の回転半径が小さく設定されていて、さらに不器用なゆっくりでも簡単に回せるような補助機能がついているようだ。
「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆゆ!」
まりさはガラガラから出てきた玉の色を確認する。
出てきた玉は、白い色をしていた。
出てきた玉は、白い色をしていた。
「ああ残念、白だからはずれだね。でもチャンスはもう一回あるから気を取り直して頑張ってね」
「ゆっ、も、もういっかいだぜ!ゆっ、ゆっ、ゆっ」
「ゆっ、も、もういっかいだぜ!ゆっ、ゆっ、ゆっ」
ポトッ
次にガラガラから出てきた玉は、青い色をしていた。
次にガラガラから出てきた玉は、青い色をしていた。
「おお、大当たりーー」
すかさず男は手に持っていたベルをカランカランと鳴らした。
「ゆ!ゆゆゆ!!」
ゆっくりまりさは、じわじわと沸いてくる幸福感に浸りながら歓喜の声をあげた。
本来、この男が鳴らすベルは、当たりが出たことを周りの人に知らせて楽しむものなのだが、
ベルの音を聞いたのはそこに集まったゆっくりたちだけだった。もちろん、そのベルを鳴らす意味をゆっくりたちは知らない。
しかし、何となく賑やかな雰囲気を感じ取ったゆっくりたちは、これからまりさの身に何かいいことが起こるんだな、と直感的に悟った。
そして同時に、身内の喜びを称える清清しい気持ちと、なんだか羨ましいというもやもやした気持ちになった。
本来、この男が鳴らすベルは、当たりが出たことを周りの人に知らせて楽しむものなのだが、
ベルの音を聞いたのはそこに集まったゆっくりたちだけだった。もちろん、そのベルを鳴らす意味をゆっくりたちは知らない。
しかし、何となく賑やかな雰囲気を感じ取ったゆっくりたちは、これからまりさの身に何かいいことが起こるんだな、と直感的に悟った。
そして同時に、身内の喜びを称える清清しい気持ちと、なんだか羨ましいというもやもやした気持ちになった。
「ゆ、まりさだけずるいよ!!」
「ちぇんもーちぇんもー」
「まあまあおちつくんだぜ。それでにんげんさん、このまりさになにをくれるんだぜ?」
「ちぇんもーちぇんもー」
「まあまあおちつくんだぜ。それでにんげんさん、このまりさになにをくれるんだぜ?」
まりさはどやっどやっとした顔で男のほうを見る。
「まりさくんといったな、それじゃあ上を向いてそのまま目を閉じてくれ。それから大きく口を開けてくれ」
「わかったんだぜ、ゆあーーーー」
「わかったんだぜ、ゆあーーーー」
まりさは男の指示通りに行動する。すると男の手からパラパラと何か白い粉がこぼれ、それがまりさの口の中へ入っていった。
その直後まりさは目を開いて大きな声を出した。
その直後まりさは目を開いて大きな声を出した。
「し、しあわせーーーーーーー!!あまあまさんはとってもゆっくりできるんだぜ!!」
「ゆっ、あまあまさん!?」
「ゆっ、あまあまさん!?」
男はまりさに、砂糖の粒をひとつまみ与えてやった。
それは、当たりの中では一番ランクの低い5等賞の景品なのだが、
甘いものが大好きなゆっくりにとって、砂糖の粒を少し舐めるだけでも「ゆっくりできる」と感じられるらしい。
まりさはまさに、砂糖ひとつまみ分のしあわせーを堪能した。
それは、当たりの中では一番ランクの低い5等賞の景品なのだが、
甘いものが大好きなゆっくりにとって、砂糖の粒を少し舐めるだけでも「ゆっくりできる」と感じられるらしい。
まりさはまさに、砂糖ひとつまみ分のしあわせーを堪能した。
「ゆへへ、まりさはいまとってもしあわせーだぜ」
「ゆゆっ、れいみゅもあまあましゃんほちいよーー」
「あみゃあみゃしゃん!!」
「さあ実践するところも見てもらったことだし、これでだいたいは分かったかな?それじゃあここで1つルールを付け加える」
「ゆゆ?」
「いくらゴミを拾ってくれば良いといっても、他のものが拾ったゴミを奪うのは禁止だ。
奪ったことが分かった時点でそんな卑怯者は失格にするぞ。それじゃあみんな、ゴミをどんどん拾ってきてくれ」
「ゆっくりりかいしたよ!!」
「むきゅ、これはまけてられないわね!!」
「ゆゆっ、れいみゅもあまあましゃんほちいよーー」
「あみゃあみゃしゃん!!」
「さあ実践するところも見てもらったことだし、これでだいたいは分かったかな?それじゃあここで1つルールを付け加える」
「ゆゆ?」
「いくらゴミを拾ってくれば良いといっても、他のものが拾ったゴミを奪うのは禁止だ。
奪ったことが分かった時点でそんな卑怯者は失格にするぞ。それじゃあみんな、ゴミをどんどん拾ってきてくれ」
「ゆっくりりかいしたよ!!」
「むきゅ、これはまけてられないわね!!」
こうして園内福引き掃除大会が本格的に始まった。
ゆっくりたちは公園内を隅々まで散策し、ゴミと思われるものを見つけてはそれを手当たりしだい集めていった。
お菓子の袋などの人工的なゴミから、枯れ葉や木の枝のような自然のものまで。
ゆっくりたちにとって普段はただのゴミにしか見えなかったものが、この日ばかりは無数に存在する黄金の粒のように思えた。
ゆっくりたちは公園内を隅々まで散策し、ゴミと思われるものを見つけてはそれを手当たりしだい集めていった。
お菓子の袋などの人工的なゴミから、枯れ葉や木の枝のような自然のものまで。
ゆっくりたちにとって普段はただのゴミにしか見えなかったものが、この日ばかりは無数に存在する黄金の粒のように思えた。
「ところでまりさくん、君はもう行かなくていいのかい?」
「ゆゆ?」
「さっき君が当てたのは、今回の景品の中では一番当たりやすい景品なんだ。そして景品はほかにもまだたくさんある」
「ゆゆっ、けいひんはほかにもまだあるのぜ?」
「そうだ。中にはもっとおいしくて、もっといいものもあるだろうな。さあまりさくん、君はそんな景品を一発当ててみたいと思わないかい?」
「ゆゆ!!」
「ゆゆ?」
「さっき君が当てたのは、今回の景品の中では一番当たりやすい景品なんだ。そして景品はほかにもまだたくさんある」
「ゆゆっ、けいひんはほかにもまだあるのぜ?」
「そうだ。中にはもっとおいしくて、もっといいものもあるだろうな。さあまりさくん、君はそんな景品を一発当ててみたいと思わないかい?」
「ゆゆ!!」
その言葉を聞いて、幸福感に浸っていたまりさはふと我に返り、公園の広場へと足早に跳ねていった。
男はその様子をただ黙って眺めていた。
男はその様子をただ黙って眺めていた。
それから2時間後、30リットルのポリ袋一杯のゴミが男の下に集まった。
「結構集まったな。よし、そろそろ終わりにしよう」
男はその場でポンポンと軽く手を2回叩いた。
「これから福引きを終えたものにはシールを貼っていく。シールを貼られたものは、それ以上ゴミを持ってきても無効だから注意してくれ」
男はたった今福引きを終えたゆっくりの頭のお飾りに、小さな色つきの丸いシールを一枚貼ると、
まだこれからおもしろいことがあるから、福引きが終わってもとりあえず近くにいてくれ、とゆっくりたちに伝えた。
福引きを終えたゆっくりたちは、ちょうど福引をしているゆっくりの周りに集まってその観客となった。
まだこれからおもしろいことがあるから、福引きが終わってもとりあえず近くにいてくれ、とゆっくりたちに伝えた。
福引きを終えたゆっくりたちは、ちょうど福引をしているゆっくりの周りに集まってその観客となった。
「さてお次は、そこのおちびちゃんだね。おちびちゃんの持ってきたゴミだと、1回だね。さあ1回だけ回しておくれ」
一匹一匹のゆっくりが順番にガラガラを回すので、ゆっくりたちの福引きには案外時間が掛かる。
「ゆんしょゆんしょ、ゆうう、まわらにゃいよぉおおおお」
「しかたないねおちびちゃん、おかーさんがいっしょにぐーるぐーるまわしてあげるよ!!」
「ゆっくちーー!ゆんしょ、ゆんしょ、おきゃーしゃんといっしょにぐーりゅぐーりゅ」
「ゆふふ、なにがでるのかおたのしみーだね!!ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・ゆゆ?どぼぢでなんにもでてこないのぉおおお」
「おいおい逆に回してるよ」
「しかたないねおちびちゃん、おかーさんがいっしょにぐーるぐーるまわしてあげるよ!!」
「ゆっくちーー!ゆんしょ、ゆんしょ、おきゃーしゃんといっしょにぐーりゅぐーりゅ」
「ゆふふ、なにがでるのかおたのしみーだね!!ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・ゆゆ?どぼぢでなんにもでてこないのぉおおお」
「おいおい逆に回してるよ」
そんな茶番も交えつつ福引きは進行していった。
「ああ残念、君は確かこれで5回連続でハズレだったね」
「むきゅ・・・」
「仕方ない、5回ハズレた君には参加賞をあげよう。参加賞はこれ、ペットショップにも売ってあるゆっくりふーど5粒だ!ゆっくり食べていってね!!」
「むきゅ・・・」
「仕方ない、5回ハズレた君には参加賞をあげよう。参加賞はこれ、ペットショップにも売ってあるゆっくりふーど5粒だ!ゆっくり食べていってね!!」
ぱちゅりーはゆっくりたちの中でも特に運が悪かった。
園内を歩いていて人間さんに蹴り飛ばされた回数はぱちゅりーがダントツで多かったし、
食べたものが腐っていたためにお腹を壊すことも頻繁にあった。
歩いていて真っ先に疲れるのはぱちゅりーだし、ぱちゅりーは匂いにも鈍感だった。
貧乏くじを引くのはいつもぱちゅりー、でも今回はどうやらぱちゅりーにも福が巡ってきたようだ。
園内を歩いていて人間さんに蹴り飛ばされた回数はぱちゅりーがダントツで多かったし、
食べたものが腐っていたためにお腹を壊すことも頻繁にあった。
歩いていて真っ先に疲れるのはぱちゅりーだし、ぱちゅりーは匂いにも鈍感だった。
貧乏くじを引くのはいつもぱちゅりー、でも今回はどうやらぱちゅりーにも福が巡ってきたようだ。
「むきゅ!にんげんさん、ありがとう!!」
「どういたしまして。君は体に見合わず一生懸命頑張ったんだ、それくらいの報酬が無いと割りに合わないってもんだよ。さてお次は」
「ちぇんのばんだねー」
「どういたしまして。君は体に見合わず一生懸命頑張ったんだ、それくらいの報酬が無いと割りに合わないってもんだよ。さてお次は」
「ちぇんのばんだねー」
ゆっくりたちの福引きは、今までに5等が54回、4等が7回、3等が2回当たった。
5等の景品は砂糖ひとつまみで、4等の景品は小さじ一杯の砂糖、3等は飴玉1粒、2等と1等はまだ当たりが出ていない。
だからゆっくりたちは2等と1等の景品が何なのかまだ知らなかった。
しかし、ちぇんはそのうちの片方が何なのかを知っている。
男が公園にやってきたときに漂わせていた甘い香り、それはやがてゆっくりたちの前から忽然と消えてしまったのだが、
ちぇんは、甘い香りのする紙袋を男がバックに仕舞い込んだのをちゃんと見ていた。
そしてちぇんはその匂いに心当たりがあった。それは、公園の外の屋台で売られているたい焼きだ。
ちぇんは以前何度もその屋台に近づいていっては、屋台のおじさんから軽くあしらわれ、時々おじさんに蹴り飛ばされていた。
しかしどうしてもちぇんはその屋台のたい焼きが食べたくて、ある日おじさんのいない間を狙って商品を盗み食いしようとした。
そこへちょうど帰ってきたおじさんに見つかってしまい、その結果、ちぇんは近くの木へ一日中吊るし上げられてしまった。
解放されて以来その屋台の近くには行ってないのだが、ちぇんはずっとそのたい焼きの甘い匂いが忘れられないでいた。
5等の景品は砂糖ひとつまみで、4等の景品は小さじ一杯の砂糖、3等は飴玉1粒、2等と1等はまだ当たりが出ていない。
だからゆっくりたちは2等と1等の景品が何なのかまだ知らなかった。
しかし、ちぇんはそのうちの片方が何なのかを知っている。
男が公園にやってきたときに漂わせていた甘い香り、それはやがてゆっくりたちの前から忽然と消えてしまったのだが、
ちぇんは、甘い香りのする紙袋を男がバックに仕舞い込んだのをちゃんと見ていた。
そしてちぇんはその匂いに心当たりがあった。それは、公園の外の屋台で売られているたい焼きだ。
ちぇんは以前何度もその屋台に近づいていっては、屋台のおじさんから軽くあしらわれ、時々おじさんに蹴り飛ばされていた。
しかしどうしてもちぇんはその屋台のたい焼きが食べたくて、ある日おじさんのいない間を狙って商品を盗み食いしようとした。
そこへちょうど帰ってきたおじさんに見つかってしまい、その結果、ちぇんは近くの木へ一日中吊るし上げられてしまった。
解放されて以来その屋台の近くには行ってないのだが、ちぇんはずっとそのたい焼きの甘い匂いが忘れられないでいた。
「たいやきさん・・・」
「ん、何か言ったかい?」
「なんでもないよーそれじゃあぐるぐるまわすよー」
「ん、何か言ったかい?」
「なんでもないよーそれじゃあぐるぐるまわすよー」
この日7回目のトライ、ちぇんはすでに5等を2回も当てていたが、4等以上はまだ当てていない。
これが恐らく最後のチャンス、この機会を逃せばもう、たい焼きを食べられるチャンスは生涯やってこないだろう。
ガラガラと玉同士のぶつかる音が鳴り響き、やがてそこから1つの玉が出てきた。
ちぇんの前に出てきた小さな玉は、緑色をしていた。
これが恐らく最後のチャンス、この機会を逃せばもう、たい焼きを食べられるチャンスは生涯やってこないだろう。
ガラガラと玉同士のぶつかる音が鳴り響き、やがてそこから1つの玉が出てきた。
ちぇんの前に出てきた小さな玉は、緑色をしていた。
「大当たりーーー」
「・・・・」
「・・・・」
ちぇんは最後に大当たりを引いた。
ちぇんが当てた等級は、4等だった。
ちぇんが当てた等級は、4等だった。
「さいごはまりさのばんだぜ!!」
「おやおや最後は君か。君には何だか親近感を抱いてしまうね、いやー参ったなー」
「ゆゆ?どういうことなんだぜ?」
「おやおや最後は君か。君には何だか親近感を抱いてしまうね、いやー参ったなー」
「ゆゆ?どういうことなんだぜ?」
まりさの黒いとんがり帽子に丸いシールを貼り終えると、男は頭をかきながらまりさの帽子を眺めた
「いやいやなんでもないよ。いくら親近感が沸くといっても他のものたちの手前、君だけ特別扱いすることはできないからね。
さあどうぞ回しておくれ。ちなみに1等2等の玉はそれぞれ1つずつ、確かにこの中に入ってるよ」
「ゆ!それじゃあいっとうはきっとまりさのものなんだぜ!!」
「そうなるといいね」
さあどうぞ回しておくれ。ちなみに1等2等の玉はそれぞれ1つずつ、確かにこの中に入ってるよ」
「ゆ!それじゃあいっとうはきっとまりさのものなんだぜ!!」
「そうなるといいね」
まりさは取っ手を口に咥え、だいぶ慣れた動きでそれをぐるぐると回した。
小さな塊がまりさの前にポトリと落ちる。
小さな塊がまりさの前にポトリと落ちる。
ガラガラの中からは、銀色の玉が出てきた。
「ゆあ、や、や、やったぜーーーー!!」
「銀の玉は……2等だ」
「にとう!?」
「むきゅ!!」
「たいやきさん・・・」
「銀の玉は……2等だ」
「にとう!?」
「むきゅ!!」
「たいやきさん・・・」
男は手に持っていたベルを2、3回振ると、自分のバックの中から手のひらサイズの包み紙を取り出した。
「たいやきさん!!」
「おお、猫っぽい君、よくこれがたい焼きだって分かったね。その通り、2等の景品はこのたい焼き丸々一個だよ」
「ゆ!!!」
「おお、猫っぽい君、よくこれがたい焼きだって分かったね。その通り、2等の景品はこのたい焼き丸々一個だよ」
「ゆ!!!」
たい焼きならまりさも知っている。公園の中で人間さんが食べているのを頻繁に見かけるからだ。
しかし、まりさがそれを実際に口にする機会は今までに一度も無かったし、このようなきっかけでもなければ、これからもずっとそんな機会はなかっただろう。
しかし、まりさがそれを実際に口にする機会は今までに一度も無かったし、このようなきっかけでもなければ、これからもずっとそんな機会はなかっただろう。
「ほんとうに、ほんとうにたいやきさんたべていいのぜ?」
「ああ本当だ。当たりが出なければこのたい焼きは後で食べようと思ってたんだが、まあ当たりは当たりだ。遠慮せずたんと食べておくれ」
「ゆへへ、いただきまーーす!!・・・ところでにんげんさん」
「ん、なんだい?」
「ああ本当だ。当たりが出なければこのたい焼きは後で食べようと思ってたんだが、まあ当たりは当たりだ。遠慮せずたんと食べておくれ」
「ゆへへ、いただきまーーす!!・・・ところでにんげんさん」
「ん、なんだい?」
一息ついてからまりさは言葉を続けた。
「このたいやきさんは、まりさのおともだちとわけていっしょにたべてもいいのぜ?」
「……っ」
「……っ」
男は言葉に詰まった。そしてすぐには返事をしなかった。
特別返答に悩むような質問ではないし、たい焼きを分けて食べるのは別に悪いことでもない。
男は、軽く目をつぶった。
特別返答に悩むような質問ではないし、たい焼きを分けて食べるのは別に悪いことでもない。
男は、軽く目をつぶった。
「………………」
「ゆゆ?」
「自由だ。好きにするといい」
「ゆ!ありがとうなんだぜ!!」
「ゆゆ?」
「自由だ。好きにするといい」
「ゆ!ありがとうなんだぜ!!」
まりさは口でたい焼きの一部をちぎって、真っ先にちぇんの前に置いてあげた。
「ゆへん、ちぇんがまえからたいやきさんをたべたかったこと、まりさはよくしってるんだぜ!!」
「まりさ!?」
「まりさ!?」
ちぇんは驚くような仕草を見せたが、まりさはちぇんにウインクだけしてみせた。
「それからつぎはれいむ、ぱちゅりー、それからありす、さあみんなでいっしょにたべるんだぜ」
「ゆゆ、まりさ!!」
「むきゅっ」
「まりさ・・・なんてとかいはなのかしら」
「ゆゆ、まりさ!!」
「むきゅっ」
「まりさ・・・なんてとかいはなのかしら」
5匹はそれぞれのたい焼きを頬張り、今までに見せたことの無い幸せそうな顔をしながらそれを完食した。
その他大勢のゆっくりは、それを羨ましそうにただじっと見つめていた。
そんなゆっくりたちの様子を男は静かに観察していたが、やがて話を始める。
その他大勢のゆっくりは、それを羨ましそうにただじっと見つめていた。
そんなゆっくりたちの様子を男は静かに観察していたが、やがて話を始める。
「さて諸君、第1回園内福引き掃除大会はこれで終了だが……」
ゆっくりたちの意識は、たい焼きを食べていた5匹のゆっくりから、話しを始めた男のほうへと向いた。
男はゆっくりたち1匹1匹を見ながら話を続ける。
男はゆっくりたち1匹1匹を見ながら話を続ける。
「正直、何か物足りないなぁと感じないかな?」
「ゆ?」
「甘いものをたっくさんお家に蓄えられたらいいなぁと思ったりしないかい?」
「ゆゆ?」
「いつでも好きなときに食べられる甘いものがあればかなり幸せ、けれども甘いものはそう滅多なことでは手に入らない。そこで……」
「ゆん?」
「こき使うようで悪いんだが、これからもう一度ゴミ拾いのお手伝いをしてみないかい?」
「ゆ?」
「甘いものをたっくさんお家に蓄えられたらいいなぁと思ったりしないかい?」
「ゆゆ?」
「いつでも好きなときに食べられる甘いものがあればかなり幸せ、けれども甘いものはそう滅多なことでは手に入らない。そこで……」
「ゆん?」
「こき使うようで悪いんだが、これからもう一度ゴミ拾いのお手伝いをしてみないかい?」
男の言葉を聞いて、ゆっくりたちの目が一斉にキラリと輝いた。
「あまあまさんいっぱい!!れいむはごみひろいのおてつだいするよ!!」
「あまあましゃん!!」
「あまあましゃん!!」
甘い砂糖の味がゆっくりたちの脳裏によぎる。
あんなに甘くておいしいものを毎日、おなか一杯食べられたらどんなに幸せなことだろう、
ゆっくりたちはそれを想像するだけで、とてもしあわせーな気持ちになった。
あんなに甘くておいしいものを毎日、おなか一杯食べられたらどんなに幸せなことだろう、
ゆっくりたちはそれを想像するだけで、とてもしあわせーな気持ちになった。
「ゆっくりおてつだいさせてね!!ゆっくりおてつだいさせてね!!」
「みんな意欲的だね。でもこの公園のゴミはだいぶ拾ったから、今度は違う公園のゴミ拾いを手伝ってほしいんだ」
「ゆゆ?」
「ということで、ここから少し移動することになるんだがそれでも構わないかい?」
「ぜんぜんだいじょうぶだよ!!おにいさんゆっくりしていってね!!」
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
「そうか、それじゃあ後で移動するからみんな少しここで待っててくれ」
「ゆっくりーー!!」
「みんな意欲的だね。でもこの公園のゴミはだいぶ拾ったから、今度は違う公園のゴミ拾いを手伝ってほしいんだ」
「ゆゆ?」
「ということで、ここから少し移動することになるんだがそれでも構わないかい?」
「ぜんぜんだいじょうぶだよ!!おにいさんゆっくりしていってね!!」
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
「そうか、それじゃあ後で移動するからみんな少しここで待っててくれ」
「ゆっくりーー!!」
そういうと男は公園の入り口へと向かい、「園内清掃中につき立ち入りはご遠慮下さい」と書かれた看板を担ぎ上げた。
それから公園の傍にやってきたトラックへ荷物一式を積み込むと、今度はゆっくりたちをトラックのほうへと誘導した。
ゆっくりたちは男の後を、まるで小さなひよこのように群れながらついていく。
それから公園の傍にやってきたトラックへ荷物一式を積み込むと、今度はゆっくりたちをトラックのほうへと誘導した。
ゆっくりたちは男の後を、まるで小さなひよこのように群れながらついていく。
「さあ、次の○○公園は少し離れた場所にあるから、車に乗って移動しよう。
みんなトラックの荷台に乗ってくれ。少し狭いけど、到着するまでの辛抱だから少し我慢してくれ」
「ゆゆ!すぃーだぜ!!にんげんさんのすぃーにのっていどうできるんだぜ!!」
「みゃみゃ、すぃーってにゃに?」
「すぃーはとってもはやくいどうできるのりものだよ!!すぃーにのるととってもゆっくりできるよ!!」
「とってもゆっくちできりゅ!?れいみゅすぃーにのりちゃいよ!!」
みんなトラックの荷台に乗ってくれ。少し狭いけど、到着するまでの辛抱だから少し我慢してくれ」
「ゆゆ!すぃーだぜ!!にんげんさんのすぃーにのっていどうできるんだぜ!!」
「みゃみゃ、すぃーってにゃに?」
「すぃーはとってもはやくいどうできるのりものだよ!!すぃーにのるととってもゆっくりできるよ!!」
「とってもゆっくちできりゅ!?れいみゅすぃーにのりちゃいよ!!」
男はトラックの運転手と協力して、集まった40匹ほどのゆっくりをトラックの荷台に乗せ、
緑色のシートをゆっくりたちの上からかぶせて紐で固定した。
緑色のシートをゆっくりたちの上からかぶせて紐で固定した。
「ゆゆ?なんだかまわりがみどりいろになったよ!!」
「走ってる間に車から落ちてしまったら大変だからね。少し我慢しておくれよ」
「ゆゆ、ゆっくりりかいしたよ!!」
「おそとのけしきがみれなくてすこしざんねんなんだぜ」
「走ってる間に車から落ちてしまったら大変だからね。少し我慢しておくれよ」
「ゆゆ、ゆっくりりかいしたよ!!」
「おそとのけしきがみれなくてすこしざんねんなんだぜ」
緑色のシートを被せられたことに対してゆっくりたちは文句を言わず、狭い荷台の上でそれぞれ楽な姿勢を模索し始めた。
「ゆっ、ゆっ、ゆゆ、かべにもたれるとなんだかゆっくりできるんだぜ」
「すぃーのうえはせまいみたいだから、おちびちゃんはおかーさんたちのあいだのすきまにはいってね!!」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!」
「準備はいいかい?それじゃあみんな出発だ」
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
「すぃーのうえはせまいみたいだから、おちびちゃんはおかーさんたちのあいだのすきまにはいってね!!」
「ゆっくちりきゃいしちゃよ!!」
「準備はいいかい?それじゃあみんな出発だ」
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
男がトラックの助手席に乗り込むと、ゆっくりたちを乗せたトラックはそのまま公園を後にした。
「いやあ、お疲れ様です」
「そっちも運転お疲れ」
「そっちも運転お疲れ」
男は運転手から手渡された缶コーヒーを掲げ、軽く乾杯の格好をしてみせた。
「それにしてもゆっくりの扱い方上手ですね」
「ああ、それは慣れだな。普段からゆっくりと接する仕事をしていると、嫌でもコツが分かってくるんだ。
……さて次の目的地は○○公園だ。○○公園で降ろしてくれるか?」
「了解です。ところで今回はどうやってゆっくりたちを手懐けたんですか?」
「今回は福引きだ」
「え、福引き?あのガラガラ回す福引き、をゆっくりにさせたんですか?」
「ああ、それは慣れだな。普段からゆっくりと接する仕事をしていると、嫌でもコツが分かってくるんだ。
……さて次の目的地は○○公園だ。○○公園で降ろしてくれるか?」
「了解です。ところで今回はどうやってゆっくりたちを手懐けたんですか?」
「今回は福引きだ」
「え、福引き?あのガラガラ回す福引き、をゆっくりにさせたんですか?」
運転手は正面をしっかりと見ながら、時々男のほうへ視線を向ける。
男はブラックコーヒーをぐいっと飲み干してから返答した。
男はブラックコーヒーをぐいっと飲み干してから返答した。
「そうだ。甘いものを景品にすると、連中は競い合うようにしてゴミを拾ってくれたよ」
「なるほど、法被を着てるのはそのためだったんですね。その福引きで1等とか2等の当たりは出たんですか?」
「2等は最後の最後に出たな。2等の景品はたい焼き丸々一個、出てなけりゃ今頃コーヒーを飲みながらここで食べてたんだがな」
「それは残念ですね。それで、1等の景品は何だったんですか?2等でたい焼きなら、1等はパウンドケーキくらいでしょうかね」
「さすがにそこまでのものは準備できないなぁ。もっとかさ張らないものだ」
「うーん、かさ張らないもので甘いものというと……」
「いや実は食べ物じゃないんだ。1等の景品はな、銅バッジだ」
「なるほど、法被を着てるのはそのためだったんですね。その福引きで1等とか2等の当たりは出たんですか?」
「2等は最後の最後に出たな。2等の景品はたい焼き丸々一個、出てなけりゃ今頃コーヒーを飲みながらここで食べてたんだがな」
「それは残念ですね。それで、1等の景品は何だったんですか?2等でたい焼きなら、1等はパウンドケーキくらいでしょうかね」
「さすがにそこまでのものは準備できないなぁ。もっとかさ張らないものだ」
「うーん、かさ張らないもので甘いものというと……」
「いや実は食べ物じゃないんだ。1等の景品はな、銅バッジだ」
男はふと、感慨深そうな目をした。
「銅バッジ……ですか?」
「そうだ。といってもただ、銅色のバッジをくれてやるという意味じゃない。
銅バッジを与えるということはもちろん、そのゆっくりを飼いゆっくりにしてやるということだ」
「でも結局1等はでなかったんですよね。1等の景品が何なのかを知ったら、連中はさぞ悔しがることでしょうね」
「そう、だからあえて明かさなかったんだが、中には銅バッジが似合いそうなゆっくりもいたよ」
「優秀なゆっくりも案外いるもんですね。それじゃあ、後でそのゆっくりだけ特別飼いゆっくりにしてあげれば……」
「いや、しょせん野良は野良だ。飼いゆっくりにふさわしいやつなら、そこで1等を当てるくらいの運は持ち合わせていただろうよ」
「運かぁ。僕なんて商店街の福引きで、今までポケットティッシュしか当たったことないんですよね。『福』って本当に引けるものなんでしょうかねぇ?」
「そうだ。といってもただ、銅色のバッジをくれてやるという意味じゃない。
銅バッジを与えるということはもちろん、そのゆっくりを飼いゆっくりにしてやるということだ」
「でも結局1等はでなかったんですよね。1等の景品が何なのかを知ったら、連中はさぞ悔しがることでしょうね」
「そう、だからあえて明かさなかったんだが、中には銅バッジが似合いそうなゆっくりもいたよ」
「優秀なゆっくりも案外いるもんですね。それじゃあ、後でそのゆっくりだけ特別飼いゆっくりにしてあげれば……」
「いや、しょせん野良は野良だ。飼いゆっくりにふさわしいやつなら、そこで1等を当てるくらいの運は持ち合わせていただろうよ」
「運かぁ。僕なんて商店街の福引きで、今までポケットティッシュしか当たったことないんですよね。『福』って本当に引けるものなんでしょうかねぇ?」
ため息をつきながら運転手はハンドルをゆっくりと左に回した。
「ああ、『福』は確かに引けるよ。ただし、それには極めて絶大な運が必要だ。並みのものではそう簡単には引けないだろうな。
だから運に自信がないものは、地道に『福』を拾う作業を続けたほうがより現実的だ」
「なるほど。福を引くのではなく、福を拾うという考え方ですね。それを聞くと何だか少し元気が出てきたような気がします」
「それは良かった。ところで今晩、一緒に飲みに行かないか?もちろん俺の奢りだ」
「いいんですか?」
「ああ、だってお前はもうすでに、小さな福を拾ったんだからな」
「あっ・・・なるほど。ははは」
だから運に自信がないものは、地道に『福』を拾う作業を続けたほうがより現実的だ」
「なるほど。福を引くのではなく、福を拾うという考え方ですね。それを聞くと何だか少し元気が出てきたような気がします」
「それは良かった。ところで今晩、一緒に飲みに行かないか?もちろん俺の奢りだ」
「いいんですか?」
「ああ、だってお前はもうすでに、小さな福を拾ったんだからな」
「あっ・・・なるほど。ははは」
木枯らしの吹きすさぶ中、街行く人々は暖かい服を羽織り、ちょっとした幸せを求めて歩いている。
一方、あまあまという大きな夢を求めてトラックに乗りこんだゆっくりたちは、緑色のシートに包まれながら皆幸せそうな顔をしていた。
一方、あまあまという大きな夢を求めてトラックに乗りこんだゆっくりたちは、緑色のシートに包まれながら皆幸せそうな顔をしていた。
「こんどこそ、いっとうのあまあまさんをあてるよ!!」
「いっとうしょうはどんなえれがんとなあまあまさんなのかしら」
「むきゅ、きっとたいやきさんよりもおいしいあまあまさんがよういされてるんだわ!!」
「でもちぇんはたいやきさんがたべれたからしあわせーだよー」
「ゆっへん、きっといっとうしょうはまりさのものなんだぜ!!なんといっても、まりさにはきょうりょくなうんがみかたしてるんだぜ!!」
「むきゅ、たしかにまりさはうんがとてもいいものね」
「ゆゆ!うんうんしゃんにゃられいみゅにもありゅよ!!」
「おちびちゃんうんうんさんじゃなくて、うんだよ。うんうんさんはいっぱいためても、おなかがいたいいたいになるだけだよ」
「ゆゆ・・・」
「でもきっと、おちびちゃんにもこれからうんがみかたしてくれるよ!!もしかしたら、いっとうしょうはおちびちゃんがげっとするかもしれないよ!!」
「ゆゆ!いっとうちょうはれいみゅのもの!!いっとうちょうはれいみゅのもの!!」
「ゆふふ」
「いっとうしょうはどんなえれがんとなあまあまさんなのかしら」
「むきゅ、きっとたいやきさんよりもおいしいあまあまさんがよういされてるんだわ!!」
「でもちぇんはたいやきさんがたべれたからしあわせーだよー」
「ゆっへん、きっといっとうしょうはまりさのものなんだぜ!!なんといっても、まりさにはきょうりょくなうんがみかたしてるんだぜ!!」
「むきゅ、たしかにまりさはうんがとてもいいものね」
「ゆゆ!うんうんしゃんにゃられいみゅにもありゅよ!!」
「おちびちゃんうんうんさんじゃなくて、うんだよ。うんうんさんはいっぱいためても、おなかがいたいいたいになるだけだよ」
「ゆゆ・・・」
「でもきっと、おちびちゃんにもこれからうんがみかたしてくれるよ!!もしかしたら、いっとうしょうはおちびちゃんがげっとするかもしれないよ!!」
「ゆゆ!いっとうちょうはれいみゅのもの!!いっとうちょうはれいみゅのもの!!」
「ゆふふ」
やがてゆっくりたちを乗せたトラックが○○公園の前にたどり着くと、男は助手席から降り、運転手のほうへ手のひらを向けた。
「終わったら連絡する」
「了解です」
「了解です」
それから男は荷台にかぶせたシートの一部をはがすと、荷物一式をその場に降ろした。
「ゆゆ!もくてきちにたどりついたんだね!!・・・ゆゆ?」
緑色のシートがゆっくりたちに再び被せられると、何事も無かったかのようにトラックは走り始めた。
「ゆゆ、まだもくてきちについてなかったんだね。れいむはうっかりはやとちりしちゃったよ」
「もう、れいむはあわてんぼうさんなんだから」
「むきゅきゅ、れいむらしいわね」
「うんうん、わかるよー」
「もくてきちにつくまでもうすこしゆっくりするんだぜ、なんならみんなでおうたでもうたってゆっくりするんだぜ!!」
「ゆゆ、そうだね!!ゆゆーゆゆー♪」
「「「ゆーゆゆゆーー♪」」」
「もう、れいむはあわてんぼうさんなんだから」
「むきゅきゅ、れいむらしいわね」
「うんうん、わかるよー」
「もくてきちにつくまでもうすこしゆっくりするんだぜ、なんならみんなでおうたでもうたってゆっくりするんだぜ!!」
「ゆゆ、そうだね!!ゆゆーゆゆー♪」
「「「ゆーゆゆゆーー♪」」」
男は公園の入り口で、愉快なゆっくりたちの歌声が聞こえてくるトラックを見送った。
「さて、園内の清掃を始めるとしようか」
ゆっくりたちを乗せたトラックは、このまま間違いなく目的地に無事たどり着くだろう。
一切の例外は無い。
なぜならそのトラックの運転手は、
荷台に乗せたものを決してこぼすことのない、加工所の凄腕ドライバーなのだから。
一切の例外は無い。
なぜならそのトラックの運転手は、
荷台に乗せたものを決してこぼすことのない、加工所の凄腕ドライバーなのだから。
鉄籠あき過去の作品
ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/1213.html
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