ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4084 まりさの忙しい1日
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ankoss
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『まりさの忙しい1日』 12KB
観察 不運 自業自得 誤解 日常模様 野良ゆ 都会 現代 無価値あきです。
観察 不運 自業自得 誤解 日常模様 野良ゆ 都会 現代 無価値あきです。
「おちび!ゆっくりおはようなのぜ!きょうはごはんさんがたいっりょうなのぜ!」
公園裏のコンビニのゴミ箱で早朝の“狩り”を終え、帽子に生ゴミをつめこんだまりさが、公園の隅にある我が家に元気よく飛び込む。
「お・・・おちょうしゃん・・・・おきゃえりなしゃい・・・・」
だが、いつも笑顔で迎えてくれる子まりさに元気がない。
「お、おちび!どうかしたのかぜ?」
「ゆぅぅん、ゆはぁ、ゆはぁ、な、にゃんでもない・・・よ」
公園裏のコンビニのゴミ箱で早朝の“狩り”を終え、帽子に生ゴミをつめこんだまりさが、公園の隅にある我が家に元気よく飛び込む。
「お・・・おちょうしゃん・・・・おきゃえりなしゃい・・・・」
だが、いつも笑顔で迎えてくれる子まりさに元気がない。
「お、おちび!どうかしたのかぜ?」
「ゆぅぅん、ゆはぁ、ゆはぁ、な、にゃんでもない・・・よ」
『まりさの忙しい1日』
「お、おちび、しっかりするのぜ!いま、ぺーろぺーろしてあげるのぜ!」
このまりさは、親と子の2匹暮らしだ。
母親役のれいむは車に轢かれ、片方のもみあげだけを残して死んでしまい、数匹(たくっさん)いた他の子ゆっくり達もいろいろな事故で永遠にゆっくりしてしまった。
「ゆ、ゆぅ・・・おちょうしゃん・・ありがちょう・・・」
まりさは獲ってきたごはんを投げだし、ゆっくりいそいで子まりさのもとに駆け寄る。
「おちび、はやくなおるんだぜ!ぺーろぺーろぺーろ・・・ゆ、ゆ、なにこれぇぇぇ!」
子まりさの体がいつもより熱い。
どうやら風邪をひいてしまったらしい。
このまりさは、親と子の2匹暮らしだ。
母親役のれいむは車に轢かれ、片方のもみあげだけを残して死んでしまい、数匹(たくっさん)いた他の子ゆっくり達もいろいろな事故で永遠にゆっくりしてしまった。
「ゆ、ゆぅ・・・おちょうしゃん・・ありがちょう・・・」
まりさは獲ってきたごはんを投げだし、ゆっくりいそいで子まりさのもとに駆け寄る。
「おちび、はやくなおるんだぜ!ぺーろぺーろぺーろ・・・ゆ、ゆ、なにこれぇぇぇ!」
子まりさの体がいつもより熱い。
どうやら風邪をひいてしまったらしい。
「お、おちび!おねつがたかいのぜ!だいじょうぶなのかのぜ?」
「ゆ、ゆぅ・・・・・ゆはぁ・・・・・ゆはぁ・・・・」
「ゆっゆっ、ど、どうしよう・・・・」
まりさは足りない頭でゆっくりと考える。考えに考え抜いた挙げ句、昔のことを思い出した。
「そ、そ、そうなのぜ!こ、こういうときは、ゆっくりひんやりすればいいのぜ!」
まりさが昔風邪をひいたとき、強くてかっこいいお父さんまりさがどこからか雪を持ってきて、特効薬だと言ってかけてくれたことを思い出す。
あのひんやりした気持ち良い感触はいつまで経っても忘れられるものではない。(さっき思い出した。)
「ゆ、ゆぅ・・・・・ゆはぁ・・・・・ゆはぁ・・・・」
「ゆっゆっ、ど、どうしよう・・・・」
まりさは足りない頭でゆっくりと考える。考えに考え抜いた挙げ句、昔のことを思い出した。
「そ、そ、そうなのぜ!こ、こういうときは、ゆっくりひんやりすればいいのぜ!」
まりさが昔風邪をひいたとき、強くてかっこいいお父さんまりさがどこからか雪を持ってきて、特効薬だと言ってかけてくれたことを思い出す。
あのひんやりした気持ち良い感触はいつまで経っても忘れられるものではない。(さっき思い出した。)
「お、おちび!おかあさんをだいて、ゆっくりねてるのぜ!まりさは、ゆっくり“とっこうやくさん”をみつけてくるのぜ!」
そういうと、大切にしまってある母れいむの形見のもみあげを子まりさの隣に置き、まりさは巣を飛び出した。
そういうと、大切にしまってある母れいむの形見のもみあげを子まりさの隣に置き、まりさは巣を飛び出した。
「ゆゆ?まりさ!ゆっくりしていってねー!そんなにあわてて、どうしたのー?」
「ゆっ!ゆっくりしていってね!ちぇん、ゆきさん、ゆきさん、ゆきさんしらないのぜ?」
「ゆ?ゆきさん?ゆきさんならかわさんのちかくのひかげさんにまだあったよ?どうしたの?わからないよー?」
「ゆっ!あ、ありがとうなのぜ!」
そう言うとまりさはぴょんぴょんと跳ねて公園から出て行ってしまった。
「ゆっ!ゆっくりしていってね!ちぇん、ゆきさん、ゆきさん、ゆきさんしらないのぜ?」
「ゆ?ゆきさん?ゆきさんならかわさんのちかくのひかげさんにまだあったよ?どうしたの?わからないよー?」
「ゆっ!あ、ありがとうなのぜ!」
そう言うとまりさはぴょんぴょんと跳ねて公園から出て行ってしまった。
「ゆー?どうしたんだろうねー?わからないよー。」
まりさの巣の向かいに住むちぇんは、あまりのまりさの勢いに首をかしげた。
まりさの巣の向かいに住むちぇんは、あまりのまりさの勢いに首をかしげた。
まりさは跳ねた。
ただおちびのために。身を切る寒さも気に留めず、時々日向で休みながらゆっくりと急いだ。
「ゆふー、ゆふー・・・ゆ、ゆきさん、みつけたのぜ!」
まりさは川の土手に残っている雪を口いっぱいに詰め込むと、こんどは踵を返し、全速力でゆっくり這って公園を目指し始めた。
(お、おちび、まってるのぜ!)
ずりずりと進むまりさ。
口を真一文字に結び、必死の形相で這っていく。跳ねる体力はもう残っていなかった。
ただおちびのために。身を切る寒さも気に留めず、時々日向で休みながらゆっくりと急いだ。
「ゆふー、ゆふー・・・ゆ、ゆきさん、みつけたのぜ!」
まりさは川の土手に残っている雪を口いっぱいに詰め込むと、こんどは踵を返し、全速力でゆっくり這って公園を目指し始めた。
(お、おちび、まってるのぜ!)
ずりずりと進むまりさ。
口を真一文字に結び、必死の形相で這っていく。跳ねる体力はもう残っていなかった。
(ゆ、ゆふー、も、もうすこしなのぜ・・・・おくちのなかが、つめたいのぜ・・・ってあれれ??)
公園までもう少しの所まで来たまりさ
公園までもう少しの所まで来たまりさ
「どぼじでゆきさんなくなってるのぉぉぉぉ!?」
いつの間にか雪が消えて無くなっていた。
いつの間にか雪が消えて無くなっていた。
「いじわるしないで、でてきてねぇぇぇ!」
口からだらだらと雪解け水をこぼしながら叫び、あたりを見回して雪を探すが、見つからない。
「ゆう・・・しかたないのぜ・・・」
まりさはまた振り向くと、ずりずりと川岸へと這っていった。
日が高くなり始めた頃、ようやくふたたび川岸へたどりついたまりさ。
「さっきはおくちさんにいれたらいなくなったんだぜ!だからおぼうしさんにいれるのぜ!」
「さっきはおくちさんにいれたらいなくなったんだぜ!だからおぼうしさんにいれるのぜ!」
まりさは斜面を少し下り、帽子に舌でのそのそと雪を積める。
「ゆゆぅ!おぼうしがおもおもでかぶれないのぜ!」
雪を詰めすぎたため帽子が重くなってしまった。
雪を詰めすぎたため帽子が重くなってしまった。
「おちびはまだちいさいから、こんなにたくさんいらないのぜ!ちょっとへらすのぜ」
今度は雪をかきだし、半分ほどになったところであらためて帽子をかぶる。
今度は雪をかきだし、半分ほどになったところであらためて帽子をかぶる。
「ゆふー、ゆふー、じゅうろうどうなのぜ!でもおちびのためなのぜ!」
まりさは自分を鼓舞し、またずりずりと公園に這っていく。
まりさは自分を鼓舞し、またずりずりと公園に這っていく。
日が昇り、午後になった頃、ようやくまりはは公園にたどり着いた。
「ゆはぁ、ゆはぁ、やっとついたのぜ。それにしても、きょうはたくさんあせをかくのぜ」
まりさは体中からだらだらと汗を流している。
あまりに汗を流したため、帽子がずりおちてしまった。
「ゆはぁ、ゆはぁ、やっとついたのぜ。それにしても、きょうはたくさんあせをかくのぜ」
まりさは体中からだらだらと汗を流している。
あまりに汗を流したため、帽子がずりおちてしまった。
「ゆゆっ!おぼうしさんがおちたのぜ・・・ってどうなってるのぜぇぇぇぇぇぇ!」
帽子の中に、もう雪は無かった。
「どぼじで!どぼじでゆきさん、まりさにいじわるするのぜぇええ」
まりさは目に涙をためて雪に抗議する。
だが、待てど叫べど、雪は現れてこない。
帽子の中に、もう雪は無かった。
「どぼじで!どぼじでゆきさん、まりさにいじわるするのぜぇええ」
まりさは目に涙をためて雪に抗議する。
だが、待てど叫べど、雪は現れてこない。
「ゆうぅぅぅ・・・どうしたらいいのぜ・・・」
「ゆっ!!あれは・・・!」
「ゆっ!!あれは・・・!」
途方に暮れ、公園のベンチに目をやると、ひらひらと揺れるものが見つかった。
「こ、これなのぜ!」
それはビニール袋。公園で昼食でも摂った人が残していったのだろう、薄手の透明なビニール袋だった。
「こ、これならゆきさんもいなくならないのぜ!」
「こ、これなのぜ!」
それはビニール袋。公園で昼食でも摂った人が残していったのだろう、薄手の透明なビニール袋だった。
「こ、これならゆきさんもいなくならないのぜ!」
まりさは狂喜し、袋を咥えてまた川岸へと戻っていった。
「ゆ・・・ゆ・・・ゆはぁ、ゆはぁ・・・・」
ようやく川岸にたどりついたまりさ。土手を下って雪を集めて袋に入れる。
「ゆゆう、こんなもんだね!おちび、いまいくからまってるのぜ!」
まりさは袋の端を咥えてまた這い出した。
「ゆ・・・ゆ・・・ゆはぁ、ゆはぁ・・・・」
ようやく川岸にたどりついたまりさ。土手を下って雪を集めて袋に入れる。
「ゆゆう、こんなもんだね!おちび、いまいくからまってるのぜ!」
まりさは袋の端を咥えてまた這い出した。
ずりずりと這うまりさ。途中で小休止を挟み、ゆっくり急いで精一杯の速度で公園にたどり着く。
「よ、ようやくついたのぜ。ちょっとやすむのぜ。」
何度目かの小休止で,公園の入り口で休もうとする。
何度目かの小休止で,公園の入り口で休もうとする。
「ゆゆうううううううううううううううううう!どぼじでえええええええええええええ!」
袋を見ると、また雪が無い・・・いや、少しだけ残っていた。
だが、これではとても足りない。
袋を見ると、また雪が無い・・・いや、少しだけ残っていた。
だが、これではとても足りない。
「どぼじで、どぼじで、どぼじでえええええ!」
まりさは慌てて袋を調べると、端が破れてそこから水が垂れていた。
まりさは慌てて袋を調べると、端が破れてそこから水が垂れていた。
「ゆわああああああん、ゆわああああああん、ゆきさんがいじわるするうううう!」
「ゆうううううん、ゆううううん、ゆあああああん、ゆああああん・・・」
「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・・ひっぐ・・・・ひっぐ・・・・」
「ゆうううううん、ゆううううん、ゆあああああん、ゆああああん・・・」
「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・・ひっぐ・・・・ひっぐ・・・・」
ひとしきり泣いたあと、まりさはあることを思いつく。
それは今朝の狩りで見た、淡い記憶・・・
それは今朝の狩りで見た、淡い記憶・・・
「そうなのぜ!もっとじょうぶなふくろさんがあるはずなのぜ!」
そう、今朝の狩りでまりさの邪魔をした白いビニール袋。
つまりコンビニの袋を思い出したのだ。
そう、今朝の狩りでまりさの邪魔をした白いビニール袋。
つまりコンビニの袋を思い出したのだ。
「ゆ・・・かりばに・・・ゆっくりいそぐよ!」
まりさはへとへとの体に鞭を打ち、公園を横切ってコンビニへと向かった。
「ゆはぁ・・・・ゆはぁ・・・・やっぱり、やっぱりあったよ!」
まりさはへとへとの体に鞭を打ち、公園を横切ってコンビニへと向かった。
「ゆはぁ・・・・ゆはぁ・・・・やっぱり、やっぱりあったよ!」
コンビニのゴミ箱には、たしかにビニール袋があった。
これなら厚手なので、大丈夫だろう。
これなら厚手なので、大丈夫だろう。
「こ、これで、おちびが、たすかるのぜ!」
まりさは袋を引っ張り出し、公園を横切って川岸へと這っていった。
川岸に着いた頃、日はだいぶ傾きかけていた。
土手の雪はもうほとんど残っていない。
川岸に着いた頃、日はだいぶ傾きかけていた。
土手の雪はもうほとんど残っていない。
まりさは土手を下まで降りて、最後に残った雪を必死にかき集め、コンビニ袋に入れてずりずりと帰って行った。
「ゆはぁ、ゆはぁ・・・まりさがたくさんゆきさんをとったから、もうのこってないよ。でも、これだけあればじゅうっぶん、だね!」
雪は日に当たって溶けただけだが、それはともかく、まりさは公園を目指して土手をずりずり上り、またすりずりと這って行く。
雪は日に当たって溶けただけだが、それはともかく、まりさは公園を目指して土手をずりずり上り、またすりずりと這って行く。
「ゆっふぅ・・・・ゆっふぅ・・・やっと・・・やっとついたよ!」
公園の入り口で、まりさは袋を確かめることにした。
公園の入り口で、まりさは袋を確かめることにした。
「ゆふぅ・・・よかった!ゆきさん、ちゃんとあったよ!」
袋の中に雪が残っていることを確認すると、まりさはまた袋を咥えて我が家へと急ぐ。
もう日は暮れかけ、空模様はトワイライトだ。
袋の中に雪が残っていることを確認すると、まりさはまた袋を咥えて我が家へと急ぐ。
もう日は暮れかけ、空模様はトワイライトだ。
家の前まで来たまりさは、子まりさが家に居ることを確認すると、元気を振り絞って跳ね出した。
「お!おちび!いまらくにしてやるのぜ!!!」
そう叫んで巣の中に飛び入ると、袋の中身を子まりさの上からぶちまけた。
「おちび!これでゆっくりするのぜ!」
「ゆびゃ!」
突然雪をかけられた子まりさは慌てて飛び起きた。
「ゆびゃ!」
突然雪をかけられた子まりさは慌てて飛び起きた。
「ゆ・・・・・ゆ・・・・・・ゅ・・・おちょう・・・しゃん・・・しゃむい」
子まりさ消え入るような声でそうつぶやくと、ガタガタと震えだした。
子まりさ消え入るような声でそうつぶやくと、ガタガタと震えだした。
そして
「う・・・ん・・・う・・ん・・・・で・・・りゅ・・・」
ガタガタガタガタ・・・・
震えながらそうつぶやくと、子まりさの後ろから液状の黒いうんうんが勢いよく飛び出した。
ガタガタガタガタ・・・・
震えながらそうつぶやくと、子まりさの後ろから液状の黒いうんうんが勢いよく飛び出した。
「うんうんでりゅ!うんうんでりゅ!うんうん!とまりゃない!とまりゃないよおおおおお!」
子まりさは目を見開き、苦しそうにうんうんが止まらないと泣きわめく。
ほどなくして
ほどなくして
「お・・・ちょう・・・・しゃん・・・・どぼ・・・じて・・・」
うんうんの勢いが弱まり
うんうんの勢いが弱まり
「もっちょ・・・ゆっぐぃ」
子まりさは死んだ。
「ゆ?」
「ゆ?ゆ?」
「ゆゆゆゆ?」
「ゆわあああああああああああああああ!どぼじで!どぼじで!おちび、おちび、おぢびいいいいいいい!」
まりさは半狂乱になって叫ぶ
「おちび、おちび!なおってね!なおってね!まりさのだいじなおちびちゃん、なおってね!ぺーろ!ぺーろ!」
まるで破れた帽子を治すように、子まりさを舐め回す。
「そこまでよ!!」
突然、背後から声がした。
「まりさ!ゆっくりごろしはゆっくりできないわ!」
群れの長、ぱちゅりーだった。
後ろには今朝話したちぇんもいる。
後ろには今朝話したちぇんもいる。
いや、よく見ると群れのゆっくり達が総出でまりさの巣を囲っている。
「ゆううううう!?ま、まりさは、ゆっくりごろしなんか、してないんだぜえええええ!」
「だまりなさい!いなかもの!」
「ちぇんはしっかりみたんだねー!まりさがおちびちゃんにゆきさんをかけてころしたんだねー!」
「れいむ、きいたよ!おちびちゃんに、いまらくにしてやるっていったのを!」
「ゆっくりするのぜ、ともいったんだぜ!まっちがいなく、ころしたんだぜ!」
「だまりなさい!いなかもの!」
「ちぇんはしっかりみたんだねー!まりさがおちびちゃんにゆきさんをかけてころしたんだねー!」
「れいむ、きいたよ!おちびちゃんに、いまらくにしてやるっていったのを!」
「ゆっくりするのぜ、ともいったんだぜ!まっちがいなく、ころしたんだぜ!」
「そ、そんな!ごかいだよ、ごがいだよおおおお!」
群れのゆっくり達からの指摘に、まりさは必死に否定する。
「じゃあなんで、びょうきのおちびちゃんをおいてでかけたのよ!いなかもの!」
「そうだよ!あさからでかけて、もうゆうぐれだよ!」
群れのゆっくり達からの指摘に、まりさは必死に否定する。
「じゃあなんで、びょうきのおちびちゃんをおいてでかけたのよ!いなかもの!」
「そうだよ!あさからでかけて、もうゆうぐれだよ!」
「そ、それは・・・ゆきさんが・・・」
まりさは勢いに押されて小さな声で反論しようとする。
「おちびちゃんは、れいむとありすが、ゆっしょうけんめいかんびょうしたんだよ!」
「そうよ!ようやくおちついたのに!」
「あさ、ちぇんにゆきさんのばしょをきいたのは、おちびちゃんをころすためだったんだねー。わかるよー」
まりさは勢いに押されて小さな声で反論しようとする。
「おちびちゃんは、れいむとありすが、ゆっしょうけんめいかんびょうしたんだよ!」
「そうよ!ようやくおちついたのに!」
「あさ、ちぇんにゆきさんのばしょをきいたのは、おちびちゃんをころすためだったんだねー。わかるよー」
「い、いや・・・ちが・・・・その・・・・」
まりさは言葉に詰まる。
「はぁ。むきゅ。まりさ、ざんねんだけど、あなたのいいわけはききたくないわ。」
まりさは言葉に詰まる。
「はぁ。むきゅ。まりさ、ざんねんだけど、あなたのいいわけはききたくないわ。」
「そ・・そんな・・・そんなのって・・・そんなのっで・・・ないよおおおおおお!!
ゆわあああああああああああああん!ゆわあああああああああああああああああああん!
ばりざは、ばりざは、おぢびのだめに、がんばっで、がんばっで、ゆぎざんをぉぉぉ!」
「うるさいんだねー!」ドガッ
ゆわあああああああああああああん!ゆわあああああああああああああああああああん!
ばりざは、ばりざは、おぢびのだめに、がんばっで、がんばっで、ゆぎざんをぉぉぉ!」
「うるさいんだねー!」ドガッ
「ゆべぇぇぇ」
ちぇんに体当たりされ、ころころ転がるまりさ。
ちぇんに体当たりされ、ころころ転がるまりさ。
「むきゅ、まりさ。まりさはむれにたくさんつくしてくれたわ。ふつうならせいっさいだけど、
とくべつに、ついっほうでゆるしてあげる。さっさとむれからでていきなさい!」
とくべつに、ついっほうでゆるしてあげる。さっさとむれからでていきなさい!」
「「「「「「「「「「「「「「ついっほう!ついっほう!ついっほう・・・」」」」」」」」」」」」」」
長の言葉に追従し、わき起こる追放コール。
長の言葉に追従し、わき起こる追放コール。
「ぞんな・・・ぞんな・・・ばでぃざは・・・ばでぃざは・・・」
「はやくでていかないと、せいっさいするんだねー!」
「「「「「「「「「「「「「「せいっさい!せいっさい!せいっさい!・・・」」」」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「「「「せいっさい!せいっさい!せいっさい!・・・」」」」」」」」」」」」」」
「ゆひぃ・・・」
群れのゆっくりの制裁コールにまりさは震え上がり、疲れ切った体を抱えてずりずりと公園の出口に向かう。
途中何度も振り返るが、群れの冷たい視線に耐えられず、ずりずりと、ずりずりと公園を後にする。
「どぼじで・・・・どぼじで・・・・・こんなことに・・・」
まりさは冷え切った風に震えながら、今日1日のことを考える。
「だんで・・・・ばりざは・・・ばりざは・・・なにもわるいこど、じでないのに・・・」
「だんで・・・・ばりざは・・・ばりざは・・・なにもわるいこど、じでないのに・・・」
いつしか日は沈み、辺りは街灯に照らされている。
道路を走る車のライトがまぶしい。
道路を走る車のライトがまぶしい。
「おぢび・・・おぢび・・・ばりざは・・・おぢびを・・・」
まりさは、今日あったいろいろなことを考える。
まりさは、今日あったいろいろなことを考える。
おちびが風邪をひいたこと。
あわてて特効薬の雪を探しに行ったこと。
どうにかがんばって、雪を手に入れて戻ってきたこと。
あわてて特効薬の雪を探しに行ったこと。
どうにかがんばって、雪を手に入れて戻ってきたこと。
いくら考えても、まりさは自分が責められる理由が分からなかった。
だが、1つだけ分かることがある。
だが、1つだけ分かることがある。
「おちびも・・・・おうちも・・・・おともだちも・・・・みんな、いなくなったのぜ・・・」
そう、まりさは、1日にして全てを失ってしまった。
そう、まりさは、1日にして全てを失ってしまった。
気付けば、まりさは今日何度も通った川の真上に来ていた。
ゴウゴウと流れる音だけが辺りに響く。
ゴウゴウと流れる音だけが辺りに響く。
「まりさはもう、なにものこっていないのぜ・・・」
改めて、まりさは現状を噛みしめる。
「まりさ、なにもわるいことしてないのに・・・」
「もう・・・つかれたのぜ・・・」
ピョン
ドボーン
まりさは身を投げた。
遅れてひらひらと帽子が川面に消えていく。
遅れてひらひらと帽子が川面に消えていく。
冷たい水に入って気が変わったのか、暗闇に溶ける川の音と共に
「まだじにだぐないいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・」
という声が消えていった。
まるでまりさをあざ笑うかのように、雪がちらついていた。
『はい、○○ストア□×公園店の者ですが。はい、えぇ、裏の□×公園のゆっくりが、ゴミを荒らしてまして。はい。
えぇ、今日の夕方、性懲りもなく現れたやつが1匹居まして、後をつけたので間違いありません。
駆除の方、お手数ですがどうぞよろしくお願いします。』
えぇ、今日の夕方、性懲りもなく現れたやつが1匹居まして、後をつけたので間違いありません。
駆除の方、お手数ですがどうぞよろしくお願いします。』
無価値あき
ゆっくりの努力は、報われないんだねー。わかるよー。
ゆっくりの努力は、報われないんだねー。わかるよー。