ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4092 おどるゆっくり
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ankoss
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『おどるゆっくり』 7KB
いじめ 小ネタ いたづら 野良ゆ 子ゆ いつもの小ネタです。
いじめ 小ネタ いたづら 野良ゆ 子ゆ いつもの小ネタです。
人通りの少ない路地の隅で、二匹の子ゆっくりが寄り添うように並んでいる。
その外見は、お世辞でも綺麗とは言えない上に、可愛いとも言えない。
げっそりやつれた二匹は、たまに通りかかる人を見つけては、か細い声で必死に呼びかける。
その外見は、お世辞でも綺麗とは言えない上に、可愛いとも言えない。
げっそりやつれた二匹は、たまに通りかかる人を見つけては、か細い声で必死に呼びかける。
「…くしょにんげんしゃん、ごはんしゃんをくだしゃい!まりちゃ、おにゃか、ぺっこぺこなのじぇー!」
「れーみゅも、おなかすいちゃよぉ!くしょにんげんしゃん、あまあまでいいから、たべさせてくだしゃいぃぃ!」
当然二匹の呼びかけに答える人間など居る訳もない。
人が通る度に両目をキラキラと輝かせて悲願し、人が何も言わず去ってくのを見てはポロポロと涙を流して身を震わせていた。
人が通る度に両目をキラキラと輝かせて悲願し、人が何も言わず去ってくのを見てはポロポロと涙を流して身を震わせていた。
この二匹は生まれながらの、野良ゆっくり。
二匹の親ゆっくりは、どちらもゴミを漁っていた所を人間に潰されている。
二匹は何時まで経っても帰らない親を探すついでに、通りすがりの人間に食料やあまあまを貰おうと考えこの場所にやって来た。
「くしょにんげんさん」と呼びかけているが、別に人間に悪意がある訳ではない。
二匹の親が人間の事を「くそにんげん」と日々連呼していた為、それが正式な呼び名だと勘違いしているだけ。
ゆっくりした自分達に対し、人間を含むすべての生き物は友好的だという思い込みの、いかにもゆっくりらしい思考で行動しているだけなのだ。
故に人前に姿を晒すという死亡フラグな行為を、何のリスクも考えずにやっている。
二匹の親ゆっくりは、どちらもゴミを漁っていた所を人間に潰されている。
二匹は何時まで経っても帰らない親を探すついでに、通りすがりの人間に食料やあまあまを貰おうと考えこの場所にやって来た。
「くしょにんげんさん」と呼びかけているが、別に人間に悪意がある訳ではない。
二匹の親が人間の事を「くそにんげん」と日々連呼していた為、それが正式な呼び名だと勘違いしているだけ。
ゆっくりした自分達に対し、人間を含むすべての生き物は友好的だという思い込みの、いかにもゆっくりらしい思考で行動しているだけなのだ。
故に人前に姿を晒すという死亡フラグな行為を、何のリスクも考えずにやっている。
「くしょにんげんしゃん、ごはんくれにゃいねぇ…どーちてにゃの?れーみゅはゆっくちしちゃいのに…」
「だいじょーぶなのじぇ!ゆっくちしたまりちゃをみれば、くしょにんげんしゃんも、きーっとあまあましゃんをくれるのじぇ!!」
辛そうに下を向く子れいむに、やつれながらも得意げに眉毛を吊り上げて自信たっぷりに踏ん反り返る子まりさ。
子まりさの言葉を聞いた子れいむも、それに答えるように笑顔で踏ん反り返る。
子まりさの言葉を聞いた子れいむも、それに答えるように笑顔で踏ん反り返る。
「ゆゆっ!しょーだね!ぷりちーでゆっくちしたれーみゅをみれば、くしょにんげんしゃんもきっとごはんをくれりゅね!!」
「そーなのじぇ!そーなのじぇ!かわいーまりちゃたちをみたら、ほーっておけないのじぇ!これはうんめーなのじぇ!!」
二匹は勝手に納得すると、ゆらゆらと体を揺らしながら再び通行人に呼びかける。
だが、当然誰も二匹に構う者などいなかった。
だが、当然誰も二匹に構う者などいなかった。
「くしょにんげんしゃーん!ぷりちーなまりちゃに、あまあまたくしゃんちょーだいのじぇ~!」
「れーみゅも、おかないーっぱいたべたいよぉー!たくしゃんたくしゃーんちょうだいにぇ~!」
それでも二匹は疎らに行きかう人々に向かい、自分達の存在、可愛さを見てもらおうと思い思いの動きやポーズを取りながらガラガラな声を張り上げる。
かつて両親に可愛いと褒められた自慢の尻や頬を、大げさに振ってみせたり膨らませてみたりと、大忙しで動き回る二匹。
いつの間にか、ご飯よりもあまあまを求めているが、それがゆっくりらしいと言った所だろうか。
自分達の行動に何の疑いもなく、ひたすら無駄な努力をし続ける。
かつて両親に可愛いと褒められた自慢の尻や頬を、大げさに振ってみせたり膨らませてみたりと、大忙しで動き回る二匹。
いつの間にか、ご飯よりもあまあまを求めているが、それがゆっくりらしいと言った所だろうか。
自分達の行動に何の疑いもなく、ひたすら無駄な努力をし続ける。
だが、そんな二匹に声をかける者が現れた。
「何やってるのあんた達?」
『ゆゆぅ?!くしょにんげんしゃん!!』
二匹が声の聞こえる方を見上げると、そこには一人の少女が立っていた。
少女はしゃがみ込んで二匹を品定めするように眺めると、興味深そうに目を輝かせる。
少女はしゃがみ込んで二匹を品定めするように眺めると、興味深そうに目を輝かせる。
「ゆゆぅ!くしょにんげんしゃんが、れーみゅのぷりちーさにきがついたよー!」
「ゆわーい!ゆわーい!これであまあまもらえるのじぇ!まりちゃのかちなのじぇー!ゆっくちー!!」
二匹は少女に気がついてもらった事で、あまあまが確実に手に入ったものと勘違いして大喜び。
両目をキラキラと輝かせながら、涎としーしーを撒き散らして飛び跳ね回る。
両目をキラキラと輝かせながら、涎としーしーを撒き散らして飛び跳ね回る。
「何言ってるの?あんた達にやる甘い物は無いわよ?」
「ゆゆぅ?!にゃんでにゃんで?!どーちてそんなこというにょー?!いじわりゅー!!」
「どーちてなのじぇー?!まりちゃ、こーんなにぷりちーでかわいいのじぇー!!」
少女に言われた一言両目を見開いて驚く二匹。
しばらくすると両頬を膨らませて、涙目でゆんゆんと騒ぎ始める。
しばらくすると両頬を膨らませて、涙目でゆんゆんと騒ぎ始める。
「はぁ?!………何で可愛いのが関係あるの?」
「なにいっちぇるのー!かわいーと、あまあまがたくしゃんもらえるんだよー!しょんなこともしらにゃいのー?!」
「しょーなのじぇ!しょーなのじぇ!まりちゃはぷりちー、いっとーしょーだから、あまあまをたくしゃんもらえるのじぇー!」
「ゆゆぅ?!なにいっちぇるのぉぉ?!れーみゅのほうがかわいーよ!てーせーしちぇね!ぷんぷん!!」
二匹は少女を馬鹿にするかの様にニヤニヤと笑うと、得意そうにふんぞり返ってみせる。
そしてお互いに自分が一番可愛いと言い出し、少女そっちのけで二匹で騒ぎ始める。
少女はそんな二匹を面白そうに眺めると、何かを考えながらブツブツと独り言を呟く。
そしてお互いに自分が一番可愛いと言い出し、少女そっちのけで二匹で騒ぎ始める。
少女はそんな二匹を面白そうに眺めると、何かを考えながらブツブツと独り言を呟く。
「ふーん…何だかよく解らないけど、可愛いと甘い物を貰えると思っているみたいね、ふむふむ…あーあんた達、ちょっといいかしら?」
『ゆゆぅ?』
「あんた達は可愛いとあまあまを貰えると思っているみたいだけど、それはちょっと違うのよ!本当はね、踊りが上手だと、あまあまが貰えるのよ!」
『ゆっゆぅぅ?!!』
少女の言葉に、両目をまん丸に見開いて驚く二匹。
そんな二匹の反応に気を良くした少女は更に得意そうに語りかける。
そんな二匹の反応に気を良くした少女は更に得意そうに語りかける。
「いい?どれだけ可愛くても意味が無いのよ。上手に沢山踊れるゆっくりが、一番あまあまを貰えるのよ!わかった?」
『ゆゆぅ!ゆっくちりかいしたよ!!(のじぇ!!)』
「じゃあ、あまあまが欲しいなら、早速沢山踊ってね!今すぐでいいよ!!」
『ゆゆぅ!たくしゃんおどりゅよ!!(のじぇ!!)』
少女の言葉を聞いて、まるで悟りを開いたようにキラキラと目を輝かせる二匹。
空腹も忘れて、思い思いの動きやポーズで不思議な踊りを踊りだす。
空腹も忘れて、思い思いの動きやポーズで不思議な踊りを踊りだす。
「ゆんゆんゆーん!ゆっくちー!ゆっくちー!あまあまー!あまあまー!ゆっくち~♪」
「ゆっくちー!ゆっくちー!くしょにんげんしゃーん!あまあまいっぱいちょーだいのじぇ~♪」
尻をブリブリと振りながら、元気に飛び跳ねて歌う子れいむ。
コロコロと転がったり、グネグネと体を伸ばしながらユラユラと動く子まりさ。
少女はそんな二匹に、笑顔で語りかける。
コロコロと転がったり、グネグネと体を伸ばしながらユラユラと動く子まりさ。
少女はそんな二匹に、笑顔で語りかける。
「そうそう、その調子よ!でも、もっと激しく、もっと沢山踊らないと、あまあまは貰えないわよ」
『ゆゆぅ!ゆっくちりかいしたよ!!(のじぇ!!)』
少女に向かって大きく体を傾けて、自信たっぷりに頷くような仕草をする二匹。
子れいむは更に尻をブリブリと勢いよく振りながら、両方の揉み上げを必死にワサワサと動かし始める。
それを見た子まりさも負けてたまるかと言わんばかりに、お下げをブンブンと振り回して体を激しくグネグネと降り始める。
少女は二匹を見て楽しそうに笑うと、そっと一言呟いて何処かに行ってしまう。
子れいむは更に尻をブリブリと勢いよく振りながら、両方の揉み上げを必死にワサワサと動かし始める。
それを見た子まりさも負けてたまるかと言わんばかりに、お下げをブンブンと振り回して体を激しくグネグネと降り始める。
少女は二匹を見て楽しそうに笑うと、そっと一言呟いて何処かに行ってしまう。
―そのまま死ぬまで踊っていてね。―
「ゆはー…ゆはー…まだたりないにょ?…もっとおどらにゃいと…あまあましゃんでてこにゃいの?」
「ゆひっ…ゆひっ…まりちゃ…もーおどれにゃいのじぇ…でも、あまあましゃんのためなら…がんばるの…じぇ…」
げっそりとやつれた二匹の子ゆっくりが、ガタガタと震えながらもウネウネと動いている。
すでに日も落ちて通行人も見かけなくなったのだが、それでも二匹は少女の言葉を信じて踊ろうとしていた。
だがすでに体力も限界。
周りを気にせず動き回ったせいで、体の彼方此方に傷や汚れが付いている。
すでに日も落ちて通行人も見かけなくなったのだが、それでも二匹は少女の言葉を信じて踊ろうとしていた。
だがすでに体力も限界。
周りを気にせず動き回ったせいで、体の彼方此方に傷や汚れが付いている。
「もうすこち…もうすこちで…きっとあまあましゃん…ゆっくち…ゆっくち…」
「のじぇ…のじぇ…あまあま…ゆっくち…まりちゃは…しぇかいの…とっぷだんしゃーなの…じぇ……」
髪の毛はボサボサに乱れて、自慢のお飾りはボロボロに傷つき、揉み上げやお下げは力なく項垂れている。
それでもあまあまの事だけを考え続けながら、虚ろな目でノソノソと周囲を這いずる二匹。
すでに体を伸ばす事も振る事も出来ないくらい弱っているが、それでも少しでも多く踊り続けようと動き続ける。
それでもあまあまの事だけを考え続けながら、虚ろな目でノソノソと周囲を這いずる二匹。
すでに体を伸ばす事も振る事も出来ないくらい弱っているが、それでも少しでも多く踊り続けようと動き続ける。
「ゆぅ…あまあ…ま…」
「のじぇ…あま…ま…ゆ…っち…」
そして、ついに動きを止める二匹。
互いにもたれ掛かるように寄り添うと、そのまま静かに目を閉じる。
表情の読み取れない程やつれてボロボロになった二匹は、静かに涙を零すと二度と動く事はなかった。
互いにもたれ掛かるように寄り添うと、そのまま静かに目を閉じる。
表情の読み取れない程やつれてボロボロになった二匹は、静かに涙を零すと二度と動く事はなかった。
翌日、昨日の少女が二匹のいた場所に姿を現す。
二匹の子ゆっくりは、すでに蟻による解体作業が始まっていた。
二匹の子ゆっくりは、すでに蟻による解体作業が始まっていた。
「ふーん…誰かに潰されたって訳じゃなさそうね……ひょっとして、ここでずっと踊ってたのかしら?あははっ!」
蟻に餡子を運び出されている二匹の死骸を見て、少女は面白そうに笑う。
「『くしょにんげんしゃん』って言ってたから気になってたけど、素直なバカゆっくりだったみたいね。飼うと面白そうだけど、汚い野良だから要らないわねぇ」
少女はそう呟くと、二匹の死骸に背を向けて何処かに行ってしまう。
少女の言葉に踊らされて、死ぬまで踊り続けた二匹の子ゆっくり。
その二匹の死骸の上で、まるでダンスを踊るように忙しなく蟻が動き続けていた。
少女の言葉に踊らされて、死ぬまで踊り続けた二匹の子ゆっくり。
その二匹の死骸の上で、まるでダンスを踊るように忙しなく蟻が動き続けていた。
完
徒然あき
挿絵
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