ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4098 春が来たらば
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ankoss
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『春が来たらば』 6KB
愛で 小ネタ 自業自得 越冬 希少種 自然界 独自設定 久しぶりなんで出来がいまいちかも・・
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※俺設定注意
※作、長月です
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今まで書いた作品はこちらに
http://www26.atwiki.jp/ankoss/pages/393.html
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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1274852907
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春が来たらば
とある山の森の中。1匹のまりさが越冬していた。
季節は2月下旬。徐々に暖かくはなってきているがまだまだ寒い日が続く季節である。
季節は2月下旬。徐々に暖かくはなってきているがまだまだ寒い日が続く季節である。
「ゆふ・・ゆふふふ・・・・」
目をつむったままニタニタと薄気味悪い笑みを浮かべるまりさ。
基本ゆっくりは越冬中は動かずじっとして春にゆっくりすることでも夢想してものなのだ。
そうやって無駄なエネルギーの消費を防いでいる。
もし下手に動き回れば越冬に必要な食料の量が巣穴一杯あってもたりなくなるだろう。
基礎代謝なんてご立派なもののないゆっくりならこれで必要な食料を10分の1以下まで抑えることができると言われている。
このまりさもご多聞にもれずそうしていた。
基本ゆっくりは越冬中は動かずじっとして春にゆっくりすることでも夢想してものなのだ。
そうやって無駄なエネルギーの消費を防いでいる。
もし下手に動き回れば越冬に必要な食料の量が巣穴一杯あってもたりなくなるだろう。
基礎代謝なんてご立派なもののないゆっくりならこれで必要な食料を10分の1以下まで抑えることができると言われている。
このまりさもご多聞にもれずそうしていた。
「ゆふ・・ゆふふ・・れいむ・・・」
春になったら愛しのれいむにぷろぽーずっするのだ。あの群れで一番美ゆっくりのれいむと。
当然れいむはOKするだろう。なぜならまりさはこんなにいけめんっでゆっくりしてるのだから。
そしてその勢いのまま無能な群れの長ぱちゅりーを追い落とし、自分が新しく長になるのだ。
だいたい今の長は考えがまるでゆっくりしていない。「おちびちゃんは2匹まで」だの「ふもとのおやさいさんが採れるゆっくりぷれいすには行ってはいけない」だのゆっくりできない妄言で群れの皆を苦しめている。なんと愚劣で無能なリーダーであることか。
自分ならそんな事は決してしない。ゆっくりできるおちびちゃんを産むことは制限するどころかむしろ推奨する。
そして麓のお野菜の採れるゆっくりプレイスも人間達から奪還するのだ。仮に人間達がそのことで難癖付けてきても問題は無い。
まりさは越冬前、既にさいっきょうっの軍団を作り上げているのだから。(実際は野菜に目がくらんだチンピラゆっくり数匹をてなづけただけなのだが)
そいつらでゲスな人間達を返り討ちにしてやればいい。きっとゆっくりしてない人間どもは泣いて許しを請うことだろう。
そしていずれは麓にある人間達のゆっくりプレイスも占領し、ゆっくりのせんっねんっ帝国を創り上げるのだ。その功績は後の世まで語り継がれ、まりさの存在はゆっくり達の永遠の憧れになることだろう。
当然れいむはOKするだろう。なぜならまりさはこんなにいけめんっでゆっくりしてるのだから。
そしてその勢いのまま無能な群れの長ぱちゅりーを追い落とし、自分が新しく長になるのだ。
だいたい今の長は考えがまるでゆっくりしていない。「おちびちゃんは2匹まで」だの「ふもとのおやさいさんが採れるゆっくりぷれいすには行ってはいけない」だのゆっくりできない妄言で群れの皆を苦しめている。なんと愚劣で無能なリーダーであることか。
自分ならそんな事は決してしない。ゆっくりできるおちびちゃんを産むことは制限するどころかむしろ推奨する。
そして麓のお野菜の採れるゆっくりプレイスも人間達から奪還するのだ。仮に人間達がそのことで難癖付けてきても問題は無い。
まりさは越冬前、既にさいっきょうっの軍団を作り上げているのだから。(実際は野菜に目がくらんだチンピラゆっくり数匹をてなづけただけなのだが)
そいつらでゲスな人間達を返り討ちにしてやればいい。きっとゆっくりしてない人間どもは泣いて許しを請うことだろう。
そしていずれは麓にある人間達のゆっくりプレイスも占領し、ゆっくりのせんっねんっ帝国を創り上げるのだ。その功績は後の世まで語り継がれ、まりさの存在はゆっくり達の永遠の憧れになることだろう。
「ゆふ・・ゆふふふ・・・・」
なんてかんっぺきで、かんっぜんっでそれでいてゆっくりした計画だ。考えただけで口から笑みがこぼれる。
「・・・はるがまちきれなんだぜぇ・・・」
ゆっくりりりーが鳴く穏やかな春の日を妄想しながら、まりさは何度目か分からぬそのセリフを真っ暗な闇の中つぶやいた。
一方その頃
春。それは希望の季節であると同時に別れの時期でもある。ゆっくりでもそうだ。
「じゃあね、ちるの。わたしははるごもりにはいるけどげんきでゆっくりしてね。」
「れてぃ・・・」
とある森の中。2匹のゆっくりがその別れを今しようとしていた。
一匹は人間でも見上げるほどで大きいゆっくりれてぃ。もう一匹は小柄なハンドボール大のゆっくりちるの。
この2匹はこの冬に仲良くなった2匹であり、仲間が全て冬眠してしまったちるのにとってはれてぃはその寂しさを忘れさせてくれた大切な仲間だ。
しかしれてぃ種は冬しか活動できないゆっくり。春になったら巣の中でで春ごもり(正確には春夏秋ごもりだが)に入らなければならない。
でなければ中身のアイス餡が溶けて永遠にゆっくりしてしまうのだ。
一匹は人間でも見上げるほどで大きいゆっくりれてぃ。もう一匹は小柄なハンドボール大のゆっくりちるの。
この2匹はこの冬に仲良くなった2匹であり、仲間が全て冬眠してしまったちるのにとってはれてぃはその寂しさを忘れさせてくれた大切な仲間だ。
しかしれてぃ種は冬しか活動できないゆっくり。春になったら巣の中でで春ごもり(正確には春夏秋ごもりだが)に入らなければならない。
でなければ中身のアイス餡が溶けて永遠にゆっくりしてしまうのだ。
「あたい・・はるなんて・・れてぃがいないはるなんてだいきらい・・・はるなんてこないで・・・ずっと・・・ずっとふゆならいいのに・・・」
友達と別れねばならないつらさに泣いてぐずるちるの。
次にれてぃに会えるのは冬。春、夏、秋の間はれてぃと会う事はできない。寿命の短いゆっくり達にとってそれはあまりに長い時間。
人間で言えばせっかく仲良くなれた友人が10年間コールドスリープしなければならないようなものである。
そもそも厳しい自然界で脆弱極まりないゆっくりが冬まで生きていられる保障などどこにもないのだ。もしかしたらこれが今生の別れになるかもしれない。
次にれてぃに会えるのは冬。春、夏、秋の間はれてぃと会う事はできない。寿命の短いゆっくり達にとってそれはあまりに長い時間。
人間で言えばせっかく仲良くなれた友人が10年間コールドスリープしなければならないようなものである。
そもそも厳しい自然界で脆弱極まりないゆっくりが冬まで生きていられる保障などどこにもないのだ。もしかしたらこれが今生の別れになるかもしれない。
「ちるの・・そんなこといっちゃだめでしょ・・」
それをれてぃは幼子をあやすかのように優しく語りかける。
「はるになったらだいちゃん、るなちゃ、さにーみるく、すたーさふぁいあ、それにりりーだってあえるわよ。それとももうあのこたちにはあえなくてもいいの?」
「ゆぅう・・・」
ちるのはいわゆるよーせい種と言われる群れのゆっくりである。春になれば群れのゆっくり達と再会できる。しかしれてぃには次の冬まで会えない。
群れのみんな、特に大ちゃんに会いたい。でもれてぃとはお別れしたくない。
ちるのとしては二律背面のジレンマ。複雑な心境なのだ。
「ちるの・・あんたはさいきょーのくろまくなんでしょ?」
「さいきょー・・あたいはさいきょーだよ・・」
ちるのの涙がピタリと止まる。
「さいきょー」それはちるのにとって神聖な言葉。自分のアイデンティティーと言ってもいい。ちなみに「くろまく」とはれてぃ種にとっては汎用性の高い肯定的な言葉でありす種の「とかいは」てんこ種の「めすぶた」のようなものである。れてぃ種特有の口癖である。
「さいきょー」それはちるのにとって神聖な言葉。自分のアイデンティティーと言ってもいい。ちなみに「くろまく」とはれてぃ種にとっては汎用性の高い肯定的な言葉でありす種の「とかいは」てんこ種の「めすぶた」のようなものである。れてぃ種特有の口癖である。
「そうあんたはさいきょーのくろまくゆっくりなのよ。だからこんなことでないちゃだめ。」
れてぃとてちるのと別れるのが平気なわけではない。しかし精一杯の笑顔をちるのに向ける。
「つぎのふゆをたのしみにしてるわ。さいきょーのくろまくになったちるのとあうのをね。」
こうしたれてぃとちるの別れは全国そこらかしこで見る事が出来る。言わば通過儀礼のようなもの。
このつらい別れを越えてちるのはまたひとつ大人のゆっくりへと成長していくのだ。
このつらい別れを越えてちるのはまたひとつ大人のゆっくりへと成長していくのだ。
ちるのがこの別れをバネに成長し、群れの長としてドスちるのになった姿でれてぃと再会するのはこれから約9ヶ月後のことである。
「ところでれてぃ。おうちのなかにごはんさんがあんまりないみたいだけどだいじょうぶなの?」
巣の中を覗き込みながらちるのは怪訝な顔をする。
本来れてぃのようなドスクラスの大きさのゆっくりが長期の春ごもりに入るにはそれこそ小さなちるのが見上げるような大量の食料が必要なはずである。
しかし巣穴の中には申し訳程度の草、花が小山になっているだけなのだ。
本来れてぃのようなドスクラスの大きさのゆっくりが長期の春ごもりに入るにはそれこそ小さなちるのが見上げるような大量の食料が必要なはずである。
しかし巣穴の中には申し訳程度の草、花が小山になっているだけなのだ。
「だいじょうぶよ。それならおなかのなかにたくさんあるわ。」
まるでにんっしんっしてるかのようにぽっこりと膨らんだ腹部を見せるれてぃ。
れてぃ種は食いだめのできるゆっくりなのだ。春から秋の終わりの数ヶ月間眠り続けることが出来るほどに。
れてぃ種は食いだめのできるゆっくりなのだ。春から秋の終わりの数ヶ月間眠り続けることが出来るほどに。
「きのうのばん、すのなかでねてたやつらをたくさんたべてきたから。」
そう言ってちるのにれてぃはにっこり微笑んだ。
「ゆふふふ・・・・」
れてぃの腹の中でほくそえむまりさ。自分が昨夜寝ている間にれてぃから食べられたとも知らないで。
「ゆふふふ・・・はるがくるのがまちきれないんだぜ・・・・」
まりさは待ち続ける。来るはずのない春を。あるはずのない明るい未来を。
ちなみに愛し(笑)のれいむとさいきょー軍団(笑)の手下達もそこにいるのだがまりさに知る由も無い。
ちなみに愛し(笑)のれいむとさいきょー軍団(笑)の手下達もそこにいるのだがまりさに知る由も無い。
それから数日後。
「もっど・・ゆっぐい・・した・・かっ・・た・・・」
れてぃの腹の中からまりさの断末魔が聞こえた。れてぃにじっくり数日かけて消化されたのだ。生きながらじわじわと溶けていく苦しみは想像を絶するものがあったと言う。
「はーるですよー。」
奇しくもその日はまりさの待ち望んでいた時。りりーが鳴き、暖かな光差す春の日の事であった。
後書き
「anko1224 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語」以来のれてぃちるネタ。いまだに完結してないデビュー作もそうだったし自分は意外とれてぃとちるののコンビが好きかもしれんです。
「anko1224 あるちるのの一生 ずっと続いていく物語」以来のれてぃちるネタ。いまだに完結してないデビュー作もそうだったし自分は意外とれてぃとちるののコンビが好きかもしれんです。