ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4401 ゆっくりの国3
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『ゆっくりの国3』 18KB
愛で パロディ 差別・格差 二次創作 戦闘 同族殺し 共食い 群れ 捕食種 希少種 自然界 人間なし 創作亜種 独自設定 久しぶりに続きを書きました。幼少期編終了です
愛で パロディ 差別・格差 二次創作 戦闘 同族殺し 共食い 群れ 捕食種 希少種 自然界 人間なし 創作亜種 独自設定 久しぶりに続きを書きました。幼少期編終了です
ああ、お腹が減ってしまったわ。腹の底が接ついてくる。どうしたものでしょう。
この辺りに食べ物はないし。土を食べるのは飽きてしまったし。他のものが恋しい。
最初は周りに草が生えていてモリモリ食べることが出来たけど、もう、私の周りにはない。
なぜなら、私が食いつぶしてしまったからだ。それだけ、私は大食いで。
ボディーラインに気を使い始めたのはいつの頃だろうか。やっと、泣き止むことが出来た頃だろう。
そうだ、私の両親は酷いゆっくりだった。私が他のゆっくりとは違うからといって私を捨てた酷い親だ。
それから、私は一匹になった。やることもなく、ただ生きていくだけの毎日。
時折やってくるゆっくりを食い殺してしまうのが楽しみの毎日。
本当は挨拶がしたい。お話がしたい。でも、私の本能はそいつを喰らえとささやくの。
ああ、つまらないゆん生だ。今日も今日とて私は目の前のゆっくりの群れに目をやる。
美味しそう。でも、何処か不思議な暖かさを感じる。まるで、あのゆっくりに会えば私が救われるような。
「ゆゆ!? もしかして、そこにおわすのはゆゆこさまではありませんか!!?」
「こぼね?」
この辺りに食べ物はないし。土を食べるのは飽きてしまったし。他のものが恋しい。
最初は周りに草が生えていてモリモリ食べることが出来たけど、もう、私の周りにはない。
なぜなら、私が食いつぶしてしまったからだ。それだけ、私は大食いで。
ボディーラインに気を使い始めたのはいつの頃だろうか。やっと、泣き止むことが出来た頃だろう。
そうだ、私の両親は酷いゆっくりだった。私が他のゆっくりとは違うからといって私を捨てた酷い親だ。
それから、私は一匹になった。やることもなく、ただ生きていくだけの毎日。
時折やってくるゆっくりを食い殺してしまうのが楽しみの毎日。
本当は挨拶がしたい。お話がしたい。でも、私の本能はそいつを喰らえとささやくの。
ああ、つまらないゆん生だ。今日も今日とて私は目の前のゆっくりの群れに目をやる。
美味しそう。でも、何処か不思議な暖かさを感じる。まるで、あのゆっくりに会えば私が救われるような。
「ゆゆ!? もしかして、そこにおわすのはゆゆこさまではありませんか!!?」
「こぼね?」
ゆっくりの国3
嘘あき
秋もそろそろ終わる頃、肌を舐めとるような寒い風が颯爽と現れる近い冬。
れいむたちは苦虫を噛んだようにしていた。そんな群れのみんなとは一線を画すようにさとりはニコニコ、あかおには黙りしていた。
それもすべて、目の前にいるありすの群れが原因だ。若いありすたちはれいむの群れに在る野菜畑に興味津々で、群れの先導者たちはれいむたちを見やる。
れいむたちは恐れていたことが遂に来たとばかりに考えていたのだ。なぜなら、野菜畑の存在は秘匿だったからだ。
他のゆっくりは野菜が生えてくることを知らない。だから、生えている場所というのはゆっくりにとって好立地である。
そうなれば、テリトリーの奪い合いが始まり、中身で土地が汚れるのは自明の理である。
「ゆゆゆ、おはなしがつうじないとはなしにならないよ!」
そして、何よりも別の種類のゆっくり同士は言葉が通じないのだ。ただし、例外はある。
「ありすさんたち、ここがわたしたちのはたけです」
「とってもとかいはなばしょね!」
リーダー格のありすはこの群れの立派な畑に感動を覚えた。
「もももも、もしかして、さとりがありすたちにこのばしょをおしえたの!!??」
「そうですよ」
「な、なんてことを……」
長れいむはさとりにこの群れの存在を教えてはいけないということを教えそびれたのだ。
それに、さとりはありすたちと会話することが出来る。会話ができないのが常識だったことでさとりについては盲点だった。
「だいじょうぶです! ありすさんたちにはやさいのつくりかたをきちんとおしえましたから!!」
「どういうことなの?」
「ありすさんたちはわたしたちにおやさいのつくりかたをまなびにきたんです」
さとりは胸を張って言ってみせた。しかし、長れいむはそんなさとりの頭をもみあげで小突いた。
「このおばか! おやさいさんのそだてかたをだれがおしえるというの! それに、ありすたちがごうとうさんだったらどうしてたの!! ばかなの? しぬの!?」
「で、でも、ありすさんたちはわたしたちにおちちをくれるいいゆっくりですよ?」
「それでも、だめ! どうせ、おやさいさんをうばいにきたにきまってるでしょ!?」
「だから、ちがいますって。わたしがきちんとおやさいさんはそだてないとはえてこないことをおしえました!」
「たしかに、はたけをつくるとちはあまってるし、はたけをそだてるゆっくりのかずがほしいところだったよ!」
「それじゃあ!」
「でも、だめ!! えたいのしれないゆっくりをむれにはいれられないよ!!」
「じゃあ、わたしは!? あかおには!?」
そう言われると、少し言葉が詰まる長れいむ。なんだかんだで、群れに馴染んできたこの二匹を貶したいとは思っていない。
特に、あかおにのあつかいはデリケートだ。群れから追放すると仕返しで群れが全滅するかもしれない。
今のところは落ち着いているが、いつ牙を向けてくるかもわからない。
あんな爆弾をよく抱えているなと、長れいむはすこし冷や汗をかく。
「で、でもね、かってにそういうことをするのはいけないよ!!」
「ごめんなさい……」
「そろそろいいかしら?」
長れいむがさとりを叱っている所にリーダーありすが会話に割ってきた。
「だいたい、さとりがれいむにおこられたことはわかるは。おさとして、れいむのきもちはわかるもの」
「そ、そうですね……」
「でも、それでも、ありすたちにおやさいさんのつくりかたをおしえてくれるとうれしいわ!」
「まかせてください!! れいむ! いいでしょ?」
「ゆゆ~ん……」
長れいむは考えた。ありすたちが悪いゆっくりじゃなさそうなのはわかっている。元々、近場に群れを築いていたゆっくりで、互いに距離をおいてたからだ。
互いに交戦の意志はないのはよく分かる。それに、しんきの存在も気になる。噂では、ありすたちの群れがおとなしいのはしんきのお陰とか。
なんだかんだで、あかおにという爆弾をすでに持っている以上、爆弾をもう一個抱えても大丈夫なのかもしれない。
「……わかった、とりあえずありすたちをあんないしてあげて」
「ありがとうございます!」
こうして、れいむの群れに楽しい仲間が増えた。
れいむたちは苦虫を噛んだようにしていた。そんな群れのみんなとは一線を画すようにさとりはニコニコ、あかおには黙りしていた。
それもすべて、目の前にいるありすの群れが原因だ。若いありすたちはれいむの群れに在る野菜畑に興味津々で、群れの先導者たちはれいむたちを見やる。
れいむたちは恐れていたことが遂に来たとばかりに考えていたのだ。なぜなら、野菜畑の存在は秘匿だったからだ。
他のゆっくりは野菜が生えてくることを知らない。だから、生えている場所というのはゆっくりにとって好立地である。
そうなれば、テリトリーの奪い合いが始まり、中身で土地が汚れるのは自明の理である。
「ゆゆゆ、おはなしがつうじないとはなしにならないよ!」
そして、何よりも別の種類のゆっくり同士は言葉が通じないのだ。ただし、例外はある。
「ありすさんたち、ここがわたしたちのはたけです」
「とってもとかいはなばしょね!」
リーダー格のありすはこの群れの立派な畑に感動を覚えた。
「もももも、もしかして、さとりがありすたちにこのばしょをおしえたの!!??」
「そうですよ」
「な、なんてことを……」
長れいむはさとりにこの群れの存在を教えてはいけないということを教えそびれたのだ。
それに、さとりはありすたちと会話することが出来る。会話ができないのが常識だったことでさとりについては盲点だった。
「だいじょうぶです! ありすさんたちにはやさいのつくりかたをきちんとおしえましたから!!」
「どういうことなの?」
「ありすさんたちはわたしたちにおやさいのつくりかたをまなびにきたんです」
さとりは胸を張って言ってみせた。しかし、長れいむはそんなさとりの頭をもみあげで小突いた。
「このおばか! おやさいさんのそだてかたをだれがおしえるというの! それに、ありすたちがごうとうさんだったらどうしてたの!! ばかなの? しぬの!?」
「で、でも、ありすさんたちはわたしたちにおちちをくれるいいゆっくりですよ?」
「それでも、だめ! どうせ、おやさいさんをうばいにきたにきまってるでしょ!?」
「だから、ちがいますって。わたしがきちんとおやさいさんはそだてないとはえてこないことをおしえました!」
「たしかに、はたけをつくるとちはあまってるし、はたけをそだてるゆっくりのかずがほしいところだったよ!」
「それじゃあ!」
「でも、だめ!! えたいのしれないゆっくりをむれにはいれられないよ!!」
「じゃあ、わたしは!? あかおには!?」
そう言われると、少し言葉が詰まる長れいむ。なんだかんだで、群れに馴染んできたこの二匹を貶したいとは思っていない。
特に、あかおにのあつかいはデリケートだ。群れから追放すると仕返しで群れが全滅するかもしれない。
今のところは落ち着いているが、いつ牙を向けてくるかもわからない。
あんな爆弾をよく抱えているなと、長れいむはすこし冷や汗をかく。
「で、でもね、かってにそういうことをするのはいけないよ!!」
「ごめんなさい……」
「そろそろいいかしら?」
長れいむがさとりを叱っている所にリーダーありすが会話に割ってきた。
「だいたい、さとりがれいむにおこられたことはわかるは。おさとして、れいむのきもちはわかるもの」
「そ、そうですね……」
「でも、それでも、ありすたちにおやさいさんのつくりかたをおしえてくれるとうれしいわ!」
「まかせてください!! れいむ! いいでしょ?」
「ゆゆ~ん……」
長れいむは考えた。ありすたちが悪いゆっくりじゃなさそうなのはわかっている。元々、近場に群れを築いていたゆっくりで、互いに距離をおいてたからだ。
互いに交戦の意志はないのはよく分かる。それに、しんきの存在も気になる。噂では、ありすたちの群れがおとなしいのはしんきのお陰とか。
なんだかんだで、あかおにという爆弾をすでに持っている以上、爆弾をもう一個抱えても大丈夫なのかもしれない。
「……わかった、とりあえずありすたちをあんないしてあげて」
「ありがとうございます!」
こうして、れいむの群れに楽しい仲間が増えた。
冬の間、れいむたちは寒さに悶えながらも外で作業をしていた。冬ごもりの必要がないので外に出ても大丈夫だ。
なぜ、冬ごもりが必要ないかというと、天候が恵まれているから、食料が常に得られる状態だからである。
ありすたちもせっせと外にでて畑仕事をしていた。れいむを交えながら畝を作り、冬でも育つ種を埋めて野菜作りに励んでいた。
若いありすたちが野菜の芽を食べてしまったり失敗はあれど、さとりを仲介したありすとれいむたちは真剣に野菜作りをした。
「ふう、これがれいむたちのやさいのようにそだつなんて、ゆめのようだわ!」
ありすはれいむたちの好意で野菜を育て始めの冬の間には野菜を分け与えてもらえることになっている。
その時に出されたやさいはいつも食べている草の味とは違い、初めて食べる衝撃的なものだった。
それ以降、ありすたちのモチベーションが上がり、野菜作りにせいをだしているのだが、時間がかかることなのでイライラも募り始めている。
しかし、しんきの言葉で、ありすたちは頑張っている。
「みんな、おやさいさんができるまでがんばりましょうね!」
しんきは不思議なゆっくりである。違う種類なのにありすたちと言葉が通じる。すべてのゆっくりの言葉がわかるさとりをのぞいて、他のゆっくりとは話せない。
ありすとは話せるし、ありすたちにとって偉大な偶像でもある。
「わかったわ、まま!!」
ママと呼ばれるしんきはありすたちの働く姿に喜びを感じながら、ゆっくりと畑の近くに佇んだ。
「しんきさん!」
ぴょんぴょんとしんきの元へ跳ねてくるのはさとりであった。
「あら、またままのおっぱいがほしいのかしら?」
「いいえ、もうだいじょうぶです! いま、おしごとがおわったのであそびにきたのです!!」
「あら、またてつだいにきてくれたのね!」
「びりょくですが、おてつだいに!」
さとりは自分でありすを誘った以上、ありすたちには幸せになって欲しかった。
そもそも、なぜさとりはありすをれいむたちの群れに引き入れたのか。
少し話は遡る。
なぜ、冬ごもりが必要ないかというと、天候が恵まれているから、食料が常に得られる状態だからである。
ありすたちもせっせと外にでて畑仕事をしていた。れいむを交えながら畝を作り、冬でも育つ種を埋めて野菜作りに励んでいた。
若いありすたちが野菜の芽を食べてしまったり失敗はあれど、さとりを仲介したありすとれいむたちは真剣に野菜作りをした。
「ふう、これがれいむたちのやさいのようにそだつなんて、ゆめのようだわ!」
ありすはれいむたちの好意で野菜を育て始めの冬の間には野菜を分け与えてもらえることになっている。
その時に出されたやさいはいつも食べている草の味とは違い、初めて食べる衝撃的なものだった。
それ以降、ありすたちのモチベーションが上がり、野菜作りにせいをだしているのだが、時間がかかることなのでイライラも募り始めている。
しかし、しんきの言葉で、ありすたちは頑張っている。
「みんな、おやさいさんができるまでがんばりましょうね!」
しんきは不思議なゆっくりである。違う種類なのにありすたちと言葉が通じる。すべてのゆっくりの言葉がわかるさとりをのぞいて、他のゆっくりとは話せない。
ありすとは話せるし、ありすたちにとって偉大な偶像でもある。
「わかったわ、まま!!」
ママと呼ばれるしんきはありすたちの働く姿に喜びを感じながら、ゆっくりと畑の近くに佇んだ。
「しんきさん!」
ぴょんぴょんとしんきの元へ跳ねてくるのはさとりであった。
「あら、またままのおっぱいがほしいのかしら?」
「いいえ、もうだいじょうぶです! いま、おしごとがおわったのであそびにきたのです!!」
「あら、またてつだいにきてくれたのね!」
「びりょくですが、おてつだいに!」
さとりは自分でありすを誘った以上、ありすたちには幸せになって欲しかった。
そもそも、なぜさとりはありすをれいむたちの群れに引き入れたのか。
少し話は遡る。
「へぇ、れいむたちはおやさいさんをたべているのね」
ある日、さとりが丘の上にあるありすたちの群れに行った時の話だった。
しんきにその話をしていたら、ありすたちが聞きつけたのだ。
「とってもとかいはなぷれいすなのね!!」
「ありすたちにもおしえて!!」
前述した通り、ゆっくりにとってお野菜が生えるプレイスは天国と同意義である。
そう、有りもしないものとして、ゆっくりの常識であった。
「ですが、みなさん。おやさいさんはそだてないとはえてこないんです」
「なにをいってるの!? おやさいさんはかってにはえてくるのよ!!」
「そうだそうだ!!」
「ちがいますよ!」
「うそつきさとりはだまりなさい! このいなかもの!!」
やんややんやとありすたちが口論しているとしんきが一喝した。
「こら! あなたたち! ままはかなしいわ!!」
騒いでいたありすたちは静かになった。さとりは辺りを見回すと、しんきが悲しそうな顔で怒っていた。
「さとりをいじめるのはままがゆるさないわ! それに、さとりがうそをつくひつようはないのよ。しんじなさい!!」
「……わかりました、とりあえずじゅんをおってせつめいさせていただきます」
さとりはありすたちに自分が経験した事を話した。
各々、ありすたちは色々な感じ方でありすの話を聞く。納得するもの、嘘だと思うもの。
しかし、最終的に一つの意見にまとまった。野菜が欲しいと。
「おねがいできるかしら?」
草が生える場所を転々と移動し続ける生きるより、自分の場所がほしい。
ありすたち、遊牧ゆっくりにとっては夢の様な話であった。
ある日、さとりが丘の上にあるありすたちの群れに行った時の話だった。
しんきにその話をしていたら、ありすたちが聞きつけたのだ。
「とってもとかいはなぷれいすなのね!!」
「ありすたちにもおしえて!!」
前述した通り、ゆっくりにとってお野菜が生えるプレイスは天国と同意義である。
そう、有りもしないものとして、ゆっくりの常識であった。
「ですが、みなさん。おやさいさんはそだてないとはえてこないんです」
「なにをいってるの!? おやさいさんはかってにはえてくるのよ!!」
「そうだそうだ!!」
「ちがいますよ!」
「うそつきさとりはだまりなさい! このいなかもの!!」
やんややんやとありすたちが口論しているとしんきが一喝した。
「こら! あなたたち! ままはかなしいわ!!」
騒いでいたありすたちは静かになった。さとりは辺りを見回すと、しんきが悲しそうな顔で怒っていた。
「さとりをいじめるのはままがゆるさないわ! それに、さとりがうそをつくひつようはないのよ。しんじなさい!!」
「……わかりました、とりあえずじゅんをおってせつめいさせていただきます」
さとりはありすたちに自分が経験した事を話した。
各々、ありすたちは色々な感じ方でありすの話を聞く。納得するもの、嘘だと思うもの。
しかし、最終的に一つの意見にまとまった。野菜が欲しいと。
「おねがいできるかしら?」
草が生える場所を転々と移動し続ける生きるより、自分の場所がほしい。
ありすたち、遊牧ゆっくりにとっては夢の様な話であった。
夢がかなったありすたちは家を作った。家を作り、道具を作り始める。花の飾りや木で作った籠。
農作業やファッション、日常生活に必要な物を作ってはそれをありすとれいむでシェアをした。
ありすたちは確実に群れには必要な存在となったのだ。言葉はわからなくても。
特に、あかおにがもたらした歌は特にれいむたちに人気だった。
あかおにが歌を歌うとそれを聞きにれいむたちが集まるのだ。終いにはれいむたちは歌を真似はじめた。
最近では、群れのなかでは歌が蔓延している。各々好きなリズムと歌詞で歌うのだ。
ありすたちも真似をしたりするが、れいむ程上手くはない。
というより、れいむは歌を歌うのが上手だった。あかおによりも上手だった。
「ゆ~ゆゆ~ん、おやさいさーん、ゆゆんゆゆーん!」
野菜に水をあげながられいむは歌う。その姿を木の上から眺めていた赤鬼はすこし幸せな気分だった。
農作業やファッション、日常生活に必要な物を作ってはそれをありすとれいむでシェアをした。
ありすたちは確実に群れには必要な存在となったのだ。言葉はわからなくても。
特に、あかおにがもたらした歌は特にれいむたちに人気だった。
あかおにが歌を歌うとそれを聞きにれいむたちが集まるのだ。終いにはれいむたちは歌を真似はじめた。
最近では、群れのなかでは歌が蔓延している。各々好きなリズムと歌詞で歌うのだ。
ありすたちも真似をしたりするが、れいむ程上手くはない。
というより、れいむは歌を歌うのが上手だった。あかおによりも上手だった。
「ゆ~ゆゆ~ん、おやさいさーん、ゆゆんゆゆーん!」
野菜に水をあげながられいむは歌う。その姿を木の上から眺めていた赤鬼はすこし幸せな気分だった。
赤鬼が空を飛びながらパトロールをしていた時だ。赤鬼はこの能力で群れの警備を任されている。
「あれは……」
草原を横切る軍団。みょんと呼ばれるゆっくりが中心に大きな群れが移動する。
その中心にはすぃーに乗った胴付きのみょんと見たことのないゆっくりがいた。
ニコニコと笑いながらすぃーにのる桃色の髪と水色の帽子、三角頭巾を被ったゆっくりが。
それだけなら、良かったのだが、あかおには警戒した。みょんたちとともに奴隷ゆっくりが居たからだ。
この世界には主に6の種族がいる。れいむ・まりさ・ありす・ぱちゅりー・ちぇん・みょん。
みょんは樹の枝を得意とした好戦的なゆっくりで、捕食種の場合が多い。この群れもそうである。
群れを襲って奴隷を確保して、群れを経営する遊牧ゆっくりの一種である。
ありすのように、草食系のゆっくりとは違うため、非常に危険だ。
あかおには奴隷を見る。各々、みょんたちに樹の枝で突かれながら盲目的に歩く。
奴隷の運命なんて決まっている。生きたまま食べられるか、繁殖用に生かされるか、おもちゃにされるかだ。
最悪なことに、ありすたちが元居たむれを嗅ぎまわっているらしい。草を食いつくされた丘の上なんて、誰かが住んでいたことが明白なものだ。
だから、みょんたちが斥候をだして、れいむたちの群れがバレる可能性が高い。
あかおには大いに焦った。このままでは、一網打尽だと。みょんたちの群れが50匹程度なら何とかできなくもない。
だが、200匹クラスの大きな群れではやられるのがオチだ。それに胴付と見たことのないゆっくりが気になる。
対して、れいむ300とありす100匹。数では勝っていたとしても、戦闘経験がない両方では話にならない。駆逐されて奴隷にされるのがオチだ。
とりあえず、あかおにはこの事態を伝えるために群れに戻ることにした。
「あれは……」
草原を横切る軍団。みょんと呼ばれるゆっくりが中心に大きな群れが移動する。
その中心にはすぃーに乗った胴付きのみょんと見たことのないゆっくりがいた。
ニコニコと笑いながらすぃーにのる桃色の髪と水色の帽子、三角頭巾を被ったゆっくりが。
それだけなら、良かったのだが、あかおには警戒した。みょんたちとともに奴隷ゆっくりが居たからだ。
この世界には主に6の種族がいる。れいむ・まりさ・ありす・ぱちゅりー・ちぇん・みょん。
みょんは樹の枝を得意とした好戦的なゆっくりで、捕食種の場合が多い。この群れもそうである。
群れを襲って奴隷を確保して、群れを経営する遊牧ゆっくりの一種である。
ありすのように、草食系のゆっくりとは違うため、非常に危険だ。
あかおには奴隷を見る。各々、みょんたちに樹の枝で突かれながら盲目的に歩く。
奴隷の運命なんて決まっている。生きたまま食べられるか、繁殖用に生かされるか、おもちゃにされるかだ。
最悪なことに、ありすたちが元居たむれを嗅ぎまわっているらしい。草を食いつくされた丘の上なんて、誰かが住んでいたことが明白なものだ。
だから、みょんたちが斥候をだして、れいむたちの群れがバレる可能性が高い。
あかおには大いに焦った。このままでは、一網打尽だと。みょんたちの群れが50匹程度なら何とかできなくもない。
だが、200匹クラスの大きな群れではやられるのがオチだ。それに胴付と見たことのないゆっくりが気になる。
対して、れいむ300とありす100匹。数では勝っていたとしても、戦闘経験がない両方では話にならない。駆逐されて奴隷にされるのがオチだ。
とりあえず、あかおにはこの事態を伝えるために群れに戻ることにした。
「まさか、みょんたちがこのむれをねらっているなんて……」
長れいむはさとり越しからその報告を聞いて、困惑した。みょんやまりさの悪い噂はよく聞くからだ。
曰く、まりさは泥棒、みょんは野盗。二匹とも好戦的でおとなしいゆっくりを狙うと。
「みんなでたたかうにしても……むりだよ……」
「でも、たたかわないと、このむれが!」
弱腰のれいむにさとりは口を挟むが一蹴される。
「ばかいわないでね! れいむたちはゆっくりしてるんだよ! ゆっくりできないことはむいてないんだよ!!」
あかおにも長れいむが怒鳴った内容がなんとなく分かった。だから、あかおにはこうさとりに呟いた。
「にげるじかんをかせいでやる。おまえらはにげろ」
「な、なにをいっているのですか!? まだ、みょんたちがくるわけでもないのに」
「あいつらをなめちゃだめだ。むれをつくってかりをするやつはてごわい」
「でも!」
「まかせろとつたえろ」
「……わかりました」
「しににいくわけじゃない」
「はい」
長れいむはさとりから話を聞いた。そして、このプレイスを放棄する決断をした。
長れいむはさとり越しからその報告を聞いて、困惑した。みょんやまりさの悪い噂はよく聞くからだ。
曰く、まりさは泥棒、みょんは野盗。二匹とも好戦的でおとなしいゆっくりを狙うと。
「みんなでたたかうにしても……むりだよ……」
「でも、たたかわないと、このむれが!」
弱腰のれいむにさとりは口を挟むが一蹴される。
「ばかいわないでね! れいむたちはゆっくりしてるんだよ! ゆっくりできないことはむいてないんだよ!!」
あかおにも長れいむが怒鳴った内容がなんとなく分かった。だから、あかおにはこうさとりに呟いた。
「にげるじかんをかせいでやる。おまえらはにげろ」
「な、なにをいっているのですか!? まだ、みょんたちがくるわけでもないのに」
「あいつらをなめちゃだめだ。むれをつくってかりをするやつはてごわい」
「でも!」
「まかせろとつたえろ」
「……わかりました」
「しににいくわけじゃない」
「はい」
長れいむはさとりから話を聞いた。そして、このプレイスを放棄する決断をした。
「おさあんまりだよ!! ここはれいむたちがつくったゆっくりぷれいすなんだよ!!」
「そうだよ!!」
「このぷれいすのためなられいむ、たたかえるよ!!」
「そうだよ!!」
群れのほとんどのゆっくりは反対していたが、長の決断に納得するゆっくりも居た。
「はっきりいって、かちめはないよ……ここはたねをもってにげようよ」
「そうだよ」
「びんじょうれいむはゆっくりしないでね!!」
「そうだよ」
「………」
れいむたちは諦めた。諦めて、この土地を明け渡そうと。だが、ありすはどうしようか。
ありすたちはさとりから話を聞いている。だが、逆にありすたちは戦おうとしているのだ。
「わたしたちはたたかうわ!!」
「そうよ、せっかくのこのとちをあけわたしてたまるものですか!!」
ありすたちは定住することがなかった。だから、土地を得られたことが誇りになっていた。
だから、戦う選択を選ぶゆっくりが大半であった。
「れいむたちはにげるのね、べつにかまわないわ!! わたしたちのばしょはわたしたちでまもる!!」
「わたしも、たたかいます!」
「さとり、おちびちゃんのあなたがたたかうひつようはないわ」
「でも!」
「あなたはにげなさい! ゆめをみせてくれてありがとう!!」
「そうだよ!!」
「このぷれいすのためなられいむ、たたかえるよ!!」
「そうだよ!!」
群れのほとんどのゆっくりは反対していたが、長の決断に納得するゆっくりも居た。
「はっきりいって、かちめはないよ……ここはたねをもってにげようよ」
「そうだよ」
「びんじょうれいむはゆっくりしないでね!!」
「そうだよ」
「………」
れいむたちは諦めた。諦めて、この土地を明け渡そうと。だが、ありすはどうしようか。
ありすたちはさとりから話を聞いている。だが、逆にありすたちは戦おうとしているのだ。
「わたしたちはたたかうわ!!」
「そうよ、せっかくのこのとちをあけわたしてたまるものですか!!」
ありすたちは定住することがなかった。だから、土地を得られたことが誇りになっていた。
だから、戦う選択を選ぶゆっくりが大半であった。
「れいむたちはにげるのね、べつにかまわないわ!! わたしたちのばしょはわたしたちでまもる!!」
「わたしも、たたかいます!」
「さとり、おちびちゃんのあなたがたたかうひつようはないわ」
「でも!」
「あなたはにげなさい! ゆめをみせてくれてありがとう!!」
お腹がすいた。奴隷を食べるのもあきた。また、土を食うのはゴメンだが。そう思いながらゆゆこはすぃーのうえで退屈そうにあくびをした。
「ほうこくだみょん! このちかくのはやしにむれがあったみょん!!」
機会というものは向こうからやってくるものだ。今日は楽しいことになる。奴隷を殺して、おもちゃにして、その上で食べてやる。
「そうね、せっかくだし、あそびましょう!」
「わかりましたみょん! それではいまここにいるどれいはどうしましょう?」
「ころしなさい。じゃまになるから」
「わかったみょん!!」
みょんたちは次第に笑顔になっていく。獲物をいたぶられるチャンスはなかなか回ってこないからだ。
次の獲物を発見するまで節約して行かねばならない。荷物を減らすためにも、戦う前の前夜祭としての意味合いがある。
「いなかものぉおおお!!!」
「わわからないよぉおおおお!!!」
成体のありすとちぇんに樹の枝を刺していくみょんたち。何本目で死ぬか遊んでいるのだ。
「のぜ、のぜぇええええええ!!」
何回目でまりさが腹上死するか試すためにれいぽぅをしはじめるみょん。
「むきゅーむきゅー!!」
それを黙って待つのみの奴隷たち。
「みんなおいしそうねーうふふ」
「おねがいだからたべないでねー!!」
そして、ゆゆこの前には一匹のちぇんが差し出されていた。不思議な事にゆゆこはちぇんとしゃべることが出来た。さとりのように。
「だーめ!」
そういうと、ゆゆこは口を開いて息を吐いた。
「ゆぐ、ゆががががががあがががが!!」
その行きの臭いはゆっくりの死がこびりついた息だった。まるで、呪いが降り掛かってくるかのような苦しみに巻き込まれるちぇんは、悶え死んだ。
「ほうこくだみょん! このちかくのはやしにむれがあったみょん!!」
機会というものは向こうからやってくるものだ。今日は楽しいことになる。奴隷を殺して、おもちゃにして、その上で食べてやる。
「そうね、せっかくだし、あそびましょう!」
「わかりましたみょん! それではいまここにいるどれいはどうしましょう?」
「ころしなさい。じゃまになるから」
「わかったみょん!!」
みょんたちは次第に笑顔になっていく。獲物をいたぶられるチャンスはなかなか回ってこないからだ。
次の獲物を発見するまで節約して行かねばならない。荷物を減らすためにも、戦う前の前夜祭としての意味合いがある。
「いなかものぉおおお!!!」
「わわからないよぉおおおお!!!」
成体のありすとちぇんに樹の枝を刺していくみょんたち。何本目で死ぬか遊んでいるのだ。
「のぜ、のぜぇええええええ!!」
何回目でまりさが腹上死するか試すためにれいぽぅをしはじめるみょん。
「むきゅーむきゅー!!」
それを黙って待つのみの奴隷たち。
「みんなおいしそうねーうふふ」
「おねがいだからたべないでねー!!」
そして、ゆゆこの前には一匹のちぇんが差し出されていた。不思議な事にゆゆこはちぇんとしゃべることが出来た。さとりのように。
「だーめ!」
そういうと、ゆゆこは口を開いて息を吐いた。
「ゆぐ、ゆががががががあがががが!!」
その行きの臭いはゆっくりの死がこびりついた息だった。まるで、呪いが降り掛かってくるかのような苦しみに巻き込まれるちぇんは、悶え死んだ。
斥候に出たあかおにはありすたちに報告した。
「やつら、どれいをころしてくってる! いまがちゃんすだ!」
言葉は通じないが、今攻めたほうが良いということ先行して襲うことで体現した。
「て、てきしゅう!!」
奴隷を遊んで殺していたみょんたちは敵襲に驚かざるを得なかった。
暴力のままにあかおにが的確にみょんたちを殺していく。それに怯んで総崩れになった所を木を咥えたありすたちが襲撃する。
「おまえら、ころす!!」
一撃で中枢餡を潰す両手をクマのように振り回し、みょんたちを殺すあかおにに枝を差し向けてくる敵が来た。
「そこまでだみょん!」
リーダー格であるみょんだ。身長ほどの枝を振り回したみょんがあかおにに対峙する。
「なぜ、ありすたちといっしょにこうげきしてくるかわからんみょんが、やるならあいてになってやるみょん!!」
樹の枝を振り回してくるみょんにテクニックを感じなかったが、身体能力があかおに並にあることが厄介だった。
「みょん、このみょんさまのはくろーけんをよけるとはなかなかやるみょん!!」
そう言うと、腰に指していたもう一本の枝を取り出し二刀流の構えを見せる。
「みょんのにとうりゅうにたえられるかなだみょん!」
体を後ずさりし、捻りながら剣を交わしてきたあかおにだが、二刀流になると手数が増えるため傷が増え始めた。
「これはやばいかな」
「そらそら! どうしたみょん!! みょんはふらんやれみりゃをたおしたことがあるみょん! おまえもそのなかまにいれてやるみょん!!」
「くちかずがふえて!! ちょうしにのるなよ!!」
そう言うと、ふらんは一旦空に逃げた。
「ひきょうもの! せいせいどうどうたたかえだみょん!!」
挑発するみょんだが、それを無視して、ふらんは林に逃げ込んだ。
「おさ! あかおにがてったいしたわ!!」
戦場を引っ掻き回していたあかおにがいなくなったことで、みょんたちの体裁が整い始めていた。
「これはやばいわ!!」
今まで有利に事を進めていたが、みょんたちが次第に攻勢を始める。
「こっちのかずのほうがおおいみょん! かずでおすんだみょん!!」
胴付みょんがみょんたちに号令をかける。そうなると、規律が整い始めたみょんたちは得意な樹の枝でありすたちを圧倒し始めた。
「くっ、ここまでなの!?」
押され始めたありすに対抗策はなかった。ただ、滅ぶのを待つだけだった。
だが、奥のほうからみょんたちの悲鳴が聞こえてくる。新手の味方がやってきた。
「みなさんおまたせしました! いまからさとりとれいむたちではさみうちにします!!」
300匹で包囲網を展開するれいむたちは二匹で一匹を相手するように散らばった。
またもや奇襲を受けたみょんたちは再度、隊列を崩してパニックに陥る。
「し、しずまるんだみょん!!」
胴付みょんが鎮圧しようとしたところに、空から何かが降ってきたのである。
「な、なんだ――っ」
「しね」
気がついたら、みょんの腹に枝が刺さっていた。空から急降下したあかおにによる攻撃だった。
「ぐーんぐにるはおねえさまのぶきだからすきじゃないけど、つよい」
「はぐぅ……がっ……」
膝をついたみょんは腹に感じる激痛を抑えるので必死だった。れみりゃやふらんのように治癒能力がないため、致命傷である。
すぐに、甘いモノを食べたりして安静にしていないと回復しない。だが、この状況でそんなことが許されるだろうか。
「ゆゆこさま……おにげくださ……い」
リーダーを倒したことで逃げ出すみょんが出てきた。そうなると、この戦場はありすとれいむ連合の勝利である。
「やつら、どれいをころしてくってる! いまがちゃんすだ!」
言葉は通じないが、今攻めたほうが良いということ先行して襲うことで体現した。
「て、てきしゅう!!」
奴隷を遊んで殺していたみょんたちは敵襲に驚かざるを得なかった。
暴力のままにあかおにが的確にみょんたちを殺していく。それに怯んで総崩れになった所を木を咥えたありすたちが襲撃する。
「おまえら、ころす!!」
一撃で中枢餡を潰す両手をクマのように振り回し、みょんたちを殺すあかおにに枝を差し向けてくる敵が来た。
「そこまでだみょん!」
リーダー格であるみょんだ。身長ほどの枝を振り回したみょんがあかおにに対峙する。
「なぜ、ありすたちといっしょにこうげきしてくるかわからんみょんが、やるならあいてになってやるみょん!!」
樹の枝を振り回してくるみょんにテクニックを感じなかったが、身体能力があかおに並にあることが厄介だった。
「みょん、このみょんさまのはくろーけんをよけるとはなかなかやるみょん!!」
そう言うと、腰に指していたもう一本の枝を取り出し二刀流の構えを見せる。
「みょんのにとうりゅうにたえられるかなだみょん!」
体を後ずさりし、捻りながら剣を交わしてきたあかおにだが、二刀流になると手数が増えるため傷が増え始めた。
「これはやばいかな」
「そらそら! どうしたみょん!! みょんはふらんやれみりゃをたおしたことがあるみょん! おまえもそのなかまにいれてやるみょん!!」
「くちかずがふえて!! ちょうしにのるなよ!!」
そう言うと、ふらんは一旦空に逃げた。
「ひきょうもの! せいせいどうどうたたかえだみょん!!」
挑発するみょんだが、それを無視して、ふらんは林に逃げ込んだ。
「おさ! あかおにがてったいしたわ!!」
戦場を引っ掻き回していたあかおにがいなくなったことで、みょんたちの体裁が整い始めていた。
「これはやばいわ!!」
今まで有利に事を進めていたが、みょんたちが次第に攻勢を始める。
「こっちのかずのほうがおおいみょん! かずでおすんだみょん!!」
胴付みょんがみょんたちに号令をかける。そうなると、規律が整い始めたみょんたちは得意な樹の枝でありすたちを圧倒し始めた。
「くっ、ここまでなの!?」
押され始めたありすに対抗策はなかった。ただ、滅ぶのを待つだけだった。
だが、奥のほうからみょんたちの悲鳴が聞こえてくる。新手の味方がやってきた。
「みなさんおまたせしました! いまからさとりとれいむたちではさみうちにします!!」
300匹で包囲網を展開するれいむたちは二匹で一匹を相手するように散らばった。
またもや奇襲を受けたみょんたちは再度、隊列を崩してパニックに陥る。
「し、しずまるんだみょん!!」
胴付みょんが鎮圧しようとしたところに、空から何かが降ってきたのである。
「な、なんだ――っ」
「しね」
気がついたら、みょんの腹に枝が刺さっていた。空から急降下したあかおにによる攻撃だった。
「ぐーんぐにるはおねえさまのぶきだからすきじゃないけど、つよい」
「はぐぅ……がっ……」
膝をついたみょんは腹に感じる激痛を抑えるので必死だった。れみりゃやふらんのように治癒能力がないため、致命傷である。
すぐに、甘いモノを食べたりして安静にしていないと回復しない。だが、この状況でそんなことが許されるだろうか。
「ゆゆこさま……おにげくださ……い」
リーダーを倒したことで逃げ出すみょんが出てきた。そうなると、この戦場はありすとれいむ連合の勝利である。
「こぼねーみんなにげちゃったのね」
ふらんの眼の前に居るゆゆこは呟いた。ずっと、戦いを見ていた傍観者であるゆゆこにあかおには言い捨てる。
「おまえはさとりといっしょだな」
「あら、わたしとおなじゆっくりがいるのかしら?」
言葉が通じるゆっくりに驚かなくなったあかおに。だが、さとりとは根本的にちがうこの相手に忌避感を感じていた。
「おまえとはちがう。あいつはほんとうにたすけあおうとしてる。おまえはどうだ?」
「ばかね。わたしたちにはおうになるけんりがあるのに」
「おう、だと?」
初めて聞く単語だが、あかおにには意味がわかる。
「そう。なにをしてもいいじゆうよ」
「ゆっくりはたすけあわないと、しあわせになれない」
ゆゆこやみょんのやっていることは助けあいだが、助けあいではない。
言葉によってありすとれいむが結びついたように、ゆゆこにも奴隷を解放し、別の生き方が出来たはずだ。
「おうはすべてをしはいするちからがあるのよ?」
「なら、さとりはやさしいおうさまだ」
「なら、わたしをここでころす?」
「にがしてやる。にどとこっちにくるな!」
「いいでしょう。だが、くにができたらまたおそうわ。つぎはまけない!!」
そう言うと、すぃーでゆゆこは逃げさって行った。殺してしまいたかったあかおにだが、すぃーには追いつけない。
「これでよし」
こうして、群れを守りきることが出来た。安心したあかおにはさとりの元へ帰っていった。
ふらんの眼の前に居るゆゆこは呟いた。ずっと、戦いを見ていた傍観者であるゆゆこにあかおには言い捨てる。
「おまえはさとりといっしょだな」
「あら、わたしとおなじゆっくりがいるのかしら?」
言葉が通じるゆっくりに驚かなくなったあかおに。だが、さとりとは根本的にちがうこの相手に忌避感を感じていた。
「おまえとはちがう。あいつはほんとうにたすけあおうとしてる。おまえはどうだ?」
「ばかね。わたしたちにはおうになるけんりがあるのに」
「おう、だと?」
初めて聞く単語だが、あかおにには意味がわかる。
「そう。なにをしてもいいじゆうよ」
「ゆっくりはたすけあわないと、しあわせになれない」
ゆゆこやみょんのやっていることは助けあいだが、助けあいではない。
言葉によってありすとれいむが結びついたように、ゆゆこにも奴隷を解放し、別の生き方が出来たはずだ。
「おうはすべてをしはいするちからがあるのよ?」
「なら、さとりはやさしいおうさまだ」
「なら、わたしをここでころす?」
「にがしてやる。にどとこっちにくるな!」
「いいでしょう。だが、くにができたらまたおそうわ。つぎはまけない!!」
そう言うと、すぃーでゆゆこは逃げさって行った。殺してしまいたかったあかおにだが、すぃーには追いつけない。
「これでよし」
こうして、群れを守りきることが出来た。安心したあかおにはさとりの元へ帰っていった。
元の場所に戻れた喜びを噛み締めながられいむとありすたちは喜び合った。
そのどんちゃん騒ぎとは別の場所で、さとりとあかおには語り合う。
「さとり、おうになれ」
「はい?」
「……いまはいい。だが、おぼえておけ。くにをつくってみんなをしあわせにしよう」
「そうなるといいですね」
さとりはなんとなく、あかおにが見ている夢のことが分かる。きっと、その夢は叶うだろう。そう思いながら一部で固まっているゆっくりをみた。
みょんに囚われていた奴隷たちだ。彼らはこれからどうなるかビクビクしながられいむたちとありすたちの判断を待っている。
できれば、仲間にしたいなと思うさとりであった。そうすれば皆が幸せになれるなと。それに、畑がある。
畑は幸せを作る神様からの贈り物だ。確かに争いの種になるかもしれないが、さとりは希望を持っていた。
そのどんちゃん騒ぎとは別の場所で、さとりとあかおには語り合う。
「さとり、おうになれ」
「はい?」
「……いまはいい。だが、おぼえておけ。くにをつくってみんなをしあわせにしよう」
「そうなるといいですね」
さとりはなんとなく、あかおにが見ている夢のことが分かる。きっと、その夢は叶うだろう。そう思いながら一部で固まっているゆっくりをみた。
みょんに囚われていた奴隷たちだ。彼らはこれからどうなるかビクビクしながられいむたちとありすたちの判断を待っている。
できれば、仲間にしたいなと思うさとりであった。そうすれば皆が幸せになれるなと。それに、畑がある。
畑は幸せを作る神様からの贈り物だ。確かに争いの種になるかもしれないが、さとりは希望を持っていた。
こうして、さとりは国を作ることになる。
それはまだ先の話。
ゆゆこはお腹がすいていた。でも、本当に心から欲しいのはコミュニティーである。
心を満たしたいゆゆこは一緒に逃げたみょんたちと合流し、今度こそ負けまいと考える。
「あのむれにおしえてもらったわ。わたしはほんとうのおうになる。そのためにはなかまがいるわ」
ゆゆこは宣言した。
心を満たしたいゆゆこは一緒に逃げたみょんたちと合流し、今度こそ負けまいと考える。
「あのむれにおしえてもらったわ。わたしはほんとうのおうになる。そのためにはなかまがいるわ」
ゆゆこは宣言した。
「わたし、ゆゆこはじゃくにくきょうしょくのせかいをつくる。そのせかいではびょうどうに……しがあるの」
続く