ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4589 ゆっくりは絶対に譲歩しない
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ankoss
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『ゆっくりは絶対に譲歩しない』 12KB
考証 自業自得 独自設定 wikiのゆっくりvsふたばゆっくり(嘘) 気ままあき
考証 自業自得 独自設定 wikiのゆっくりvsふたばゆっくり(嘘) 気ままあき
「むーしゃむーーしゃ!」
「なまごみさんはゆっくりできるね!」
「こっちのみかんさんのかわもおいしいよ!」
「れいむはからあげさんをみつけたよ!ゆっくりたべるよ!」
「なまごみさんはゆっくりできるね!」
「こっちのみかんさんのかわもおいしいよ!」
「れいむはからあげさんをみつけたよ!ゆっくりたべるよ!」
季節は真夏。住宅地ならどこにでもある、とあるゴミ集積所で……
数匹のゆっくりが喜び勇んで生ゴミを荒らしていた。
木の枝でゴミ袋を突き破り、袋の中に収められていた残飯をひっぱりだしてはその場で貪り食う。
その有様は地獄の餓鬼もかくやという程の意地汚さと貪欲さである。
ゆっくり達は食欲のおもむくままにゴミ袋から人間の残飯を道にぶちまけ続けていた。
数匹のゆっくりが喜び勇んで生ゴミを荒らしていた。
木の枝でゴミ袋を突き破り、袋の中に収められていた残飯をひっぱりだしてはその場で貪り食う。
その有様は地獄の餓鬼もかくやという程の意地汚さと貪欲さである。
ゆっくり達は食欲のおもむくままにゴミ袋から人間の残飯を道にぶちまけ続けていた。
「こらっ!君達なんてことをしているんだ!」
と、そこにやってきた一人の青年。
彼は近所に住むごくごく普通の大学生である。生ゴミを出しにきてこの惨状を目撃したというわけだ。
彼は近所に住むごくごく普通の大学生である。生ゴミを出しにきてこの惨状を目撃したというわけだ。
「ゆゆっ?びっくりー!」
「ゆっ!にんげんさんがいるよ!」
「おにいさんはゆっくりできるひと?」
「ゆっくりできるならおかしをちょうだいね!」
「おかしをくれないならしんでね!」
「ゆっ!にんげんさんがいるよ!」
「おにいさんはゆっくりできるひと?」
「ゆっくりできるならおかしをちょうだいね!」
「おかしをくれないならしんでね!」
青年の姿を認めたとたんに各々好き勝手な事を言い始めるゆっくり達。
見ず知らずの相手に、出会って10秒もしないうちに死ねと言う生物は全宇宙探してもゆっくりだけであろう。
見ず知らずの相手に、出会って10秒もしないうちに死ねと言う生物は全宇宙探してもゆっくりだけであろう。
「君達、ゴミを荒らしちゃ駄目じゃないか!どうしてくれるんだいこの有様をっ」
「ゆゆっ?なにいってるの?まりさたちは、ごはんをたべてゆっくりしていただけだよ?」
「おにいさんはばかなの?しぬの?」
「ごはんなんてそんな事聞いてないよ。よく見てごらん?君たちの周りをっ!」
「ゆん?」
「ゆゆっ?なにいってるの?まりさたちは、ごはんをたべてゆっくりしていただけだよ?」
「おにいさんはばかなの?しぬの?」
「ごはんなんてそんな事聞いてないよ。よく見てごらん?君たちの周りをっ!」
「ゆん?」
ゴミ集積所の周囲はゆっくり達が考えなしに散らかし、食い散らかした生ゴミがあふれかえっていた。
まったく目を覆いたくなるほどの惨状だが、当のゆっくり達はなにがいけないのかさっぱり分からないようだ。
まったく目を覆いたくなるほどの惨状だが、当のゆっくり達はなにがいけないのかさっぱり分からないようだ。
「ゆっ?ゆっ?ごはんさんがたくさんおちてるよ?で、それがなんなの?」
「なんなのって……君たちが生ゴミを散らかすから道がぐっちゃぐちゃで、あたり一面ひどく臭いじゃないか!」
「ゆ~ん?そんなのべつにどうでもいいよ!」
「……え?」
「れいむはもうおなかぽんぽんだからおうちにかえるよ!」
「じゃあねっごみすてばさん!あしたになったらまたおいしいごはんさんをかってにはやしてね!」
「ゆん!まりさはゆっくりおうちにかえるよ!」
「なんなのって……君たちが生ゴミを散らかすから道がぐっちゃぐちゃで、あたり一面ひどく臭いじゃないか!」
「ゆ~ん?そんなのべつにどうでもいいよ!」
「……え?」
「れいむはもうおなかぽんぽんだからおうちにかえるよ!」
「じゃあねっごみすてばさん!あしたになったらまたおいしいごはんさんをかってにはやしてね!」
「ゆん!まりさはゆっくりおうちにかえるよ!」
満腹になったゆっくり達はそのままどこかへと行こうとする……が。
青年がすかさず回り込んでゆっくり達の行く手を遮った。
青年がすかさず回り込んでゆっくり達の行く手を遮った。
「ゆゆっ!おにいさんじゃまだよ!まりさにいじわるしないでね!」
「ゆっくりぷんぷん!」
「れいむはおうちにかえるっていってるでしょ?なんでそこにいるの?おにいさんはばかなの?」
「ちょっと待て。お前ら勝手にゴミを散らかしておいて、そのまま知らんぷりで帰ろうってのかよ」
「ゆ~ん?ゆっくりしてないおにいさんはさっきからなにがいいたいの?まりさにゆっくりせつめいっしてね!」
「お前らが散らかしたゴミはお前らが責任もって全部片付けて、それから帰れって言ってんだよ。理解できる?」
「ゆゆっ?」
「ゆっくりぷんぷん!」
「れいむはおうちにかえるっていってるでしょ?なんでそこにいるの?おにいさんはばかなの?」
「ちょっと待て。お前ら勝手にゴミを散らかしておいて、そのまま知らんぷりで帰ろうってのかよ」
「ゆ~ん?ゆっくりしてないおにいさんはさっきからなにがいいたいの?まりさにゆっくりせつめいっしてね!」
「お前らが散らかしたゴミはお前らが責任もって全部片付けて、それから帰れって言ってんだよ。理解できる?」
「ゆゆっ?」
青年がそう言うと、ゆっくり達は揃ってポカーンとした顔をした。
あまりにも予想外のことを言われたのだろうか?青年の言葉を理解しきれないようだ。
ゆっくり達がフリーズしている間にも青年は言葉を続けていく。
あまりにも予想外のことを言われたのだろうか?青年の言葉を理解しきれないようだ。
ゆっくり達がフリーズしている間にも青年は言葉を続けていく。
「前々からゴミ捨て場が荒らされていたのはお前らゆっくりの仕業だったんだな」
「……」
「ゴミ捨て場にもう来るな!……と言いたいところだが、お前らだって食べなきゃ生きていけないだろう?」
「……」
「だからちゃんと後片付けをするんならゴミから餌をとってもいい。お前らに必要な物を取るだけ取ったら
ちゃんと破いたゴミ袋を元通りに結び直して、道もきれいにすれば人間側としてはなにも文句は……」
「……」
「ゴミ捨て場にもう来るな!……と言いたいところだが、お前らだって食べなきゃ生きていけないだろう?」
「……」
「だからちゃんと後片付けをするんならゴミから餌をとってもいい。お前らに必要な物を取るだけ取ったら
ちゃんと破いたゴミ袋を元通りに結び直して、道もきれいにすれば人間側としてはなにも文句は……」
「いやだよ!」
「……え?」
「……え?」
「まりさはごはんさんだけたべたいんだよ!そんなのめんどくさいからおにいさんがやればいいよ!」
「ゆっくりできないかられいむもいやだよ!」
「ここがくーさくーさでも、おうちはくーさくーさじゃないよ!」
「いまはくーさくーさでもあしたになればきれいきれいになってるよ!」
「いや、だからそれは人間が掃除してるからであって…」
「ゆっくりできないかられいむもいやだよ!」
「ここがくーさくーさでも、おうちはくーさくーさじゃないよ!」
「いまはくーさくーさでもあしたになればきれいきれいになってるよ!」
「いや、だからそれは人間が掃除してるからであって…」
「そうなんだ!じゃあおにいさんがおそうじしておいてね!まりさはおうちにかえって、おひるねするよ!」
「ゆゆっそういえばありすもねーむねーむだわ!」
「じゃあゆっくりかえろうね!おにいさんゆっくりそこをどいてね!」
「……どかねえよ」
「ゆゆっ!なんでどかないの?いじわるなおにいさんはまりさがゆっくりしなすよ!」
「ゆゆっそういえばありすもねーむねーむだわ!」
「じゃあゆっくりかえろうね!おにいさんゆっくりそこをどいてね!」
「……どかねえよ」
「ゆゆっ!なんでどかないの?いじわるなおにいさんはまりさがゆっくりしなすよ!」
「まあ聞けよ。人間だってゴミの掃除なんかしたくないんだよ」
「ゆん?」
「人間がせっかく袋に入れてきれいにまとめておいた物をお前らがわざわざ破いて散らかしたんだ。
ならお前らが責任もって片付けるのが筋だろ?」
「だからそれはめんどくさいからいやだっていってるでしょ!おにいさんはしつこすぎるよ!」
「へえ……じゃあさゴミ掃除すんのは人間は嫌、お前らも嫌、ならもう解決方法はひとつしかないよな?」
「ゆっ?どういうこと?ゆっくりしないではやくいってね!」
「ゆん?」
「人間がせっかく袋に入れてきれいにまとめておいた物をお前らがわざわざ破いて散らかしたんだ。
ならお前らが責任もって片付けるのが筋だろ?」
「だからそれはめんどくさいからいやだっていってるでしょ!おにいさんはしつこすぎるよ!」
「へえ……じゃあさゴミ掃除すんのは人間は嫌、お前らも嫌、ならもう解決方法はひとつしかないよな?」
「ゆっ?どういうこと?ゆっくりしないではやくいってね!」
「簡単なことだ。お前らゆっくりがゴミ捨て場を荒らさなきゃいい。それですべて解決だ」
「なにいってるの?それじゃれいむのおなかがぽんぽんにならないでしょ?にんげんさんはばかなの?」
「知るか。腹を満たしたきゃその辺の草でも食ってりゃいいだろ」
「にーがにーがのくささんじゃまりさたちがしあわせーになれないよ!やっぱりおにいさんはばかだね!」
「お前らの幸せなんか知らん。とにかくもう人ゴミ捨て場には今後一切近づくなよ。いいな」
「なにいってるの?それじゃれいむのおなかがぽんぽんにならないでしょ?にんげんさんはばかなの?」
「知るか。腹を満たしたきゃその辺の草でも食ってりゃいいだろ」
「にーがにーがのくささんじゃまりさたちがしあわせーになれないよ!やっぱりおにいさんはばかだね!」
「お前らの幸せなんか知らん。とにかくもう人ゴミ捨て場には今後一切近づくなよ。いいな」
「ゆゆ~~っ!こんなにききわけのないおにいさんははじめてだよ!こんなばかはみんなでゆっくりころそうね!」
「れいむのぷくーでゆっくりしんでね!」
「おまえなんかいきてるかちないから、はやくしんでね!」
「れいむのぷくーでゆっくりしんでね!」
「おまえなんかいきてるかちないから、はやくしんでね!」
青年とゆっくり達の主張はどこまでいっても平行線だった。
頭にきたゆっくり達は青年を殺そうと威嚇や体当たりをはじめる。
もちろんゆっくりの攻撃ごときで人間が倒せるはずもないが……
青年はそんなゆっくり達のの行動をしばらく眺めていたがふとポツリと言った。
頭にきたゆっくり達は青年を殺そうと威嚇や体当たりをはじめる。
もちろんゆっくりの攻撃ごときで人間が倒せるはずもないが……
青年はそんなゆっくり達のの行動をしばらく眺めていたがふとポツリと言った。
「………お前たちはゆっくりできないゆっくりだな」
「ゆっ!なにいってるのっまりさはこんなにゆっくりできるでしょ!」
「いじわるなことをいうおにいさんなんかやっぱりしね!」
「しーね!しーね!」
「……だってよ。お前たちは人間をゆっくりできなくしても自分がゆっくりできればそれでいいんだろ?
それって人間にとってはゆっくりできないゆっくりじゃん」
「ゆゆっ?」
「ばかなこといわないでね!れいむはゆっくりできるゆっくりだよ!」
「じゃあゴミ捨て場の掃除しろよ」
「ゆっくりや~だよ!べろべろべろ~~♪」
「ゆっへん!ありすはこうえんさんのゆっくりたちから『ゆっくりできるゆっくりだね!』っていつもいわれてるのよ!」
「へえ……?」
「いじわるなことをいうおにいさんなんかやっぱりしね!」
「しーね!しーね!」
「……だってよ。お前たちは人間をゆっくりできなくしても自分がゆっくりできればそれでいいんだろ?
それって人間にとってはゆっくりできないゆっくりじゃん」
「ゆゆっ?」
「ばかなこといわないでね!れいむはゆっくりできるゆっくりだよ!」
「じゃあゴミ捨て場の掃除しろよ」
「ゆっくりや~だよ!べろべろべろ~~♪」
「ゆっへん!ありすはこうえんさんのゆっくりたちから『ゆっくりできるゆっくりだね!』っていつもいわれてるのよ!」
「へえ……?」
「じゃあ試してみようか?お前らが本当にゆっくりできるゆっくりだと思われるかどうかを………さ」
そしてあれから十年後……同じ街のとある公園に舞台は移る。
そこでは加工所の制服を来たお兄さんが、公園の野良ゆっくり達を全ゆん集めて物語を聞かせていた。
かつてゴミ捨て場を荒らし、人間に唾を吐いたゆっくり達の物語を。
そこでは加工所の制服を来たお兄さんが、公園の野良ゆっくり達を全ゆん集めて物語を聞かせていた。
かつてゴミ捨て場を荒らし、人間に唾を吐いたゆっくり達の物語を。
「……というわけさ。今日きみたちがゴミ捨て場に入り込んだだけで殺されるのは、
自分だけゆっくりしようとしたゆっくり達のおかげなんだよ」
自分だけゆっくりしようとしたゆっくり達のおかげなんだよ」
「「「「「…………」」」」」
「そしてこのまりさがそのゆっくりの一匹さ。どうだい?とてもゆっくりとしたまりさだろう?」
そう言ってお兄さんは透明な箱に入ったかつてのゆっくりまりさを取り出した。
このまりさは今や加工所の備品である。
あんよは焼かれて自力移動は不可能になっている。
他にも加工所秘伝のありとあらゆる方法を用いられ無理矢理長生きできるように身体を改造されていた。
自ら吐餡したり通常のゆっくりに攻撃された程度じゃ決して死なない。
おたべなさいも正しく発音できないように舌をちょこっと切られていた。
このまりさは今や加工所の備品である。
あんよは焼かれて自力移動は不可能になっている。
他にも加工所秘伝のありとあらゆる方法を用いられ無理矢理長生きできるように身体を改造されていた。
自ら吐餡したり通常のゆっくりに攻撃された程度じゃ決して死なない。
おたべなさいも正しく発音できないように舌をちょこっと切られていた。
「ゆ、ゆうう……ゆうううううう………」
まりさは涙を流して震えていた。
何に?お兄さんに?加工所の仕打ちに?いやそうではない……
自分を貫くいくつもの同族たちの憎しみの視線に震えているのだ。
何に?お兄さんに?加工所の仕打ちに?いやそうではない……
自分を貫くいくつもの同族たちの憎しみの視線に震えているのだ。
「君達はいつも言うよね『どぼじてごみさんとっただけでつぶすのぉぉぉぉぉっ!?』て。その答えがこのまりさだよ
人間さんはねゴミさんをとった後にちゃんとお掃除してくれれば、ゴミさんをとってもいいよって提案したんだ。
でもそんなの面倒くさくてゆっくりできないから嫌だって、このまりさ……
いや君たちのご先祖様達は言ったんだよ。人間さんだってゆっくりできないお掃除は嫌だから。
だったらもうしょうがないよね?片付けるのが嫌なら君達にゴミをあげないしか方法はないんだもの」
人間さんはねゴミさんをとった後にちゃんとお掃除してくれれば、ゴミさんをとってもいいよって提案したんだ。
でもそんなの面倒くさくてゆっくりできないから嫌だって、このまりさ……
いや君たちのご先祖様達は言ったんだよ。人間さんだってゆっくりできないお掃除は嫌だから。
だったらもうしょうがないよね?片付けるのが嫌なら君達にゴミをあげないしか方法はないんだもの」
ゴミ捨て場は野良ゆっくりにとって重要な食料調達ポイントだ。
そのポイントに近づいただけで人間に殺されるのは野良ゆっくりにとって理不尽としか言い様がないだろう。
そのポイントに近づいただけで人間に殺されるのは野良ゆっくりにとって理不尽としか言い様がないだろう。
『○○はなにもわるいことしてないのにぃぃぃぃっ!』
とゆっくりは決まっていつもこう言う。野良ゆっくり達は自分が悪いことをしているという自覚がない。
だったらちゃんと一から全部説明してあげよう。
ゴミ捨て場に入り込んだら何故ゆっくりが殺されるのか……その理由を。ゴミを荒らすのがが悪い事だということを。
だったらちゃんと一から全部説明してあげよう。
ゴミ捨て場に入り込んだら何故ゆっくりが殺されるのか……その理由を。ゴミを荒らすのがが悪い事だということを。
「ふ、ふ、ふ………ふっざげるなぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「お、おそうじっ!おそうじずるだけでつ、つぶされないでごはんさんがもらえるなんて……
はかくっのじょうけんっすぎるでしょぉぉぉっ!?」
「にんげんざんにたいして、なんでごというんだよぉぉぉぉぉぉっ!」
「げすっ!げずっ!ごのどげずぅぅぅぅぅっ!」
「おばらなんがゆっぐりじゃないっ!ゆっぐりなんがぜんぜんっじでないぃぃぃぃぃぃっ!」
「いながものっ!いながものぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「お、おそうじっ!おそうじずるだけでつ、つぶされないでごはんさんがもらえるなんて……
はかくっのじょうけんっすぎるでしょぉぉぉっ!?」
「にんげんざんにたいして、なんでごというんだよぉぉぉぉぉぉっ!」
「げすっ!げずっ!ごのどげずぅぅぅぅぅっ!」
「おばらなんがゆっぐりじゃないっ!ゆっぐりなんがぜんぜんっじでないぃぃぃぃぃぃっ!」
「いながものっ!いながものぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
とたんに公園の野良ゆっくり達から透明な箱のまりさへと非難の叫びが叩きつけられる。
そりゃそうだろう。後始末するだけで命の心配をせずに生ゴミが取り放題だなんて。
まさに現代の野良ゆっくりには夢のような話なのだから。
そりゃそうだろう。後始末するだけで命の心配をせずに生ゴミが取り放題だなんて。
まさに現代の野良ゆっくりには夢のような話なのだから。
「ゆあ……あああ……」
透明な箱の中にいるまりさはただただ泣くばかりで言い返すことすらできない。
同族の弾劾に滝のような涙とおそろしーしーを垂れ流すのみである。
同族の弾劾に滝のような涙とおそろしーしーを垂れ流すのみである。
「ゆっくりできないくそまりさ!これをみてねっ!」
一匹の野良まりさが前に出てきて黒帽子の中のものをぶちまけた。
野良の餌と思われる雑草が山盛りに積まれる。
野良の餌と思われる雑草が山盛りに積まれる。
「それがまりさとおちびちゃんたちのごはんさんだよ!ごみすてばさんやかだんさんいがいじゃ
そんなごはんさんしかとれないんだよ!だ、だからおちびちゃんはいつもおなかをすかせてるよ……!
ごはんさんがまんぞくにとれなくて、えいえんにゆっくりしちゃったおちびちゃんだってたくさんいるんだよ!
もし……もしなまごみさんがとれてたら……!お、おちびちゃんは………!
まりざのおちびちゃんだちはしなずにすんだかもしれないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
そんなごはんさんしかとれないんだよ!だ、だからおちびちゃんはいつもおなかをすかせてるよ……!
ごはんさんがまんぞくにとれなくて、えいえんにゆっくりしちゃったおちびちゃんだってたくさんいるんだよ!
もし……もしなまごみさんがとれてたら……!お、おちびちゃんは………!
まりざのおちびちゃんだちはしなずにすんだかもしれないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
「……や、やべて……やべ……」
「ぞうだあああああっ!おばえの!おばえらのぜいでおちびちゃんはいつもおなかをすかぜてるんだぁぁぁぁぁっ!」
「がえじて!ありすのとかいはなおちびじゃんをがえじなざいよぉぉぉぉぉぉっ!」
「なんでおばえのせいでれいぶがいつもいつもおなかをすかせなきゃいげないんだぁぁぁぁぁぁっ!」
「げすっ!げすぅぅぅぅぅっ!じぶんだけゆっぐりしようとするおばえはげすだぁぁぁぁぁっ!」
「じねえ!じねええええええっ!」
「がえじて!ありすのとかいはなおちびじゃんをがえじなざいよぉぉぉぉぉぉっ!」
「なんでおばえのせいでれいぶがいつもいつもおなかをすかせなきゃいげないんだぁぁぁぁぁぁっ!」
「げすっ!げすぅぅぅぅぅっ!じぶんだけゆっぐりしようとするおばえはげすだぁぁぁぁぁっ!」
「じねえ!じねええええええっ!」
「ゆえーんゆえーん!れいみゅおにゃかすいちゃよぉぉぉぉぉっ!」
「どぼじておなかぽんぽんになりゅまでむーちゃむーちゃできにゃいのじぇ……まりちゃはいいこにゃのにぃぃ……」
「どぼじておなかぽんぽんになりゅまでむーちゃむーちゃできにゃいのじぇ……まりちゃはいいこにゃのにぃぃ……」
公園の野良ゆっくり達は透明な箱のまりさに怒鳴り散らし、やがて箱に体当たりをする。
その様子を見て加工所のお兄さんはそっとその場を立ち去った。
透明な箱のまりさはこのまま一晩ほったらかしにされる。
野良ゆがゴミ捨て場を荒らすとなぜ潰されるのか?という教育とともに野良ゆのガス抜きも兼ねているからだ。
どうせ箱に入れられたまりさはいくら攻撃されても死にはしない。
だからせいぜい自分のゆっくりのみを追求して他社をないがしろにした結果を思い知るがいい。
その様子を見て加工所のお兄さんはそっとその場を立ち去った。
透明な箱のまりさはこのまま一晩ほったらかしにされる。
野良ゆがゴミ捨て場を荒らすとなぜ潰されるのか?という教育とともに野良ゆのガス抜きも兼ねているからだ。
どうせ箱に入れられたまりさはいくら攻撃されても死にはしない。
だからせいぜい自分のゆっくりのみを追求して他社をないがしろにした結果を思い知るがいい。
このまりさを含めた当時のゆっくり達はみんな同様の処置をされて加工所の備品となり、
街で群れをなしている野良ゆっくり達の教育に年がら年中使用されている。
こうして地道に教育するでゴミ捨て場荒らしを少しでも減少させることが狙いであり、一応それなりの成果を出している。
街で群れをなしている野良ゆっくり達の教育に年がら年中使用されている。
こうして地道に教育するでゴミ捨て場荒らしを少しでも減少させることが狙いであり、一応それなりの成果を出している。
十年前のゆっくりはいわゆる原種か、それに近い種でありただひたすらに自分がゆっくりする事しか考えていなかった。
要するに低脳なバカであった。しかしゆっくりするどころか生き抜いていく事すら厳しく、
野良を生き抜く知恵を嫌でも身につけなければいけない現在の野良ゆっくりは実は昔に比べてかなり賢くなっている。
教えてやれば理解する下地は充分もっているのだ。
要するに低脳なバカであった。しかしゆっくりするどころか生き抜いていく事すら厳しく、
野良を生き抜く知恵を嫌でも身につけなければいけない現在の野良ゆっくりは実は昔に比べてかなり賢くなっている。
教えてやれば理解する下地は充分もっているのだ。
「ゆっくりできるゆっくりだとは思われてないようだなぁ。ま、せいぜい人間のゆっくりする為に役に立ってくれよ……」
加工所のお兄さん……いやかつてゴミ捨て場でゆっくり達を注意したお兄さんはそう呟いた。
彼はその後加工所に就職し、現在の野良ゆ教育を提案したのだ。
あのゆっくり達を捕まえて生かさず殺さず長期間保管してたのも彼であった。
彼はその後加工所に就職し、現在の野良ゆ教育を提案したのだ。
あのゆっくり達を捕まえて生かさず殺さず長期間保管してたのも彼であった。
ゆっくりはゴミ捨て場をぐちゃぐちゃに荒らしっぱなしにするから。
だから人間は野良ゆっくりに生ゴミを分け与えなくなったとお兄さんは言う。
しかしだ。本当にそれだけが理由なのだろうか?
恐らく違うだろう。たとえゆっくり達がゴミ掃除に同意したとしても、やはりいずれ潰されるようになったはずだ。
人間にとって害をなす存在でしかない害獣ゆっくりの繁殖に手を貸す人間は少ないだろうから。
迷惑をかけなきゃそれでいいとゴキブリやドブネズミに餌を分け与える人間はいまい。そういうことだ。
だから人間は野良ゆっくりに生ゴミを分け与えなくなったとお兄さんは言う。
しかしだ。本当にそれだけが理由なのだろうか?
恐らく違うだろう。たとえゆっくり達がゴミ掃除に同意したとしても、やはりいずれ潰されるようになったはずだ。
人間にとって害をなす存在でしかない害獣ゆっくりの繁殖に手を貸す人間は少ないだろうから。
迷惑をかけなきゃそれでいいとゴキブリやドブネズミに餌を分け与える人間はいまい。そういうことだ。
所詮は人間が悪者にならない、ゆっくりだけを悪者にした人間にとって都合がいい屁理屈だ。
だがそれでいい。なぜなら野良ゆっくりは憎むべき対象がいなくては生きていけないナマモノなのだから。
なら人間の手でその対象を与えてやればいい。
だがそれでいい。なぜなら野良ゆっくりは憎むべき対象がいなくては生きていけないナマモノなのだから。
なら人間の手でその対象を与えてやればいい。
「どぼじて……?まりさはただ……ゆっくりじてただけなのにぃ……」
ゆっくりは全力でゆっくりする事だけを追い続ける。わずかでもゆっくりできないのなら妥協や譲歩は絶対にしない。
それはゆっくりとしてあるべき姿なのかもしれないが、同時にそれは他者を顧みないゲスと呼ばれる行為でもあったのだ。
まりさは以後40年も生きるが結局その事を理解できなかった。
ただただ同族に憎まれながら涙を流してどぼじてどぼじてと繰り返すのみだったという。
それはゆっくりとしてあるべき姿なのかもしれないが、同時にそれは他者を顧みないゲスと呼ばれる行為でもあったのだ。
まりさは以後40年も生きるが結局その事を理解できなかった。
ただただ同族に憎まれながら涙を流してどぼじてどぼじてと繰り返すのみだったという。