ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1552 昔は可愛かったのに
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ankoss
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俺は一匹のゆっくりを飼っていた。とても可愛らしいゆっくりれいむだった。
過去形なのは別に死んだわけではない。今でも元気に一緒に暮らしている。
「ゆゆーん。お兄さんれいむお腹空いちゃったよ。可愛いれいむの為に早くごはんさんを用意してね!」
腹を空かせたと言って俺にご飯をねだるれいむを、俺は憂鬱な気分で見る。
そこには珍しい胴付きのれいむが立っていた。俺が雑誌で応募して見事一等の景品で当てて飼いゆになったれいむだ。
しかしその姿は見事に丸々と肥えている。自慢のすばらしい腋は腕と体の肉で今ではほぼくっついている。
顔もすっきりと整っていた昔と違い、普通のゆっくり以上の下膨れとなってひどいものだ。
しなやかですべすべだった脚線美は、膨れ上がり足の隙間がない。
何より酷いのはその腹回りだ。自慢の巫女服からはみ出しており、おっさんのビール腹のようにぽっこりしている。
こうなった原因は俺がつい可愛がり美味い物やおかしを大量にあげてしまったせいだ。
加えて仕事が忙しく、家を空けがちにしてしまい一人きりの寂しさによるストレスでれいむはおやつをドカ食いしていた。
その結果がこれだよ!最初はちょっとむちむちしていて可愛いと言っていたらここまで太ってしまった。
「何お兄さん。可愛いれいむに見とれてるの?ゆふふ、可愛くてごめんねぇ~!」
俺が見つめているのは勘違いしたのか、れいむはいやんいやんと体をくねくねさせる。
昔なら見とれていたが、今では無駄な贅肉がぷるぷる震えて嫌でも現実を再確認させてくれる。
「れいむ、ごはんはさっき食べただろ?それにおやつも食べたばかりじゃないか。」
「あれっぽちじゃ全然足らないよ!可愛いれいむのためにお兄さんは早くごはんさんを用意してね!」
デザート付きの食事に加えて、おやつも食ったのにまだ食うのかよ!
内心怒りも湧いてくるがこれも原因は全部俺のせいだ、だがここでただ食事を用意してはまだ太ってしまう。
「それなられいむ、一緒に公園に遊びに行こうか。体を動かした方がもっとごはんさんも美味しくなるぞ。」
「それもそうだね!じゃあお兄さん、早くれいむを公園に運んでね!」
自分で歩けよ!と言いたくなるが、ここでれいむを叱ってはあの煩い金切り声で泣くだろう。
壁の薄いこのアパートではお隣に迷惑をかけることになる。しかたなく俺は公園まで重いれいむをおんぶして公園に向かった。
近いはずの公園なのに、れいむは背負っていたこともありとんでもなく疲れた・・・。
「お兄さんはだらしないね!もっと運動しなきゃ駄目だよ!」
お前が言うなよ。まぁここで少しでも運動してくれれば痩せて俺も助かるのだが。
「ゆふぅー、太陽さんはぽかぽかしてて気持ちいいね!れいむは日向ぼっこするよ!」
そう言ってれいむのやつはベンチに座ってゆっくりとくつろぎ始める。
その手には家から持ってきたクッキーの袋が握られており、次々と美味そうにクッキーを口に運んでいく。
「お兄さんもクッキーを食べようね!このクッキーはすごく美味しいんだよ!」
こうやって偶に可愛いところを見せてくるのが汚いんだよな。
見た目も性格もどこに出しても恥ずかしいほどにでいぶ化してるが、こうやって昔みたいな可愛さを出すから困る。
もしかしたら俺のことをおちびちゃんとでも思っているのか。
「なんだかあまあまのにおいがするよ!まりちゃにもそのクッキーさんをすこしわけてね!」
クッキーの匂いに惹かれてきたのか、何処かの飼いゆっくりである子まりさが寄ってきた。
お帽子には銀バッジが輝いており、飼い主にも愛されているのかその体は非常に綺麗だ。
「れいむのクッキーを盗ろうとするなんてとんでもないゲスだね!れいむがせいっさいするよ!」
「ゆびゃああああああ!まりちゃのおかおがああああああ!おねえさんたすけてえええええ!」
いきなりまりさの顔にトゥーキックをかますれいむ。
蹴られたまりさは悲鳴をあげながら広場の方に転がって行った。
「駄目だろれいむ!あのまりさはただクッキーを分けてほしかっただけなのに!」
「何言ってるのお兄さん!あのまりさはクッキーを盗もうとしたゲスなんだよ!ゲスはせいっさいされて当然だよ!」
俺が叱りつけても自分のとんでもない理論で反省をしないれいむ。
そうしているとまりさの飼い主であろうか、まりさを抱えた女性が近付いてきた。
「なんてことしてくれるんですか!?うちのまりさは何もしてないのにいきなり蹴るなんて!」
すごい剣幕で怒鳴る女性に、俺はひたすら謝り続けた。どう考えてもこちらが悪いのだから。
「悪いのはそのれいむのクッキーを盗ろうとしたゲスだよ!だからお兄さんはババアに謝らくてもいいんだよ!」
火に油を注ぐようなことを言うれいむに、女性がさらに喚くことになった。
れいむを黙らせて、結局俺はまりさの治療費と謝罪を繰り返しなんとかこの一件は解決できた。
これ以上何かしでかさないうちに、俺はすぐにれいむを背負って家に帰ることにする。
「まったくお兄さんは情けないね!あんなババアにぺこぺこするなんてれいむ恥ずかしいよ!」
俺の苦労を知らずにそんなことを言うれいむに一瞬ビキィッとなるが、、れいむがこうなったのは俺が原因なのだ。
それに普通のれいむではなくこいつは胴付きであり、めったに飼えないゆっくりなのだから捨てるのももったいない。
溜息を吐きながら新聞を読んでいると、ある部分に俺の目をくぎ付けになる。
「これだ!これでまたれいむが元に戻るぞ!」
俺が見たのはゆっくりを躾けるためのゆっくりセンターの広告であった。
俺はすぐに電話をかけ、さっそく話を聞くために次の休日にゆっくりセンターへ行くことにした。
れいむと共に俺がゆっくりセンターへ来ると職員の男性に個室へと連れて行かれた。
机と椅子以外には何も無い殺風景な部屋だ。
「お電話ではあまり詳しいことは聞けませんでしたが、まずどうしてれいむちゃんがこうなったか、
飼い主である貴方から説明してもらえますか?」
俺がこれまでの経緯とれいむが公園で飼いゆを傷つけたことを話すと、職員は苦笑いでこちらを見ている。
「れいむちゃんにも責任がありますが、やはり一番の原因は飼い主である貴方にありますよ。
正直胴付きででいぶになったなんて、私たちでも初耳ですからね。」
返す言葉も無い、しかも胴付きのでいぶを初めて育ててしまったという不名誉な事実まで分かってしまった。
恥ずかしさで俯く俺に、れいむが声をかける。
「お兄さんどうしたの?落ち込んでるなら可愛いれいむをみてゆっくりしてね!」
「優しいですねれいむちゃんは。これならまだ更生の余地がありますよ。」
その言葉に俺は希望を持つ。見た目はまだしもでいぶ状態から抜け出すことが出来るかもしれないのだから。
俺が更生の依頼をしようとする前に、職員は俺の言葉を遮るように言葉を放つ。
「ただし!またでいぶになっても困るので飼い主である貴方もここゆっくりセンターで勉強してもらいます。
せっかく元に戻っても、またでいぶになったら意味がありませんからね。」
そう言うと職員は書類を取り出し俺にれいむの更生計画について話す。
プランとしては俺とれいむがこのゆっくりセンターで二泊三日で泊まり込み、更生をするといった内容だ。
本来なら一か月のプランもあったが、社会人である俺にはそこまで長期休暇は取ることは難しい。
そこでスパルタ教育ではあるが、この二泊三日でなんとかするのだ。
俺はさっそく書類にサインをしてこの合宿の準備のために家に戻った。
ぐずったれいむがお腹が空いたと騒ぐので、途中でタイ焼きを買わされたがこんなわがままともおさらばだ。
れいむには美容のためだと言って誤魔化しこの更生教育に参加させることにする。
あの可愛らしいれいむを取り戻すために俺も心を鬼にするぞ!
「私が教育教官のゆうかである!これかられいむには立派な飼いゆっくりになるための教育を受けてもらう!
口で『ゆっくりしていってね!!!』て言う前に『わかりました!!!』と言え!」
合宿初日、ゆっくりセンターの運動場で俺とれいむを待っていたのは胴付きのゆうかだった。
凄みのある声でれいむに向けて大声で怒鳴りつける。
「偉そうにしないでね!れいむは偉大な金バッジなんだよ!バッジも無いゆうかがれいむに命令しないでね!」
反抗したれいむに向けてゆうかがゆっくりしつけ棒で顔を叩くと、痛みに慣れていないれいむは激痛で声も出せずに地面で悶えている。
「誰が喋っていいと言った!喋っていいのはゆうかの質問に答えるときだけよ!」
あまりの迫力にさすがの俺もちょっと怖い。躊躇いながらも俺はゆうかに質問する。
「なあゆうか、これはちょっとやりすぎなんじゃないかな?れいむが可哀想なんだが・・・」
「痛くなければ覚えませんお兄さん。それに今回はスパルタ教育だから厳しくいかないと駄目なんです。」
れいむと喋るときと違い、穏やかに答えるゆうかに驚く。よく考えれば甘やかしてこうなったんだ。
俺もついれいむを心配してしまったが、ここは心を鬼にしないと。
「早く立ちなさいれいむ!それともまた痛い目にあいたいの!あと返事は『分かりました!!!』よ。」
「わかりました!」
「ふざけるな!もっと大きな声で!ぺにぺに切り取ってでいぶの家系を断ち切るわよ!」
「わかりました!!!」
涙目で大きな返事を返すれいむ。もはや逆らおうとする気力はないのか、ゆうかの言うことを素直に聞いている。
満足したのかゆうかはさっそく本日の訓練内容を言う。
「今日やるのはでいぶの体力をつける為に運動場を歩いてもらうわ!ゆっくりでいいから最後まで歩くこと!
お兄さんはれいむの手をつないで疲れたれいむを励ましながら一緒に歩いていってください。」
そう言われた俺はれいむの手をつなぎゆっくりと運動場を歩くことになった。
歩く速さもゆっくりであり、昔一緒に散歩していたときが思い出される。
後ろからは距離を空けてゆうかが一緒にしっかりと付いてくる。
「もう疲れたよ!お兄さんは可愛いれいむをおんぶしてね!」
歩いて十分もしてないうちにれいむが弱音を吐いてくる。
正直もうちょっと期待していたのだが、近頃は外にもいかずゴロゴロしていたのだから体力がないのも仕方ない。
「れいむがんばろうな、これも昔みたいに綺麗になるためだから。」
「何言ってるの!?れいむは今の方がずっと綺麗だよ!お兄さんは早くれいむをおんぶしてね!」
文句を言って座り込むれいむに、追いついたゆうかがその頭に拳骨を落とす。
頭を押さえて痛がっているれいむにゆうかが怒鳴る。
「誰が休んでいいと言った!お兄さんはすぃーじゃないんだから自分の足でちゃんと歩きなさい!」
「わかりました!!!」
再び拳骨を握りしめるゆうかを見て慌てて返事をしてまた歩き出したれいむ。
引っ張られてよろけるが何とか踏ん張ってれいむと一緒に歩き続ける。
「ただ歩いているだけじゃつまらないから、一緒にお歌を歌うわよれいむ!」
「れいむはお歌さんは大好きだよ!早く歌おうね!」
「良い子ね。それじゃあ私が歌うからその後に続いて歌ってね。」
咳払いをしてからゆうかは大きな声でお歌を歌い始める。
「ありすがまりさにす~りすり!」
「ありすがまりさにす~りすり!」
「ありすがまりさにこういった~!」
「ありすがまりさにこういった~!」
「れいぽぉ!れいぽぉ!」
とんでもない歌詞に思わず吹き出してしまう俺とれいむを見てゆうかは不思議そうにする。
「何してるのれいむ?はやくお歌を歌いなさい。」
「どうしてそんなお歌を歌うのおおおおおお!れいむはもっと楽しいお歌が歌いたいよおおおおお!」
その返事としてゆうかはまたれいむの顔をしつけ棒で叩き、痛みに泣きだすれいむをゆうかが睨みつける。
「誰がれいむの好みを聞いた!ここではゆうかの言うことを聞くのよ!分かったらちゃんと歌いなさい!」
「わかりました!!!れいぽぉ!れいぽぉ!」
正直さすがに恥ずかしかったがれいむも歌っているのだから俺も歌わざるを得ない。
こうして途中に休憩を挟みながらもれいむは四時間ほど歩き続けることに成功した。
疲労困憊のれいむにゆうかは今までと違い優しい声をかける。
「よく頑張ったわねれいむ。今からお風呂とご飯さんだからもうちょっと頑張るのよ。」
「ご飯さんなんだね!ゆっくりしないで早く食べたいよ!」
さっきまでの疲れは何処へやら、れいむは元気よく立ち上がりゆっくりセンターに走りだす。
しかし足がもつれて顔から地面にぶつかった。
「慌てるからよ。まずはお風呂で汗を流してからご飯さんを食べましょう。」
ゆうかは優しくれいむを立ち上がらせると、仲良く手をつないでゆっくりセンター内にある大浴場に向かう。
中々有名な所らしく、わざわざ風呂の為だけにここにくる人もいるようである。
もちろん人間も入ることもでき、ゆっくりと一緒に仲良く入浴することができる。
ゆうかの裸を期待して誘ったがやんわりと断られた、畜生・・・。
「れいむの髪はとても綺麗ね。」
「そうでしょう!れいむの髪の毛さんはすごくきれいなんだよ!」
「今日は沢山汗を掻いたからちゃんと洗わないと。」
「ゆぎゃあああああああ!シャンプーさんがおめめに入っていたいいいいいいい!」
「ちょっとれいむ!?暴れないで。ってそんなとこ触っちゃ駄目!」
男湯でのんびり浸かりながら隣から聞こえる声に聴き耳を立てる。
どうやら暴れたれいむがゆうかの大事な所を触っているのか、ゆうかは何とも言えない艶っぽい声を出している。
心身ともにすっきりした俺は一足先に食堂で待つことにした。
「それじゃあれいむ、いただきますをしてご飯さんを食べましょうか。」
「ゆっくりいただきます!」
きちんといただきますの挨拶をした後でものすごい勢いで食事を始めるれいむ。
動いた後の食事は美味いのか、いつもよりも多く食べている。
「なあこんなに食べて大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、たくさん運動して食べたならうんうんさんもたくさん出て太るどころか痩せるんです。」
俺の質問にはっきりと答えるゆうかには感心するが、食事中にうんうんはないだろう。
まあゆうかのうんうんなら喜んで食うけどな!?
「ゆふぅー、たくさん食べてれいむは満足だよ!れいむのスーパーすやすやタイム始まるよ!」
「誰が寝て良いと言った!次はお部屋でお勉強さんの時間よ!」
疲れていることもあって昼寝をしようとするれいむに、再び鬼教官モードになったゆうかの怒声が飛ぶ。
今までの優しいゆうかからまた恐ろしいゆうかになったことに驚いたのか、れいむは怯えながらゆうかに声をかける。
「ゆ、ゆうか。そんなに怒るとゆっくりできないよ!一緒にお昼寝してゆっくりしようね!」
「何か勘違いしてるようねれいむ、私がゆっくりできるのはれいむが立派な飼いゆっくりになることなの。
わかったらすぐにお勉強の準備をするように!」
「わかりました!!!」
食堂から移動してゆうかに連れてこられたのは最初の日に来たような机と椅子しかない殺風景な部屋だ。
ただし窓にはブラインドが下げられ、壁にはスクリーンが用意されていた。
ゆうかが機材を準備し終えると電気を消し、部屋は真っ暗になった。
「これから見るのは飼いゆっくりのマナー教材ビデオよ!居眠りしないでちゃんと見るように!」
そう言ってれいむの隣に座り一緒にビデオを見るゆうか。
内容はいたって普通の飼いゆのマナーについてが分かるものだ。
食事中はしあわせーと言ってはいけない、人間さんに逆らってはいけない、野良ゆとのすっきりーや、飼い主の許可なく
番とすっきりーして赤ちゃんを作ってはいけないと基本中の基本が流される。
「ゆぴ~。れいむもう食べられないよ~。」
いつの間にか眠っていたのか、夢の中で何か食べているのか幸せそうに寝言を言っているれいむ。
それを見たゆうかはれいむを殴ることもなく何やら変な機械を取り出している。
「お兄さん、少しれいむを押さえいてくれますか?」
ゆうかに言われて俺はれいむの体を押さえつける。
その間にゆうかは取り出した機械をれいむの顔に取り付け外れないよう、固定をしている。
さすがに気づいたのか気持ち良さそうに寝ていたれいむが目を覚ました。
「なにこれ!なんだかゆっくりできないよ!」
「お勉強中に寝るようなれいむには罰を与える!今からは野良ゆの凄絶な虐待映像を見てもらうわ!」
そう言ってゆうかは今までのマナー教材ビデオを入れ替え、新しくビデオを入れる。
「やべでええええええええ!もうずっぎりじだぐないいいいいいいい!」
「おめめがみえないよおおおおおお!おかあしゃんたちゅけてえええええええ!」
「おにいさんやめてえええええ!そこはゆうかのはずかしいところ!」
「しにたくない!まだしにたくないよおおおおお!」
「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!」
「あんよざんうごいでね!はやぐじないどれみりゃにだべられるよ!」
無理やりレイパーにすっきりされ続けるれいむ。アマギりされて親に助けを求める赤れいむ。
じわじわと潰されていき死の恐怖に怯えるれいむ。可愛い我が子を目の前で一匹残らず殺されたれいむ。
あんよを焼かれてれみりゃの前に放置されたれいむ。見事にれいむ尽くしの虐待映像だった。
途中に胴付きゆうかがHENTAIにまむまむを舐められていたが、あれは何だ?気のせいかこのゆうかに似てたような?
「怖いよおおおおお!おめめさんどぼぢでとじられないのおおおおお!」
映像を見まいと目を瞑ろうとするが、ゆうかに取り付けられた機械のせいで瞼を固定されている。
こんなことしたら目が乾燥して危ないんじゃないのか。
「大丈夫です、一定時間おきに目薬さんをしますから体に影響はありません。
こうやって虐待映像を見ることで人間に逆らわないようにするのが目的ですから。」
もう教育じゃなくて洗脳の類ではないのかと疑問に思うがこれもしかたない。
れいむを元に戻すため俺は心を鬼にしたのだからな!こうして三時間ほどビデオを見せられたれいむは、
神経がすり減ったのか食事もあまり摂らずにすぐに寝てしまった。
二日目の朝は最初の日の様にまた運動場を歩き続けた。
多少は慣れたのかれいむの足取りも比較的軽くなっているようだ。
二時間ほど歩き続けて朝食を食べた後に、ゆうかは俺たちを室内運動場へと連れていった。
「これよりれいむには野良ゆっくり百人組み手をしてもらう!ルールは簡単、出てくるゆっくりをすべて動けなくすれば終了よ!」
「わかりました!!!れいむに任せれば汚い野良なんていちころだよ!」
最初に出てきたのはまだ成体にもなっていない、ぱちゅりーであった。
当然胴付きであるれいむが負けるはずもなくあっさりとぱちゅりーを足で潰した。
「ゆっふん!やっぱりれいむは強いね!」
「なあゆうか、これって何の意味があるんだ?ただれいむを増長させてるだけじゃないのか?」
「最初は誰でも勝てる相手をわざと出すんですよ。段々と相手も強くなっていきますし、何より疲れてきますから。
お兄さんにはれいむがやられそうになったら助けてあげてください。そうして飼い主さんへの感謝を身につけさせるんです。」
なるほどそういうことなのかとれいむの方に目を向けると、結構な数を潰したのか床が餡子やクリームだらけになっている。
しかし、好調そうな様子も半分ほどの数まで達するとその顔には疲労が浮かんできた。
さらに相手も成体になっており、その相手も狩りがうまいまりさや木の枝で武装したみょんに変化している。
「びっぐまらぺにす!」
「ゆぎゃあああ!れいむのきれいなあんよがああああ!」
ふらついてよろけている所に、みょんが口にくわえた木の枝でれいむの足に突き刺す。
悲鳴をあげて倒れるれいむに向けて、みょんは容赦なく木の枝でれいむの体をめった刺しにして穴を開けていく。
「お兄さん!れいむを助けてあげてください!」
ゆうかに言われて俺はすぐさまれいむを助けに走り、執拗にれいむを刺しているみょんを蹴りつける。
「ますたーべーしょん!」
「ゆわああああん!お兄さんありがとおおおおおおお!」
卑猥な言葉で断末魔をあげたみょん。
れいむが泣きながら俺に感謝の言葉を口に出すのに驚いた、今までならもっと早く助けてね!と言っていたものなのに。
さすがに命の危険を感じていたのか、顔を涙でぐしょぐしょにしながら礼を言うようになるとは。
「れいむ!これでわかったでしょう、私たちゆっくりはどうやっても人間さんには勝てないの。
だから人間さんには逆らうようなことはしては駄目。理解した?」
「理解しました!!!もう人間さんには逆らいません!!!」
そうして俺はゆうかに指示されながられいむの体を治療をしていく。
これもいざという時に応急処置のしかたを学ぶためである。
治療と言ってもゆっくりであるので、小麦粉をオレンジジュースで溶かし傷口に塗りこんで傷口を塞ぐ程度だ。
「どうだれいむ?もう痛くないかな。」
「お兄さんありがとう!もうれいむは痛くないよ!」
笑顔で俺に礼を言う姿に不覚にも目頭が熱くなってしまった。
こんな笑顔で礼を言われたのは随分久しぶりのような気がしてしまい、少しづつではあるがれいむの性格は改善されているようだ。
「傷は治ったようねれいむ。じゃあ百人組み手の続きをするわよ!」
「ゆっぐりでぎないいいいいいいい!もう痛いのはいやだよおおおおおおおお!」
泣きながら文句を言うがゆうかにしつけ棒で叩かれると、嫌々ながらも続きを開始するれいむ。
その後も何度か俺が助ける場面があったが、れいむはこの百人組み手を終わらせることができた。
最後の方では胴付きのふらんやれみりゃが出てきたが、ぼろぼろになりながらもれいむの顔はどこかさっぱりしているように俺は思えた。
「頑張ったわねれいむ。それじゃあまた一緒にお風呂に入りましょうか。」
「今日はお兄さんと一緒にお風呂に入るよ!ゆうかも一緒に入ろうね!」
れいむの申し出もあり俺はれいむとゆうかと一緒に風呂に入ることになった。
少し細くなったれいむの体と、着痩せしていたゆうかのすばらしい体はまさに眼福である。
この世の天国を味わい、昼食を食べ終わると昨日と同じ飼いゆのマナーを守るためにビデオを見始める。
「ゆふぅーゆふぅー。ゆ!寝てなんてないよ!ちょっとおめめを瞑ってただけだよ!」
疲れが出てきているのか、何度か舟を漕ぐれいむ。
しかし懸命に眠らないように自分を奮い立たせるため頬を抓っている。
いつもならそのまま熟睡するというのに必死に睡魔と闘うれいむ。
何度か眠ってしまうことがあったが、そのたびにゆうかに拳骨をもらいなんとかビデオを見続けることが出来た。
最後にちょっとしたテストが出題されたが、れいむは七割程度の正解率を達成した。
二日目の訓練も終わり、ゆっくりセンターで用意されている個室で眠っている時にれいむが俺の布団にやってきた。
「ねぇお兄さん、一緒にお布団さんで寝ちゃ駄目かな?」
こいつ俺を誘っているのか?そういえば太ってからはまったく夜のスキンシップをしていなかったな。
まだ太っているがこれぐらいならまだ許容範囲の太さだからな。
「いいぞ、れいむは頑張ってるからご褒美だ。」
「ありがとうお兄さん!」
そう言って嬉しそうに俺の布団に潜り込んでくるれいむの為に、俺は少し布団からはみ出さざるを得ないがしかたない。
さっそくれいむとのスキンシップを始めようとした時に、れいむが神妙そうに話しかけてきた。
「お兄さんごめんね、今までれいむは迷惑をかけちゃったみたいで。」
れいむのふとましい体に伸ばしかけた手を止める。なんだかそんな雰囲気ではなさそうだからだ。
「ここでお勉強してから、れいむは駄目な飼いゆっくりだってことが分かったよ。
お兄さんをゆっくりさせないで我ままばかり言ってごめんなさい。」
よく見たられいむは体を震わせながら謝っていた。
たった二日ばかりでの生活ででいぶとなっていた自分の行動を振り返って反省しているのだ。
見た目はまだ太っているが、中身はもう昔のれいむになっている。
「気にしなくていいぞれいむ。原因は俺にもあったんだから、今日はもうゆっくり寝るぞ。」
臨戦態勢だった俺のオンバシラも反省してしまっている。
俺がれいむの頭を撫でてやるとれいむは嬉しそうにして、寝息をたてはじめた。
最後は一体どんなことをするのか、そんなことを考えながら俺もゆっくりと眠った。
合宿最後の日の朝は以前と同じように運動場をれいむと一緒に歩いた。
体力もつき無駄な贅肉も減ったのか、歩くペースも速くなってきている。
楽しそうに歌を歌いながら歩き続け、良い汗をかいて食堂へと向かう。
朝食を食べ終えるとゆうかはそこで本日最後になる訓練内容を言う。
「それでは今日の訓練内容を言うわ!れいむにやってもらうのは一人でお買いものよ!」
「わかりました!!!れいむはお買い物をやり遂げるよ!!!」
ゆうかがれいむに詳しく説明を始める。内容は近くにあるスーパーで指定された物を買ってくるというものだ。
地図とお金をれいむに渡して、俺達はれいむをゆっくりセンターの入口まで見送った。
「それではお兄さん、れいむに気付かれないように後をつけますよ。」
そうしてゆうかと共に気付かれない様にれいむの後をつける。
れいむは迷うことなくスーパーにたどり着くことができ、店へと入っていく。
「いらっしゃ、またゆっくりかああああああああああああああああああ!!!」
とても友好的とは思えない挨拶でれいむを迎える店員のおじさん。
れいむを確認するやそれまでの営業スマイルから、鬼のような形相へと変化する。
「お前も私の店を荒らしに来たんだな!」
「違うよ!れいむはお買い物に来ただけだよ!」
「そういってやってきたゆっくり共は店を荒らして、代金にゴミや小銭を出してきたんだ!ここは私の大事な店だぞ!
いいか!私の店を荒らすゆっくりは希少種や胴付きであろうと、絶対に許さなあああああああああああああああああああい!」
どうやら今まで相当ゆっくりに煮え湯を飲まされてきたのか、おじさんは怒声をあげている。
まあ気持ちも分からないでもないが、うちのれいむを傷つけるなら俺も絶対に許さない!
「お兄さん落ち着いてください!これはテストですからお兄さんが出て行っちゃ駄目です!」
俺を止めようとゆうかが必死になだめてくるがあの様子じゃどう考えてもれいむが危ない。
「すみません、シャンプーの場所が分からないんですが。」
「申し訳ありません!すぐにお持ちします!」
お客に尋ねられて見事な営業スマイルに変化するおじさんの顔。
どうやったらあんなに表情を変えられるんだよと思う中で、れいむを置いてシャンプーを取りに店の奥へと消えてしまう。
「早くお買い物をすませるよ!」
買い物リストを確認して、れいむもまた店の奥へと進んでいく。
店の中ということもあり俺達はあまり近くに行けない。
心配しながらも、れいむは買い物カゴに指定された商品を入れていく。
「これで最後だね!早くしないとまたあの恐いおじさんが来ちゃうよ!」
どうやら買い物リストの品物を揃えたのか、安堵の表情を浮かべているれいむ。
このまま何事もなく店から出ることが出来ればいいのだが。
「ここにいたかゆっくりめ!」
レジへと向かっているれいむの前にさっきの店員が買い物カートに乗って、すごいスピードでれいむを跳ね飛ばした。
吹っ飛ばされたれいむは空中でトリプルアクセルを決めるが、顔面から地面に着地してしまった。
とっさに買い物カゴは脇に避けて商品は無事だったが、れいむは口から餡子を吐いてしまっている。
「もう我慢できない!試験だろうとこのままじゃれいむが危ない!」
「大丈夫ですお兄さん!だからもう少しだけ我慢してください!」
とっさに飛び出そうとする俺を引きとめるゆうかだが、このままではどう考えても俺のれいむが殺される。
現に店員はれいむに向ってまた買い物カートを発進させている。
「店長すみません。店の裏に野良ゆっくり達が集まってゴミ箱を荒らそうとしてるんですが。」
「何だと!?忌々しいゆっくりめ!私が今すぐ駆除してやる!」
どうやら都合良く野良が来てくれたようだであり、店長はすぐに買い物カートに乗って行ってしまった。
店長に声をかけた店員は、俺の方を向くと大丈夫ですよとジェスチャーをしてくれた。
「ちゃんとお店には連絡はしているんです。あの店長さん以外にはさりげなく助けてくれるようにお願いしてますから。」
そういうことか。だがあの店長が一番危ない気がするんだが、あれじゃあ手助けしてはくれないよな。
れいむの方を見ると、緊急用に渡してあったオレンジジュースを飲んでなんとか立ち上がったようだ。
よろけながらも必死にレジへと向かうれいむ。
「早くしてね!?早くしないと怖いおじさんが来ちゃうよ!」
さっきの恐怖からか、レジのお姉さんに頼み込むれいむ。
代金を払おうとするときに慌てていたのか、れいむは財布からお金を落としてしまった。
拾おうと慌てる中であの店長がやってきた。
「もう逃がさんぞ!さっきのゆっくりのように駆除してやる!」
「ゆわああああああああああああああああああ!!!」
さっきの恐怖からか、おそろしーしーを少し漏らしてしまうれいむ。
鬼の形相の店長がれいむにゆっくりと近づいていく。
「すみませーん。レジまだですかー?」
「失礼しましたお客様!六番レジへどうぞ!」
れいむを潰そうとしていた店長だったが、客に言われて離れたレジへと向かってしまった。
店長がいなくなり落ち着いてれいむは金を拾うと、すぐさま代金を支払って店の外へと出ていく。
しかしすぐに戻って来て、代金を払ったレジの前まで来ると持っていたハンカチで床をふきだした。
「お姉さんごめんなさい!れいむ怖くてしーしーしちゃって。ちゃんと綺麗にするからちょっと待ってね!」
「大丈夫よ。そういうことは私達の仕事だから。」
笑顔でレジ打ちのお姉さんがそう言ってれいむを気遣う。
あまり長くいられるとまた店長の目に止まってしまうからと考えたのだろう。
れいむはお姉さんに何度もお礼を言ってまた店を出て行った。
「すみません家のれいむが粗相をしちゃって。」
「構いませんよ、店長が悪いのはいつものことですから。早く戻ってあげてれいむちゃんを元気づけてください。」
いつか買い物に来て店の売上に貢献しないとな。しかしあの店長がいるかられいむと一緒じゃ無理だろうな。
「大丈夫ですよお兄さん。店長さんはこんどお店の都合で外国さんにあるショッピングモールのスーパーに異動して、
新しく店長さんになるみたいですからここにはいません。」
成るほどそれなられいむと一緒に来られるな。
あの店長も外国ならゆっくりになんて振り回されないで、平和に営業が出来るだろうから本人にも嬉しいことだろう。
俺とゆうかは急いでゆっくりセンターに走ると、れいむが帰ってくるのをゆっくりと待つことにした。
しかし、予想していたよりもれいむが帰ってくるのが遅い。どこかで事故にでもあったのか?
そんな不安の中でれいむは買い物袋とは別に何か箱を持って帰ってきた。
「今帰ってきました!!!」
「遅いわよれいむ!さっそくだけど買ってきた品物を見せてもらうわ!」
そう言ってれいむが買ってきたものをチェックするゆうか。
オレンジジュース、小麦粉、餡子、月刊ゆん楽天胴付きと完璧である。
「れいむ、このケーキさんは何?こんな物を買ってくるように指示した覚えはないわよ!」
「ゆ!それは・・・。」
「口ごもらない!どういうわけかちゃんと説明しなさい!」
「わかりました!!!」
涙ぐみながらもれいむはゆうかと俺にケーキを買ってきた理由は話し始めた。
今日が最後の日ということもあり、れいむはお世話になったゆうかにケーキをプレゼントしようとしたのだ。
確かに余計な物を買うなと言われていたが、それでもれいむはゆうかにお礼をしたくこのケーキを買ってきたらしい。
はたしてゆうかはどんな判断をするのか、俺はハラハラしながらゆうかが口を開くのを待つ。
「よくわかったわれいむ、でもこれは駄目なことよ?もし飼い主さんの言うことを聞かないで大変なことになったら、
貴方はその責任を取ることが出来るの?」
「できません・・・。」
ゆうかの質問にこれまでゆっくりセンターで学んだ経験かられいむは言い訳をしないで素直に答えた。
昔なら自分の正当性を声を荒げていただろうが、今はきちんと考えて正しい答えを言っている。
「いいれいむ?私たちが良かれと思ってしたことが人間さんにはひどいことにもなるのよ。
ケーキを買ったお金も飼い主さんが出してくれたお金で、貴方が好きに使って良いわけじゃないの。」
懇々とれいむに何故悪いことなのかを理解させるゆうかと、れいむはそれは理解した上で涙ぐみながら肯いている。
俺はれいむを庇ってやりたかったが、ゆうかの言うことは正論であり庇うことは出来ない。
「私にお礼をしようとしてくれたことはありがたいわ。でも私はここのゆっくりだからプレゼントは受け取っちゃ駄目なの。
だからこのケーキさんは貴方とお兄さんが今日のお祝に食べなさい。」
その言葉に俺とれいむはゆうかを見つめる。お祝ということは・・・
「これにてれいむの矯正教育を修了するものとする!貴方は今日から真の金バッジよ。」
そう言ってゆうかはれいむのお飾りであるリボンに初日に預けた金バッジを優しくつけた。
れいむは感動のあまりに人目も憚らずにわんわんと泣き始める。
「そんなに泣いたら駄目よれいむ。」
「だっでえええええ!でいぶうれじぐでなみだがどまらないよおおおおおおお!」
鼻水まで出して顔を汚すれいむをゆうかはハンカチで奇麗に拭いてやっている。
俺まで貰い泣きしてしまい涙が出てきてしまった。
「お兄さんまで泣かないでください。今日はれいむをたくさん褒めてあげてくださいね。」
ゆうかに言われるまでもなく俺はれいむを褒めてやりたい気分だ。
俺のせいで歪んでしまったれいむが昔のように素直になってくれたのだから。
俺とれいむはゆっくりセンターの人々に何度もお礼を述べて家へと帰った。
あれかられいむは性格だけでなく見た目も昔に戻った。食生活の改善もあるが毎朝俺と一緒に軽いジョギングを始めたからだ。
美しい腋も見えるようになり、どこに出しても恥ずかしくない美ゆっくりとなった。
そんなれいむの誕生日パーティーを俺は祝うことにした。
「ほられいむ、今日はれいむの誕生日パーティーだ!プレゼントのお賽銭箱とごちそうだぞ。」
「お兄さんありがとう!れいむ本当に嬉しいよ!」
いつもの夕食と違い今夜は豪勢な食事であり、俺とれいむは仲良く平らげて一緒の布団で寝ることにした。
明日が休みということもあり、いつもよりハッスルしてしまった俺達はその日は遅くまで起きており情熱的な夜を過ごした。
れいむの柔らかい体を触りながら目を覚ますと、俺は寝ぼけた目を擦りれいむを見る。
「ゆふん、お兄さんそんなとこ触っちゃ駄目だよ・・・。」
そんな可愛らしい寝言を言っているれいむを見て癒される俺だが、少しづつ頭がはっきりしだすと信じられない現実が襲ってきた。
れいむが太っている。それもぽっちゃりというレベルでなく、でいぶだった頃の体型にだ。
「お兄さんおはよう!昨日のお兄さんはすごかったね、れいむびっくりしちゃったよ。」
顔を赤らめて体を揺するれいむの体は贅肉がぷるぷると震えている。
贅沢な肉と書いて贅肉。食べてはみたいが、体についてしまえばそれはただの脂肪である。
「どうしたのお兄さん?もしかしてれいむに見とれちゃってるの。」
いやんいやんと体をくねらせるれいむのその姿に、俺の口からはやり場のない怒りが出てきてしまう。
「ふざけんなああああああああああああああああああ!何で一回飯食っただけでこうなるんだあああああああああああ!
リバウンドってレベルじゃねえぞぉ!」
「ゆひぃ!?お兄さん静かにしてね!まだお隣さんはすーやすーやしてるんだよ!」
そう言って俺をなだめようとするれいむだが、俺の怒りは収まらない。
何でせっかく綺麗になったれいむがまた昔のでいぶになってるんだよ!
おやつ食わせてもちょっとしたごちそうでも太らなかったのに、何で一回の高カロリーメニューでこうなるんだ!?
俺の怒りの雄叫びはお隣さんが怒鳴りこんでくるまで止まらなかった。
おまけ 夜の大運動会始まるよー!
「ゆひぃ・・・、お兄さんのダイエット計画は厳しいよ。早くすーやすーやしてゆっくりしたいよ・・・。」
「残念だったなれいむ!夜はまた俺のスペシャルコースだ!カロリーを消費するためのプロレスごっこだ!」
「ゆぎぃ!お兄さん痛いよ!早くれいむの体を離してね!あとそんなところに顔を埋めないで!」
「まだまだぁ!こんどは四十八のHENTAI技ゆっくりマテマティカだぁ!」
「お股がさけるうううううううううううううううううう!!!」
「これで最後だれいむ!禁断奥義ときめきメモリアル!」
「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶ!」
満身創痍のれいむにリップロックを決めるお兄さん。呼吸が出来ずに気絶してしまったれいむを確認して、
強制運動させてカロリーを消費させたとお兄さんは大満足である。
早く元のれいむに戻らないかと期待していたお兄さんだったが、こんどはストレスによってれいむが激やせしてしまい、
またゆっくりセンターのお世話になるはめになったのだった。
過去形なのは別に死んだわけではない。今でも元気に一緒に暮らしている。
「ゆゆーん。お兄さんれいむお腹空いちゃったよ。可愛いれいむの為に早くごはんさんを用意してね!」
腹を空かせたと言って俺にご飯をねだるれいむを、俺は憂鬱な気分で見る。
そこには珍しい胴付きのれいむが立っていた。俺が雑誌で応募して見事一等の景品で当てて飼いゆになったれいむだ。
しかしその姿は見事に丸々と肥えている。自慢のすばらしい腋は腕と体の肉で今ではほぼくっついている。
顔もすっきりと整っていた昔と違い、普通のゆっくり以上の下膨れとなってひどいものだ。
しなやかですべすべだった脚線美は、膨れ上がり足の隙間がない。
何より酷いのはその腹回りだ。自慢の巫女服からはみ出しており、おっさんのビール腹のようにぽっこりしている。
こうなった原因は俺がつい可愛がり美味い物やおかしを大量にあげてしまったせいだ。
加えて仕事が忙しく、家を空けがちにしてしまい一人きりの寂しさによるストレスでれいむはおやつをドカ食いしていた。
その結果がこれだよ!最初はちょっとむちむちしていて可愛いと言っていたらここまで太ってしまった。
「何お兄さん。可愛いれいむに見とれてるの?ゆふふ、可愛くてごめんねぇ~!」
俺が見つめているのは勘違いしたのか、れいむはいやんいやんと体をくねくねさせる。
昔なら見とれていたが、今では無駄な贅肉がぷるぷる震えて嫌でも現実を再確認させてくれる。
「れいむ、ごはんはさっき食べただろ?それにおやつも食べたばかりじゃないか。」
「あれっぽちじゃ全然足らないよ!可愛いれいむのためにお兄さんは早くごはんさんを用意してね!」
デザート付きの食事に加えて、おやつも食ったのにまだ食うのかよ!
内心怒りも湧いてくるがこれも原因は全部俺のせいだ、だがここでただ食事を用意してはまだ太ってしまう。
「それなられいむ、一緒に公園に遊びに行こうか。体を動かした方がもっとごはんさんも美味しくなるぞ。」
「それもそうだね!じゃあお兄さん、早くれいむを公園に運んでね!」
自分で歩けよ!と言いたくなるが、ここでれいむを叱ってはあの煩い金切り声で泣くだろう。
壁の薄いこのアパートではお隣に迷惑をかけることになる。しかたなく俺は公園まで重いれいむをおんぶして公園に向かった。
近いはずの公園なのに、れいむは背負っていたこともありとんでもなく疲れた・・・。
「お兄さんはだらしないね!もっと運動しなきゃ駄目だよ!」
お前が言うなよ。まぁここで少しでも運動してくれれば痩せて俺も助かるのだが。
「ゆふぅー、太陽さんはぽかぽかしてて気持ちいいね!れいむは日向ぼっこするよ!」
そう言ってれいむのやつはベンチに座ってゆっくりとくつろぎ始める。
その手には家から持ってきたクッキーの袋が握られており、次々と美味そうにクッキーを口に運んでいく。
「お兄さんもクッキーを食べようね!このクッキーはすごく美味しいんだよ!」
こうやって偶に可愛いところを見せてくるのが汚いんだよな。
見た目も性格もどこに出しても恥ずかしいほどにでいぶ化してるが、こうやって昔みたいな可愛さを出すから困る。
もしかしたら俺のことをおちびちゃんとでも思っているのか。
「なんだかあまあまのにおいがするよ!まりちゃにもそのクッキーさんをすこしわけてね!」
クッキーの匂いに惹かれてきたのか、何処かの飼いゆっくりである子まりさが寄ってきた。
お帽子には銀バッジが輝いており、飼い主にも愛されているのかその体は非常に綺麗だ。
「れいむのクッキーを盗ろうとするなんてとんでもないゲスだね!れいむがせいっさいするよ!」
「ゆびゃああああああ!まりちゃのおかおがああああああ!おねえさんたすけてえええええ!」
いきなりまりさの顔にトゥーキックをかますれいむ。
蹴られたまりさは悲鳴をあげながら広場の方に転がって行った。
「駄目だろれいむ!あのまりさはただクッキーを分けてほしかっただけなのに!」
「何言ってるのお兄さん!あのまりさはクッキーを盗もうとしたゲスなんだよ!ゲスはせいっさいされて当然だよ!」
俺が叱りつけても自分のとんでもない理論で反省をしないれいむ。
そうしているとまりさの飼い主であろうか、まりさを抱えた女性が近付いてきた。
「なんてことしてくれるんですか!?うちのまりさは何もしてないのにいきなり蹴るなんて!」
すごい剣幕で怒鳴る女性に、俺はひたすら謝り続けた。どう考えてもこちらが悪いのだから。
「悪いのはそのれいむのクッキーを盗ろうとしたゲスだよ!だからお兄さんはババアに謝らくてもいいんだよ!」
火に油を注ぐようなことを言うれいむに、女性がさらに喚くことになった。
れいむを黙らせて、結局俺はまりさの治療費と謝罪を繰り返しなんとかこの一件は解決できた。
これ以上何かしでかさないうちに、俺はすぐにれいむを背負って家に帰ることにする。
「まったくお兄さんは情けないね!あんなババアにぺこぺこするなんてれいむ恥ずかしいよ!」
俺の苦労を知らずにそんなことを言うれいむに一瞬ビキィッとなるが、、れいむがこうなったのは俺が原因なのだ。
それに普通のれいむではなくこいつは胴付きであり、めったに飼えないゆっくりなのだから捨てるのももったいない。
溜息を吐きながら新聞を読んでいると、ある部分に俺の目をくぎ付けになる。
「これだ!これでまたれいむが元に戻るぞ!」
俺が見たのはゆっくりを躾けるためのゆっくりセンターの広告であった。
俺はすぐに電話をかけ、さっそく話を聞くために次の休日にゆっくりセンターへ行くことにした。
れいむと共に俺がゆっくりセンターへ来ると職員の男性に個室へと連れて行かれた。
机と椅子以外には何も無い殺風景な部屋だ。
「お電話ではあまり詳しいことは聞けませんでしたが、まずどうしてれいむちゃんがこうなったか、
飼い主である貴方から説明してもらえますか?」
俺がこれまでの経緯とれいむが公園で飼いゆを傷つけたことを話すと、職員は苦笑いでこちらを見ている。
「れいむちゃんにも責任がありますが、やはり一番の原因は飼い主である貴方にありますよ。
正直胴付きででいぶになったなんて、私たちでも初耳ですからね。」
返す言葉も無い、しかも胴付きのでいぶを初めて育ててしまったという不名誉な事実まで分かってしまった。
恥ずかしさで俯く俺に、れいむが声をかける。
「お兄さんどうしたの?落ち込んでるなら可愛いれいむをみてゆっくりしてね!」
「優しいですねれいむちゃんは。これならまだ更生の余地がありますよ。」
その言葉に俺は希望を持つ。見た目はまだしもでいぶ状態から抜け出すことが出来るかもしれないのだから。
俺が更生の依頼をしようとする前に、職員は俺の言葉を遮るように言葉を放つ。
「ただし!またでいぶになっても困るので飼い主である貴方もここゆっくりセンターで勉強してもらいます。
せっかく元に戻っても、またでいぶになったら意味がありませんからね。」
そう言うと職員は書類を取り出し俺にれいむの更生計画について話す。
プランとしては俺とれいむがこのゆっくりセンターで二泊三日で泊まり込み、更生をするといった内容だ。
本来なら一か月のプランもあったが、社会人である俺にはそこまで長期休暇は取ることは難しい。
そこでスパルタ教育ではあるが、この二泊三日でなんとかするのだ。
俺はさっそく書類にサインをしてこの合宿の準備のために家に戻った。
ぐずったれいむがお腹が空いたと騒ぐので、途中でタイ焼きを買わされたがこんなわがままともおさらばだ。
れいむには美容のためだと言って誤魔化しこの更生教育に参加させることにする。
あの可愛らしいれいむを取り戻すために俺も心を鬼にするぞ!
「私が教育教官のゆうかである!これかられいむには立派な飼いゆっくりになるための教育を受けてもらう!
口で『ゆっくりしていってね!!!』て言う前に『わかりました!!!』と言え!」
合宿初日、ゆっくりセンターの運動場で俺とれいむを待っていたのは胴付きのゆうかだった。
凄みのある声でれいむに向けて大声で怒鳴りつける。
「偉そうにしないでね!れいむは偉大な金バッジなんだよ!バッジも無いゆうかがれいむに命令しないでね!」
反抗したれいむに向けてゆうかがゆっくりしつけ棒で顔を叩くと、痛みに慣れていないれいむは激痛で声も出せずに地面で悶えている。
「誰が喋っていいと言った!喋っていいのはゆうかの質問に答えるときだけよ!」
あまりの迫力にさすがの俺もちょっと怖い。躊躇いながらも俺はゆうかに質問する。
「なあゆうか、これはちょっとやりすぎなんじゃないかな?れいむが可哀想なんだが・・・」
「痛くなければ覚えませんお兄さん。それに今回はスパルタ教育だから厳しくいかないと駄目なんです。」
れいむと喋るときと違い、穏やかに答えるゆうかに驚く。よく考えれば甘やかしてこうなったんだ。
俺もついれいむを心配してしまったが、ここは心を鬼にしないと。
「早く立ちなさいれいむ!それともまた痛い目にあいたいの!あと返事は『分かりました!!!』よ。」
「わかりました!」
「ふざけるな!もっと大きな声で!ぺにぺに切り取ってでいぶの家系を断ち切るわよ!」
「わかりました!!!」
涙目で大きな返事を返すれいむ。もはや逆らおうとする気力はないのか、ゆうかの言うことを素直に聞いている。
満足したのかゆうかはさっそく本日の訓練内容を言う。
「今日やるのはでいぶの体力をつける為に運動場を歩いてもらうわ!ゆっくりでいいから最後まで歩くこと!
お兄さんはれいむの手をつないで疲れたれいむを励ましながら一緒に歩いていってください。」
そう言われた俺はれいむの手をつなぎゆっくりと運動場を歩くことになった。
歩く速さもゆっくりであり、昔一緒に散歩していたときが思い出される。
後ろからは距離を空けてゆうかが一緒にしっかりと付いてくる。
「もう疲れたよ!お兄さんは可愛いれいむをおんぶしてね!」
歩いて十分もしてないうちにれいむが弱音を吐いてくる。
正直もうちょっと期待していたのだが、近頃は外にもいかずゴロゴロしていたのだから体力がないのも仕方ない。
「れいむがんばろうな、これも昔みたいに綺麗になるためだから。」
「何言ってるの!?れいむは今の方がずっと綺麗だよ!お兄さんは早くれいむをおんぶしてね!」
文句を言って座り込むれいむに、追いついたゆうかがその頭に拳骨を落とす。
頭を押さえて痛がっているれいむにゆうかが怒鳴る。
「誰が休んでいいと言った!お兄さんはすぃーじゃないんだから自分の足でちゃんと歩きなさい!」
「わかりました!!!」
再び拳骨を握りしめるゆうかを見て慌てて返事をしてまた歩き出したれいむ。
引っ張られてよろけるが何とか踏ん張ってれいむと一緒に歩き続ける。
「ただ歩いているだけじゃつまらないから、一緒にお歌を歌うわよれいむ!」
「れいむはお歌さんは大好きだよ!早く歌おうね!」
「良い子ね。それじゃあ私が歌うからその後に続いて歌ってね。」
咳払いをしてからゆうかは大きな声でお歌を歌い始める。
「ありすがまりさにす~りすり!」
「ありすがまりさにす~りすり!」
「ありすがまりさにこういった~!」
「ありすがまりさにこういった~!」
「れいぽぉ!れいぽぉ!」
とんでもない歌詞に思わず吹き出してしまう俺とれいむを見てゆうかは不思議そうにする。
「何してるのれいむ?はやくお歌を歌いなさい。」
「どうしてそんなお歌を歌うのおおおおおお!れいむはもっと楽しいお歌が歌いたいよおおおおお!」
その返事としてゆうかはまたれいむの顔をしつけ棒で叩き、痛みに泣きだすれいむをゆうかが睨みつける。
「誰がれいむの好みを聞いた!ここではゆうかの言うことを聞くのよ!分かったらちゃんと歌いなさい!」
「わかりました!!!れいぽぉ!れいぽぉ!」
正直さすがに恥ずかしかったがれいむも歌っているのだから俺も歌わざるを得ない。
こうして途中に休憩を挟みながらもれいむは四時間ほど歩き続けることに成功した。
疲労困憊のれいむにゆうかは今までと違い優しい声をかける。
「よく頑張ったわねれいむ。今からお風呂とご飯さんだからもうちょっと頑張るのよ。」
「ご飯さんなんだね!ゆっくりしないで早く食べたいよ!」
さっきまでの疲れは何処へやら、れいむは元気よく立ち上がりゆっくりセンターに走りだす。
しかし足がもつれて顔から地面にぶつかった。
「慌てるからよ。まずはお風呂で汗を流してからご飯さんを食べましょう。」
ゆうかは優しくれいむを立ち上がらせると、仲良く手をつないでゆっくりセンター内にある大浴場に向かう。
中々有名な所らしく、わざわざ風呂の為だけにここにくる人もいるようである。
もちろん人間も入ることもでき、ゆっくりと一緒に仲良く入浴することができる。
ゆうかの裸を期待して誘ったがやんわりと断られた、畜生・・・。
「れいむの髪はとても綺麗ね。」
「そうでしょう!れいむの髪の毛さんはすごくきれいなんだよ!」
「今日は沢山汗を掻いたからちゃんと洗わないと。」
「ゆぎゃあああああああ!シャンプーさんがおめめに入っていたいいいいいいい!」
「ちょっとれいむ!?暴れないで。ってそんなとこ触っちゃ駄目!」
男湯でのんびり浸かりながら隣から聞こえる声に聴き耳を立てる。
どうやら暴れたれいむがゆうかの大事な所を触っているのか、ゆうかは何とも言えない艶っぽい声を出している。
心身ともにすっきりした俺は一足先に食堂で待つことにした。
「それじゃあれいむ、いただきますをしてご飯さんを食べましょうか。」
「ゆっくりいただきます!」
きちんといただきますの挨拶をした後でものすごい勢いで食事を始めるれいむ。
動いた後の食事は美味いのか、いつもよりも多く食べている。
「なあこんなに食べて大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、たくさん運動して食べたならうんうんさんもたくさん出て太るどころか痩せるんです。」
俺の質問にはっきりと答えるゆうかには感心するが、食事中にうんうんはないだろう。
まあゆうかのうんうんなら喜んで食うけどな!?
「ゆふぅー、たくさん食べてれいむは満足だよ!れいむのスーパーすやすやタイム始まるよ!」
「誰が寝て良いと言った!次はお部屋でお勉強さんの時間よ!」
疲れていることもあって昼寝をしようとするれいむに、再び鬼教官モードになったゆうかの怒声が飛ぶ。
今までの優しいゆうかからまた恐ろしいゆうかになったことに驚いたのか、れいむは怯えながらゆうかに声をかける。
「ゆ、ゆうか。そんなに怒るとゆっくりできないよ!一緒にお昼寝してゆっくりしようね!」
「何か勘違いしてるようねれいむ、私がゆっくりできるのはれいむが立派な飼いゆっくりになることなの。
わかったらすぐにお勉強の準備をするように!」
「わかりました!!!」
食堂から移動してゆうかに連れてこられたのは最初の日に来たような机と椅子しかない殺風景な部屋だ。
ただし窓にはブラインドが下げられ、壁にはスクリーンが用意されていた。
ゆうかが機材を準備し終えると電気を消し、部屋は真っ暗になった。
「これから見るのは飼いゆっくりのマナー教材ビデオよ!居眠りしないでちゃんと見るように!」
そう言ってれいむの隣に座り一緒にビデオを見るゆうか。
内容はいたって普通の飼いゆのマナーについてが分かるものだ。
食事中はしあわせーと言ってはいけない、人間さんに逆らってはいけない、野良ゆとのすっきりーや、飼い主の許可なく
番とすっきりーして赤ちゃんを作ってはいけないと基本中の基本が流される。
「ゆぴ~。れいむもう食べられないよ~。」
いつの間にか眠っていたのか、夢の中で何か食べているのか幸せそうに寝言を言っているれいむ。
それを見たゆうかはれいむを殴ることもなく何やら変な機械を取り出している。
「お兄さん、少しれいむを押さえいてくれますか?」
ゆうかに言われて俺はれいむの体を押さえつける。
その間にゆうかは取り出した機械をれいむの顔に取り付け外れないよう、固定をしている。
さすがに気づいたのか気持ち良さそうに寝ていたれいむが目を覚ました。
「なにこれ!なんだかゆっくりできないよ!」
「お勉強中に寝るようなれいむには罰を与える!今からは野良ゆの凄絶な虐待映像を見てもらうわ!」
そう言ってゆうかは今までのマナー教材ビデオを入れ替え、新しくビデオを入れる。
「やべでええええええええ!もうずっぎりじだぐないいいいいいいい!」
「おめめがみえないよおおおおおお!おかあしゃんたちゅけてえええええええ!」
「おにいさんやめてえええええ!そこはゆうかのはずかしいところ!」
「しにたくない!まだしにたくないよおおおおお!」
「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおおおおおお!」
「あんよざんうごいでね!はやぐじないどれみりゃにだべられるよ!」
無理やりレイパーにすっきりされ続けるれいむ。アマギりされて親に助けを求める赤れいむ。
じわじわと潰されていき死の恐怖に怯えるれいむ。可愛い我が子を目の前で一匹残らず殺されたれいむ。
あんよを焼かれてれみりゃの前に放置されたれいむ。見事にれいむ尽くしの虐待映像だった。
途中に胴付きゆうかがHENTAIにまむまむを舐められていたが、あれは何だ?気のせいかこのゆうかに似てたような?
「怖いよおおおおお!おめめさんどぼぢでとじられないのおおおおお!」
映像を見まいと目を瞑ろうとするが、ゆうかに取り付けられた機械のせいで瞼を固定されている。
こんなことしたら目が乾燥して危ないんじゃないのか。
「大丈夫です、一定時間おきに目薬さんをしますから体に影響はありません。
こうやって虐待映像を見ることで人間に逆らわないようにするのが目的ですから。」
もう教育じゃなくて洗脳の類ではないのかと疑問に思うがこれもしかたない。
れいむを元に戻すため俺は心を鬼にしたのだからな!こうして三時間ほどビデオを見せられたれいむは、
神経がすり減ったのか食事もあまり摂らずにすぐに寝てしまった。
二日目の朝は最初の日の様にまた運動場を歩き続けた。
多少は慣れたのかれいむの足取りも比較的軽くなっているようだ。
二時間ほど歩き続けて朝食を食べた後に、ゆうかは俺たちを室内運動場へと連れていった。
「これよりれいむには野良ゆっくり百人組み手をしてもらう!ルールは簡単、出てくるゆっくりをすべて動けなくすれば終了よ!」
「わかりました!!!れいむに任せれば汚い野良なんていちころだよ!」
最初に出てきたのはまだ成体にもなっていない、ぱちゅりーであった。
当然胴付きであるれいむが負けるはずもなくあっさりとぱちゅりーを足で潰した。
「ゆっふん!やっぱりれいむは強いね!」
「なあゆうか、これって何の意味があるんだ?ただれいむを増長させてるだけじゃないのか?」
「最初は誰でも勝てる相手をわざと出すんですよ。段々と相手も強くなっていきますし、何より疲れてきますから。
お兄さんにはれいむがやられそうになったら助けてあげてください。そうして飼い主さんへの感謝を身につけさせるんです。」
なるほどそういうことなのかとれいむの方に目を向けると、結構な数を潰したのか床が餡子やクリームだらけになっている。
しかし、好調そうな様子も半分ほどの数まで達するとその顔には疲労が浮かんできた。
さらに相手も成体になっており、その相手も狩りがうまいまりさや木の枝で武装したみょんに変化している。
「びっぐまらぺにす!」
「ゆぎゃあああ!れいむのきれいなあんよがああああ!」
ふらついてよろけている所に、みょんが口にくわえた木の枝でれいむの足に突き刺す。
悲鳴をあげて倒れるれいむに向けて、みょんは容赦なく木の枝でれいむの体をめった刺しにして穴を開けていく。
「お兄さん!れいむを助けてあげてください!」
ゆうかに言われて俺はすぐさまれいむを助けに走り、執拗にれいむを刺しているみょんを蹴りつける。
「ますたーべーしょん!」
「ゆわああああん!お兄さんありがとおおおおおおお!」
卑猥な言葉で断末魔をあげたみょん。
れいむが泣きながら俺に感謝の言葉を口に出すのに驚いた、今までならもっと早く助けてね!と言っていたものなのに。
さすがに命の危険を感じていたのか、顔を涙でぐしょぐしょにしながら礼を言うようになるとは。
「れいむ!これでわかったでしょう、私たちゆっくりはどうやっても人間さんには勝てないの。
だから人間さんには逆らうようなことはしては駄目。理解した?」
「理解しました!!!もう人間さんには逆らいません!!!」
そうして俺はゆうかに指示されながられいむの体を治療をしていく。
これもいざという時に応急処置のしかたを学ぶためである。
治療と言ってもゆっくりであるので、小麦粉をオレンジジュースで溶かし傷口に塗りこんで傷口を塞ぐ程度だ。
「どうだれいむ?もう痛くないかな。」
「お兄さんありがとう!もうれいむは痛くないよ!」
笑顔で俺に礼を言う姿に不覚にも目頭が熱くなってしまった。
こんな笑顔で礼を言われたのは随分久しぶりのような気がしてしまい、少しづつではあるがれいむの性格は改善されているようだ。
「傷は治ったようねれいむ。じゃあ百人組み手の続きをするわよ!」
「ゆっぐりでぎないいいいいいいい!もう痛いのはいやだよおおおおおおおお!」
泣きながら文句を言うがゆうかにしつけ棒で叩かれると、嫌々ながらも続きを開始するれいむ。
その後も何度か俺が助ける場面があったが、れいむはこの百人組み手を終わらせることができた。
最後の方では胴付きのふらんやれみりゃが出てきたが、ぼろぼろになりながらもれいむの顔はどこかさっぱりしているように俺は思えた。
「頑張ったわねれいむ。それじゃあまた一緒にお風呂に入りましょうか。」
「今日はお兄さんと一緒にお風呂に入るよ!ゆうかも一緒に入ろうね!」
れいむの申し出もあり俺はれいむとゆうかと一緒に風呂に入ることになった。
少し細くなったれいむの体と、着痩せしていたゆうかのすばらしい体はまさに眼福である。
この世の天国を味わい、昼食を食べ終わると昨日と同じ飼いゆのマナーを守るためにビデオを見始める。
「ゆふぅーゆふぅー。ゆ!寝てなんてないよ!ちょっとおめめを瞑ってただけだよ!」
疲れが出てきているのか、何度か舟を漕ぐれいむ。
しかし懸命に眠らないように自分を奮い立たせるため頬を抓っている。
いつもならそのまま熟睡するというのに必死に睡魔と闘うれいむ。
何度か眠ってしまうことがあったが、そのたびにゆうかに拳骨をもらいなんとかビデオを見続けることが出来た。
最後にちょっとしたテストが出題されたが、れいむは七割程度の正解率を達成した。
二日目の訓練も終わり、ゆっくりセンターで用意されている個室で眠っている時にれいむが俺の布団にやってきた。
「ねぇお兄さん、一緒にお布団さんで寝ちゃ駄目かな?」
こいつ俺を誘っているのか?そういえば太ってからはまったく夜のスキンシップをしていなかったな。
まだ太っているがこれぐらいならまだ許容範囲の太さだからな。
「いいぞ、れいむは頑張ってるからご褒美だ。」
「ありがとうお兄さん!」
そう言って嬉しそうに俺の布団に潜り込んでくるれいむの為に、俺は少し布団からはみ出さざるを得ないがしかたない。
さっそくれいむとのスキンシップを始めようとした時に、れいむが神妙そうに話しかけてきた。
「お兄さんごめんね、今までれいむは迷惑をかけちゃったみたいで。」
れいむのふとましい体に伸ばしかけた手を止める。なんだかそんな雰囲気ではなさそうだからだ。
「ここでお勉強してから、れいむは駄目な飼いゆっくりだってことが分かったよ。
お兄さんをゆっくりさせないで我ままばかり言ってごめんなさい。」
よく見たられいむは体を震わせながら謝っていた。
たった二日ばかりでの生活ででいぶとなっていた自分の行動を振り返って反省しているのだ。
見た目はまだ太っているが、中身はもう昔のれいむになっている。
「気にしなくていいぞれいむ。原因は俺にもあったんだから、今日はもうゆっくり寝るぞ。」
臨戦態勢だった俺のオンバシラも反省してしまっている。
俺がれいむの頭を撫でてやるとれいむは嬉しそうにして、寝息をたてはじめた。
最後は一体どんなことをするのか、そんなことを考えながら俺もゆっくりと眠った。
合宿最後の日の朝は以前と同じように運動場をれいむと一緒に歩いた。
体力もつき無駄な贅肉も減ったのか、歩くペースも速くなってきている。
楽しそうに歌を歌いながら歩き続け、良い汗をかいて食堂へと向かう。
朝食を食べ終えるとゆうかはそこで本日最後になる訓練内容を言う。
「それでは今日の訓練内容を言うわ!れいむにやってもらうのは一人でお買いものよ!」
「わかりました!!!れいむはお買い物をやり遂げるよ!!!」
ゆうかがれいむに詳しく説明を始める。内容は近くにあるスーパーで指定された物を買ってくるというものだ。
地図とお金をれいむに渡して、俺達はれいむをゆっくりセンターの入口まで見送った。
「それではお兄さん、れいむに気付かれないように後をつけますよ。」
そうしてゆうかと共に気付かれない様にれいむの後をつける。
れいむは迷うことなくスーパーにたどり着くことができ、店へと入っていく。
「いらっしゃ、またゆっくりかああああああああああああああああああ!!!」
とても友好的とは思えない挨拶でれいむを迎える店員のおじさん。
れいむを確認するやそれまでの営業スマイルから、鬼のような形相へと変化する。
「お前も私の店を荒らしに来たんだな!」
「違うよ!れいむはお買い物に来ただけだよ!」
「そういってやってきたゆっくり共は店を荒らして、代金にゴミや小銭を出してきたんだ!ここは私の大事な店だぞ!
いいか!私の店を荒らすゆっくりは希少種や胴付きであろうと、絶対に許さなあああああああああああああああああああい!」
どうやら今まで相当ゆっくりに煮え湯を飲まされてきたのか、おじさんは怒声をあげている。
まあ気持ちも分からないでもないが、うちのれいむを傷つけるなら俺も絶対に許さない!
「お兄さん落ち着いてください!これはテストですからお兄さんが出て行っちゃ駄目です!」
俺を止めようとゆうかが必死になだめてくるがあの様子じゃどう考えてもれいむが危ない。
「すみません、シャンプーの場所が分からないんですが。」
「申し訳ありません!すぐにお持ちします!」
お客に尋ねられて見事な営業スマイルに変化するおじさんの顔。
どうやったらあんなに表情を変えられるんだよと思う中で、れいむを置いてシャンプーを取りに店の奥へと消えてしまう。
「早くお買い物をすませるよ!」
買い物リストを確認して、れいむもまた店の奥へと進んでいく。
店の中ということもあり俺達はあまり近くに行けない。
心配しながらも、れいむは買い物カゴに指定された商品を入れていく。
「これで最後だね!早くしないとまたあの恐いおじさんが来ちゃうよ!」
どうやら買い物リストの品物を揃えたのか、安堵の表情を浮かべているれいむ。
このまま何事もなく店から出ることが出来ればいいのだが。
「ここにいたかゆっくりめ!」
レジへと向かっているれいむの前にさっきの店員が買い物カートに乗って、すごいスピードでれいむを跳ね飛ばした。
吹っ飛ばされたれいむは空中でトリプルアクセルを決めるが、顔面から地面に着地してしまった。
とっさに買い物カゴは脇に避けて商品は無事だったが、れいむは口から餡子を吐いてしまっている。
「もう我慢できない!試験だろうとこのままじゃれいむが危ない!」
「大丈夫ですお兄さん!だからもう少しだけ我慢してください!」
とっさに飛び出そうとする俺を引きとめるゆうかだが、このままではどう考えても俺のれいむが殺される。
現に店員はれいむに向ってまた買い物カートを発進させている。
「店長すみません。店の裏に野良ゆっくり達が集まってゴミ箱を荒らそうとしてるんですが。」
「何だと!?忌々しいゆっくりめ!私が今すぐ駆除してやる!」
どうやら都合良く野良が来てくれたようだであり、店長はすぐに買い物カートに乗って行ってしまった。
店長に声をかけた店員は、俺の方を向くと大丈夫ですよとジェスチャーをしてくれた。
「ちゃんとお店には連絡はしているんです。あの店長さん以外にはさりげなく助けてくれるようにお願いしてますから。」
そういうことか。だがあの店長が一番危ない気がするんだが、あれじゃあ手助けしてはくれないよな。
れいむの方を見ると、緊急用に渡してあったオレンジジュースを飲んでなんとか立ち上がったようだ。
よろけながらも必死にレジへと向かうれいむ。
「早くしてね!?早くしないと怖いおじさんが来ちゃうよ!」
さっきの恐怖からか、レジのお姉さんに頼み込むれいむ。
代金を払おうとするときに慌てていたのか、れいむは財布からお金を落としてしまった。
拾おうと慌てる中であの店長がやってきた。
「もう逃がさんぞ!さっきのゆっくりのように駆除してやる!」
「ゆわああああああああああああああああああ!!!」
さっきの恐怖からか、おそろしーしーを少し漏らしてしまうれいむ。
鬼の形相の店長がれいむにゆっくりと近づいていく。
「すみませーん。レジまだですかー?」
「失礼しましたお客様!六番レジへどうぞ!」
れいむを潰そうとしていた店長だったが、客に言われて離れたレジへと向かってしまった。
店長がいなくなり落ち着いてれいむは金を拾うと、すぐさま代金を支払って店の外へと出ていく。
しかしすぐに戻って来て、代金を払ったレジの前まで来ると持っていたハンカチで床をふきだした。
「お姉さんごめんなさい!れいむ怖くてしーしーしちゃって。ちゃんと綺麗にするからちょっと待ってね!」
「大丈夫よ。そういうことは私達の仕事だから。」
笑顔でレジ打ちのお姉さんがそう言ってれいむを気遣う。
あまり長くいられるとまた店長の目に止まってしまうからと考えたのだろう。
れいむはお姉さんに何度もお礼を言ってまた店を出て行った。
「すみません家のれいむが粗相をしちゃって。」
「構いませんよ、店長が悪いのはいつものことですから。早く戻ってあげてれいむちゃんを元気づけてください。」
いつか買い物に来て店の売上に貢献しないとな。しかしあの店長がいるかられいむと一緒じゃ無理だろうな。
「大丈夫ですよお兄さん。店長さんはこんどお店の都合で外国さんにあるショッピングモールのスーパーに異動して、
新しく店長さんになるみたいですからここにはいません。」
成るほどそれなられいむと一緒に来られるな。
あの店長も外国ならゆっくりになんて振り回されないで、平和に営業が出来るだろうから本人にも嬉しいことだろう。
俺とゆうかは急いでゆっくりセンターに走ると、れいむが帰ってくるのをゆっくりと待つことにした。
しかし、予想していたよりもれいむが帰ってくるのが遅い。どこかで事故にでもあったのか?
そんな不安の中でれいむは買い物袋とは別に何か箱を持って帰ってきた。
「今帰ってきました!!!」
「遅いわよれいむ!さっそくだけど買ってきた品物を見せてもらうわ!」
そう言ってれいむが買ってきたものをチェックするゆうか。
オレンジジュース、小麦粉、餡子、月刊ゆん楽天胴付きと完璧である。
「れいむ、このケーキさんは何?こんな物を買ってくるように指示した覚えはないわよ!」
「ゆ!それは・・・。」
「口ごもらない!どういうわけかちゃんと説明しなさい!」
「わかりました!!!」
涙ぐみながらもれいむはゆうかと俺にケーキを買ってきた理由は話し始めた。
今日が最後の日ということもあり、れいむはお世話になったゆうかにケーキをプレゼントしようとしたのだ。
確かに余計な物を買うなと言われていたが、それでもれいむはゆうかにお礼をしたくこのケーキを買ってきたらしい。
はたしてゆうかはどんな判断をするのか、俺はハラハラしながらゆうかが口を開くのを待つ。
「よくわかったわれいむ、でもこれは駄目なことよ?もし飼い主さんの言うことを聞かないで大変なことになったら、
貴方はその責任を取ることが出来るの?」
「できません・・・。」
ゆうかの質問にこれまでゆっくりセンターで学んだ経験かられいむは言い訳をしないで素直に答えた。
昔なら自分の正当性を声を荒げていただろうが、今はきちんと考えて正しい答えを言っている。
「いいれいむ?私たちが良かれと思ってしたことが人間さんにはひどいことにもなるのよ。
ケーキを買ったお金も飼い主さんが出してくれたお金で、貴方が好きに使って良いわけじゃないの。」
懇々とれいむに何故悪いことなのかを理解させるゆうかと、れいむはそれは理解した上で涙ぐみながら肯いている。
俺はれいむを庇ってやりたかったが、ゆうかの言うことは正論であり庇うことは出来ない。
「私にお礼をしようとしてくれたことはありがたいわ。でも私はここのゆっくりだからプレゼントは受け取っちゃ駄目なの。
だからこのケーキさんは貴方とお兄さんが今日のお祝に食べなさい。」
その言葉に俺とれいむはゆうかを見つめる。お祝ということは・・・
「これにてれいむの矯正教育を修了するものとする!貴方は今日から真の金バッジよ。」
そう言ってゆうかはれいむのお飾りであるリボンに初日に預けた金バッジを優しくつけた。
れいむは感動のあまりに人目も憚らずにわんわんと泣き始める。
「そんなに泣いたら駄目よれいむ。」
「だっでえええええ!でいぶうれじぐでなみだがどまらないよおおおおおおお!」
鼻水まで出して顔を汚すれいむをゆうかはハンカチで奇麗に拭いてやっている。
俺まで貰い泣きしてしまい涙が出てきてしまった。
「お兄さんまで泣かないでください。今日はれいむをたくさん褒めてあげてくださいね。」
ゆうかに言われるまでもなく俺はれいむを褒めてやりたい気分だ。
俺のせいで歪んでしまったれいむが昔のように素直になってくれたのだから。
俺とれいむはゆっくりセンターの人々に何度もお礼を述べて家へと帰った。
あれかられいむは性格だけでなく見た目も昔に戻った。食生活の改善もあるが毎朝俺と一緒に軽いジョギングを始めたからだ。
美しい腋も見えるようになり、どこに出しても恥ずかしくない美ゆっくりとなった。
そんなれいむの誕生日パーティーを俺は祝うことにした。
「ほられいむ、今日はれいむの誕生日パーティーだ!プレゼントのお賽銭箱とごちそうだぞ。」
「お兄さんありがとう!れいむ本当に嬉しいよ!」
いつもの夕食と違い今夜は豪勢な食事であり、俺とれいむは仲良く平らげて一緒の布団で寝ることにした。
明日が休みということもあり、いつもよりハッスルしてしまった俺達はその日は遅くまで起きており情熱的な夜を過ごした。
れいむの柔らかい体を触りながら目を覚ますと、俺は寝ぼけた目を擦りれいむを見る。
「ゆふん、お兄さんそんなとこ触っちゃ駄目だよ・・・。」
そんな可愛らしい寝言を言っているれいむを見て癒される俺だが、少しづつ頭がはっきりしだすと信じられない現実が襲ってきた。
れいむが太っている。それもぽっちゃりというレベルでなく、でいぶだった頃の体型にだ。
「お兄さんおはよう!昨日のお兄さんはすごかったね、れいむびっくりしちゃったよ。」
顔を赤らめて体を揺するれいむの体は贅肉がぷるぷると震えている。
贅沢な肉と書いて贅肉。食べてはみたいが、体についてしまえばそれはただの脂肪である。
「どうしたのお兄さん?もしかしてれいむに見とれちゃってるの。」
いやんいやんと体をくねらせるれいむのその姿に、俺の口からはやり場のない怒りが出てきてしまう。
「ふざけんなああああああああああああああああああ!何で一回飯食っただけでこうなるんだあああああああああああ!
リバウンドってレベルじゃねえぞぉ!」
「ゆひぃ!?お兄さん静かにしてね!まだお隣さんはすーやすーやしてるんだよ!」
そう言って俺をなだめようとするれいむだが、俺の怒りは収まらない。
何でせっかく綺麗になったれいむがまた昔のでいぶになってるんだよ!
おやつ食わせてもちょっとしたごちそうでも太らなかったのに、何で一回の高カロリーメニューでこうなるんだ!?
俺の怒りの雄叫びはお隣さんが怒鳴りこんでくるまで止まらなかった。
おまけ 夜の大運動会始まるよー!
「ゆひぃ・・・、お兄さんのダイエット計画は厳しいよ。早くすーやすーやしてゆっくりしたいよ・・・。」
「残念だったなれいむ!夜はまた俺のスペシャルコースだ!カロリーを消費するためのプロレスごっこだ!」
「ゆぎぃ!お兄さん痛いよ!早くれいむの体を離してね!あとそんなところに顔を埋めないで!」
「まだまだぁ!こんどは四十八のHENTAI技ゆっくりマテマティカだぁ!」
「お股がさけるうううううううううううううううううう!!!」
「これで最後だれいむ!禁断奥義ときめきメモリアル!」
「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶ!」
満身創痍のれいむにリップロックを決めるお兄さん。呼吸が出来ずに気絶してしまったれいむを確認して、
強制運動させてカロリーを消費させたとお兄さんは大満足である。
早く元のれいむに戻らないかと期待していたお兄さんだったが、こんどはストレスによってれいむが激やせしてしまい、
またゆっくりセンターのお世話になるはめになったのだった。