ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1764 儚き定めの
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ankoss
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・赤ゆの不幸話です
・一部独自設定含みます
・注意して書いたつもりですが、ネタ被り等ありましたらご指摘いただけると幸いです
とある町の何処にでもあるような公園の一角、植え込みに隠れたダンボール製のゆっくりの巣の中にそれはあった。
~儚き定めの~
巣の中には一本の植物の茎が打ち捨てられていた。
それはゆっくりの植物型妊娠の際に額から生える、親と子を繋ぐ哺乳類の臍の緒と同じ役割を果たす物であった。
既に栄養の供給元を失ったそれの側には、干からびて黒ずんだ赤ゆの死骸が散乱している。
しかしその先端にたった一匹だけ存命中の赤ゆがいた。
恐らくは死んでいった姉達が末の妹の為に自身の餡子を差し出したのか、
はたまたこの赤ゆが姉達の餡子を奪ってまで生き延びようとしたのか…。
今となっては真相を知りうる者はこの赤ゆだけであるが、その最後の生き残りがぷるぷると震えだした。
程なくお帽子の先端が茎との接続点たる萼から切り離され、赤ゆはダンボールの地面をコロコロと転がった。
慣性法則に翻弄されながらも懸命に起き上がると、赤ゆ改め赤まりさは開口一番お決まりの台詞を叫ぶ。
「ゆっくちちていってにぇ!!!……ゆぅ?」
返事はなかった。
凛々しく頼もしい父の、優しく慈愛に満ちた母の、共に生まれ落ちた姉妹達からの、
祝福の籠もった挨拶を期待した赤まりさの思いは見事に打ち砕かれたのである。
「ゆゆゆっ!?ゆっくちちていってにぇ!!!ゆっくちちていってにぇ!!!ゆっくちちていってよぉーっ!!!」
誰か居ないのか、最悪両親じゃなくても誰でもいい、挨拶を返して欲しい。
そんな赤まりさの思いとは裏腹に、挨拶に返事を返す者はいない。
「……ゆぐっ、ゆぐっ……にゃんで…、にゃんでだれもごあいしゃつしちぇくれにゃいのにょ…?
ゆぐっ、ゆぐっ、ゆっ、ゆっ、ゆびえぇぇぇぇぇぇーん!!おぢょじゃあぁぁぁぁぁぁーん!!おがぁじゃあぁぁぁぁぁぁーん!!
ごあいしゃつしちぇよおぉぉぉぉぉぉー!!しゅーりしゅーりしちぇよおぉぉぉぉぉぉーっ!!ゆびえぇぇぇぇぇぇーん!!」
しかし泣けど叫べど両親はおろか他ゆん一匹現れる気配も無い。
そうこうしている内に泣き疲れた赤まりさを空腹感が襲い始めた。
「……ゆぅ、おにゃかすいちゃ……………………ゆ?こりぇ、むーちゃむーちゃできゆのかにゃ?」
数刻前まで自身が繋がっていた茎を見つけた赤まりさは、餡子に刻み込まれた本能で察したのかそれにかじりついた。
「むーちゃむーちゃ…、むーちゃむーちゃ…」
最初の一口は僅かながら苦味を伴うものの、噛み締めるほどに仄かな甘味が口の中いっぱいに広がっていく。
しかし其処に「しあわせー」など存在しない。
ゆっくりとしてこの世に生を受けてからの初めての食事。
両親に見守られる中、与えられたご飯を共に生を受けた姉妹達と一緒に食し、
その満ち足りた感覚を共有する事でゆっくりは初めて「しあわせー」を感じる事が出来るのである。
だが今の赤まりさにはご飯を与えてくれる両親も、感覚を共有出来る姉妹も居ない。
その寂しげに茎をはむ租借音だけがおうちの中に虚しく響き渡っていた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……ゆぅ、ぽんぽんいっぱいぢゃよ。……にゃんだかしゅーやしゅーやしたくなっちぇきちゃよ………
まいしゃしゅーやしゅーやしゅるよ…………」
空腹が満たされた事による安心感から、睡魔に捕らわれた赤まりさは早々に眠りに落ちた。
本来であれば両親が作ってくれたふかふかのベッド、お休み前のすーりすーりに子守歌、
これらが赤まりさに更なるゆっくりをもたらし、その後に続くであろうゆっくりとしたゆん生を期待させた事であろう。
しかし現実にこのおうちにいるのは赤まりさ一匹だけ。
他には誰も居らず、何もない、揺らぐ事のない孤独という事実がそこには存在していた。
「………ゆぅ………おちょーしゃん………おきゃーしゃん………」
時折発せられる寝言から察するに、恐らくは両親の夢でも見ているのであろう、閉じられた瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「………………………………き…………………ぜ!!…………うちにするのぜ!!」
「……………ゆ?………おちょーしゃん?」
何者かの声に目を覚ました赤まりさは眠気をこらえて起き上がった。
ようやく他のゆっくりに出会えた、ひょっとしたらお父さんかお母さんかもしれない、
そんな淡い期待を抱きつつ赤まりさはありったけの声を張り上げる。
「ゆっくちちていってにぇ!!!」
「!?、ゆっくりしていってね!!!……なんなんだせ、このチビは?」
「ゆ?まいしゃはまいしゃぢゃよ、まいしゃがまいしゃにょおちょーしゃん?」
「おまえなんかしらないんだせ!!ここはまりさとありすの”あいのす”になるんだぜ!!
関係のないチビはさっさと出て行くんだぜ!!」
「ゆー!!ここはまいしゃにょおうちにゃんだよ、まいしゃこしょきゃってにはいってこにゃいでにぇ!!」
「なにいってるんだぜ、さっきまりさがおうちせんっげんっしたのぜ!!
だれもはんっろんっしなかったからこのおうちはまりさのものなんだぜ!!
おかしなチビはさっさとでていくんだぜ!!」
まりさは赤まりさを口にくわえ、入り口から勢いを付けて放り出した。
「やめちぇにぇ、はなしちぇ――――ゆー♪おしょらをとんでゆ――――ゆぶべっ!!……ゆげっ!!がはっ、がはっ!!」
地面に強かに身体を打ちつけた赤まりさは、落下の衝撃で餡子を吐き出してしまった。
致死量で無いとは言え体内の餡子量が少ない赤ゆにとっては結構なダメージである。
「かえしちぇにぇ…、まいしゃのおうち、しゅてきなおうち、かえしちぇにぇ…」
そんな事を気にする様子もなく赤まりさは傷ついた身体に鞭打って、おうちを目指してあんよを進めようとした。
しかし…
「ゆびいぃぃぃぃぃぃー、あんよぎゃいぢゃいよおぉぉぉぉぉぉーっ!!じめんしゃんはいじわゆしにゃいでにぇぇぇぇぇぇぇーっ!!」
着地した土の地面は固く、おまけに細かな砂利が多く混じっている。
生まれて間もない赤ゆのあんよは充分な厚みとある程度の硬さが備わっていない為、ぴょんぴょん跳ねて移動することが出来ないのだ。
従って子ゆっくりサイズに成長してあんよが安定するまでは、ずーりずーりと這いずるか親に運んで貰うしか移動手段を持たない。
しかしこの様な砂利の混じった地面でのずーりずーりはヤスリの上を這いずり廻るようなものだ。
そんな事を続けていればたちまちあんよは削り取られ餡子が剥き出しになってしまう。
せめて転がる事(こーろこーろ)での移動に気が付いていれば、まだ状況は好転していたかもしれない。
しかし其処までの知恵を赤ゆに求めるのは、正直酷と言わざるを得なかった。
更に追い討ちを掛けるかのように昨日から怪しかった空模様がとうとう崩れだした。
ぽつん…
「ゆぴぃっ!!ちゅべたい………あめしゃんだあぁぁぁぁぁぁーっ!!」
ぽつりぽつりと降り出した雨は少しずつ勢いを増してゆく。
赤まりさは必死にあんよを引きずっておうちを目指そうとした。
だが人間にしてみればたった2m程度の距離も、赤ゆにとっては数十kmもの長距離に感じられたことだろう。
絶対的絶望がその場を支配していた。
だがそれでもなお赤まりさは、根拠無き希望にすがりつき前へと歩を進める。
「やめちぇにぇやめちぇにぇ、あめしゃんゆっくちやんじぇにぇ、まいしゃにいじわゆしにゃいでにぇ、ゆんやあぁぁぁぁぁぁー!!」
最早あんよはずーりずーりの影響もあってか、グズグズになってしまい一歩も動く事は出来ない。
お帽子も大量の水分を吸い込んで鍔の縁は既に溶け出し、その役割も限界を迎えつつあった。
「…いぢゃい、ぐりゅじいよ………、どぼぢで、どぼぢでみんにゃいじわゆずるにょ……、どぼぢでみんにゃまいじゃをいじめゆにょ……、
どぼぢでおぢょーじゃんもおがーじゃんもまいしゃをたじゅげでぐれにゃいにょ……、どぼぢで…、どぼぢで…」
雨はその後も勢いを弱める事なく赤まりさの身体も心も少しずつ削り、溶かして、泥水の中へと混濁させていく。
生まれ落ちて一時のゆっくりも与えられる事なく、赤まりさの孤独で短い、ゆっくり無きゆん生はここに幕を下ろしたのであった。
~終~
鋼あきの過去作
餡子話
anko1461 ゲス一家
anko1501 ゲス一家 case2 ~とかいは~
anko1573 権利と
anko1649 ゆっくりの耳掃除
anko1708 ゲス一家 case3 ~あまあま~
anko1729 ゆっくりを求めて
anko1749 ゲス一家 case4 ~けんじゃ~
ぬえ
nue098 メタルゆ虐ス
nue124 噂の
・一部独自設定含みます
・注意して書いたつもりですが、ネタ被り等ありましたらご指摘いただけると幸いです
とある町の何処にでもあるような公園の一角、植え込みに隠れたダンボール製のゆっくりの巣の中にそれはあった。
~儚き定めの~
巣の中には一本の植物の茎が打ち捨てられていた。
それはゆっくりの植物型妊娠の際に額から生える、親と子を繋ぐ哺乳類の臍の緒と同じ役割を果たす物であった。
既に栄養の供給元を失ったそれの側には、干からびて黒ずんだ赤ゆの死骸が散乱している。
しかしその先端にたった一匹だけ存命中の赤ゆがいた。
恐らくは死んでいった姉達が末の妹の為に自身の餡子を差し出したのか、
はたまたこの赤ゆが姉達の餡子を奪ってまで生き延びようとしたのか…。
今となっては真相を知りうる者はこの赤ゆだけであるが、その最後の生き残りがぷるぷると震えだした。
程なくお帽子の先端が茎との接続点たる萼から切り離され、赤ゆはダンボールの地面をコロコロと転がった。
慣性法則に翻弄されながらも懸命に起き上がると、赤ゆ改め赤まりさは開口一番お決まりの台詞を叫ぶ。
「ゆっくちちていってにぇ!!!……ゆぅ?」
返事はなかった。
凛々しく頼もしい父の、優しく慈愛に満ちた母の、共に生まれ落ちた姉妹達からの、
祝福の籠もった挨拶を期待した赤まりさの思いは見事に打ち砕かれたのである。
「ゆゆゆっ!?ゆっくちちていってにぇ!!!ゆっくちちていってにぇ!!!ゆっくちちていってよぉーっ!!!」
誰か居ないのか、最悪両親じゃなくても誰でもいい、挨拶を返して欲しい。
そんな赤まりさの思いとは裏腹に、挨拶に返事を返す者はいない。
「……ゆぐっ、ゆぐっ……にゃんで…、にゃんでだれもごあいしゃつしちぇくれにゃいのにょ…?
ゆぐっ、ゆぐっ、ゆっ、ゆっ、ゆびえぇぇぇぇぇぇーん!!おぢょじゃあぁぁぁぁぁぁーん!!おがぁじゃあぁぁぁぁぁぁーん!!
ごあいしゃつしちぇよおぉぉぉぉぉぉー!!しゅーりしゅーりしちぇよおぉぉぉぉぉぉーっ!!ゆびえぇぇぇぇぇぇーん!!」
しかし泣けど叫べど両親はおろか他ゆん一匹現れる気配も無い。
そうこうしている内に泣き疲れた赤まりさを空腹感が襲い始めた。
「……ゆぅ、おにゃかすいちゃ……………………ゆ?こりぇ、むーちゃむーちゃできゆのかにゃ?」
数刻前まで自身が繋がっていた茎を見つけた赤まりさは、餡子に刻み込まれた本能で察したのかそれにかじりついた。
「むーちゃむーちゃ…、むーちゃむーちゃ…」
最初の一口は僅かながら苦味を伴うものの、噛み締めるほどに仄かな甘味が口の中いっぱいに広がっていく。
しかし其処に「しあわせー」など存在しない。
ゆっくりとしてこの世に生を受けてからの初めての食事。
両親に見守られる中、与えられたご飯を共に生を受けた姉妹達と一緒に食し、
その満ち足りた感覚を共有する事でゆっくりは初めて「しあわせー」を感じる事が出来るのである。
だが今の赤まりさにはご飯を与えてくれる両親も、感覚を共有出来る姉妹も居ない。
その寂しげに茎をはむ租借音だけがおうちの中に虚しく響き渡っていた…。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……ゆぅ、ぽんぽんいっぱいぢゃよ。……にゃんだかしゅーやしゅーやしたくなっちぇきちゃよ………
まいしゃしゅーやしゅーやしゅるよ…………」
空腹が満たされた事による安心感から、睡魔に捕らわれた赤まりさは早々に眠りに落ちた。
本来であれば両親が作ってくれたふかふかのベッド、お休み前のすーりすーりに子守歌、
これらが赤まりさに更なるゆっくりをもたらし、その後に続くであろうゆっくりとしたゆん生を期待させた事であろう。
しかし現実にこのおうちにいるのは赤まりさ一匹だけ。
他には誰も居らず、何もない、揺らぐ事のない孤独という事実がそこには存在していた。
「………ゆぅ………おちょーしゃん………おきゃーしゃん………」
時折発せられる寝言から察するに、恐らくは両親の夢でも見ているのであろう、閉じられた瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「………………………………き…………………ぜ!!…………うちにするのぜ!!」
「……………ゆ?………おちょーしゃん?」
何者かの声に目を覚ました赤まりさは眠気をこらえて起き上がった。
ようやく他のゆっくりに出会えた、ひょっとしたらお父さんかお母さんかもしれない、
そんな淡い期待を抱きつつ赤まりさはありったけの声を張り上げる。
「ゆっくちちていってにぇ!!!」
「!?、ゆっくりしていってね!!!……なんなんだせ、このチビは?」
「ゆ?まいしゃはまいしゃぢゃよ、まいしゃがまいしゃにょおちょーしゃん?」
「おまえなんかしらないんだせ!!ここはまりさとありすの”あいのす”になるんだぜ!!
関係のないチビはさっさと出て行くんだぜ!!」
「ゆー!!ここはまいしゃにょおうちにゃんだよ、まいしゃこしょきゃってにはいってこにゃいでにぇ!!」
「なにいってるんだぜ、さっきまりさがおうちせんっげんっしたのぜ!!
だれもはんっろんっしなかったからこのおうちはまりさのものなんだぜ!!
おかしなチビはさっさとでていくんだぜ!!」
まりさは赤まりさを口にくわえ、入り口から勢いを付けて放り出した。
「やめちぇにぇ、はなしちぇ――――ゆー♪おしょらをとんでゆ――――ゆぶべっ!!……ゆげっ!!がはっ、がはっ!!」
地面に強かに身体を打ちつけた赤まりさは、落下の衝撃で餡子を吐き出してしまった。
致死量で無いとは言え体内の餡子量が少ない赤ゆにとっては結構なダメージである。
「かえしちぇにぇ…、まいしゃのおうち、しゅてきなおうち、かえしちぇにぇ…」
そんな事を気にする様子もなく赤まりさは傷ついた身体に鞭打って、おうちを目指してあんよを進めようとした。
しかし…
「ゆびいぃぃぃぃぃぃー、あんよぎゃいぢゃいよおぉぉぉぉぉぉーっ!!じめんしゃんはいじわゆしにゃいでにぇぇぇぇぇぇぇーっ!!」
着地した土の地面は固く、おまけに細かな砂利が多く混じっている。
生まれて間もない赤ゆのあんよは充分な厚みとある程度の硬さが備わっていない為、ぴょんぴょん跳ねて移動することが出来ないのだ。
従って子ゆっくりサイズに成長してあんよが安定するまでは、ずーりずーりと這いずるか親に運んで貰うしか移動手段を持たない。
しかしこの様な砂利の混じった地面でのずーりずーりはヤスリの上を這いずり廻るようなものだ。
そんな事を続けていればたちまちあんよは削り取られ餡子が剥き出しになってしまう。
せめて転がる事(こーろこーろ)での移動に気が付いていれば、まだ状況は好転していたかもしれない。
しかし其処までの知恵を赤ゆに求めるのは、正直酷と言わざるを得なかった。
更に追い討ちを掛けるかのように昨日から怪しかった空模様がとうとう崩れだした。
ぽつん…
「ゆぴぃっ!!ちゅべたい………あめしゃんだあぁぁぁぁぁぁーっ!!」
ぽつりぽつりと降り出した雨は少しずつ勢いを増してゆく。
赤まりさは必死にあんよを引きずっておうちを目指そうとした。
だが人間にしてみればたった2m程度の距離も、赤ゆにとっては数十kmもの長距離に感じられたことだろう。
絶対的絶望がその場を支配していた。
だがそれでもなお赤まりさは、根拠無き希望にすがりつき前へと歩を進める。
「やめちぇにぇやめちぇにぇ、あめしゃんゆっくちやんじぇにぇ、まいしゃにいじわゆしにゃいでにぇ、ゆんやあぁぁぁぁぁぁー!!」
最早あんよはずーりずーりの影響もあってか、グズグズになってしまい一歩も動く事は出来ない。
お帽子も大量の水分を吸い込んで鍔の縁は既に溶け出し、その役割も限界を迎えつつあった。
「…いぢゃい、ぐりゅじいよ………、どぼぢで、どぼぢでみんにゃいじわゆずるにょ……、どぼぢでみんにゃまいじゃをいじめゆにょ……、
どぼぢでおぢょーじゃんもおがーじゃんもまいしゃをたじゅげでぐれにゃいにょ……、どぼぢで…、どぼぢで…」
雨はその後も勢いを弱める事なく赤まりさの身体も心も少しずつ削り、溶かして、泥水の中へと混濁させていく。
生まれ落ちて一時のゆっくりも与えられる事なく、赤まりさの孤独で短い、ゆっくり無きゆん生はここに幕を下ろしたのであった。
~終~
鋼あきの過去作
餡子話
anko1461 ゲス一家
anko1501 ゲス一家 case2 ~とかいは~
anko1573 権利と
anko1649 ゆっくりの耳掃除
anko1708 ゲス一家 case3 ~あまあま~
anko1729 ゆっくりを求めて
anko1749 ゲス一家 case4 ~けんじゃ~
ぬえ
nue098 メタルゆ虐ス
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