ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1778 地走りデカ走る!
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ankoss
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*この作品世界は愛で特化されています。
*ゆっくりが漢字を使ってしゃべります。
*虐待は皆無です。
*独自設定が強いと思われます。
*思いつきネタなので短いです。オチてるかも怪しい。
地走りデカ走る!
「ゆんやあああぁぁ!ありすのカチューシャさん返してーっ!」
町に響く都会派の悲鳴。
周囲のゆっくりたちが何事かと振り返る。
そこには、涙を流しながらぴょんぴょんと走るゆっくりありすがいた。しかし、その頭にカチューシャはない。
そして、ありすが追いかけている1台のすぃーがあった。
「ゆっふっふっふ、なかなかいいカチューシャさんだね!素敵なでいぶが貰ってあげるよ!」
すぃーの上でふてぶてしく笑う1匹のれいむ。いや、でいぶ。
その口には、ありすのものであろうカチューシャが咥えられている。
「だれかぁー!あのでいぶを捕まえてね!ありすのカチューシャさんを取り戻してね!」
ありすが走りながらも周囲のゆっくりたちに助けを求めた。
しかし、あっという間に走り去るすぃーに、他のゆっくりたちは絶望的な表情を見せるだけだった。
「ゆぅ……あれは追いつけないよ」
「とても無理なんだねー。わかってねー」
そんな様子を見てでいぶは、更に下品な笑い声をあげた。
「ゆっふっふっふ。でいぶのすぃーは、世界さいっそくなんだよ!追いつける訳がないよ!」
もはや、でいぶを捉えるのは不可能と、誰もが思ったその時、
「待つんだぜ!」
凛々しい声が聞こえた。
「ゆっ?!誰なの?」
「そこのすぃー!ゆっくり止まるんだぜー!!」
ドドドドドと土煙を上げて後方から迫ってくる物体がいた!
一瞬で被害者ありすを追い越し、傍観者ゆっくりたちを置き去りにして、その物体が名乗りをあげる。
「まりさは、地走りデカなんだぜ!」
地走りデカ!
それは、まりさ種の中でもレア中のレア種である「ナルガまりさ」の餡統が発現した警察官まりさの呼び名である。
「お飾り泥棒のでいぶ!おとなしくお縄を頂戴するんだぜ!」
「バ、バカなの?死ぬの?普通のゆっくりが、このすぃーに追いつける訳が……」
反論の台詞すら途中で、地走りデカがすぃーを追い抜いた!
「遅いのぜ!」
「嘘でしょおおおおおおぉぉぉぉっっっ???!!!」
驚きのあまり、急停止するすぃー。
恐ろしいほどの高速で移動しながら、地走りデカは急旋回をしてその目の前に急停止した。
そして、流れるような素早さで帽子から大きな手錠…のような金属の輪を取り出す。
「ゆっくり逮捕ー!」
「ゆぎゃああああっ!しまったー!!」
ガチャリと胴体を手錠(胴錠?)で締め付けられ、でいぶはすぃーから転がり落ちた。
盗んだカチューシャもポロリと落ちる。
「これにて一件落着!なんだぜ!」
+ + + + + + + + +
「……なに、これ?」
俺はテレビを見て呆けたような声をあげた。
「ゆっ?お兄さん、これ知らないの?『地走りデカ』だよ」
ウチの飼いゆっくりのれいむが、意外そうな声をあげた。
「特撮……なのか?お前、こんなの見てたの?」
「すっごく面白いんだよ!地走りまりさがカッコいいの!」
ちょっと興奮気味に説明を始めるれいむ。
どうやら、このドラマは毎週日曜日の朝に放送されている特撮番組らしい。
で、ナルガまりさというレア種が、警察官として毎週悪のゆっくりを逮捕するという展開。
「ふーん、ゆっくり向けの特撮なんて地上波でやってたのか。普通はケーブル番組じゃね?」
「人間さんの子供も大好きなんだって!お隣のぱちゅりーの所のタクヤくんもハマってるよ!」
え?人間用なの?このヌルい番組が。
そんな風に驚いていると、番組の方はエンディングが終り、次回予告が流れ出した。
『次回の地走りデカは?!
遂に現われた宿命のライバル!カウンタックまりさ!
高速道路で地走り対スーパーカーの戦いが始まる!
次回も一件落着!なんだぜ!』
「無理だろっ、これはっ?!」
「ゆゆっ!きっと地走りまりさが勝つよ!」
本当に高速道路上で疾走する往年のスーパーカーが映ってる。
更にそれと併走してる主人公の姿が。
一体、どんだけ速いんだよ、主人公のまりさって!
特撮のヒーローに常識なんて求めるのが間違いなのかも知れないが、いくらなんでも無茶すぎだろう。
「ゆゆーん。れいむは、いつか地走りまりさみたいなヒーローさんとけっこん!したいよ」
「いや、現実にいないから。ゆっくりだからって、見るべき現実はちゃんと見ろよ」
「どぼじでぞんだごどいうのーっ?!」
しっかしまぁ、これを演じる役者ゆっくりも大変そうだよな。
何でも、熱狂的なファンの目を誤魔化す為に、撮影の時は専用のお飾りをつけているという話だ。
これは特撮に限らず、過去に何度かあったストーカー事件が原因で、役者ゆっくり全般が行っている自衛手段だという。
実際、悪役のでいぶはリボンの色が青かったし、主役のまりさの帽子もテンガロンハットになってる。
「つーか、そもそもナルガまりさなんていないだろ」
+ + + + + + + + +
「いますよ、ナルガまりさ」
「え?いるんですか?」
あっさりと答えてくれたのは、常備薬の点検に来てくれた移動薬局のお姉さんだった。
「もの凄く希少で、普通はプラチナバッヂ指定されますけどね」
ピッピッとスキャナーで薬のバーコードを読み取りつつ、その長髪白衣のお姉さんは説明してくれた。
何でも、ゆっくりのあんよは普通は全体を使って前に跳ねたり這いずったりする動きしか出来ないものだが、ナルガ種は異なるという。
あんよが前後左右の4つのエリアに分かれ、それぞれが四速歩行動物のように別個に動くので、かなり高速で移動できるらしい。
「赤ゆっくりでも、短距離なら時速40キロくらい出ますし」
「はやっ!じゃ、じゃあ成体だとどうなるんです?」
「……うーん、私もまだ見てないですからねぇ。一説には時速100キロ出せるとか」
すげぇな、プラチナゆっくり!もはや、ゆっくりの域を超えてるわ。
まぁ、だからこそのプラチナバッヂなんだろうけど。
銀バッヂ以上の常識と知性を持ち、その上で人間すら凌駕する異能を持つゆっくりに与えられるプラチナバッヂ。
その希少さゆえに、キチンとした管理下でないと飼育の許可が下りないという事だが。
「とはいえ、その番組で演じてるのは普通の役者ゆっくりじゃないですか?」
「ですよねー」
とまぁ、そんな世間話をしつつもお姉さんの手は止まらずテキパキと仕事を進めている。
で、古くなった薬を交換し終えたお姉さんは、そのまま次の家へと行ってしまった。
……あぁー、何度見ても美人だよなー。あの人。
ぜひ今度お茶にでも誘いたいもんだぜ。
+ + + + + + + + +
「くっ、まさか、カウンタックが負けるだなんて!」
「これにて一件落着なんだぜ!」
翌週のドラマであっさり決着がついてしまっていた。
あっさり負けたな、ライバルなのに!
しかも、やった犯罪が信号無視かよ!せこすぎる!
「ゆゆーん!やっぱり地走りデカはカッコいいよー」
れいむは無邪気に喜んでいた。
おわり
*ゆっくりが漢字を使ってしゃべります。
*虐待は皆無です。
*独自設定が強いと思われます。
*思いつきネタなので短いです。オチてるかも怪しい。
地走りデカ走る!
「ゆんやあああぁぁ!ありすのカチューシャさん返してーっ!」
町に響く都会派の悲鳴。
周囲のゆっくりたちが何事かと振り返る。
そこには、涙を流しながらぴょんぴょんと走るゆっくりありすがいた。しかし、その頭にカチューシャはない。
そして、ありすが追いかけている1台のすぃーがあった。
「ゆっふっふっふ、なかなかいいカチューシャさんだね!素敵なでいぶが貰ってあげるよ!」
すぃーの上でふてぶてしく笑う1匹のれいむ。いや、でいぶ。
その口には、ありすのものであろうカチューシャが咥えられている。
「だれかぁー!あのでいぶを捕まえてね!ありすのカチューシャさんを取り戻してね!」
ありすが走りながらも周囲のゆっくりたちに助けを求めた。
しかし、あっという間に走り去るすぃーに、他のゆっくりたちは絶望的な表情を見せるだけだった。
「ゆぅ……あれは追いつけないよ」
「とても無理なんだねー。わかってねー」
そんな様子を見てでいぶは、更に下品な笑い声をあげた。
「ゆっふっふっふ。でいぶのすぃーは、世界さいっそくなんだよ!追いつける訳がないよ!」
もはや、でいぶを捉えるのは不可能と、誰もが思ったその時、
「待つんだぜ!」
凛々しい声が聞こえた。
「ゆっ?!誰なの?」
「そこのすぃー!ゆっくり止まるんだぜー!!」
ドドドドドと土煙を上げて後方から迫ってくる物体がいた!
一瞬で被害者ありすを追い越し、傍観者ゆっくりたちを置き去りにして、その物体が名乗りをあげる。
「まりさは、地走りデカなんだぜ!」
地走りデカ!
それは、まりさ種の中でもレア中のレア種である「ナルガまりさ」の餡統が発現した警察官まりさの呼び名である。
「お飾り泥棒のでいぶ!おとなしくお縄を頂戴するんだぜ!」
「バ、バカなの?死ぬの?普通のゆっくりが、このすぃーに追いつける訳が……」
反論の台詞すら途中で、地走りデカがすぃーを追い抜いた!
「遅いのぜ!」
「嘘でしょおおおおおおぉぉぉぉっっっ???!!!」
驚きのあまり、急停止するすぃー。
恐ろしいほどの高速で移動しながら、地走りデカは急旋回をしてその目の前に急停止した。
そして、流れるような素早さで帽子から大きな手錠…のような金属の輪を取り出す。
「ゆっくり逮捕ー!」
「ゆぎゃああああっ!しまったー!!」
ガチャリと胴体を手錠(胴錠?)で締め付けられ、でいぶはすぃーから転がり落ちた。
盗んだカチューシャもポロリと落ちる。
「これにて一件落着!なんだぜ!」
+ + + + + + + + +
「……なに、これ?」
俺はテレビを見て呆けたような声をあげた。
「ゆっ?お兄さん、これ知らないの?『地走りデカ』だよ」
ウチの飼いゆっくりのれいむが、意外そうな声をあげた。
「特撮……なのか?お前、こんなの見てたの?」
「すっごく面白いんだよ!地走りまりさがカッコいいの!」
ちょっと興奮気味に説明を始めるれいむ。
どうやら、このドラマは毎週日曜日の朝に放送されている特撮番組らしい。
で、ナルガまりさというレア種が、警察官として毎週悪のゆっくりを逮捕するという展開。
「ふーん、ゆっくり向けの特撮なんて地上波でやってたのか。普通はケーブル番組じゃね?」
「人間さんの子供も大好きなんだって!お隣のぱちゅりーの所のタクヤくんもハマってるよ!」
え?人間用なの?このヌルい番組が。
そんな風に驚いていると、番組の方はエンディングが終り、次回予告が流れ出した。
『次回の地走りデカは?!
遂に現われた宿命のライバル!カウンタックまりさ!
高速道路で地走り対スーパーカーの戦いが始まる!
次回も一件落着!なんだぜ!』
「無理だろっ、これはっ?!」
「ゆゆっ!きっと地走りまりさが勝つよ!」
本当に高速道路上で疾走する往年のスーパーカーが映ってる。
更にそれと併走してる主人公の姿が。
一体、どんだけ速いんだよ、主人公のまりさって!
特撮のヒーローに常識なんて求めるのが間違いなのかも知れないが、いくらなんでも無茶すぎだろう。
「ゆゆーん。れいむは、いつか地走りまりさみたいなヒーローさんとけっこん!したいよ」
「いや、現実にいないから。ゆっくりだからって、見るべき現実はちゃんと見ろよ」
「どぼじでぞんだごどいうのーっ?!」
しっかしまぁ、これを演じる役者ゆっくりも大変そうだよな。
何でも、熱狂的なファンの目を誤魔化す為に、撮影の時は専用のお飾りをつけているという話だ。
これは特撮に限らず、過去に何度かあったストーカー事件が原因で、役者ゆっくり全般が行っている自衛手段だという。
実際、悪役のでいぶはリボンの色が青かったし、主役のまりさの帽子もテンガロンハットになってる。
「つーか、そもそもナルガまりさなんていないだろ」
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「いますよ、ナルガまりさ」
「え?いるんですか?」
あっさりと答えてくれたのは、常備薬の点検に来てくれた移動薬局のお姉さんだった。
「もの凄く希少で、普通はプラチナバッヂ指定されますけどね」
ピッピッとスキャナーで薬のバーコードを読み取りつつ、その長髪白衣のお姉さんは説明してくれた。
何でも、ゆっくりのあんよは普通は全体を使って前に跳ねたり這いずったりする動きしか出来ないものだが、ナルガ種は異なるという。
あんよが前後左右の4つのエリアに分かれ、それぞれが四速歩行動物のように別個に動くので、かなり高速で移動できるらしい。
「赤ゆっくりでも、短距離なら時速40キロくらい出ますし」
「はやっ!じゃ、じゃあ成体だとどうなるんです?」
「……うーん、私もまだ見てないですからねぇ。一説には時速100キロ出せるとか」
すげぇな、プラチナゆっくり!もはや、ゆっくりの域を超えてるわ。
まぁ、だからこそのプラチナバッヂなんだろうけど。
銀バッヂ以上の常識と知性を持ち、その上で人間すら凌駕する異能を持つゆっくりに与えられるプラチナバッヂ。
その希少さゆえに、キチンとした管理下でないと飼育の許可が下りないという事だが。
「とはいえ、その番組で演じてるのは普通の役者ゆっくりじゃないですか?」
「ですよねー」
とまぁ、そんな世間話をしつつもお姉さんの手は止まらずテキパキと仕事を進めている。
で、古くなった薬を交換し終えたお姉さんは、そのまま次の家へと行ってしまった。
……あぁー、何度見ても美人だよなー。あの人。
ぜひ今度お茶にでも誘いたいもんだぜ。
+ + + + + + + + +
「くっ、まさか、カウンタックが負けるだなんて!」
「これにて一件落着なんだぜ!」
翌週のドラマであっさり決着がついてしまっていた。
あっさり負けたな、ライバルなのに!
しかも、やった犯罪が信号無視かよ!せこすぎる!
「ゆゆーん!やっぱり地走りデカはカッコいいよー」
れいむは無邪気に喜んでいた。
おわり