ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1872 疾風ゆっくリーガー
最終更新:
ankoss
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『疾風ゆっくリーガー』 ○○あき 作
BGM任せで勢いだけで書きました。深く考えないで読んで頂けると幸いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スタジアムを埋める観衆、声を枯らさんが如く声援を上げ盛り上がっている。
この競技場で開かれているものそれは・・・・
ゆっくりーグ
ゆっくリーグとは、人間が監督となってゆっくりを戦わせるスポーツ。
競技内容は多種存在し、その種目を多く制したチームが優勝となる。
ここに弱小チームが存在した、創設以来全敗で未だ勝利を知らない。
チームの監督は金城たけし。
彼の名前からチーム名を「マネーキャッスル」と言う。
所属のゆっくりは1匹を除いてれいむ種ばかりで、バランスとか力量とか以前の弱小チームである。
『きょうこそは、でいぶたちはゆっくりかつよ!』
『おー』×3
『じゃおぉぉぉぉぉん!』
円陣を組み気合を注入!
紅い炎を後に引き熱気吹き出しやってくる。
負けてたまるかと、食いしばる歯が火花を散らす。
そしてグランドへと駆けて行く、4匹のれいむ達と1匹のめいりん。
本日の競技はゆっくりサッカー
ルールは人間とほぼ同じだが、ゆっくりには手足は無いのでハンド等の反則は存在しない。
したがってただ球を転がし点をとるだけの競技なのだが、口やおさげ等の使用は許されている。
試合は1チーム5匹のゆっくりで戦う。
対戦チームとセンターフィールドで、睨み合う10匹のゆっくり。
今日は田久玉子穣率いる「ダークエッグ」が相手である。
マネーキャッスルオーダー
1番 でいぶ 2番 れいむ 3番 れいみゅ 4番 めいりん 5番 どれいむ
ダークエッグオーダー
1番 れみりあ 2番 ふらん 3番 きめいまる 4番 やまめ 5番 れいぱーありす
『でいぶはまけないよ!』
チームのトップを務めるでいぶは、れみりあに勝利宣言する。
『まけゆふぜいがおぜうさまにかつ?ねごとはゆっくりしていうんだどぉ』
戦う前から火花を散らす両者
ピィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーー!
試合開始のホイッスルが鳴り、マネーキャッスルのボールからスタート。
『ゆん!ゆん!ゆん!ゆん!』
でいぶは自慢の怪力で、ボールをグイグイと押すようにピッチを進んで行く。
身体が大きいのでスピードは無いが、力と防御力には自信がある。
『おぜうさまをなめるんじゃないんだどぉ!』
れみりあはボールを狙う事なく、迷わずにでいぶに噛みつく。
でいぶはたまらず悲鳴を上げる。
『いだいぃぃぃぃぃぃぃ!はなじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
怯んだでいぶからあっさりとボールを奪う。
しかしこの行為はを見ても審判は、れみりあを反則には取らない。
使える部位は口しか無いのだから、ここを反則に入れると競技にならないからである。
ゆっくリーグに反則は存在しない、あるのは最終結果だけ。
奪われたボールは、きめいまるへ渡される。
『おぉぼーる!ともだち!ともだち!』
きめいまるは抜群のスピードで、ピッチを駆け抜けて行く。
追いつけるゆっくりは存在しない。
3匹をごぼう抜きすると、キーパーを務めるめいりんの所まで辿り着く。
『おぉ!しゅーと!しゅーと!』
身体を回転させての強烈なスピンで、ボールに体当たりしてゴールへと吹き飛ばす。
『じゃあおぉぉぉぉぉぉぉぉん!』
めいりんは左隅を狙ったボールに喰いつくように飛びつく、だが目の前をボールは通り過ぎる。
ザシャァァァァァァァァァァ!
「ゴーーーーーーーーーーーール!!」
ボールはゴールネットに突き刺さった、ダークエッグが先制点をもぎ取る。
『おぉ!ごーる!ごーる!』
きめいまるは仲間に、先制点ゲットのアピールをしようと振り返る。
しかしそこにあったのは・・・・・
『いだぃよぉ!いだいいだい・・』
チームメイトによるマネーキャッスルへの暴行が行われていた。
『どぼじでごんなごとするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
まだれみりあに噛まれているでいぶ。
『ぐずなゆっくりはしんでね!』
ふらんに蹴飛ばされるれいみゅ。
『すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃ』
れいぱーありすにすっきりされるどれいむ。(この後赤ゆは、スタッフが責任もって美味しくいただきました。)
あらん限りの暴行が横行している。
こんなラフプレーをしなくても、ダークエッグがマネーキャッスルに負ける事なんてありえない。
そしてきめいまるが、チームメイトに信用されていない訳でもない。
ただこの暴行は、ゆっくリーグの日常的な風景、むしろこっちがメインとも言える。
試合は30対0のダークエッグの圧勝で終わった、しかしきめいまるの心は何かすっきりしない。
マネーキャッスルで生き残ったゆっくりは、でいぶとめいりんの2匹。
『ゆゅ・・・・またまけちゃったよぉ・・・』
落ち込むでいぶを励ます監督。
「いいや!負けてない!勝ったのは誰だ?いったい誰だ?・・・・・・・俺だw
俺はお前達のおかげでこんなに儲かったぞ!」
監督は今日のYUYUクジで得た賞金を見せて、これ以上ない位の満面の笑みを見せる。
『なにじでるのぉぉぉぉ!てきさんにかけちゃだめでしょぉぉぉぉ!!』
でいぶは監督に抗議する。
「ちっちっち!でいぶ・・・・お前はこの凄さを全然分かっていない・・・」
指を横に振りながら顔を振る監督。
『ゆゅ?かんとくのすごさ?』
これには自分の知らない何か、大きな事実が隠されているのでは?とでいぶは思った。
「そうだ!お前らはダークエッグの倍率を知っているか?1.1倍だぞ!1.1倍!
それで10万儲けようとしたら、どれだけ大金を賭けなければいけないか!」
札束をでいぶに見せて胸を張る監督。
『・・・・・・・・・でいぶたちにもかけた?』
監督は声高らかに答える。
「はっはっは!お前らに賭ける金は一銭もない!」
その顔はいかにも言ってやったと言わんばかりの、自信溢れる表情であった。
『かんとくがそれじゃだめでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
ダークエッグのクラブハウスから1匹のゆっくりが出てきた。
それは先程の試合で得点を決めた、エースストライカーのきめいまる。
今日でダークエッグを退団したのである。
ラフプレーを主体とするチームに嫌気がさしての退団・・・・・・と言う訳では無い。
ゆっくリーグを観戦にくる客は皆、ラフプレーを楽しみにきている。
スポーツだとは初めから思ってはいない、これはあくまでゆっくり同士の殺し合いを試合形式にしただけの娯楽。
それを勘違いし得点を入れる事に熱を入れたきめいまるは、趣旨を理解しない邪魔者でしかなく。
早い話が解雇されたのだ。
昨今の不景気で、きめいまるの様な正統派の選手を入れてくれるクラブは無い。
どこのチームも、残虐なラフプレーで客を魅了出来るゆっくりばかりを必要としている。
『おぉむねんむねん・・・』
プレイスタイルを変える事が出来ないきまいまるは、スポーツ選手として雇ってくれるチームを探すしかない。
きめいまるは肩(?)を落として、クラブハウスを後にするのであった。
『どこへいくんだどぉ?』
れみりあが、去っていこうとするきめいまるに声をかける。
きめいまるは振向く事なく答えた。
『おぉみていみてい・・』
今後どうするのかはまだ、きめいまるにも分からない。
『おぜうさまをおいていくのかだどぉ・・・つれていってほしいんだどぉ・・』
れみりあは、解雇されたきめいまるについて行こうとする。
しかしそれは許されない、れみりあはダークエッグの選手なのだから。
『おぉだめだめ!』
きめいまるもそれは理解していた、どれほどの苦労をする事になるか分からない放浪の旅。
かつてのチームメイトを、巻き込む事はしたく無い。
『うぅ~どうしてそんなこというんだどぉ~きめいまるなんかきらいなんだどぉ~』
泣きながらクラブハウスへと戻って行く、きめいまるはその姿を寂しそうに見ながら去ろうとする。
だがその直後にれみりあが、凄まじい勢いで蹴り出されてきた。
2匹の様子を監督の田久玉子嬢が見ていたのだ、友を思いやる優しいゆっくりはチームに必要無い。
ついでにれみりあも解雇されてしまった。
れみりあの顔には監督の履いていた、ヒールがめり込んで後頭部まで貫く。
女性でありながらJリーグを目指し、オリンピックにまで出場しただけあり凄まじい脚力である。
男性に生まれていれば、Wカップにも出場できたかも知れない。
『も・・・・も・・・どゆっぐりじだがった・・・んだどぉ・・・』
瞬殺と言うありがたい退職金を貰い、れみりあはこの世を去ってしまう。
残されたきめいまるは、慌ててその場を去る。
『おぉ・・くわばらくわばら』
しかし大地を響く足音がそれを許さない、怒り収まらぬ玉子穣がきめいまる向かって駆けてくる。
その形相は、通りかかっただけの野良まりさが必死に謝りだすほど。
『ゆぅぅぅぅ?なんだかしらないけどごべんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』
「うっせぇ!謝るくらいなら死ねぇぇぇぇ!国電パァーーーーーーーンチ!!」
うなる!うなる!古い昭和ネタの必殺技がうなる!
玉子嬢の婚期は、こうして伸びていくのかも知れない・・・・・・
パンチと叫びながらも蹴り飛ばされるまりさ、それは饅頭の弾丸と化す。
一直線にきめいまるへと飛んでくる糞饅銃弾。
『おぉ・・の~びの~び』
きめいまるは身体を伸ばすと大きく反らし、イナバウアーの形をとってまりさをかわす。
華麗に決まったと、きめいまるは内心ほそくえむ。
しかし現実は甘くはない。
『どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・』
そもそも目標が身体を伸ばしただけで、面積は減るどころか逆に増えたのだから回避しようがない。
ものの見事に直撃を喰らい、吹っ飛ぶきめいまる。
『おぉ、いたいぃいたいぃ・・・・おぉ?』
起き上がって痛みを堪えるきめいまる、そこで見たものは大きなタイヤだった。
パァァァァァァァァァーーーーーーーーーーンンン!!
大型ダンプカーのクラクションが響き渡り、遠くへと通り過ぎて行く。
弾丸によって道路へと吹っ飛んだきまいまるは、車に轢き潰されて最後を遂げた。
道路に染みを残して全て形を失う。
「ふん!汚い花火だよ・・・・」
顔を顰めながら呟くと、玉子嬢はクラブハウスへと消えていった。
きまいまるの最後を哀れんでか、雨はポツリポツリと降り始める。
雨はきめいまるの名残を洗い流す、明日には綺麗に消えているだろう。
選手と言う名を借りていても世界の底辺を生きる者、彼女達に自己選択の余地は残されていない。
あるのは使命をまっとうする事だけ・・・・・・・
明日もゆっくり達は戦い続ける。鬼威山達を愉しませる為に・・・・・・・
おわり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書いた当人が言うのも何だけど・・・・・・・・・・何だこれ?
ストレスで大変だった時に書きかけていた物を完成させたのですが、もろに聴いていたBGMの影響をうけてます。
ネタはかなり古いと思われるので気にしないで下さい。
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/
○○あきのSS感想はこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1275503703/
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
これまで書いた物
anko1218 ゆ虐ツアー
anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編
anko1243 ゆヤンワーク
anko1495 ゆ虐にも補助金を
anko1785 ゆうかにゃんはアイドル
anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ
anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出
anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり
anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん
anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん
anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン
anko1341 デスラッチ07 まりさと春
anko1711 デスラッチ08 まりさの子ぱちゅりー
anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま
anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい
anko1276 ゆっくり種
anko1278 ゆっくり種2
anko1291 ゆっくり種3
anko1310 ゆっくり種4
anko1331 ゆっくり種5
anko1350 ゆっくり種6
anko1391 ゆっくり種7
anko1482 ゆっくり種8(終)
anko1362 ケーキ
anko1527 極上
anko1612 砂の世界
anko1768 永遠の命
anko1779 塗りゆ
anko1863 れみりあが愛したおちびちゃん
_☆)キラン ↓
BGM任せで勢いだけで書きました。深く考えないで読んで頂けると幸いです。
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スタジアムを埋める観衆、声を枯らさんが如く声援を上げ盛り上がっている。
この競技場で開かれているものそれは・・・・
ゆっくりーグ
ゆっくリーグとは、人間が監督となってゆっくりを戦わせるスポーツ。
競技内容は多種存在し、その種目を多く制したチームが優勝となる。
ここに弱小チームが存在した、創設以来全敗で未だ勝利を知らない。
チームの監督は金城たけし。
彼の名前からチーム名を「マネーキャッスル」と言う。
所属のゆっくりは1匹を除いてれいむ種ばかりで、バランスとか力量とか以前の弱小チームである。
『きょうこそは、でいぶたちはゆっくりかつよ!』
『おー』×3
『じゃおぉぉぉぉぉん!』
円陣を組み気合を注入!
紅い炎を後に引き熱気吹き出しやってくる。
負けてたまるかと、食いしばる歯が火花を散らす。
そしてグランドへと駆けて行く、4匹のれいむ達と1匹のめいりん。
本日の競技はゆっくりサッカー
ルールは人間とほぼ同じだが、ゆっくりには手足は無いのでハンド等の反則は存在しない。
したがってただ球を転がし点をとるだけの競技なのだが、口やおさげ等の使用は許されている。
試合は1チーム5匹のゆっくりで戦う。
対戦チームとセンターフィールドで、睨み合う10匹のゆっくり。
今日は田久玉子穣率いる「ダークエッグ」が相手である。
マネーキャッスルオーダー
1番 でいぶ 2番 れいむ 3番 れいみゅ 4番 めいりん 5番 どれいむ
ダークエッグオーダー
1番 れみりあ 2番 ふらん 3番 きめいまる 4番 やまめ 5番 れいぱーありす
『でいぶはまけないよ!』
チームのトップを務めるでいぶは、れみりあに勝利宣言する。
『まけゆふぜいがおぜうさまにかつ?ねごとはゆっくりしていうんだどぉ』
戦う前から火花を散らす両者
ピィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーー!
試合開始のホイッスルが鳴り、マネーキャッスルのボールからスタート。
『ゆん!ゆん!ゆん!ゆん!』
でいぶは自慢の怪力で、ボールをグイグイと押すようにピッチを進んで行く。
身体が大きいのでスピードは無いが、力と防御力には自信がある。
『おぜうさまをなめるんじゃないんだどぉ!』
れみりあはボールを狙う事なく、迷わずにでいぶに噛みつく。
でいぶはたまらず悲鳴を上げる。
『いだいぃぃぃぃぃぃぃ!はなじでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』
怯んだでいぶからあっさりとボールを奪う。
しかしこの行為はを見ても審判は、れみりあを反則には取らない。
使える部位は口しか無いのだから、ここを反則に入れると競技にならないからである。
ゆっくリーグに反則は存在しない、あるのは最終結果だけ。
奪われたボールは、きめいまるへ渡される。
『おぉぼーる!ともだち!ともだち!』
きめいまるは抜群のスピードで、ピッチを駆け抜けて行く。
追いつけるゆっくりは存在しない。
3匹をごぼう抜きすると、キーパーを務めるめいりんの所まで辿り着く。
『おぉ!しゅーと!しゅーと!』
身体を回転させての強烈なスピンで、ボールに体当たりしてゴールへと吹き飛ばす。
『じゃあおぉぉぉぉぉぉぉぉん!』
めいりんは左隅を狙ったボールに喰いつくように飛びつく、だが目の前をボールは通り過ぎる。
ザシャァァァァァァァァァァ!
「ゴーーーーーーーーーーーール!!」
ボールはゴールネットに突き刺さった、ダークエッグが先制点をもぎ取る。
『おぉ!ごーる!ごーる!』
きめいまるは仲間に、先制点ゲットのアピールをしようと振り返る。
しかしそこにあったのは・・・・・
『いだぃよぉ!いだいいだい・・』
チームメイトによるマネーキャッスルへの暴行が行われていた。
『どぼじでごんなごとするのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
まだれみりあに噛まれているでいぶ。
『ぐずなゆっくりはしんでね!』
ふらんに蹴飛ばされるれいみゅ。
『すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃ』
れいぱーありすにすっきりされるどれいむ。(この後赤ゆは、スタッフが責任もって美味しくいただきました。)
あらん限りの暴行が横行している。
こんなラフプレーをしなくても、ダークエッグがマネーキャッスルに負ける事なんてありえない。
そしてきめいまるが、チームメイトに信用されていない訳でもない。
ただこの暴行は、ゆっくリーグの日常的な風景、むしろこっちがメインとも言える。
試合は30対0のダークエッグの圧勝で終わった、しかしきめいまるの心は何かすっきりしない。
マネーキャッスルで生き残ったゆっくりは、でいぶとめいりんの2匹。
『ゆゅ・・・・またまけちゃったよぉ・・・』
落ち込むでいぶを励ます監督。
「いいや!負けてない!勝ったのは誰だ?いったい誰だ?・・・・・・・俺だw
俺はお前達のおかげでこんなに儲かったぞ!」
監督は今日のYUYUクジで得た賞金を見せて、これ以上ない位の満面の笑みを見せる。
『なにじでるのぉぉぉぉ!てきさんにかけちゃだめでしょぉぉぉぉ!!』
でいぶは監督に抗議する。
「ちっちっち!でいぶ・・・・お前はこの凄さを全然分かっていない・・・」
指を横に振りながら顔を振る監督。
『ゆゅ?かんとくのすごさ?』
これには自分の知らない何か、大きな事実が隠されているのでは?とでいぶは思った。
「そうだ!お前らはダークエッグの倍率を知っているか?1.1倍だぞ!1.1倍!
それで10万儲けようとしたら、どれだけ大金を賭けなければいけないか!」
札束をでいぶに見せて胸を張る監督。
『・・・・・・・・・でいぶたちにもかけた?』
監督は声高らかに答える。
「はっはっは!お前らに賭ける金は一銭もない!」
その顔はいかにも言ってやったと言わんばかりの、自信溢れる表情であった。
『かんとくがそれじゃだめでしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
ダークエッグのクラブハウスから1匹のゆっくりが出てきた。
それは先程の試合で得点を決めた、エースストライカーのきめいまる。
今日でダークエッグを退団したのである。
ラフプレーを主体とするチームに嫌気がさしての退団・・・・・・と言う訳では無い。
ゆっくリーグを観戦にくる客は皆、ラフプレーを楽しみにきている。
スポーツだとは初めから思ってはいない、これはあくまでゆっくり同士の殺し合いを試合形式にしただけの娯楽。
それを勘違いし得点を入れる事に熱を入れたきめいまるは、趣旨を理解しない邪魔者でしかなく。
早い話が解雇されたのだ。
昨今の不景気で、きめいまるの様な正統派の選手を入れてくれるクラブは無い。
どこのチームも、残虐なラフプレーで客を魅了出来るゆっくりばかりを必要としている。
『おぉむねんむねん・・・』
プレイスタイルを変える事が出来ないきまいまるは、スポーツ選手として雇ってくれるチームを探すしかない。
きめいまるは肩(?)を落として、クラブハウスを後にするのであった。
『どこへいくんだどぉ?』
れみりあが、去っていこうとするきめいまるに声をかける。
きめいまるは振向く事なく答えた。
『おぉみていみてい・・』
今後どうするのかはまだ、きめいまるにも分からない。
『おぜうさまをおいていくのかだどぉ・・・つれていってほしいんだどぉ・・』
れみりあは、解雇されたきめいまるについて行こうとする。
しかしそれは許されない、れみりあはダークエッグの選手なのだから。
『おぉだめだめ!』
きめいまるもそれは理解していた、どれほどの苦労をする事になるか分からない放浪の旅。
かつてのチームメイトを、巻き込む事はしたく無い。
『うぅ~どうしてそんなこというんだどぉ~きめいまるなんかきらいなんだどぉ~』
泣きながらクラブハウスへと戻って行く、きめいまるはその姿を寂しそうに見ながら去ろうとする。
だがその直後にれみりあが、凄まじい勢いで蹴り出されてきた。
2匹の様子を監督の田久玉子嬢が見ていたのだ、友を思いやる優しいゆっくりはチームに必要無い。
ついでにれみりあも解雇されてしまった。
れみりあの顔には監督の履いていた、ヒールがめり込んで後頭部まで貫く。
女性でありながらJリーグを目指し、オリンピックにまで出場しただけあり凄まじい脚力である。
男性に生まれていれば、Wカップにも出場できたかも知れない。
『も・・・・も・・・どゆっぐりじだがった・・・んだどぉ・・・』
瞬殺と言うありがたい退職金を貰い、れみりあはこの世を去ってしまう。
残されたきめいまるは、慌ててその場を去る。
『おぉ・・くわばらくわばら』
しかし大地を響く足音がそれを許さない、怒り収まらぬ玉子穣がきめいまる向かって駆けてくる。
その形相は、通りかかっただけの野良まりさが必死に謝りだすほど。
『ゆぅぅぅぅ?なんだかしらないけどごべんなさいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?』
「うっせぇ!謝るくらいなら死ねぇぇぇぇ!国電パァーーーーーーーンチ!!」
うなる!うなる!古い昭和ネタの必殺技がうなる!
玉子嬢の婚期は、こうして伸びていくのかも知れない・・・・・・
パンチと叫びながらも蹴り飛ばされるまりさ、それは饅頭の弾丸と化す。
一直線にきめいまるへと飛んでくる糞饅銃弾。
『おぉ・・の~びの~び』
きめいまるは身体を伸ばすと大きく反らし、イナバウアーの形をとってまりさをかわす。
華麗に決まったと、きめいまるは内心ほそくえむ。
しかし現実は甘くはない。
『どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・』
そもそも目標が身体を伸ばしただけで、面積は減るどころか逆に増えたのだから回避しようがない。
ものの見事に直撃を喰らい、吹っ飛ぶきめいまる。
『おぉ、いたいぃいたいぃ・・・・おぉ?』
起き上がって痛みを堪えるきめいまる、そこで見たものは大きなタイヤだった。
パァァァァァァァァァーーーーーーーーーーンンン!!
大型ダンプカーのクラクションが響き渡り、遠くへと通り過ぎて行く。
弾丸によって道路へと吹っ飛んだきまいまるは、車に轢き潰されて最後を遂げた。
道路に染みを残して全て形を失う。
「ふん!汚い花火だよ・・・・」
顔を顰めながら呟くと、玉子嬢はクラブハウスへと消えていった。
きまいまるの最後を哀れんでか、雨はポツリポツリと降り始める。
雨はきめいまるの名残を洗い流す、明日には綺麗に消えているだろう。
選手と言う名を借りていても世界の底辺を生きる者、彼女達に自己選択の余地は残されていない。
あるのは使命をまっとうする事だけ・・・・・・・
明日もゆっくり達は戦い続ける。鬼威山達を愉しませる為に・・・・・・・
おわり
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書いた当人が言うのも何だけど・・・・・・・・・・何だこれ?
ストレスで大変だった時に書きかけていた物を完成させたのですが、もろに聴いていたBGMの影響をうけてます。
ネタはかなり古いと思われるので気にしないで下さい。
ふたば系ゆっくりSS感想用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13854/
○○あきのSS感想はこちらへ
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誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
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anko1276 ゆっくり種
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