ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko2016 熱中症には気をつけよう
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ankoss
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熱中症には気をつけよう
キャンセルあき
照りつける太陽、――なんて牧歌的な表現では追いつかない殺人太陽が、素肌を焼いていた。
顎の先からしたたり落ちた汗が、地面に黒いシミを作って、瞬きの間に消えて行く。
次に自動販売機が見えたら、売れ残りが例え「クソ苦いコーヒー」だけであっても構わない、
そう思いながら、ポケットの中で小銭をじゃらじゃらとまさぐっていたそのときだ。
「ゆっくりしていってね、おにいさん!」
「ゆっくりしていってね!」
アスファルトで舗装された土手の脇は、雑草のはえた地面が露出している。
熱された道路を避けて草の上にあんよを降ろした、ゆっくり二体が、卑屈な笑みを浮かべていた。
いつでも何処でも目に出来る、まりさとれいむのつがいだ。
「ああ、ゆっくりゆっくり」
普段なら無視して通り過ぎる所を、迂闊にも返事をしてしまったのが悪かったのだろう、
ゆっくり二体は、途端に卑屈な笑みを引っ込めて、代わりに尊大な表情を饅頭肌に貼り付かせると、
俺の足下ににじり寄ってきた。
「ゆへへへへ、このみちはまりさとれいむのものなのぜ、おにいさんがゆっくりとおるのなら、
まりさに"つうこうりょう"をはらうのぜ!」
「はやくれいむにあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」
何を強気に言い出すかと思えば、どこで"通行料"なんて言葉を覚えてきたのだろうか。
「関所のつもりなら甘甘だな。ああ、お前達の中身くらい甘甘だ」
「ゆ……? あまあま?」
「とおせんぼをするんなら、ちゃんと道の真ん中に立っていないと駄目だろうが」
俺は白黒饅頭の方を捕まえて、
「ゆ……! おそらをとんで――」
ほどよく灼けたアスファルトの上に降ろした。
「――るみたゆぎゃああああああああああ! あっつ! これめっちゃあつ!
ゆ……どぼじであんよさんうごかないのぜえええええっ!?」
アスファルトで瞬時に火傷して、まりさのあんよは動かなくなった。
これで"狩り(笑)"にもいけず、野良生活を送ることは不可能になったことだろう。
「よし、これでちゃんとした関所になったぞ」
それでも、"ももたろゆ電鉄"の"うんうんカード"より簡単に迂回できるな。
うんうんよりも役に立たないとか、まさにゆっくりだ。
「まりさあああっ! いまれいむがたすけてあげるから『ぴょん』『じゅっ』――あづういいいいい!」
夫を助けようとしたれいむは、路面の熱さにびびってうしろに飛んでしまい、そのまま土手を転がり落ちて行く。
「ゆわああああっ! なにやってるのぜ! はやくまりさをたすけるのぜ! れいむうううぅぅ!」
「こーろこーろ、するよーーーー!」
なんとものどかな、真夏の光景である。
と、言った所で、余りの暑さに俺はめまいを起こしそうになった。
「うーん、やっぱり帽子が必要だな。しかしこんな所には……ん?」
「あづいのぜー! いだいのぜえ! ゆっくりできないのぜーー!」
黒い三角帽子が足下にあった。
「なかなかいい帽子だな、少し借りるぞ」
「ゆん――? かえしてね! あっつ! まりさのかがやく、あっづい! おぼうしをあっづ!
――かえしてねえええ!」
「はいはい、あついあつい」
俺は帽子のつばについた砂や雑草やらを払いつつ、本当に被ったものかどうか躊躇する。
「臭いな」
一言で表せば、ザリガニの水槽の匂い。
きっと、まりさが川に入るのに使っているんだろう。
「ずーりずーり。れいむがけわしいけわしいさかをのぼって、いとしのだーりんをたすけにきたよ!
ゆふふ……かわいくってあんよがはやくて、そのうえけなげなおくさんでごめんねー!」
「れいむううぅ! このげすなじじいをたおして、まりさのすてきなおぼうしをとりかえすのぜえええ!」
こんな臭い帽子を被って、逆に気分が悪くなりはしないだろうか?
しかし、照りつける太陽は南中したばかりで、日光はいよいよ激しさをましている。
「ゆ……? こんなところにおかざりのない、ゆっくりできないゆっくりがいるよ!
ゆうかんでつよいれいむが、ゆっくりせいっさいっするよ! そつがなくってごめんねええっ!」
「や、やめるのぜれいむ! 『ぼすんっ』まりさはまりさなのぜ! 『ぼしょんっ』
……ゆっくり、ゆっくりいいぃぃ!」
少々臭い思いをしても、熱中症で倒れてしまうよりはマシだろう。
俺は意を決してまりさの「お帽子(笑)」を頭に被った。
「ゆふんっ! れいむのだーりんが、おまえみたいなゆっくりできないゆっくりなわけがないでしょおおおっ!?
れいむの"がんりき"をばかにするゆっくりは、ゆっくりしんでね! くるしんでいいよ!」
「ゆわあああっ! 『グシュン』ゆっくり、れいぶ、ゆっくじ……『グチャ』ゆっ……くり……
『グチュっ』……もっと……ゆっくりしたかった」
「……臭い」
そして暗い。
「ゆふふん。ゆっくりできないゆっくりをせいっさいっしたよ! れいむはせいぎのみかただね!
うつくしいうえにせいぎでつよいなんて……つみなゆっくりでごめんねーー!」
成る程、ゆっくりの無駄にでかい頭部にフィットする帽子なら、人間の頭には大きすぎるのが道理。
頭がすっぽりと鼻の辺りまで、帽子の中に入ってしまったのだ。
帽子まで使い物にならないなんて、流石ゆっくりはゴミ饅頭だな。
「やっぱりただのぼろキレだった。返すよ」
「ところでれいむのだーりんはどこにいったのおおぉぉ?」
俺は道路に黒々と散らばったまりさの、中枢餡がある辺りにお帽子を置いた。
「まりさはゆっくりしないではやくでてきてね! いますぐでいい………………………………
どぼじでまりざがえいえんにゆっぐじじでるのおおおおぉぉぉぉっ!?」
先刻まで嬉々として踏みつぶしてたんだ。さぞかし楽しかっただろう?
「ゆゆ……まりさがえいえんにゆっくりしてるよっ!?」
と、別のれいむが土手をのぼって来て、できたてほやほやのまりさの屍と、
あんよを真っ黒な餡子に染めたれいむを見た。
「れ、れいむがまりさをえいえんにゆっくりさせてるよっ! みんなきてええええっ!」
「むきゅ、これは"殺ゆんじけん"のかおりがするわ!」
「あのれいむ、どうみてもいなかものね、げすな"さつゆんはん"にまちがいないわ」
「あつさにあんこさんがやられて、おもわずやっちゃったんだねー、わかるよー」
「みょんみょんみょん、"みょん警"だちーんぽ! 殺ゆんはんはだれだみょん!?」
「「「「「あのゆっくりしてないれいむだよ(だわ)!」」」」」
ぞろぞろとゆっくりが現れて、一斉にれいむを見た。
「ち……ちがうにきまってるでしょおおおぉぉっ! ばかなの? しぬの?」
「……にんげんさん、ちがうのかみょん?」
「いや、まりさをつぶしたのは其処のれいむだぞ」
「みょん!?」
「ついでに、自分の事を"罪なゆっくりだ"とも言っていたぞ」
「みょみょん!?」
「その事を"ごめんねー"と、謝っても居たな」
「みょみょみょ……ゆっくりごろしのげすは、せいっさいっ! だ、ちーんぽぅっ!」
どん。みょんの体当たり一発で、れいむは土手を転がり落ちた。
「こーろこーろ、するよっ!」
「げすれいむがにげるみょん、みょんもおいかけ……こーろこーろ、するみょんっ!」
れいむの後に続いて、ゆっくり達が土手を転がり落ちて行く。
川に落ちて死なないかと思ったが、どうやら水量が減って河原が広がっているようだ。
こんなに熱いってのに、川の中州にまで踏込んで元気に追いかけっこをしている。
「むきゅ、人間さん、きちょうなしょうげんにゆっくりかんしゃするわ」
「ああ、嘘は言ってないからな。……ぱちゅりーは行かないのか?」
「むきゅ、ぱちゅがこーろこーろしたら、それだけでえいえんにゆっくりしちゃうわ」
「そうか、じゃあ俺はそろそろ行くが、川はゆっくり大量死のフラグらしいから、
早めに土手を上った方が良いとおもうぞ」
昔、ワイシャツ一枚の、眼帯を着けた痴女が言っていたから間違いない。
……いま思えば、土下座してでも胸を揉ませて貰えば良かったな、クソ。
「むきゅ、かわのみずさんがいまはすくないから、きっとだいじょうぶよ」
「そうか、ところで良い帽子だな、少し借りるぞ」
「むきゅぅ!? に、にんげんさん! ぱちゅのおぼうしかえしてええええっ!」
「うむ、水に浸からないからか、まりさのみたいに臭くはないな」
小柄なぱちゅりーだった分、サイズも丁度だ。
デザインと色柄が気にくわないが、背に腹は代えられまい。
「あつっ! エレエレエレエレエレエレエレエレ……」
ぱちゅりーは慣れないぴょんぴょんでアスファルトに飛び乗って、熱さにゲロを吐いて
永遠にゆっくりしている。
「ああ、暑いな。早く自販機が見えないかな。キンキンに冷えたオレンジジュースが良い」
大捕物に熱中するゆっくり達の喧噪を背に、ダムの放水を告げる甲高いサイレンを聞きながら、
俺は陽炎にゆらめくアスファルトの上を歩き始めた。
終わり。
本当に皆さん、熱中症には気をつけて下さいね。
キャンセルあきでした。
過去作品
anko1972 春、その季節は
anko1910 そして何かが動き始めた
↓↓↓ 以下、wiki収録 ↓↓↓
anko1835 その台詞は言わせない4
anko1728 そして何かが軽くなった
anko1666 春のとくっばんっ!編
anko1659 越冬のススメ
anko1570 証言ゆ達 ※餡子ンペ10春作品
anko1521 その台詞は言わせない3
anko1508 その台詞は言わせない2
anko1481 その台詞は言わせない
キャンセルあき
照りつける太陽、――なんて牧歌的な表現では追いつかない殺人太陽が、素肌を焼いていた。
顎の先からしたたり落ちた汗が、地面に黒いシミを作って、瞬きの間に消えて行く。
次に自動販売機が見えたら、売れ残りが例え「クソ苦いコーヒー」だけであっても構わない、
そう思いながら、ポケットの中で小銭をじゃらじゃらとまさぐっていたそのときだ。
「ゆっくりしていってね、おにいさん!」
「ゆっくりしていってね!」
アスファルトで舗装された土手の脇は、雑草のはえた地面が露出している。
熱された道路を避けて草の上にあんよを降ろした、ゆっくり二体が、卑屈な笑みを浮かべていた。
いつでも何処でも目に出来る、まりさとれいむのつがいだ。
「ああ、ゆっくりゆっくり」
普段なら無視して通り過ぎる所を、迂闊にも返事をしてしまったのが悪かったのだろう、
ゆっくり二体は、途端に卑屈な笑みを引っ込めて、代わりに尊大な表情を饅頭肌に貼り付かせると、
俺の足下ににじり寄ってきた。
「ゆへへへへ、このみちはまりさとれいむのものなのぜ、おにいさんがゆっくりとおるのなら、
まりさに"つうこうりょう"をはらうのぜ!」
「はやくれいむにあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」
何を強気に言い出すかと思えば、どこで"通行料"なんて言葉を覚えてきたのだろうか。
「関所のつもりなら甘甘だな。ああ、お前達の中身くらい甘甘だ」
「ゆ……? あまあま?」
「とおせんぼをするんなら、ちゃんと道の真ん中に立っていないと駄目だろうが」
俺は白黒饅頭の方を捕まえて、
「ゆ……! おそらをとんで――」
ほどよく灼けたアスファルトの上に降ろした。
「――るみたゆぎゃああああああああああ! あっつ! これめっちゃあつ!
ゆ……どぼじであんよさんうごかないのぜえええええっ!?」
アスファルトで瞬時に火傷して、まりさのあんよは動かなくなった。
これで"狩り(笑)"にもいけず、野良生活を送ることは不可能になったことだろう。
「よし、これでちゃんとした関所になったぞ」
それでも、"ももたろゆ電鉄"の"うんうんカード"より簡単に迂回できるな。
うんうんよりも役に立たないとか、まさにゆっくりだ。
「まりさあああっ! いまれいむがたすけてあげるから『ぴょん』『じゅっ』――あづういいいいい!」
夫を助けようとしたれいむは、路面の熱さにびびってうしろに飛んでしまい、そのまま土手を転がり落ちて行く。
「ゆわああああっ! なにやってるのぜ! はやくまりさをたすけるのぜ! れいむうううぅぅ!」
「こーろこーろ、するよーーーー!」
なんとものどかな、真夏の光景である。
と、言った所で、余りの暑さに俺はめまいを起こしそうになった。
「うーん、やっぱり帽子が必要だな。しかしこんな所には……ん?」
「あづいのぜー! いだいのぜえ! ゆっくりできないのぜーー!」
黒い三角帽子が足下にあった。
「なかなかいい帽子だな、少し借りるぞ」
「ゆん――? かえしてね! あっつ! まりさのかがやく、あっづい! おぼうしをあっづ!
――かえしてねえええ!」
「はいはい、あついあつい」
俺は帽子のつばについた砂や雑草やらを払いつつ、本当に被ったものかどうか躊躇する。
「臭いな」
一言で表せば、ザリガニの水槽の匂い。
きっと、まりさが川に入るのに使っているんだろう。
「ずーりずーり。れいむがけわしいけわしいさかをのぼって、いとしのだーりんをたすけにきたよ!
ゆふふ……かわいくってあんよがはやくて、そのうえけなげなおくさんでごめんねー!」
「れいむううぅ! このげすなじじいをたおして、まりさのすてきなおぼうしをとりかえすのぜえええ!」
こんな臭い帽子を被って、逆に気分が悪くなりはしないだろうか?
しかし、照りつける太陽は南中したばかりで、日光はいよいよ激しさをましている。
「ゆ……? こんなところにおかざりのない、ゆっくりできないゆっくりがいるよ!
ゆうかんでつよいれいむが、ゆっくりせいっさいっするよ! そつがなくってごめんねええっ!」
「や、やめるのぜれいむ! 『ぼすんっ』まりさはまりさなのぜ! 『ぼしょんっ』
……ゆっくり、ゆっくりいいぃぃ!」
少々臭い思いをしても、熱中症で倒れてしまうよりはマシだろう。
俺は意を決してまりさの「お帽子(笑)」を頭に被った。
「ゆふんっ! れいむのだーりんが、おまえみたいなゆっくりできないゆっくりなわけがないでしょおおおっ!?
れいむの"がんりき"をばかにするゆっくりは、ゆっくりしんでね! くるしんでいいよ!」
「ゆわあああっ! 『グシュン』ゆっくり、れいぶ、ゆっくじ……『グチャ』ゆっ……くり……
『グチュっ』……もっと……ゆっくりしたかった」
「……臭い」
そして暗い。
「ゆふふん。ゆっくりできないゆっくりをせいっさいっしたよ! れいむはせいぎのみかただね!
うつくしいうえにせいぎでつよいなんて……つみなゆっくりでごめんねーー!」
成る程、ゆっくりの無駄にでかい頭部にフィットする帽子なら、人間の頭には大きすぎるのが道理。
頭がすっぽりと鼻の辺りまで、帽子の中に入ってしまったのだ。
帽子まで使い物にならないなんて、流石ゆっくりはゴミ饅頭だな。
「やっぱりただのぼろキレだった。返すよ」
「ところでれいむのだーりんはどこにいったのおおぉぉ?」
俺は道路に黒々と散らばったまりさの、中枢餡がある辺りにお帽子を置いた。
「まりさはゆっくりしないではやくでてきてね! いますぐでいい………………………………
どぼじでまりざがえいえんにゆっぐじじでるのおおおおぉぉぉぉっ!?」
先刻まで嬉々として踏みつぶしてたんだ。さぞかし楽しかっただろう?
「ゆゆ……まりさがえいえんにゆっくりしてるよっ!?」
と、別のれいむが土手をのぼって来て、できたてほやほやのまりさの屍と、
あんよを真っ黒な餡子に染めたれいむを見た。
「れ、れいむがまりさをえいえんにゆっくりさせてるよっ! みんなきてええええっ!」
「むきゅ、これは"殺ゆんじけん"のかおりがするわ!」
「あのれいむ、どうみてもいなかものね、げすな"さつゆんはん"にまちがいないわ」
「あつさにあんこさんがやられて、おもわずやっちゃったんだねー、わかるよー」
「みょんみょんみょん、"みょん警"だちーんぽ! 殺ゆんはんはだれだみょん!?」
「「「「「あのゆっくりしてないれいむだよ(だわ)!」」」」」
ぞろぞろとゆっくりが現れて、一斉にれいむを見た。
「ち……ちがうにきまってるでしょおおおぉぉっ! ばかなの? しぬの?」
「……にんげんさん、ちがうのかみょん?」
「いや、まりさをつぶしたのは其処のれいむだぞ」
「みょん!?」
「ついでに、自分の事を"罪なゆっくりだ"とも言っていたぞ」
「みょみょん!?」
「その事を"ごめんねー"と、謝っても居たな」
「みょみょみょ……ゆっくりごろしのげすは、せいっさいっ! だ、ちーんぽぅっ!」
どん。みょんの体当たり一発で、れいむは土手を転がり落ちた。
「こーろこーろ、するよっ!」
「げすれいむがにげるみょん、みょんもおいかけ……こーろこーろ、するみょんっ!」
れいむの後に続いて、ゆっくり達が土手を転がり落ちて行く。
川に落ちて死なないかと思ったが、どうやら水量が減って河原が広がっているようだ。
こんなに熱いってのに、川の中州にまで踏込んで元気に追いかけっこをしている。
「むきゅ、人間さん、きちょうなしょうげんにゆっくりかんしゃするわ」
「ああ、嘘は言ってないからな。……ぱちゅりーは行かないのか?」
「むきゅ、ぱちゅがこーろこーろしたら、それだけでえいえんにゆっくりしちゃうわ」
「そうか、じゃあ俺はそろそろ行くが、川はゆっくり大量死のフラグらしいから、
早めに土手を上った方が良いとおもうぞ」
昔、ワイシャツ一枚の、眼帯を着けた痴女が言っていたから間違いない。
……いま思えば、土下座してでも胸を揉ませて貰えば良かったな、クソ。
「むきゅ、かわのみずさんがいまはすくないから、きっとだいじょうぶよ」
「そうか、ところで良い帽子だな、少し借りるぞ」
「むきゅぅ!? に、にんげんさん! ぱちゅのおぼうしかえしてええええっ!」
「うむ、水に浸からないからか、まりさのみたいに臭くはないな」
小柄なぱちゅりーだった分、サイズも丁度だ。
デザインと色柄が気にくわないが、背に腹は代えられまい。
「あつっ! エレエレエレエレエレエレエレエレ……」
ぱちゅりーは慣れないぴょんぴょんでアスファルトに飛び乗って、熱さにゲロを吐いて
永遠にゆっくりしている。
「ああ、暑いな。早く自販機が見えないかな。キンキンに冷えたオレンジジュースが良い」
大捕物に熱中するゆっくり達の喧噪を背に、ダムの放水を告げる甲高いサイレンを聞きながら、
俺は陽炎にゆらめくアスファルトの上を歩き始めた。
終わり。
本当に皆さん、熱中症には気をつけて下さいね。
キャンセルあきでした。
過去作品
anko1972 春、その季節は
anko1910 そして何かが動き始めた
↓↓↓ 以下、wiki収録 ↓↓↓
anko1835 その台詞は言わせない4
anko1728 そして何かが軽くなった
anko1666 春のとくっばんっ!編
anko1659 越冬のススメ
anko1570 証言ゆ達 ※餡子ンペ10春作品
anko1521 その台詞は言わせない3
anko1508 その台詞は言わせない2
anko1481 その台詞は言わせない