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怪力おじさんからの手紙:第4話

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匿名ユーザー

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学生ラウンジに着くと既にアキヒコがいた。

「なんかやばいって、テロか何かだよ、これ!」

アキヒコは不安を吐き出すかのように来た道の様子を話す。

俺も同じだった。目に飛び込んでくる文字という文字が支離滅裂だった。

道行く人々が話す言葉も、まったく脈略のない。皆が寝言を口走りながら歩いているのではないかと思うほどの有様だった。

週刊誌の中吊り広告と思しき紙には

「厳しい鈴虫口調の割り箸(26)がドラフト4位。新古今和歌集撰者になろうとしてない」

デジタルカメラの広告に記されたキャッチコピーは

「逆毛のバニラ育ち、発芽。」

通りすがりの人が着てるTシャツ、例えば買い物カゴ下げたオバちゃんのTシャツには

「シェケナコーヒー五十歩ダメ出し」

と、あの「怪力おじさん」の筆跡で記されていた。

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