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想い」(2007/09/04 (火) 00:30:07) の最新版変更点

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――想い―― 桜田家にて。 「改めて思いますけど、蒼星石のミーディアムは落ち着いてるですよね」 「うん。一緒にいて凄く気が休まるんだよね」 「みっちゃんみたいな行動はしないのかしら?」 「そんなこと全くしないよ。そんな感じの人には見えないだろう?」 手を軽く振って否定する。 「逆にそれってどうなのかしら?」 金糸雀が含みのある発言をした。 「どういうことです?」 「蒼星石はマスターに愛されてないかもしれないってことかしら!」 「そ、そんなことないよ……嫌われてたらとっくに契約解除なりしてるよ……」 「ここで言っているのは嫌われてるかどうかじゃなくて、愛されているかどうかです」 かなり真剣に詰め寄る翠星石 「そりゃああの男が金糸雀のミーディアムみたいなやつだったら許さんですが、逆に愛されていなければ翠星石のところに来た方が幸せですぅ!」 「善は急げかしら!今夜にでも聞いてみた方がいいのかしら!」 二人とも目が真剣だ。翠星石はどこか期待すらあるように見える。 「二人はあぁ言ってたけど、どう聞けば良いのかな……嫌われてたらどうしよう……」 「どうしたんだ?ブツブツ言って……」 「え?な、なんでもないよ!」 「そうは見えないんだが」 つい食事中だったのを忘れてた……。 「悩みごとでもあるなら話してくれよ?」 「あ、あのね……その……」 「……?」 「ボ、ボクのことどう思ってるの!?」 ついに言ってしまった……。顔が熱い。真っ赤なんだろうなぁ……。 「どうしたんだいきなり……熱でもあるのか?」 「大真面目だよ……」 少しの間があって、マスターは口を開いた。 「まぁ蒼星石のことだ。翠星石あたりになにか言われたのか?」 「……どうしてわかるの?」 「これでもお前のマスターだからな。大方、蒼星石は嫌われてるーとか言われたんだろう?」 ばれてるよ翠星石……金糸雀……。 「じ、じゃあそこまでわかってるならさ……答えを聞かせてほしいな?」 「言葉にしないと……伝わらない?」 マスターの表情に陰が落ちた。 「……え?」 「そんなに……俺は冷たく見えたのかな……?」 「そ、そんなつもりは……」 「あぁ、別に責めてるわけじゃないよ。蒼星石のことは大好きだからさ、そんな悲しい顔しないで?」 「ほんとに……?ボクのことそう思ってくれるの?」 「このタイミングでそんな嘘を吐けるようには俺は出来てないよ」 真摯にこちらを見つめるマスター。 「良かったぁ……」 安心したら涙が出てきた。 「ごめんね……言わなくても伝わると思ってた俺がバカだったよ」 マスターの腕の中はとても、暖かい……。 「もう少しこのままで居ても良い?」 「好きなだけ、気の済むまでいてくれ。俺も、しばらくはこうして居たい」 鞄の中よりも、安らかに眠れる気がした……。
――想い―― 桜田家にて。 「改めて思いますけど、蒼星石のミーディアムは落ち着いてるですよね」 「うん。一緒にいて凄く気が休まるんだよね」 「みっちゃんみたいな行動はしないのかしら?」 「そんなこと全くしないよ。そんな感じの人には見えないだろう?」 手を軽く振って否定する。 「逆にそれってどうなのかしら?」 金糸雀が含みのある発言をした。 「どういうことです?」 「蒼星石はマスターに愛されてないかもしれないってことかしら!」 「そ、そんなことないよ……嫌われてたらとっくに契約解除なりしてるよ……」 「ここで言っているのは嫌われてるかどうかじゃなくて、愛されているかどうかです」 かなり真剣に詰め寄る翠星石 「そりゃああの男が金糸雀のミーディアムみたいなやつだったら許さんですが、逆に愛されていなければ翠星石のところに来た方が幸せですぅ!」 「善は急げかしら!今夜にでも聞いてみた方がいいのかしら!」 二人とも目が真剣だ。翠星石はどこか期待すらあるように見える。 「二人はあぁ言ってたけど、どう聞けば良いのかな……嫌われてたらどうしよう……」 「どうしたんだ?ブツブツ言って……」 「え?な、なんでもないよ!」 「そうは見えないんだが」 つい食事中だったのを忘れてた……。 「悩みごとでもあるなら話してくれよ?」 「あ、あのね……その……」 「……?」 「ボ、ボクのことどう思ってるの!?」 ついに言ってしまった……。顔が熱い。真っ赤なんだろうなぁ……。 「どうしたんだいきなり……熱でもあるのか?」 「大真面目だよ……」 少しの間があって、マスターは口を開いた。 「まぁ蒼星石のことだ。翠星石あたりになにか言われたのか?」 「……どうしてわかるの?」 「これでもお前のマスターだからな。大方、蒼星石は嫌われてるーとか言われたんだろう?」 ばれてるよ翠星石……金糸雀……。 「じ、じゃあそこまでわかってるならさ……答えを聞かせてほしいな?」 「言葉にしないと……伝わらない?」 マスターの表情に陰が落ちた。 「……え?」 「そんなに……俺は冷たく見えたのかな……?」 「そ、そんなつもりは……」 「あぁ、別に責めてるわけじゃないよ。蒼星石のことは大好きだからさ、そんな悲しい顔しないで?」 「ほんとに……?ボクのことそう思ってくれるの?」 「このタイミングでそんな嘘を吐けるようには俺は出来てないよ」 真摯にこちらを見つめるマスター。 「良かったぁ……」 安心したら涙が出てきた。 「ごめんね……言わなくても伝わると思ってた俺がバカだったよ」 マスターの腕の中はとても、暖かい……。 「もう少しこのままで居ても良い?」 「好きなだけ、気の済むまでいてくれ。俺も、しばらくはこうして居たい」 鞄の中よりも、安らかに眠れる気がした……。

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