「何する気なの?」「なんでもない。気にしないでくれ」「嘘吐いててもわかるんだから」「奴らをどうにかする」「どうにかって……」「ここでじっとしてろ。俺がどうにかする」無理やり鋏を奪い取って歩き出す当てなんてなかったがかっこつけたかったのだまったくダメなマスターだよな「僕も行く。出来る事は無いかもしれないけど……マスターの傍にいる」言葉は返さない閉じ込めてやりさえすればいい <?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" />
小走りでドアへかけて行きドアを閉める勢いよくしまるそれに何かが引っかかる無理やり挟んだ手関節などおかしな方向に曲がっているようだ「僕はマスターといつも一緒だよ」俺には蒼を傷つける事なんて出来ない付いてこられる羽目になるなんて情けない「ありがとう。蒼がいれば俺は頑張れる。何でも出来るんだ、きっと」「それは僕じゃなくてマスターの力だよ。本当はマスターは凄いと思うよ」そう言われても実感は湧かないが、なんとなく自信が持てた
一人じゃないってのは意外と心強かったアドレナリンが出てるのか撃たれても痛くなかった切れ味の鋭い鋏はよく切れ、肉を刻むそんな姿は見せたくなくてなるべく後ろに下がらせた蒼は声もなく叫びもなくただ震えていた「ふふふ…はははは」そんな声が漏れていた」どんな心境の変化か楽しくなってきたらしい
「マスター、マスター、いつものマスターに戻ってよ」「あぁ?俺はいつもの俺だろうが?」テロリストは皆殺してしまったらしい次は乗客へと刃を向けるもう誰だって構わないのだ「マスタァァァァァァ」そう腕に飛び掛るのも振り払う子供も大人も切りつけ自分を血に染め上げる「ごめんね、マスター……」そんな声が聞こえた気がした
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