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大河:花燃ゆ、その1 - (2015/01/21 (水) 19:49:12) のソース

*大河:花燃ゆ(2015年)、その1

&bold(){01 人むすぶ妹}

とりあえず現在3回まで見たところで、しばらく迷ってましたがレビューを書くことにしまして、一昨年はブログでしたが今年はWikiでやることにしました。
(最近はどうも戦国と幕末が交互みたいですが幕末だけ見てます)(戦国は物心付いた頃に『独眼竜政宗』がやってて翌年見なくなりました、今思い返すと昼ドラみたいだったけどあそこは史実寄りがそんな展開でね…、ただその後の研究次第で否定されてるかも。)
まあ大雑把に言うと本のレビューが溜まりすぎてて消化出来ないからなんですけどね、ブログも1日1記事とかにしなくてもいいんだけど…そういう縛りにしないと続かないのよね。

一昨年の『八重の桜』はわりと評価してます、正直テーマがなんだかわかんなくなることもあったし、政治背景がさっぱりわからなかったこともあったし、詰め込みすぎだなって部分もあったんだけど、とりあえず女性主人公で「女の自立」を扱ってなかったのが良かったと思います、というか父親の描き方が良かったんだよね。
男より優れた力持ってても発揮出来なかったら可哀想だろ!! みたいな。その上ちゃんとその後認めてくれたのに謝って亡くなったんだよ、貴方悪くないよぉぉ、ていう。
私はとりあえず英雄がこの世にいることは認めてるけど、大河の主人公が全部英雄タイプとして描かれてるのは意味がわからないというか、だったら時代変えろよ! というのが正直なところだし、それが出来ないのは撮影セットがないから、てのもわかるし。
英雄以外の描き方すると評価が下がるのもわかるんだけど、それでも同時代に何人もの英雄はいらない、てのは変わらないし、評価してないからって批判もしないですが。
でも、英雄を描かない作品は評価したいし、そこから新しい展開があることを期待したい。
基本的にそういうスタンスです、『花燃ゆ』の話じゃないこれ。


&bold(){02 波乱の恋文}

ところでこのサブタイトルの「恋文」に相当する出来事に特に心当たりがなく、公式サイトのあらすじとか読んでいるんですがなんだっけ、松蔭兄ちゃんが出してた文さんへの手紙くらいしかない。とりあえずこの兄と妹は中身そっくりですよね?
(破格通り越して驚愕の出世しておいての御前披露みたいなところで「こいつら駄目だわ」みたいなこと口にしちゃうお兄ちゃんと、そのことがわかってしまう妹ちゃん。)
(妹さんはずーーーーっと黙ってるけど喋るたびに周囲がぎょっとするし、大人が読むような本をあっさり覚えてしまう分、ちょっとサヴァン傾向があるのかな、と思ってたんですが、よく思い返すと史実の兄がそういう傾向って言われればわかる気も…する。)

で、なんかまず文ちゃんのお姉さんと結婚したのち、再婚で文さんと結婚するらしい男性がいきなり出てきてたんですが、この辺のエピソードは多分まだこの女の子が(史実の年齢ではそれこそ初回の女の子くらいの)少女だってことは念頭に置くべきだし。
あんまり小さな少女と大の男が一緒に倒れ込むシーンは避けました! みたいなnhkさんには一定の同情をしたいと思いますが、あのシーンがなければ前話の子が良かったです、が、あんまり少女役の子に感情移入させると交替時に苦労するんだよね知ってる!!
あととりあえず、吉田家は本来貧しいということは、あんまり前面に出してませんでしたが前話の叔父さんのスパルタ教育の前にもうちょっとわかりやすくして欲しかったかもです。学問で身を立てるに立てられず(能力はあるけど)、畑まで作って生計立ててたら息子の一人が急激な立身出世を果たし、家ごとランクアップしたけど当人は並外れすぎていたのかそのまま勢い良くスピンアウトしてったという。
家族の気持ちもわかるけど、姉一人が普通の感性なのが不憫で仕方ない…頑張れ。


&bold(){03 ついてない男}

と、言うのが(サブタイトル)誰なのか今一瞬忘れてましたが、そういえば作中の少年は数え14、文さんは11くらいらしいです。慣れないけど慣れよう!
(『江』の時はさすがに酷かったですけど、それと比べたらいいじゃん、ていうかあれは本当に慣れなかったけど仕方ないんだよ本当にいろいろ…。)
個人的にこの回の「黒船の噂があるから実地で見に行こう」という展開を見ながら大河始まった初回の頃に「今年の大河はきっと兄の黒船密航に付いて行ってなぜか面白い女じゃ、とか認められる展開だろww」ってすごく得意げに皮肉ってた人を思い返すんですが、嫌味でもなんでもなく本気見事なまでにその通りでした(本当に定番を見通してたんだな)、地元の町の黒船の噂で空振りで、気に入ったのは3つ年上の未来の旦那くんでしたけど。
今頃あの呟きを眺めてた人もこんな微妙で複雑な気持ちになってるんだろうか。
ご当人が今年の大河を見ないって明言してたのが残念です、どんな顔をすればいいの。

あと、前話から正直惚れっぽいのかもしれない、と思っていた文さんのお姉ちゃんは本当に惚れっぽくて一直線で頑張り屋さんで情に脆く、玉の輿に乗りたかったのよ!! とかお兄さんの脱藩のせいで破談になった時も、ぶきらっぽうながら妹さんのことを思いやって自分が悪者になっていましたが、しかし正直惚れっぽくて立ち直りが早そうで。
妹さんは10歳かそこらで姉が強がりで発言してることを見抜いた上で表面的な態度を気にも留めず、そこに秘められた強さみたいなものを見抜いて、誠実さではそこそこ、地位や能力もかなりのものである男性のところにお姉さんを頼みに行く辺りいっそ男らしい。
というかこの吉田さんとこの家庭って一般人とあと兄と妹だけが別物で、と思ったけど、よく考えたら全員わりと忘れっぽくて前向きで性根が強いのかもしれない。