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>さて、ここまでの話も立派な「物語」であることに気がつきましたか? 物語には説得力があります。相手の注意を引き、その後も気をそらさせません。しかし、それ以上の力があります。物語は、人が情報を処理するのを助け、物事の関係を伝えてもくれるのです。 [[インタフェースデザインの心理学]], p.84 >明示的な因果関係が述べられていないときでも、物語が因果関係を「作り出す」ことがあります。物語はふつう何らかの形で時間軸に沿った話(最初にこれが起き、次にこれが起きるといった形式の話)になるからで、明示的なものがなくても因果関係を想像させるのです。クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズは『錯覚の科学』で次のような例をあげてこのことを説明しています[Chabris 2010]。 >・ジョーイは兄から何度も何度も殴られた。翌日ジョーイの体はあざだらけになった。 >・イカれた母親がジョーイに激しい怒りを爆発させた。翌日ジョーイの体はあざだらけになった。 >最初の文では因果関係が明確に述べられています。ジョーイが殴られ、あざができます。殴られたことによって、あざができたのです。2番目の文では明示的な因果関係は書かれていません。研究結果によると、この文については、何が書かれているかを(脳が)考えるため理解に少し時間がかかることがわかっています。しかしほとんどの人は、明示されていなくても母親のせいでジョーイにあざができたのだと結論を出します。あとでこの部分を思い出してもらうと、明示されていないにもかかわらず、母親がジョーイを殴ったと書かれていたと思い込む人が多いのです。 >人は物事に因果関係を当てはめたがります。1章で見たように視覚野がパターンを求めて実際にはないものを補うのと同じように、思考のプロセスでも似たようなことをしているのです。人は因果関係を探すものなのです。脳は「関連のある情報はすべて与えられていて、その中に因果関係がある」と思い込みます。物語を利用すると、このような「因果関係の飛躍」を簡単に起こせるのです。 [[インタフェースデザインの心理学]], p.86 >「お父さん、お話を聞かせて」。おなじみのリクエストだ。それにしても、どうして子供たちはあんなにも「お話」が大好きなんだろう。どうして最初に覚える言葉の中に「お話」が入っているのだろう。その理由は、人間が「お話=物語」の助けを借りてアイデアを理解するからである。 [[「買いたい心に」火をつけろ!]], pp.118-119
>さて、ここまでの話も立派な「物語」であることに気がつきましたか? 物語には説得力があります。相手の注意を引き、その後も気をそらさせません。しかし、それ以上の力があります。物語は、人が情報を処理するのを助け、物事の関係を伝えてもくれるのです。 [[インタフェースデザインの心理学]], p.84 >明示的な因果関係が述べられていないときでも、物語が因果関係を「作り出す」ことがあります。物語はふつう何らかの形で時間軸に沿った話(最初にこれが起き、次にこれが起きるといった形式の話)になるからで、明示的なものがなくても因果関係を想像させるのです。クリストファー・チャブリスとダニエル・シモンズは『錯覚の科学』で次のような例をあげてこのことを説明しています[Chabris 2010]。 >・ジョーイは兄から何度も何度も殴られた。翌日ジョーイの体はあざだらけになった。 >・イカれた母親がジョーイに激しい怒りを爆発させた。翌日ジョーイの体はあざだらけになった。 >最初の文では因果関係が明確に述べられています。ジョーイが殴られ、あざができます。殴られたことによって、あざができたのです。2番目の文では明示的な因果関係は書かれていません。研究結果によると、この文については、何が書かれているかを(脳が)考えるため理解に少し時間がかかることがわかっています。しかしほとんどの人は、明示されていなくても母親のせいでジョーイにあざができたのだと結論を出します。あとでこの部分を思い出してもらうと、明示されていないにもかかわらず、母親がジョーイを殴ったと書かれていたと思い込む人が多いのです。 >人は物事に因果関係を当てはめたがります。1章で見たように視覚野がパターンを求めて実際にはないものを補うのと同じように、思考のプロセスでも似たようなことをしているのです。人は因果関係を探すものなのです。脳は「関連のある情報はすべて与えられていて、その中に因果関係がある」と思い込みます。物語を利用すると、このような「因果関係の飛躍」を簡単に起こせるのです。 [[インタフェースデザインの心理学]], pp.85-86 >「お父さん、お話を聞かせて」。おなじみのリクエストだ。それにしても、どうして子供たちはあんなにも「お話」が大好きなんだろう。どうして最初に覚える言葉の中に「お話」が入っているのだろう。その理由は、人間が「お話=物語」の助けを借りてアイデアを理解するからである。 [[「買いたい心に」火をつけろ!]], pp.118-119

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