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メモ/モデル - (2008/04/28 (月) 14:24:34) の編集履歴(バックアップ)



 けれども、その逆はそうではありません。おもしろいことに、ニュートン理論によって答えられるすべての特殊な問題は、太陽系のモデルを構築することなく、たんに運動の普遍法則と初期条件を使って原理的に答えられるかもしれないのです。ところが、歴史的事実の問題として、モデルはほとんどの理論が発展するさいに、きわめて重要な役割を演じてきました。プトレマイオス、コペルニクス、そしてケプラーはみな、モデルの作成者であったということ、そして、ニュートン理論は、部分的には、ケプラーのモデルをどのようにして「活動させる」か--それの各要素はどのように相互作用するか、そしてその動かすメカニズムはどのようになっているかを説明する問題を解く試みとして生まれてきたことを思い出すだけで十分です。今世紀においては、ラザフォードとボーアの原子モデルは量子力学の何年もまえに現れましたが、量子力学はそれらのモデルの「活動」と呼ばれるものの(確率論的な)理論を与えました


モデルと理論

 モデルは、ここで理解しているように、「理論」と呼べるかもしれません。あるいは、理論を組み込んでいると言えるかもしれません。それらは--説明という--問題を解く試みだからです。けれども、この逆はまったく真ではありません。あらゆる理論が、モデルであるわけではありません。モデルは普遍的法則よりもむしろ、タイプとしての初期条件を表しています。したがってそれらは、相互作用についての「活動させる」普遍法則によって--ここで示された意味ではモデルではない理論によって--補わなければなりません。


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