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メモ/マーケティング - (2011/12/31 (土) 14:54:34) の編集履歴(バックアップ)


マーケティング分野でも数年前から、脳科学を応用した研究が注目されている。人間の脳活動などを測定して、広告や商品に対する感情や印象、顧客の行動の仕組みを解明する新しいマーケティング概念を「ニューロマーケティング」と呼び、国内では博報堂も含め、数社が先駆けて研究を進めている。


マーケターと消費者の対立はもう終わりにすべきだと、われわれは思っている。どんな製品やサービスのマーケターも、自分もまた他の製品やサービスの消費者であることを理解する必要がある。消費者のほうも、自分もまた日々の生活の中で、他の消費者を説得するためにマーケティングを行うことがあるかもしれないと認識すべきである。皆がマーケターであり、皆が消費者なのだ。マーケティングはマーケターが消費者に行う活動だけをいうのではない。消費者も他の消費者に対してマーケティングを行っているのである。



マーケティングの出発点は、組織が何を望むかではない。相手が何を望むか、相手にとっての価値は何か、目的は何か、成果は何かである。



読者の多くは「マーケティングの初歩にすぎない」と言うかもしれない。そのとおりである。マーケティングの初歩以外の何ものでもない。顧客にとっての効用、顧客にとっての価格、顧客の事情、顧客にとっての価値からスタートすることが、マーケティングのすべてである。