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メモ/社会科学 - (2008/01/09 (水) 21:37:32) のソース

> マネジメントのような社会科学では、前提や仮定がそのままパラダイム(支配的な一般理論)となる。それらの前提は、学者、評論家、教師、実務家が無意識のうちにもつ。それが、彼らにとっての現実、その分野における現実となる。現実を規定する。それどころか、その分野が何についてのものであるかさえ規定する。さらには、排除すべきもの、無視すべきものを規定する。

[[明日を支配するもの>http://www.amazon.co.jp/dp/4478372632/]], p.2

> 社会科学においては、自然科学におけるパラダイム以上に、何を前提とするかが意味をもつ。パラダイムといえども、自然に対しては、いかなる影響ももちえない。パラダイムが太陽が地球を回るとしようが、地球が太陽を回るとしようが、太陽や地球に影響を与えることはない。自然科学が対象とするのは物質である。
> 一方、社会科学が対象とするのは、人間とその組織である。そのため実務家は、その時々においてパラダイムとされているものに従って行動する。
> さらに重要なこととして、自然科学における現実、すなわち物質とその法則は変化しない。変化するとしても、それに要する時間は数十年ではなく、数十億年である。これに対し、人間社会には不変の法則はない。変化してやまない。昨日有効だった前提が突然無効となり、間違ったものとなる。

[[明日を支配するもの>http://www.amazon.co.jp/dp/4478372632/]], pp.2-3

> マネジメントのような社会科学において最も重要なことは、何を前提とするかである。しかも、その前提とするものが変化するということである。

[[明日を支配するもの>http://www.amazon.co.jp/dp/4478372632/]], pp.2-4