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メモ/組織 - (2008/03/31 (月) 12:48:36) のソース

>我々はみな、チェスター・バーナードが38年に記した名著『経営者の役割』のおかげで、組織を1つに束ねているのはオーナーシップや命令ではなく、情報であることを知っている。

[[P.F.ドラッカー経営論]], p.689

>大学、企業、労働組合、病院などいかなる組織であれ、社会的責任について論ずる際には、組織本来の能力を損なわないかを問うことが不可欠である。われわれは、社会的な善のほうが本業の成果よりも重要であると判断してしまいがちである。

[[新しい現実>http://www.amazon.co.jp/dp/4478321094/]], pp. 93

> 組織には、いくつかの守るべき原則がある。
> 第一に組織は透明でなければならない。誰もが自らの働く組織の構造を知り、理解できなければならない。これは当然のことである。しかし実際には、軍を含めきわめて多くの組織において、この原則はしばしば破られている。
> 第二に、すでに述べたように、組織には最終的な決定権をもつ者がいなければならない。危機にあっては、その者が指揮をとらなければならない。
> 第三に、権限には責任が伴わなければならない。
> 第四に、誰にとっても、上司は一人でなければならない。三人の主人をもつ奴隷は自由人であるとのローマ法の格言は真理である。しかも、忠誠の板ばさみを避けるべきは、昔からの原則である。二人以上の上司をもつことは、板挟みになることである。今はやりのジャズ・バンド型のチームが難しい原因も、ここにある。チームに入った者は、自らの専門分野の部門の長と、チームリーダーという二人の上司をもつ。
> 第五に、階層の数は少なくしなければならない。情報理論が教えるように、情報の中継点の1つ1つが雑音を倍加し、メッセージを半減させることを考えるならば、組織の構造は可能なかぎり平版にしなければならない。
> しかし、これらの原則は何をすべきかについては教えない。何をすべきでないかを教えるだけである。うまいきそうにないことを教えるだけである。これらは、建築家にとっての建築基準に似ている。いかなる建物を建てるべきかは教えない。制約条件しか教えない。

[[明日を支配するもの]]、 pp. 14-15