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ミラボレアス
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ミラボレアス
太古に栄えた古代文明の時代よりその存在は伝承され、
各地に残る壁画や竜人族に伝わる口伝等から自然をも超越する存在と推測されていた。
だが、高度な文明を誇った古代人をしてもこの龍の正体を見定めることは叶わず、
その実体を確認した者は誰一人いなかったという。
しかし、かつて人間が繁栄を極めた頃。
伝説であった≪黒龍≫は、一夜にしてとある王国を滅ぼし、その城に棲み付いた。
王国の崩壊をもって伝説は現実となり、≪黒龍≫の存在は実証された。
そして赴いた調査者はその悉くが帰還せず、遂にその場所は侵入禁止区域となる。
それから千年余り、人々から忌避され続けた≪黒龍≫は再び伝説の存在となり、
いつしか御伽噺や童歌に登場する空想上の怪物として語られるようになった。
伝承について
宿命の戦い、避けられぬ死、天と地とを覆い尽くす者。
現代では古い童歌に残る伝説として知られる「ミラボレアス」という呼称は、
古代言語学が語るところによれば、本来“特定の個”を指し示す言葉ではない。
“運命の戦争”、“運命を解き放つ者”、“運命の始まり”など様々な形で伝承され、
かの存在を統括し表す言葉、あるいはそれらを取り巻く現象そのものを指し示した言葉であったが、
長い時を経て「特定のモンスターを表す呼び名」に変じていったという。
"黒龍"、"邪龍"、"古代龍"などとも呼び表される姿形は、御伽噺にのみ語られている。
異形なる全身を禍々しい漆黒の鱗と甲殻に包み、忌わしく黒光りする四本の角の生えた頭部、
長い首と尾を持ち、背中にはその巨体を包み込めるほどの巨大な一対の翼を有するとされる。
その姿は「ドラゴン」という言葉から連想される存在を、そのまま具現化したかのようであるという。
古代文明が誕生する遥か太古よりその存在が伝承されてきたことから、
"龍"と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残す古き種族ではないかともされるが、それも単なる推測に過ぎない。
むしろその身に龍の力を宿す血は流れておらず、他の龍種とは一括りにできない、
そればかりか自然の象徴たる古の龍の更に上に立つ存在であるとする意味深な伝承もある。
呼び名や姿形が語り継がれてこそいるものの、その正体は全く不明である。
曰く、自分以外全ての存在を認めず、己の思うがままにその猛威を振るい、
生物を超越した破壊の力を以ってこの世界の全土をわずか数日で焦土へ変える。
世に災いを齎し、生きとし生けるものすべてを脅かす生ける災厄であり、
その存在の前では山の如き巨龍でさえも恐怖に駆られ、
その領地を前にすれば古の龍たちすらも踵を返し逃げ去ってゆく。
何者をも滅し、あらゆる力を等しく平らげるその猛威は、
他の生物とは全く異質な、完全に他を排除するためだけの機能にすら喩えられる。
灼熱の劫火を吐くとされるが、それは巨大な火球であるとも、熾烈な粉塵爆発であるとも、蒼白く輝く火炎放射であるとも言われ、どれが真に正しい特徴なのかは全く分かっていない。それらについて共通する点は唯一つ、あらゆる生命を塵も残さず消し飛ばし、遍く全てを焼き払う、極悪にして無慈悲な破壊力を誇るとされることのみである。
異形なる全身を禍々しい漆黒の鱗と甲殻に包み、忌わしく黒光りする四本の角の生えた頭部、
長い首と尾を持ち、背中にはその巨体を包み込めるほどの巨大な一対の翼を有するとされる。
その姿は「ドラゴン」という言葉から連想される存在を、そのまま具現化したかのようであるという。
古代文明が誕生する遥か太古よりその存在が伝承されてきたことから、
"龍"と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残す古き種族ではないかともされるが、それも単なる推測に過ぎない。
むしろその身に龍の力を宿す血は流れておらず、他の龍種とは一括りにできない、
そればかりか自然の象徴たる古の龍の更に上に立つ存在であるとする意味深な伝承もある。
呼び名や姿形が語り継がれてこそいるものの、その正体は全く不明である。
曰く、自分以外全ての存在を認めず、己の思うがままにその猛威を振るい、
生物を超越した破壊の力を以ってこの世界の全土をわずか数日で焦土へ変える。
世に災いを齎し、生きとし生けるものすべてを脅かす生ける災厄であり、
その存在の前では山の如き巨龍でさえも恐怖に駆られ、
その領地を前にすれば古の龍たちすらも踵を返し逃げ去ってゆく。
何者をも滅し、あらゆる力を等しく平らげるその猛威は、
他の生物とは全く異質な、完全に他を排除するためだけの機能にすら喩えられる。
灼熱の劫火を吐くとされるが、それは巨大な火球であるとも、熾烈な粉塵爆発であるとも、蒼白く輝く火炎放射であるとも言われ、どれが真に正しい特徴なのかは全く分かっていない。それらについて共通する点は唯一つ、あらゆる生命を塵も残さず消し飛ばし、遍く全てを焼き払う、極悪にして無慈悲な破壊力を誇るとされることのみである。
黒龍が何処から、どのような理由で現れるのかを語った伝承は皆無である。
古代王国を滅ぼした災厄について記載した文献にすら、それを伺える記述は一切存在しない。
ミラボレアスが実在すると仮定したとある論者は、かの者は世界の歪みに巣食う存在ではないかとさえ言う。
千年の時も、場所や年月を超えた存在であれば一眠りに過ぎない。
余りに突拍子もない言説だが、仮に黒龍がこの世に現れるとすれば、
御伽噺の中、時間や空間を超えた場所から舞い降りるかのように見えるのだろうか。
あまりにも現実離れした内容から、かの御伽噺を事実と信じる者は少ない。
その姿が観測されたことすらなく、その脅威を目の当たりにした者も現存しない以上、架空の"悪夢"として片付けられるのは無理からぬことである。
だがもし黒龍が実在し、そして御伽噺における記述が嘘偽りのない事実であるならば、それはもはや生物の枠組みを超越した存在、「ミラボレアスという現象」と評するより他にない。
古代王国を滅ぼした災厄について記載した文献にすら、それを伺える記述は一切存在しない。
ミラボレアスが実在すると仮定したとある論者は、かの者は世界の歪みに巣食う存在ではないかとさえ言う。
千年の時も、場所や年月を超えた存在であれば一眠りに過ぎない。
余りに突拍子もない言説だが、仮に黒龍がこの世に現れるとすれば、
御伽噺の中、時間や空間を超えた場所から舞い降りるかのように見えるのだろうか。
あまりにも現実離れした内容から、かの御伽噺を事実と信じる者は少ない。
その姿が観測されたことすらなく、その脅威を目の当たりにした者も現存しない以上、架空の"悪夢"として片付けられるのは無理からぬことである。
だがもし黒龍が実在し、そして御伽噺における記述が嘘偽りのない事実であるならば、それはもはや生物の枠組みを超越した存在、「ミラボレアスという現象」と評するより他にない。
シュレイド王国の伝説
その昔、世界に君臨し、栄華を誇った「シュレイド」という大国があった。
かの王国は東シュレイド地方と西シュレイド地方を含む広範な領土を支配下に置き、
中央シュレイドの王都に聳える城は「シュレイド城」と呼ばれ、王国の象徴として知られていた。
だがおよそ一千年前のとある夜、シュレイド王国は突如として文明ごと滅亡した。
数々の強大な兵器を誇り、世界にその威を知らしめていた王都は呆気なく陥落し、
王国の象徴であった巨城、王都を彩った城下町、周辺の村々まで、悉くが廃墟と化したのである。
この災厄によってシュレイドの地は東西に分断され、中央シュレイドは不可侵領域に定められた。以来、禁忌の地と化した王国は故墟と成り果て、かつての栄華も今では見る影もないという。この古代王国の末期に謎の大混乱があったらしいことは、学者たちの間でもよく知られている。
その原因については諸説あるが、中でも歴史の長い説の一つとされるのが、
シュレイド王国は《黒龍》との「戦争」によって滅亡したとするものである。
その昔、世界に君臨し、栄華を誇った「シュレイド」という大国があった。
かの王国は東シュレイド地方と西シュレイド地方を含む広範な領土を支配下に置き、
中央シュレイドの王都に聳える城は「シュレイド城」と呼ばれ、王国の象徴として知られていた。
だがおよそ一千年前のとある夜、シュレイド王国は突如として文明ごと滅亡した。
数々の強大な兵器を誇り、世界にその威を知らしめていた王都は呆気なく陥落し、
王国の象徴であった巨城、王都を彩った城下町、周辺の村々まで、悉くが廃墟と化したのである。
この災厄によってシュレイドの地は東西に分断され、中央シュレイドは不可侵領域に定められた。以来、禁忌の地と化した王国は故墟と成り果て、かつての栄華も今では見る影もないという。この古代王国の末期に謎の大混乱があったらしいことは、学者たちの間でもよく知られている。
その原因については諸説あるが、中でも歴史の長い説の一つとされるのが、
シュレイド王国は《黒龍》との「戦争」によって滅亡したとするものである。
≪黒龍≫に纏わる出来事
不可侵領域に定められて幾星霜を経た現在、旧シュレイド王都を訪れるものは一人としていない。
だが、過去には「伝説」の真偽をその目で目撃すべく、亡国へと赴いたハンターもごく少数ながら存在したという。
そうして出発したハンターはいずれも名高い凄腕の狩人であったのだが、
しかしその殆どは調査に向かう姿を最後に消息を絶ち、そのまま謎の失踪を遂げた。
当初、ギルドは辛うじて王都から生還したという者達から事情を聞こうとしたが、
何故か全員とも証言を拒否、断固として黙秘を貫いたという。
故に、旧王都の不可解な消失現象に関する情報は皆無に等しく、今でも謎のままとなっている。
亡国から奇跡的に生還したとされる狩人の中には、どのような生物のものかも分からない
黒い鱗や爪らしき素材を持ち帰って来た者もいたらしい。
彼らは素材を工房に引き渡すと、それを元手に武具として生産してもらうことで、己の勲章としていた。
しかし、生産された武具を身に着けてしばらくすると、
黒龍の声や視線を感じる、自身の腕が黒龍の腕に見えるなどと奇怪な主張を行う狩人が出始め、
遂には行方不明になって消息を絶つ者や謎の狂死を遂げる者まで現れたという。
古い文献などによると、《黒龍》に纏わる武具には悉く良からぬ伝承や噂がついてまわる。
武器はいずれも神をも超越せんばかりの歪んだ破壊力を宿し、人の手で御せるものではない代物とされ、
黒い大剣を掲げし者は永遠に龍と戦う宿命を強いられ、
黒い太刀が刻んだ傷は百年を経ても癒えることはないと云い伝わる。
片手剣、槍、大槌の三振りは「邪龍の神器」として恐れられており、
大地の命脈を門に注ぎ、か細い命を吸い尽くすともされる。
防具についても、両脚を常に捕まえられているような感覚が襲う、
加工に携わったものが次々不幸に見舞われるなど、武器と同様におぞましい逸話が残されている。
水晶でできているとされる「黒龍の眼」は、3大宝石の一つとして数えられていることでも有名だが、
時にはそれすら反射する光を見るだけでも怖気が走る"呪いの至宝"と称される。
しかし、御伽噺の怪物に由来するはずの武具やその瞳がなぜ文献に記されたのか、
残された恐ろしい逸話の数々は如何なる経緯で誕生したのか、
そもそもかの地から生還したとする狩人は本当に亡国へと赴き、そして何者かと遭遇したのか、
現時点ではそれらを憶測しうる手がかりすらない。
この伝説の龍については今なお全てが深い謎に包まれており、
ミラボレアスというモンスターそのものが実在するかも定かではないのである。
ギルドが発行するモンスターリストには不詳種も含めたあらゆる生物が掲載されるが、
本種の頁は全くその体を成しておらず、御伽噺の童話も同然の内容であるという。
不可侵領域に定められて幾星霜を経た現在、旧シュレイド王都を訪れるものは一人としていない。
だが、過去には「伝説」の真偽をその目で目撃すべく、亡国へと赴いたハンターもごく少数ながら存在したという。
そうして出発したハンターはいずれも名高い凄腕の狩人であったのだが、
しかしその殆どは調査に向かう姿を最後に消息を絶ち、そのまま謎の失踪を遂げた。
当初、ギルドは辛うじて王都から生還したという者達から事情を聞こうとしたが、
何故か全員とも証言を拒否、断固として黙秘を貫いたという。
故に、旧王都の不可解な消失現象に関する情報は皆無に等しく、今でも謎のままとなっている。
亡国から奇跡的に生還したとされる狩人の中には、どのような生物のものかも分からない
黒い鱗や爪らしき素材を持ち帰って来た者もいたらしい。
彼らは素材を工房に引き渡すと、それを元手に武具として生産してもらうことで、己の勲章としていた。
しかし、生産された武具を身に着けてしばらくすると、
黒龍の声や視線を感じる、自身の腕が黒龍の腕に見えるなどと奇怪な主張を行う狩人が出始め、
遂には行方不明になって消息を絶つ者や謎の狂死を遂げる者まで現れたという。
古い文献などによると、《黒龍》に纏わる武具には悉く良からぬ伝承や噂がついてまわる。
武器はいずれも神をも超越せんばかりの歪んだ破壊力を宿し、人の手で御せるものではない代物とされ、
黒い大剣を掲げし者は永遠に龍と戦う宿命を強いられ、
黒い太刀が刻んだ傷は百年を経ても癒えることはないと云い伝わる。
片手剣、槍、大槌の三振りは「邪龍の神器」として恐れられており、
大地の命脈を門に注ぎ、か細い命を吸い尽くすともされる。
防具についても、両脚を常に捕まえられているような感覚が襲う、
加工に携わったものが次々不幸に見舞われるなど、武器と同様におぞましい逸話が残されている。
水晶でできているとされる「黒龍の眼」は、3大宝石の一つとして数えられていることでも有名だが、
時にはそれすら反射する光を見るだけでも怖気が走る"呪いの至宝"と称される。
しかし、御伽噺の怪物に由来するはずの武具やその瞳がなぜ文献に記されたのか、
残された恐ろしい逸話の数々は如何なる経緯で誕生したのか、
そもそもかの地から生還したとする狩人は本当に亡国へと赴き、そして何者かと遭遇したのか、
現時点ではそれらを憶測しうる手がかりすらない。
この伝説の龍については今なお全てが深い謎に包まれており、
ミラボレアスというモンスターそのものが実在するかも定かではないのである。
ギルドが発行するモンスターリストには不詳種も含めたあらゆる生物が掲載されるが、
本種の頁は全くその体を成しておらず、御伽噺の童話も同然の内容であるという。