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無音世界で動物二人 - (2011/02/08 (火) 20:34:30) の編集履歴(バックアップ)


 人なつっこい、とはよく人にいわれていたものだから、そういうことなんだろうとおもってた。けど、今になれば、あんがいそうでもないのかもしれない、とかおもわかなくもない。
「それはただの思い込みだよ」
 わたしの隣の猫は、そういった。
 だれもいない、無音な世界で。

 生まれたときから人が身近にいたから、「おまえは人がいないと、孤独すぎて死んでしまうんじゃないの?」などと、ご主人様にいわれたことがある。わたしは、この主人に命を助けてもらった。だから、この人についていくと心に決めた。だから、主人のいっていることは、全部ホントなんだとおもっていた。
 だからこそ、今世界が静まり返って、人がいないとなると困るのだ。なぜなら、孤独死してしまうから。
 わたしは、主人と毎朝三歩で歩いた街中を、ひとり(一匹、といったほうが性格だろうか?)あるいていた。「自由になった」とはおもわずに、主人との