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「島」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

- (2012/08/26 (日) 18:36:11) の編集履歴(バックアップ)


波打つことしか知らない波が、潮の流れる音とともに押しては引いて、押しては引いてを繰り返している。潮の香りがうっとおしい。
どこの国から流れ着いたノアわからない木材や空き缶、プラスチックが、浜辺に打ち上げられている。
この島の上空にはカモメは飛んではおらず、サカナも同様にこの島の周りには住んではいない。この島あら、いまにもあふれんとしている悲しさを察してでもいるのだろ。
空は落とし穴の底のような暗さで、またそれを映す海もまた、悪いものでも取り込んでしまったかのような暗さをしている。雲の奥に隠された太陽の光は、この島にはほんとんど届いてはおらず、島に生えわたる雑草が、風のせいか、はたまは己自身によるものか、太陽の光を求めて強くゆれている。木という木はこの島にはもうすでになく、野菜という野菜も、ずいぶんと昔にすべて自然にもっていかれた。
今は食べ物すらみあたらないこの島ではあるが、昔は木々が生い茂り、動物がささやいては発狂を繰り返す島であった。それなのに、今はこの状態である。
人間だって住んでいた。そう、もう住んではいないのだ。
わたしはいったい、この島でどれほどの懺悔や贖罪、殉教をすればいいのだろうか。
いや、そもそもだれも罪など犯してはいないし、問題となるようなことなど、誰もしていなかったはずだ。偶然にも運悪く、わたしひとりだけが生き残ってしまった。ただ、それだけなのだ。
だからこそ謝らさせてほしい。親愛なる君へ
届かなくては意味がない。しかし、届かないとわかっていながらも、それを伝えようとしないことも、よろしいことだとはおもえない。

親愛なる君へ