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それでも世界は終わらない - (2012/06/24 (日) 19:49:08) のソース

僕らに生きている価値なんてない。
つい先日、耳から入ったその言葉だけが、やけに頭にこびりついてはなれない。数日後に迫ったテスト勉強の内容が、まったくといっていいほどに入っていないのだ。
土曜日なのに学校があるというのはどうなのだろうか。休日が一週間に半分と一日ってのは、なかなかにつらいものがある。そう、ぐちぐちと頭の中で文句をたらしながら、おんぼろのエレベーターが一階へと付くのをまつ。二、三年前に壁に塗装をしたからきれいにみえるけれども、昨日としては十年以上も前にできあがった代物なので、がたがたとうるさい。いつおっこちてもおかしくはなさそうではある。
きれいなエレベーターが開き、汚いマンションの内部へと出て、薄暗い駐輪場へと足を運ぶ。いつも右ポケットに入っている、装飾のない自転車の鍵を手に取り、自転車へとつっこむ。
私立高校丸出しの学校指定のバックを背負い、自転車のギアを下から二番目のを選び、明るい外へと出るために、足を回した。
ただ、回そうとして回してはいけない。力を込めるのだ。

土曜日の朝には期待をもつ。人通りが少ないからだ。
世界が終わって、今こうやってのんきに自転車をこいでいるのは自分だけなんじゃないかと。強く、そう思うのだ。
だからこそ、自動車が視界に入る回数が増えるたびに幻滅する。
そんな朝を、チャリを全力でこぎながらおもいのだ。
そうでないと、頭は考えることをやめない。
回想はするくせして

「ぼくたちに生きている勝ちはないよ」