バンブーブレード関連カップルSS保管庫内検索 / 「そして復職へ」で検索した結果

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  • そして復職へ
    ”44” 116 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/05(月) 23 13 08 ID rYmJAr/F ところで見落としてたけど何気に 44がスゲー好きだ この路線もっとやれないかな? あんましやり過ぎると最終回の感動が薄らぎそうで怖いけど 118 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/05(月) 23 19 45 ID nyU2W1d3 116 コジロー「ありがとうございましたー」 キリノ母「すいませんねえ、先生。昼間は人手が足りないもので」 コジロー「いえいえ、俺ももう先生じゃあないですし」 コジロー(ノブちゃん……金になる仕事ってキリノん家じゃねーか!) キリノ母「でも、いいんですか? 昼間だけで」 コジロー「はい、あんまり遅くまでいるとキリノにバレちゃい...
  • キリノスレSSまとめ
    ...目 刹那の邂逅 そして復職へ キリノともやもや キスとキス、そしてキス(ほぼpink) 前世と来世 コジローとある日の告白 ・21スレ目 保ち護る者 いもーとと三つの”ひみつ” 誰がために 寿司か、メンチカツか(原作編) パッケージほど似てねえな…? お下品☆ブレード キリノと父の日 【お題】Gambling with the Devil! ・22スレ目 恋の罠仕掛けましょ DVDオリジナル版14話のその後 出歯虎と初恋の人 二人のお勉強会 ・23スレ目 りはびりてーしょん ・24スレ目 キリノート妄想編 ・25スレ目 室江高校剣道部inカラオケボックス 10 YEARS AFTER ・26スレ目 Salty Love 夏への扉 たまには? ・27スレ目 手紙 帰納と演繹 政経の授業とキリノの思考 野郎三人の夜 ...
  • そして母
    830 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/09(土) 00 16 38 ID OsWd8cBa タマちゃん枕元にて 椿「ユージくんを誘って遊園地、ユージくんを誘って遊園地…」 タマ「ZZZ……う~ん……ブレイバー……ZZZ……」 椿「ユージくんを誘って遊園地、ユージくんを誘って遊園地…」 タマ「ZZZ……遊園地……ユージくん……ZZZ……」 椿(ブレイバーショウはオマケ。真の狙いはジェットコースターによる吊り橋効果よ!!) 遊園地にて 係の人「身長制限あるから女の子の方は乗れないよ」 椿(ガーーーン!) タマ「……ユージくんだけ乗ってきていいよ?」 ユージ「いいよ。じゃあ一緒にメリーゴーランド乗ろうか?」 椿(私の婿GJ!) メリーゴーランドにて ユージ「タマちゃーん」 タマ(ニコ) 椿(珠姫とユージくんのメリーゴーランドのツーショット……鼻血が...
  • キスとキス、そしてキス
    「じゃー、遠慮なくいっちゃいますよ」  紀梨乃は爪先立ちになると、虎侍の唇に自分の唇を押し当てた。 「キリ……ん……」 「ん……えへへ」  密着と言っていい至近距離に、紀梨乃の満面の笑みが広がる。  その感触は柔らかく、触れているだけというのが信じられないほど肉感的だった。  紀梨乃に負担がかからないよう、虎侍はわずかに腰を落とし、両手を背に回した。  やがて紀梨乃の唇は虎侍の下唇を挟み込み、からかうようにはむはむと甘く噛んでくる。  その心地よさに目を細め、口が自然と開いたその瞬間、狙い澄ましたように紀梨乃の舌が口の中に滑り込んできた。 「ん゙っ!?」  慌てて目を合わせると、当の紀梨乃はしてやったりとばかりに目を弓にして笑んでいた。  それについて何か思うより前に、舌を舌で舐められる感覚に全ての思考が吹き飛んだ。 「んっ…ちゅ……へんへぇ……」  唾液をたっぷり含んだ舌を絡ませ、紀梨乃...
  • そしてドSユージ
    490 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/17(木) 22 45 07 ID Zz0kWd57 真っ直ぐ説明して合意の上でするなら、バンブーっぽくなるんじゃない? 「ユージくん、ユージくん、お願いがあるんだけど」 「何? タマちゃん」 「ユージくんの匂いを思いっきり嗅ぎたいの」 「? うーん、いい匂いとかしないと思うけど……タマちゃんがしたいならいいよ」 「タマちゃん、お願いがあるんだ」 「何? ユージくん」 「オレはタマちゃんの困った顔が好きなんだ。だからタマちゃんのことをからかったりしたい。  これから意地悪したりからかったりしても、それはタマちゃんのことが嫌いだからじゃないから」 「うん。わかった。でも、あんまり酷いのは、ヤだな」 「わかった! 気をつけるよ! 問題があったらいつでも言ってね! オレ頑張るから!!」 みたいな。
  • そしてドSだったら
    432 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/25(日) 00 46 45 ID zY0q4zVe もしキリノが本当のドSだったら。 「先生、お弁当の残り欲しかったら土下座してよぉ~」 (へへーっ。) 「うわぁ…ホントに土下座してるこの人…(ドキドキ)」 「せ、先生?じゃ、じゃあエビフライつけたげるから、私の足…舐めてくれる?」 (ためらいなく靴下越しにねぶるコジロー) 「はぁ… はぁ… いい子ですねぇ先生ぇ… じゃあ、ご褒美です。あ~ん、して?」 (つま先でコジローの顎をしゃくりあげ、乱暴にエビフライを突っ込むキリノ) 「あんっそんなに美味しそうに食べてるの見たらっ…! 私、もぉっ…!」 …書いてて久々に死にたくなったぜorz
  • 裂傷、焼き鳥、そして第二の…
    426 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/24(木) 21 02 31 ID yJwI23nM 恒例のサヤシリーズ。 サヤ「おっはよー、ユージくん。道場入らずなにやってんの?ほら、ドアあけてさっさと入っちゃおうよ。」 ユージ「いや・・・その・・・」 キリノ「ダメですよせんせーい。胸だけじゃなくて腿のあたりとかも、まんべんなく揉んでくださいよ。」 コジロー「めんどくせーな。適当でいいだろ、適当で。」 キリノ「ダメですよー!しっかり濡らしてください。」 サヤ「な・・・な・・・」 ユージ「これ・・・その・・・アレですよね」 コジロ-「ほれ、こんぐらいやりゃ充分だろ。」 キリノ「あ、大丈夫そうですね。」 コジロー「んじゃ、そろそろ・・・を入れるぞ。」 キリノ「ほいほーい。」 コジロー「おら、おら!」 キリノ「ダ、ダメですよー!もっとゆっくり優しく入れなき...
  • 地と滋、そして…もういいや
    625 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 23 29 38 ID SM/46nrw キリノ「う~~ん」 コジロー「どした、唸って……痔か?」 キリノ「あんたのせいでしょーが!」 ざわ・・ 628 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 23 45 06 ID ElczsmqW サトリ「カラいものはよくないんですよね」 サヤ「食物繊維をいっぱいとるんだよ!キリノ!」 キリノ「あ~う~~」 コジロー「だから力むなっつーのに」 キリノ「あんたのせいでしょーがあ!………ぁ。」 ~一同ニヤニヤ、一部「???」、ほか「はわわわわ」~ キリノ「ち、違うのーーっ!!」 コジロー「別に違わないけど…」 キリノ「くぁwせdrftgyふじこlp」(逃 なんかキリノが壊れてしまったw
  • 先鋒、次鋒、中堅、副賞…そして
    129 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/28(月) 16 46 09 ID 4E1gkS3M 20年後の石田家・春 ビニコンマート改めそうざい屋ちば2号店にて キリノ「長男、長女、次女、三女、四女……こりゃ団体戦できるくらい、作りすぎましたねえ」 コジロー「お前が、定期的にすりすりしてくるからだろ……」 キリノ「あ、だって……コジロー先生が部活に戻ってきた日を思い出しちゃって……」 コジロー「ああ、そうだったのか……その呼び方もなつかしいな、キリノ」 キリノ「コジロー先生……」 長男「また、かーちゃんたちがあっちでラブい空気を作ってるぜ」 長女「止めてきなさいよ。あたし、さすがにもう妹も弟もいらないからね」 三女「あたし、それよりいぬが欲しい」 次女「そーいや、中田さんとはどーなったのにーちゃん?」 四女「ききたーい、ききたーい!」 長男「いや、...
  • その後に待ち受ける、絶望そして希望
    80 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/25(月) 19 01 44 ID 3oEJZi7w 剣道漫画なんか始めて大丈夫なのか…    ↓ キリノかわいいなハァハァ    ↓ なんか先生といつも一緒にいね?弁当とか、作ってあげてるのかな。    ↓ 以心伝心してる…思考や行動がシンクロするってどういうこっちゃ    ↓ 5人揃ったし、そろそろ終わっちゃうのか…ん、IH?何それ    ↓ トランスキリノきたー、なにこの信頼関係!それとサプライズって?    ↓ ドラマCDすっとばしてアニメ化かよ!続くのか!?    ↓ 「彼女ですか」「あたしの為に」(*´д`)ハァハァ.....    ↓ 原作も盛り上がって来たねー    ↓ エビフライワッショイ!!エビフライワッショイ!!    ↓ 「―――頼む、キリノ!」「(んむ~?)」(*゚∀゚)=3ハァハァハ...
  • ある日の告白
    今日も授業が終わり、だらだらと教務室に向かう途中の角を曲がりかけたところだった、 「千葉、俺おまえのことが好きだ、付き合ってくれっ」 (うわぁ、エラいトコに遭遇してもうた…) 反射的に来た道を引き返し、他の道から教務室へ。 (…キリノって案外男子からの人気あるのな。まぁ器量もいいし、性格も悪くないしモテる要素は持ってるよな…。) そして部活。 (しかし気になる…。あれからなんて返事したんだ。…て、どうして俺こんなにキリノ意識しちゃってるわけ。あーイライラする…。) するといつもと違う何かを感じとったのか練習の輪から抜け出し、トテトテとキリノが近くまで寄ってきた。 「せんせー、なにか考え事でもしてるんすかぁ?」 「あ、いやっ…、夕食の算段してんだよ。カップラーメン買ったら財布の残りが…ブツブツ」 「ふーん、変なのっ。いつものことっちゃあいつものことですけど。」 顔をしか...
  • 鳳凰旗~ゲームの間
    「よっしゃ、揃ったな、行くぞー」 『はーい』 一斉に号令がかかり、集団は母校を後にした。 先頭をゆくのは顧問、シンガリは元部長。その二人の距離に。 同じく殿をゆく隣の女生徒がいかにも不満という顔で異を唱える。 「ねえ、キリノ」 「うん?なにかなサヤ」 「あのさ、もうちょっと近くでも構わないんだよ?」 「………なにが?」 彼女がそのにべもない反応にあれ、おかしいな、と疑問符を頭に浮かべていると。 一方その疑問を向けられた彼女の親友は、その余裕の表情と裏腹に。 共に在る、というただそれだけの事と。 ――――格闘していた。劣勢であったと言えるかも知れない。 自ら一度は閉ざした想い。それは物凄い熱量で彼女の心を灼き、 時にちらちらと視界に飛び込んでくる彼の背姿は、 気を抜けばすぐにでも涙腺と表情を決壊させそうだった。 隣になど、とてもいられるものではない。 端と、端。 それが今の彼女のとれる...
  • 仲直りとその先にあるもの
    まだ桜の残る陽春の候。その土曜日の、朝。 普段なら休日返上の朝練に忙しい時間なのだが、今日は誰もおらず、からっぽの道場。 その隅の壁に掛けられたカレンダーには今日の日付に”丸”がつけられている。 既に道場の外には部員が揃っており、あとは一人を残すのみだ。 「…おはよう、ございます」 そして、最後の一人、エース・川添珠姫の到着を受け――顧問が号令を飛ばす。 「よっしゃ、行くぞ!鳳凰旗!」 ―――新生室江高校剣道部の、新たな門出の日である。 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ……であった、筈なのだが。 その号令を発した当の顧問であるコジローは。 学校を出て、最寄りの駅に辿り着くまでの区間… 復帰早々いきなり己に降りかかった難題にひたすら頭を悩ませていた。 (……なんだろうな?) コジローが...
  • 「ただいま」と「おかえり」
    623 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 23 41 36 ID DOKSBAMJ お気楽にいこうぜ ラジオ聴いて思った小ネタ コジローの復職祝いをかねて、 軽いお花見会を開く室江の面々。その幕開けに。 サヤ「じゃあ先生、何かひとこと!」 コジロー「えっマジで?…う~む、ちょっと待て…」 ユージ「まあ、何でもいいですから先生らしいのを」 コジロー「うむ…じゃあ、まずは、改めて。”ただ…」 全員「「「「「(じぃ…っ…)」」」」」 コジロー「た、た、たらいま~っ、なんてな、はは」 全員「「「「「……はぁ…」」」」」 コジロー「…な、なんだよ!お前等がなんか言えっつったんだろ?…ん?」 コジローの背広の裾をつまむと、にこやかな笑顔で睨むキリノ キリノ「もう一回、ちゃんと言ってください」 コジロー「…う、ぃ、いやしかし…照れくせ」 キリノ「...
  • 最愛の娘・珠姫へ
    827 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 06 02 55 ID zaaVgVMh お母さんは短い生涯だったけど、愛する夫がいて、娘がいて、将来の婿さんがいて、幸せだったと胸を張って言えます。 悔いがないかと言われればそれは嘘です。珠姫と一緒にしたかったこと、教えたかったこと、両手では数え切れません。 でもね珠姫、私は不安ではないの。 珠姫は一人じゃないから。お父さんがいて、ユージくんがいて、そして私が知らない珠姫の友達も貴方の側にきっと居るでしょう。 貴方は覚えてますか?お母さんが貴方の前で竹刀を振ったコトを。 剣の基本は中段の構え。これは水の位と呼ばれます。 澄んだ水のように貴方の心があるなら、きっと珠姫の周りに居る人達が珠姫を助け、育ててくれるでしょう。 そして上段の構え。私が得意とした構えです。これは火の位。 いずれ珠姫は珠姫だけの道...
  • 導く者と支える者
    ”この世に、本当に大切な物を見つけられる人が、どの位いるだろう?” 自分にとっては、それはきっと剣道。 ……であり、それを共にしてくれる友達や先生。 そして、温かく見守ってくれる家族や、他の友達。 でもそれはおそらく、大抵の人にとっては「誰か」一人のことであったり、 また「何か」一つの事であったり、するのだろう……たぶん。 (―――自分は、幸せ者だ。本当にそう思う。………じゃあ、あの人は?) 何度も相手の人と向かい合っては、あっという間に打ちのめされ… その度に蹲り、倒れ、それでも何度も立ち上がり、また竹刀を握る。 起き上がり小法師のように、他人が見ればひどく滑稽にも映りかねないその姿から、何故か目を離せない。 二人の間にそびえる実力差は、とてもその次元には及ばないキリノの目から見ても――― いや、道場内にいる誰の目から見ても―――歴然だったであろう。 しかし、それでもあの人は。コジ...
  • 「変わっていくもの」と「変わらないもの」
    「遅くなってごめんね」 突然呼び出されて、 突然謝られて。 そして、何のことだかわからなくて、 そして、―――――。 仕事を終え帰る人で適度に混雑した夜の電車を降り、改札を抜ける。 制服じゃなくてスーツを着込み、 自転車ではなくて、徒歩で職場に通うことに時間の移り変わりを感じる。 家までは歩いて15分。 自転車に乗っていたあの頃であれば2分の道のり。 そんな差が私に物想いふける時間を与える。 大学を卒業してはや二年。 学生だったあの頃のように、竹刀を振ることだけができる生活ではなくて、 デスクワークをこなす傍らで、練習に励む日々。 自分は変わりたくなんてなくても、 私を取り巻く環境がそれを許さなくて流される毎日。 ――いつから私はこうなってしまったんだろう? アニメのヒーローに憧れていた自分。 自分自身の正義で行動出来ていた、あのころの強い自分。 その全てが...
  • 初恋アンリミテッド ユージ編
    俺には幼馴染の女の子が1人いた 俺には憧れている人が1人いた その人たちは母子だった 俺はその親子がとても好きだった 俺にとってその親子はとても大切な人達だった でも…ある日母方の方が亡くなってしまった 俺は…大切な人が離れていくことに恐怖を覚えた その出来事は俺のトラウマとなり、思い出となった そして…一つの願いにもなった 「あ、キリノ先輩。少し…いいですか?」 「ん~?どうしたの?タマちゃん」 「そ、その…ちょ、ちょっと相談が…」 「ん~。ちょっと場所を変えようか」 幼馴染の女の子とは今でも交流があり、よく一緒に登下校している。 中学の時に少し疎遠になってはいたが、今では同じ高校の剣道部に入っており 仲は良い方だと思う。 ただ、最近少し気になることがある。 この前の大会が終わってから、なんだか様子が変なのだ。 どこが?と聞かれえてもうまく答えられないが、何か様...
  • りはびりてーしょん・その前と後
    (おりょ、竹刀…割れてる) キリノがその異変に気付いたのは、 昇龍旗に向けた練習の日々、その締めの地稽古の途中だった。 「センセー、ちょっと竹刀替えてきていいっすかー?」 「なんだ、割れたのか?…しょうがないな、丁度キリもいいし、休憩にしよう」 『はーい』 皆がそう言うとすぐ、用具室に入り、竹刀入れから出来るだけ新しいのを、と物色するキリノ。 (なんだか、傷んでるのばっかりだなあ…) 代々の先輩方が置いていった竹刀も、もう殆どがボロボロになるまで使い込まれている。 それはとりもなおさず、ここ数ヶ月の部の充実振りを物語っていた。 しかしそれが同時に、キリノの胸を締め付ける。 (…これで…よかったん、だよね。) まだ胸中の複雑な思いは抜け切らないが、それは自分で決めた事。 納得してくれたとは言え、結果として二人を切り捨て、部の存続を決めたのは…己自身なのだから。 自分たちはあの二人...
  • Black or white?
    コジローとキリノ、そしてサヤが帰った後のある日の道場。 残る2年生組に、忍と誠を巻き込んだ”会議”は続いている。 「…ですから、昼食の時に皆で姿を消しちゃえばどうですか…?」 「アンタ…なかなか使えるじゃないの。ダンくんはどう?」 「わかったぞぉ、でも、サヤ先輩はどうすんだぁ~…」 「確かにサヤ先輩は面倒そうですよね…」 「どうしましょう…もし下手に知られて、バラされたりしたら…」 「……じゃあ私がご用事って事で、誘い出しちゃえばOKかしら?」 『よっ、吉河先生?聞いてたんですか?』 「まあ、あの二人放っておいても中々進展なさそうだもんねえ」 『いえ…協力して貰えるのはいいんですけど…』 「あっ、大丈夫大丈夫、私、ノーマルもイケる口だから」 『(あんた…産休じゃなかったんかい…)』 ともあれ、このようにして…… 世話焼き7名+腐女子1名による ”いい加減、白黒ハッキリさせなさい”会議...
  • アニメ20話でのお話
    勇次と珠姫はコスモサーティーンショーを見るために遊園地に来ていた。 「どこかに案内板無いかな?」 勇次はキョロキョロしていると 「こっち」 と珠姫は勇次の手首を掴み走り出した。 「タマちゃん!?そんなに急がなくても大丈夫じゃないかな?」 と走りながら問いかけるが珠姫には聞こえていないらしく、むなしく独り言に終わったので、はは…と苦笑いをするしかなかった。 ショーの場所に着き、珠姫は勇次の手首から手を離すと、力を入れすぎたせいか勇次の手首は赤くなっていた。 「あ、ごめんね。痛かったよね。」 珠姫は申し訳なさそうに訪ねる。 「大丈夫、平気だよ。それにしてもタマちゃん、本当に好きなんだね。」 勇次はいつも通りの笑顔をつくりながら話す 「え……何が?」 珠姫の頬は知らず知らずのうちに赤くなっていた。 「ブレードブレイバーだよ。こんなによく動くタマちゃん、剣道以外ではめったに見れないもん。」 微妙...
  • お鼻が長いのは?
    「おはようございまーっす!」 「おお、はよーっす」 「…おりょ。もう着替えてるんすか」 「ああ、久々の道場だし…一人のうちに素振りでもしようかと思ってな」 先生が帰ってきた翌日。 いつもの様に朝練の道場の扉を開けてみると……やっぱり、先生だ。嘘じゃない。 (―――本当に、帰って来てくれたんだ…) 思わず涙腺が緩みそうになるのを必死で堪える。 そして思い出す、一年前の…まだ二人だけだった頃のこと。 -んもー先生遅いっすよ! -わりーわりー、キリノ……今開けるからな。 …あの頃だったら、いつもあたしの方が先に来てたのにな。 あれから、皆が入部してくれて……いつ頃からだろう? 先生があたしよりも先に来て道場を開けてくれるようになったのは。 そして―――それが少し、名残惜しかったのも覚えてる。 ゆっくり後から来ると、あたしの名を呼び、申し訳無さそうに扉を開ける先生。 それを見るのも、その...
  • ユージ、タマ、ウラのターニングポイント
    ウ「地味だけど基本がしっかりしてるわ。それにセンスもある。きっと強くなれるわよ、あなた。私はウラ。榊心。心と書いてウラって読むの。あなた、名前は?」 ユ「勇次です。中田勇次。榊さ「ウラでいいわよ」……ウラさん」 ウ「ありがとう勇次。ウフフッ、ようやく巡り合えた、私のブラックデュラン」 ユ「ブ、ブラックデュランですか?」 ウ「そう。戦隊モノとしては一人だけという地味さだけど、一人で戦い抜ける真の力を持ったヒーローよ。勇次、私にはあなたにもその真の力が備わってると確信したわ」 キ「タマちゃんタマちゃん。さっきから榊さんが言ってるブラックデュランってなーにー?」 タ「あたしも詳しくは知りません。バトルヒーローシリーズの中で一人しかヒーローがいないという変り種としか……」 サヤ「バトルヒーローで一人しかいないってものすっっっごく地味ねー。こりゃーユージくんにピッタリだわ!!」 タ「ユージ君は地味...
  • いただ"きっす"
    「せんせっ――、いただ"きっす"っ――」 ファーストキスは甘酸っぱいレモンの味? それとも、少しだけ苦味の残るオトナの味? うんぅ、そんなの味わう余裕なんてなくて、 胸に広がるのは、ちょっぴりの恥ずかしさと、 この上ない満足感――――。 「さぁー、みんなお待ちかねっ、お昼の時間だよ!!」 お気に入りのひまわり柄の大きなビニールシートを広げて、みんなを手招き。 なんてたって、今日はみんなのために私が作った"メンチカツ"を振舞うんだから。 そう、みんなのために。 全員がシートの上に集まって。 互いに互いのお弁当箱をつつき合う。 でもって、 「はい、ダンくーん、あーんしてv」 とかなんとか、いちゃいちゃしてくれちゃってたり。 そんな、しあわせいっぱいのふたりの後輩のことが、 微笑ましいような、 ちょっぴり羨ましいような。 そして...
  • 10 YEARS AFTER
    関連作品:嵐の中で輝いて "あなたを、見つめていたい――――" いま、あたしの傍でクタクタになって倒れ込むこの人は、いつの頃からか本当にがんばり屋さん。 でも、まだほんのちょっとだけ、あたしを頼みにしちゃう弱い人。そしてそれは―――きっと、あたしだけしか知らない事。 その弱さも、意外と優しい所も、可愛い所も。全部ひっくるめて……大好きなあたしの宝物。 そんな気持ちは、迷惑ですか―――? 『男の戦いが待っているんだ!』 そう言ってた時は、まだ分かってあげられなかったけども。 でも確かにあたしはこんな光景を、心の何処かでずっと夢見てたんだと思う――― 周囲に認められていく先生を。あたしがずっと昔から知ってる先生の良さを、皆に知って貰える事を。 そして、それでも……遠くに行っちゃわずに、あたしの方を見ててくれる事を。 だか...
  • 虎を梳いてねこに似る
    ”ズズズズズ…” 午前の授業が終わり、いつものようにカップラーメンを啜る、お昼休みの職員室。 その貧相な食事にも拘らずコジローの胃袋は、未だ残る昨日の寿司の満足感で満たされている。 スープまで飲み干し一息つけば、次の授業までは少し長い、寛ぎの時間。 …しかしそんな憩いのときを破壊するものは、彼の後頭部のおよそ斜め45度から飛来しようとしていた。 ぐさり。 コジローの頭頂部にブッ刺された…いや、立てられたブラシは、 そのまま頭皮をなぞり、彼の髪を一定の方向に整え、そして降りる。 「なっ、何しやがる…キリノ」 「いえ…先生一人だけ祝勝会してないのも、可哀想かなあって」 祝・勝・会――――― 町戸高校との練習試合に見事勝利を収めた彼女ら戦乙女たちは、その勢いでそんなものを開いていたらしい。 らしい、というのは、コジローはその場にいなかったからだ。 ...
  • もってけ!メンチカツ
    「なんだか久しぶりな感じですねー」 「ん~む、仕方が無いのか…」 鎌崎高校での練習試合を終えて、もう一週間。 やる気に火がついた先生がそのやる気のままに、高らかに玉竜旗エントリーを宣言してからも、もう5日が経った。 しかし我等が剣道部の士気は、そんな先生の青春真っ盛り情熱燃焼ぶりとは裏腹に……マイペース、そのもの。 朝練を一時間早く始める様になってからも、その時間に来るのはあたしと精々、ユージくんくらい。 そのユージくんも今日は遅れていて、結果、道場はいま随分と懐かしい事になっている。―――二人、きりの。 「いやーでもなんだか思い出しますねえ」 「まあ…もう随分経つような気がするもんな」 タマちゃん達が入部してから、もう何年も経過したように感じる道場も、 別段壁にかかる絢爛豪華な賞状とかが増えたわけでもなく、相も変わらず殺風景なままだ。 とりあえず床や壁はぴかぴかに磨かれ汚れの一つも...
  • DATSU☆NO
     ある日の室江剣道部。 「タマちゃん……今日、俺の家に寄ってかない?」  ユージがそう告げると、部員一同(顧問含む)の視線が瞬時にそちらへと向けられた。  無論のこと、ユージとタマキがごく普通に仲の良い幼馴染みであり、それ以上の関係などでないことは全員が知っている。  そしてそれは当事者であるタマキにとってもやはり同じことで、実を言えば帰りに彼の自宅に立ち寄るというのも珍しいことではない。  ……のだが。 「ど、どうしてユージくん?」  彼の表情があまりにも真剣というかむしろ深刻ですらあったため、タマキはつい上ずった声を上げてしまった。 「……見せたいものがあるんだ」  いつも浮かべている笑顔(時々苦笑い)はどこへやら、ユージは真っ直ぐにタマキの目を見返しながら告げる。  その表情になにか圧倒されるような形でタマキは、 「う、うん。別に……いい、けど」  ぎこちなく、しかしこくこくと何度も...
  • ある雨の日に流れたモノ
    部活帰り、キリノにスーパーの特売に付き合って貰ったコジロー。 買い物を済ませ、アパートの近くに着いたあたりから急な雨に見舞われる。 「どひゃー!急に土砂降りになっちゃいましたねぇ」 「ずぶ濡れだな。大丈夫か?」 「むー。風邪引いちゃいそうです。すいませんがお風呂借りて良いですか?」 「かまわんが…着替えは俺のを貸すしかないぞ」 「ぜんぜんおっけーっすよ。それじゃお借りします~」 そう言いながら風呂場に向かうキリノ。 脱衣所のドアを開けたところで何かを思いついたかのような表情で振り返り 着替えの用意のためタンスに向かっていたコジローに声をかける。 「せんせー」 「ん?」 「一緒に入る?」 ---どがしゃーん。 その音はコジローがコケた音だったか、それとも理性の回路が破損した音か。 「ア、アホかー!!」 「えー。花の女子高生のシャワーシーンっすよ。興味ないんすかー?」 「さっさと暖ま...
  • 瞑想と迷妄
    283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/14(火) 19 03 07 ID J0Z01YiG 寒くなってきたので、胡坐かいてるてんてーの膝の上にちょんとのっかるきりのんきりのん。 310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/15(水) 08 27 30 ID ox7y73fC おはようきりのん。 283からの電波が。 「なあキリノ」 「んっ、どうしたんすかセンセー」 「どうしたもこうしたもないんだが…」  ――――膝の上の子猫。もといキリノ。  さっきまで正座をし、あれやこれやと考え事を一つにまとめているうちに、こいつはそこにいた。 (なんつうんだ)  あの鎌崎高での一戦以来、自分は主観的に見ても――――考え事をする事が多くなった、気がする。  しかも客観的には、自分で思うよりもっと酷いものらしい。何かと最...
  • メールdeペンタゴン
    150 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 21 44 43 ID AWPIQQB5 132 激甘メールを誤ってサヤ宛に送信してしまうキリノ まんざらでもないサヤ 返信来なくてオロオロしてるコジロー 151 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 21 48 53 ID z51W8OWn 150 なんという三角関係w 昔どっかのサイトで企画してた土塚カップリング投票でもこの3人がランクインしてたな。 153 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/11(日) 22 31 21 ID EZWxbp1P 150をもういっちょこじらせてみる ~千葉邸キリノ部屋~ 「ふわ~、今日はなんだか眠いやあ。  コジロー先生にラブラブメールだけして寝ち...
  • プロローグ
     ある日、珠姫は思い出す。それは母である椿が生きていた頃の記憶。  小さかったあの時、勇次が椿を見つめる憧憬を感じさせる瞳。そしてあの言葉。 『椿さんの髪ってとってもキレイだよね。ボク、ああゆうキレイなロングヘアーの人って素敵だと思うんだ』  その時は大して気にも留めなかった発言。しかし今はあの言葉が珠姫には重く感じられた。  どうして思い出したのか、それはきっと勇次を振り向かせたい、ただそれだけのこと。勇次の視線を釘付けにしたい、それだけが目的。  しかし一晩で珠姫の髪が椿のような長髪になるまで伸びるはずも無い。そんなのは怪談の域の話だ。  伸ばすことは決定事項だが、気持ちが逸る珠姫はせめて形だけでもと押入れの中に保管してあったあるものを取り出した。そして翌朝、 「お、おはよう、ユージくん。どうかな、髪型変えてみたんだけど、似合ってる……?」  セミロングの髪をした珠姫が勇次の前...
  • キリノート妄想編
    夜がもう完全にその帳を降ろした、丑三つの時。 惣菜ちばの2階には、薄い明かりが灯っている。 部屋の主であるキリノは、試験に備えての勉強に余念が無く―――という訳でもなさそうだ。 机の上には先程まで勉強していたと分かる教材が散らかされ、 机に向かう少女は、一心不乱にその動作に身を任せている。 「ふぅっ………んぅ………」 スタンドだけの薄暗い部屋に、低い呻き声が伝わる。 右手に握るペンを使い、脳内を満たす空想―――妄想を。 さらに脳内で次々と具体的なかたちに仕上げながら… 普段とは異なるペンの使い方で、時に拙速に、時に巧遅に。 そのリズムに合わせてキリノのキャンバスは彩られてゆく。 「せ、せんせってば………は、恥ずかし…………」 その、奇妙な行為に勤しみながら。 脳裏に焼き付く先生の姿を考えると、胸が切なくなる。 そのまま、ひとしきり...
  • たまには?
    がばっ 「!!………」(ぐすん) 「おはよーっ、ってキリノどうしちゃったの?」 朝練の為に早めに学校にやって来たサヤが見たのは、しおらしくもコジローの服の裾をぎゅっと掴んで離さないキリノ。 「………。」 「いや、それが、俺がおまえらの試合の途中にいなくなったっきり学校からも姿を消しちまう夢を見たらしく…」 「はぁ…」 「悲しい夢だったらしく…」 「はぁ…。確かに先生には前科あるからねぇ…。でも、まぁたまにはそういう日があってもいいんじゃない?仲がいい感じで。」 「そうは言ってもなぁ。授業が始まってもこのままってのは立場的にもたまったもんじゃないんだよ。」 そして結局朝練の間、今日のキリノはコジローの服を掴んだまま離れなかった……。 「さて、みんなも教室に向かったし俺も一時間目から授業あるからそろそろ行こうかっ。」 「!!」 それを聞いてコジローの服をさらに強く握るキリノ。 「……...
  • 一緒にお風呂
    ピンポーン。 休日を満喫するコジローの部屋に、来訪者。 「こんちわっ!お掃除に来ましたよー」 「…誰がいつそんなもん頼んだ」 「まあまあ、いいじゃないっすか先生」 戸惑うコジローなどどこ吹く風で強引にあがり込むと、 テキパキとちらかった部屋を片付け、荷物を整理し、ホウキをかけるキリノ。 それが終わると、バケツに汲んだ水と雑巾で窓のといをふきふき。 その光景をまじまじ眺めながら、呟くコジロー。 「……まあお前は、いい奥さんになれるよ、うん。」 「なっ何言ってるんですか~もー、褒めても何も出ませんよ?ほい終わりっ、と…あらら」 「おっ、おい!」 持ち上げようとしたバケツが意外に重く、よろめくキリノ。 何やってるんだ持ってやるよ、とひょいっとバケツをキリノの手から奪うコジロー。 「あーもう、いいですって。返してくださいよー」 「こんなもん…って、おおおい、押すな!」 そのまま勝手口の...
  • 初恋アンリミテッド
    ウラ「あなた…ユージくんの妹さん?」 タマ「い…妹じゃありません」 いきなり誰だろうかこの人は… ユージくんの知り合いだろうか?(アニメ版ではここで初対面のはず) ウラ「そう、じゃああなたはユージくんの何?」 タマ「…あたしはユージくんの幼馴染です…。そういうあなたは…ユージくんのなんなんですか?」 自分で言ってて気づいたが、あたしの口調は不機嫌そのもの たぶんユージくんの妹にみられたからだろうと思った でも、いままでにも妹に間違えられたことはあったが特別不快な思いはしなかったのに… なんで今は… ウラ「幼馴染…そう。わかったわ。」 タマ「あ、あなたはユージくんのなんなんですか!?」 ウラ「そんなに声を荒げないで。あなたの敵なわけじゃないから」 タマ「それはどういう…」 ウラ「あ、川添さんそろそろ試合じゃない?行かなくていいの?」 確かにその通りだ。試合には行かなくちゃいけない ...
  • 老夫婦と天国の剣道部
    老夫婦と天国の剣道部 「もしも、生まれ変わったら今度は何になりたいですか?」 「生まれ変わったらキリノと離れてしまうかもしれないからなあ……  あの世でずっといっしょにいるほうがいいな」 「あら、奇遇ですね。あたしもですよ」 「そんなふうに話していたのに、またあたしをおいていっちゃうんですね……」 縁側で、おばあちゃんがポツリと寂しそうに言葉をもらした。 その言葉を聞いて、あたしの胸が痛くなる。 コジローおじいちゃんが亡くなってから半年…… あんなに元気だったおばあちゃんは、急に老け込んだみたいだ。 久しぶりに、家で素振りをしたかと思うと蛍光灯を割っちゃったり、 中田さんのおばあちゃんは、とっくに亡くなってるのに 「タマちゃんにメンチカツを差し入れしないとね」とか言ってたり…… そんな、ある日。 おばあちゃんは、またポツリとよくわからないことをつぶやいた。 「そろそろ、あのときと同じ...
  • 部長さんと副部長さんと
    「…さん。キリノさん?もう寝ちゃった?」  合同合宿一日目の夜。 両校の活発組がエネルギーを使い果たして寝静まり、 そうでない者も寝付きのいい者から順に、もうとうに眠ったはずの時間に。 室江高校剣道部部長―――千葉キリノは今日の緊張と興奮でまだ寝付けずにいた。  そしてそのキリノを呼ぶ、あまり聞き慣れない声の主。 町戸高校剣道部副部長、原田小夏。彼女もまた寝付けずにいたのだ。 「…なんですかぁ?」 「あっ、ううん…ちょっと眠れなくて…」  足元の方から聞こえる声に反応して、天地を逆にかえ顔を出すと… そこにはいつもと同じく眼鏡をかけ、枕を抱え込んだ笑顔の小夏がいた。 同じく枕をがぶり、布団を被ったまま喋り寄るキリノ。 「あたしもなんですよー、さっき素振りまでしたのに…なんででしょうねえ、全く」 「ふふっ…よければ、このまま少しお話ししませんか?」  ”もちろん、大歓迎ですよ!”…...
  • ぐっすんきりの
    「そしてうちらの団体戦はっ、見事に一回戦負け!!」  負けたっ…また負けた…あたし、部長なのにぃっ!  うーん、いつの間にか負けグセが付いちゃってるのかなあ!  ……考えてみたらあたし今迄試合で部長らしい活躍した事あったっけ?  町戸高校の時は…勝てたけど、途中で転んじゃったし。  昨日の大会なんて、サヤが折角引き分けてくれたのに、部長のあたしが… 「…ぐすっ…」  あーもぉ、くやしいな、くっそぅ…泣きそうだよぉ…  でも部長さんが落ち込んでちゃダメ!そうだ、明日はこれでいこう! 「目指せ全国…と」 ▽▽▽ 「あ゛ーーっ!!くやし~~っ!もっと落ち着いてれば絶対勝てたよあの相手!」  ―――ピーヒョロロ。  やっぱし、表情を隠すにはこの変装グッズがいちばんだねぇ。  にしても、やっぱりサヤも悔しかったんだねえ、ウンウン。  でもホントは部長の、剣...
  • キリノメイ
    521 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/01(月) 17 58 47 ID FneLTquC キリノメイ 「およー、おやつにケーキ?豪華だねえ」 「えへへ、私、お菓子大好きなんです」 「自分で作ったのー?」 「はい、自分で作るのも好きだから…いっぱいクリーム乗せてー…」 「へえー、あたしも作り方覚えてセンセーに作ってあげようかなあ」 「カンタンですよ、男の人ならオレンジで作るタルトとかもいい、かも?」(エッヘン) 「今度教えて、教えてー♪」 「いいですよー」 そして2期につながる
  • いちゃいちゃ四十八手 第3手 指先でそっとつなぐ
    パッと見れば、男の子と見紛う様な短い髪型。 くりくりした瞳に特徴のあるその少女は、 先の休み時間に続いてキリノの席に手を合わせた。 「ねぇキリノ、頼むよ~、一緒に手伝ってよ、ねえ?」 「えー、無理なんだってばあ…」 しかし、その友人の執拗な懇願に、彼女は首を横に振り続けていた。 ひとつに、単純に気乗りがしなかった事がある。そしてもうひとつに。 「家も忙しいんだってばー、おせち料理の宅配とか…」 そう、宅配とか。宅配とか、あと余り物の宅配、とか。どこかの誰かさんちへの宅配、とか。 眉間に皺を寄せて考えるが、畢竟必然。 そんな事を理由に友人の、ここまでのたっての願いを断れる程、彼女は薄情ではない。 「でも、しょうがないかぁ……じゃあ、いいよ、そのお話。やってみる」 「ホントに?ありがとーキリノぉ!やっぱり持つべきものは友達だね!」 少女は喜びながら、うんうん、とその横...
  • 春原と金髪とユージ
     世の中には自分とソックリな人が三人いると言う。お昼の某長寿番組でも長い間ネタになるくらいだから本当の事な のだろう。一生に一度はお目に掛かりたいものである。  そして、似ているのはなにも顔の話だけではない。世の中には声が似た人もいるのである。 「……あ、あの店員さん」 「う、うおぉぉぉぉ!!!!俺は今、猛烈に感動しているぅぅぅ!!!!これを人生と呼ばずして、何を人生と呼ぶの だぁぁぁぁ!!!!」 「あ、あのお会計を……」  今回はたぶんそんな話。 「CLANNAD……?」  アニメショップの帰り道、珠姫は手にしたDVDを眺めて呟いた。  これは自身が買った物ではない。アニメショップの店員に(無理矢理)渡された物である。  レジで号泣をして客をドン引きさせていたその店員は、レジに来た珠姫に向かって今見ていたアニメの素晴らしさを 熱く語り、そして「感動は皆で分かち合うもの!これを君にプレ...
  • QとA
    「Q」 ―――あなたにとって、川添珠姫とはどんな生徒ですか? 「…うちの部のエースだな。小さい身体で滅法強くて、ああ見えて責任感も強い。頼もしい奴だよ。  ただまだ少し世間知らずで、その為か私生活では自分に自信が無いんじゃないかと思える所もある。  まあ、これからの課題だな」 ―――あなたにとって、宮崎都とはどんな生徒ですか? 「そうだな…最近はそうでもないんだが、最初の頃はキャラを作ってて余り心を開いて貰えなかったかな。  でも今はタマやサトリの面倒をよく見てくれる、部員の中でのお姉さん、だな。  剣道の腕は……だいぶサマにはなって来たとはいえ、まだまだ初心者か…  でも思いっきりのよさでまだまだ伸びそうだ……そんなところか」 ―――あなたにとって、東聡莉とはどんな生徒ですか? 「初めは…一番最後に部に入って馴染めるのかと少し不安もあったが、心配いらなかったみたいだな。  ...
  • キリノと看病
    [キリノ視点] 午前十一時 吉河先生「今日は石田先生が風邪で欠席のため、この時間は自習でーす。」 キリノ(せんせー…今日病欠なんだ…。大丈夫かな…一人暮らしだし、栄養のある物なんて作れないだろうし…。それに、淋しいんじゃ…。ああ見えてせんせー淋しがり屋だし……よしっ!) 午後五時 キリノ「ありゃ、鍵開いてる……せんせーっ、……おりょりょ?返事もない…」 そのままリビングまで行くと布団を敷いて寝ているコジロー。 キリノ(せんせー、やっぱり寝ることだけで直そうとしてる…ダメな大人だねぇ…。まぁ、私も私でダメな子なんだけどね。こんなダメな大人のことを……) ゴミで散らかった部屋の中にスペースを作って布団を敷いて寝ているコジローの寝顔は、だらしなく口から涎が出ており、髪もボサボサ、しまりがなく無防備なその顔には意外と幼さが残る気がした。。そして、キリノはなぜかそのコジローの寝顔が愛しくて仕...
  • ギャグ漫画における「変身」の代価
    188 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/07/28(月) 11 10 46 ID OMoPQRy1 ”突然やる気を出し、男前化した先生にいよいよもって惹かれて行く少女。  しかし、実は…先生のマジモードは漫画時間で3話分しかもたないのだった!  頭から煙を上げて倒れる先生。そして目が覚めるといつも通りの、いや、今まで以上にダメな貧乏教師に…” 「…っていうお話が今日のコジロー先生見てたら浮かんだんだけど…」 「(ぶっす~~##)」 「あはは、いやいやゴメン。あっ、竹刀…出すの?え、あ、ちょっとキリノ?お、落ち着こうよ、ねっ?………いやぁぁぁぁぁ!!」
  • 続・結納の儀
    436 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/29(土) 15 40 59 ID 9VkDlMqQ 423(結納の儀) 頭を撫でる教師と、俯いて照れる生徒。それが続くと、しばしの沈黙。 しかしそれも長くは続かず、その束の間の静寂を切り裂く元気な声が届く。 「おーすキリノと先生、おはよう!」 その主は、サヤだ。近頃は学校をサボる事も多かったが、どうにか進級できたらしい。 先輩たちとは逆の方向から現れ、いつもの調子でキリノと先生に話し掛けると、にこやかに歩み寄る。 「おりょ、サヤも早いんだねえ、今日はどうしたの?」 「目覚まし間違えて5時とかにセットしちゃってさー、あれ?もしかしてアタシお邪魔だった?」 そのサヤの言葉に馬鹿やろ、と返すコジローに、さあ何の事やら?と素知らぬ顔のキリノ。 内心で、ふーん相変わらずだね...
  • ユージ王
    286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 00 30 10 ID 6GP24Uwi 随分前にあったドラゴンボールをパロってるに触発されて書いてみた 反省はしているが後悔はしていない 元ネタは…わかるかな?     ユージ「覚悟しやがれ!このフラグ共!」 ユージ「速攻魔法発動!ユージクオリティ!!」 フラグ s「ユージクオリティ!?」 ユージ「極度に鈍感な事により発動!このクオリティは様々なフラグに遭遇し、そしてその分そのフラグをへし折るクオリティだ!」   ユージ「まず一本目!タマちゃんの呼び捨てフラグ破壊!」(バキッ) フラグ1「グァー!」 ユージ「二本目!部員皆で街に出るも俺だけ参加しない!」(ベキッ) フラグ2「ギャー!」 ユージ「三本目!タマちゃんに悩みを相談されるも爆笑で済ます!」(ボキッ) フラグ3「グギャー!」 ユージ「四本目!...
  • あれから1年
    「んー、結局今日って何のお祝いなんだろうねえ?」 「さあ……まぁ行ってみれば分かるんじゃない?」  なつかしい校門をくぐりながら、キリノがつぶやいた。  卒業からまだ一月も経たない4月のはじめ。  二人の元に後輩から祝賀会の招待状が届いたのが少し前の事。  卒業後の二人の進路は、サヤはどうにか進学して、大学へ。キリノは… 「……で、あんたらはその後どうなってるの?」 「えへへ、まあぼちぼち?」 「あーもう、羨ましいねえ」  取り合えず、家のお店を手伝いながら、花嫁修業。  コジローの方はそれには少し渋ったが、キリノの方の意思が固すぎた。 「6月には呼んでよねー」 「勿論だよう……あ、電気点いた」  話しながら歩いていると、遠目に見える見慣れた道場に、光が灯る。  ほんの数ヶ月前まで毎日のように通っていた場所も、離れてみれば少し懐かしく思える。 「サヤ、行こ!」 「はいはい」  それと同時...
  • 墓参りと約束
    「面っ!」  鋭い雄叫びと共に、竹刀の弾ける音が響く。  ――その光景を見て、道場にいた全員が目を疑い、そして息を飲んだ。もちろんあたしも。 「あ……あれ?」  でも、誰よりも驚いていたのは竹刀を振り抜いた本人――桑原先輩だろう。残心も忘れて、たった今面を決めた相手の姿を呆然と眺めている。 「決まっちゃった……の? 今の?」  信じられないといった様子だった。無理もないけれど。 「……お見事、ですね。面あり一本ですよ、桑原先輩」  そしてその相手――ユージくんは、にこりといつものそれとよく似た笑顔を浮かべてそう言った。 「え……う、うん」  まだ事態を飲み込めてないらしく、桑原先輩がやっぱりどこかぼんやりと頷く。  ――そしてやっぱり、それは桑原先輩だけじゃなかった。  先生も、キリノ先輩も、宮崎さんも、栄花くんも、東さんも――あたしも。その事実を信じられなかった。 「え? あれ? あたし...
  • 小説の銭湯を補完しよう、という試み
    ”かっ、ぽーん。” 厳しい練習に耐え、そして過酷な大食い対決を終え… 制服を脱ぎ捨てた五人は、まず湯舟に飛び込みたい気持ちで一杯であった。 だがしかし、少し待って欲しい。 ご飯を食べる前には、感謝の気持ちを両手に合わせるように。 プールに入る前には、入念な準備運動が欠かせないように。 銭湯には、銭湯なりの、東西問わずどこの名湯・秘湯にも共通するルールと言う物がある。 湯舟に浸かる前に、まずは洗い場にて、一日の汚れを落とし尽くす事。そして入る前には必ず掛かり湯を。 その流儀が分かってないような悪い子は、うちの湯に浸かるには10年早い! …とは、銭湯「うみねこ」の名物・番台のおばちゃんの言である。 当然、良い子揃いの室江高校剣道部にはそんな悪い子は居ない。 そう…伝統の洗いっこ、の開始である。         ※        ※        ※        ※ ごぼ、ごぼ、ごぼっ。...
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