バンブーブレード関連カップルSS保管庫内検索 / 「呼び方の問題・再」で検索した結果

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  • 呼び方の問題・再
    33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 06 18 00 ID utOVEPfQ 「なあ…いい加減結婚したんだから『先生』はやめろよ」 「まだ言ってるんすかー?  『コジロー先生』で慣れちゃったから今更ですよぉ」 「だって、あ…『あなた』とか、言われたいし…」 「いっそのこと『コジロー』でいきましょうか!」 「(聞いてねえ…)じゃあお前は?」 「『きりのん』って呼んで…?」 「き…きりのん? なんじゃそりゃ」 「んんんっ///」ビクビク 「きりのん?」 「はうぅ~///」ビクンビクン 特にオチはない 37 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/21(水) 08 07 33 ID 5cp5pj1r サヤ「先生ってなんかヘアスプレーとか使ってんの?」 コジロー「霧のやつなら持ってるぞ」 キリノ「んんんっ...
  • 呼び方の問題
    29 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/20(火) 00 39 20 ID oP/Xb1iv 皆に内緒で付き合いはじめて3日目、 二人だけの時は呼び方を変えようと努力してみるキリノとコジロー 「じゃあ私は先生のこと名前で呼ぶから、先生は私の事、きりのん、って呼んで下さい。」 「きり………………………のん。言えるか!」 「と、とっとっと、ととととらじじぃぃぃ… さん。(///」 「虎爺さんかよ…お前も言えてないじゃねえか」 「そ、そのうち言えるようになりますよ!コジロー先生こそちゃんと呼んで下さいよ~」 「キリノ…………ん。」 「それじゃ最後に"ん"ってつけただけじゃないですか、もう!」 「なになに、二人で新しいアダ名考えてるの?私も考えたげるよ!」 「キリノはえっとー、オーロラキリノキューション、コジロー先生...
  • 小ネタ・妄想・AA
    ... ・22スレ目 呼び方の問題・再 10回クイズ バンブーロボット大戦 タマキ先生のアニメ講座 産地直送 覇極流超奥義 宇呂惔瀦 姉といもーと 結婚式とそれぞれの反応 歴史上のカップルと賢者の贈り物 文化祭 マジレス大王と子猫ちゃん 地と滋、そして…もういいや 名探偵サヤミちゃん ・23スレ目 猫・専 手ぬぐいエピソード2種 アニメinタマハウス 未来のフルメンバー シャワー室のつかいかた あだ名と呼び捨て リターン・オブ・ノリの良さ きりのと! ・24スレ目 キリノとサーバーダウン 食後と遠足 小噺「アメとヨメ」 あたしなんか、ナメクジだね べつに変わったようすもねェな このまま普通に弁当あげるようになってしまった場合の舞台裏 夜のコイバナ ・25スレ目 やさぐれキリノ キリノと子育て 管理人さん、って? 嵐の中...
  • 趣味の問題
    478 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 23 36 28 ID tzsP4+ad 「メンチカツだ!」 「いーやコロッケですよ!」 「はいはいどしたのー二人珍しいねなにケンカしてるの」 「先生がコロッケよりメンチカツの方がいいって」 「そんな事言ってねーよ!今日は弁当にメンチないのかって聞いただけだろ?」 「はいはい落ち着いて落ち着いてー、で、なんでキリノはコロッケ派なの?」 「サヤがセンセーが”あいつのコロッケだけがたよりなのに!”って言ってたって言うから…」 「先生はなんでメンチカツ派?」 「いつも自慢気に配り回ってて俺のとこに回って来ないからだろ…自信あんならまず俺にくれよ」 「えー…」 「お、俺そんな事言ったっけ?」 「やっぱり、メンチがいいっすか?」 「い、いやコロッケがいい!いや、どっちでもいい!」 「わかりましたぁ…///...
  • あだ名と呼び捨て
    848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/08(日) 20 43 14 ID 1trpZxpQ 今更だけどお互いの呼び方に関しては キリノが入部したてのときにこんな感じのことがあったのではと キリノ「ねーセンセー?”とらじ”って読み難いからあだ名考えてあげよっか?」 コジロー「千葉……お前、なんで俺の名前一発で読めてるの?」 キリノ「う~ん、”とらりん””とらちゃん””とらじろう””ワイルドとらップ”…」 コジロー「人の話を聞けよオイぃ!」 メガネ先輩「”ストーンズ”とかは?」 ぽちゃ先輩「”イッシー”とか…どうでもいいけど先生の名前って普通読めないよね」 コジロー「何なんだ、お前らまで…石田先生でいいだろ?今まで通りで」 太眉先輩「あたしもさー、カタ過ぎてちょっと…って思ってたんだ。キリノでかしたよ!”いしとら”…?」 メガネ先輩「先生は今まであだ...
  • センター試験とセクハラ問題
    853 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/26(月) 12 55 14 ID 8rputCss 「今年のセンター試験ってどうなんすか?」 「時事問題から沢山出そうな傾向だぞ」 「って言っても、もうどこまでが時事なんだか……」 「だなあ。まあ範囲が広いってこった。去年なんか一問目にセクハラの問題とかあったな。ほれこの問題」 「えー……」 「まあ常識で解ける問題だったけどな。  ”いじめ”とか”社会的マナー”とか言ってる曖昧な選択肢はまずアウトだ。  もちろん逮捕もされるから4もない。まあ無難に3だよな」 「ほむほむ」 「要は迂闊に触ったりしてたら企業や学校にも責任が行くことがあるんだぜーって話さ……ン?どした」 「いえ……あ、あたしは訴えたりしませんから;; むしろ……ゴニョゴニョ」 「……???何の話だ?」 854 名前:名無しさん@お腹いっぱい...
  • 虎と侍と紀と梨と乃
    「石田…とらまち」 「トラジっすよ、せんせー…」 ああむかつく。 小学校の頃からこれで何…何百回目だ? お袋も親父も、なに考えてこんな名前にしやがったんだか。 「……つーことで、何か俺にいいアダ名ないっすか?先輩」 「お前、石田虎侍…だよな。虎で…侍か……こ…じ…」 「おおっ、何か出てきそうっすか?」 「トラ…サムライ…”とらざむらい”とかでどうだ、はは」 「勘弁してくださいよ…ん?”こじ”?」 そのあだ名は勘弁だけど―― いいヒントにはなったっすよ、先輩。 「そうだ、俺の事――これからは”コジロー”って呼んで下さいよ!どうっすか?」 「小次郎ねえ…そいじゃってえと、俺は武蔵か」 「そうっすそうっす、でもいずれ俺の方が強くなりますけどね!」 「言ってろよ、コジロー……一丁やるか!」 「おうっス!」 ~そして時代は流れて、8年後~ 「センセー、センセー?」 「ん、何だよ…千葉...
  • 何故かコジサヤ?
    498 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/18(金) 20 01 13 ID QzNRa0Xa 今週の見てたら、1年生→2年生のあいだで、 コジローがサヤの呼び方を「鞘子」から「サヤ」に改めてるのに こんなやり取りがあったのではないかとオモタよ。 キリノ「そういや先生は、なんでサヤの事を”鞘子”って呼ぶんですか?」 コジロー「…ん?いや、俺、高校の時分から大体の奴の事は呼び捨てだぞ?馴れ馴れしいか?」 キリノ「逆ですよ!あたしはあだ名も”キリノ”だからいいけど、本名ってちょっとカタくないっすか?」 コジロー「まぁなぁ… でもあいつからは別に何も言わんしなぁ」 キリノ「駄目ですよそんなんじゃあ!教師たる物、生徒の心を掴まないとっ!」 コジロー「じゃ、じゃあなんて呼べばいいんだよ?」 キリノ「ふつうにあたしみたいに”サヤ”でいいじゃな...
  • 乙女心ってやつぁ複雑なのですよ
    969 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 01 22 23 ID +1xm/+WE 965 こういうところがあったのか 感謝 しかし、13スレだけ見れんのは俺だけw? コ「呼び方?」 キ「そういやせんせぇって生徒の名前を気軽に呼び捨ててますよね」 コ「名字だとなんかよそよそしくないか?」 キ「いやぁ、学校の先生ってやつはあんまし生徒を下の名前で呼ばないと思いますよ」 コ「俺が適当すぎるだけか。わかった。気をつけるよ」 キ「……そうっすか?」 コ「いや、そう言ってきたのお前じゃん」 キ「んー、いや、あんま気にせんでください」 コ「なんだよ、お前は」 キ「別に深い意味はないっす」 コ「そうかー?」 キ「もうちょっと機微ってやつをわかってくれたらなぁ……。乙女心ってやつぁ複雑なのですよ」 コ「だってキリノだけ呼び捨てたらばれんじゃん...
  • 7巻P178その後
    847 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/28(金) 02 18 24 ID FlxSgu8P あの後の会話… 短髪子「…キ、キリノって、石田先生と仲良いよねーあはは」 長髪子「そ、そうだよねえ~」 キリノ「よくないよぉ!あたしのエビフライが~うう~」 短髪子「(…この子って。)」 長髪子「(気付いてないの…かな?)」 キリノ「あれ?二人ともどったの?それでさー聞いてよさっきの、コジロー先生ってばさー.......」 短髪子「”コジロー先生”、ねぇ…」 長髪子「よっぽど親しくないと、そんな呼び方しないわよね…」 キリノ「自分の足の裏ぷにぷにのくせにねー..........ね、聞いてる?」 短髪子「聞いてるよー(おノロケトークをね)」 長髪子「…聞かされてるって感じかしらね?」 キリノ「はにゃ?」 短髪子「…まあ、あ...
  • 先鋒、次鋒、中堅、副賞…そして
    129 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/28(月) 16 46 09 ID 4E1gkS3M 20年後の石田家・春 ビニコンマート改めそうざい屋ちば2号店にて キリノ「長男、長女、次女、三女、四女……こりゃ団体戦できるくらい、作りすぎましたねえ」 コジロー「お前が、定期的にすりすりしてくるからだろ……」 キリノ「あ、だって……コジロー先生が部活に戻ってきた日を思い出しちゃって……」 コジロー「ああ、そうだったのか……その呼び方もなつかしいな、キリノ」 キリノ「コジロー先生……」 長男「また、かーちゃんたちがあっちでラブい空気を作ってるぜ」 長女「止めてきなさいよ。あたし、さすがにもう妹も弟もいらないからね」 三女「あたし、それよりいぬが欲しい」 次女「そーいや、中田さんとはどーなったのにーちゃん?」 四女「ききたーい、ききたーい!」 長男「いや、...
  • 「もうやめてほしいな。」
    837 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 12 30 51 ID 1IvlwbSs タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もう大学生だよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もう社会人だよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もう夫婦だよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もうお母さんだよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もう30だよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もうおばあちゃんだよ?」 タマ「タマちゃんはもうやめてほしいな。もう還暦だよ?」 タマ「・・・結局最期まで・・・『タマちゃん』だったね・・・ユージくん」 故ユージ(結局最期まで『ユージくん』だったね、タマちゃん) 838 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 16 53 25 ID Jzeu/...
  • 夏への扉
    今から近い未来。科学は爆烈的な進歩を遂げていた。 ある日、石田虎侍宛に時空管理局からの呼び出し状が届いた。なんでも、過去のコジローの身の回りでちょっとした問題が起こり、それを自分がそこに行って対処しないと今の自分に繋がらない矛盾?が発生するらしい。 時間も取らないみたいだし、仕事帰りにでも管理局に少し寄らないと…。 というわけで何をするのか、完結に内容だけを聞かされたコジローは管理局専用のタイムマシンにてその時代に戻り、ある人物と会ってあることをしなければいけなかった。 ちなみに過去の人間にタイムマシンの存在を知らせることになりかねないので、間違っても自分とだけは会わない様に、とも言われた。。 「到着、と…。ここは…。あの頃の俺んちか、懐かしいなぁ。服も昔のスーツに着替えろって同じの渡されてるんだっけ……。」 いざ着替えて鏡で見てみると当時と同じ格好をしているのに頭の中で描いた、こ...
  • 瞑想と迷妄
    283 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/14(火) 19 03 07 ID J0Z01YiG 寒くなってきたので、胡坐かいてるてんてーの膝の上にちょんとのっかるきりのんきりのん。 310 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/15(水) 08 27 30 ID ox7y73fC おはようきりのん。 283からの電波が。 「なあキリノ」 「んっ、どうしたんすかセンセー」 「どうしたもこうしたもないんだが…」  ――――膝の上の子猫。もといキリノ。  さっきまで正座をし、あれやこれやと考え事を一つにまとめているうちに、こいつはそこにいた。 (なんつうんだ)  あの鎌崎高での一戦以来、自分は主観的に見ても――――考え事をする事が多くなった、気がする。  しかも客観的には、自分で思うよりもっと酷いものらしい。何かと最...
  • とりかえばや物語
    ・前 (背中合わせで稽古してたらぶつかって、入れ替わってしまったコジローとキリノ。一通り騒いだ後) 皆「(呼び方どうしようか…そのままでいっか?)」 キ&コ「「あーいいよいいよ、好きによびなー」」 (教科書を借りに来るサヤ) サ「キリ…じゃなかったコジロー先生!物理の教科書貸してよ!」 コ「おーいいぞ、ってかお前ガッコに置いてないのかよ…」 サ「一応マジメだもんっ、そうだ、ついでだから数学教えてよ、セーンセ?」 コ「数学ニガテだったんだよな…」 サ「もうっ、頼りにならないなぁ~」 (普通に教えるキリノ) 生徒「センセーそこ字ーまちがってますー」 キ「あ、アレ?そうかな?およよ?」 生徒「でも教え方上手になったよねー先生」 キ「そ、そうかなあ…(コジロー先生、どんだけ(笑))」 (生理現象) コ「…う。」 キ「…や。」 コ&キ「「…道場で、しよっか...
  • 名もなき女子生徒の独り言
    私は室江高校一年九組に所属する女子生徒である。名前? 残念ながら名乗るほどのものじゃない。 入学してもう結構経つけれど、これといって友達らしい友達はいない。が、別に気にしてなかった。私にはあまり人様に言えるものではないけど趣味があって、それに没頭できてさえいればいいのだ。 まあ同じ趣味を持つ友人でもいたらそりゃ嬉しいところだけど、生憎とこの年齢でこういった趣味にハマっているということを大っぴらに話す女子というのは少ないだろうし、事実私自身、クラスメートに打ち明けたりはしていない。 ……私の趣味。それはアニメや漫画、特撮といった、一般的に「オタク文化」と呼ばれるものだ。サブカルチャー? そんな専門用語は知っている時点で既にアウトである。 あまり人とは話したがらない性格もあって、私には趣味を共有できる友人というのがいなかった。別にそれに不満を持っていたわけでもないんだけど。 最近になって、実は...
  • そうざい日誌part2
    202 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/19(水) 02 03 11 ID W4SsoVhO そうざい日誌part2  ×月○日  今日は新入部員の東ちゃん(本当はまだだけど時間の問題だよね、ふっふっふ)をお店にごあんない。  君もうちの必殺メンチカツの虜になるといいわ!「まぐろも入ってるから、頭もよくなるよ~」ってこれって過剰宣伝?  たらふく10個も買ってくれたので、転ぶといけないから包装紙二重に包んでお渡しして、と。まいどありぃ!  (追記)  夜、早速その東ちゃんからメールが来た。  ”すいません><、転びはしなかったんですけど、   電柱にぶつかったはずみに落としちゃって、スポーツカーに…   すいません本当にごめんなさい、あたしってば本当にドジで…うう、う。”  こ、今度はジュラルミンケースにでも入れて渡してあげ...
  • 10巻ラフ
    「ところで、さ」  みんなの勉強会がひと段落したところで、キリノが切り出した。 「コジロー先生が、さっき泣きながら道場飛び出しってたのを見たんだけど何かあったの?」 「あ、はい。先輩が来る前に先生に勉強を教えてもらおうと思って……」  タマが、もじもじしながらキリノに説明する。 どうやら、コジローは英語の質問に答えられず、教師としてのプライドを砕かれてヤケになったらしい。 「やれやれ、世話の焼ける人だねえ」 「いいの? キリノ~?」  さっきまで勉強漬けでへとへとになっていたサヤが、ここぞとばかりに口を挟んだ。 「およ? 何が?」 「いや~、別に~」  サヤはニヤニヤしながら腕を組み、キリノを何か言いたそうに見ている。 「なんか、最近少しかっこよかったのにやっぱりコジロー先生ってかんじでしたね」  サトリが何の悪気もなく、ボソッと感想をもらした。すると、すかさずキリノが反論する。 「そんな...
  • 2年前のあたしへ
    「すべて終わったけど、これからだよね…」 「ああ、そうだな。よろしくな。奥さん。うーん、あわんな。よろしく。キリノ。」 そう言いながら、コジロー先生はあたしの頭をくしゃくしゃとなで回した。 あれ?ついつい先生と考えていた。名前の呼び方を考えた方がいいのかな? コジロー…なんか違う。旦那様…もっと違う。あなた…せっ、背中が… やっぱ、せんせーでいいかな?うん。いいや。これでいこう。  そう。ちょうど今あたしたちの結婚式を終えて、一息ついたところなのだ。 「おい。何身体をクネクネさせているんだ?荷物もまとまったし、帰ろうか。」 先生はそう言うと、キャリーバッグを引っぱり出した。あたしも手提げ袋を 持ってついていく。  駐車場について車に乗り込む。 「何かと金が掛かるから、新車というわけにはいかんよなぁ。」 先生はそう言ってエンジンをかける。 「ねー、先生。」 「なんだ?」 「帰る前によりた...
  • いちゃいちゃ四十八手 第1手 手をつなぐ
    夢を見ていた。 少しだけ大人になった自分と、一緒に居る…誰かの夢。 手をつないで、まるで恋人同士。 俯いていて、顔は見られなかったけど、想像はついた。 身長は176cm、血液型はA型で――――学校の先生で。 そぉっと、名前を呼ばれたような気がした所で、目が覚めた。 「ほぁ~~」 ねぼけ眼をこすりながら、もう片方の手を大きく伸ばす。 千葉キリノの、朝は早い。 「…雨かぁ」 朝食のトーストを頬張りながら、窓を見て、ぽつり。 どうしたものか、今朝は朝から調子が違う。 空模様はそのままそれを映したように感じられた。 きっと変な夢を見たせいだ。と思い、少し憂鬱な気分に浸っていると。 「どうしたのねーちゃん?熱でもあんの?」 さすがに家族には分かるのか、弟が心配そうに声を掛けてくる。 「んーん。大丈夫。それより口の横、パンついてるよ」 「えっマジ!?」 おちょくり返してその場をしのぐ。 そうしてやが...
  • 現代竹内文化研究会
    371 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/07/14(月) 20 12 15 ID 3lHXU8IX げんしけんの4巻読んでてふとこんな想像をした 珠「…あれっ」 虎「ようタマ、一人か珍しい」 紀「ユージくんはどうしたの?」 珠「いえ…おじいちゃんの家に遊びに行くとかって…じゃなくて…」 虎「はっはっ、あいつらしいな全く」 紀「あたしたち、ごはん食べに行くとこだけど、一緒に行く?タマちゃん」 珠「い、いえ…買物の途中なので…失礼します…」 紀「そっかあ…じゃあね、また」 虎「気ぃつけろよー」 珠「(うぅーん…)」 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 珠「―――っていう事があってね」 勇「う~ん、気のせいじゃない?まあ、あれだけ仲が良ければ…」 聡「でも最近、ほんとに…」 都「ダンく~ん♪」 段「ミヤミヤぁ~」 ...
  • 桑原鞘子の暴走
    ある日の放課後。 掃除当番だったサヤはキリノに遅れて剣道場に赴いた。 入口から中が覗ける位置に差し掛かったあたりで、 何やら深刻そうな表情で話すキリノとコジローが視界に入る。 とっさに扉の陰に隠れてるサヤ。 キリノの気持ちを知る友人としては何があったか気になるものの 二人の問題に首を突っ込むべきじゃないか。 と、思い直しその場を立ち去ろうとした。…のだが。 「…まだ、来ないんです」 「そうか…しかし困ったな…」 ---『はいぃ!?』 「もう2週間経つんですけど…」 「最悪の場合も考えた方が良さそうだな」 ---『な、なんですとぉー!?』 「ごめんなさい先生…あたしのせいだ…」 涙目になるキリノ。 「いや、ちゃんと確認してなかった俺も悪いんだ」 対するコジローも困り果てた顔で頭をかく。 「どうしよう先生…もし…」 「そりゃあ…もう一度おろしに行くしかないかな…はは。」 ---ぶち...
  • 素振りともみもみ
    (失くなった…よねえ?) (まあ、たしかに…) (そ、そういえば、そんな気も…) ―――――誰が言い出した事だか、知らないが。 ”そのこと”について、いつの間にか。そこにいる部員の誰もが見解を一致させていた。……確かに、最近見ていない。 しかし続けざまに、大元でそういう話の流れを作り出した首謀者であるサヤは述べる。 「だけどさ、あそこは無闇に突っつかない方がいいよ…ね?」 親友の為にも。 ならば初めからそういう話をしなければ良いのでは、と思ったサトリは、しかし口を噤んだ。 このようなウワサ話とて見方を変えれば、いわば部活動の華。醍醐味だとさえ言える。 それ故、ただでさえ入部も遅く、遠慮がちな性格のサトリには意見を差し挟むのにも些か、ハードルが高い。 「…なら、初めからそんな話振らないで下さいよ」 そんなサトリの気持ちをミヤが一句違わず代弁すると。 ウンウン、と頷くサトリを横目に、...
  • 岩キリ(堀でない方の)
    672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/11/16(金) 17 14 56 ID L9jvsCaf 岩佐「うぃ~す」 梨乃「岩佐君!!どうしたの突然!!??」 岩佐「おい、俺だって一応部員だぞ。部活に顔出したっていいだろ」 梨乃「そりゃめずらしい。外山君は?」 岩佐「あんなサド知るかよっ!!俺まで殴りやがって!!    あんな奴友達じゃねぇ!!死んじまえ!!」 梨乃「ありゃりゃ、喧嘩したんだね」 岩佐「一方的に殴られただけだ。・・・・・・・・    あいつのせいで失いかけた俺の青春・・・    この部活で取り戻すぜ!!!やろうぜ梨乃!!目指すは全国だ!!!!」 梨乃「(ジ~ン)岩佐君・・・うん!頑張ろう!!    私も部長として出来るかぎりの事を頑張るよ!!!」 岩佐「おっしゃー!!目指せ全国!!!」 梨乃「おー!!!!」 何...
  • バンブーブレード2 第1話 おやじとおふくろと
    バンブーブレード2 第1話 おやじとおふくろと 「はい、はい。わかりました。石橋先輩。じゃあ、また今夜」 ボサボサ髪の男子が、道場で携帯をいじくりながら話している。 「やあっ! やあっ!」その隣で、一心不乱に素振りを続ける金髪の女の子。 「虎乃。うっさい」携帯をいじくっていた男子が気だるそうに言った。 「道場だよ。コジロー……彼女?」 「まあな」 「石橋先輩と話してたくせに」 「聞いてたのかよ。んじゃ、帰るわ」 「ちょっと! 相手してってよ!」 ぶんぶんぶんーっと手ぬぐいを振り回しながら彼女が不満を漏らす。 「腹が減って動きたくない。それに、肝心の2年がおまえだけじゃなあ……」 確かに、そこは広い剣道場でありながら、練習している人間も顧問の姿も見当たらない。 「兄妹なんだから、もう少しやる気出してよ。ほら、あれ見てあれ」 彼女が指差した先には、 室江高校剣道部が全国で団体戦優勝を果たし...
  • ブラック吉河先生
    (ふたたび校長室に呼び出されるコジロー…と、何故かキリノ。) コジロー「おっ、俺…いや僕が生徒に手を出してるって噂が流れてるんですか!?」 校長「うん。特にそこの、千葉さんにね」 キリノ「ひえっ?あ、あたしですか?」 ……びっくりしたなぁ、もぉ。 生まれて初めて校長室に呼び出されてみたら、まさかそんな事だったなんて? 誰なんだろうね、そんな噂流してるの…でもあたし、コジロー先生に手、つけられちゃってるんだ。えへへー。 校長「それでね石田先生。以前にもお話しました、今年度まで、というお話なのですが…」 コジロー「ちょっ、ちょっと待って下さいよ、身に全く覚えが無いんですが?」 キリノ「あたしだってそうですよ!…大体こんなセクハラ先生のどこにそんな甲斐性が」 校長「…セクハラですか?生憎そちらのお話は伺っておりませんが…」 キリノ「あっ、いや、ええっと、あはは」 コ...
  • 車の中
     ――――もう季節は初夏に入ってるとはいえ…  気がつけば、外は既に暗闇の一色に塗りつぶされていた。  部活が終わってからもう3時間は経つ。そのまま道場でキリノに数学と物理を教わり始めてからも、大体同じ位。  その間自分の理解は進んだかと言うと――かなりの疑問符はつくのだけど。  ……まあ今日はこの辺にしておこう、と思った矢先。意外な声がかかる。 「なんだお前等、まだ居たのかよ?」 「あれ、コジロー先生の方こそ、まだ居たんですか?」 「不良教師なのにめっずらし~」  少し驚いてる様子の、ネギ背負ってきたカモ… もとい、コジロー先生を二人していじり倒す。  勉強しっぱなしで疲れた脳に、丁度いい一服の清涼剤だ。 「不良教師っちゅーな!先生にも残業ってもんがあるんだっつの。大体お前らは何を…」 「こんな時間まで、生徒から没収したゲームでもしてたんすか?」 ...
  • こん・よく
    「ふう、確かこの旅館でいいはずだが」 「とりあえず、入ってみましょーよ」  高校剣道の一大イベント・昇竜旗大会に参加するため、 室江高剣道部のメンバーは九州を訪れていた。 「すいませーん。予約していた室江高剣道部の者ですが」 「はい、お待ちしておりました。こちらにどうぞ」 「よーし、じゃあ。大会は明日だから今日は各自部屋で体調を整えておけよ」  部屋に案内されながら、コジローが生徒たちに呼びかける。 「先生。おみやげ買いに行ってもいい?」  サヤが観光ガイド片手にコジローに話しかける」 「そうだな……すいません、夕飯って何時ですか?」 「7:00の予定ですが、前後30分ならお時間を調整できますよ」  女将が笑いながら、答える。 「よし、んじゃ7:00までに旅館に戻るなら許可するぞ」 「いよし! キリノ、いこ!」 「うん、センセーはお土産買いに行かないの?」 「俺は帰りでいいや。部屋でゴロゴ...
  • 石橋先輩と吉河先生
    屋台にて。 「こんばんは」 石橋が顔をのぞかせると先客、いや待ち合わせ相手がいた。 「こんばんは」 「合宿以来でしたか」 「そうですね」 そう言って微笑むのは吉河教諭だった。 「それで、話ってのは」 屋台の主人に酒とつまみを適当にみつくろってもらい、石橋が吉河教諭から2人分くらい空けて座る。他意はない。 「石田先生のことです」 石橋が出された酒を一口つけ、吉河教諭の方に向き直る。 「……あいつ、やっぱり辞めちまったんですか」 「はい」 吉河教諭がきゅっと膝の上の手を握り締める。 「石田先生は教育者として立派だと思います」 辞職のおかげもあったのか、問題の2人も新しい部活に入ることができた。決して生徒だけのせいにはしなかったのだ。 「それでも、残された人達のことをもっと考えてほしかった」 石田先生が辞めたことを告げてからの彼女は見ていて痛々しかった。剣道部の苦楽をずっと共にして、これからだ...
  • 歴史上のカップルと賢者の贈り物
    567 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 13 38 20 ID +KQbc713 キリノのモデルは性格的に豊臣秀吉の正室・おねの方っぽい 568 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 13 44 23 ID 9AvCVIFf それは子宝に恵まれないという事かね。 569 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 13 44 41 ID agFU2LFN つうことはコジローとサヤの間の息子が 室江高校を滅ぼすわけか。 570 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/26(月) 13 55 05 ID iiIIt6b+ 歴史上の人物だと 龍⇔虎、千葉つながりで龍馬とさな子だと完璧なんだが ...
  • 真の策士
    「こんの…バカ息子が!オラ、頭下げねえか!」 「いててて、なんなんだよ親父…」 ―――いやマジで痛い。額から血ィ出てるだろこれ。 親父は物凄いテンションの高さで俺の後頭部を鷲掴みにし、石畳に押し付けている。 とは言え…突然押し掛けられてこんな事を始められても、とどうやら困惑顔のあちらの夫妻。 そう……ここはキリノんちのお店「惣菜ちば」の――その店先。 「本当に申し訳ねえ、千葉さん…キリノちゃんを、お宅の愛娘を……このバカッタレが…!」 「俺にゃ、なんで親父が出てくるのかがわかんねえよ…」 「るっせえ!大体てめえってこの唐変木は……教え子だけにゃあ手を出すなと、あれほど!あれほど!」 「まあ、虎侍にそんな甲斐性があるとは思わなかったけどねえ、オホホ……初めまして千葉さん?え~と、虎侍の母でございます」 抜け目無いお袋のフォローに、はあ、とやはり仕事着のまま困った顔を浮かべているキリノの...
  • ”その後”の”その後”?
    蝉しぐれが響き渡り、日光は容赦なく照り付ける。 長かった玉竜旗大会も終わり、いよいよ本格的に夏休み。 教師は何だかんだと会議や研修に忙しく、生徒は羽を伸ばしすぎ、更にその仕事量を増加させる。 そういう季節。 とりあえず当面の目標を達成してしまった室江高剣道部は 生徒の(主にサヤの)強い要望もあって7月残りを全休という事にし、解散した。 勉強もしろよ、とは解散前の顧問の言葉であるが、ほぼ全員の耳にその言葉は届いていなかった。 浮かれ気分、というものだろうか。 特に部長であるキリノのそれは尋常ではなかった。 それもそのはず。表彰台にこそ届きはしなかったものの。 今大会の優勝高であり、一回戦で昨年の優勝校である蔦山高を圧倒した 桃竜学院相手に大接戦を繰り広げ、あわや、という所まで行ったのだ。 無名であった室江高校の名声は、そしてその立役者の大将・川添珠姫の雷名は全国中に轟いた。 キリノは鼻が...
  • QとA
    「Q」 ―――あなたにとって、川添珠姫とはどんな生徒ですか? 「…うちの部のエースだな。小さい身体で滅法強くて、ああ見えて責任感も強い。頼もしい奴だよ。  ただまだ少し世間知らずで、その為か私生活では自分に自信が無いんじゃないかと思える所もある。  まあ、これからの課題だな」 ―――あなたにとって、宮崎都とはどんな生徒ですか? 「そうだな…最近はそうでもないんだが、最初の頃はキャラを作ってて余り心を開いて貰えなかったかな。  でも今はタマやサトリの面倒をよく見てくれる、部員の中でのお姉さん、だな。  剣道の腕は……だいぶサマにはなって来たとはいえ、まだまだ初心者か…  でも思いっきりのよさでまだまだ伸びそうだ……そんなところか」 ―――あなたにとって、東聡莉とはどんな生徒ですか? 「初めは…一番最後に部に入って馴染めるのかと少し不安もあったが、心配いらなかったみたいだな。  ...
  • 最愛の娘・珠姫へ
    827 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/08(土) 06 02 55 ID zaaVgVMh お母さんは短い生涯だったけど、愛する夫がいて、娘がいて、将来の婿さんがいて、幸せだったと胸を張って言えます。 悔いがないかと言われればそれは嘘です。珠姫と一緒にしたかったこと、教えたかったこと、両手では数え切れません。 でもね珠姫、私は不安ではないの。 珠姫は一人じゃないから。お父さんがいて、ユージくんがいて、そして私が知らない珠姫の友達も貴方の側にきっと居るでしょう。 貴方は覚えてますか?お母さんが貴方の前で竹刀を振ったコトを。 剣の基本は中段の構え。これは水の位と呼ばれます。 澄んだ水のように貴方の心があるなら、きっと珠姫の周りに居る人達が珠姫を助け、育ててくれるでしょう。 そして上段の構え。私が得意とした構えです。これは火の位。 いずれ珠姫は珠姫だけの道...
  • 半年の間に。
    ――――ハァハァ、ハァ。 (いない…… どこにも……) 全力で走った。探した。 心臓の音が、近くに居る人にも聞こえそうなくらいに膨らんでいるのが、わかる。 おトイレ?…もう探したよ。会場の外?まさかそんな。何をしに?いやいやそれよりも。 (………どうして?) 三ヶ月前の出来事がよぎる。 今まで、あの人のする事は、全部わかった。 だから、あたしはいつもあの人の行動に理由なんか求めなかった。 それが崩れたのが、あの渡り廊下でのこと。 初めて……初めて、あの人のやろうとしてる事が分からなくなった。 だからつい、生の気持ちをぶつけちゃった……筈だった。 助けてくれなかったから?何もしてくれなかったから?ううん、たぶん、違う。 あの人が、何かをもう勝手に決めてしまったみたいな顔をしていて…… それをいつもみたいに話してくれなかったのが、不安だったから。 そして、それがあたしにとってすごくイ...
  • サヤとサトリの夢冒険
    皆さんこんにちわ。キリノは私の嫁!サヤです。今私はさとりんとコジロー先生のアパート前にきています。 昨夜キリノから『ごめんサヤ~、今コジロー先生の部屋にいるんだけど服が濡れちゃって帰れなくなっちゃってさー』って電話が来たんですよ。 あのロリコン今度こそササクレにしてくれる!って思ってたらどうやら水撒いてた大家さんに食らわされたらしいです。びしょ濡れのキリノ・・・ハァハァ。 んで、家に電話すんのもかっこ悪いってんでお鉢が回ってきたと。嫁のピンチに駆けつけないでなにが旦那か!今日は四時に起きて、前着てた服をまとめ、さとりんを捕まえてやってきましたー! でもキリノ変に息荒かったなー。よく聞き取れなかったけど『ちょっ・・、せんせっ・・・!聞こ・・ちゃ・・よぉ』ってゲームでもしてたのかね?いつの間にか型用の木刀持ってきてたけど汚れたらいやだなぁ・・・台所に代用品があったらそっちつかおー...
  • お鼻が長いのは?side:コジロー
    ――――チチチ、チュン、チュン。 窓の外でスズメがようやく朝を告げ始める。が…残念。今日の準備はとうに完了済だ。 がちゃり、とドアを開けると…日の出前の薄暗さのせいか、やけに肌寒さを感じる。 (さすがに…ちょいと早すぎたか。) 駅のホームで電車を待つ携帯の時刻は、もう少しで5時になろうかと言うところ。 半年前のゴタゴタで愛車を手放した為に、通勤に時間はかかるようになったが… 始発でロングシートに広々と座れるというのは、少しは特権意識を感じなくもない。 電車の中からボーっと外を眺めていると、流れる景色の中に遠目に映る、市民体育館。 (村越杯、か……何をキリノに対抗心燃やしてたんだろうな、俺は) あの日、キリノに競り負けて以来リベンジに燃え、どんどんと早起きを目指し――― 丑三つ時にも平気で叩き起こされるカニ漁船での荒仕事を終えた今の自分の体は、 いまや3時4時にも目が覚めるのがふつう...
  • 覚醒レシピ
    ”*1,007-” 何かの端数、ではない。 コジローの預金通帳、その現在高―― つまりは、彼の持ち得る資産、そのほぼ全てである。 今月の給料日まで、残り10日。 (……さて、どうしたもんか、石田虎侍。) ―――しゃんとしなくては。 取り敢えずは、そう決めた。 それが彼の目指す「大人の強さ」その第一歩…のはず、だった。 だが、現実に目を向ければ、問題は堆く積まれた山のように屹然とそこにある。 家計簿をつける取っ掛かりになればと思い、レシートは残し、週末には通帳記入をするようにもした。しかし―― (これはビールの特売日、これもビールの特売、こっちはビデオの延滞…って、おい。) まとめて記帳された実に76件ものカード取引件数、その日付と引き落とし金額は… 己の金遣いの荒さ、ムダさを如実に物語っていた。 (……とりあえず、酒は控える、として…問題は食い物だな…) ちら、とキッチンを見...
  • ダメ男とさせ子
    「終わった…な。俺の剣道」 書を認め終えた一人の部屋にぽつり、空しい言葉が響く。 横になった視線の先にあるのは、壁にもたれ掛かるようにして立つ2本の竹刀。 一本はよく見るとささくれ立ち、もう一本は細かなヒビが無数に入っている。 それはそのまま剣道部の、「強さの要」と「心の要」の今を表しているかの様だ。 (……どっちにしたって、もう、全部、終わっちまった。) 珠姫は敗れ、紀梨乃もまた、自分を見放したに違いない。 もはや自分があの部の顧問である意味も、いや教師である意味すらない。――その資格も、もうすぐ、失われる。 こんこんこん。 そんな精神状態のドン底で気付かなかったが、さっきから外でドアを叩く音が聞こえる。 こんな時間に郵便か?勧誘か?いずれにせよ、もう今日は誰のどんな用事も、とりあう気さえ起こらない。 居留守を決め込もうと、電灯のヒモに手をかけたその時。 ノ...
  • ヤンデレタマ日記・入学編
    162 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/02(水) 06 53 48 ID lJRmZZJY 突発的ヤンデレタマ日記・入学編 某月某日、ユージくんと同じ高校に合格することに成功。別に周囲から見ればどうということはないというか予想の範疇だったんだろうけど、ちょっと嬉しい。 それに併せて、二人で一緒に自転車を購入。これもただの買い物だったわけだけど、なんか嬉しい。 クラスは一緒になれなかったけれど、特にユージくんに言い寄るような女子の姿はなく、親しくなったのは珍妙な頭身をした謎の男子だけ。かなり嬉しい。 調子に乗って、二人で下校している最中に呼び捨てにして欲しいとさりげなく頼んでみる。 容赦なくスルーされる。 幸せというのは難しいと悟る。 ……なに書いてんだ俺
  • 好きな人って、いるのかな?
    879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/30(日) 00 53 06 ID p1wW6C7D 授業が終わり、タマキは部活に行こうとしていた。 そのとき── 「川添さん、ちょっといいかな・・・」 「はい?」 (なんだろう・・・。) クラスの女子に呼び止められた。 「い、いきなりごめんね。 ちょっと聞きたいことがあって」 「? 何ですか?」 「えっと、単刀直入に言うね・・・! その・・・中田くんって・・・ 好きな人とかいるのかなぁ!?」 「ユユユユージくん・・・ですか?」 「こんな事聞けるの、川添さんしかいなくて。。 ほら、川添さん中田くんと仲いいし・・・!」 予想外な質問に、タマキは驚いていた。 "勇次の好きな人" だってそんなこと、考えた事もなかったから。 ありがち展開でスマン ユージの事好きな子が出てくれば、タ...
  • キリノとレンタルビデオ屋さん2
    風がそよぎ、夕涼みに丁度いい空気が道場に流れ込む。 稽古と掃除が終わり、帰路に就くまでのそんなまどろみの時間。 たっぷりとその心地好さを楽しんだキリノとサヤがそろそろ帰ろうか、とすると、興味深いやり取りが耳に届く。 「ユージくん、じゃあ…」 「うん、行こーか、タマちゃん」 別に普段通りのやり取りには聞こえるのだが、 「帰る」ではなく「行く」と言うのが、何か引っ掛かる。 加えていつもと少しだけ違う(主にタマの方の)その雰囲気。 おせっかいな老婆心だとわかっていながら、念を押してあげずにはいられない。 「おりょ、お二人さんこれからデートかい?」 「…いいねえいいねえ、秘密の下校デートってやつ?青春だねえ」 「いえ、違いますよ。タマちゃんがDVD借りに行くんで、俺も行こうかと」 その質問という形のやっかみであり、後押しに。 ユージがさすが、...
  • ユージ王
    286 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/25(木) 00 30 10 ID 6GP24Uwi 随分前にあったドラゴンボールをパロってるに触発されて書いてみた 反省はしているが後悔はしていない 元ネタは…わかるかな?     ユージ「覚悟しやがれ!このフラグ共!」 ユージ「速攻魔法発動!ユージクオリティ!!」 フラグ s「ユージクオリティ!?」 ユージ「極度に鈍感な事により発動!このクオリティは様々なフラグに遭遇し、そしてその分そのフラグをへし折るクオリティだ!」   ユージ「まず一本目!タマちゃんの呼び捨てフラグ破壊!」(バキッ) フラグ1「グァー!」 ユージ「二本目!部員皆で街に出るも俺だけ参加しない!」(ベキッ) フラグ2「ギャー!」 ユージ「三本目!タマちゃんに悩みを相談されるも爆笑で済ます!」(ボキッ) フラグ3「グギャー!」 ユージ「四本目!...
  • 人にやさしく
     紆余曲折しまくって珠姫と勇次は恋人同士になったが、付き合い出したというのにデートの一つもしていないのだ。  それには理由があり、珠姫が休日に遊びに行こうとしても勇次が用事があるといって断り続けているのだ。  そんな感じが続いて早一ヶ月、幸いにも道場は二人っきりだったので珠姫は勇次に事の真偽を尋ねた。 「ねぇユージくん、あたしたちってその、こ、恋人同士だよね?」 「うん、そうだよ。急にどうしたのタマちゃん?」 「じゃあどうしてお休みの日はいつも用事があるの? あたしと遊びに行くのがイヤなの?」  真剣な珠姫の問いかけに勇次は困ったように指で頬をかいた。  しかし意を決した勇次は、休みの日の件についての真実を話す決意をした。  恥ずかしがりながらも勇次は珠姫の目をジッと見据えて、珠姫に話し出した。 「実は俺、成明高校に行って林先生に稽古つけてもらってるんだ」 「どうして?」 「……強く...
  • 「変わっていくもの」と「変わらないもの」
    「遅くなってごめんね」 突然呼び出されて、 突然謝られて。 そして、何のことだかわからなくて、 そして、―――――。 仕事を終え帰る人で適度に混雑した夜の電車を降り、改札を抜ける。 制服じゃなくてスーツを着込み、 自転車ではなくて、徒歩で職場に通うことに時間の移り変わりを感じる。 家までは歩いて15分。 自転車に乗っていたあの頃であれば2分の道のり。 そんな差が私に物想いふける時間を与える。 大学を卒業してはや二年。 学生だったあの頃のように、竹刀を振ることだけができる生活ではなくて、 デスクワークをこなす傍らで、練習に励む日々。 自分は変わりたくなんてなくても、 私を取り巻く環境がそれを許さなくて流される毎日。 ――いつから私はこうなってしまったんだろう? アニメのヒーローに憧れていた自分。 自分自身の正義で行動出来ていた、あのころの強い自分。 その全てが...
  • コジローと千葉家の人びと
    864 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/12(火) 20 55 11 ID +0YPX30i 一方の千葉家訪問 コジロー「えーあの、この度はお嬢さんを、その…」 ママン「オホホ何を緊張しておられるのかしら、いつぞやは家であんな事までしておいて、ねえあなた?」 パパン「はっはっは、そうだなあ。責任はちゃんと取ってもらわないと。はっはっは」 たっくん「俺の兄ちゃんになるんだから、しゃんとしなよ先生!」 いもーと「せきにん~」 コジロー「いや、ははは…あの…」 コジロー「(キリノ…頼む!)」 キリノ「…も~お父さんもお母さんもみんな喋り過ぎ!先生のお話聞きなさいっ!」 家族『は~い』 たぶんこんな。 ”あんな事”
  • 風雲!川添城
     練習試合の帰り道。駅に向かう途中の小道でコジローは占い師に呼び止められた。  丸く曲がった背に、頭まですっぽりと覆っている紫色のフード。男か女かもよくわからない。  そして、台座の上に置いてある石には「当たるも八卦、当たらなくても儲け」と 微妙に改変された怪しげな成句が刻まれている。  さらに、その上には水晶球とタロット、振り子に風水盤と 一通りの占い道具がそろえられているところが、かえってうさんくささをかもし出している。 「いや、俺お金ないんで……」  コジローが断って歩き出そうとすると、今度は「そこのどんぐり!」と ダンに矛先を変えて呼び止める。 「ダン、相手にするな!」とコジローがジェスチャーするが、 「ええ~、面白そうじゃないですか~。おじさま、あたしとダンくんの相性を占ってくださらない?」  と、猫をかぶっているミヤミヤが余計なことを吹き込む。 「あいにく、ワシは前世しかわから...
  • 一緒に。
    854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/03/29(土) 11 00 57 ID x5M/ulCC みんなが色々書いてるから俺もー ユージ「タマちゃん、大学生に一緒になろうよ」 タマ「うん」 タマ「でも、お父さん良いっ言ってくるかなあ」 ユージ「じゃあ、俺も一緒にお願いしてあげるよ」 家に帰ったタマちゃんはユージ君と一緒にお父さんにお願い タマ「ユージ君と一緒になろうって話をしててね・・・」 タマ父「!」 タマちゃん以降、大学の事を色々と説明するもタマ父の耳には入らず・・・。 タマ&ユージ「お父さん、お願いします」 相談後、タマ父がユージの親に相談 ユージ親「タマちゃんと一緒になるってのは本気なのか?」 ユージ「うん」 何故か双方の親に呼ばれたユージ君とタマちゃんの目の前に 婚姻届が・・・ ユージ&タマ「・・・あれ??」 んで、成り行きで...
  • ふたつの手とひとつの手袋
    「最近急に寒くなりやがったなぁ…」 朝練で道場を使う為、生徒達より一足先についたコジローはここ数日の急激な冷え込みに手を摺り合わせていた。 「おはよっす、せーんせっ」 「おぉ、キリノ。 …?お前なかなかあったかそうな手袋してるじゃねーか、ちと貸してくれよ。」 次にやってきたのはキリノ。 しかしその手にはいつもと違いパンダ柄の、…可愛いかどうかは微妙だが暖かそうなモフモフの手袋がついていた。 「え……えぇっ、でもでもそしたら私が寒いから…んーっ、んと、そだ、一つだけ貸してあげます。はいっ」 「おいおい、けど一つだけじゃ……」 「ほら、こうして残った方の手を繋げば二人ともあったかいっすよ。ねっ」 「む……っ」(ねっ…て) 「あーーっ、先生とキリノが朝の道場で手ぇ繋いでるぅぅぅ!!」 声に気づいて振り向くとそこにはサヤが立っていた。 「な、な~に言ってんだサヤ~?」 その瞬間パッと手を離してしま...
  • 花言葉とバースデイ
    ――どんな人間にも、1年に1度。 等しく必ず訪れる特別な記念日という日がある。 もっとも大抵の場合、それが「特別」であるのは精々20回目くらいまでで、それ以降は ただ記入の上の数字に1を加えるだけの味気ないイベントに成り下がるのだが。 さてまぁ、それはさておき期末テストを前日に控えたここ、千葉家でも。 ご多分に漏れず16回目のそれを祝うパーティが、賑々しく行われようとしていた。 「ハッピーバースデイキリノ!」 きれいな和音で同時に声を上げたのはキリノの友達の、髪の短い子と長い子、そしてサヤの3人。 照れくさそうに頭をかく今日の中心人物のキリノに3人が一斉に口を開く。 「いやーしかし相変わらずキリノの部屋は悪趣味だねえ」 「しかも、変なモノが前より増えてない?」 「これなんかこないだ買った奴でしょ、あのかわいいもの屋さんで」 言外にあんた絶対彼氏なんか居ないよね、とでも 言い含められ...
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