アイススクウェア軍直轄の空手道クラブのメンバーとの100人組み手で圧勝し、アイススクウェア軍に傭兵として一時入隊することとなった島田真北
アイススクウェア時間2300にブラックアイヌ団はモナーオカを血に染めようとしている。
残りは7時間、しかし真北がアイススクウェア軍に合流するには時間がかかる!
「でもブラックアイヌ団は今晩23時にモナーオカを攻撃するという様子らしいです」
真北はこう言うと、空手道クラブの理事長は言う
「なるべく早く合流できるようにする。だから急いで行ってくれ」
するとコーチも
「もうすぐ練習も終わりだから、みんなでトラックに乗って基地まで案内しましょう」と言った。
真北はペニーに言う
「奥さん、申し訳ありませんが、僕は征かなければならないのです」
しかしペニーは唐突に真北が決戦に赴くことになると、涙を流した。
「島田さん、がんばって・・・」
「必ず帰ってくるよ、できれば明日の朝に」
「さあ、島田、征くぞ」兵士であるコーチや部員も言うと、真北は軍のトラックに乗り込み、急いで基地へと向かった。
そしてトラックはまもなく発車し、真北は窓からペニーを見つめ、しばらくの別れを告げる。
1730 アイススクウェア陸軍モナーオカ基地
ようやく空手道クラブに所属している兵士と真北を乗せたトラックが基地に到着した。
するとそこにはモナーオカ基地に駐留する連隊長の姿がいた。どうやら彼らの連隊は国内外から集った傭兵専門である。
「連隊長、日本より強力な男を連れて参りました。」空手道クラブのコーチである将校が告げる。
「どういう者か」連隊長は訊く
「数ヶ月前まで日本の自衛隊にいた島田真北という者です。」と、将校が言う。
「初めまして、島田真北と申します」真北も自己紹介をする。
「ふむふむ、なるほど、作戦開始まで残り4時間はある。わずかな時間しかないが、バルデスよ、案内してくれ」
あの空手道クラブのコーチである将校の名はジョニー・バルデスという。
「はい、わかりました」バルデスは答える。
すると真北はバルデスに連れられ、基地の案内と戦い方の基本を教わった。
2000、真北は他の傭兵たちと食事をとっている。
「日本から来たんだって?」他の傭兵が真北に話しかける。
「はい、」と真北は答える。
「へぇ、空手がうまいわけか」どうやらこの傭兵も空手道クラブのメンバーらしい。
2200,そろそろブラックアイヌ団が出てくる頃だ。
連隊にいる兵士全員が整列し、それぞれモナーオカの市街地に向かうべく、トラックに乗り込むという。モナーオカに攻めようとするブラックアイヌ団を迎え撃つようだ
そして10分ほどで点呼が終わり、いよいよ乗り込み。真北は渡された装備をとっくに使いこなしたという。
2240,連隊はモナーオカに到着。ここで待機してブラックアイヌ団を待ち受ける。
一方その頃ブラックアイヌ団は、アンダーソンが団員たちに最後のスピーチを流していた。
「では、行ってこい」アンダーソンがスピーチを締めくくると、団員達は「サー!イエッサー!」と一斉に叫び、そのまま走って軍用車に乗り込みモナーオカへ移動した。
2300,ついにブラックアイヌ団がモナーオカに来る頃だ。
真北の配属された連隊では
「早くブラックアイヌ団の連中は来ないのか」真北はそうつぶやくと
バンッ!バンッ! 市街地で銃声が鳴り響いた。すると市民が逃げてきた。
「きゃーっ!ブラックアイヌ団だ!逃げろ!」市民はそう叫びながら逃げていく。
「来たな」バルデスは突撃の合図を出すと、兵士達は一斉に行動を開始した。二手に分かれてブラックアイヌ団と戦うらしい。
すると真北たちの前にはブラックアイヌ団の団員が50人ほど現れた。
「喰らえ!」ブラックアイヌ団団員は手榴弾を放り投げた。
「危ない!」真北はあわててダイビングキャッチし、投げ返した。
バコォーーーン!! 手榴弾は炸裂し、団員50人は全員負傷。中には命を落とす者もいたので、真北は手を合わせて念仏を唱え、他のアイススクウェアの傭兵も軽く供養をした。
するとバルデスはもう一方のグループが劣勢であることを真北のいるグループに伝えた。
「こんな敵、俺含めて10人で何とかなる、あとは向こうの方に行ってくれ」真北は言うと
「無茶言うな」と他の兵士が真北を止める
「ならば」真北は空手で次から次へと出てくるブラックアイヌ団員を屈服させていく。すると他の兵士達も真北の強さを認めるようになり
「よし、一応念のために俺たちも手伝う」10人を除く全員がもう一つのグループに移動した。
果たして、戦の行方は
続く
最終更新:2008年12月15日 22:12