ついにブラックアイヌ団の本部へと入り込んだ島田真北。アンダーソンの居る司令長室は近い。しかし真北は司令長室の扉をなかなか見つけ出せずにいる。
「どこや・・・・ここか」
ようやく真北は司令長室の扉を見つけた。とりあえず真北は入るまでは普通の団員と見せかけるべく、コンコンと扉をノックし「失礼します」と言う。
すると扉の向こうからアンダーソンが「入れ」と言うと、真北は扉を開け、すぐさまアンダーソンに襲いかかった。
「くそっ!何者だ!」
アンダーソンはあわてて身をかわす。
「やい!諸悪の根源アンダーソン!貴様をこらしめにきた!」
真北は用件を付ける。しかしアンダーソンは
「くそっ、なぜわかった、このブラックアイヌ団本部とこの司令長室の在処が」
アンダーソンは驚きつつ真北に訊く
「それはたまたまだ」
「そうか、なら仕方がない。しかし、貴様の血を見せてもらうぞ」
アンダーソンは日本に長年居たので日本語が流ちょうである。
「それはどうかな」
というと、真北はいきなり小銃でアンダーソンの被っていた帽子を脱がし、頭を殴る。
バコッ、バコッ!
「いてぇっ!」
アンダーソンは腹が立った。いきなり自分のコンプレックスである禿頭を殴られたのである。
「おおっ、頭が噴火しそうだぞ」
「おのれーっ!よくもーっ!」
アンダーソンは心底怒り狂い、真北に殴りかかる。
バコッ!
「ぐわぁっ!」
バコッ! さらにアンダーソンは真北をける。
「ぐわぁっ!」
「どうした!よく見たら貴様はジャップか、雑魚め」
「なにが雑魚だ」
すると真北は体勢を立て直し、アンダーソンを背負い投げ!
ドカッ!
さらに真北はアンダーソンを抱え、飛行機投げ!
ドカッ!
「くそったれ!」
するとアンダーソンも反撃に出る。まずは真北のほおに右ストレート。
バコッ!
体勢を崩した真北の胸ぐらを掴み上げ、アンダーソンは殴り続ける。
ボカスカボカスカボカスカボカスカッ!
「くそっ!・・・ああっ・・・・」
「血祭りだーっ!!」
そしてアンダーソンは真北の股間を蹴るが、真北はギリギリ左足でガードした。
「さて、俺のターンが来たな」
あれだけ殴られても軽妙なダメージしか喰らってない様子。すると真北は得意の空手技でアンダーソンを追い詰める。
バコッバコッバコッ!
若い真北に対して、とっくに五十路のアンダーソンは息切れしそうな状態である。
「ここまで追い詰めるとは、ジャップにしてはさすがだ。だが、こうなったらもう後戻りはできんぞ」
するとアンダーソンはリモコンのようなものをスーツのポケットの中から取りだし、スイッチを押した。
「さあ、見るがいい!我がブラックアイヌ団の超兵器を!」
「超兵器だと!?」
すると本部は揺れだし、天井が崩れ、二人はあわてて屋外に逃げ出す。
「ふふふ、さてこの超兵器であのジャップをボッコボコにしてやるわい」
真北、アンダーソンの二人は屋外へと出た。するとそこには謎の巨大兵器が現れていた。
「まさか、あれが」
真北は巨大兵器を見つめる。どうやらアンダーソンがいう超兵器というものらしい。
「どうだ!これがブラックアイヌ団がアイススクウェアに移転してからずっと作り上げてきた超兵器、アイナー01だ!身長20メートルの巨大二足歩行ロボットで、戦闘力はイージス艦3隻分はあるのだぞ」
「汚ねぇな、こんな卑怯な兵器作りやがって」
するとアンダーソンはアイナー01に乗り込もうとすると
「あんなもの動く前に壊してしまえば」
真北はアイナー01が動くのを防ぐべく、アンダーソンを捕らえようとする。
「無駄だ」
ダダダダダダッ!
アンダーソンが真北に言うと、アイナー01から機銃が発射された。
「くそっ!」
真北はあわててかわす。
「さあ!あのジャップを叩きのめせ!」
アイナー01は飛行を開始。
果たして、アイナー01の威力とは!?
続く
最終更新:2008年12月17日 20:29