ブラックアイヌ団の超兵器・アイナー01との地上戦となった島田真北。
地上に立つアンダーソンがリモコンで浮遊中のアイナー01に指令を送る
「さて、まずはロケット弾だ!」
するとアイナー01の肩からロケット弾が真北の方に撃ち込まれる
ビュン、ビュン、ビュン、ビュン!
「くそっ!」
20本も連続で撃ち込まれるロケット弾に対して真北はよけるのが精一杯。するとアンダーソンは次の指令を出す。
「よーし!次は50センチ砲だ!」
するとアイナー01の胸から砲身が飛び出し、真北の方に向かって50センチ砲が放たれる!
ドカァーーンッ
真北はよけようとする。が
バコォーンッ!
「ぐわぁっ!」
どうやらあと一歩よけられず、爆風に煽られた。
「いいぞいいぞ!ならば次はもっと凄いのを見せてやろう!」
アイナー01の50センチ砲が装填される。その間真北の動きが鈍っている。さっきの一撃が影響したのか。
「いけっ!クラスター弾!」
「なにっ!?クラスター弾!?」
クラスター弾とは、撃ち込まれた親爆弾が空中で破裂して数十個の子爆弾を落とし、炸裂するものである。
「喰らえ!」アンダーソンがそう叫ぶと、50センチ砲からクラスター弾が撃ち込まれる。
ドカァーーンッ
真北はよけようとする。しかし
パーンッ! 運悪く真北の真上で親爆弾は炸裂。逃げられそうにもない。
バコォーン!バコォーン!バコォーン!
真北は何とかよけようとする。しかし、真北の背中に子爆弾が降り注ぐ。
「やばい!」
真北は耳をふさぎ、しゃがみかけた。その時子爆弾が真北の背中に命中。しかし、子爆弾は炸裂せず。間一髪真北は助かった。
「助かった」
全ての子爆弾が着弾すると同時に、真北は一個の不発弾を手に取る。
「どうか俺の前で炸裂しないでくれ」
と願立つと、アイナー01のほうに遠投。するとアイナー01の左手付近で炸裂。
ドカァーーン!
「よっしゃっ!」
アイナー01の左手は損傷を受け、機能しない状態に。
「くそったれ、よし!もう一発装填しろ!」
アンダーソンは指令を送る。しかし、動かない。
「あれっ、なぜだ」
アイナー01が動かない。すると真北はあざ笑いだした。
「どうだっ!左手程度であんなざまか!」
アンダーソンは腹を立て、真北の方に銃を向けた。
「死ねっ!」
バァーン! アンダーソンは真北に銃を放つ。しかし真北はバック転でかわした。さっきの砲弾で火傷を負ったところからの痛みで、やや苦しそうな様子。というものの
「へっ!どんなもんだっ」
すると真北はアンダーソンからリモコンを奪う。
「こらっ、放せ!何をする!」
アンダーソンは必死にリモコンを守る。しかし、リモコンは真北の手に。
「よし、アイナー01!飛べ!」
真北は指令を送ると、アイナー01は飛行を開始した。ある程度の高度に達すると、今度は急降下の指令を出し、アイナー01をどこか安全な場所に墜落させた。
バコォーーンッ!!
「残念でしたっ!」真北は大喜び。
燃え広がるわアイナー01の残骸。それを見て嘆くアンダーソン。
「くそったれ、くそったれーーーーっ!!」
アンダーソンは完全に怒り狂い、どこかへ逃げ出した。
「やったーっ!俺たちの勝ちだーっ!」
モナーオカ方面からバルデスの連隊がやってくる。
「俺はやった!ブラックアイヌ団に勝ったんだ!」
幸い、ブラックアイヌ団本部を地下に持つ住宅街は無傷だった。団員たちのほとんどは降伏し、捕虜になったという。
気がついたら戦闘開始から6時間、夜戦だった。当然寒くて仕方がなかった。
「はぁ、寒いや、早く朝飯食おうぜ」そこにはバルデスの姿も。
「バルデスさん」真北はバルデスに話しかける。
「やっぱり君は凄いさ。どうかアイススクウェア陸軍の正規兵になってくれ」バルデスは真北に正規兵になることを勧める。
「いいえ、そういうわけにはいきませんよ。僕にはもっとやるべきことがたくさんありますから。」と、真北は断る。
「島田真北は我がアイススクウェアの英雄さ」
と、勝利ににぎわっているうちに、連隊のみんなは基地へと戻っていった。
続く
最終更新:2008年12月17日 21:10