真北の大冒険 > 第21話 熱戦!激戦!白熱バトルロイヤル大会!

母校西大津中学で、相本由香という一人の女子生徒に会った島田真北。
帰りの皇子山駅付近の湖西線ガード下で、二人の少年がにらみあっていた。
真北はそっと二人の様子をのぞく
「まさか喧嘩じゃないよな」
相本もそっとのぞく。
「あっ、あれは純ちゃんよ」
「純ちゃん?さては成田君か、ジュンキーコングか」
どうやら成田純という例の少年と彼の同級生と思われる少年が戦っている。
すると相本は成田に呼びかける
「おーい、純ちゃん」
成田は振り向く。
「あっ、相本さん、って横にいる男の人は?」成田は訊く
「どうも、島田真北です」
「わーっ!島田真北だーっ!ジャイアント東京を倒してブラックアイヌ団をアイススクウェアから駆逐して、今や京阪の駅員でブレイクしまくっているあの島田真北だ」
成田は真北に会えて大喜びの様子。
「どや、俺のような強い男になりたいか」
「はい!」
と、成田と戦っていた少年が出て来て
「ところで彼は誰っすか?」真北は相本に訊く。
「上山鍾馗君、純ちゃんの親友」
「へぇ、でも成田君よりは迫力劣るなぁ」
「どうも初めまして」上山は真北に挨拶をする。
「こちらこそ」真北も返す。

それから帰りの電車に乗る、みんな皇子山から二駅先の南滋賀で下車するらしい。
「ねぇ、島田さん、今度、守山ネズミ王国でバトルロイヤルの大会があるってご存じですか」成田は訊く
「うん、相本さんから聞いたよ」
「よかったら出てくれませんか」
「うん、まだ当日勤務が入るかわかってないが、一応参加するつもりはしているさ」
「よかった、島田さんが出るなら僕達も見に行くよ」上山も言う。

翌日から、真北は勤務の合間を縫ってトレーニングに励んだ。その大会には強豪が出てくる。なによりもあのネズミが・・・・

そして、いよいよ大会当日の日曜日。守山ネズミ王国には大観衆が詰めかけた。今まさに空前のバトロイブーム。
真北は出場受付に並び、書類にサインし、身体検査を受け、出場が認められた。
この大会のルールは、1人につき5つの出場切符が与えられ、出場すると1つ切られる。バトルは常に4人行われ、最後に残れば勝者となり、出場切符が1つと、ファイトマネーが1000円もらえ、次の試合にも優先的に出場できる。3連勝するごとにきっぷが1つ加算されるが、1人がもてる切符は最大5つまで。切符が0になればその時点で登録抹消。その時点で2勝していればD-BR杯というカップ戦に出られ、それに優勝することは名誉である。
「これがバトロイかぁ」
強豪ファイター達が並んでる。中でも目立つのはあのネズミ。そしてスーツ姿の中年男性。
「きゃー!チュチュネズミーっ!こっち向いてーっ!」観客がチュチュネズミに声をかける。チュチュネズミが圧倒的人気の様子。
「やっぱりチュチュネズミって人気あるんだなぁ」
「おーい!島田さーんっ!がんばってーっ!」と声を出したのは、相本だった。
「今現在俺のサポーター、たった3人」3人とは相本、成田、上山のことである。
「島田さん!がんばれ!」どうやら京阪関係者も試合を見に来ているらしい。
「よし、見てろ」
すると放送が鳴る。
「島田真北選手、島田真北選手、まもなく試合が始まります。至急、召集所にお集まり下さい。」
いよいよ、真北のバトロイファイトが幕を開ける。

続く
最終更新:2008年12月18日 21:14
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