真北の大冒険 > 第3話 真北起つ!奴らは俺が始末する!

謎の覆面集団による女性誘拐を目にした真北
その後、不安で一夜を迎えようした。

1900

真北は食卓で康太郎に語りかける
「もし、ブラック団とかいう変な連中が駅や大通りで通り魔を起こしたらどうなるんだろう」
「知らないさ、だが大津は安全じゃなくなることは確かだな。」
「でも、何か未然に防ぐ方法はないのかな」
「探せば見つかるけど、前兆がつかめないと無理に近いよ。ブラック団のアジトを潰して団員を全員殺したとしても・・・」
「そうか、潰せばいいんだな。」
「でもアジトはどこにあるんだ」
「わかるんだ、」
すると真北は大津市の地図を持ち出して康太郎にブラック団のアジトのある位置を指し示した。
「ほら、このあたりだ」
「えっ?スキー場が?」
ブラック団のアジトは大津の北側の村、朽木の山奥にあるという。スキー場の近くの小屋がアジトらしい。
「そこのボスはかなり巨大な人間らしいんだ。俺一度こいつの足跡を見たぞ。」
「巨人、ああ、確かに噂ならあるが」
「うん、確か35センチぐらいはある。」
「こんなにでかいのか」
「そして真冬だというのに上はスリーブレス、下はブルマーのような丈の短いコスチュームで、とても寒そうにしか思えない。」
「そういや、あのボスは筋肉増強剤を使いまくってるようだな」
「うん、やつはドーピングとチートの固まりだな。朽木周辺の山では樹木が相次いで倒されているのが見つかり、しかも中には斧で切り倒されたものではなく、根っこから倒されているものもある。」
「あーあ、よりによって環境破壊までしやがるのか。」

それから話は続いて30分後の1930
「とりあえず、今晩早速行くぞ」真北は康太郎にブラック団掃討を提案する。
「やめとけ、早まるな。」しかし康太郎は止めようとする。
「でも、歳月は待ってくれないんだ。72時間などあっという間だ。だから今晩からでも行かないと間に合わない。まずはアジトを探し出さなければ」
「ああ、でも無理はするな」康太郎はしぶしぶ応じた。
すると真北は箪笥の上から竹の棒を取り出した。片方の先端が尖ってる。どうやら竹槍だ。
「えっ!?竹槍で?」康太郎、本当に大丈夫なのかと思わんばかりの表情。
「ああ、敵の団員は極力傷つけたくないさ。とりあえずあのボスを黙らせて山から引きずり出せばいいさ。」

それからはというと、2100
真北は竹槍とカバンを持って家を出て、オートバイに乗り込み、朽木へと向かった。
「待ってろブラック団!お前らの野望など握りつぶしてやる!」

2300 朽木のとある山小屋
どうやらあの覆面男達とそれらを指導する巨人がいる。ここがブラック団のアジトである。
覆面男の一人が巨人に話しかける。
「ジャイアント東京様、我がブラック団の大津制圧作戦は順調に進んでおります。」
「おお、それはよい」どうやらこの巨人の名前はジャイアント東京、ブラック団のボスらしい。
ブラック団は実に恐ろしい、詐欺や強盗殺人、誘拐で金を集め、それでジャイアント東京の筋肉増強剤や団員達の武器を調達するのである。
「おい、あの女はどうなっているんだ」と、ジャイアント東京は訊く。
「あの女ならまだいやがってるそうです。」と団員は答える。
「ならば黙らせろ!黙らなかったらレイプしたっていいんだぜ」とジャイアント東京は団員に指図した。
「わかりました」

2400 その山小屋から1キロ離れた場所。
そこには真北がいた。
「ブラック団め、必ず始末してやる」

果たして、真北はブラック団を屈服させられるのか・・・

続く
最終更新:2008年11月21日 17:52
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