真北の大冒険 > 第55話 ドレッドノートの危機

フェニックスの本部島に上陸した日本人民軍、早速そこで戦闘が開始された。
そしてその本部では
「なにっ!?日本人民軍が来た!?」アシュナード2世はかなり驚いてる。
「はい、漁船と思われる小型船が20隻ぐらい現れてそこから次から次へと・・・」と、手下の男は述べる。
「なぜ小型船がここまで来るんだよ!あんなものこんな絶海の孤島まで航続できるはずがない!」
「総統、もしやあの大型船から」
「ん?大型船?ああ、あいつか」
「はい、実はあれから出てるのではないでしょうか」
「よし、偵察機を出せ」
「わかりました」

一方ドレッドノートの司令室では
「よし、今のところ順調に作戦が進んでるな」と、電信隊長
「はい、最強の部隊ですから」と、相本
「油断をするな、敵は必ず強力な戦闘員を送り込んでくる、特に島田の話によると敵は拉致少年を鍛えさせて強力な戦闘員に仕立てたらしいぞ」
「そうなんですか」
すると後方支援隊の見張り役から入電が入る。
「敵機襲来!」
「嘘!?もうばれちゃったの?」
敵の偵察機がドレッドノートの真上を通過した様子。
「どうやら偵察機のようです。」と、見張り役は告げる。
「えーっ!?」と、相本は声を上げる
「ああ、もう筒抜けだ・・・」と、電信隊長は頭を抱える。
そしてまもなくフェニックスにドレッドノートの位置情報が知らされた。

一方戦闘中の突撃隊は
「それっ!」
「ぐはぁっ!」
快調に敵を倒し続けていき、あっという間に本部棟目前まで迫っていた。
バババババン!
「ぐわぁっ!」
しかし、敵の機関銃の前で苦しみ始める。
「それっ!」と、真北は手榴弾を敵の機関銃陣地に投げた。
手榴弾は陣地内に入ったが敵に外へと放り投げられてしまった。
「くそっ、時間調整が甘かったか」
真北は再度手榴弾を投擲。今度は見事敵陣で炸裂。
「よし、」
そして、ついに真北は本部棟の玄関の前に到達。だが、真北に戦闘機の音が聞こえた。
「何や?何か変な音が向こうから聞こえるぞ」
「どうせ無駄なあがきだ、ほっておけ」と、中原脩
「よし」と、真北一行は先に進んでいった。
その音の正体、そう、フェニックスのH-55Φである。H-55Φは4機用意され、ドレッドノートへと飛んでいった。

そのドレッドノートにて
「ああっ!また敵機だ!」と、見張り役の兵士が叫ぶ。
「しかもH-55Φだ!」
するとCIWSと艦載砲が動き始めた。H-55Φを迎撃するつもりである。それを動かす火器管制室には30人の後方支援隊員がいて、その中には高城もいた。
「角度よし!」と、高城
「でもさぁ、あんな速い攻撃機を本当に打てるの?」
「やりますよ」と、高城、自信満々の様子。
敵機は刻々と近づいていく、高城は前方の艦載砲の砲身の仰角を調節し、発車準備が整った。
「第1速射砲、発射!」高城はレバーを引く。
バコォーン! 127ミリの艦載砲が火を吐く。すると6キロ先のH-55Φ1機に命中。
「よくやった」と、高城の隣の後方支援隊員
高城はすぐさま次の敵機に照準を合わせて発射。1発外し2発目で命中させる。しかし、残り2機が目の前に迫ってる。
「もうあかん!やられる!」
「まだまだ!」
3機目も1発で仕留め、残りの1機。だがもう100メートルもなかった。そしてその1機から機関砲が放たれた
バババババババン!
「危ない!よけろ!」と、見張り役が急いで待避する。だが、一人が出遅れて弾に当たり、そのまま倒れて海に落ちた。
「まだ機銃掃射しかしてないわ」と、高城は砲塔を反対側に向け、残りの1機を仕留めようとする。
「ああ!また本部島から3機出現!」と、電信隊から入電。ここは艦尾側の第2艦載砲がまかせる。
「てっ!」高城はレバーを引く。すると第1艦載砲が火を吐く。そして4機目を命中させると、高城はまた本部島の方向に砲身を向けた。
「ミサイル用意!」と、ミサイル担当の兵士。彼はミサイル発射のスイッチを押す。
ビューン! ビューン! ビューン! ミサイルは敵機を捕捉し、そのまま飛行。
「お願い!当たって!」高城もその3機を撃つ。
バァーン! バァーン! バァーン! 3機とも命中、いずれも海の藻屑に。
「やったぁ!これでもう出てこないはず」
だが、それは単なる油断に過ぎなかった。
バコォーーーーン!!!
「きゃぁっ!」
「何だ!?」
ドレッドノートに突然激しい爆音と揺れが襲った。
「まさか、魚雷か?」
「嘘っ!?でも敵艦はどこにもないじゃないの!」
「わからん、潜水艦かもしれん」
バコォーーーーン!!!
するともう一度爆音と揺れが襲ってきた。
「浸水発生!」と、見張り役が叫びつつ連絡を入れる。
「し、浸水!?」
「これは大変だ」
さらにもう一発爆音が襲う。
バコォーーーーン!!!
「あ、どうしよう」
「緊急排水装置があったんだが・・・あぁっ!」
なんとあろうことか緊急排水装置が故障してしまっていた。
「あかん、もうダメか」
謎の攻撃により、窮地に立たされたドレッドノート、果たして、その乗員の運命は。

続く
最終更新:2009年04月03日 22:54
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