真北の大冒険 > 第58話 アシュナード2世の異変

フェニックスのほとんどの戦闘員を倒した日本人民軍、ついにアシュナード2世と衝突するときがきた。
「アシュナード2世のやつはどんな手を使うつもりだろうか」と、中原脩
「部下を従えてボッコボコか、まさかあの黒服の魔術師とか」と、真北
「ジャイアント東京みたいにドーピングばっかやってる体じゃなさそうですけど」と、竹取
「もしくはブラックアイヌ団に頼んで新型超兵器を作らせたり」と、星川
日本人民軍250人の将兵はアシュナード2世のいる総統室の前でずっと待っている。
「まあ、一筋縄で倒せないということは確かでしょう」と、相本
「そうだな」
「ガハハハハ!よく来たな!」と、扉の向こうから声が
「さては、アシュナード2世か?」と、真北は問いかける
「その通りだ」
扉が開き、アシュナード2世とその手下5人ほどが現れた。
「先制攻撃や!」と、真北、まだカバーを抜いていない軍刀で手下の一人の頭を強く叩こうとする。
バコッ!
「やったっ!」
と、その手下はあっけなく気絶。
「おいおいおいおいなにやってんだ?」と、アシュナード2世
「全く雑魚だな、私に任せましょう」と、部下の2人目、すると彼はコートを脱ぎ、黒服のスーツ姿になった。
「まさか、あれは」と、真北。あのときやられたあの魔術師である。
「はぁっ!」と、その魔術師は棒を振りかざし、妖術をかける。すると日本人民軍の兵たちは苦し見始めた。
「ぎゃぁっ・・・」
「うぐあぁっ・・・」
次々ともがき苦しみ倒れていく日本人民軍の戦士、誰もまともに立ち上がれない。
「どうだ!見たか!」と、高ぶるアシュナード2世の歓喜。
「うわぁっ・・・」
「ああっ・・・」
まだ誰もその妖術から起てない。
「どうしたどうした!」
すると星川が苦し紛れに腰に付けたカバンから何か取りだそうとしている。
「これだっ・・・・」
どうやら手榴弾のようだ。だが、屋内で使うと危険である。
「これで、あいつに・・・・」
星川、その手榴弾のようなものを魔術師のほうに投げた。するとそれは爆音を叩きだし、それに驚いてその魔術師は倒れた。
「ぎゃぁっ!何だ!」と、その魔術師。その瞬間、妖術は解かれ、日本人民軍兵は一斉に立ち上がる。ただし、妖術に耐えきれず絶命する者もいた。
「今や!あの魔術師をギッタギタにしてやれ!」
と、真北、その魔術師の腕を掴む。
「な、なにをする!」
魔術師は必死にふりほどこうとするも、真北のパワーの前に歯が立たない。そして、体ごと後ろの一般兵の群れの中に放り投げられた。
「ぎゃぁ・・・まさか・・・」
そしてその魔術師は日本人民軍兵たちに袋だたきにされた末、降伏した。そして真北は・・・
「さて、あと3人だな」
「総統、私にお任せを」
どうやら真北並の体格を持った男が現れた。
「そーりゃーっ!」
だが、真北はその男を無視してアシュナード2世に銃剣を刺そうとする。
「はぁっ!」
しかし、アシュナード2世は拳でそれをはじいた。
「なにっ!?」
「卑怯者が、真っ先に私を殺そうとするからだ」
するとアシュナード2世は真北を羽交い締めにして、総統室に入り、総統室に設置された十字架に縛り付けた。アシュナード2世の強力なパワーの前に真北は為す術もない。
「くそぉっ、あいつほどのパワーをもしのぐとは・・・」と、中原脩
「さあ、今からこいつの公開処刑だ」
と、その3人目の屈強な手下が磔にされた真北の前にきた。
「まさか、ボッコボコにするつもりじゃ・・・」
と、相本はあの3人目の手下のもとへと走りに行った。
「よせ!」と、中原脩は引き止める。
だが、相本は残る2人の手下に捕らえられてしまった。
「離せ!このやろ!」相本、必死にふりほどこうとする。
すると、高城と一関は相本を援護しにいく。しかしアシュナード2世は発砲。
バンッ!バンッ! だが彼の銃弾は2人には当たらなかった。2人はヘッドスライディングでそれぞれ手下の脚を掴んでいた。
「こら、何をする」
そして高城と一関は竹槍でそれぞれ手下の股間を突いた。そして電気あんまのように振動させる。
「わぁーっ!やめろーっ!」手下は力が抜かし、相本を放した。そして相本は真北に殴りかかろうとする3人目の屈強な手下にだまし討ちをかける。
バコォーン! 相本の跳び蹴りが3人目の手下の拳に炸裂。
「ぐはぁっ!」その3人目の手下、蹴られた拳をずっと押さえて動かず。そして相本は磔にされている真北をほどく。
「助かった」
4人目、5人目の手下は高城、一関の竹槍攻撃に苦しめられる。
「たかが古代兵器に苦しめられおって!」アシュナード2世はお冠。だが体は動かず立ちすくんでいた。
「さて、アシュナード2世、貴様が拉致した少年は6人いるはずだ。でも4人はすでに助けた。残りの2人はどうした?」と、中原はアシュナード2世に詰め寄り、問いかける。
「残りの2人、それならどっかにほかした」
「なにっ!?」
「探してくれ・・・是非謝罪したい・・・」と、アシュナード2世は急に心を改めた様子。
「その言葉を忘れるなよ、誠、星川、2人の拉致少年をこの島の中で捜しに行ってくれ!」
「了解」
と、中原誠と星川弘は屋外へと降りる。
「3人とも、やめるんだ」と、アシュナード2世
「どうされましたか、総統」と、真北と相本に必死の抵抗を見せていた3人目
「俺が悪かった・・・もう争いはやめろ・・・・」
「何か気が狂ったのではないでしょうか」と、高城、一関と戦ってる4人目と5人目。3人の手下、まだ彼の改心に気づいていない。
「気が狂ったのではない。こんな争いに飽きたのだ。それに、血など見たくもない。あのガキンチョどもを戦わせてよくわかったんじゃ、あいつらはやはり自分の親の元で育つのが一番だったんだ。だが、こんなわしが無理矢理いやがるような事をしたから、奴らはまともに戦えなかったんだ」と、知らず知らずのうちにアシュナード2世は前屈みになっている。
「おい、アシュナードのガキ、変な芝居とかだったら、許さんぞ」と、中原脩は軍刀の先端をアシュナード2世の顔に近づける。
「総統をガキ呼ばわりだと!?許さんぞ!」と、真北に押さえ込まれていた3人目は怒る。
「貴様もとっとと寝返れ!」
バコォン! と、真北はげんこつを落とす。
「そんなことはない、絶対にない、頼む、今すぐ争いを止めるんだ」と、アシュナード2世、手下を説得する。
「仕方がない」と、3人目、4人目、5人目は一斉に両手を挙げる。
「よーし、これでおしまいだ」
こうして、フェニックスとの戦いは幕を下ろした、のか?

続く
最終更新:2009年04月06日 10:17
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