M250系スーパーレールカーゴとは、日本貨物鉄道(JR貨物)が製造したコンテナ貨物電車。登録名は「M250系SRC」
2004年、貨物鉄道史に革命的な車両が登場した。M250系貨物「電車」である。
最大の特徴は動力分散方式。気動車ではドイツ製で、オーストラリアで活躍しているカーゴスプリンターが、電車でもドイツのドレスデン市電のカーゴトラムがすでに存在するが、高速鉄道(ここでいう高速鉄道とは、路面電車など低速度の鉄道に対するもの、つまり通常の鉄道をさす)の貨物電車では世界初である。従来の機関車が貨車を引っ張る貨物列車のイメージをがらりと変え、ブルーリボン賞を受賞した。動力分散方式といっても、動力車は両端の2両ずつのみである。
SRCとは愛称の「スーパーレールカーゴ」のことである。
狭軌の貨物列車では世界最速の130km/hを誇り、東京貨物ターミナル〜安治川口(大阪)間を6時間40分で結ぶ。これは東京〜大阪間の在来線史上最速表定速度であり、あの151系こだま号の記録を塗り替えた。日本の特急列車としてでも、表定速度ランキングで6位に入っている。しかも、130km/hを出せるのはJR西日本の区間のみであり、東日本と東海ではそれぞれ110km/h、120km/hに制限されるため、まだ速度性能を持て余していると言える。
その卓越したスピードによって、これまで荷降ろしなどがネックで、500km程度までの近中距離ではトラック輸送と比べて時間がかかっていた鉄道輸送だが、ほぼ互角なスピードを保てるようになった。
2010年3月現在では、上り50列車と下り51列車の1往復が、佐川急便の貸切という形式で、毎日真夜中運行されている。出発は本当に真夜中で、到着も両方朝の5時台のため、遅延でも発生しなければ撮影は厳しい。
そういう輝かしいM250系であるが、バトロイではまりので初登録未勝利敗退を喫してしまった。